JPH05244042A - エコーキャンセラの双方向通話によるエコー消去量低下防止回路 - Google Patents
エコーキャンセラの双方向通話によるエコー消去量低下防止回路Info
- Publication number
- JPH05244042A JPH05244042A JP4265592A JP4265592A JPH05244042A JP H05244042 A JPH05244042 A JP H05244042A JP 4265592 A JP4265592 A JP 4265592A JP 4265592 A JP4265592 A JP 4265592A JP H05244042 A JPH05244042 A JP H05244042A
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- Japan
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- echo
- circuit
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エコーキャンセラにおいて、双方向通話状態
によるエコー消去量低下を防止する。 【構成】 送信入力信号Sinの信号が大きい時(双方
向通話状態)、推定演算に使う残差ε(Sout)を小
さくする(例えばε=Sout/Sinの振幅)ことに
よって、推定状態停止に近づける。 【効果】 双方向通話時の推定の乱れをより小さくする
ことが可能となる。
によるエコー消去量低下を防止する。 【構成】 送信入力信号Sinの信号が大きい時(双方
向通話状態)、推定演算に使う残差ε(Sout)を小
さくする(例えばε=Sout/Sinの振幅)ことに
よって、推定状態停止に近づける。 【効果】 双方向通話時の推定の乱れをより小さくする
ことが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイブリッド・トラン
スのインピーダンス不整合によるエコーを消去するエコ
ーキャンセラに関し、特に、双方向通話時のエコー消去
量の低下防止に関するものである。
スのインピーダンス不整合によるエコーを消去するエコ
ーキャンセラに関し、特に、双方向通話時のエコー消去
量の低下防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来技術による双方向通話検出回
路のブロック図であり、各信号は図2に準拠する。エコ
ーキャンセラはRT信号(受信側話者の送信信号)が無
い状態において、エコー経路のインパルス応答を推定す
ることによって送信出力信号(Sout信号)を零にす
る。RT信号があると、前記推定の妨害になる。そこ
で、RT信号がある状態、すなわち双方向通話状態を検
出し、推定動作を停止する双方向通話検出回路がもちい
られる。電話回線用のエコーキャンセラでは、ふつう通
信路の鳴音余裕のために回り込みには6dB以上の損失
がある。従って、RT信号が無いときには、送信入力信
号Sin信号は受信出力信号Rout信号より6dB以
上小さくなる。一方、双方向通話時には、Rout、S
in信号はほぼ等しくなる。これを利用して双方向通話
状態の検出を行う。
路のブロック図であり、各信号は図2に準拠する。エコ
ーキャンセラはRT信号(受信側話者の送信信号)が無
い状態において、エコー経路のインパルス応答を推定す
ることによって送信出力信号(Sout信号)を零にす
る。RT信号があると、前記推定の妨害になる。そこ
で、RT信号がある状態、すなわち双方向通話状態を検
出し、推定動作を停止する双方向通話検出回路がもちい
られる。電話回線用のエコーキャンセラでは、ふつう通
信路の鳴音余裕のために回り込みには6dB以上の損失
がある。従って、RT信号が無いときには、送信入力信
号Sin信号は受信出力信号Rout信号より6dB以
上小さくなる。一方、双方向通話時には、Rout、S
in信号はほぼ等しくなる。これを利用して双方向通話
状態の検出を行う。
【0003】具体的には図2のようにRout、Si
n、Sout信号のレベルをレベル測定回路20、4
0、50により求める。その結果を用いて、判定回路3
0により各信号電力を比較する。双方向通話状態である
と判断すれば、前記推定動作を停止して前記推定が乱れ
るのを防ぐ。
n、Sout信号のレベルをレベル測定回路20、4
0、50により求める。その結果を用いて、判定回路3
0により各信号電力を比較する。双方向通話状態である
と判断すれば、前記推定動作を停止して前記推定が乱れ
るのを防ぐ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では前記Rout、Sin、Sout信号の大きさ
にばらつきがあるので、その大きさを判断するのに平均
をとっている。そのために双方向通話状態であると判断
するまでに時間がかかり、前記推定の妨害をし、エコー
消去を劣化させている課題があった。
方法では前記Rout、Sin、Sout信号の大きさ
にばらつきがあるので、その大きさを判断するのに平均
をとっている。そのために双方向通話状態であると判断
するまでに時間がかかり、前記推定の妨害をし、エコー
消去を劣化させている課題があった。
【0005】本発明は従来の技術に内在する上記課題を
解決する為になされものであり、従って本発明の目的
は、前記判断にかかる時間を短くすることを可能とした
新規な双方向通話検出回路を提供することにある。
解決する為になされものであり、従って本発明の目的
は、前記判断にかかる時間を短くすることを可能とした
新規な双方向通話検出回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明に係るエコーキャンセラの双方向通話による
エコー消去量低下防止回路は、受信出力信号(Rou
t)が送信入力信号(Sin)に回り込むエコーを受信
入力信号(Rin)、送信出力信号(Sout)を参照
し適応型FIR形フィルタにより推定し、送信入力信号
(Sin)から推定エコーを引いて送信出力信号とする
エコーキャンセラにおいて、Sinを絶対値化(負の値
を正の値に)する絶対値化回路と、この絶対値化回路の
出力により参照Soutを可変にする信号可変回路(例
えば除算回路、減衰回路等)と、Rinのレベルを判定
する回路と、前記信号可変回路の出力(可変Sout参
照信号)をエコーキャンセラのSout参照信号とする
かSout参照信号を0にするかを切り替える切替回路
と、この切替回路の出力とRinを参照してエコー経路
の推定をする推定回路とを備えて構成される。
に、本発明に係るエコーキャンセラの双方向通話による
エコー消去量低下防止回路は、受信出力信号(Rou
t)が送信入力信号(Sin)に回り込むエコーを受信
入力信号(Rin)、送信出力信号(Sout)を参照
し適応型FIR形フィルタにより推定し、送信入力信号
(Sin)から推定エコーを引いて送信出力信号とする
エコーキャンセラにおいて、Sinを絶対値化(負の値
を正の値に)する絶対値化回路と、この絶対値化回路の
出力により参照Soutを可変にする信号可変回路(例
えば除算回路、減衰回路等)と、Rinのレベルを判定
する回路と、前記信号可変回路の出力(可変Sout参
照信号)をエコーキャンセラのSout参照信号とする
かSout参照信号を0にするかを切り替える切替回路
と、この切替回路の出力とRinを参照してエコー経路
の推定をする推定回路とを備えて構成される。
【0007】
【実施例】次に本発明をその好ましい一実施例について
図面を参照して具体的に説明する。
図面を参照して具体的に説明する。
【0008】図1は本発明に係るエコーキャンセラの双
方向通話によるエコー消去量低下を防止する回路の一実
施例を示すブロック構成図である。
方向通話によるエコー消去量低下を防止する回路の一実
施例を示すブロック構成図である。
【0009】図1を参照するに、参照番号40は信号可
変回路を示し、この信号可変回路40を本実施例におい
ては具体例として、除算回路とする。また、エコー経路
推定状態:adapt、エコー経路推定停止状態:no
adaptとする。エコーキャンセラではエコー経路
推定にRin、Soutを参照する。この時RT信号
(受信側話者信号)がないことを条件とする。また、推
定に参照される信号ε(Sout)を小さくすることは
no adaptに近づくことを意味する(切り替え回
路30によって強制的に信号εを0にした場合にはno
adaptになる。)。
変回路を示し、この信号可変回路40を本実施例におい
ては具体例として、除算回路とする。また、エコー経路
推定状態:adapt、エコー経路推定停止状態:no
adaptとする。エコーキャンセラではエコー経路
推定にRin、Soutを参照する。この時RT信号
(受信側話者信号)がないことを条件とする。また、推
定に参照される信号ε(Sout)を小さくすることは
no adaptに近づくことを意味する(切り替え回
路30によって強制的に信号εを0にした場合にはno
adaptになる。)。
【0010】本発明ではこの信号εの値をSinの振幅
によりコントロールすることによってadapt、no
adaptの切替を瞬時に行うものである。
によりコントロールすることによってadapt、no
adaptの切替を瞬時に行うものである。
【0011】(1)、Rinがない場合 Rin信号がレベル判断回路50によりあるレベルより
小さいと判断されたときには、切り替え回路により信号
εは強制的に0にされno adaptになる。
小さいと判断されたときには、切り替え回路により信号
εは強制的に0にされno adaptになる。
【0012】(2)、RTがなく、Routがある場合 Sin=echoになる。この時エコー経路推定(ad
apt)をする。Sinは絶対値化回路20によって振
幅値を見ることができる。例として、信号可変回路40
を減算回路のようなものを考えた場合には、信号εとし
てSout/振幅値を入力することになる(減算結果に
はある上限をもつ)。この状態で推定動作が進みエコー
消去される。
apt)をする。Sinは絶対値化回路20によって振
幅値を見ることができる。例として、信号可変回路40
を減算回路のようなものを考えた場合には、信号εとし
てSout/振幅値を入力することになる(減算結果に
はある上限をもつ)。この状態で推定動作が進みエコー
消去される。
【0013】(3)、上記(2)の状態でRTが大きく
なった場合(双方向通話状態) この時Sinの振幅は大きくなり、信号可変回路40の
出力は小さくなる。その結果、エコーキャンセラ10に
入力される信号εは通常より小さくなり推定動作の乱れ
を防ぐことになる(no adaptに近い状態にな
る)。言い替えると、推定に用いる信号εにRTの成分
が乗るとき(乗る瞬間)εを小さくしてしまうのであ
る。
なった場合(双方向通話状態) この時Sinの振幅は大きくなり、信号可変回路40の
出力は小さくなる。その結果、エコーキャンセラ10に
入力される信号εは通常より小さくなり推定動作の乱れ
を防ぐことになる(no adaptに近い状態にな
る)。言い替えると、推定に用いる信号εにRTの成分
が乗るとき(乗る瞬間)εを小さくしてしまうのであ
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
双方向通話状態時の推定動作の乱れをより少なくするこ
とができ、双方向通話状態によるエコー消去量の劣化を
なくすことが可能になる。
双方向通話状態時の推定動作の乱れをより少なくするこ
とができ、双方向通話状態によるエコー消去量の劣化を
なくすことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。
る。
【図2】従来の双方向通話検出回路のブロック図であ
る。
る。
10…エコーキャンセラ 20…絶対値化回路 30…切替回路 40…信号可変回路 50…レベル判定回路 60…受信側話者 70…ハイブリッドトランス 20′…レベル測定回路 30′…判定回路 40′…レベル測定回路 50′…レベル測定回路
Claims (1)
- 【請求項1】 受信出力信号が送信入力信号に回り込む
エコーを受信入力信号、送信出力信号を参照して適応型
FIR形フィルタにより推定し、送信入力信号から推定
エコーを引いて送信出力信号とするエコーキャンセラに
おいて、送信入力信号を絶対値化する絶対値化回路と、
該絶対値化回路の出力により参照送信出力信号を可変に
する信号可変回路と、受信入力のレベルを判定する回路
と、前記信号可変回路の出力をエコーキャンセラの送信
出力信号参照信号とするか送信出力参照信号を0にする
かを切り替える切替回路と、該切替回路の出力と受信入
力信号を参照してエコー経路の推定する推定回路とを有
することを特徴とするエコーキャンセラの双方向通話に
よるエコー消去量低下防止回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4265592A JPH05244042A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | エコーキャンセラの双方向通話によるエコー消去量低下防止回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4265592A JPH05244042A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | エコーキャンセラの双方向通話によるエコー消去量低下防止回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05244042A true JPH05244042A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=12642026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4265592A Pending JPH05244042A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | エコーキャンセラの双方向通話によるエコー消去量低下防止回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05244042A (ja) |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4265592A patent/JPH05244042A/ja active Pending
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