JPH05243898A - 圧電フィルタ - Google Patents
圧電フィルタInfo
- Publication number
- JPH05243898A JPH05243898A JP4333392A JP4333392A JPH05243898A JP H05243898 A JPH05243898 A JP H05243898A JP 4333392 A JP4333392 A JP 4333392A JP 4333392 A JP4333392 A JP 4333392A JP H05243898 A JPH05243898 A JP H05243898A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric substrate
- capacitance
- piezoelectric
- filter
- capacitance forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
間に、圧電基板の厚み方向に対向するように形成された
1対の容量形成電極をもって結合容量が与えられた、圧
電フィルタにおいて、結合容量が与える容量を所定値に
保ちながら、容量形成電極の面積を小さくして、圧電フ
ィルタの小型化を図る。 【構成】 1対の容量形成電極21,22のうち、一方
の容量形成電極22を圧電基板19の内部に位置させ
る。 【効果】 1対の容量形成電極間に励振される振動が、
フィルタ素子に悪影響を及ぼすことを防止できる。
Description
2以上のフィルタ素子が1枚の圧電基板内に設けられた
圧電フィルタに関するもので、特に、結合容量部の改良
に関するものである。
来の圧電フィルタが示されている。圧電フィルタは、分
極方向を矢印1で示すように、厚み方向に分極された、
たとえばセラミックからなる圧電基板2を備える。この
圧電基板2に関連して、厚み縦振動を用いる2つのフィ
ルタ素子3および4が構成され、この圧電フィルタは、
2重モードフィルタとなっている。
もに、他方主面6が示されている。フィルタ素子3およ
び4の各々は、圧電基板2の一方主面5上に隣合って形
成される第1および第2の共振電極7および8ならびに
これら共振電極7および8に共通に対向するように圧電
基板2の他方主面6上に形成される第3の共振電極9を
もって構成される。
量10が構成される。結合容量10は、圧電基板2の厚
み方向に対向するように形成された1対の容量形成電極
11および12をもって構成される。一方の容量形成電
極11は、圧電基板2の一方主面5上に形成され、他方
の容量形成電極12は、圧電基板2の他方主面6上に形
成される。一方の容量形成電極11は、接続部13を介
して、2つのフィルタ素子3および4の各々の第1の共
振電極7に電気的に接続される。他方の容量形成電極1
2は、接続部14を介して、2つのフィルタ素子3およ
び4の各々の第3の共振電極9に電気的に接続される。
また、フィルタ素子3および4の各々の第2の共振電極
8は、それぞれ、接続部15および16を介して、入出
力端子17および18に電気的に接続される。
価回路を示している。なお、上述した圧電フィルタは、
フィルタ素子3および4において基本波を用いるもので
あるが、2倍波を用いる圧電フィルタにあっては、圧電
基板2の内部であって、圧電基板2の厚みの半分の位置
に、さらに共振電極が形成される。
タにおいて、結合容量10によって与えられる容量の大
きさは、容量形成電極11および12の面積に依存す
る。したがって、圧電フィルタの小型化を図ろうとする
場合であっても、結合容量10における容量を所定以上
に保たなければならないため、容量形成電極11および
12の面積を単純に小さくすることはできない。
1および第2の共振電極7および8と第3の共振電極9
との距離が、1対の容量形成電極11および12間の距
離に等しいため、フィルタ素子3および4における共振
周波数が結合容量10の部分における共振周波数とほと
んど同じになる。このため、結合容量10における振動
が、電気的、機械的に、フィルタ素子3および4におけ
るフィルタ特性に悪影響を与えることがある。
における容量形成電極の面積を問題なく小さくすること
ができるとともに、結合容量の部分での振動がフィルタ
素子に悪影響を及ぼすことを防止できる、圧電フィルタ
を提供しようとすることである。
分極された圧電基板と、圧電基板の一方主面上に隣合っ
て形成される第1および第2の共振電極ならびにこれら
共振電極に共通に対向するように圧電基板の他方主面上
に形成される第3の共振電極をもって各々が構成され
る、厚み縦振動を用いた2以上のフィルタ素子と、圧電
基板の厚み方向に対向するように形成された1対の容量
形成電極をもって構成され、かつフィルタ素子間に電気
的に接続される、結合容量とを備える、圧電フィルタに
向けられるものであって、上述した技術的課題を解決す
るため、前記1対の容量形成電極の少なくとも一方は、
前記圧電基板の内部に位置されることを特徴としてい
る。
を圧電基板の内部に位置させることにより、対をなす容
量形成電極間の距離を圧電基板の厚みより短くすること
ができる。1対の容量形成電極によって与えられる容量
は、これら容量形成電極の互いに対向する面積に比例す
るが、容量形成電極間の距離に反比例する。したがっ
て、上述のように、容量形成電極間の距離が短くされる
と、同じ容量を得るのに、容量形成電極の面積は小さく
て済む。
方を圧電基板の内部に位置させることにより、結合容量
の部分で共振周波数を、圧電基板の厚み全体から与えら
れる共振周波数に対して大きく異ならせることができ
る。
量を与えるための容量形成電極の面積を、所定の容量を
保ちながら小さくすることができるので、圧電フィルタ
を小型化することができる。
電極間の共振周波数を、フィルタ素子における共振周波
数と異ならせることができるので、結合容量の部分での
振動が、フィルタ素子におけるフィルタ特性に対して、
電気的、機械的に悪影響を及ぼすことを防止できる。そ
れゆえに、良好なフィルタ特性を有する圧電フィルタを
得ることができる。
2の実施例をそれぞれ示している。これらの実施例は、
図3に示した圧電フィルタと実質的に同じ要素を含んで
おり、図1および図2は、図3の線A−Aに沿う断面を
示している。これら図1および図2では、図3に示した
フィルタ素子3および4が図示されていない。しかしな
がら、これら実施例は、図3に示したフィルタ素子3お
よび4と実質的に同様の構成を有するフィルタ素子を備
えている。
用するものである。この圧電フィルタは、厚み方向に分
極された圧電基板19を備える。圧電基板19に構成さ
れた結合容量20は、圧電基板19の厚み方向に対向す
るように形成された1対の容量形成電極21および22
をもって与えられる。これら容量形成電極21および2
2のうち、一方の容量形成電極21は、圧電基板19の
一方主面23上に形成されるが、他方の容量形成電極2
2は、圧電基板19の内部に位置される。この実施例で
は、また、結合容量20の部分において、圧電基板19
の他方主面24上にダミー電極25が形成される。
たライン26は、図3に示した接続部13または14に
対応している。また、ダミー電極25に接続したライン
27は、図3に示した接続部14または13に対応して
いる。このライン27には、容量形成電極22に接続さ
れるライン28が接続される。この接続は、圧電基板1
9のたとえば端面上に導電膜を形成することによって、
達成される。
容量形成電極21および22間の距離を、圧電基板19
の厚みより短くすることができるので、同じ容量を得る
のに、容量形成電極21および22の面積を小さくする
ことができる。また、結合容量20の部分での共振周波
数を、フィルタ素子における共振周波数と大きく異なら
せることができるので、結合容量20の部分における振
動がフィルタ素子へ悪影響を及ぼすことを抑制できる。
するものである。この圧電フィルタは、圧電基板29を
備える。圧電基板29に構成される結合容量30は、圧
電基板29の厚み方向に対向するように形成された1対
の容量形成電極31および32をもって与えられる。一
方の容量形成電極31は、圧電基板29の一方主面33
上に形成されるが、他方の容量形成電極32は、圧電基
板29の内部に位置される。
34上に、ダミー電極35が形成され、このダミー電極
35に対して圧電基板29の厚みのほぼ1/3の距離を
隔てて対向するように、もう1つのダミー電極36が圧
電基板29の内部に形成される。
接続されるライン37は、図3に示した接続部13また
は14に対応している。他方、ダミー電極35に接続さ
れるライン38は、図3の接続部14または13に対応
している。さらに、他方の容量形成電極32および他方
のダミー電極36にそれぞれ接続されるライン39およ
び40は、ライン38に接続される。
1および32間の距離に関して、次のような配慮がなさ
れている。すなわち、図1に示すように、1対の容量形
成電極21および22間の距離を圧電基板19の厚みの
ほぼ1/2とした場合、結合容量20の部分において、
2倍波またはそれに近い振動が現われることになる。そ
のため、フィルタ素子において2倍波を利用するもので
あれば、このフィルタ素子に悪影響を与え得る。これに
対して、図2では、1対の容量形成電極31および32
間の距離が圧電基板29の厚みのほぼ1/3に選ばれて
いるので、フィルタ素子における2倍波に悪影響を及ぼ
すことがない。
て説明したが、フィルタ素子の数は、3以上あってもよ
い。したがって、結合容量も、1つの圧電フィルタにお
いて、2以上存在してもよい。
電極は、双方とも圧電基板の内部に位置されてもよい。
容量20が形成された部分を示し、図3の線A−Aに沿
う断面図に相当する断面図である。
合容量30が形成された部分を示し、図3の線A−Aに
沿う断面図に相当する断面図である。
を示す斜視図であり、併せて圧電基板2の他方主面6が
示されている。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 厚み方向に分極された圧電基板と、 前記圧電基板の一方主面上に隣合って形成される第1お
よび第2の共振電極ならびに前記第1および第2の共振
電極に共通に対向するように前記圧電基板の他方主面上
に形成される第3の共振電極をもって各々が構成され
る、厚み縦振動を用いた2以上のフィルタ素子と、 前記圧電基板の厚み方向に対向するように形成された1
対の容量形成電極をもって構成され、かつ前記フィルタ
素子間に電気的に接続される、結合容量とを備える、圧
電フィルタにおいて、 前記1対の容量形成電極の少なくとも一方は、前記圧電
基板の内部に位置されることを特徴とする、圧電フィル
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04333392A JP3218068B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 圧電フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04333392A JP3218068B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 圧電フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05243898A true JPH05243898A (ja) | 1993-09-21 |
JP3218068B2 JP3218068B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=12660911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04333392A Expired - Lifetime JP3218068B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 圧電フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3218068B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1096675A2 (en) * | 1999-10-29 | 2001-05-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Piezoelectric resonator |
CN112415288A (zh) * | 2020-10-22 | 2021-02-26 | 同济大学 | 测量同轴压电电缆静水压压电系数的系统及其测量方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0352316A (ja) * | 1989-07-19 | 1991-03-06 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電共振子 |
JPH0388407A (ja) * | 1989-07-19 | 1991-04-12 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電共振子 |
JPH0397313A (ja) * | 1989-09-09 | 1991-04-23 | Murata Mfg Co Ltd | チップ型圧電フィルタ |
JPH047908A (ja) * | 1990-04-25 | 1992-01-13 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電共振子 |
JPH047909A (ja) * | 1990-04-25 | 1992-01-13 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電共振子 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP04333392A patent/JP3218068B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0352316A (ja) * | 1989-07-19 | 1991-03-06 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電共振子 |
JPH0388407A (ja) * | 1989-07-19 | 1991-04-12 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電共振子 |
JPH0397313A (ja) * | 1989-09-09 | 1991-04-23 | Murata Mfg Co Ltd | チップ型圧電フィルタ |
JPH047908A (ja) * | 1990-04-25 | 1992-01-13 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電共振子 |
JPH047909A (ja) * | 1990-04-25 | 1992-01-13 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電共振子 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1096675A2 (en) * | 1999-10-29 | 2001-05-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Piezoelectric resonator |
EP1096675A3 (en) * | 1999-10-29 | 2008-02-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Piezoelectric resonator |
CN112415288A (zh) * | 2020-10-22 | 2021-02-26 | 同济大学 | 测量同轴压电电缆静水压压电系数的系统及其测量方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3218068B2 (ja) | 2001-10-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6218770B1 (en) | Piezoelectric element | |
JPH041521B2 (ja) | ||
US5825262A (en) | Ladder filter with piezoelectric resonators each having a plurality of layers with internal electrodes | |
JPH05243898A (ja) | 圧電フィルタ | |
JPS6251803A (ja) | マイクロ波フイルタ | |
JPH1141062A (ja) | 圧電フィルタ | |
JP2773603B2 (ja) | 積層型フィルタ | |
US5484962A (en) | Electrical device provided with three terminals | |
JPS60248004A (ja) | 共振器 | |
JPH06112704A (ja) | 誘電体フィルタ | |
JP3499634B2 (ja) | 誘電体フィルタ | |
JPH04220001A (ja) | 誘電体フィルタ | |
JP3295333B2 (ja) | 誘電体フィルタ | |
JP2553137Y2 (ja) | 誘電体フィルタ | |
JPS631459Y2 (ja) | ||
JPH06125204A (ja) | 誘電体フィルタ | |
JPH08316543A (ja) | 圧電トランス | |
JP3244237B2 (ja) | 圧電共振子 | |
JPH0758511A (ja) | 誘電体フィルター | |
JPH04237201A (ja) | ストリップ線路型フィルタ | |
JPH0441622Y2 (ja) | ||
JPH06140807A (ja) | 誘電体フィルタ | |
JPS6224982Y2 (ja) | ||
JP2553138Y2 (ja) | 誘電体フィルタ | |
JPH05218790A (ja) | 圧電振動子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991207 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080803 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080803 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090803 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090803 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110803 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120803 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120803 Year of fee payment: 11 |