JPH0524939A - 耐火キヤスタブル - Google Patents
耐火キヤスタブルInfo
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- JPH0524939A JPH0524939A JP3175598A JP17559891A JPH0524939A JP H0524939 A JPH0524939 A JP H0524939A JP 3175598 A JP3175598 A JP 3175598A JP 17559891 A JP17559891 A JP 17559891A JP H0524939 A JPH0524939 A JP H0524939A
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】（Ａ）ケイ酸質耐火骨材に、結合材として
（Ｂ）アルミナセメントと（Ｃ）ポリボロシロキサン樹
脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポ
リチタノカルボシラン樹脂、およびポリシラザン樹脂の
うち少なくとも一種との混合物を用い、かつ、アルミナ
含有量が全体の１０〜５０重量％（固形分比）であるこ
とを特徴とする耐火キャスタブル。 【効果】耐スポーリング性を向上させながら、熱伝導の
上昇を防止して断熱性を高めることができる。
（Ｂ）アルミナセメントと（Ｃ）ポリボロシロキサン樹
脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポ
リチタノカルボシラン樹脂、およびポリシラザン樹脂の
うち少なくとも一種との混合物を用い、かつ、アルミナ
含有量が全体の１０〜５０重量％（固形分比）であるこ
とを特徴とする耐火キャスタブル。 【効果】耐スポーリング性を向上させながら、熱伝導の
上昇を防止して断熱性を高めることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電気炉の取鍋の内張や
加熱炉の内張に使用される耐火キャスタブルの改良に関
する。
加熱炉の内張に使用される耐火キャスタブルの改良に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、電気炉などにおける取鍋（溶
融金属容器）や加熱炉に内張りする耐火材として、流し
込み施工が可能なキャスタブル工法により構成すること
が多用されている。これらに使用される耐火キャスタブ
ルは、ケイ酸質原料を主成分とする耐火骨材粒子に結合
材としてアルミナセメントを添加する水硬性のものが一
般的である。
融金属容器）や加熱炉に内張りする耐火材として、流し
込み施工が可能なキャスタブル工法により構成すること
が多用されている。これらに使用される耐火キャスタブ
ルは、ケイ酸質原料を主成分とする耐火骨材粒子に結合
材としてアルミナセメントを添加する水硬性のものが一
般的である。
【０００３】そして、耐火キャスタブルの使用温度が高
くなるにつれて、アルミナ成分（Ａｌ2 Ｏ3 ）を増やし
て耐スポーリング性（耐熱衝撃性）を向上させることが
行われている。例えば、最高使用温度が１６５０℃以上
の高温用キャスタブルにおけるアルミナ成分は化学成分
比で全体のおよそ７０％に達する。
くなるにつれて、アルミナ成分（Ａｌ2 Ｏ3 ）を増やし
て耐スポーリング性（耐熱衝撃性）を向上させることが
行われている。例えば、最高使用温度が１６５０℃以上
の高温用キャスタブルにおけるアルミナ成分は化学成分
比で全体のおよそ７０％に達する。
【０００４】しかしながら、アルミナ成分の割合を増す
と熱伝導性が高くなってしまうため、断熱効果を維持す
るためにはキャスタブルの厚みを厚くして施工しなけれ
ばならないという問題を生じている。このため、キャス
タブルの小型化が計れないとともに、キャスタブル支持
金具にかかる負担が増大するという問題も生じている。
と熱伝導性が高くなってしまうため、断熱効果を維持す
るためにはキャスタブルの厚みを厚くして施工しなけれ
ばならないという問題を生じている。このため、キャス
タブルの小型化が計れないとともに、キャスタブル支持
金具にかかる負担が増大するという問題も生じている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】以上の点に鑑みて、本
発明は耐スポーリング性を向上させながら、熱伝導の上
昇を防止して断熱性を高めた耐火キャスタブルを提供す
ることを目的とする。
発明は耐スポーリング性を向上させながら、熱伝導の上
昇を防止して断熱性を高めた耐火キャスタブルを提供す
ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は即ち、（Ａ）ケ
イ酸質原料を主成分とする耐火骨材に、結合材を添加し
てなる耐火キャスタブルにおいて、前記結合材は、
（Ｂ）アルミナセメントと（Ｃ）ポリボロシロキサン樹
脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポ
リチタノカルボシラン樹脂、およびポリシラザン樹脂の
うち少なくとも一種とからなり、かつ、アルミナ（Ａｌ
2 Ｏ3 ）の含有量が全体の１０〜５０重量％であること
を特徴とする耐火キャスタブルに関する。
イ酸質原料を主成分とする耐火骨材に、結合材を添加し
てなる耐火キャスタブルにおいて、前記結合材は、
（Ｂ）アルミナセメントと（Ｃ）ポリボロシロキサン樹
脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポ
リチタノカルボシラン樹脂、およびポリシラザン樹脂の
うち少なくとも一種とからなり、かつ、アルミナ（Ａｌ
2 Ｏ3 ）の含有量が全体の１０〜５０重量％であること
を特徴とする耐火キャスタブルに関する。
【０００７】本発明の（Ａ）ケイ酸質原料を主成分とす
る耐火骨材は、主にケイ石、ケイ砂、無定型シリカ、ろ
う石、ケイ酸ジルコンなどのケイ酸質原料からなる粒子
状耐火骨材である。平均粒径は、０．２mm以下のものが
好ましい。
る耐火骨材は、主にケイ石、ケイ砂、無定型シリカ、ろ
う石、ケイ酸ジルコンなどのケイ酸質原料からなる粒子
状耐火骨材である。平均粒径は、０．２mm以下のものが
好ましい。
【０００８】本発明の（Ｂ）アルミナセメントとして
は、ＪＩＳ Ｒ ２５１１に規格化される１種または２
種のアルミナセメントや一般市販品（例えば電化アルミ
ナスーパー）などがある。
は、ＪＩＳ Ｒ ２５１１に規格化される１種または２
種のアルミナセメントや一般市販品（例えば電化アルミ
ナスーパー）などがある。
【０００９】また、本発明における（Ｃ）ポリボロシロ
キサン樹脂、ポリボロシロキサン樹脂、ポリカルボシラ
ン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタノカルボシラ
ン樹脂、およびポリシラザン樹脂は、主鎖にシラン、チ
タン、硼素等の金属元素を有し、側鎖にメチル基、フェ
ニル基等の有機基が結合しているポリマーである。これ
らの樹脂は単独あるいは二種以上の混合物として使用す
ることができる。これらの樹脂は、無酸素下で加熱焼成
すれば非酸化物系セラミック塗膜（ＳｉＣ、Ｂ4 Ｃ
3 等）を形成するが、大気中での焼成では側鎖の有機基
が脱離し、最終的にはＳｉＯ2 、Ｂ2 Ｏ3 などの酸化物
および種々の複合酸化物を形成して優れた耐熱性を示
す。そして、本発明においてはこれらの酸化物の混合分
散ではなく、上記（Ｃ）のポリマーの状態で（Ａ）の耐
火骨材と（Ｂ）アルミナセメントとともに混合分散させ
るため、最終的に形成される酸化物は２次凝集などを起
こすこと無く非常に均一に分散された状態になり、また
他の粒子間の微小空隙を埋めて緻密になるため、硬化後
の耐火キャスタブルの耐スポーリング性を向上させるこ
とができる。
キサン樹脂、ポリボロシロキサン樹脂、ポリカルボシラ
ン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタノカルボシラ
ン樹脂、およびポリシラザン樹脂は、主鎖にシラン、チ
タン、硼素等の金属元素を有し、側鎖にメチル基、フェ
ニル基等の有機基が結合しているポリマーである。これ
らの樹脂は単独あるいは二種以上の混合物として使用す
ることができる。これらの樹脂は、無酸素下で加熱焼成
すれば非酸化物系セラミック塗膜（ＳｉＣ、Ｂ4 Ｃ
3 等）を形成するが、大気中での焼成では側鎖の有機基
が脱離し、最終的にはＳｉＯ2 、Ｂ2 Ｏ3 などの酸化物
および種々の複合酸化物を形成して優れた耐熱性を示
す。そして、本発明においてはこれらの酸化物の混合分
散ではなく、上記（Ｃ）のポリマーの状態で（Ａ）の耐
火骨材と（Ｂ）アルミナセメントとともに混合分散させ
るため、最終的に形成される酸化物は２次凝集などを起
こすこと無く非常に均一に分散された状態になり、また
他の粒子間の微小空隙を埋めて緻密になるため、硬化後
の耐火キャスタブルの耐スポーリング性を向上させるこ
とができる。
【００１０】なお、上記（Ｃ）のポリマーには、さらに
耐熱性、耐スポーリング性を高める目的で無機充填剤を
添加しても良い。具体的には、各種セラミック粉末や金
属酸化物などが好適し、ＳｉＯ2 、ＴｉＯ2 、Ｚｒ
Ｏ2 、ＭｎＯ2 、ＷＯ2 、ＮｉＯ、ＣｏＯ、ＣｕＯ、Ｍ
ｏＯ3 、Ｆｅ2 Ｏ3 、Ｌａ2 Ｏ3 、Ｂｉ2 Ｏ3 、Ｖ2 Ｏ
3、Ｐｒ6 Ｏ11、ＡｌＮ、ＳｉＣなどが例示され、これ
らは単独あるいは混合して使用することができる。
耐熱性、耐スポーリング性を高める目的で無機充填剤を
添加しても良い。具体的には、各種セラミック粉末や金
属酸化物などが好適し、ＳｉＯ2 、ＴｉＯ2 、Ｚｒ
Ｏ2 、ＭｎＯ2 、ＷＯ2 、ＮｉＯ、ＣｏＯ、ＣｕＯ、Ｍ
ｏＯ3 、Ｆｅ2 Ｏ3 、Ｌａ2 Ｏ3 、Ｂｉ2 Ｏ3 、Ｖ2 Ｏ
3、Ｐｒ6 Ｏ11、ＡｌＮ、ＳｉＣなどが例示され、これ
らは単独あるいは混合して使用することができる。
【００１１】本発明においては、上述の（Ｃ）のポリマ
ーに必要に応じて無機充填剤を配合したものを溶媒の水
またはＮメチルピロリドンに均一分散させて塗料とす
る。そして得られた塗料に（Ａ）の耐火骨材と（Ｂ）ア
ルミナセメントを配合して、アルミナの含有量が全体の
１０〜５０重量％（固形分比）となるようにすることを
特徴とする。このようにアルミナの配合割合を抑えて、
（Ｃ）成分を添加することにより、熱伝導性を低く保持
することができるので、断熱効果を良好に維持すること
できる。（Ａ）および（Ｃ）成分の配合割合は、アルミ
ナの含有量が上記の範囲内にあれば特に制限はないが、
全体に対して固形分比で（Ａ）の耐火骨材４０〜６０重
量％、（Ｃ）のポリマーは５〜２０重量％が好ましい。
（Ｃ）成分がこの範囲外であると、耐スポーリング性が
低下することがある。
ーに必要に応じて無機充填剤を配合したものを溶媒の水
またはＮメチルピロリドンに均一分散させて塗料とす
る。そして得られた塗料に（Ａ）の耐火骨材と（Ｂ）ア
ルミナセメントを配合して、アルミナの含有量が全体の
１０〜５０重量％（固形分比）となるようにすることを
特徴とする。このようにアルミナの配合割合を抑えて、
（Ｃ）成分を添加することにより、熱伝導性を低く保持
することができるので、断熱効果を良好に維持すること
できる。（Ａ）および（Ｃ）成分の配合割合は、アルミ
ナの含有量が上記の範囲内にあれば特に制限はないが、
全体に対して固形分比で（Ａ）の耐火骨材４０〜６０重
量％、（Ｃ）のポリマーは５〜２０重量％が好ましい。
（Ｃ）成分がこの範囲外であると、耐スポーリング性が
低下することがある。
【００１２】
【実施例】本発明の実施例について説明する。
【００１３】実施例１ ポリボロシロキサン樹脂を水に溶解させた５０％塗料を
１５重量部と、（Ａ）ケイ酸からなる耐火骨材４５重量
部と（Ｂ）アルミナセメント４０重量部とをミキサーで
充分攪拌して本発明の耐火キャスタブルを製造した。得
られた耐火キャスタブルのアルミナ含有量は、固形分比
で４０％であった。このものは、施工作業に優れ、設計
自由度も充分であった。また、これを１６００℃×１時
間加熱した後の熱伝導性は０．７２Ｋcal/m.h ℃、耐ス
ポーリング性はＳＫ値（値が小さいほど性能が良い。）
で３８であった。
１５重量部と、（Ａ）ケイ酸からなる耐火骨材４５重量
部と（Ｂ）アルミナセメント４０重量部とをミキサーで
充分攪拌して本発明の耐火キャスタブルを製造した。得
られた耐火キャスタブルのアルミナ含有量は、固形分比
で４０％であった。このものは、施工作業に優れ、設計
自由度も充分であった。また、これを１６００℃×１時
間加熱した後の熱伝導性は０．７２Ｋcal/m.h ℃、耐ス
ポーリング性はＳＫ値（値が小さいほど性能が良い。）
で３８であった。
【００１４】比較例１ 比較として（Ａ）ケイ酸からなる耐火骨材と（Ｂ）アル
ミナセメントとのみからなり、全体のアルミナ含有量は
固形分比で８８％のキャスタブルを用いて、同様に試験
したところ、熱伝導性は０．８６Ｋcal/m.h ℃、ＳＫ値
は４０であった。また、施工作業性は実施例に比して低
下した。
ミナセメントとのみからなり、全体のアルミナ含有量は
固形分比で８８％のキャスタブルを用いて、同様に試験
したところ、熱伝導性は０．８６Ｋcal/m.h ℃、ＳＫ値
は４０であった。また、施工作業性は実施例に比して低
下した。
【００１５】比較例２ 比較として（Ａ）ケイ酸からなる耐火骨材と（Ｂ）アル
ミナセメントとのみからなり、全体のアルミナ含有量は
固形分比で３０．４％のキャスタブルを用いて、同様に
試験したところ、熱伝導性は０．７２Ｋcal/m.h ℃、Ｓ
Ｋ値は３７であった。
ミナセメントとのみからなり、全体のアルミナ含有量は
固形分比で３０．４％のキャスタブルを用いて、同様に
試験したところ、熱伝導性は０．７２Ｋcal/m.h ℃、Ｓ
Ｋ値は３７であった。
【００１６】
【発明の効果】以上本発明の耐火キャスタブルは、耐ス
ポーリング性を向上させながら、熱伝導の上昇を防止し
て断熱性を高めることができ、キャスタブルの大型化を
防止するとともに、施工作業性も向上する。
ポーリング性を向上させながら、熱伝導の上昇を防止し
て断熱性を高めることができ、キャスタブルの大型化を
防止するとともに、施工作業性も向上する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】（Ａ）ケイ酸質原料を主成分とする耐火骨
材に、結合材を添加してなる耐火キャスタブルにおい
て、前記結合材は、（Ｂ）アルミナセメントと（Ｃ）ポ
リボロシロキサン樹脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシ
ラスチレン樹脂、ポリチタノカルボシラン樹脂、および
ポリシラザン樹脂のうち少なくとも一種とからなり、か
つ、アルミナ（Ａｌ2 Ｏ3 ）の含有量が全体の１０〜５
０重量％（固形分比）であることを特徴とする耐火キャ
スタブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3175598A JPH0524939A (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 耐火キヤスタブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3175598A JPH0524939A (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 耐火キヤスタブル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0524939A true JPH0524939A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=15998891
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3175598A Pending JPH0524939A (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 耐火キヤスタブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0524939A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1994025199A1 (en) * | 1993-04-30 | 1994-11-10 | Lanxide Technology Company, Lp | Methods for fabricating shapes by use of organometallic, ceramic precursor binders |
| US5641817A (en) * | 1993-04-30 | 1997-06-24 | Lanxide Technology Company, Lp | Methods for fabricating shapes by use of organometallic, ceramic precursor binders |
| US5653211A (en) * | 1995-01-10 | 1997-08-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Canister |
| JP2003531224A (ja) * | 2000-04-12 | 2003-10-21 | アルミニウム ペシネイ | 耐火性材料の前駆体ペースト |
| KR100490991B1 (ko) * | 2000-12-20 | 2005-05-24 | 주식회사 포스코 | 탄소함유 내화재 조성물 |
| CN113896546A (zh) * | 2020-06-22 | 2022-01-07 | 河南中原特种耐火材料有限公司 | 一种轻质防潮耐火材料及其制备方法 |
-
1991
- 1991-07-16 JP JP3175598A patent/JPH0524939A/ja active Pending
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| US5884688A (en) * | 1993-04-30 | 1999-03-23 | Lanxide Technology Company, Lp | Methods for fabricating shapes by use of organometallic ceramic precursor binders |
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