JPH0524814U - ピツト用の蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピット用の蓋が、強度が大で重量のあるもの
であっても随時開閉できるようにし、ピット側方及び上
下に蓋を開閉するのに要するスペースを少なくする。 【構成】 複数の板状体２ａ、２ｂ、２ｃをヒンジ３に
より連結してジグザグ状に折りたたむことができるよう
にするとともに各板状体２ｂ、２ｃの両側にランナー４
を設けてピット両側のレール６にそれぞれ走行可能に嵌
合させ、ピット５端に連結される板状体２ａを油圧シリ
ンダー８により俯仰できるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として建屋内で機械装置や資材、製品等を格納するために設けら れるピットの上面を覆う蓋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ピット用の蓋には、持ち運びが可能な程度に複数に分割し、或いは軽量化して 人手による開閉が行えるようにしたものがあるが、こうしたものは概して強度が 弱く、蓋の上で作業したり、車両を乗り入れ、或いは資材や製品を載せることが できない。

【０００３】 蓋の上で作業したり、資材、製品等を載せることができるような強度を有する 蓋もあるが、相当な重量があるために人力による開閉が行えず、クレーンで吊り 上げて移動させるか或いは蓋を水平に動かして開閉させるようにしてある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

蓋の上で作業したり、資材や製品等を載せることができるような強度のある蓋 は、クレーンで吊り上げて移動させようとする場合、クレーンが稼働を休止し、 空いている間しか開閉することができず、ピット内に格納されている機械を随時 使用したり、資材や製品等を取出すことがでない不便さがあった。

【０００５】 蓋を水平に動かすタイプのものゝ場合でも、ピット惻方に蓋を退避させるため のスペースを確保する必要があった。 本考案は、上記の問題を解消し、ピット側方に蓋を開閉するためのスペースを 確保することなく、ピット用の蓋を随時開閉できるようにしたものである。

【０００６】

【課題の解決手段】

本考案のピット用の蓋は、複数枚の板状体をジグザグ状に折りたたみ可能に連 結するとともに両側にランナーを軸着してピット両側のレールにそれぞれ係合さ せ、またピットに連結される板状体に該板状体を俯仰させる作動装置を連結した ものである。

【０００７】 別のピット用の蓋では、ピットに連結される板状体以外の板状体に該板状体を 引寄せ、或いは押出す作動装置が連結される。

【０００８】

【作用】

前者のピット用の蓋では、作動装置の作動によりピットに連結される板状体が 起されるのに伴い、これに連なる板状体がジグザグ状に折りたゝまれ、ピット端 側に寄せられる。 後者のピット用の蓋においても、作動装置の作動により該装置に連結される板 状体が回動しながら引寄せられるのに伴い、その前後の板状体がジグザグ状に折 りたゝまれながらピット端側に寄せられる。

【０００９】 蓋を閉じるときには上記と逆の動作を行う。 なお、上記各蓋に設けられるランナーは、好ましくは各板状体にそれぞれ設け られる。これにより蓋を閉じたとき、蓋が下方に撓むことなく、各板状体がほゞ 一直線上に揃って強度が増し、開閉時の動きもスムーズになる。

【００１０】

【実施例】

図１及び２に示す実施例では、ピット用蓋１が三個の板状体２ａ、２ｂ、２ｃ をヒンジ３によりジグザグ状に折りたたみ可能に連結して構成され、板状体２ｂ と板状体２ｃは同一巾で、板状体２ａの二倍の巾を有し、それぞれの両側にラン ナー４を有し、ピット５の両側に敷設されるレール６に走行可能に嵌合させてい る。そして蓋を伸ばして閉じたときには、先端がピット端に形成される切欠き７ に嵌合係止するようになっている。

【００１１】 板状体２ａはピット底部と油圧シリンダー８によって連結され、油圧シリンダ ー８の作動により俯仰し、起こしたときは図２に示すように蓋１がジグザグ状に 折りたたまれるようになっている。 図３は、板状体２ｂをピット側壁に形成される凹所１０内に配設した油圧シリ ンダー９と連結し、油圧シリンダー９の作動により板状体２ｂが傾きながらピッ ト端側に引寄せられ、或いは水平に倒れながら押出されるようになっている。

【００１２】

【考案の効果】

本考案のピット用の蓋によれば、強度が大で、重量のある蓋であっても作動装 置の作動により随時開閉させることができるばかりでなく、開いたときには、ピ ット端にジグザグ状に折りたゝまれて寄せられるため、ピット側方に蓋を開閉さ せるためのスペースを必要とせず、また上下に必要とするスペースも少なくてす み、ピット内の格納スペースを必要量確保することが可能となる。

【００１３】 また各板状体にランナーを設ければ、閉じたときの蓋の強度が増して平坦とな り、開閉時の動きもスムーズとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る蓋が閉じられたときの状態を示す
図。

【図２】開く時の状態を示す図。

【図３】別の実施例の蓋で、開く時の状態を示す図。

【符合の説明】

１・・ピット用蓋 ２ａ、２ｂ、
２ｃ・・板状体 ４・・ランナー ５・・ピット ６・・レール ８、９・・油
圧シリンダー

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚の板状体をジグザグ状に折りたた
   み可能に連結するとともに両側にランナーを軸着してピ
   ット両側のレールにそれぞれ係合させ、またピットに連
   結される板状体に該板状体を俯仰させる作動装置を連結
   したピット用の蓋。
2. 【請求項２】 ピットに連結される板状体を俯仰させる
   作動装置の代わりに、上記板状体を除く他の板状体にこ
   れを引寄せ、或いは押出すための作動装置を設ける請求
   項１記載のピット用の蓋。
3. 【請求項３】 ランナーは各板状体に設けられる請求項
   １又は請求項２のいづれかの請求項に記載のピット用の
   蓋。