JPH0524554U - ヒンジキヤツプと容器本体の組合せ構造 - Google Patents

ヒンジキヤツプと容器本体の組合せ構造

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JPH0524554U
JPH0524554U JP2170391U JP2170391U JPH0524554U JP H0524554 U JPH0524554 U JP H0524554U JP 2170391 U JP2170391 U JP 2170391U JP 2170391 U JP2170391 U JP 2170391U JP H0524554 U JPH0524554 U JP H0524554U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 別々に成形された上蓋と下蓋から成るヒンジ
キャップと容器本体の組合せ構造において、上蓋の開閉
操作を繰り返した場合の上蓋と下蓋との軸心に位置ズレ
の発生を防止すること。 【構成】 上蓋の支柱部の突起部23と下蓋の垂下平面
部80の下縁部とが係合した状態のとき、支柱部の内面
と垂下平面部80、嵌入板20の下端と外筒部6の切除
部下端、嵌入板延長部21の外面と外筒部6の切除部下
端内面がそれぞれ接触しており、しかも突起部23と下
縁部との係合が外れるのを支柱部の外面側に位置する弾
性板が阻止する構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、別々に成形された上蓋と下蓋から成るヒンジキャップと容器本体の 組合せ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、別々に成形された上蓋と下蓋から成るヒンジキャップを製造する理由と して、ヒンジ部を有する上蓋は、くり返し折り曲げられる事から柔軟な物性が要 求され、下蓋は容器本体に強固に組合せる必要から剛性の高い物性を要求される という両者異る材料特性を必要とするためと、上蓋と下蓋の着色仕様を変えて人 目を引くデコレーション効果を得ること、上蓋と下蓋をそれぞれ別の成形金型で 量産し組立てた方がコスト面に於て優位であるためである。
【0003】 別々に成形された上蓋と下蓋から成るヒンジキャップの組合せ構造に関する従 来技術として、特公昭50−34471号公報や実開昭62−115368号公 報に記載の様なものがある。
【0004】 前者の構造は、図17に示すように、キャップ体102に設けられた凹孔10 8に蓋体103の弾性作用部107の端部を挿入し両者を連結している。
【0005】 後者の構造は、図18に示すように、上蓋110の係止舌片113が挿通凹部 106に挿入され係止条114が下蓋104の内筒の下端に引掛り係止されてい る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら前記の従来技術にあっては、次のような問題点がある。
【0007】 前者の組合せ構造では、凹孔108に弾性作用部107の端部が挿入されてい るだけであるため、縦方向の固定能力が低く、蓋体103を開閉すると弾性作用 部107が上方に浮いて来ることがある。
【0008】 後者の組合せ構造では、係止条114が形成されており、挿通凹部106の下 方の下蓋104の内筒下端に引掛かれば強固に固定されるが、挿通凹部106に 係止舌片113を挿入する過程で係止条114の頂点が挿通凹部106の側面に よってこすられ、係止条114の高さが低くなる事がある。
【0009】 係止条114の高さが低くなると、両者の固定能力が減少し、また、係止条11 4の形状がくずれないほどに挿通凹部106の短方向巾を広げると両者の固定能 力が低下するだけではなく、上蓋110の開閉操作を繰り返すと上蓋110の半 径方向へのガタツキが生じ、係止舌片113の背面側の上蓋110が下蓋104 の側面よりもはみ出したり、半径方向に寄ってしまう事がある。
【0010】 本考案は上記のような問題を解消するためになされたもので、別々に成形され た上蓋と下蓋からなるヒンジキャップにおいて、上蓋と下蓋との軸心に位置ズレ が発生しない強固な連結のヒンジキャップと容器本体の組合せ構造を提供する事 を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を解決するため、本考案では、頂壁に注出口を有し、前記頂壁から下 方に延出する外筒部と内筒部とを有し、前記外筒部と前記頂壁の一部を切除して 形成したボックス部を有する下蓋と、前記下蓋の注出口を閉鎖する天井部とヒン ジ部とを有し、前記ヒンジ部と連結していて前記下蓋のボックス部内に挿入され て固定される係止部を有している上蓋とから成るヒンジキャップを容器本体に被 冠したものに於て、前記下蓋のボックス部が、前記外筒部の切除部下端から下方 の内面側に形成されている外筒段差部と、この外筒段差部の下方の位置から前記 内筒部側に向って傾斜している弾性板と、前記頂壁から前記内筒部の外面に沿っ て垂下し、前記弾性板と対面する位置まで延びている垂下平面部と、この垂下平 面部の下端が形成する下縁部とを有し、前記上蓋の係止部が、前記ヒンジ部から 下方に延び前記下蓋の外筒部の切除部に嵌入する嵌入板と、この嵌入板の下端内 面側から下方に延出し前記下蓋の外筒部の切除部下端と外筒段差部との間の部分 に嵌入する嵌入板延長部と、前記嵌入板と間隔を置いて前記嵌入板延長部よりも 下方に延び前記下蓋の弾性板と垂下平面部との間隙に嵌入される支柱部と、この 支柱部の下部内面側に突出し前記下蓋の垂下平面部の下縁部と係合する突起部と 、前記嵌入板と前記支柱部とを上部で連結している連結部とを有し、前記支柱部 の内面から前記嵌入板延長部の外面までの間隔が、前記垂下平面部から前記外筒 部の切除部下端内面までの間隔以上であり、前記弾性板の最も内面側に位置する 面と前記垂下平面部または前記垂下平面部の下方への垂下仮想線との間隔が、前 記支柱部の突起部を設けた部分における支柱部と突起部との合計厚さが最大であ る部分の厚さよりも狭いことを特徴とするヒンジキャップと容器本体の組合せ構 造とした。
【0012】
【作用】
本考案のヒンジキャップは、上記構成を備えているので、下蓋のボックス部に 上方から上蓋の支柱部と嵌入板とを押し込むと、支柱部の突起部は、ボックス部 の垂下平面部に接触しながら下降し、弾性板と垂下平面部との間隙が突起部と支 柱部との合計厚さよりも狭い部分では裏面側の支柱部で弾性板を押し返しながら 下降を続け、垂下平面部が終了した下縁部に到達すると、支柱部の外面と圧接触 している弾性板に押されて下縁部と係合する。
【0013】 突起部と下縁部とが係合した状態のとき、支柱部の内面と垂下平面部、嵌入板 の下端と外筒部の切除部下端、嵌入板延長部外面と外筒部の切除部下端内面がそ れぞれ接触している。
【0014】 従って、支柱部及び嵌入板は下蓋のボックス部内で強固に組み付けられ、蓋の 開閉操作時に上下方向又は半径方向に位置ズレすることがない。
【0015】
【実施例】
(実施例1) 以下、本考案の実施例1を図面に基づいて説明する。
【0016】 図1及び図2はヒンジキャップの下蓋を示す一部切欠斜視図である。
【0017】 まず、ヒンジキャップ1の下蓋3の構成を説明すると、頂壁部5の周縁から外筒 部6が垂下し、外筒部6の内側に内面側に雌ねじ16を有する内筒部7が垂下し 、内筒部7の内側に前記外筒部6や内筒部7よりも短いインナーリング17が垂 下している。
【0018】 更に、外筒部6と内筒部7の間に、内筒部7の中心に対して対称となる位置に一 組の位置決めポケット13(図では一個のみ示す)を形成するための横断面がコ の字形の囲い部12が内筒部7よりも長く垂下している。また、囲い部12と直 交位置の頂壁部5と外筒部6の一部を切除し、その切除部下端から下方の外筒部 6の内面側(この明細書では蓋の中心側の面を内面と呼ぶ)に外筒段差部11を 設け、この外筒段差部11の下方に内筒部7側に向かって傾斜している弾性板9 を設け、更に内筒部7の外面側に垂直な垂下平面部80とその下端によって形成 される下縁部10を設けることによってボックス部8を形成している。
【0019】 下縁部10は、弾性板9の形成高さ範囲内に設けられている。 弾性板9は、上部が前記外筒部6の内面に連続する構造であり、少なくとも下方 部分はわずか外方にたわむ作用のある構造である。
【0020】 内筒部7及びインナーリング17は、下蓋3の軸心を外れる位置に垂下し、これ により発生したスペースにボックス部8が形成されている。
【0021】 また、頂壁部5の前記インナーリング17の中心よりも片寄った位置に注出口1 4を設けてあり、注出口14に近い外筒部6の外面を切除して指かけ凹部15を 設けてある。
【0022】 この下蓋3は熱可塑性のプラスチックをを用いて周知の射出成形法によって製造 する。
【0023】 図3はヒンジキャップの上蓋を示す斜視図、図4及び図5は上蓋を示す一部切 欠斜視図である。
【0024】 ヒンジキャップ1の上蓋4の構成を説明すると、天井部18の周縁から外壁部1 9が垂下し、外壁部19の下端から一対のヒンジ部24,24と嵌入板20が延 長し、嵌入板20の下端内面側から更に下方に嵌入板延長部21が伸びている。 また、嵌入板20と共に下蓋3のボックス部8に挿入される支柱部22が、嵌入 板20の内面側と連結部38で連結されている。支柱部22の下部内面側には、 下蓋3の下縁部10と係合する突起部23が設けられている。
【0025】 一対のヒンジ部24,24の間に嵌入板20と天井部18をつなぐ形状の反転板 25が設けられており、これ等部位と反対側の外壁部19には指かけ鍔部27が 突設されている。尚、反転板25は両側で嵌入板20及び天井部8と切り離され ている。
【0026】 また、天井部18の内面の上蓋4の軸心を外れる位置から注出口14に嵌入し密 封性を維持するための栓体26が垂下している。
【0027】 ヒンジ部24及び反転板25は公知の構造のものであり、ヒンジ部24,24を 支点として反転板25が内,外方向に移動し、その結果、上蓋4が開閉するもの である。
【0028】 この上蓋4は、柔軟性のある熱可塑性のプラスチックを用いて周知の射出成形法 によって製造する。
【0029】 図6及び図7は容器本体を示す斜視図である。
【0030】 容器本体2の構成を説明すると、胴部28の上端よりやや内方に四角形の肩部2 9が立設され、胴部28の軸心を外れる位置の肩部29より台座部30,更にそ の上に首部31がそれぞれ立設されている。
【0031】 首部31の先端には、開口部34が設けられており、首部31の偏心方向と直交 方向に突起32が立設されている。
【0032】 図8及び図9はヒンジキャップ1を容器本体2に組合せ固定した構造を示す図 である。
【0033】 組合せ固定構造を説明すると、下蓋3のボックス部8に上蓋4の支柱部22が挿 入され、支柱部22の内面が垂下平面部80に接し、下縁部10に突起部23が 引掛った状態で支柱部22の背面は弾性板9でバックアップされ、支柱部22が 上方に抜けない構造の蓋組込固定部36が形成されている。
【0034】 蓋組込固定部36の外方には、外筒段差部11に嵌入板20の延長部21が嵌入 し、位置規制嵌合部37を形成して外筒部6の外面と嵌入板20の外面は面一状 に保持されて嵌入板20の下面に形成されている停止面35が外筒部6の切除上 端面に当接し、嵌入板20の下方への移動がない。
【0035】 嵌入板20の上方には、ヒンジ部24,24と反転板25があり、天井部18と 外壁部19がヒンジ部24,24を支点として上下に開閉する構成である。
【0036】 反転板25は開蓋した時は外方に移動し、閉めた時は内方に移動し天井部18と 外壁部19の開閉作用が高められている。
【0037】 下蓋3の上方に被せられた上蓋4は、下蓋3の頂壁部5の片寄った位置に形成さ れた注出口14に栓体26が嵌入してこれを封鎖している。
【0038】 容器本体2とヒンジキャップ1の組合せは、首部31に形成されている雄ねじ3 3と内筒部7に形成されている雌ねじ16によるねじ嵌合部が形成され、嵌合終 点に於て、首部31先端の開口部34にインナーリング17が密に嵌入して、容 器本体2と下蓋3の気密性を維持しており、内筒部7の外方に形成された二個の 位置決めポケット13にはそれぞれの突起32が嵌まり容器本体2とキャップ1 を周方向に位置合せする役目を果たしてキャップ1の増し締めを防止している。
【0039】 容器本体2とヒンジキャップ1の嵌合部は上記の構成であるが、首部31が胴部 28の軸心より外れる位置に形成されているため、蓋組込固定部36下方は首部 31の外面または台座部30の外面と外筒部6の内面には多くの空間があり、そ の反対側に於ては外筒部6の内面が台座部30に接近している。即ち、この方向 の胴部28と台座部30と首部31の内面形状は段差が少なく形成されており、 容器本体2をかたむけ内容物を出す時、段差の個所にたまる欠点が軽減され更に この方向が注出口14が寄っていることにもなるため、ヘヤーリンス等の高粘度 の内容物で残存量が少なくなった時、注出口から取り出す迄の時間が短縮出来る 効果がある。
【0040】 また、注出口14が指かけ凹部15に近いため上蓋4を開蓋した後、手や器に内 容物を取り出すのに便利である。
【0041】 また、両蓋3,4を組合せる前と後では、上蓋4の嵌入板20の延長部21外面 から支柱部22内面までの距離は、組合せる前の距離をT,組合せた後の距離を T′とするとT≧T′の関係にあり、これ等全体の形状をほぼ鳥居形に形成した ため下部をしぼめる様に固定しても弾性変形できるのである。従って、ボックス 部8の垂下平面部80から外筒部3の切除部下端内面までの距離は、T寸法と同 じか、短い事が特徴である。
【0042】 次に、作用を説明する。
【0043】 両蓋3,4の組合せ時には、下蓋3のボックス部8の垂下平面部80に支柱部 22の突起部23を当接し、押し込めば支柱部22の下部の押圧によって弾性板 9が外方にしなり支柱部22が下降するに必要な突起部23と支柱部22の裏面 迄の厚さに等しい巾の間隙が発生するためスムーズに嵌入する事が出来、突起部 23が垂下平面部80の下端の下縁部10に至ると弾性板9は元の形状に復元し 、同時に嵌入板延長部21が外筒段差部11に嵌まり嵌入板20の外面と周囲の 外筒部6が面一状に組合せられる。
【0044】 両蓋3,4を組合せたヒンジキャップ1を容器本体2に組合せる時には、首部 31と下蓋3の内筒部7を当接し、キャップ1を右方向に廻すことで雌ねじ16 と雄ねじ33とが螺合し、首部31に内筒部7が被り嵌合終盤に於て囲い部12 の先端が突起32に当接し、囲い部12の先端が突起32をのり越え、位置決め ポケット13内に突起32が納まる。
【0045】 更に、キャップ1を廻そうとしても突起32と囲い部12の側面が当接するため 廻す事が出来ない。
【0046】 これは、容器本体2に対するキャップの嵌合位置を、容器本体2の形状に合致す る様にしたり、胴部28の印刷位置に指かけ鍔部27が合致する等デザイン上好 ましい位置関係にするために行なうものである。また、これは首部31の突起3 2と雄ねじ33のスタート位置に対して内筒部7の雌ねじ16のスタート位置関 係によって調節される。
【0047】 (実施例2) 次に、本考案の第2実施例を図面に基づいて説明する。
【0048】 図10は実施例2のヒンジキャップの上蓋を示す斜視図である。
【0049】 上蓋41の嵌入板20の両側には突条43を設け、下蓋のボックス部8に支柱部 22が嵌入した時、嵌入板20の両側に設けた突条43がたて溝42に嵌まる構 造とした事が特徴であり、その他の構造は、実施例1と同様である。
【0050】 図11は実施例2のヒンジキャップの下蓋の斜視図である。
【0051】 下蓋40のボックス部8の外方側に位置する外筒部6と内方側の垂下平面部80 との間の頂壁部5の切除部にたて溝42を形成した状態を示すものであり、たて 溝42は切除部の両側に形成されている。
【0052】 突条43は上記たて溝42に密に嵌入する寸法に形成され、嵌入板20の左右 に設けた突条42がたて溝42に嵌入している。
【0053】 従って、図12に示されている様に、嵌入板20の両側と下端が下蓋40の外 筒部6の切除部に組込まれている事になり、上蓋40の半径方向への位置ズレ防 止が強化され、嵌入板20の外面と外筒部6の面一状に保持する状況も実施例1 よりもすぐれている。 (実施例3) 次に実施例3を図13〜図16を参照して説明する。
【0054】 本例は、下蓋45のボックス部8の側面を半径方向、及び垂直方向に傾斜状と し、一方上蓋46の嵌入板20と支柱部をつなぐ連結部38の側面を半径内方向 に広く、半径外方向に狭くかつ上方が広く、下方が狭い楔形とし、更に支柱部の 形状を下方の巾を狭くし、上蓋46を開蓋した時支柱部の上方が半径外方向にた わむ事と下蓋45と上蓋46の組合せ作業に於てボックス部8の中に支柱部が容 易に嵌入する構造とし自動組込機械で両蓋を能率的に組合せる事を可能としたも のである。
【0055】 図13は、本例の下蓋45の構造を示すものであり、実施例1の下蓋3との相 違点は、ボックス部8の外筒部6と垂下平面部80との間の両側の頂部切断端面 47,47が,垂下平面部80側から外筒部6側へ行くに従って互いの間隔が狭 くなり、しかも上方から下方に行くに従って互いの間隔が狭くなるような傾斜面 (垂直方向には10度の傾斜を有する)となっている点のみである。
【0056】 図14(a),(b)は本例の上蓋46の形状を示すものであり、実施例1の 上蓋との相違点は、嵌入板20と支柱部48をつなぐ連結部38の側面が、前記 頂部切断端面47,47に合致するように支柱部48の至近部が広く,嵌入板2 0の至近部が狭く,更に側面が下方に行くに従って支柱部48の中央側に傾斜し ている楔形側面49,49をなしている事と、突起部23を持つ支柱部48の巾 が下方で狭くなるテーパー状となっている事が特徴である。
【0057】 図15は上蓋46を開蓋した状態で、テーパー状の支柱部48を下蓋45のボ ックス部8の直上に配置し、両蓋45,46を組合せる状態を示すものであり、 ボックス部8に嵌入する支柱部48はテーパー状となっているため嵌入開始が円 滑に行なわれ、終盤に於て頂部切断端面47,47に連結部38の楔形側面49 ,49が合致する様に自然にボックス部8の中央に連結部38が水平状態を維持 しつつ嵌入する。
【0058】 即ちボックス部8の側面が上拡がりであり、連結部38の側面も下方が狭いた め前記嵌入時は連結部38の上面を圧着するが、連結部38の角がボックス部8 周囲にのり上げ支柱部48の下降が阻害される事はない。
【0059】 テーパー状の支柱部48が嵌入終盤に於て、実施例1と同様に弾性板9が外方 にしなり突起部23が下縁部10に引掛る事と嵌入板延長部21が外筒段差部1 1に嵌まり嵌入板20の外面と外筒部6の外面は面一状に組合せられる。
【0060】 図16は下蓋45と上蓋46の組合せが完了したヒンジキャップ44の状態を 示すものであり、ボックス部8の頂部切断端面47,47の半径方向内方側が広 く外方側が狭い形状に、上蓋46の楔形側面49,49が密に合致し、即ちテー パー状の支柱部48の上部を半径方向内方向に押しつける様に作用する。
【0061】 又、テーパー状の支柱部48の下部にある突起部23の背面側に対して弾性板 9が半径方向内方向に押圧力を作用しているため天秤棒で荷物をかついだ様に支 柱部48の上,下を半径方向内方向に押しつけている事になる。
【0062】 両蓋45,46を組合せ、上蓋46を開蓋すると、反転板25の屈曲部が広が りながら上蓋46の下方外側に下降し、この時支柱部48の上部が半径外方向に 引張られる作用が発生するが、前記頂部切断端面47,47と楔形側面49,4 9の固定部で半径内方向に押圧しているため支柱部48や嵌入板20が半径方向 に揺動する事はない。
【0063】 万一、開蓋した上蓋46を半径外方向に引張ったとしても、ボックス部8の半 径方向内側の長辺と支柱部48の内面に隙間が発生する事がなく、強固な組合せ 状態が維持される。
【0064】 以上述べた様に、本例のヒンジキャップ44は支柱部48の嵌入が円滑に行な われる構成であるため、自動組込機械で組合せる事の出来る構造であり、組合せ たキャップ44は上蓋46の開閉や、上蓋46を故意に引張っても揺動しない強 固な組合せ構造と言える。
【0065】 以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこの実施例の 限られるものではない。
【0066】 例えば、本考案実施例の容器本体は、プラスチック製のボトルであるがスクイ ズ性のあるプラスチックチューブやガラスビンや金属容器でも同様の効果が得ら れる。
【0067】
【考案の効果】
本考案のヒンジキャップと容器本体の組合せ構造は、実用新案登録請求の範囲 に記載した様に構成されているので、上蓋の支柱部の突起部と下蓋の垂下平面部 の下縁部とが係合した状態のとき、支柱部の内面と垂下平面部、嵌入板の下端と 外筒部の切除部下端、嵌入板延長部外面と外筒部の切除部下端内面がそれぞれ接 触しており、しかも突起部と下縁部との係合が外れるのを支柱部の外面側に位置 する弾性板が阻止するため、上蓋の開閉操作を繰り返しても上蓋と下蓋との軸心 に位置ズレが発生することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のヒンジキャップの下蓋を示す一部切
欠斜視図である。
【図2】実施例1のヒンジキャップの下蓋を示す一部切
欠斜視図である。
【図3】実施例1のヒンジキャップの上蓋を示す斜視図
である。
【図4】実施例1のヒンジキャップの一部切欠斜視図で
ある。
【図5】実施例1のヒンジキャップの一部切欠斜視図で
ある。
【図6】実施例1の容器本体を示す斜視図である。
【図7】実施例1の容器本体を示す斜視図である。
【図8】実施例1の下蓋と上蓋と容器本体の嵌合断面斜
視図である。
【図9】実施例1の下蓋と上蓋と容器本体の嵌合断面斜
視図である。
【図10】実施例2の上蓋を示す斜視図である。
【図11】実施例2の下蓋を示す斜視図である。
【図12】実施例2の下蓋と上蓋の嵌合断面斜視図であ
る。
【図13】実施例3のヒンジキャップの下蓋を示す斜視
図である。
【図14】実施例3のヒンジキャップ上蓋の外面側斜視
図と内面側斜視図である。
【図15】実施例3のヒンジキャップの上蓋と下蓋とを
組合せる直前の斜視図である。
【図16】実施例3のヒンジキャップの組合せた後の斜
視図である。
【図17】従来技術でのヒンジキャップを示す断面図で
ある。
【図18】従来技術でのヒンジキャップを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ヒンジキャップ 3 下蓋 5 頂壁 6 外筒部 7 内筒部 8 ボックス部 9 弾性板 10 下縁部 11 外筒段差部 12 囲い部 13 位置決めポケット 14 注出口 18 天井部 20 嵌入板 21 嵌入板延長部 22 支柱部 23 突起部 24 ヒンジ部 38 連結部 80 垂下平面部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂壁に注出口を有し、前記頂壁から下方
    に延出する外筒部と内筒部とを有し、前記外筒部と前記
    頂壁の一部を切除して形成したボックス部を有する下蓋
    と、 前記下蓋の注出口を閉鎖する天井部とヒンジ部とを有
    し、前記ヒンジ部と連結していて前記下蓋のボックス部
    内に挿入されて固定される係止部を有している上蓋とか
    ら成るヒンジキャップを容器本体に被冠したものに於
    て、 前記下蓋のボックス部が、前記外筒部の切除部下端から
    下方の内面側に形成されている外筒段差部と、この外筒
    段差部の下方の位置から前記内筒部側に向って傾斜して
    いる弾性板と、前記頂壁から前記内筒部の外面に沿って
    垂下し、前記弾性板と対面する位置まで延びている垂下
    平面部と、この垂下平面部の下端が形成する下縁部とを
    有し、 前記上蓋の係止部が、前記ヒンジ部から下方に延び前記
    下蓋の外筒部の切除部に嵌入する嵌入板と、この嵌入板
    の下端内面側から下方に延出し前記下蓋の外筒部の切除
    部下端と外筒段差部との間の部分に嵌入する嵌入板延長
    部と、前記嵌入板と間隔を置いて前記嵌入板延長部より
    も下方に延び前記下蓋の弾性板と垂下平面部との間隙に
    嵌入される支柱部と、この支柱部の下部内面側に突出し
    前記下蓋の垂下平面部の下縁部と係合する突起部と、前
    記嵌入板と前記支柱部とを上部で連結している連結部と
    を有し、 前記支柱部の内面から前記嵌入板延長部の外面までの間
    隔が、前記垂下平面部から前記外筒部の切除部下端内面
    までの間隔以上であり、 前記弾性板の最も内面側に位置する面と前記垂下平面部
    または前記垂下平面部の下方への垂下仮想線との間隔
    が、前記支柱部の突起部を設けた部分における支柱部と
    突起部との合計厚さが最大である部分の厚さよりも狭い
    ことを特徴とするヒンジキャップと容器本体の組合せ構
    造。
  2. 【請求項2】 前記ボックス部の外筒部と垂下平面部と
    の間の頂部に溝部を有し、上蓋の嵌入板の側方に前記溝
    部に嵌入する形状と大きさの突条を有することを特徴と
    する請求項1記載のヒンジキャップと容器本体との組合
    せ構造。
  3. 【請求項3】 前記ボックス部の外筒部と垂下平面部と
    の間の両側の頂部切断端面が、前記垂下平面部側から前
    記外筒部側へ行くに従って互いの間隔が狭くなり、しか
    も上方から下方に行くに従って互いの間隔が狭くなるよ
    うな傾斜面であり、上蓋の嵌入板と支柱部とを連結して
    いる連結部の両側端面が、前記支柱部側から前記嵌入板
    側に行くに従って互いの間隔が狭くなり、しかも上方か
    ら下方に行くに従って互いの間隔が狭くなるような傾斜
    面であることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャッ
    プと容器本体の組合せ構造。
  4. 【請求項4】 前記下蓋の注出口が、容器軸心からボッ
    クス部の反対側方向に外れた位置に設けられており、容
    器本体の主部が、前記注出口に対応して容器軸心から外
    れる偏心状態に形成されていることを特徴とする請求項
    1記載のヒンジキャップと容器本体の組合せ構造。
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