JPH05244827A - 紙筒整列苗の保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 苗を整列状態で育苗する紙筒からなる育苗容
器群１の端面部の凹凸形状を保持し、かつ、この凹凸形
状の変形を防止する。 【構成】 紙筒からなる育苗容器群１の端面部を保持す
る端面保持体11を設ける。育苗容器群１は平面六角形状
に形成された多数の育苗容器２を個々に分離可能に連結
して蜂の巣状に整列する。端部に位置する各育苗容器２
の外面部にて端面凹部５及び端面凸部６を交互に形成す
る。端面保持体11は各端面凹部５に嵌合する嵌合凸部13
及び各端面凸部６に嵌合する嵌合凹部14を交互に形成す
る。 【効果】 育苗容器群１の端面部の凹凸形状を確実に保
持でき、この育苗容器群１の端面部に乾燥の原因になる
空間が形成されることを防止でき、端面部が押し潰され
て変形したり、配列のピッチが歪むことを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は紙筒整列苗の保持装置に
係り、多数の育苗容器からなる育苗容器群の端面部を保
持するものに関する。

【０００２】

【従来の技術】現在ビートなどは、紙筒からなる多数の
育苗容器を前後左右に整然と配列するとともに、これら
各育苗容器を水溶性糊にて連結し、この各育苗容器に土
詰め及び播種し、育苗した紙筒整列苗を、それぞれの育
苗容器を個々に分離して移植機にて移植している。この
場合、紙筒整列苗は、育苗容器のまま全体として移植苗
として取り扱われるので、この移植苗すなわち紙筒苗
は、土詰めした土によって一定の形状が保たれ、茎葉部
の形や大きさは多様であっても、一定の規格の移植苗と
して取り扱われることになり、かつ、整然と配列した苗
集団のため規則正しく取り出すことができることから、
移植機の開発や性能向上に寄与している。

【０００３】すなわち、たとえば、移植機に紙筒整列苗
を搭載し、この移植機に搭乗した作業者が、分離機を使
用して紙筒整列苗から紙筒苗を１列ずつ分離し、この各
紙筒苗を移植機のコンベヤにて順次搬送するとともに搬
出部から自動的に搬出して移植する移植機が知られてい
る。しかし、この移植機では、搭乗作業者が移植機に移
植苗を１本ずつ供給するものに比べ高能率であるが、移
植機の植付け畦の数だけ搭乗作業者を必要とし、搭乗作
業者の給苗能力で移植能力が限定され、また、畦間も搭
乗作業者の横幅より狭くできないなど移植機の性能と、
移植する作物の栽培技術に制約をもたらしている。

【０００４】そこで、特開昭６３−７４４１０号公報及
び特開平３−３９００４号公報に記載されているよう
に、コンベヤに供給した紙筒整列苗を分離部に送り込
み、この紙筒整列苗の前面の一端から紙筒苗を個々に順
次分離して落下させ、この紙筒苗を漏斗に集めて植付け
溝に導いて移植する極めて簡単な構成でコンパクトな全
自動紙筒苗移植機が開発され、この移植機によってビー
トなどの移植栽培の作業体系、栽培技術などに大きく貢
献することができるようになった。この全自動紙筒苗移
植機では、紙筒整列苗を、この凹凸のある端面部がコン
ベヤの進行方向に対して直角になるように供給し、その
分離部では特開昭６３−７４４１０号公報に記載されて
いるように、紙筒苗の両隣り後方の紙筒苗を押さえなが
ら分離するので、次々に供給される紙筒整列苗の繋ぎ目
の凹凸部を嵌合して密着させて供給すれば、繋ぎ目も他
の部分と同様に規則正しく分離され、供給する紙筒整列
苗の繋ぎ目が自動的に繋がる作用をする。

【０００５】この全自動紙筒苗移植機が正常に作動する
には、紙筒整列苗の配列の精度が高くなければならない
ため、この紙筒整列苗を作るためには紙筒からなる育苗
容器は、折畳んで輸送、貯蔵し、土詰めの際に展開し、
突起を整然と配列した突起板上に載せ、個々の育苗容器
の下方の開口部をそれぞれ突起板の突起に嵌合させ、上
方の開口部から土を詰め、これら育苗容器を反転させて
育苗容器から突起板を除去し、この突起にて形成された
凹部に播種するとともに覆土し、苗床に設置して育苗す
ることにより配列の精度の高い紙筒整列苗が得られる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記紙筒整列
苗では、紙筒の育苗容器からなるため外力が加わると容
易に変形し易いので、この育苗容器が変形した場合には
前記全自動紙筒苗移植機の正常な作動が妨げられる問題
を有している。

【０００７】そこで、育苗容器はハウス内の苗床に多数
密着した状態に置き並べるとともに、この育苗容器群の
外周面部を発砲スチロールや木材などの囲み板で囲んで
育苗する場合には、育苗容器群の凹凸部のある端部で
は、この凸部に囲み板が接触するが、凹部の部分は囲み
板に接触しないため、この凹部と囲み板との間に空間が
形成され、この空間によって育苗容器および土が乾燥す
る原因になるので、育苗容器群の端部に囲み板を押付け
て凹部の空間を潰しているが、この育苗容器群の端部の
形状が潰されることによって全自動紙筒苗移植機に供給
する紙筒整列苗の繋ぎ目部分の形状が著しく歪められ、
繋ぎ目での分離が阻害され、トラブルの原因になる。

【０００８】また、土詰め播種した育苗容器を苗床に順
次置き並べる際には、この育苗容器群は、これを載せて
運搬する板上から苗床に向けて押し出すために育苗容器
群の端面部に押動力が加わるとともに、前に設置された
育苗容器群に密着させるためにも育苗容器群の端面部に
押動力が加わり、育苗容器群の端面部が押し潰され易
く、幅が規定寸法よりも狭くなることがあり、したがっ
て、囲い板との間に隙間が生じ、紙筒整列苗と移植機の
分離部との位置関係に位置ずれが生じ、１列に配列され
ている個々の育苗容器のピッチ間隔の誤差も大きくな
り、トラブルが発生し易くなる。

【０００９】そこで、本発明は、このような点に鑑みて
なされたもので、育苗容器群の端面部の凹凸形状を確実
に保持することができ、この育苗容器群の端面部に乾燥
の原因になる空間が形成されることを防止でき、育苗及
び苗床に順次置き並べる際に育苗容器群の端面部が押し
潰されて変形したり、配列のピッチが歪むことを防止で
き、したがって、全自動紙筒苗移植機にて移植する際に
紙筒整列苗の繋ぎ目部分の形状が歪められたまま供給さ
れることがなく、紙筒整列苗と移植機の分離部との位置
関係に位置ずれが生じ繋ぎ目での分離が阻害されたり、
個々の育苗容器のピッチ間隔の誤差が生じてトラブルが
発生することがなく、全自動紙筒苗移植機の正常な作動
を保障でき、たとえば、ビートの栽培に大きく貢献する
ことができる紙筒整列苗の保持装置を提供することを目
的とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の紙筒整列苗の保
持装置は、苗を整列状態で育苗する紙筒からなる育苗容
器群と、この育苗容器群の端面部を保持する端面保持体
とからなり、前記育苗容器群は、平面六角形状に形成さ
れた多数の育苗容器を個々に分離可能に連結して蜂の巣
状に整列し、これら端部に位置する各育苗容器の外面部
にて端面凹部及び端面凸部を交互に形成し、前記端面保
持体は、前記育苗容器群の端面部に対向する側部に前記
各端面凹部に嵌合する嵌合凸部及び前記各端面凸部に嵌
合する嵌合凹部を交互に形成したものである。

【００１１】

【作用】本発明の紙筒整列苗の保持装置では、育苗容器
群の端面部に対して端面保持体を嵌合すると、育苗容器
群の端部に位置する各育苗容器の外面部にて形成された
各端面凹部内には端面保持体に形成された各嵌合凸部が
嵌合されて密着されるとともに、その各端面凸部が端面
保持体に形成された各嵌合凹部内に嵌合されて密着され
る。そして、育苗容器群の各端面凹部は端面保持体の各
嵌合凸部にて形状が保持されるとともに、育苗容器群の
各端面凸部は端面保持体の各嵌合凹部にて形状が保持さ
れる。

【００１２】また、育苗容器群の各端面凹部内には端面
保持体の各嵌合凸部が嵌合密着され、かつ、育苗容器群
の各端面凸部が端面保持体の各嵌合凹部内に嵌合密着さ
れることにより、育苗容器群の端部に位置する各育苗容
器の外面部と、この外面部に対向した端面保持体との間
に乾燥の原因となる空隙が形成されることがなく、端面
保持体に対して何等かの外力が加わわるようなことがあ
っても、この端面保持体にて育苗容器群の各端面凹部及
び各端面凸部の形状が変形されることが防止される。

【００１３】したがって、育苗容器群の端面部に対して
端面保持体を嵌合密着した状態で、育苗容器群は苗床に
設置し、育苗し、苗を整列状態で育苗した紙筒整列苗と
して正規の形状のまま圃場に運搬でき、これらの端面部
をあらためて囲い板にて囲む必要がない。そして、紙筒
整列苗が全自動紙筒移植機に供給された際には、紙筒整
列苗相互の繋ぎ目での嵌合が確実で、育苗容器の個々の
ピッチ誤差がなく正常な分離が保障される。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。

【００１５】図１において、１は苗を整列状態で育苗す
る紙筒からなる育苗容器群で、この育苗容器群１は、多
数の育苗容器２を前後左右に配設して蜂の巣状に整然と
整列され、かつ、これら多数の育苗容器２はそれぞれ水
溶性糊にて個々に分離可能に連結されている。前記各育
苗容器２は、それぞれ中空の平面正六角形状に形成さ
れ、その各面部が互いに隣接する相手方の各面部に対し
て接合して立設した状態で連結されている。また、前記
各育苗容器２の中空部３内には、播種及び育苗に必要な
充分な量の土４が土詰め充填されている。

【００１６】また、前記育苗容器群１の端部には、前記
多数の育苗容器２の中で、その端部に位置する各育苗容
器2a，2b，2c，2n……の外面部にて端面凹部５及び端面
凸部６がその長さ方向に亘って交互に繰り返し形成され
ている。しかして、前記各端面凹部５及び各端面凸部６
は、たとえば、その端部に位置する３個の育苗容器2a，
2b，2cを例にして説明すると、先ず、端面凹部５は、外
方に突出した２個の育苗容器2a，2cの相対する外側部の
傾斜面７，８と、この２個の育苗容器2a，2cの間の内側
に位置する育苗容器2bの外側部の垂直面９とにより形成
され、また、端面凸部６は、育苗容器2a，2cの外方に突
出したそれぞれの両側部の傾斜面７，８と、外側部の垂
直面10とにより形成されている。そして、前記端面凹部
５及び端面凸部６は、前記育苗容器群１の端部の長さ方
向すなわち幅方向の全長に亘って交互に繰り返して形成
されている。

【００１７】また、11は端面保持体で、この端面保持体
11は前記育苗容器群１の端部の長さ方向すなわち幅方向
の全長に対応する長さと育苗容器群１の高さに対応する
高さからなる矩形状の保持板12を有し、この保持板12の
一側面部すなわち前記育苗容器群１の端面部に対向する
側部には前記育苗容器群１の端面部の前記各端面凹部５
に嵌合密着する嵌合凸部13及び前記育苗容器群１の端面
部の各端面凸部６が嵌合密着する嵌合凹部14がそれぞれ
長さ方向に亘って交互に形成されている。前記各嵌合凸
部13は、両側部の傾斜面15及びこの両側部の傾斜面15に
続いて内方に突出した突出端部間の垂直面16にて形成さ
れ、前記嵌合凹部14は、前記隣接する２個の嵌合凸部13
の相対する傾斜面15，15及びこの傾斜面15，15に続いて
外方に凹んだ垂直面17にて形成されている。そして、前
記嵌合凸部13及び嵌合凹部14は、前記保持板12の長さ方
向に亘って交互に繰り返して形成されている。

【００１８】つぎに、前記実施例の作用を説明する。

【００１９】育苗容器群１の各育苗容器２内に必要にし
て充分な量の土４を土詰め充填し、この各育苗容器２内
の土４の中心部の播種凹部内にビートなどの種子をそれ
ぞれ播種するとともに、これらの種子に対して発芽し易
い所定の厚さで覆土する。

【００２０】つぎに、育苗容器群１の両端面部に対して
端面保持体11をそれぞれ嵌合すると、育苗容器群１の両
端部に位置する各育苗容器2a，2b，2c，2n……の外面部
にて形成された各端面凹部５内には端面保持体11に形成
された各嵌合凸部13が嵌合されるとともに、その各端面
凸部６が端面保持体11に形成された各嵌合凹部14内に嵌
合される。そして、育苗容器群１の各端面凹部５の相対
する傾斜面７，８及び垂直面９に対して、端面保持体11
の各嵌合凸部13の相対する傾斜面15，15及び垂直面16が
それぞれ嵌合密着されるとともに、育苗容器群１の各端
面凸部６の相対する傾斜面７，８及び垂直面10に対し
て、端面保持体11の各嵌合凹部14の相対する傾斜面15，
15及び垂直面17がそれぞれ嵌合密着される。したがっ
て、育苗容器群１の各端面凹部５は端面保持体11の各嵌
合凸部13にて形状が保持されるとともに、育苗容器群１
の各端面凸部６は端面保持体11の各嵌合凹部14にて形状
が保持される。

【００２１】また、育苗容器群１の両端面部に端面保持
体11をそれぞれ嵌合密着した後に、この両側部の端面保
持体11間における育苗容器群１の相対する両端面部の各
端面凹部５に対して、他の育苗容器群１の各端面凸部６
をそれぞれ嵌合密着することにより、複数の育苗容器群
１の端部が互いに正確に嵌合密着した状態で順次連設さ
れる。そして、必要に応じて両端面部に端面保持体11を
嵌合密着した育苗容器群１の全周または両端面部に端面
保持体11を嵌合密着した育苗容器群１の全周を紐、細い
針金、あるいはゴム紐などの結束体にて縛って一体的に
結束する。そうして、これらの育苗容器群１を苗床に順
次置き並べて設置し、それぞれの各育苗容器２の苗が育
苗される。

【００２２】この際、前記のように、育苗容器群１の各
端面凹部５内には端面保持体11の各嵌合凸部13が嵌合密
着され、かつ、育苗容器群１の各端面凸部６が端面保持
体11の各嵌合凹部14内に嵌合密着されていることによ
り、育苗容器群１の両端面部に位置する各育苗容器2a，
2b，2c，2n……の外面部と、この外面部に対向した端面
保持体11との間に空気が触れて乾燥の原因となる空隙が
形成されることがなく、育苗容器群１の紙筒整列苗は端
の部分まで均一な湿度に保たれ、育苗容器群１の端面の
凹凸形状を正確に保持した状態で育苗される。

【００２３】また、育苗容器群１の両端面部に嵌合密着
した両側部の端面保持体11は、育苗容器群１の端面部の
長さと同長に形成されていることにより、端面保持体11
に対して何等かの外力が加わわるようなことがあって
も、この端面保持体11にて育苗容器群１の各端面凹部５
及び各端面凸部６の形状が変形されることが防止され
る。すなわち、たとえば、土詰め播種した育苗容器群１
の側面部を押して育苗容器群１を運搬板上から押し出
し、この育苗容器群１を、前に設置してある紙筒整列苗
の育苗容器群１の側面に密着させて苗床に設置させる際
にも、育苗容器群１の側面に当てて押し出す梁は、この
育苗容器群１に嵌合密着されている端面保持体11に突き
当り、この端面保持体11と反対側の端面保持体11は、そ
の前に設置してある育苗容器群１の端面保持体11に突き
当るので、この育苗容器群１を押し出す力を大きくして
も、端面保持体11の長さに規制されて育苗容器群１の両
端面部の各端面凹部５及び各端面凸部６が押し潰され
て、それらの形状が変形されることがない。

【００２４】このようにして、元来、変形し易く全自動
紙筒移植機の性能を阻害する危険性を持つ紙筒整列苗の
育苗容器群１の形状寸法が正確で、全自動紙筒移植機の
性能に充分対応できる精度が確保される。したがって、
育苗容器群１の両端面部に対して端面保持体11を嵌合密
着した状態で、育苗容器群１は苗床に設置し、育苗し、
苗を整列状態で育苗した紙筒整列苗として正規の形状の
まま圃場に運搬でき、これらの端面部をあらためて囲い
板にて囲む必要がない。

【００２５】つぎに、紙筒整列苗の育苗容器群１を全自
動紙筒移植機にて移植する場合には、全自動紙筒移植機
のコンベヤ上に端面保持体11を取り外した状態の紙筒整
列苗の育苗容器群１を供給するが、この際、図３に示す
ように、最初にコンベヤ上に供給された紙筒整列苗の育
苗容器群１に対して２番目の紙筒整列苗の育苗容器群１
が供給されると、最初の育苗容器群１の各端面凸部６及
び各端面凹部５と２番目の育苗容器群１の各端面凹部５
及び各端面凸部６とは相互に嵌合密着され、紙筒整列苗
の育苗容器群１の相互の繋ぎ目が確実で、各育苗容器２
の個々のピッチ誤差がなく、したがって、移植時には全
自動紙筒移植機の分離装置にて各育苗容器２の正常な分
離が保障される。

【００２６】

【発明の効果】本発明によれば、育苗容器群の端面部を
保持する端面保持体を設け、この端面保持体は、前記育
苗容器群の端部の各端面凹部にそれぞれ嵌合する嵌合凸
部及び前記育苗容器群の端部の各端面凸部にそれぞれ嵌
合する嵌合凹部を交互に有するので、この端面保持体の
各嵌合凸部及び各嵌合凹部を育苗容器群の各端面凹部及
び各端面凸部にそれぞれ嵌合して端面保持体にて育苗容
器群の端面部を保持することにより、育苗容器群の端面
部の凹凸形状を確実に保持することができ、この育苗容
器群の端面部に乾燥の原因になる空間が形成されること
を確実に防止することができ、育苗及び苗床に順次置き
並べる際に育苗容器群の端面部が押し潰されて変形した
り、配列のピッチが歪むことを確実に防止でき、したが
って、全自動紙筒苗移植機にて移植する際に紙筒整列苗
の繋ぎ目部分の形状が歪められたまま供給されることが
なく、紙筒整列苗と移植機の分離部との位置関係に位置
ずれが生じ繋ぎ目での分離が阻害されたり、個々の育苗
容器のピッチ間隔の誤差が生じてトラブルが発生するこ
とがなく、全自動紙筒苗移植機の正常な作動を確実に保
障でき、たとえば、ビートの栽培に大きく貢献すること
ができる紙筒整列苗の保持装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す一部を省略した分解斜
視図である。

【図２】同上播種・育苗状態を示す一部を省略した平面
図である。

【図３】同上搬送状態を示す一部を省略した平面図であ
る。

【符号の説明】

１ 育苗容器群 ２ 育苗容器 ５ 端面凹部 ６ 端面凸部 11 端面保持体 13 嵌合凸部 14 嵌合凹部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 苗を整列状態で育苗する紙筒からなる育
   苗容器群と、この育苗容器群の端面部を保持する端面保
   持体とからなり、 前記育苗容器群は、平面六角形状に形成された多数の育
   苗容器を個々に分離可能に連結して蜂の巣状に整列し、
   これら端部に位置する各育苗容器の外面部にて端面凹部
   及び端面凸部を交互に形成し、 前記端面保持体は、前記育苗容器群の端面部に対向する
   側部に前記各端面凹部に嵌合する嵌合凸部及び前記各端
   面凸部に嵌合する嵌合凹部を交互に形成した、 ことを特徴とする紙筒整列苗の保持装置。