JPH0524939Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はカセツトケース用インデツクスカード
に関する。

（従来の技術） 従来、音楽用その他のカセツトケース用のイン
デツクスカードとして、第６図又は第７図に示す
ようなものが用いられている。これ等は、折線に
沿つて順に折り曲げられ、カセツトケースの蓋部
として回動する部分の内面に当接して収納され
る。通常、外面的に美麗な印刷を施して販売時に
おける見栄えを良くするとともに、裏面側にイン
デツクス欄を設けて使用時に裏返すことによりイ
ンデツクスとして使用出来るようにしてある。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、従来のかかるインデツクスカードは形
状が画一的で均一である。そのため、他社のもの
との差異は印刷されているパターンが異なるだけ
で殆どなく、インデツクスカード自体により購買
意欲をそそることは殆ど不可能であつた。

また、インデツクスとしての使用時には、外観
上の面白みは殆どなく、実用的な印象を与えるだ
けで潤いに乏しかつた。

また、従来のかかるインデツクスカードにはカ
セツトケース間の索引がない。そのため、カセツ
トが多数溜まつた場合、どのカセツトに何を収録
したか分からなくなり、多数のカセツトケースの
インデツクスを一つずつ順々に当たる以外に方法
がなかつた。

（問題点を解決するための手段） 上記のような問題点を解決するため本考案はカ
セツトケース用インデツクスカードを、中央折線
によりカセツトケースの蓋板内面と略同寸に二つ
折りされた折曲フラツプと、表面にパターンが印
刷されているとともに裏面にインデツクス欄が印
刷されている差込カードとを備え、前記折曲フラ
ツプには前記中央折線に跨がる２条の切込線と、
その切込線の端部間を結ぶ折線とにより折込部が
区画形成されており、その折込部を前記中央折線
に沿つて逆折りに二つ折りし、その二つ折りされ
た折込部間に前記差込カードを挟み込ませてなる
ものとして構成した。

（作用） このカセツトケース用インデツクスカードにお
いては、折曲フラツプが額縁状となり、その額縁
により差込カードの一部が縁取りされる。

また、差込カードを複数枚とすれば、１枚をカ
セツトケース間の索引とすることが出来る。

（実施例） 図により本考案の一実施例を説明すると、第２
図及び第３図はそれぞれ本考案に係わるカセツト
ケース用インデツクスカードの構成部材である折
曲板Ａと差込カードＢとの平面図である。

折曲板Ａは、折線ａ，ｂを介して折曲フラツプ
１、背板２、折立板３を順に連設し、折曲フラツ
プ１の中央に中央折線ｃを刻設するとともに、そ
の中央折線ｃに跨がる２条の切込線ｄ，ｄと、そ
の切込線ｄ，ｄの端部間を結ぶ折線ｅ，ｅとによ
り折込部１０を区画形成したものである。

切込線ｄ，ｄと、折線ｅ，ｅとは中央折線ｃに
対して対称に設けられており、各切込線ｄの長さ
は中央折線ｃと折線ａとの間の幅に等しい。

差込カードＢは、折曲フラツプ１の略半分の大
きさであり、表面に美麗なパターンが印刷される
とともに、裏面にインデツクス欄が印刷されてい
る。

組立、使用に当たつては、先ず、第４図に示す
ように、中央折線ｃに沿つて折込部１０を逆折り
しつつ折曲フラツプ１を折り曲げて、折込部１０
及び折曲フラツプ１をともに二つ折りし、続い
て、折線ａ，ｂに沿つて背板２、折立板３を順に
直角に折り曲げる。

続いて、第１図に示すように差込カードＢ二つ
折りされた折曲フラツプ１間の折込部１０間に側
方より差し込んで、第５図に示すように二つ折り
された折曲フラツプ１間の折込部１０間に差込カ
ードＢを挟み込ませる。

本考案に係わるカセツトケース用インデツクス
カードは第５図に示すように組み立てられたもの
をカセツトケースに収納して使用するのである
が、販売時には差込カードＢを３枚１組にして挟
み込ませ、かつ一番外側の差込カードＢはパター
ンの印刷された表面を外向きにして挟み込ませ
る。

購入者の使用に当たつては、先ず、二つ折りさ
れた折曲フラツプ１間から差込カードＢを２枚抜
き取る。

そして、そのうちの１枚は、裏面のインデツク
ス欄に記入した後、裏面を外向きにして二つ折り
された折曲フラツプ１間に挟み戻す。

２枚のうちの他の１枚は、他のカセツトケース
の折曲フラツプ１間から抜き取られた差込カード
Ｂと一緒にしてカセツトケース間の索引として使
用する。

３枚の差込カードＢのうち、折曲フラツプ１間
から抜き取られなかつたものはスペアーとし、書
き損じ等の際に適宜使用する。

なお、差込カードＢを二つ折りされた折曲フラ
ツプ１間に差し戻さずに折曲フラツプ１とカセツ
トケースの蓋板との間に挿入してもよく、また折
曲板Ａをカセツトケースから取り出して差込カー
ドＢのみをカセツトケースに入れてもよい。

本考案は上述の実施例に限定されるものではな
く、２条の折線ｅ，ｅを中央折線ｃから等距離に
設け、かつ差込カードＢの上下幅を中央折線ｃ、
折線ｅ，ｅ間の幅の２倍とすれば、２本の切込線
ｄ，ｄはどのような長さ、形状、向き等であつて
もよい。

また、二つ折りされた折曲フラツプ１間に挟み
込ませる差込カードＢは３枚に限定されず、何枚
であつてもよい。

（考案の効果） 本考案は上述のように構成されているため、折
曲フラツプが額縁状となり、その額縁状となつた
折曲板により差込カードの一部が縁取りされて際
立たせられ、全体に奥行きのある立体感が付与さ
れる。そのため、店頭における販売時に人目を引
き、売上を大幅に増大させることが出来る。ま
た、購買者がインデツクスとして使用する際にも
インデツクス部分が額縁状に縁取られているため
外観上の雰囲気が和らげられ、潤いのあるものと
なる。

また、差込カードを複数枚とすれば、次のよう
に使用することが出来る。

カセツトケース間の索引として使用する。

すなわち、多数あるカセツトケースの各カセツ
トケースから１枚ずつ取り出し、恰も図書館にけ
る索引カードのように、多数のカセツトのうちど
のカセツトに何が収録されているかを検索するた
めの索引カードとして使用する。

スペアーとして使用する。これにより、カセ
ツトケース内のインデツクス、の索引カード
等を書き損じのない奇麗なものとすることが出
来る。

また、差込カードを折曲フラツプとカセツトケ
ースの蓋板との間に挿入したり、折曲板をカセツ
トケースから取り出して差込カードのみをカセツ
トケースに入れたりすれば、インデツクス欄を広
くして見やすくすることが出来る。

また、差込カードの表面に印刷されるパターン
の種類を多くして、例えばハワイアン音楽にはハ
ワイの絵、クラツシツク音楽にはオーケストラの
絵というようにすれば、パターン自体をインデツ
クスとして使用し、美麗な外観を保持したまま検
索することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本考案の一実施例を示し、
第１図は組み立て途中の状態を示す斜視図、第２
図及び第３図はそれぞれ構成部材の平面図、第４
図は組み立て途中の状態を示す斜視図、第５図は
組立完了後の状態を示す斜視図であり、第６図及
び第７図は従来のインデツクスカードの平面図で
ある。 Ａ……折曲板、Ｂ……差込カード、１……折曲
フラツプ、２……背板、３……折立板、１０……
折込部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央折線によりカセツトケースの蓋板内面と略
   同寸に二つ折りされた折曲フラツプと、表面にパ
   ターンが印刷されているとともに裏面にインデツ
   クス欄が印刷されている差込カードとを備え、前
   記折曲フラツプには前記中央折線に跨がる２条の
   切込線と、その切込線の端部間を結ぶ折線とによ
   り折込部が区画形成されており、その折込部を前
   記中央折線に沿つて逆折りに二つ折りし、その二
   つ折りされた折込部間に前記差込カードを挟み込
   ませてなるカセツトケース用インデツクスカー
   ド。