JPH0524443U - ドアミラーブラケツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアミラーブラケットのインナーガーニッシ
ュの固定金具を狭い取付け空間部に簡単に固定できるよ
うにする。 【構成】 コ字形に折り曲げられ、両端にネジ孔１７を
形成した鍔部１８を有する固定金具１６の側面に折り曲
げられたフランジ１９を形成し、このフランジが位置す
るゴム成形層７の部分にゴムにより係合孔２０を形成す
る。この係合孔にフランジを押し込むことにより固定金
具の位置が決定され、その両端のネジ孔にボルトが貫通
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車のフロントドアヘッドラインと傾斜ピラーの挟角部に設置さ れる略三角形のドアミラーブラケットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車のフロントドアにドアミラーを取りつけるため略三角形のドアミ ラーブラケットが固定されている。このドアミラーブラケットは、昇降式ウィン ドウガラスのガイドとして、また、水分、騒音に対するシール材として機能する 。

【０００３】 図２及び図３に示すように、この種ドアミラーブラケット１は、フロントドア パネル２に設けた孔３にボルト等にて固定される。ウィンドウガラス４は、ガイ ド５内を摺接する。ドアミラーブラケット１は、プレス鋼板よりなるインサート ６と、このインサート６を覆って金型成形されたゴム成形層７よりなる。ドアミ ラーブラケット１の外側には、ドアミラー８が取りつけられ、その内側は、イン ナーガーニッシュ９が固定される。インナーガーニッシュ９にて覆われるドアミ ラーブラケット１の空間部１０には、ドアミラー１を取りつけるための部品が収 納される。インナーガーニッシュ９は、インサート６にネジ止めされた固定金具 １１にグリップ１２に介して固定される。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記構成にあっては、空間部１０が狭いために固定金具１１のインサート６へ のネジ止め作業が面倒かつ難しいものとなっている。即ち、インサート６の所定 箇所に突出して差し込まれるボルトへ、固定金具１１のネジ孔を差し込む作業が 難しいのである。

【０００５】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、固定金具のインサート への固定を容易にし、その作業能率を向上させたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、プレス鋼板よりなるインサート、該インサートを覆って金型成形さ れたゴム成形層、該ゴム成形層及び上記インサートにて形成され、ドアミラーの 取付部品が収納される空間部、該空間部の室内側を遮蔽するインナーガーニッシ ュ、該インナーガーニッシュを上記インサートに固定する固定金具を備えてなり 、自動車のフロントドアヘッドラインと傾斜ピラーの挟角部に配置される、ドア ミラーを取りつけるための略三角形のドアミラーブラケットにおいて、上記固定 金具にフランジを形成するとともに、該フランジが位置する部位の上記ゴム成形 層に該フランジが係合する係合孔を形成してなり、上記固定金具が上記フランジ 及び上記係合孔を介して上記ゴム成形層に仮止めせしめられるものである。

【０００７】

【作用】

固定金具の組付に際し、固定金具のフランジを、ゴム成形層の係合孔に係合さ せて差し込むと、固定金具に形成したネジ孔の位置は、インサートに突出形成し たボルトの位置に一致し、ボルトはこのネジ孔を貫通する。

【０００８】

【実施例】

図１において、６は、プレス鋼板にて形成された前述のインサート、７は、こ のインサート６を覆って形成されたゴム成形層で、インサート成形にて形成され る。１０は、ドアミラー取付部品類が収納される空間部で、空間部１０の内外に 連通する孔１３が設けられている。１４，１４は、インサート６の外側表面から 内側に向かって取りつけられたボルトで、インサート６内側表面にそのネジ部分 が突出している。１５，１５はワッシャである。１６は、インナーガーニッシュ ９を取りつけるための固定金具でコ字形に折り曲げられ、かつ両端にネジ孔１７ ，１７が開けられた鍔部１８，１８が形成されている。１９は、この固定金具１ ６の側面（図中右側）に形成されたフランジで図中下方、即ち固定金具１６の取 りつけ方向へ折り曲げられている。２０は、ゴム成形層７成形の際同時にゴムに て一体形成された係合孔でフランジ１９が係合する。２１は、固定金具１６の表 面に形成された孔で、インナーガーニッシュ９下面に設けられたグリップ１２（ 図３）が嵌着され、これによりインナーガーニッシュ９はドアミラーブラケット １に固定される。

【０００９】 固定金具１６のインサート６への組付けに際しては、固定金具１６のフランジ １９先端を係合孔２０にあて、押し込む。これにより固定金具１６のインサート ６に対する位置決めがなされ、ボルト１４，１４はネジ孔１７，１７に正確に貫 通する。続いて、ナット２２，２２により固定金具１６は、強固にインサート６ に固定される。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によれば、固定金具にフランジを設けるとともに、このフランジが位置 するゴム成形層に係合孔を設け、フランジをこの係合孔に差し込むことにより、 固定金具の位置決めがなされる構造としたから、狭い空間部内においても固定金 具を容易に正確な位置に配置させることができ、そのネジ止め固定を簡単かつ迅 速に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例に係るドアミラーブラケットの
要部斜視図である。

【図２】ドアミラーブラケットの取付状態を示す分解斜
視図である。

【図３】従来例ドアミラーブラケットの断面図である。

【符号の説明】

１ ドアミラーブラケット ２ フロントパネル ３ 孔 ４ ウィンドウガラス ５ ガイド ６ インサート ７ ゴム成形層 ８ ドアミラー ９ インナーガーニッシュ １０ 空間部 １１，１６ 固定金具 １２ クリップ １４ ボルト １７ ネジ孔 １８ 鍔部 １９ フランジ ２０ 係合孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プレス鋼板よりなるインサート、該イン
   サートを覆って金型成形されたゴム成形層、該ゴム成形
   層及び上記インサートにて形成され、ドアミラーの取付
   部品が収納される空間部、該空間部の室内側を遮蔽する
   インナーガーニッシュ、該インナーガーニッシュを上記
   インサートに固定する固定金具を備えてなり、自動車の
   フロントドアヘッドラインと傾斜ピラーの挟角部に配置
   される、ドアミラーを取りつけるための略三角形のドア
   ミラーブラケットにおいて、上記固定金具にフランジを
   形成するとともに、該フランジが位置する部位の上記ゴ
   ム成形層に該フランジが係合する係合孔を形成してな
   り、上記固定金具が上記フランジ及び上記係合孔を介し
   て上記ゴム成形層に仮止めせしめられることを特徴とす
   るドアミラーブラケット。