JPH0524653Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、ベルトコンベア、その他の搬送装
置に付設する側ガイド及びトツプガイドの調節装
置に関する。

（従来の技術） 従来、搬送装置において側ガイドの巾調節を必
要とする時には、側ガイドを取付けている支板に
対して、その取付けを夫々手作業で必要な巾の位
置に移動して固着していた。

また、ローラーテーブル用サイドガイドを移動
できるようにした提案がある（実開昭58−173630
号）。またコンベアの上部に、位置調節自在のガ
イドを設けた考案も知られていた（実公昭55−
28642号）。

（考案により解決すべき課題） 従来の側ガイドによれば、巾の異なる物品を搬
送する時には、手作業によつて側ガイドの調節を
行つていた。このようにすると、時間と労力を要
するのみならず、側ガイドの調節作業中は物品の
搬送を中断しなければならない問題点があり、連
続製造ラインなどにおける稼働率低下の一因とな
つていた。

また、ローラーテーブル用サイドガイドの移動
についての提案は、ローラーテーブル用のもので
あつて大型か、かつ複雑な構造であり、長大にな
つたり、屈曲したりするコンベアラインには適当
でなかつた。またコンベア上方のトツプガイドを
調節する考案については自動調節できなかつた。

（課題を解決すべき手段） 然るにこの考案は、側ガイドの支持部材を離接
可能に対向し、この支持部材を任意巾宛横方向
（コンベアなどの進行方向と直角の方向）へ移動
できるようにして、側ガイドの巾を無段階に調節
できるようにすると共に、トツプガイドについて
も自動的に昇降調節できるようにし、前記従来の
問題点を解決したのである。

即ちこの考案は、コンベアの両側に設けた側ガ
イド部材の支持部材を離接可能に対向設置し、前
記支持部材は、縦設した支板に、機体上を転動で
きる横転動ローラを付設して構成すると共に、前
記支持部材間に、前記コンベアの移動方向と直角
方向へ、前記支持部材を同一軸心上で均等に離接
移動させる両ロツド付エアシリンダを介装し、前
記コンベア上方のトツプガイドを吊索により吊下
し、吊索の基端を案内部材を経て横架した摺動杆
に取付け、該摺動杆をエアシリンダのロツドに固
定して、トツプガイドを昇降可能に架設した搬送
装置のガイド調節装置である。従つて支板は、そ
の重量を横転動ローラに支持され、比較的軽快に
離接移動することができる。また側ガイド及びト
ツプガイドは共に自動的に調節できることになつ
た。

（作用） この考案は対向する側ガイド部材の間に、駆動
部材を介装したので、側ガイドは無段階に離接調
節できる。また、支板を横転動ローラで支承した
ので、側ガイドを軽快に離接調節させることがで
きる。更にトツプガイドも自動的に昇降調節でき
るようになつた。

（実施例 １） コンベア１の左右両側（第１図）に支板２，２
を立設し、支板２，２の内側中央部へアーム３，
３を横設して、アーム３，３にローラ４，４を取
付ける。前記支板２，２の上部内側には支杆５，
５を介してガイドバー６，６ａ，７，７ａを上下
夫々等間隔に固定する。

前記支板２の下部には、エアシリンダ８のピス
トンロツド９，１０端を夫々固着してある。図中
１１は被搬送物品、１２はトツプガイド、１３は
トツプガイド１２の吊索、１４は摺動杆、１５は
前記摺動杆を駆動するエアシリンダ、１６はピス
トンロツドであつて、トツプガイド１２を昇降調
節することができる。

前記実施例において、エアシリンダ８の中央部
に加圧エアを供給すると、ピストンロツド９，１
０を矢示１７，１８の方向へ押し出すので、前記
支板２，２は互いに離隔する。前記に反し、エア
シリンダ８の両側部へ加圧エアを供給すると、ピ
ストンロツド９，１０は、前記と逆に矢示１９，
２０の方向へ引込むので支板２，２は近接するこ
とになる。即ちエアシリンダ８に対する加圧エア
の供給方向を切換えることによつて、支板２，２
は離接し、結局、側ガイドの巾を調節することが
できる。

前記実施例において、エアシリンダ１５の基端
側に加圧エアを供給すると、ピストンロツド１６
を矢示２１の方向へ押し出すのでトツプガイド１
２の吊索１３は案内部材２３を経て矢示２２のよ
うに下降し、これに伴つてトツプガイドにも同方
向へ下降する（例えば１２の位置から１２ａの位
置に調節される）、 前記に反し、エアシリンダ１５の先端側へ加圧
エアを供給すると、ピストンロツドは矢示２４の
ように１６ａの位置から１６の位置に引込むので
吊索１３も矢示２５のように上昇し、これに伴つ
てトツプガイドも１２ａの位置から１２の位置に
上昇する。

即ちエアシリンダ１５に対する加圧エアの供給
により、トツプガイド１２は無段階に昇降調節さ
れる。

（考案の効果） 即ちこの考案によれば、側ガイドを無段階にか
つ自動的に離接調節できると共に、搬送装置の駆
動中でも巾調節ができる効果がある。また側ガイ
ドの支板を横転動ローラで支持したので、側ガイ
ドの離接調節がきわめて軽快にできるなどの効果
もある。

また、トツプガイドも容易に自動調節できるの
で、コンベア上の物品の高さに適切に対応させる
ことができる効果がある。即ちこの考案の装置に
よればガイドを高さ、巾共に自動調節できる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の一部側面図、第２
図は同じく一部正面図である。 １……コンベア、２……支板、３……アーム、
４……ローラ、５……支杆、６，６ａ，７，７ａ
……ガイドバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンベアの両側に設けた側ガイド部材の支持部
   材を離接可能に対向設置し、前記支持部材は、縦
   設した支板に、機体上を転動できる横転動ローラ
   を付設して構成すると共に、前記支持部材間に、
   前記コンベアの移動方向と直角方向へ、前記支持
   部材を同一軸心上で均等に離接移動させる両ロツ
   ド付エアシリンダを介装し、前記コンベア上方の
   トツプガイドを吊索により吊下し、吊索の基端を
   案内部材を経て横架した摺動杆に取付け、該摺動
   杆をエアシリンダのロツドに固定して、トツプガ
   イドを昇降可能に架設したことを特徴とする搬送
   装置のガイド調節装置。