JPH05245314A - インライン型ストレーナ - Google Patents

インライン型ストレーナ

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JPH05245314A
JPH05245314A JP4587192A JP4587192A JPH05245314A JP H05245314 A JPH05245314 A JP H05245314A JP 4587192 A JP4587192 A JP 4587192A JP 4587192 A JP4587192 A JP 4587192A JP H05245314 A JPH05245314 A JP H05245314A
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JP
Japan
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filtration tank
flow forming
forming guide
cone
swirl flow
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Teruo Yamamoto
照雄 山本
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YATSUKU FILTER SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原液輸送パイプの任意の位置に挿入すること
ができ、最も簡便、低コスト、省スペース、省エネルギ
(動力不要)で、しかも、パーマネント使用が可能なイ
ンライン型ストレーナを提供することを目的としてい
る。 【構成】 一端から原液が流入し他端から濾過液が流出
する筒状濾過槽1と、筒状濾過槽1の原液流入口4近傍
にあって流入する原液が筒状濾過槽1内を旋回流として
流れるようにする旋回流形成用案内羽根8と、この旋回
流形成用案内羽根8の中心部11またはその近傍で閉鎖
側端面10を支持され開口側端面7を筒状濾過槽1の濾
液流出口5に開口しているコーン型濾過エレメント2
と、筒状濾過槽1の濾液流出口5近傍の側面に、前記コ
ーン型濾過エレメント2の開口側端面7より原液流入口
4側寄り位置に設けられた異物排出口12とを有するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管中を輸送される原
液から、スラッジ、スケール、ダスト等の固形異物を取
り除いたり、セメントミルク、接着液、塗料等の高粘度
で固化し易い成分を含んだ液体中から固形異物を取り除
いたりするために使用するストレーナに関し、特に、原
液を輸送するパイプと略同径の濾過槽を有するインライ
ン型ストレーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術では、原液を輸送するパイプと
略同径の濾過槽を有するインライン型ストレーナとして
は、配管工事完了後の配管の試運転において、その配管
中に臨時的に取りつけて、配管工事に際して配管中に残
った、溶接屑、塵、忘れ物等を取り除くための、テンポ
ラリーインライン型ストレーナがある。
【0003】次に、従来例のテンポラリーインライン型
ストレーナを図22に基づいて説明する。
【0004】図22において、従来例のテンポラリーイ
ンライン型ストレーナは、原液輸送パイプ3の中間に、
原液輸送パイプ3と同径の筒状濾過槽1を挿入し、この
筒状濾過槽1の原液流入口4側と原液輸送パイプ3との
接続フランジ6にコーン型濾過エレメント2の開口側端
面7を挟持させ、コーン型濾過エレメント2の閉鎖側端
面10の中心部を筒状濾過槽1の濾液流出口5側近傍の
筒状濾過槽1の中心部に位置させている。コーン型濾過
エレメント2は金網等の濾過材で構成され、原液中に存
在する所定サイズ以上の固形異物の通過を阻止し、これ
らの異物を除去した原液を通過させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例のテン
ポラリーインライン型ストレーナの構成では、コーン型
濾過エレメント2は、平面濾過材に比べて濾過面積が大
きくなっているが、異物によって目詰まりするに伴って
原液の通過量が減少するので、原液輸送パイプ3による
原液輸送量の管理が非常に面倒なだけではなく、やがて
使用不可能になるので、例えば、前述のように、配管工
事完了後の配管の試運転において、その配管中に臨時的
に取りつけて、配管工事に際して配管中に残った、溶接
屑、塵、忘れ物等を取り除くための、テンポラリー(臨
時的)な用途にしか使用できないという問題点がある。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決し、原液輸
送パイプの任意の位置に挿入することができ、最も簡
便、低コスト、省スペース、省エネルギ(動力不要)
で、しかも、連続的に、安定して、原液中の異物を除去
し、長期間、安定して濾過作用を維持する、パーマネン
ト使用可能なインライン型ストレーナを提供することを
課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願第1発明のインライ
ン型ストレーナは、上記の課題を解決するために、一端
から原液が流入し他端から濾過液が流出する筒状濾過槽
と、筒状濾過槽の原液流入口近傍にあって流入する原液
が筒状濾過槽内を旋回流として流れるようにする旋回流
形成用案内羽根と、この旋回流形成用案内羽根の中心部
またはその近傍で閉鎖側端面を支持され開口側端面を筒
状濾過槽の濾液流出口に開口しているコーン型濾過エレ
メントと、筒状濾過槽の濾液流出口近傍の側面に、前記
コーン型濾過エレメントの開口側端面より原液流入口側
寄り位置に設けられた異物排出口とを有することを特徴
とする。
【0008】又、本願第1発明のインライン型ストレー
ナは、上記の課題を解決するために、異物排出口は、筒
状濾過槽の濾液流出口近傍の側面に、コーン型濾過エレ
メントの開口側端面より原液流入口側寄り位置に配され
た環状張出部に設けられることが好適である。
【0009】本願第2発明のインライン型ストレーナ
は、上記の課題を解決するために、一端から原液が流入
し他端から濾過液が流出する筒状濾過槽と、開口側端面
が筒状濾過槽の原液流入口に開口し内径縮小側先端部が
筒状濾過槽の濾液流出口近傍で曲がって、濾液流出口近
傍の筒状濾過槽側面にある異物排出口に連通するコーン
型濾過エレメントと、筒状濾過槽の原液流入口近傍にあ
って流入する原液が前記コーン型濾過エレメント内を旋
回流として流れるようにする旋回流形成用案内羽根とを
有することを特徴とする。
【0010】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、上記の課題を解決するために、旋回流形成
用案内羽根は、筒状濾過槽の濾液流出口近傍にも配され
ることが好適である。
【0011】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、上記の課題を解決するために、旋回流形成
用案内羽根は、筒状濾過槽内面の旋回流形成用案内羽根
支持点と中心位置支持点において案内角度可変に軸支さ
れ、且つ、筒状濾過槽内面の旋回流形成用案内羽根支持
点又は筒状濾過槽内面の旋回流形成用案内羽根支持点と
中心位置支持点に、旋回流形成用案内羽根の案内角度変
更手段を有することが好適である。
【0012】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、上記の課題を解決するために、旋回流形成
用案内羽根は、複数枚の傾斜羽根を有することが好適で
ある。
【0013】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、上記の課題を解決するために、コーン型濾
過エレメントは、円錐型、又は円筒型、又は円錐型部と
円筒型部との組合せであることが好適である。
【0014】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、上記の課題を解決するために、筒状濾過槽
は、原液輸送パイプと同径であることが好適である。
【0015】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、上記の課題を解決するために、筒状濾過槽
は、中央部の内径が、原液流入口側及び濾液流出口側の
内径よりも大きいことが好適である。
【0016】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、上記の課題を解決するために、コーン型濾
過エレメントと旋回流形成用案内羽根は、夫々複数であ
ることが好適である。
【0017】
【作用】本願第1発明のインライン型ストレーナは、一
端から原液が流入し他端から濾過液が流出する筒状濾過
槽を、原液輸送パイプの中間部に挿入するが、筒状濾過
槽の外径を原液輸送パイプの外径に等しくできるので、
必要スペースが小さく、且つ、後述のように長期安定使
用が可能なので、取替え作業性の配慮が不必要で、原液
輸送パイプの任意の位置に挿入できる。
【0018】又、筒状濾過槽の原液流入口近傍にあって
流入する原液が筒状濾過槽内を旋回流として流れるよう
にする旋回流形成用案内羽根と、この旋回流形成用案内
羽根の中心部またはその近傍で閉鎖側端面を支持され開
口側端面を筒状濾過槽の濾液流出口に開口しているコー
ン型濾過エレメントとを有するので、筒状濾過槽の内面
とコーン型濾過エレメント外面間を旋回流となって流れ
る原液が乱流気味に流れて、閉鎖側端面近くのコーン型
濾過エレメント外面に引っ掛かった原液中の固形異物
を、その乱流作用で洗い流して、次第に、コーン型濾過
エレメントの開口側端面方向に移動させ、筒状濾過槽の
濾液流出口近傍内面とコーン型濾過エレメントの開口側
端面近傍外面間に集める。
【0019】そして、筒状濾過槽の濾液流出口近傍内面
とコーン型濾過エレメントの開口側端面近傍外面間に集
められた固形異物は、筒状濾過槽の濾液流出口近傍の側
面に、前記コーン型濾過エレメントの開口側端面より原
液流入口側寄り位置に設けられた異物排出口から排出さ
れる。
【0020】従って、本願第1発明のインライン型スト
レーナは、長期安定使用が可能が可能である。
【0021】又、本願第1発明のインライン型ストレー
ナは、筒状濾過槽に環状張出部を設けて、ここに異物排
出口を取り付けると、溜まった固形異物の排出が容易に
なる。
【0022】本願第2発明のインライン型ストレーナ
は、一端から原液が流入し他端から濾過液が流出する筒
状濾過槽を、原液輸送パイプの中間部に挿入するが、筒
状濾過槽の外径を原液輸送パイプの外径に等しくできる
ので、必要スペースが小さく、且つ、後述のように長期
安定使用が可能なので、取替え作業性の配慮が不必要
で、原液輸送パイプの任意の位置に挿入できる。
【0023】又、開口側端面が筒状濾過槽の原液流入口
に開口し内径縮小側先端部が筒状濾過槽の濾液流出口近
傍で曲がって、濾液流出口近傍の筒状濾過槽側面にある
異物排出口に連通するコーン型濾過エレメントと、筒状
濾過槽の原液流入口近傍にあって流入する原液が前記コ
ーン型濾過エレメント内を旋回流として流れるようにす
る旋回流形成用案内羽根とを有するので、筒状濾過槽の
原液流入口から流入する原液が旋回流として前記コーン
型濾過エレメント内を流れ、この旋回流が乱流気味に流
れるので、開口側端面近くのコーン型濾過エレメント内
面に引っ掛かった原液中の固形異物を、その乱流作用で
洗い流して、次第に、コーン型濾過エレメントの内径縮
小側先端部に移動させ、この内径縮小側先端部が曲がっ
て異物排出口に連通している部分に集める。
【0024】そして、コーン型濾過エレメントの内径縮
小側先端部が曲がって異物排出口に連通している部分に
集められた固形異物は、異物排出口から排出される。こ
の場合、固形異物は、コーン型濾過エレメントの内径縮
小側先端部に集中しているので、その排出が容易であ
る。
【0025】従って、本願第2発明のインライン型スト
レーナは、長期安定使用が可能が可能である。
【0026】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、旋回流形成用案内羽根を筒状濾過槽の濾液
流出口近傍にも設けることによって、上記の旋回流の効
果を向上できる。
【0027】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、旋回流形成用案内羽根の案内角度を可変に
すると、使用できる原液の種類や粘度の範囲が拡大す
る。
【0028】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、旋回流形成用案内羽根の枚数を原液の種類
や粘度によって選択すると、使用できる原液の種類や粘
度の範囲が拡大する。
【0029】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、コーン型濾過エレメントの形状を原液の種
類や粘度によって選択すると、使用できる原液の種類や
粘度の範囲が拡大する。
【0030】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、筒状濾過槽の径が、原液輸送パイプと同径
であると、使用場所に制限を受けず、原液輸送パイプの
任意の位置に使用できる。
【0031】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、筒状濾過槽の中央部の内径を原液流入口側
及び濾液流出口側より大きくすると、コーン型濾過エレ
メントの面積が大きくなり、濾過容量が大きくなる。
【0032】又、本願第1、第2発明のインライン型ス
トレーナは、コーン型濾過エレメントと旋回流形成用案
内羽根が、夫々複数であると、濾過面積が大きくなり、
濾過容量が大きくなる。
【0033】
【実施例】本願第1発明の一実施例を図1〜図4に基づ
いて説明する。
【0034】図1〜図4において、本願第1発明の本実
施例は、原液輸送パイプ3の中間に、原液輸送パイプ3
と同径の筒状濾過槽1を挿入し、この筒状濾過槽1の濾
液流出口5側と原液輸送パイプ3との接続フランジ6に
コーン型濾過エレメント2の開口側端面7を挟持させ、
コーン型濾過エレメント2の閉鎖側端面10の中心部を
筒状濾過槽1の原液流入口4側近傍の筒状濾過槽1の中
心部に位置させている。コーン型濾過エレメント2に
は、濾過用のパンチ孔2′が設けられ、原液中に存在す
る所定サイズ以上の固形異物の通過を阻止し、これらの
異物を除去した原液を通過させる。
【0035】本願第1発明の本実施例は、又、筒状濾過
槽1の原液流入口4近傍に、流入する原液が筒状濾過槽
1内を旋回流として流れるようにする旋回流形成用案内
羽根8が設けられ、この旋回流形成用案内羽根8は、そ
の一端が筒状濾過槽1内面の旋回流形成用案内羽根支持
点9で支持され、その他端が筒状濾過槽1の中心位置支
持点11で支持され、この中心位置支持点11は、前記
コーン型濾過エレメント2の閉鎖側端面10の中心部を
支持している。そして、2枚の旋回流形成用案内羽根8
は、円周方向に同一方向の案内角度を有し、又、プロペ
ラ状のねじり羽根にすることもできる。
【0036】本願第1発明の本実施例は、又、筒状濾過
槽1の濾液流出口5近傍の側面に、前記コーン型濾過エ
レメント2の開口側端面7より原液流入口4側寄り位置
に設けられた異物排出口12を有する。この異物排出口
12には、開閉弁13とこれを駆動するモータ14とが
接続されている。
【0037】次に、本願第1発明の本実施例の動作を図
1〜図4に基づいて説明する。
【0038】図1〜図4において、本願第1発明の本実
施例は、原液が、筒状濾過槽1の原液流入口4に流入す
ると、先ず、旋回流形成用案内羽根8近傍の原液が、旋
回流形成用案内羽根8に案内される。原液は、体積が不
変であるので、旋回流形成用案内羽根8から離れた位置
を通過する原液も、旋回流形成用案内羽根8に案内され
た原液の流れ方向に方向を変えて流れる。その結果、原
液全体が、筒状濾過槽1の内面とコーン型濾過エレメン
ト2の外面間を旋回流となって流れる。この場合、原液
は乱流気味に流れるので、閉鎖側端面10近くのコーン
型濾過エレメント2の外面に引っ掛かった原液中の固形
異物を、その乱流作用で洗い流して、次第に、コーン型
濾過エレメント2の開口側端面7方向に移動させ、筒状
濾過槽1の濾液流出口5近傍内面とコーン型濾過エレメ
ント2の開口側端面7近傍外面間に集める。
【0039】そして、筒状濾過槽1の濾液流出口5近傍
内面とコーン型濾過エレメント2の開口側端面7近傍外
面間に集められた固形異物は、筒状濾過槽1の濾液流出
口5近傍の側面に、コーン型濾過エレメント2の開口側
端面7より原液流入口4側寄り位置に設けられた異物排
出口12から排出される。固形異物排出時には、モータ
14によって開閉弁13を開く。
【0040】又、本願第1発明の本実施例の旋回流形成
用案内羽根8は、図4に示す実施例に限らず、原液の種
類や粘度に合わせて2枚以上にすることもできる。
【0041】又、本願第1発明の本実施例は、異物排出
口12を、図5、図6に示すように、筒状濾過槽1の濾
液流出口5近傍の側面に、コーン型濾過エレメント2の
開口側端面7より原液流入口4側寄り位置に配された環
状張出部15に設けると、コーン型濾過エレメント2を
通過できずに、コーン型濾過エレメント2に引っ掛かっ
て、前記の乱流気味の原液旋回流に移動させられた原液
中の固形異物が、この環状張出部15に溜まり、異物排
出口12から排出し易くなる。この場合、環状張出部1
5は筒状濾過槽1と同心である必要は無い。
【0042】又、本願第1発明の本実施例の筒状濾過槽
1は、図7、図8に示すように、その中央部の内径を、
原液流入口4側及び濾液流出口5側の内径よりも大きく
すると、コーン型濾過エレメント2の面積が大きくな
り、インライン型ストレーナの濾過容量を増大できる。
【0043】本願第2発明の一実施例を図9、図10に
基づいて説明する。
【0044】図9、図10において、本願第2発明の本
実施例は、原液輸送パイプ3の中間に、原液輸送パイプ
3と同径の筒状濾過槽1を挿入し、この筒状濾過槽1の
原液流入口4側と原液輸送パイプ3との接続フランジ6
にコーン型濾過エレメント2の開口側端面7を挟持さ
せ、コーン型濾過エレメント2の内径縮小側先端部16
が、筒状濾過槽1の濾液流出口5近傍で曲がって、濾液
流出口5近傍の筒状濾過槽1側面にある異物排出口12
に連通している。異物排出口12には、開閉弁13とこ
れを駆動するモータ14とが接続している。コーン型濾
過エレメント2には、濾過用のパンチ孔2′(図示せ
ず)が設けられ、原液中に存在する所定サイズ以上の固
形異物の通過を阻止し、これらの異物を除去した原液を
通過させる。
【0045】本願第2発明の本実施例は、又、筒状濾過
槽1の原液流入口4近傍に、流入する原液がコーン型濾
過エレメント2内を旋回流として流れるようにする旋回
流形成用案内羽根8が設けられ、この旋回流形成用案内
羽根8は、その両端の旋回流形成用案内羽根支持点9が
筒状濾過槽1の原液流入口4側と原液輸送パイプ3との
接続フランジ6に挟持されている。そして、2枚の旋回
流形成用案内羽根8は円周方向に同一方向の案内角度を
有し、又、プロペラ状のねじり羽根にすることもでき
る。
【0046】次に、本願第2発明の本実施例の動作を図
9、図10に基づいて説明する。
【0047】図9、図10において、本願第2発明の本
実施例は、原液が、筒状濾過槽1の原液流入口4に流入
すると、先ず、旋回流形成用案内羽根8近傍の原液が、
旋回流形成用案内羽根8に案内される。原液は、体積が
不変であるので、旋回流形成用案内羽根8から離れた位
置を通過する原液も、旋回流形成用案内羽根8に案内さ
れた原液の流れ方向に方向を変えて流れる。その結果、
原液全体が、コーン型濾過エレメント2内を旋回流とな
って流れる。この場合、原液は乱流気味に流れるので、
開口側端面7近くのコーン型濾過エレメント2内面に引
っ掛かった原液中の固形異物を、その乱流作用で洗い流
して、次第に、コーン型濾過エレメント2の内径縮小側
先端部16方向に移動させ、この内径縮小側先端部16
の異物排出口12への連通部分に集める。
【0048】そして、集められた固形異物は、モータ1
4によって開閉弁13を開いて排出される。この場合、
固形異物は、コーン型濾過エレメント2の内径縮小側先
端部16の異物排出口12への連通部分に集中している
ので、排出が容易である。
【0049】又、本願第2発明の本実施例の旋回流形成
用案内羽根8は、図9、図10に示す実施例に限らず、
原液の種類や粘度に合わせて2枚以上にすることもでき
る。
【0050】又、本願第2発明の本実施例の筒状濾過槽
1は、図7、図8と同様に、その中央部の内径を、原液
流入口4側及び濾液流出口5側の内径よりも大きくする
と、コーン型濾過エレメント2の面積が大きくなり、イ
ンライン型ストレーナの濾過容量を増大できる。
【0051】又、本願第1、第2発明の前記の各実施例
は、図11、12に示すように、旋回流形成用案内羽根
8を、濾液流出口5近傍にも設けると、前記の旋回流形
成作用を向上できる。
【0052】又、本願第1、第2発明の前記の各実施例
は、図13、14に示すように、旋回流形成用案内羽根
8は、筒状濾過槽1内面の旋回流形成用案内羽根支持点
9と中心位置支持点11において案内角度可変に軸支さ
れ、且つ、筒状濾過槽1内面の旋回流形成用案内羽根支
持点9又は筒状濾過槽1内面の旋回流形成用案内羽根支
持点9と中心位置支持点11に、旋回流形成用案内羽根
8の案内角度変更手段17、18、19を設けると、旋
回流形成用案内羽根8の案内角度を、原液の粘度に合わ
せて調整できるので、適用できる原液の種類と粘度の範
囲が拡大する。
【0053】この場合、案内角度変更手段17は旋回流
形成用案内羽根8の案内角度を示し、案内角度変更手段
18は旋回流形成用案内羽根8の案内角度を変更し、案
内角度変更手段19は複数の旋回流形成用案内羽根8の
案内角度を同時に変更する。
【0054】又、本願第2発明の前記の各実施例は、図
15、16に示すように、コーン型濾過エレメント2と
旋回流形成用案内羽根8とを複数にすることができる
(図15、図16には2つの場合を示す。)。コーン型
濾過エレメント2が3個以上になると、コーン型濾過エ
レメント2の総面積が、1個の場合よりも大きくなり、
濾過能力が大きくなる。
【0055】又、本願第1発明の前記の各実施例は、図
17、18に示すように、コーン型濾過エレメント2と
旋回流形成用案内羽根8とを複数にすることができる
(図17、図18には4つの場合を示す。)。コーン型
濾過エレメント2が3個以上になると、コーン型濾過エ
レメント2の総面積が、1個の場合よりも大きくなり、
濾過能力が大きくなる。
【0056】又、本願第1、第2発明の前記の各実施例
は、コーン型濾過エレメント2を、図19〜図21に示
すように、円錐型部20と円筒型部21との組合せ、又
は、円筒型部21のみにして、濾過面積を大きくするこ
とができる。
【0057】本願発明のインライン型ストレーナは、上
記の実施例に限ら種々の態様が可能である。例えば、旋
回流形成用案内羽根8の位置や形状は、原液の流れを乱
流気味の旋回流にする形に自由に設計できる。
【0058】
【発明の効果】本願第1、第2発明のインライン型スト
レーナは、旋回流形成用案内羽根を設けることによっ
て、原液を乱流気味の旋回流にし、この旋回流の乱流作
用によって、コーン型濾過エレメントに引っ掛かった固
形異物を、旋回流の方向に移動させて特定部分に集める
ので、コーン型濾過エレメントが、常に、安定した濾過
能力を維持できると共に、この特定位置に集められた固
形異物を異物排出口から容易に排出できるという効果を
奏する。
【0059】本願第1、第2発明のインライン型ストレ
ーナは、又、取替えを必要とせず、取替え性を考慮する
必要が無いことと、筒状濾過槽の外径を、原液輸送パイ
プの外径と等しくできることとによって、原液輸送パイ
プラインの任意の位置に挿入できるという効果を奏す
る。
【0060】上記のようにして、本発明のインライン型
ストレーナは、原液輸送パイプの任意の位置に挿入する
ことができ、最も簡便、低コスト、省スペース、省エネ
ルギ(動力不要)で、しかも、従来のインライン型スト
レーナでは不可能であったパーマネント使用を可能にす
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1発明の一実施例の縦断面図である。
【図2】本願第1発明の一実施例の縦断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図1のコーン型濾過エレメントと旋回流形成用
案内羽根の斜視図である。
【図5】本願第1発明の環状張出部の断面図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】本願第1発明の筒状濾過槽の断面図である。
【図8】本願第1発明の筒状濾過槽の断面図である。
【図9】本願第2発明の一実施例の縦断面図である。
【図10】本願第2発明の一実施例の縦断面図である。
【図11】本願第1発明の旋回流形成用案内羽根の配置
図である。
【図12】本願第2発明の旋回流形成用案内羽根の配置
図である。
【図13】本願第1、第2発明の案内角度変更手段の配
置図である。
【図14】本願第1、第2発明の案内角度変更手段の配
置図である。
【図15】本願第2発明の一実施例の縦断面図である。
【図16】本願第2発明の一実施例の縦断面図である。
【図17】本願第1発明の一実施例の縦断面図である。
【図18】本願第1発明の一実施例のC−C断面図であ
る。
【図19】本願第1、第2発明のコーン型濾過エレメン
トの断面図である。
【図20】本願第1、第2発明のコーン型濾過エレメン
トの断面図である。
【図21】本願第1、第2発明のコーン型濾過エレメン
トの断面図である。
【図22】従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 筒状濾過槽 2 コーン型濾過エレメント 2′ パンチ孔 3 原液輸送パイプ 4 原液流入口 5 濾液流出口 6 接続フランジ 7 開口側端面 8 旋回流形成用案内羽根 9 旋回流形成用案内羽根支持点 10 閉鎖側端面 11 中心位置支持点 12 異物排出口 13 開閉弁 14 モータ 15 環状張出部 16 内径縮小側先端部 17、18、19 案内角度変更手段 20 円錐型部 21 円筒型部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端から原液が流入し他端から濾過液が
    流出する筒状濾過槽と、筒状濾過槽の原液流入口近傍に
    あって流入する原液が筒状濾過槽内を旋回流として流れ
    るようにする旋回流形成用案内羽根と、この旋回流形成
    用案内羽根の中心部またはその近傍で閉鎖側端面を支持
    され開口側端面を筒状濾過槽の濾液流出口に開口してい
    るコーン型濾過エレメントと、筒状濾過槽の濾液流出口
    近傍の側面に、前記コーン型濾過エレメントの開口側端
    面より原液流入口側寄り位置に設けられた異物排出口と
    を有することを特徴とするインライン型ストレーナ。
  2. 【請求項2】 異物排出口は、筒状濾過槽の濾液流出口
    近傍の側面に、コーン型濾過エレメントの開口側端面よ
    り原液流入口側寄り位置に配された環状張出部に設けら
    れる請求項1に記載のインライン型ストレーナ。
  3. 【請求項3】 一端から原液が流入し他端から濾過液が
    流出する筒状濾過槽と、開口側端面が筒状濾過槽の原液
    流入口に開口し内径縮小側先端部が筒状濾過槽の濾液流
    出口近傍で曲がって、濾液流出口近傍の筒状濾過槽側面
    にある異物排出口に連通するコーン型濾過エレメント
    と、筒状濾過槽の原液流入口近傍にあって流入する原液
    が前記コーン型濾過エレメント内を旋回流として流れる
    ようにする旋回流形成用案内羽根とを有することを特徴
    とするインライン型ストレーナ。
  4. 【請求項4】 旋回流形成用案内羽根は、筒状濾過槽の
    濾液流出口近傍にも配される請求項1、2又は3に記載
    のインライン型ストレーナ。
  5. 【請求項5】 旋回流形成用案内羽根は、筒状濾過槽内
    面の旋回流形成用案内羽根支持点と中心位置支持点にお
    いて案内角度可変に軸支され、且つ、筒状濾過槽内面の
    旋回流形成用案内羽根支持点又は筒状濾過槽内面の旋回
    流形成用案内羽根支持点と中心位置支持点に、旋回流形
    成用案内羽根の案内角度変更手段を有する請求項1、
    2、3又は4に記載のインライン型ストレーナ。
  6. 【請求項6】 旋回流形成用案内羽根は、複数枚の傾斜
    羽根を有する請求項1、2、3、4又は5に記載のイン
    ライン型ストレーナ。
  7. 【請求項7】 コーン型濾過エレメントは、円錐型、又
    は円筒型、又は円錐型部と円筒型部との組合せである請
    求項1、2、3、4、5又は6に記載のインライン型ス
    トレーナ。
  8. 【請求項8】 筒状濾過槽は、原液輸送パイプと同径で
    ある請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載のイン
    ライン型ストレーナ。
  9. 【請求項9】 筒状濾過槽は、中央部の内径が、原液流
    入口側及び濾液流出口側の内径よりも大きい請求項1、
    2、3、4、5、6又は7に記載のインライン型ストレ
    ーナ。
  10. 【請求項10】 コーン型濾過エレメントと旋回流形成
    用案内羽根は、夫々複数である請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8又は9に記載のインライン型ストレー
    ナ。
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