JPH05246677A - 移動手摺監視装置 - Google Patents

移動手摺監視装置

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JPH05246677A
JPH05246677A JP4490792A JP4490792A JPH05246677A JP H05246677 A JPH05246677 A JP H05246677A JP 4490792 A JP4490792 A JP 4490792A JP 4490792 A JP4490792 A JP 4490792A JP H05246677 A JPH05246677 A JP H05246677A
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JP
Japan
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speed
moving handrail
handrail
moving
detected
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JP4490792A
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Inventor
Masato Yoshida
正人 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動手摺の速度が精度高く得られ、しかも移
動手摺の速度が所定以上低下したとき異常指令を発する
乗客コンベアの移動手摺監視装置を得る。 【構成】 乗客コンベアの移動手摺1内に所定間隔で配
列した複数個の被検出子12と、前記移動手摺1の近傍
に固設し、前記被検出子12の通過検出時にパルス信号
Pを出力する検出体13と、この検出体13が少なくと
も2つのパルス信号を出力するのに要した時間間隔に基
づいて移動手摺の移動速度を測定すると共に、前記移動
速度が乗客コンベアの踏段2の速度より所定値以上低下
した時、異常指令を発令する制御装置14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乗客コンベアにおい
て踏段速度に対する移動手摺の速度低下を監視する移動
手摺監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4〜図6は例えば実開昭63−161
280号公報に示された従来の移動手摺監視装置の構成
図であり、図4は従来の移動手摺監視装置を備えた乗客
コンベアの全体構成図である。図において、1は移動手
摺、2は移動手摺1の動作に合わせてレール7と共に走
行する踏段、3は移動手摺1及びレール7を駆動する駆
動機、4は駆動機構5によって連結され回転しながら移
動手摺1の内面に圧接する駆動輪、6は移動手摺1の外
周面に接する案内ローラ、8は駆動機3、駆動輪4、及
びレール7を保持するフレームである。
【0003】図5は案内ローラ6の回転より移動手摺1
の速度を検出する従来の移動手摺監視装置の構成図であ
る。図示の如く案内ローラ6の側面には図6に示すよう
に円周方向に等間隔に被検出子9が装着されている。ま
た、被検出子9の対向面上には、回転移動して来る各被
検出子9を検出しパルス信号Pを制御装置11へ出力す
る検出体10が固設されている。
【0004】次に動作を説明する前に移動手摺監視装置
の役割について説明する。移動手摺1は踏段2に同期し
て走行するようになっている。しかし踏段2は駆動機3
とチェーンベルト(図示せず)によって連結され、直接
駆動されている。しかし、移動手摺1は駆動機3によっ
て駆動される駆動輪4により圧接摩擦駆動されるため、
駆動輪4と移動手摺1間に発生するスリップで移動手摺
1の速度の方が踏段2より遅れる傾向にある。従って乗
客コンベアの安全運転上、移動手摺1の速度低下を検出
する必要がある。
【0005】そて制御装置11による移動手摺1の走行
速度検出方法としては以下の方法がある。例えば移動手
摺1の走行に伴なって案内ローラ6が矢印方向に回転す
ると、検出体10が所定の1点(A)の被検出子7を検
出して、パルス信号Pを出力した後、他の1点(B)の
被検出子9を検出してパルス信号Pを出力するまでの間
に、図示しない基準パルス発生装置より出される基準パ
ルスの数を計数する。
【0006】この計数したパルス数を図示しない比較器
にて、比較基準パルス数と比較し、計数パルス数が比較
基準パルス数より多い場合、案内ローラ6の回転速度、
実質的には移動手摺1の移動速度は低下したものと見做
する。そして、移動低下1の移動速度が踏段2の速度よ
り遅くなったと判定されると、図示しない停止装置によ
って乗客コンベアを停止制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動停止監視装
置は以上のように、移動手摺1の移動速度を案内ローラ
6の回転速度に基づいて間接的に検出しているので、案
内ローラ6と移動手摺1の小周面との間でスリップが生
じることがあり、案内ローラ6の回転速度と移動手摺1
の移動速度とが必ずしも同期することは限らなかった。
そのため、移動手摺1の速度測定の精度に信頼性が欠
け、移動速度の誤測定により無駄にコンベアを停止させ
るという問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、移動手摺の速度測定値が精度高
く得られるとともに、移動手摺の移動速度が低下すると
異常指令を発する移動手摺監視装置を得ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動手摺
監視装置は乗客コンベアの移動手摺内に所定間隔で配列
した複数個の被検出子と、前記移動手摺の近傍に固設
し、前記被検出子の通過検出時にパルス信号を出力する
検出体と、この検出体が少なくとも2つのパルス信号を
出力するのに要した時間に基づいて移動手摺の移動速度
を測定する速度測定手段と、前記移動速度が乗客コンベ
アの踏段の速度より所定値以上低下した時、異常指令を
発令する異常発令手段とを備えたものである。
【0010】
【作用】この発明における測定手摺は、移動手摺自体に
等間隔で配列した複数の被検出子のうち例えば2点が被
検出体上を通過するのに要した時間を測定し、この測定
時間と2点の被検出子間の距離より、直接移動手摺の速
度を測定する。
【0011】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は本実施例に係る移動手摺監視装置の構成図
であり、図中、図4と同一符号は、同一又は相当部分を
示す。図において、6Aは被検出子が設けられていない
案内ローラである。12は例えば磁性体で構成されてい
る被検出子であり、移動手摺1の内側全周、或は円周の
一部に移動方向に沿って所定間隔で複数個装着されてい
る。
【0012】13は移動手摺1の外周面に近接して個設
された検出体であり、被検出子12の通過を検出すると
パルス信号Pを発生する。14はパルス信号Pを取り込
む制御装置であり、パルス信号Pの発生時間間隔に基づ
いて移動手摺1の移動速度を測定し、測定された移動速
度に従って速度異常の判定、及び乗客コンベアの停止制
御を行う。
【0013】制御装置14は、外部と信号の入出力を行
うI/Oポート14aと、RAM14b、CPU14
d、hoM14eを内蔵したコンピュータ14bとから
構成されている。尚、このコンピュータ14bは測定手
段、異常発令手段を構成している。
【0014】15はコンピュータ14bに時刻情報Tを
送る時計装置であり、時刻情報Tは検出体13上を被検
出子12が通過した時刻情報となる。16は制御装置1
4にて速度異常が判定されると異常を表示する表示装
置、17は異常発生を伝えるとともに乗客コンベアの停
止制御を判定する集中管理センタであり、制御装置14
と回線接続されている。
【0015】図2は図1内の被検出子12及び検出体1
3の配置関係を示す説明図であり、被検出子12は移動
手摺1の中に埋め込まれてもよい。次に、図2を参照し
ながら、図1に示した実施例1の動作について説明す
る。被検出子12が移動手摺1の移動に伴なって検出体
13上を通過すると、検出体13より1つのパルス信号
Pが制御装置14に出力される。この結果、制御装置1
4は、時刻情報Tに基づいて検出子12の通過時刻情報
1 を読み取る。次に、検出体13が移動手摺1の移動
方向に隣接する他の被検出子12の通過を検出すると、
再びパルス信号Pを制御装置14に出力し、制御装置1
4は、時刻情報Tに基づいて他の被検出子12の通過時
刻情報T2 を取り込む。
【0016】続いて、制御装置14内のCPU14b
は、2つの通過時刻の差(T2−T1)より、各被検出子
12が検出体13上を通過するのに要した時間△T(=
2 −T1 )を算出する。更に、予め知られた各被検出
子12間の距離Lを時間△Tで除算することにより、移
動手摺1の移動速度を直接測定する。以上が移動手摺1
の移動速度測定手順である。
【0017】以上のような移動手摺1の移動速度測定手
順を踏まえて、本実施例の動作を図3のフローチャート
に従って更に詳細に説明する。まず、ステップS1にお
いて乗客コンベアが運転中であればステップS2へ進
み、検出子13からのパルス信号Pを取り込むと共に、
時計装置15からの時刻情報Tに基づいて、被検出体1
2の通過時刻を取り込む。
【0018】そして、前述した移動手摺1の移動速度測
定手順により移動手摺1の移動速度を測定する。次に、
ステップS3において、測定された移動速度を予め設定
された踏段速度とをコンピュータ14bに組み込まれた
プログラムにて比較する。この比較の結果を用いて、ス
テップS4において、速度低下率が第1許容値以上であ
るか否かを判定する。このとき、移動手摺1の移動速度
が踏段速度より低下してはいるが、その低下率が第1の
許容限界即ち第1許容値(例えば2%)以下の場合は、
乗客コンベアの稼働を継続しリターンする。又、速度低
下率が第1許容値以上の場合はステップS5へ進み、第
2の許容限界即ち第2許容値(例えば、4%)以上か否
かを判定する。
【0019】ステップS5において、速度低下率が乗客
コンベアの故障限界を示す第2許容値(4%)以上であ
ると判定されると、ステップS6へ進み、異常通報処理
が行なわれる。即ち、コンピュータ14bに組み込まれ
た監視プログラムにより、異常発生が集中管理センタ1
7へ回線を介して自動的に通報されてステップS7へ進
む。ステップS7においては、ステップS3で得られた
移動手摺1の速度低下率と共に、時計装置15によって
異常発生年月日時分秒が制御装置14によって付勢され
る表示装置16へ表示される。
【0020】なおステップS4において第1許容値未満
のときは正常としてステップS1へ戻り、ステップS5
で第2許容値未満のときはステップS7へ進み前記ステ
ップS7と同じ同作を行う。
【0021】以上説明したように移動手摺1の速度が低
下して、移動手摺1と踏段2の速度比が第1許容値以上
で第2許容値未満のときは異常表示され、第2許容値以
上のときは集中管理センターへ自動的に異常通報される
と共に異常表示される。
【0022】この為事前に保守情報が得られるので適時
保守が可能となる。また上記移動手摺1の速度は、この
移動手摺自体に装着された検出子12を介して測定され
精度の高い測定値が得られるので、無駄に乗客コンベア
ーを停止する必要がなく、乗客コンベアーを有効に運転
することが出来るという効果がある。
【0023】実施例2.上記実施例1において被検出子
12として磁性体を使用したが、マーク、絵等を使用
し、移動手摺1の外周面又は内周面に表示してもよく、
移動手摺1の外周面または内周面の一部に凹凸をつける
ことにより被検出子12とすることもできる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば乗客コ
ンベアの移動手摺内に所定間隔で配列した複数個の被検
出子と、前記移動手摺の近傍に固設し、前記被検出子の
通過検出時にパルス信号を出力する検出体と、この検出
体が少なくとも2つのパルス信号を出力するのに要した
時間に基づいて移動手摺の移動速度を測定する速度測定
手段と、前記移動速度が乗客コンベアの踏段の速度より
所定値以上低下した時、異常指令を発令する異常発令手
段とを備えて構成したので、移動手摺の速度を上記移動
手摺自体に装着した被検出子を介して測定することがで
き、よつて精度の高い測定値が得られ、無駄な乗客コン
ベアの停止が避けられるという効果がある。
【0025】また移動手摺の速度が所定以上低下すると
異常指令を発するので、適時保守が可能となり保守効率
が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による乗客コンベアー移動
手摺監視装置を概念的に示す全体構成図である。
【図2】図1のII−II線横断面の拡大相当図である。
【図3】本実施例の動作を説明したフローチャートであ
る。
【図4】従来の移動手摺監視装置を概念的に示す全体構
成図である。
【図5】従来の移動手摺監視装置を備えた乗客コンベア
ーの全体構成図である。
【図6】従来の案内ローラー6の側面図である。
【符号の説明】
1 移動手摺 12 被検出子 13 検出体 14 制御装置
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 移動手摺監視装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乗客コンベアにおい
て踏段速度に対する移動手摺の速度低下を監視する移動
手摺監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4〜図6は例えば実開昭63−161
280号公報に示された従来の移動手摺監視装置の構成
図であり、図4は従来の移動手摺監視装置を備えた乗客
コンベアの全体構成図である。図において、1は移動手
摺、2は移動手摺1の動作に合わせてレール7に案内さ
れて移動する踏段、3は移動手摺1及び踏段2を駆動す
る駆動機、4は駆動機構5によって連結され回転しなが
ら移動手摺1の内面に圧接する駆動輪、6は移動手摺1
の外周面に接する案内ローラ、8は駆動機3、駆動輪
4、及びレール7を保持するフレームである。
【0003】図5は案内ローラ6の回転より移動手摺1
の速度を検出する従来の移動手摺監視装置の構成図であ
る。図示の如く案内ローラ6の側面には図6に示すよう
に円周方向に等間隔に被検出子9が装着されている。ま
た、被検出子9の対向面上には、回転移動して来る各被
検出子9を検出しパルス信号Pを制御装置11へ出力す
る検出体10が固設されている。
【0004】次に動作を説明する前に移動手摺監視装置
の役割について説明する。移動手摺1は踏段2に同期し
て走行するようになっている。しかし踏段2は駆動機3
とチェーンベルト(図示せず)によって連結され、直接
駆動されている。しかし、移動手摺1は駆動機3によっ
て駆動される駆動輪4により圧接摩擦駆動されるため、
駆動輪4と移動手摺1間に発生するスリップで移動手摺
1の速度の方が踏段2より遅れる傾向にある。従って乗
客コンベアの安全運転上、移動手摺1の速度低下を検出
する必要がある。
【0005】そて制御装置11による移動手摺1の走
行速度検出方法としては以下の方法がある。例えば移動
手摺1の走行に伴なって案内ローラ6が矢印方向に回転
すると、検出体10が所定の1点(A)の被検出子
検出して、パルス信号Pを出力した後、他の1点(B)
の被検出子9を検出してパルス信号Pを出力するまでの
間に、図示しない基準パルス発生装置より出される基準
パルスの数を計数する。
【0006】この計数したパルス数を図示しない比較器
にて、比較基準パルス数と比較し、計数パルス数が比較
基準パルス数より多い場合、案内ローラ6の回転速度、
実質的には移動手摺1の移動速度は低下したものと見做
する。そして、移動手摺1の移動速度が踏段2の速度よ
り遅くなったと判定されると、図示しない停止装置によ
って乗客コンベアを停止制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動停止監視装
置は以上のように、移動手摺1の移動速度を案内ローラ
6の回転速度に基づいて間接的に検出しているので、案
内ローラ6と移動手摺1の小周面との間でスリップが生
じることがあり、案内ローラ6の回転速度と移動手摺1
の移動速度とが必ずしも同期するとは限らなかった。そ
のため、移動手摺1の速度測定の精度に信頼性が欠け、
移動速度の誤測定により無駄にコンベアを停止させると
いう問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、移動手摺の速度測定値が精度高
く得られるとともに、移動手摺の移動速度が低下すると
異常指令を発する移動手摺監視装置を得ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動手摺
監視装置は乗客コンベアの移動手摺内に所定間隔で配列
した複数個の被検出子と、前記移動手摺の近傍に固設
し、前記被検出子の通過検出時にパルス信号を出力する
検出体と、この検出体が少なくとも2つのパルス信号を
出力するのに要した時間に基づいて移動手摺の移動速度
を測定する速度測定手段と、前記移動速度が乗客コンベ
アの踏段の速度より所定値以上低下した時、異常指令を
発令する異常発令手段とを備えたものである。
【0010】
【作用】この発明における測定手摺は、移動手摺自体に
等間隔で配列した複数の被検出子のうち例えば2点が被
検出体上を通過するのに要した時間を測定し、この測定
時間と2点の被検出子間の距離より、直接移動手摺の速
度を測定する。
【0011】
【実施例】 実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1は本実施例に係る移動手摺監視装置の構成図
であり、図中、図4と同一符号は、同一又は相当部分を
示す。図において、6Aは被検出子が設けられていない
案内ローラである。12は例えば磁性体で構成されてい
る被検出子であり、移動手摺1の内側全周、或は円周の
一部に移動方向に沿って所定間隔で複数個装着されてい
る。
【0012】13は移動手摺1の外周面に近接して個設
された検出体であり、被検出子12の通過を検出すると
パルス信号Pを発生する。14はパルス信号Pを取り込
む制御装置であり、パルス信号Pの発生時間間隔に基づ
いて移動手摺1の移動速度を測定し、測定された移動速
度に従って速度異常の判定、及び乗客コンベアの停止制
御を行う。
【0013】制御装置14は、外部と信号の入出力を行
うI/Oポート14aと、RAM14c、CPU14
d、ROM14eを内蔵したコンピュータ14bとから
構成されている。尚、このコンピュータ14bは測定手
段、異常発令手段を構成している。
【0014】15はコンピュータ14bに時刻情報Tを
送る時計装置であり、時刻情報Tは検出体13上を被検
出子12が通過した時刻情報となる。16は制御装置1
4にて速度異常が判定されると異常を表示する表示装
置、17は異常発生を伝えるとともに乗客コンベアの停
止制御を判定する集中管理センタであり、制御装置14
と回線接続されている。
【0015】図2は図1内の被検出子12及び検出体1
3の配置関係を示す説明図であり、被検出子12は移動
手摺1の中に埋め込まれてもよい。次に、図2を参照し
ながら、図1に示した実施例1の動作について説明す
る。被検出子12が移動手摺1の移動に伴なって検出体
13上を通過すると、検出体13より1つのパルス信号
Pが制御装置14に出力される。この結果、制御装置1
4は、時刻情報Tに基づいて検出子12の通過時刻情報
1 を読み取る。次に、検出体13が移動手摺1の移動
方向に隣接する他の被検出子12の通過を検出すると、
再びパルス信号Pを制御装置14に出力し、制御装置1
4は、時刻情報Tに基づいて他の被検出子12の通過時
刻情報T2 を取り込む。
【0016】続いて、制御装置14内のCPU14
は、2つの通過時刻の差(T2−T1)より、各被検出子
12が検出体13上を通過するのに要した時間△T(=
2 −T1 )を算出する。更に、予め知られた各被検出
子12間の距離Lを時間△Tで除算することにより、移
動手摺1の移動速度を直接測定する。以上が移動手摺1
の移動速度測定手順である。
【0017】以上のような移動手摺1の移動速度測定手
順を踏まえて、本実施例の動作を図3のフローチャート
に従って更に詳細に説明する。まず、ステップS1にお
いて乗客コンベアが運転中であればステップS2へ進
み、検出子13からのパルス信号Pを取り込むと共に、
時計装置15からの時刻情報Tに基づいて、被検出体1
2の通過時刻を取り込む。
【0018】そして、前述した移動手摺1の移動速度測
定手順により移動手摺1の移動速度を測定する。次に、
ステップS3において、測定された移動速度を予め設定
された踏段速度とをコンピュータ14bに組み込まれた
プログラムにて比較する。この比較の結果を用いて、ス
テップS4において、速度低下率が第1許容値以上であ
るか否かを判定する。このとき、移動手摺1の移動速度
が踏段速度より低下してはいるが、その低下率が第1の
許容限界即ち第1許容値(例えば2%)以下の場合は、
乗客コンベアの稼働を継続しリターンする。又、速度低
下率が第1許容値以上の場合はステップS5へ進み、第
2の許容限界即ち第2許容値(例えば、4%)以上か否
かを判定する。
【0019】ステップS5において、速度低下率が乗客
コンベアの故障限界を示す第2許容値(4%)以上であ
ると判定されると、ステップS6へ進み、異常通報処理
が行なわれる。即ち、コンピュータ14bに組み込まれ
た監視プログラムにより、異常発生が集中管理センタ1
7へ回線を介して自動的に通報されてステップS7へ進
む。ステップS7においては、ステップS3で得られた
移動手摺1の速度低下率と共に、時計装置15によって
異常発生年月日時分秒が制御装置14によって付勢され
る表示装置16へ表示される。
【0020】なおステップS4において第1許容値未満
のときは正常としてステップS1へ戻り、ステップS5
で第2許容値未満のときはステップS7へ進み前記ステ
ップS7と同じ動作を行う。
【0021】以上説明したように移動手摺1の速度が低
下して、移動手摺1と踏段2の速度比が第1許容値以上
で第2許容値未満のときは異常表示され、第2許容値以
上のときは集中管理センターへ自動的に異常通報される
と共に異常表示される。
【0022】この為事前に保守情報が得られるので適時
保守が可能となる。また上記移動手摺1の速度は、この
移動手摺自体に装着された検出子12を介して測定され
精度の高い測定値が得られるので、無駄に乗客コンベア
ーを停止する必要がなく、乗客コンベアーを有効に運転
することが出来るという効果がある。
【0023】実施例2.上記実施例1において被検出子
12として磁性体を使用したが、マーク、絵等を使用
し、移動手摺1の外周面又は内周面に表示してもよく、
移動手摺1の外周面または内周面の一部に凹凸をつける
ことにより被検出子12とすることもできる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば乗客コ
ンベアの移動手摺内に所定間隔で配列した複数個の被検
出子と、前記移動手摺の近傍に固設し、前記被検出子の
通過検出時にパルス信号を出力する検出体と、この検出
体が少なくとも2つのパルス信号を出力するのに要した
時間に基づいて移動手摺の移動速度を測定する速度測定
手段と、前記移動速度が乗客コンベアの踏段の速度より
所定値以上低下した時、異常指令を発令する異常発令手
段とを備えて構成したので、移動手摺の速度を上記移動
手摺自体に装着した被検出子を介して測定することがで
き、よつて精度の高い測定値が得られ、無駄な乗客コン
ベアの停止が避けられるという効果がある。
【0025】また移動手摺の速度が所定以上低下すると
異常指令を発するので、適時保守が可能となり保守効率
が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による乗客コンベアー移動
手摺監視装置を概念的に示す全体構成図である。
【図2】図1のII−II線横断面の拡大相当図である。
【図3】本実施例の動作を説明したフローチャートであ
る。
【図4】従来の移動手摺監視装置を概念的に示す全体構
成図である。
【図5】従来の移動手摺監視装置を備えた乗客コンベア
ーの全体構成図である。
【図6】従来の案内ローラー6の側面図である。
【符号の説明】 1 移動手摺 12 被検出子 13 検出体 14 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗客コンベアの移動手摺内に所定間隔で
    配列した複数個の被検出子と、前記移動手摺の近傍に固
    設し、前記被検出子の通過検出時にパルス信号を出力す
    る検出体と、この検出体が少なくとも2つのパルス信号
    を出力するのに要した時間に基づいて移動手摺の移動速
    度を測定する速度測定手段と、前記移動速度が乗客コン
    ベアの踏段の速度より所定値以上低下した時、異常指令
    を発令する異常発令手段とを備えたことを特徴とする移
    動手摺監視装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021038689A1 (ja) * 2019-08-26 2021-03-04 三菱電機株式会社 乗客コンベア用の移動手摺装置

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