JPH05247835A - 房耳のカット法 - Google Patents

房耳のカット法

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Publication number
JPH05247835A
JPH05247835A JP4044726A JP4472692A JPH05247835A JP H05247835 A JPH05247835 A JP H05247835A JP 4044726 A JP4044726 A JP 4044726A JP 4472692 A JP4472692 A JP 4472692A JP H05247835 A JPH05247835 A JP H05247835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
tuft
cut
woven fabric
warp
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4044726A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroichi Hara
博一 原
Yukio Nakagawa
幸夫 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Textile Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Textile Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Kasei Textile Co Ltd filed Critical Asahi Kasei Textile Co Ltd
Priority to JP4044726A priority Critical patent/JPH05247835A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カット後の耳ホツレがなく、房耳を容易にカ
ットする方法を提供する。 【構成】 経糸が非溶融性繊維糸条からなり、緯糸の5
0%以上が非溶融性繊維からなる房耳を有する織物の房
耳をカットするに際し、該織物の両端部に溶融性繊維糸
条を所定の幅で経糸方向に配列して緯糸と組織させ、レ
ーザーにより房耳を除去することにより、房耳を容易に
カット出来て、カット後の耳ホツレのない織物を提供す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、房耳を有する織物から
房耳をカットする方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の製織技術の進歩は目覚ましく、今
までの有ひ織機からエアジェット(AJL)、ウォータ
ージェット(WJL)に代表される無ひ織機が主流とな
ってきている。無ひ織機で製織された織物は有ひ織機で
製織された織物と異なり、緯入された緯糸が織物の両側
端部から5〜10mm程度はみ出したままであり、いわゆ
る房耳を有した織物となっている。
【0003】一般に、織物は縫製されて縫製製品として
消費者に販売される場合と、布地として消費者に販売さ
れ、消費者自ら縫製して利用される場合がある。後者の
場合、房耳を有する織物は、消費者に販売されるまでに
房耳部分の汚れによる製品品位の低下等房耳に起因する
種々の問題が発生し、房耳をカットした織物の要求が大
きくなっている。房耳をカットする方法としては、経糸
及び緯糸が合成繊維糸条からなる織物ではWJLで用い
られているようにヒートカッターによって極めて容易に
カット出来、カット面では経糸と緯糸が融着して耳ホツ
レも発生しないが、経糸及び緯糸が非溶融性繊維糸条か
らなる織物の場合、ヒートカットが出来ず、又、単にメ
カニカルカッターでカットしても、カット後の織物にお
いて、両側端部にある経糸は緯糸による拘束だけのため
耳ホツレしやすい。
【0004】従って、後者の織物においてはカット部分
にアクリル酸エステル等の経糸用サイジング剤をコーテ
ィング(ガミング)し、乾燥後メカニカルカッターでカ
ットする方法が考えられるが、加工速度等の加工性に難
があり、充分な対策とはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カットの加
工性に優れ、カット後の耳ホツレがない房耳をカットす
る方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、経糸が非溶融
性繊維糸条からなり、緯糸の50%以上が非溶融性繊維
糸条からなる房耳を有する織物の両側端部を経糸方向に
カットして房耳を除去するに際し、該織物の両側端部の
カット部分に溶融性繊維糸条を所定の幅で経糸方向に配
列して緯糸と組織させ、かつレーザーにより該カット部
分をカットすることを特徴とする房耳のカット法であ
る。
【0007】本発明者らは、カットの加工性を重視した
開発を目指し、合成繊維糸条からなる織物で採用されて
いるヒートカット方法が利用出来る織物の開発に焦点を
絞って開発を進めた。まず、経糸の両端にポリエステル
やポリアミド繊維糸条を配列し製織した後、配列した部
分をヒートカットする方法を検討したが、カットはでき
るものの耳ホツレしやすく満足出来るものではなかっ
た。又、耳ホツレを改善するためにヒートカット条件を
種々検討したが満足の出来るものではなかった。
【0008】本発明者らは、さらに耳ホツレの改善を計
るためカットの断面を詳細に検討した結果、融断された
糸条が緯糸を包み込むように溶融されると耳ホツレしに
くいことを究明し、熱エネルギーを利用した布地やフィ
ルムのカットに利用されている各種のカット方法を徹底
的に検討していった結果、レーザーによるカット方法を
用いると加工性が良好で、かつカット後の耳ホツレもな
いという予想外の事実を発見し、本発明に到達した。
【0009】以下、本発明を説明する。本発明の非溶融
性繊維糸条とは、軟化、溶融しない繊維をいい、絹、
毛、綿、麻、キュプラ、ビスコースレーヨン、ポリノジ
ックレーヨン、プロミックス等の紡績糸又はマルチフィ
ラメント糸条をいう。又、溶融性繊維糸条とは軟化点及
び/又は融点を有する繊維をいい、ポリエステル、アク
リル、アクリル糸、ナイロン、ビニロン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ビニリデン、ポリ
ウレタン、ポリクラール、アセテート、トリアセテート
等の紡績糸又はマルチフィラメント糸条をいうが、特に
効果の大きいのは4000m/分以上の巻取速度で紡糸
−延伸−巻取を一連工程で行うスピンドローテイクアッ
プ方式で得られたポリエステルやナイロン、又、ナイロ
ンでは4000m/分以上、ポリエステルでは6000
m/分以上の高速で紡糸して巻取るスピンテイクアップ
方式で得られた糸条、さらにカチオン可染型ポリエステ
ル、シックアンドシン糸、アセテート及びトリアセテー
トである。
【0010】本発明の第一の特徴は、かかる非溶融性繊
維糸条によって経糸を構成し、かつ緯糸の50%以上を
も構成する房耳を有する織物の両側端部を経糸方向にカ
ットして房耳をカットするに際し、該織物の両端部のカ
ット部分に溶融性繊維糸条を経糸方向に所定の幅で配列
し、かつ緯糸と組織させた織物となす点にある。溶融性
繊維糸条を配列する方法は、整経時に所定の本数を経糸
群の両側端部に配列し、経糸準備して製織に供するのが
簡便であるが、緯入れされた緯糸を把持するための地絡
み糸に複数本用いて製織時に配列させることも可能であ
る。配列する幅としては、カットの精度と織物のロス率
を勘案して適宜選択すればよいが通常5mm〜20mm程度
あればよく、又、糸条の太さや配列密度は織物本体の経
糸の太さや密度にほぼ一致させる方がよい。
【0011】本発明の第二の特徴は、カットする方法と
してレーザー特に好ましくはCO2レーザーを利用した
ことにあり、ヒートカット法等に比較してカット後の耳
ホツレがない特徴がある。カット条件は、カット面の耳
ホツレや外観を考慮して適宜選択すればよい。
【0012】
【実施例】経糸及び緯糸に75d/45f及び120d
/70fのキュプラマルチフィラメントを用いて経密度
125本/インチ、緯密度85本/インチの平織物を製
織するにあたり、整経時に120d/48fのポリエス
テルマルチフィラメントを経糸群の両側端部に各70本
配列するように整経して、AJLで製織した。次いで、
常法に従い精練、染色、仕上げを行った。得られた織物
の両側端部に配列されたポリエステルマルチフィラメン
トの部分を経糸方向に出力1000WのCO 2 レーザー
によりカットし、房耳を除去した。
【0013】比較例として、実施例の織物をレーザーに
代えてヒートカットして房耳を除去した。実施例のカッ
ト面は、手によってしごいても耳ホツレがないのに対し
て、比較例のカット面は、しごきによって耳ホツレが発
生した。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、カット後の耳ホツレも
なく、房耳を容易にカット出来るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸が非溶融性繊維糸条からなり、緯糸
    の50%以上が非溶融性繊維糸条からなる房耳を有する
    織物の両側端部を経糸方向にカットして房耳を除去する
    に際し、該織物の両側端部のカット部分に溶融性繊維糸
    条を所定の幅で経糸方向に配列して緯糸と組織させ、か
    つレーザーにより該カット部分をカットすることを特徴
    とする房耳のカット法。
JP4044726A 1992-03-02 1992-03-02 房耳のカット法 Withdrawn JPH05247835A (ja)

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JP4044726A JPH05247835A (ja) 1992-03-02 1992-03-02 房耳のカット法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001018294A1 (de) * 1999-09-02 2001-03-15 Picanol N.V. Webmaschine mit einer vorrichtung zum abtrennen eines schussfadens
CN103334288A (zh) * 2013-06-21 2013-10-02 浙江和心纺织有限公司 一种真丝沙发布切割机
CN104342914A (zh) * 2013-08-05 2015-02-11 东华大学 低温切割高强高模聚乙烯纤维、制品及其废弃物的方法

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CN103334288A (zh) * 2013-06-21 2013-10-02 浙江和心纺织有限公司 一种真丝沙发布切割机
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