JPH05246069A - 階調データ補正装置及びそれを具備した熱転写記録装置 - Google Patents
階調データ補正装置及びそれを具備した熱転写記録装置Info
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- JPH05246069A JPH05246069A JP4050428A JP5042892A JPH05246069A JP H05246069 A JPH05246069 A JP H05246069A JP 4050428 A JP4050428 A JP 4050428A JP 5042892 A JP5042892 A JP 5042892A JP H05246069 A JPH05246069 A JP H05246069A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱履歴による影響を記録媒体上の主,副走査
方向の両方向にわたって2次元的に補正することを可能
とし、より高精度に補正された階調データを得る。 【構成】 減算器108は、入力端子105から元デー
タと記憶手段112からの補正データを減算する。第1
の係数器109はその出力データに係数K2を掛ける。
加算器111はその出力データと記憶手段112からの
補正データを加算する。フィルタ処理手段110はその
出力データをフィルタ処理して、新たな補正データとし
て記憶手段112と第2の演算手段113に出力する。
第2の演算手段113内では、減算器117で元データ
から補正データが減算され、その出力データは係数器1
18で係数K1を掛けられ、加算器119で元データと
加算され、補正された階調データとして出力される。
方向の両方向にわたって2次元的に補正することを可能
とし、より高精度に補正された階調データを得る。 【構成】 減算器108は、入力端子105から元デー
タと記憶手段112からの補正データを減算する。第1
の係数器109はその出力データに係数K2を掛ける。
加算器111はその出力データと記憶手段112からの
補正データを加算する。フィルタ処理手段110はその
出力データをフィルタ処理して、新たな補正データとし
て記憶手段112と第2の演算手段113に出力する。
第2の演算手段113内では、減算器117で元データ
から補正データが減算され、その出力データは係数器1
18で係数K1を掛けられ、加算器119で元データと
加算され、補正された階調データとして出力される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録すべき濃度を示す
階調データに補正を加えて適正な多階調の濃度の記録画
像を得るための階調データ補正装置及びそれを具備した
熱転写記録装置に関するものである。
階調データに補正を加えて適正な多階調の濃度の記録画
像を得るための階調データ補正装置及びそれを具備した
熱転写記録装置に関するものである。
【0002】さらに詳しくは、熱転写記録装置におい
て、複数の発熱素子をライン状に配列することにより構
成した感熱ヘッドを感熱記録媒体(以下、記録媒体とい
う)に接触させ、記録すべき濃度を示す階調データに応
じて、各発熱素子に対する通電時間または印加電圧を個
々に制御して、各発熱素子を発熱させることにより、一
画素を多階調で記録媒体に記録する際、感熱ヘッドにそ
れまでの動作により蓄熱がなされていたりすると、所望
の濃度よりも濃く記録されるなどして記録画像の質が低
下するので、これを防止するために、予め記録すべき濃
度を示す階調データに補正を加える熱転写記録装置の階
調データ補正装置に、本発明は関するものである。
て、複数の発熱素子をライン状に配列することにより構
成した感熱ヘッドを感熱記録媒体(以下、記録媒体とい
う)に接触させ、記録すべき濃度を示す階調データに応
じて、各発熱素子に対する通電時間または印加電圧を個
々に制御して、各発熱素子を発熱させることにより、一
画素を多階調で記録媒体に記録する際、感熱ヘッドにそ
れまでの動作により蓄熱がなされていたりすると、所望
の濃度よりも濃く記録されるなどして記録画像の質が低
下するので、これを防止するために、予め記録すべき濃
度を示す階調データに補正を加える熱転写記録装置の階
調データ補正装置に、本発明は関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来より、複数の発熱素子をライン状に
配列することにより構成された感熱ヘッドを記録媒体に
接触させ、各発熱素子に対する通電時間あるいは印加電
圧をそれぞれ制御して、各発熱素子を発熱させることに
より、一画素を多階調で記録媒体に記録する熱転写記録
装置が知られている。
配列することにより構成された感熱ヘッドを記録媒体に
接触させ、各発熱素子に対する通電時間あるいは印加電
圧をそれぞれ制御して、各発熱素子を発熱させることに
より、一画素を多階調で記録媒体に記録する熱転写記録
装置が知られている。
【0004】この様な熱転写記録装置においては、感熱
ヘッドのそれまでの発熱による蓄熱のために、画質の劣
化が起こることが知られている。すなわち、同一発熱素
子に連続して通電し続けると発熱素子が徐々に熱くな
り、一方、通電を停止すると、発熱素子が徐々に冷える
という特性があるために、記録すべき濃度を示す階調デ
ータが同じであっても、記録濃度が均一化されない場合
がある。従って、予め、熱履歴による影響を考慮して記
録を行わなければならない。
ヘッドのそれまでの発熱による蓄熱のために、画質の劣
化が起こることが知られている。すなわち、同一発熱素
子に連続して通電し続けると発熱素子が徐々に熱くな
り、一方、通電を停止すると、発熱素子が徐々に冷える
という特性があるために、記録すべき濃度を示す階調デ
ータが同じであっても、記録濃度が均一化されない場合
がある。従って、予め、熱履歴による影響を考慮して記
録を行わなければならない。
【0005】そこで、記録すべき1ライン分のデータと
前ラインの履歴データを用いて熱履歴の影響を演算し、
新たな履歴データを求め、該履歴データを用いて記録す
べきデータの補正を行う階調データ補正装置が考えられ
ていた。
前ラインの履歴データを用いて熱履歴の影響を演算し、
新たな履歴データを求め、該履歴データを用いて記録す
べきデータの補正を行う階調データ補正装置が考えられ
ていた。
【0006】以下、熱転写記録装置の階調データ補正装
置の従来例を説明するが、その前に、熱転写記録装置の
構成概念を説明して、その中における階調データ補正装
置の役割を明確にしておく。
置の従来例を説明するが、その前に、熱転写記録装置の
構成概念を説明して、その中における階調データ補正装
置の役割を明確にしておく。
【0007】図2は従来の熱転写記録装置の構成を示す
ブロック図である。同図において、101は階調データ
補正装置、201は映像信号の入力端子、202はRG
Bデコーダ、203はセレクタ、204はA/Dコンバ
ータ、205はRGBのデータを補色に変換する補色変
換器、206はラインメモリ、207は階調データ補正
装置101からの補正後のデータを各ドット毎の通電時
間に変換して感熱ヘッドを駆動する中間調制御回路、2
08は感熱ヘッド、209はシステムコントローラであ
る。
ブロック図である。同図において、101は階調データ
補正装置、201は映像信号の入力端子、202はRG
Bデコーダ、203はセレクタ、204はA/Dコンバ
ータ、205はRGBのデータを補色に変換する補色変
換器、206はラインメモリ、207は階調データ補正
装置101からの補正後のデータを各ドット毎の通電時
間に変換して感熱ヘッドを駆動する中間調制御回路、2
08は感熱ヘッド、209はシステムコントローラであ
る。
【0008】図3は従来の熱転写記録装置の機構部の構
成を示す斜視図である。同図において、210は記録媒
体としての記録紙、211はイエロー,マゼンタ,シア
ンのインクを順次塗布されたインクフィルム、212は
プラテンドラムである。
成を示す斜視図である。同図において、210は記録媒
体としての記録紙、211はイエロー,マゼンタ,シア
ンのインクを順次塗布されたインクフィルム、212は
プラテンドラムである。
【0009】さて、図2に戻り、まず、NTSC方式な
どによるカラー映像信号が入力端子201から入力され
ると、該入力信号はRGBデコーダ202によってブル
ー,グリーン,レッドの輝度信号に分離される。
どによるカラー映像信号が入力端子201から入力され
ると、該入力信号はRGBデコーダ202によってブル
ー,グリーン,レッドの輝度信号に分離される。
【0010】実際にカラーの熱転写記録を行う場合に
は、図3に示すようにイエロー,マゼンタ,シアンの3
色を面順次で転写するので、セレクタ203で前記の輝
度信号を順次選択する。
は、図3に示すようにイエロー,マゼンタ,シアンの3
色を面順次で転写するので、セレクタ203で前記の輝
度信号を順次選択する。
【0011】選択された信号は、A/Dコンバータ20
4でデジタル値に変換される。該デジタル信号は補色変
換器205で補色の信号に変換される。例えば、デジタ
ル化された信号の各ビットを反転することによって実現
され、ブルーの輝度信号はイエローの濃度信号に変換さ
れる。同様にして、グリーンの信号はマゼンタに、レッ
ドの信号はシアンに変換される。
4でデジタル値に変換される。該デジタル信号は補色変
換器205で補色の信号に変換される。例えば、デジタ
ル化された信号の各ビットを反転することによって実現
され、ブルーの輝度信号はイエローの濃度信号に変換さ
れる。同様にして、グリーンの信号はマゼンタに、レッ
ドの信号はシアンに変換される。
【0012】補色に変換された信号は、階調データ補正
装置101で熱履歴の影響を補正されて、ラインメモリ
206に1ライン転写分のみ格納される。ラインメモリ
206からの1ライン分の階調データは、中間調制御回
路207に入力される。中間調制御回路207は、入力
された1ライン分の階調データを駆動パルスの持続時間
長に変換して、感熱ヘッド208を駆動し、所用の階調
濃度の熱転写記録が行われる。
装置101で熱履歴の影響を補正されて、ラインメモリ
206に1ライン転写分のみ格納される。ラインメモリ
206からの1ライン分の階調データは、中間調制御回
路207に入力される。中間調制御回路207は、入力
された1ライン分の階調データを駆動パルスの持続時間
長に変換して、感熱ヘッド208を駆動し、所用の階調
濃度の熱転写記録が行われる。
【0013】以上で、階調データ補正装置の熱転写記録
装置における位置づけが理解されたと思われるので、以
下、図4を参照して階調データ補正装置の従来例を説明
する。図4は従来の階調データ補正装置の構成を示すブ
ロック図である。同図において、101は階調データ補
正装置、102は記録すべき元データを1ライン分ずつ
入力する入力端子、103は補正された階調データを1
ライン分ずつ出力する端子である。
装置における位置づけが理解されたと思われるので、以
下、図4を参照して階調データ補正装置の従来例を説明
する。図4は従来の階調データ補正装置の構成を示すブ
ロック図である。同図において、101は階調データ補
正装置、102は記録すべき元データを1ライン分ずつ
入力する入力端子、103は補正された階調データを1
ライン分ずつ出力する端子である。
【0014】104は補正データを算出する第1の演算
手段、105は記録すべき元データを第1の演算手段1
04に入力する入力端子、107は第1の演算手段10
4の演算結果として補正データを出力する出力端子、1
12は第1の演算手段104で算出された補正データを
1ライン分記憶する記憶手段、106は記憶手段112
から読み出された補正データを入力する入力端子であ
る。
手段、105は記録すべき元データを第1の演算手段1
04に入力する入力端子、107は第1の演算手段10
4の演算結果として補正データを出力する出力端子、1
12は第1の演算手段104で算出された補正データを
1ライン分記憶する記憶手段、106は記憶手段112
から読み出された補正データを入力する入力端子であ
る。
【0015】次に、第1の演算手段104の構成を示
す。108は入力端子105に入力された元データから
入力端子106に入力された補正データを減算する減算
器、109は第1の係数器、111は係数器109の出
力データと入力端子106からの補正データを加算する
加算器である。
す。108は入力端子105に入力された元データから
入力端子106に入力された補正データを減算する減算
器、109は第1の係数器、111は係数器109の出
力データと入力端子106からの補正データを加算する
加算器である。
【0016】113は補正された階調データを算出し出
力する第2の演算手段、114は第1の演算手段104
の出力した補正データを入力する入力端子、115は記
録すべき元データを入力する入力端子、116は第2の
演算手段113で補正された階調データを出力する出力
端子である。
力する第2の演算手段、114は第1の演算手段104
の出力した補正データを入力する入力端子、115は記
録すべき元データを入力する入力端子、116は第2の
演算手段113で補正された階調データを出力する出力
端子である。
【0017】次に、第2の演算手段113の構成を示
す。117は入力端子115に入力された元データから
入力端子114に入力された補正データを減算する減算
器、118は第2の係数器、119は入力端子115に
入力された元データと係数器118の出力データを加算
する加算器である。
す。117は入力端子115に入力された元データから
入力端子114に入力された補正データを減算する減算
器、118は第2の係数器、119は入力端子115に
入力された元データと係数器118の出力データを加算
する加算器である。
【0018】以下、上記の構成の動作を説明する。入力
端子102には、記録すべき1ライン分の元データが入
力される。入力された1ライン分の元データは、第1の
演算手段104を介し第2の演算手段113に入力され
る。
端子102には、記録すべき1ライン分の元データが入
力される。入力された1ライン分の元データは、第1の
演算手段104を介し第2の演算手段113に入力され
る。
【0019】一方、記憶手段112は1ライン分の補正
データを記憶する記憶手段で、例えば、ランダムアクセ
スメモリ等が使用されており、プリントの開始時におい
て1ライン分のすべてに対し“0”階調のデータが初期
値として設定されるか、または図示しない入力端子より
入力される。これはプリントの開始時には、熱履歴の影
響を考慮する必要が無いからである。
データを記憶する記憶手段で、例えば、ランダムアクセ
スメモリ等が使用されており、プリントの開始時におい
て1ライン分のすべてに対し“0”階調のデータが初期
値として設定されるか、または図示しない入力端子より
入力される。これはプリントの開始時には、熱履歴の影
響を考慮する必要が無いからである。
【0020】プリント開始後は、入力端子102に入力
された元データの1ライン前までのデータを用いて演算
して得られた、出力端子107からの1ライン分の補正
データが、記憶手段112に記憶される。そして、この
補正データは記憶手段112より読み出されて、入力端
子106を介し第1の演算手段104に入力され、この
中の減算器108と加算器111に供給される。
された元データの1ライン前までのデータを用いて演算
して得られた、出力端子107からの1ライン分の補正
データが、記憶手段112に記憶される。そして、この
補正データは記憶手段112より読み出されて、入力端
子106を介し第1の演算手段104に入力され、この
中の減算器108と加算器111に供給される。
【0021】減算器108は、入力端子105に入力さ
れた元データから入力端子106に入力された補正デー
タを減算して出力する。出力されたデータは第1の係数
器109で係数K2が掛けられた後に、加算器111に
供給される。加算器111は、係数器109の出力デー
タと入力端子106からのデータを加算して、出力端子
107を介して、第2の演算手段113と記憶手段11
2とに供給する。
れた元データから入力端子106に入力された補正デー
タを減算して出力する。出力されたデータは第1の係数
器109で係数K2が掛けられた後に、加算器111に
供給される。加算器111は、係数器109の出力デー
タと入力端子106からのデータを加算して、出力端子
107を介して、第2の演算手段113と記憶手段11
2とに供給する。
【0022】第2の演算手段113では、入力端子11
5に入力された元データと第1の演算手段104の出力
した補正データを減算器117に供給する。減算器11
7は入力端子115に入力された元データから入力端子
114に入力された補正データを減算して第2の係数器
118に供給する。減算されたデータは係数器118で
係数K1が掛けられた後に加算器119に供給される。
5に入力された元データと第1の演算手段104の出力
した補正データを減算器117に供給する。減算器11
7は入力端子115に入力された元データから入力端子
114に入力された補正データを減算して第2の係数器
118に供給する。減算されたデータは係数器118で
係数K1が掛けられた後に加算器119に供給される。
【0023】加算器119は入力端子115に入力され
た元データと係数器118の出力データを加算して出力
する。該出力データは1ライン分の補正されたデータと
して出力端子103より出力され、補正後の階調データ
として用いられる。
た元データと係数器118の出力データを加算して出力
する。該出力データは1ライン分の補正されたデータと
して出力端子103より出力され、補正後の階調データ
として用いられる。
【0024】図5は図4における各部のデータの変化の
一例を示す説明図であり、データの、記録媒体上の副走
査方向(すなわち、記録媒体の移動する方向)における
階調(つまり濃度)の変化を示している。
一例を示す説明図であり、データの、記録媒体上の副走
査方向(すなわち、記録媒体の移動する方向)における
階調(つまり濃度)の変化を示している。
【0025】例えば、感熱ヘッドのある特定の発熱素子
に送られる階調データ(図4の入力端子102より入力
される元データ)が、ラインプリントのライン数に従っ
て図5(a)の様に変化した場合、実際に記録される濃
度は図5(e)の破線に示す如く変化して記録される。
に送られる階調データ(図4の入力端子102より入力
される元データ)が、ラインプリントのライン数に従っ
て図5(a)の様に変化した場合、実際に記録される濃
度は図5(e)の破線に示す如く変化して記録される。
【0026】何故かというと、感熱ヘッドは、急にある
大きさの階調データを入力されても、それまで動作して
いなかったとすると、温度が冷えていて、入力された階
調データに対応した濃度では即座には記録できず、それ
より低い濃度でしか記録できない。しかし、時間が経過
して次第に感熱ヘッドの温度が上昇してくると、ようや
く入力された階調データに対応した濃度で記録できるよ
うになるからである。つまり、ある大きさの階調データ
を入力された場合、ある一定の時定数を持って記録濃度
が立ち上がり、最終的にその階調データに対応した濃度
に達して、そこで飽和するわけである。
大きさの階調データを入力されても、それまで動作して
いなかったとすると、温度が冷えていて、入力された階
調データに対応した濃度では即座には記録できず、それ
より低い濃度でしか記録できない。しかし、時間が経過
して次第に感熱ヘッドの温度が上昇してくると、ようや
く入力された階調データに対応した濃度で記録できるよ
うになるからである。つまり、ある大きさの階調データ
を入力された場合、ある一定の時定数を持って記録濃度
が立ち上がり、最終的にその階調データに対応した濃度
に達して、そこで飽和するわけである。
【0027】同様に、階調データがある高い値から低い
値に急に変化したとする。このときも、感熱ヘッドはそ
の低い値の階調データには急には追従できず、ある遅れ
を持って、次第にその低い値に対応した濃度に近づいて
ゆくわけである。
値に急に変化したとする。このときも、感熱ヘッドはそ
の低い値の階調データには急には追従できず、ある遅れ
を持って、次第にその低い値に対応した濃度に近づいて
ゆくわけである。
【0028】そこで、これを補正し、図5(e)の実線
で示すような、遅れの無い濃度記録を行うためには、図
5(d)に示すような、濃度の薄くなる部分を前もって
強調した階調データを使って記録しなければならない。
で示すような、遅れの無い濃度記録を行うためには、図
5(d)に示すような、濃度の薄くなる部分を前もって
強調した階調データを使って記録しなければならない。
【0029】次に、5図(a)に示すデータが図4の入
力端子102に入力された場合に、図5(d)に示すデ
ータが補正後のデータとして出力端子103から出力さ
れるまでの動作を説明する。
力端子102に入力された場合に、図5(d)に示すデ
ータが補正後のデータとして出力端子103から出力さ
れるまでの動作を説明する。
【0030】図4において、記憶手段112に記憶され
る補正データは、前記したように初期値“0”から始ま
り図5(b)のように時定数を持って変化する。係数器
109の係数K2は、この時定数を決める係数で、
“0”から“1”の範囲を持ち、“0”に近いほど時定
数は大きくなり、“1”に近いほど時定数は小さくな
る。
る補正データは、前記したように初期値“0”から始ま
り図5(b)のように時定数を持って変化する。係数器
109の係数K2は、この時定数を決める係数で、
“0”から“1”の範囲を持ち、“0”に近いほど時定
数は大きくなり、“1”に近いほど時定数は小さくな
る。
【0031】記憶手段112に記憶される補正データ
(図5(b))は、同時に第2の演算手段113に入力
され、減算器117で元データ(図5(a))から減算
される。減算器117の出力データは図5(c)に示す
変化をする。つまり、図5(c)は、図5(a)に示し
たデータから、図5(b)に示した記憶手段112の補
正データを減算したものである。
(図5(b))は、同時に第2の演算手段113に入力
され、減算器117で元データ(図5(a))から減算
される。減算器117の出力データは図5(c)に示す
変化をする。つまり、図5(c)は、図5(a)に示し
たデータから、図5(b)に示した記憶手段112の補
正データを減算したものである。
【0032】減算器117の出力データ(図5(c))
は係数器118で係数K1を掛けられて、所要の調整を
受けた後、加算器119で元データ(図5(a))と加
算され、補正された階調データとして出力され、図5
(d)に示す変化をする。係数器118の係数K1は補
正量の大小を決める係数で、値が大きくなるほど補正量
が大きくなり、“0”の時には補正量がゼロになる。こ
のようにして、記録媒体上の副走査方向の補正された階
調データが得られる。
は係数器118で係数K1を掛けられて、所要の調整を
受けた後、加算器119で元データ(図5(a))と加
算され、補正された階調データとして出力され、図5
(d)に示す変化をする。係数器118の係数K1は補
正量の大小を決める係数で、値が大きくなるほど補正量
が大きくなり、“0”の時には補正量がゼロになる。こ
のようにして、記録媒体上の副走査方向の補正された階
調データが得られる。
【0033】このような熱履歴の影響を補正して記録を
行う装置としては、例えば、特開昭64−40356号
公報等に記載のものが知られている。上記従来技術は、
前ラインのデータを用いて熱履歴の影響を演算し、記録
媒体上の副走査方向に沿った記録濃度の補正のみを行う
ものである。
行う装置としては、例えば、特開昭64−40356号
公報等に記載のものが知られている。上記従来技術は、
前ラインのデータを用いて熱履歴の影響を演算し、記録
媒体上の副走査方向に沿った記録濃度の補正のみを行う
ものである。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱履歴による
記録媒体上の画質劣化には、他にも感熱ヘッドの1ライ
ンを構成する各発熱素子がお互いに隣接するもの同士で
影響を及ぼし合うことによる、主走査方向(感熱ヘッド
の1ラインを構成する発熱素子の配列方向で、副走査方
向とは直交した方向)の画質劣化があるが、この点に関
しては、従来、考慮されていなかった。
記録媒体上の画質劣化には、他にも感熱ヘッドの1ライ
ンを構成する各発熱素子がお互いに隣接するもの同士で
影響を及ぼし合うことによる、主走査方向(感熱ヘッド
の1ラインを構成する発熱素子の配列方向で、副走査方
向とは直交した方向)の画質劣化があるが、この点に関
しては、従来、考慮されていなかった。
【0035】そこで、本発明の目的は、熱履歴による影
響を記録媒体上の副走査方向だけでなく、主走査方向,
副走査方向の両方向にわたって2次元的に補正すること
を可能にし、より高精度に補正された階調データを出力
することのできる熱転写記録装置の階調データ補正装置
を提供することにある。
響を記録媒体上の副走査方向だけでなく、主走査方向,
副走査方向の両方向にわたって2次元的に補正すること
を可能にし、より高精度に補正された階調データを出力
することのできる熱転写記録装置の階調データ補正装置
を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、階調データ補正装置を、補正デー
タを記憶する記憶手段と、1ライン分ずつ入力端子より
入力された階調データと前記記憶手段より読み出された
前記補正データとを減算して出力する第1の減算器と、
該第1の減算器からの出力データに所定の係数を乗算し
て出力する第1の係数器と、該第1の係数器からの出力
データと前記記憶手段より読み出された前記補正データ
とを加算して出力する第1の加算器と、該第1の加算器
からの出力データにフィルタ処理を施して出力するフィ
ルタ処理手段と、から成る第1の演算手段と、前記フィ
ルタ処理手段からの出力データと前記入力端子より入力
された前記階調データとを減算して出力する第2の減算
器と、該第2の減算器からの出力データに所定の係数を
乗算して出力する第2の係数器と、該第2の係数器から
の出力データと前記入力端子より入力された前記階調デ
ータとを加算して出力する第2の加算器と、から成る第
2の演算手段と、で構成し、前記フィルタ処理手段から
の出力データを前記補正データとして前記記憶手段に書
き込むと共に、前記第2の加算器からの出力データを補
正後の階調データとして出力端子より1ライン分ずつ出
力するようにした。
ために、本発明では、階調データ補正装置を、補正デー
タを記憶する記憶手段と、1ライン分ずつ入力端子より
入力された階調データと前記記憶手段より読み出された
前記補正データとを減算して出力する第1の減算器と、
該第1の減算器からの出力データに所定の係数を乗算し
て出力する第1の係数器と、該第1の係数器からの出力
データと前記記憶手段より読み出された前記補正データ
とを加算して出力する第1の加算器と、該第1の加算器
からの出力データにフィルタ処理を施して出力するフィ
ルタ処理手段と、から成る第1の演算手段と、前記フィ
ルタ処理手段からの出力データと前記入力端子より入力
された前記階調データとを減算して出力する第2の減算
器と、該第2の減算器からの出力データに所定の係数を
乗算して出力する第2の係数器と、該第2の係数器から
の出力データと前記入力端子より入力された前記階調デ
ータとを加算して出力する第2の加算器と、から成る第
2の演算手段と、で構成し、前記フィルタ処理手段から
の出力データを前記補正データとして前記記憶手段に書
き込むと共に、前記第2の加算器からの出力データを補
正後の階調データとして出力端子より1ライン分ずつ出
力するようにした。
【0037】
【作用】熱転写記録装置において、複数の発熱素子をラ
イン状に配列することにより構成された感熱ヘッドを、
記録媒体に接触させ、記録すべき濃度を示す階調データ
に応じて、各発熱素子に対する通電時間または印加電圧
を個々に制御して、各発熱素子を発熱させることによ
り、一画素を多階調で前記記録媒体に記録する際、前記
階調データ補正装置を用いて、階調データに補正を加え
ることにより、記録画面の主走査方向及び副走査方向に
おいて、画質劣化のない適正な多階調濃度の記録画面を
実現することができる。
イン状に配列することにより構成された感熱ヘッドを、
記録媒体に接触させ、記録すべき濃度を示す階調データ
に応じて、各発熱素子に対する通電時間または印加電圧
を個々に制御して、各発熱素子を発熱させることによ
り、一画素を多階調で前記記録媒体に記録する際、前記
階調データ補正装置を用いて、階調データに補正を加え
ることにより、記録画面の主走査方向及び副走査方向に
おいて、画質劣化のない適正な多階調濃度の記録画面を
実現することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の第1の実施例としての階調デ
ータ補正装置の構成を示すブロック図である。本実施例
が、図4に示した従来の階調データ補正装置101と相
違する点は、図1において、フィルタ処理手段110を
図示の如く設けた点にある。つまり、加算器111の出
力データにフィルタ処理手段110でフィルタ処理した
後に、第2の演算手段113と記憶手段112に供給す
る様にした点が、従来の階調データ補正装置101と相
違する点である。
説明する。図1は本発明の第1の実施例としての階調デ
ータ補正装置の構成を示すブロック図である。本実施例
が、図4に示した従来の階調データ補正装置101と相
違する点は、図1において、フィルタ処理手段110を
図示の如く設けた点にある。つまり、加算器111の出
力データにフィルタ処理手段110でフィルタ処理した
後に、第2の演算手段113と記憶手段112に供給す
る様にした点が、従来の階調データ補正装置101と相
違する点である。
【0039】図6は図1の実施例における階調データ補
正の概要を説明するための説明図である。図6(a)は
熱転写記録装置における記録画面の一例を示しており、
従来は,副走査方向(記録媒体の移動する方向)に沿っ
ての画質劣化防止のためのみの階調データ補正であった
が、本実施例では、副走査方向に沿っての画質劣化防止
のためのみならず、主走査方向(ラインLに沿う方向)
に沿っての画質劣化防止のための階調データ補正をも行
なうものである。
正の概要を説明するための説明図である。図6(a)は
熱転写記録装置における記録画面の一例を示しており、
従来は,副走査方向(記録媒体の移動する方向)に沿っ
ての画質劣化防止のためのみの階調データ補正であった
が、本実施例では、副走査方向に沿っての画質劣化防止
のためのみならず、主走査方向(ラインLに沿う方向)
に沿っての画質劣化防止のための階調データ補正をも行
なうものである。
【0040】主走査方向に沿う1ラインとしてラインL
を考えると、この1ラインは、図6(b)に見られるよ
うに、ドットB(0),・・・,ドットB(n−1),
ドットB(n),ドットB(n+1),・・・の如きド
ットの一列状の集合になっている。
を考えると、この1ラインは、図6(b)に見られるよ
うに、ドットB(0),・・・,ドットB(n−1),
ドットB(n),ドットB(n+1),・・・の如きド
ットの一列状の集合になっている。
【0041】図7は図1におけるフィルタ処理手段11
0を構成する3タップのフィルタを示す構成図である。
このフィルタでは、3タップの係数がK30,K31,
K32で与えられている。
0を構成する3タップのフィルタを示す構成図である。
このフィルタでは、3タップの係数がK30,K31,
K32で与えられている。
【0042】図8は図1における各部のデータの変化の
一例を示す説明図である。以下、図1及び図8を参照し
て本実施例の動作を説明する。例えば、図8(a)に示
すような1ライン分の元データを記録し続ける場合、実
際に記録されるライン(を構成する各ドット)の濃度
は、隣接する発熱素子同士でお互いの影響を受けるた
め、図8(e)の波線に示すような特性になる。先に述
べた図5(e)のそれとは異なり、左右に丸みを帯びる
特性になっていることが認められる。そこで、これを補
正し図8(e)の実線に示すような濃度特性の記録を行
うためには、図8(d)に示すように補正されたデータ
によって記録しなければならない。
一例を示す説明図である。以下、図1及び図8を参照し
て本実施例の動作を説明する。例えば、図8(a)に示
すような1ライン分の元データを記録し続ける場合、実
際に記録されるライン(を構成する各ドット)の濃度
は、隣接する発熱素子同士でお互いの影響を受けるた
め、図8(e)の波線に示すような特性になる。先に述
べた図5(e)のそれとは異なり、左右に丸みを帯びる
特性になっていることが認められる。そこで、これを補
正し図8(e)の実線に示すような濃度特性の記録を行
うためには、図8(d)に示すように補正されたデータ
によって記録しなければならない。
【0043】次に、階調データ補正動作を説明する。説
明を簡易にするため、図1における係数器109の係数
K2を“1”と仮定し、副走査方向の補正は行わないこ
ととする。さらに、図8(a)に示した1ライン分の元
データが連続して入力される場合について述べる。
明を簡易にするため、図1における係数器109の係数
K2を“1”と仮定し、副走査方向の補正は行わないこ
ととする。さらに、図8(a)に示した1ライン分の元
データが連続して入力される場合について述べる。
【0044】最初の1ライン目を記録する場合、まず、
減算器108で元データから記憶手段112の出力する
補正データが減算される。なお、この時点では、記憶手
段112の内容は数値“0”で初期化されているため、
減算器の108の出力データは元データと同一になる。
さらに、係数器109を経て加算器111で加算された
結果も、また元データと同一になる。加算器111の出
力データはフィルタ処理手段112でフィルタ処理され
出力される。
減算器108で元データから記憶手段112の出力する
補正データが減算される。なお、この時点では、記憶手
段112の内容は数値“0”で初期化されているため、
減算器の108の出力データは元データと同一になる。
さらに、係数器109を経て加算器111で加算された
結果も、また元データと同一になる。加算器111の出
力データはフィルタ処理手段112でフィルタ処理され
出力される。
【0045】フィルタ処理手段110は、入力された1
ライン分のデータに図7の3タップの係数K30,K3
1,K32を掛ける。つまり、入力されたラインデータ
を構成する各ドットのデータB(n)に対して新しいデ
ータを B’(n)=K30×B(n−1)+ K31×B(n)+ K32×B(n+1) と置き換えることによって実現される。タップの係数K
30,K31,K32は隣接する発熱素子の影響を決定
する係数である。すなわち、係数K31に対して係数K
30,K32が大きくなるほど、隣接する発熱素子から
の影響が大きくなる。
ライン分のデータに図7の3タップの係数K30,K3
1,K32を掛ける。つまり、入力されたラインデータ
を構成する各ドットのデータB(n)に対して新しいデ
ータを B’(n)=K30×B(n−1)+ K31×B(n)+ K32×B(n+1) と置き換えることによって実現される。タップの係数K
30,K31,K32は隣接する発熱素子の影響を決定
する係数である。すなわち、係数K31に対して係数K
30,K32が大きくなるほど、隣接する発熱素子から
の影響が大きくなる。
【0046】なお、フィルタ処理手段110に一様なデ
ータが入力した場合にはそのまま一様なデータが出力さ
れる必要あるので(すなわち、B(n−1)=B(n)
=B(n+1)=B’(n)であるので)、各係数の値
は少なくとも K30+K31+K32=1 を満足するような値となっている。
ータが入力した場合にはそのまま一様なデータが出力さ
れる必要あるので(すなわち、B(n−1)=B(n)
=B(n+1)=B’(n)であるので)、各係数の値
は少なくとも K30+K31+K32=1 を満足するような値となっている。
【0047】フィルタ処理手段110で処理されたデー
タは、図8(b)に示すように入力されたデータを滑ら
かに変化させたような特性となる。フィルタ処理手段1
10は、前記の如く処理したデータを、新たな補正デー
タとして記憶手段112と第2の演算手段113に出力
する。
タは、図8(b)に示すように入力されたデータを滑ら
かに変化させたような特性となる。フィルタ処理手段1
10は、前記の如く処理したデータを、新たな補正デー
タとして記憶手段112と第2の演算手段113に出力
する。
【0048】第2の演算手段113内では、減算器11
7で元データから補正データが減算され、図8(c)に
示すようなデータが出力される。減算器117の出力デ
ータは係数器118で係数K1を掛けられて、加算器1
19で元データと加算され、図8(d)に示すような補
正された階調データとして出力される。以上の動作を2
ライン目以降も同様に繰り返すことによって、主走査方
向の補正された階調データが得られる。
7で元データから補正データが減算され、図8(c)に
示すようなデータが出力される。減算器117の出力デ
ータは係数器118で係数K1を掛けられて、加算器1
19で元データと加算され、図8(d)に示すような補
正された階調データとして出力される。以上の動作を2
ライン目以降も同様に繰り返すことによって、主走査方
向の補正された階調データが得られる。
【0049】以上の説明では、説明を簡易にするため、
図1における係数器109の係数K2は“1”と仮定
し、副走査方向の補正は行わないこととしたが、実際に
は、係数器109の係数K2を“1”以外のある値に設
定することにより、既に図4を参照して述べた通りの方
法で、副走査方向の補正も併せて行われ、主走査方向と
副走査方向の2次元的な熱履歴の補正が行われる。
図1における係数器109の係数K2は“1”と仮定
し、副走査方向の補正は行わないこととしたが、実際に
は、係数器109の係数K2を“1”以外のある値に設
定することにより、既に図4を参照して述べた通りの方
法で、副走査方向の補正も併せて行われ、主走査方向と
副走査方向の2次元的な熱履歴の補正が行われる。
【0050】また、本実施例では、フィルタ処理手段1
10のフィルタのタップ数は3として説明したが、タッ
プ数及びタップの係数を変更することによって、適用す
る熱転写記録装置に合わせた補正が可能であることは言
うまでもない。
10のフィルタのタップ数は3として説明したが、タッ
プ数及びタップの係数を変更することによって、適用す
る熱転写記録装置に合わせた補正が可能であることは言
うまでもない。
【0051】なお、プリントの開始時においては熱履歴
の影響を考慮する必要が無いため、記憶手段112は1
ライン分すべてに対して“0”階調のデータで初期化さ
れるとしたが、カラープリントで複数の色を順次プリン
ト(記録)する場合、あるいは連続して数画面のプリン
トを行う場合などのように、一画面を記録しさらに次の
画面を記録するまでの時間が短い場合には、記憶手段1
12を初期化することなく、記憶したデータをそのまま
用いることも可能である。
の影響を考慮する必要が無いため、記憶手段112は1
ライン分すべてに対して“0”階調のデータで初期化さ
れるとしたが、カラープリントで複数の色を順次プリン
ト(記録)する場合、あるいは連続して数画面のプリン
トを行う場合などのように、一画面を記録しさらに次の
画面を記録するまでの時間が短い場合には、記憶手段1
12を初期化することなく、記憶したデータをそのまま
用いることも可能である。
【0052】また、第1の演算手段104で求めた補正
データを帰還して次のラインの計算に用いるため、桁落
ちなどで発生した誤差が累積し易い。そこで、階調デー
タ補正装置101内での演算及び補正データの記憶手段
112への記憶を、元データのビット数以上で行うこと
によって、誤差のない補正が可能である。また、階調デ
ータ補正装置101によって補正出力されたデータが、
中間調制御回路207で制御可能な階調以外の場合、例
えば、負の階調値または最高階調を越える場合には、中
間調制御回路207で制御可能な階調に丸めるようなリ
ミッタ手段を設ければ良い。
データを帰還して次のラインの計算に用いるため、桁落
ちなどで発生した誤差が累積し易い。そこで、階調デー
タ補正装置101内での演算及び補正データの記憶手段
112への記憶を、元データのビット数以上で行うこと
によって、誤差のない補正が可能である。また、階調デ
ータ補正装置101によって補正出力されたデータが、
中間調制御回路207で制御可能な階調以外の場合、例
えば、負の階調値または最高階調を越える場合には、中
間調制御回路207で制御可能な階調に丸めるようなリ
ミッタ手段を設ければ良い。
【0053】図9に、図1で示した実施例の具体的な構
成を示す。図中、301,313,319はデータを一
時記憶するラッチ回路、305はデータのタイミングを
合わせるための遅延回路、302,315は減算器、3
03,308,309,310,316は係数器、30
4,311,312,317は加算器、306,307
はラッチ等で構成した主走査方向のデータ遅延手段、3
14はRAM(ランダムアクセスメモリ)等で構成する
読み書き可能なメモリ、318は補正演算結果が必要な
数値範囲に収まるように制限するリミッタである。
成を示す。図中、301,313,319はデータを一
時記憶するラッチ回路、305はデータのタイミングを
合わせるための遅延回路、302,315は減算器、3
03,308,309,310,316は係数器、30
4,311,312,317は加算器、306,307
はラッチ等で構成した主走査方向のデータ遅延手段、3
14はRAM(ランダムアクセスメモリ)等で構成する
読み書き可能なメモリ、318は補正演算結果が必要な
数値範囲に収まるように制限するリミッタである。
【0054】プリントを開始する前に、メモリ314は
感熱ヘッドの蓄熱状態に応じて初期化される。プリント
開始前は感熱ヘッドには蓄熱がされていないので、通常
は“0”に初期化する。なお、初期化手段は図示してい
ない。
感熱ヘッドの蓄熱状態に応じて初期化される。プリント
開始前は感熱ヘッドには蓄熱がされていないので、通常
は“0”に初期化する。なお、初期化手段は図示してい
ない。
【0055】入力端子102から主走査方向のn+1個
目の元データが入力されると、ラッチ回路301で一時
的に保持される。メモリ314は、入力されたデータの
感熱ヘッド上の位置と同じ位置の補正データを出力す
る。減算器302では、入力されたデータとメモリ31
4から読み出されたデータを引き算し、その差を出力す
る。
目の元データが入力されると、ラッチ回路301で一時
的に保持される。メモリ314は、入力されたデータの
感熱ヘッド上の位置と同じ位置の補正データを出力す
る。減算器302では、入力されたデータとメモリ31
4から読み出されたデータを引き算し、その差を出力す
る。
【0056】係数器303では、減算器302の出力デ
ータに予め定められた係数K2を掛け、得られた値を出
力する。係数器304は、公知の乗算器を用いたり、あ
るいは予め計算した値をROM(リードオンリメモリ;
読み出し専用メモリ)等に記憶したテーブル手段を用い
たりして構成する。次段の加算器304では、係数器3
03の出力データとメモリ314の出力データを加算し
出力する。係数器308では、加算器304の出力デー
タを係数倍した値を出力する。
ータに予め定められた係数K2を掛け、得られた値を出
力する。係数器304は、公知の乗算器を用いたり、あ
るいは予め計算した値をROM(リードオンリメモリ;
読み出し専用メモリ)等に記憶したテーブル手段を用い
たりして構成する。次段の加算器304では、係数器3
03の出力データとメモリ314の出力データを加算し
出力する。係数器308では、加算器304の出力デー
タを係数倍した値を出力する。
【0057】遅延手段306では、1つのデータが処理
される時間だけデータを遅延させる。そのため、遅延手
段306の出力にはn個目のデータが出力されている。
n個目のデータも上記で説明したn−1個目のデータと
同様に、感熱ヘッド上で対応する位置にある補正データ
との演算が行われたものである。係数器309では、遅
延手段306の出力データを係数倍する。また、遅延手
段307の出力にはさらに1つ前のデータであるn−1
個目のデータが出力されている。係数器310では、遅
延手段307の出力データを係数倍する。
される時間だけデータを遅延させる。そのため、遅延手
段306の出力にはn個目のデータが出力されている。
n個目のデータも上記で説明したn−1個目のデータと
同様に、感熱ヘッド上で対応する位置にある補正データ
との演算が行われたものである。係数器309では、遅
延手段306の出力データを係数倍する。また、遅延手
段307の出力にはさらに1つ前のデータであるn−1
個目のデータが出力されている。係数器310では、遅
延手段307の出力データを係数倍する。
【0058】こうして、係数器308,309,310
の出力には、それぞれn+1、n,n−1個目のデータ
の演算結果が得られる。これら3つのデータは、感熱ヘ
ッド上でn個目を中心に隣接する位置関係にあるデータ
である。
の出力には、それぞれn+1、n,n−1個目のデータ
の演算結果が得られる。これら3つのデータは、感熱ヘ
ッド上でn個目を中心に隣接する位置関係にあるデータ
である。
【0059】次に、加算器311,312を用いてこれ
ら3つのデータの和を求め、ラッチ回路313に出力す
る。メモリ314から感熱ヘッド上で同じ位置となるデ
ータを読み出し演算することにより、副走査方向の熱予
想を行い、遅延手段306,307の入出力として得ら
れた3つのデータを用い、中心のデータ(上記ではn個
目のデータ)を補正することで、主走査方向の熱予想を
行う。
ら3つのデータの和を求め、ラッチ回路313に出力す
る。メモリ314から感熱ヘッド上で同じ位置となるデ
ータを読み出し演算することにより、副走査方向の熱予
想を行い、遅延手段306,307の入出力として得ら
れた3つのデータを用い、中心のデータ(上記ではn個
目のデータ)を補正することで、主走査方向の熱予想を
行う。
【0060】ラッチ回路313にラッチされたデータ
は、n個目のデータがプリントされる際に実際に受ける
と予想される、過去及び隣接する発熱素子からの熱的影
響を予想したデータとなっている。この予想したデータ
と遅延手段305で遅延したn個目の元データの差を減
算器315で求める。減算器315の出力データは、n
個目の元データと補正データの差であり、熱的影響が大
きいほどこの差も大きくなる。減算器315の出力デー
タを係数器316でK1倍し、加算器317でn個目の
データに加えることにより、n個目のデータの補正が行
える。
は、n個目のデータがプリントされる際に実際に受ける
と予想される、過去及び隣接する発熱素子からの熱的影
響を予想したデータとなっている。この予想したデータ
と遅延手段305で遅延したn個目の元データの差を減
算器315で求める。減算器315の出力データは、n
個目の元データと補正データの差であり、熱的影響が大
きいほどこの差も大きくなる。減算器315の出力デー
タを係数器316でK1倍し、加算器317でn個目の
データに加えることにより、n個目のデータの補正が行
える。
【0061】また、ラッチ回路313の出力データは、
次の1ライン分の補正のために、メモリ314のn個目
の補正データが記憶される位置に記憶される。したがっ
て、メモリ314は、感熱ヘッドの発熱素子の数と同等
もしくはそれより大きな数の補正データを記憶するだけ
の容量が必要である。
次の1ライン分の補正のために、メモリ314のn個目
の補正データが記憶される位置に記憶される。したがっ
て、メモリ314は、感熱ヘッドの発熱素子の数と同等
もしくはそれより大きな数の補正データを記憶するだけ
の容量が必要である。
【0062】リミッタ318では、加算器317の出力
データがデータとして許された値の範囲を越えないよう
に、出力値を制限する。例えば、データの値がとること
がシステム的に許される範囲が0から255の場合で
も、加算器317の出力データとしては、負の値や25
5を越えた値をとることが考えられる。そのような場合
でもシステムがオーバーフローしないように、例えば、
負の値はすべて“0”に置き換えてしまうような回路で
ある。ところで、上記した各係数器の係数を、1/2、
1/4、1/8のようなビットシフトで実現できるよう
な設定にすれば、より簡単な構成で実現可能である。
データがデータとして許された値の範囲を越えないよう
に、出力値を制限する。例えば、データの値がとること
がシステム的に許される範囲が0から255の場合で
も、加算器317の出力データとしては、負の値や25
5を越えた値をとることが考えられる。そのような場合
でもシステムがオーバーフローしないように、例えば、
負の値はすべて“0”に置き換えてしまうような回路で
ある。ところで、上記した各係数器の係数を、1/2、
1/4、1/8のようなビットシフトで実現できるよう
な設定にすれば、より簡単な構成で実現可能である。
【0063】次に、図10を用いて本発明の第2の実施
例を説明する。図10は本発明の第2の実施例としての
階調データ補正装置の構成を示すブロック図である。同
図において、図1と同一の動作をするものには同一の符
号が付してあり、501,504,507は係数器、5
02,505,508はフィルタ処理手段、503,5
06,509は記憶手段、510は第2の演算手段、5
11,512,513,514は入力端子、515は出
力端子、516,517,518は減算器、519,5
20,521は係数器、522は加算器である。
例を説明する。図10は本発明の第2の実施例としての
階調データ補正装置の構成を示すブロック図である。同
図において、図1と同一の動作をするものには同一の符
号が付してあり、501,504,507は係数器、5
02,505,508はフィルタ処理手段、503,5
06,509は記憶手段、510は第2の演算手段、5
11,512,513,514は入力端子、515は出
力端子、516,517,518は減算器、519,5
20,521は係数器、522は加算器である。
【0064】図11は本実施例で用いられる感熱ヘッド
の断面と、その感熱ヘッドの各部の温度変化を示す説明
図である。図11(a)は感熱ヘッドの断面を示してお
り、感熱ヘッドは、通常、同図に示すようにグレーズ
層,アルミナ層、そしてアルミ層から成っている。発熱
素子はグレーズ層の表面にライン上に配置されている。
の断面と、その感熱ヘッドの各部の温度変化を示す説明
図である。図11(a)は感熱ヘッドの断面を示してお
り、感熱ヘッドは、通常、同図に示すようにグレーズ
層,アルミナ層、そしてアルミ層から成っている。発熱
素子はグレーズ層の表面にライン上に配置されている。
【0065】図11(b)から(e)は発熱素子にエネ
ルギーをステップ入力したときの、感熱ヘッド各部の温
度変化を示している。つまり、図11(b)はグレーズ
層のアルミナ層からの温度差、同図(c)はアルミナ層
のアルミ層からの温度差、同図(d)はアルミ層の環境
温度からの温度差、同図(e)はグレーズ層の環境温度
からの温度差を示している。
ルギーをステップ入力したときの、感熱ヘッド各部の温
度変化を示している。つまり、図11(b)はグレーズ
層のアルミナ層からの温度差、同図(c)はアルミナ層
のアルミ層からの温度差、同図(d)はアルミ層の環境
温度からの温度差、同図(e)はグレーズ層の環境温度
からの温度差を示している。
【0066】グレーズ層,アルミナ層,アルミ層の各層
の単体の相対的な温度の上昇は、図11(b)から
(d)に示すように、ある時定数を持って上昇するが、
グレーズ層の絶対的な温度、すなわち環境温度に対する
温度は、図11(e)に示すように各層の相対的な温度
の和として示され、各層の時定数が複合された形となっ
て表される。感熱転写されるインクの濃度は発熱素子の
温度、すなわち、グレーズ層の表面の温度に比例するた
め、図11(e)に示すように初めは薄くて次第に濃く
なるという変化を示す。したがって、この濃度の変化を
補正するためには、感熱ヘッドの各層の時定数をそれぞ
れ補正する必要がある。
の単体の相対的な温度の上昇は、図11(b)から
(d)に示すように、ある時定数を持って上昇するが、
グレーズ層の絶対的な温度、すなわち環境温度に対する
温度は、図11(e)に示すように各層の相対的な温度
の和として示され、各層の時定数が複合された形となっ
て表される。感熱転写されるインクの濃度は発熱素子の
温度、すなわち、グレーズ層の表面の温度に比例するた
め、図11(e)に示すように初めは薄くて次第に濃く
なるという変化を示す。したがって、この濃度の変化を
補正するためには、感熱ヘッドの各層の時定数をそれぞ
れ補正する必要がある。
【0067】本実施例は、このような感熱ヘッドの各層
の時定数の補正を実現する階調データ補正装置であり、
感熱ヘッドの構成に応じて補正データを算出する第1の
演算手段と、演算されたデータを1ライン分記憶する記
憶手段とを、複数設けたことを特徴とする。
の時定数の補正を実現する階調データ補正装置であり、
感熱ヘッドの構成に応じて補正データを算出する第1の
演算手段と、演算されたデータを1ライン分記憶する記
憶手段とを、複数設けたことを特徴とする。
【0068】係数器501,504,507の係数、及
びフィルタ処理手段502,505,508のフィルタ
のタップ数と係数は、それぞれ感熱ヘッドのグレーズ
層,アルミナ層,アルミ層の時定数に応じた値とされ
る。
びフィルタ処理手段502,505,508のフィルタ
のタップ数と係数は、それぞれ感熱ヘッドのグレーズ
層,アルミナ層,アルミ層の時定数に応じた値とされ
る。
【0069】階調データ補正装置101に入力された元
データは、第1の演算手段104a,104b,104
cにそれぞれ入力され、第1の演算手段104a,10
4b,104cで、その元データに基づいてグレーズ
層,アルミナ層,アルミ層のそれぞれの層に応じた補正
データが演算され、第2の演算手段510に入力され
る。入力されたデータは、それぞれ減算器516,51
7,518で元データから減算され、係数器519,5
20,521に入力される。該係数器519,520,
521の係数K11,K12,K13は補正量を決定す
る係数で、各層毎の補正量を決定する。前記係数器51
9,520,521からの出力データは加算器522で
元データと加算され、補正されたデータとして出力され
る。
データは、第1の演算手段104a,104b,104
cにそれぞれ入力され、第1の演算手段104a,10
4b,104cで、その元データに基づいてグレーズ
層,アルミナ層,アルミ層のそれぞれの層に応じた補正
データが演算され、第2の演算手段510に入力され
る。入力されたデータは、それぞれ減算器516,51
7,518で元データから減算され、係数器519,5
20,521に入力される。該係数器519,520,
521の係数K11,K12,K13は補正量を決定す
る係数で、各層毎の補正量を決定する。前記係数器51
9,520,521からの出力データは加算器522で
元データと加算され、補正されたデータとして出力され
る。
【0070】本実施例では、このようにして、感熱ヘッ
ドの各層毎に補正量を算出するため図1に示した実施例
よりもより高精度に補正を行うことができる。また、図
10に示した構成では、第1の演算手段104a,10
4b,104cのそれぞれにフィルタ処理手段502,
505,508を設けているが、例えば、グレーズ層な
どのように主走査方向の熱の移動が少ないと思われるも
のについては、第1の演算手段のフィルタ処理手段を省
いても構わない。
ドの各層毎に補正量を算出するため図1に示した実施例
よりもより高精度に補正を行うことができる。また、図
10に示した構成では、第1の演算手段104a,10
4b,104cのそれぞれにフィルタ処理手段502,
505,508を設けているが、例えば、グレーズ層な
どのように主走査方向の熱の移動が少ないと思われるも
のについては、第1の演算手段のフィルタ処理手段を省
いても構わない。
【0071】次に、図12を用いて本発明の第3の実施
例を説明する。図12は本発明の第3の実施例としての
熱転写記録装置の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、601は感熱ヘッド208のアルミ層に取り付
けられたサーミスタや熱電対等から成る温度検出手段、
602は感熱ヘッドの各発熱素子に印加電圧を与える電
源、603はシステムコントローラ209からの信号と
感熱ヘッド208からの温度情報により電源602の与
える印加電圧を制御する制御信号発生手段である。その
他、図2におけるものと同一の動作をするものには同一
の符号を付してある。なお、階調データ補正装置101
は図1に示した実施例と同様に構成されているものとす
る。
例を説明する。図12は本発明の第3の実施例としての
熱転写記録装置の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、601は感熱ヘッド208のアルミ層に取り付
けられたサーミスタや熱電対等から成る温度検出手段、
602は感熱ヘッドの各発熱素子に印加電圧を与える電
源、603はシステムコントローラ209からの信号と
感熱ヘッド208からの温度情報により電源602の与
える印加電圧を制御する制御信号発生手段である。その
他、図2におけるものと同一の動作をするものには同一
の符号を付してある。なお、階調データ補正装置101
は図1に示した実施例と同様に構成されているものとす
る。
【0072】図10に示した実施例では、感熱ヘッドの
各層の時定数をそれぞれ補正するため、感熱ヘッドの構
成に応じて、補正データを算出する第1の演算手段と、
演算されたデータを1ライン分記憶する記憶手段とを複
数設けたが、本実施例では、これと同等の効果を異なる
構成で実現するものである。
各層の時定数をそれぞれ補正するため、感熱ヘッドの構
成に応じて、補正データを算出する第1の演算手段と、
演算されたデータを1ライン分記憶する記憶手段とを複
数設けたが、本実施例では、これと同等の効果を異なる
構成で実現するものである。
【0073】先に述べたように、感熱ヘッド208のグ
レーズ層の温度は、図11(e)に示したようにグレー
ズ層,アルミナ層,アルミ層の各層の温度差の和として
示され、各層の温度上昇が複合された形として表され
る。本実施例では、この温度上昇のうち、アルミ層のよ
うな時定数の大きな温度上昇の影響を、実際に感熱ヘッ
ド208の温度を検出して、これを基に感熱ヘッドの各
発熱素子への印加電圧を制御することによって補正する
と共に、時定数の小さな温度上昇の影響は、図1に示し
たような階調データ補正装置101により補正するもの
である。
レーズ層の温度は、図11(e)に示したようにグレー
ズ層,アルミナ層,アルミ層の各層の温度差の和として
示され、各層の温度上昇が複合された形として表され
る。本実施例では、この温度上昇のうち、アルミ層のよ
うな時定数の大きな温度上昇の影響を、実際に感熱ヘッ
ド208の温度を検出して、これを基に感熱ヘッドの各
発熱素子への印加電圧を制御することによって補正する
と共に、時定数の小さな温度上昇の影響は、図1に示し
たような階調データ補正装置101により補正するもの
である。
【0074】次に、図13を用いて本実施例の動作につ
いて説明する。階調データ補正装置101においては、
既に図1に示した実施例について述べたように2次元的
な熱履歴の補正が行われる。それと同時に、温度検出手
段601では感熱ヘッド208の温度を検出し、制御信
号発生手段603では、その検出値に応じて、電源60
2が感熱ヘッド208の各発熱素子に与える電圧を制御
する。
いて説明する。階調データ補正装置101においては、
既に図1に示した実施例について述べたように2次元的
な熱履歴の補正が行われる。それと同時に、温度検出手
段601では感熱ヘッド208の温度を検出し、制御信
号発生手段603では、その検出値に応じて、電源60
2が感熱ヘッド208の各発熱素子に与える電圧を制御
する。
【0075】図13は図12における各部の信号等の波
形を示す波形図である。図13(a)はシステムコント
ローラ209からの記録動作期間を示す信号である。ま
た、図13(b)はある記録動作中の温度検出手段60
1からの温度検出信号であり、感熱ヘッド208の温度
変化を示している。図13(c)は電源602が感熱ヘ
ッド208の各発熱素子に与える印加電圧である。
形を示す波形図である。図13(a)はシステムコント
ローラ209からの記録動作期間を示す信号である。ま
た、図13(b)はある記録動作中の温度検出手段60
1からの温度検出信号であり、感熱ヘッド208の温度
変化を示している。図13(c)は電源602が感熱ヘ
ッド208の各発熱素子に与える印加電圧である。
【0076】記録が進行するに従い、感熱ヘッド208
の温度が上昇する。これによって記録濃度が上昇するの
を防止するため、図13(c)に示すように記録動作中
は感熱ヘッド208の温度の上昇に従い、印加電圧を下
げていく。以上説明したように、感熱ヘッド208の温
度変化をフィードバックすることにより、精密な補正を
することができる。
の温度が上昇する。これによって記録濃度が上昇するの
を防止するため、図13(c)に示すように記録動作中
は感熱ヘッド208の温度の上昇に従い、印加電圧を下
げていく。以上説明したように、感熱ヘッド208の温
度変化をフィードバックすることにより、精密な補正を
することができる。
【0077】更に、図1に示した実施例では、記憶手段
112は“0”階調のデータで初期化されるとしたが、
連続して記録を行うような場合、以前の記録による温度
の上昇を考慮するのが望ましい。そこで、図12に示し
た実施例においては、記録開始時に感熱ヘッド208の
温度を温度検出手段601で検出し、その検出値に応じ
た値で記憶手段112を初期化する。例えば、検出温度
が記録開始時に既にある基準の温度よりも高いときに
は、初期化する値を“0”以上の温度に応じたある値に
設定することによって、補正の効果を少なくするよう調
整することができる。
112は“0”階調のデータで初期化されるとしたが、
連続して記録を行うような場合、以前の記録による温度
の上昇を考慮するのが望ましい。そこで、図12に示し
た実施例においては、記録開始時に感熱ヘッド208の
温度を温度検出手段601で検出し、その検出値に応じ
た値で記憶手段112を初期化する。例えば、検出温度
が記録開始時に既にある基準の温度よりも高いときに
は、初期化する値を“0”以上の温度に応じたある値に
設定することによって、補正の効果を少なくするよう調
整することができる。
【0078】また、記憶手段112の初期値だけでな
く、第1の演算手段104の係数器109,フィルタ処
理手段110,第2の演算手段113の係数器118の
各係数を、検出温度の値によって変化させることによっ
ても、より高精度の補正を行うことが可能である。
く、第1の演算手段104の係数器109,フィルタ処
理手段110,第2の演算手段113の係数器118の
各係数を、検出温度の値によって変化させることによっ
ても、より高精度の補正を行うことが可能である。
【0079】なお、上記した記憶手段112の初期化や
係数値の設定は、一画像の記録開始時であっても、カラ
ープリントの場合には各色ごとの記録開始時であっても
かまわない。
係数値の設定は、一画像の記録開始時であっても、カラ
ープリントの場合には各色ごとの記録開始時であっても
かまわない。
【0080】次に、図14を用いて本発明の第4の実施
例を説明する。図14は本発明の第4の実施例としての
熱転写記録装置の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、701,702は入力された階調を他の階調に
変換する階調変換手段で、ROM(リードオンリメモ
リ)等で構成される。その他、図2におけるものと同一
の動作をするものには同一の符号付してある。なお、階
調データ補正装置101は図1に示した実施例と同様に
構成されているものとする。
例を説明する。図14は本発明の第4の実施例としての
熱転写記録装置の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、701,702は入力された階調を他の階調に
変換する階調変換手段で、ROM(リードオンリメモ
リ)等で構成される。その他、図2におけるものと同一
の動作をするものには同一の符号付してある。なお、階
調データ補正装置101は図1に示した実施例と同様に
構成されているものとする。
【0081】また、図15は図14における中間調制御
回路207の階調・通電時間特性及び階調変換手段70
1,702の変換特性を示す特性図である。先に述べた
ように、中間調制御回路207は補正後の階調データを
各ドット毎の通電時間に変換し、感熱ヘッド208を駆
動することによって所要の記録濃度を実現している。し
かし、中間調制御回路207の階調・通電時間特性が、
図15(a)に示すように、入力階調に対して通電時間
がリニアでないような特性である場合、階調データ補正
装置101の補正効果は補正する階調データの値(階
調)によって異なってしまう。
回路207の階調・通電時間特性及び階調変換手段70
1,702の変換特性を示す特性図である。先に述べた
ように、中間調制御回路207は補正後の階調データを
各ドット毎の通電時間に変換し、感熱ヘッド208を駆
動することによって所要の記録濃度を実現している。し
かし、中間調制御回路207の階調・通電時間特性が、
図15(a)に示すように、入力階調に対して通電時間
がリニアでないような特性である場合、階調データ補正
装置101の補正効果は補正する階調データの値(階
調)によって異なってしまう。
【0082】すなわち、具体的に説明すると、ある階調
m,nの階調データが階調データ補正装置101によっ
て補正を加えられ、新たに階調m’,n’の階調データ
として出力されたとする。この場合、補正量(m’−
m),(n’−n)が同じであっても、中間調制御回路
207の階調・通電時間特性が図15(a)に示す如く
であると、感熱ヘッド208の通電時間(すなわち、入
力エネルギー)は、図15(a)のΔtm,Δtnで示
されるように大きく異なる。したがって、補正する階調
データの値(階調)によって、補正の効果が異なり、一
様な補正ができないという問題が生ずる。
m,nの階調データが階調データ補正装置101によっ
て補正を加えられ、新たに階調m’,n’の階調データ
として出力されたとする。この場合、補正量(m’−
m),(n’−n)が同じであっても、中間調制御回路
207の階調・通電時間特性が図15(a)に示す如く
であると、感熱ヘッド208の通電時間(すなわち、入
力エネルギー)は、図15(a)のΔtm,Δtnで示
されるように大きく異なる。したがって、補正する階調
データの値(階調)によって、補正の効果が異なり、一
様な補正ができないという問題が生ずる。
【0083】そこで、本実施例では、この問題を解決す
るために、階調変換手段701,702を設けるように
した。以下、本実施例の動作を図15を用いて説明す
る。図15(a)は前述したように中間調制御回路20
7の階調・通電時間特性を示す。図15(b)は階調変
換手段701の変換特性を示し、中間調制御回路207
の階調・通電時間特性を、階調から階調への変換に置き
換えたものである。図15(c)は階調変換手段702
の変換特性を示し、階調変換手段701の逆変換であ
る。
るために、階調変換手段701,702を設けるように
した。以下、本実施例の動作を図15を用いて説明す
る。図15(a)は前述したように中間調制御回路20
7の階調・通電時間特性を示す。図15(b)は階調変
換手段701の変換特性を示し、中間調制御回路207
の階調・通電時間特性を、階調から階調への変換に置き
換えたものである。図15(c)は階調変換手段702
の変換特性を示し、階調変換手段701の逆変換であ
る。
【0084】階調変換手段701で変換された階調デー
タは、階調データ補正装置101で補正処理される。階
調変換手段701で変換された階調データは、中間調制
御回路207で変換された通電時間とリニアな関係にあ
るため、階調データ補正装置101によって補正を加え
ても、補正効果が階調によって異なることはない。
タは、階調データ補正装置101で補正処理される。階
調変換手段701で変換された階調データは、中間調制
御回路207で変換された通電時間とリニアな関係にあ
るため、階調データ補正装置101によって補正を加え
ても、補正効果が階調によって異なることはない。
【0085】階調データ補正装置101の出力データ
は、階調変換手段702で再び変換される。階調変換手
段702の変換特性は階調変換手段701の逆特性であ
るので、階調変換手段702で変換された階調データ
は、もし補正されていなければ元のデータと同一の階調
値を持つ。変換され出力された階調データは、中間調制
御回路207で通電時間に変換され、感熱ヘッド208
を駆動する。
は、階調変換手段702で再び変換される。階調変換手
段702の変換特性は階調変換手段701の逆特性であ
るので、階調変換手段702で変換された階調データ
は、もし補正されていなければ元のデータと同一の階調
値を持つ。変換され出力された階調データは、中間調制
御回路207で通電時間に変換され、感熱ヘッド208
を駆動する。
【0086】本実施例では、このようにして、階調デー
タ補正装置101の前後に階調変換手段701,702
を設けることによって、階調の値によらず均一な補正効
果を得ることができる。なお、中間調制御手段207の
階調・通電時間特性が複数あり、これを切り替えること
が可能な熱転写記録装置の場合には、階調・通電時間特
性の切り替えに連動して、階調変換手段701,702
の変換特性を切り替えれば良い。あるいは、階調変換手
段701,702をRAM(ランダムアクセスメモリ)
などで構成し、変換特性をその都度設定しても良い。
タ補正装置101の前後に階調変換手段701,702
を設けることによって、階調の値によらず均一な補正効
果を得ることができる。なお、中間調制御手段207の
階調・通電時間特性が複数あり、これを切り替えること
が可能な熱転写記録装置の場合には、階調・通電時間特
性の切り替えに連動して、階調変換手段701,702
の変換特性を切り替えれば良い。あるいは、階調変換手
段701,702をRAM(ランダムアクセスメモリ)
などで構成し、変換特性をその都度設定しても良い。
【0087】次に、図16を用いて本発明の第5の実施
例を説明する。図16は本発明の第5の実施例を示すブ
ロック図である。同図において、801はセレクタ、8
02は少なくとも一画面分のデータを記憶する画像メモ
リ、803はデジタルデータを入力する入力端子、80
4はデジタルデータを入力するデジタルインターフェイ
スであり、ROM(リードオンリメモリ)等で構成され
る。その他、図2におけるものと同一の動作をするもの
には同一の符号を付してある。
例を説明する。図16は本発明の第5の実施例を示すブ
ロック図である。同図において、801はセレクタ、8
02は少なくとも一画面分のデータを記憶する画像メモ
リ、803はデジタルデータを入力する入力端子、80
4はデジタルデータを入力するデジタルインターフェイ
スであり、ROM(リードオンリメモリ)等で構成され
る。その他、図2におけるものと同一の動作をするもの
には同一の符号を付してある。
【0088】本実施例は、画像メモリ802を備え、該
画像メモリ802への書き込み時に階調データ補正装置
101により熱履歴の補正を行うものである。入力端子
201から入力される映像信号、あるいは入力端子80
3から入力されるデジタルデータとしての画像信号をセ
レクタ801で選択し、選択された信号を階調データ補
正装置101で補正した後に、画像メモリ802に書き
込む。以後は、図2における説明と同様にして熱転写記
録が行われる。
画像メモリ802への書き込み時に階調データ補正装置
101により熱履歴の補正を行うものである。入力端子
201から入力される映像信号、あるいは入力端子80
3から入力されるデジタルデータとしての画像信号をセ
レクタ801で選択し、選択された信号を階調データ補
正装置101で補正した後に、画像メモリ802に書き
込む。以後は、図2における説明と同様にして熱転写記
録が行われる。
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、過去の熱履歴の影響を
表すデータを1ライン分のみ保持すればよく、簡易な構
成で主走査方向及び副走査方向の補正を行うことができ
る。また、第1の演算手段を複数備えた場合には、感熱
ヘッドの構成に合わせて補正係数を決定できるため、よ
り高精度の補正ができる。
表すデータを1ライン分のみ保持すればよく、簡易な構
成で主走査方向及び副走査方向の補正を行うことができ
る。また、第1の演算手段を複数備えた場合には、感熱
ヘッドの構成に合わせて補正係数を決定できるため、よ
り高精度の補正ができる。
【図1】本発明の第1の実施例としての階調データ補正
装置の構成を示すブロック図である。
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】従来の熱転写記録装置の構成を示すブロック図
である。
である。
【図3】従来の熱転写記録装置の機構部の構成を示す斜
視図である。
視図である。
【図4】従来の階調データ補正装置の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図5】図4における各部のデータの変化の一例を示す
説明図である。
説明図である。
【図6】図1の実施例における階調データ補正の概要を
説明するための説明図である。
説明するための説明図である。
【図7】図1におけるフィルタ処理手段を構成する3タ
ップのフィルタを示す構成図である。
ップのフィルタを示す構成図である。
【図8】図1における各部のデータの変化の一例を示す
説明図である。
説明図である。
【図9】図1の実施例の具体的な構成を示すブロック図
である。
である。
【図10】本発明の第2の実施例としての階調データ補
正装置の構成を示すブロック図である。
正装置の構成を示すブロック図である。
【図11】図10の実施例で用いられる感熱ヘッドの断
面と、その感熱ヘッドの各部の温度変化を示す説明図で
ある。
面と、その感熱ヘッドの各部の温度変化を示す説明図で
ある。
【図12】本発明の第3の実施例としての熱転写記録装
置の構成を示すブロック図である。
置の構成を示すブロック図である。
【図13】図12における各部の信号等の波形を示す波
形図である。
形図である。
【図14】本発明の第4の実施例としての熱転写記録装
置の構成を示すブロック図である。
置の構成を示すブロック図である。
【図15】図14における中間調制御回路の階調・通電
時間特性及び階調変換手段の変換特性を示す特性図であ
る。
時間特性及び階調変換手段の変換特性を示す特性図であ
る。
【図16】本発明の第5の実施例としての熱転写記録装
置の構成を示すブロック図である。
置の構成を示すブロック図である。
101…階調データ補正手段、104…第1の演算手
段、110…フィルタ処理手段、112…記憶手段、1
13…第2の演算手段、208…感熱ヘッド。
段、110…フィルタ処理手段、112…記憶手段、1
13…第2の演算手段、208…感熱ヘッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/20 115 C (72)発明者 高野 裕一 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会社 日立製作所東海工場内 (72)発明者 小堀 康功 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の発熱素子をライン状に配列するこ
とにより構成された感熱ヘッドを、感熱記録媒体に接触
させ、記録すべき濃度を示す階調データに応じて、各発
熱素子に対する通電時間または印加電圧を個々に制御し
て、各発熱素子を発熱させることにより、一画素を多階
調で前記感熱記録媒体に記録すると共に、その際、前記
階調データに補正を加えることにより適正な多階調濃度
の記録画像を得るようにした熱転写記録装置において、 補正データを記憶する記憶手段と、 1ライン分ずつ入力端子より入力された前記階調データ
と前記記憶手段より読み出された前記補正データとを減
算して出力する第1の減算器と、該第1の減算器からの
出力データに所定の係数を乗算して出力する第1の係数
器と、該第1の係数器からの出力データと前記記憶手段
より読み出された前記補正データとを加算して出力する
第1の加算器と、該第1の加算器からの出力データにフ
ィルタ処理を施して出力するフィルタ処理手段と、から
成る第1の演算手段と、 前記フィルタ処理手段からの出力データと前記入力端子
より入力された前記階調データとを減算して出力する第
2の減算器と、該第2の減算器からの出力データに所定
の係数を乗算して出力する第2の係数器と、該第2の係
数器からの出力データと前記入力端子より入力された前
記階調データとを加算して出力する第2の加算器と、か
ら成る第2の演算手段と、 で構成され、前記フィルタ処理手段からの出力データを
前記補正データとして前記記憶手段に書き込むと共に、
前記第2の加算器からの出力データを補正後の階調デー
タとして出力端子より1ライン分ずつ出力するようにし
たことを特徴とする階調データ補正装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の階調データ補正装置
と、該階調データ補正装置の前段に配される第1の階調
変換手段と、前記階調データ補正装置の後段に配される
第2の階調変換手段と、を具備し、前記第1の階調変換
手段は、前記階調データに応じて前記通電時間または印
加電圧を制御する際の階調・通電時間特性または階調・
印加電圧特性と、ほぼ等しい変換特性を持ち、前記階調
データを該変換特性に応じて変換して前記階調データ補
正装置の入力端子に出力し、前記第2の階調変換手段
は、前記変換特性とは逆の変換特性(以下、逆変換特性
という)を持ち、前記階調データ補正装置の出力端子か
らの補正後の階調データを前記逆変換特性に応じて変換
して出力することを特徴とする熱転写記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4050428A JP2991561B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 階調データ補正装置及びそれを具備した熱転写記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4050428A JP2991561B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 階調データ補正装置及びそれを具備した熱転写記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05246069A true JPH05246069A (ja) | 1993-09-24 |
JP2991561B2 JP2991561B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=12858598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4050428A Expired - Fee Related JP2991561B2 (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 階調データ補正装置及びそれを具備した熱転写記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2991561B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7880771B2 (en) | 2004-03-16 | 2011-02-01 | Olympus Corporation | Imaging apparatus, image processing apparatus, image processing system and image processing method |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP4050428A patent/JP2991561B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7880771B2 (en) | 2004-03-16 | 2011-02-01 | Olympus Corporation | Imaging apparatus, image processing apparatus, image processing system and image processing method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2991561B2 (ja) | 1999-12-20 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |