JPH05243885A - 水晶振動子およびその周波数調整方法 - Google Patents

水晶振動子およびその周波数調整方法

Info

Publication number
JPH05243885A
JPH05243885A JP5977191A JP5977191A JPH05243885A JP H05243885 A JPH05243885 A JP H05243885A JP 5977191 A JP5977191 A JP 5977191A JP 5977191 A JP5977191 A JP 5977191A JP H05243885 A JPH05243885 A JP H05243885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
metal container
frequency
crystal
crystal oscillator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5977191A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenori Watanabe
重徳 渡辺
Akio Chiba
亜紀雄 千葉
Mitsuaki Koyama
光明 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Dempa Kogyo Co Ltd filed Critical Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority to JP5977191A priority Critical patent/JPH05243885A/ja
Publication of JPH05243885A publication Critical patent/JPH05243885A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的]金属容器に気密に封止した後に周波数の微調整
の可能な水晶振動子およびその周波数調整方法を提供す
る。 [構成]所定の共振周波数に成形され板面に電極を形成
した水晶片を気密な金属容器に収納して上記電極を金属
容器を貫通する端子を介して外部へ導出するものにおい
て、端子と金属容器との間に印加する電圧によって上記
電極の材料を上記金属容器の内壁へスパッタさせて電極
の質量の減少を可能とするように金属容器の内部にスパ
ッタ可能なガスを1×10-1Torrないし1×10-2
Torrの圧力に充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、封止後に周波数の調整
の可能な水晶振動子およびその周波数調整方法に係わ
り、特にスパッタによる電極質量の除去に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に水晶振動子は、結晶軸に対する切
断角度に応じて固有の振動特性を呈する。数MHzない
し十数MHzの周波数で最も一般的に使用されるATカ
ットの水晶振動子は25℃付近に変曲点を有する3次曲
線状の温度特性を示し、その共振周波数は概略厚み寸法
によって決定される。したがって、このようなATカッ
トの水晶振動子を製造する場合、水晶の結晶を所定の角
度に切断して板状の水晶片に成形し、この水晶片を所望
の共振周波数の厚みに研磨する。そして水晶片の表裏板
面に蒸着等により基礎電極を形成し板面の端部へ導出す
る。この基礎電極の導出端をベースに植設した保持部材
で保持して導電性接着剤等で固着し基礎電極の上に周波
数調整電極を蒸着して共振周波数を目的周波数に正確に
調整する。そして上記ベースに金属性のカバーをかぶせ
て、半田付け、抵抗溶接等により気密に封止するように
している。
【0003】しかしながらこのようなものでは、周波数
調整電極を形成する際に正確に周波数を合わせ込んでも
封止を行ってみると周波数が変化することがある。この
ような周波数の変化の原因の一つは、たとえば封止作業
の際にベースに加わる応力によって生じる。そして封止
作業後に周波数の変化を発見してもこれを修正する手段
はなかった。特に周波数の許容偏差の狭い水晶振動子の
場合には、大量の規格外の製品を生じることもあり問題
となっていた。このために封止後の周波数のずれを予め
見越して目的周波数をずらしておくことも考えられる
が、このようにしても封止作業によって生じる周波数の
ずれは一定ではないために消極的な手段にすぎなかっ
た。またカバーに光透過性のガラス等を用いてレーザ光
線で電極部分を照射して蒸発させ、周波数調整を行うこ
とも考えられている。しかしながらこのようなものでは
容器のコストが比較的高価になり、発生した電極金属の
蒸気が再び水晶片に付着すると特性を損なうこともあ
り、またレーザー光線による加熱によって水晶片がその
キューリー点を越える温度になると圧電性を失って二度
と回復できなくなる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたもので、金属容器に気密に封止した後
に周波数の微調整の可能な水晶振動子およびその周波数
調整方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の共振周
波数に成形され板面に電極を形成した水晶片を気密な金
属容器に収納して上記電極を金属容器を貫通する端子を
介して外部へ導出するものにおいて、端子と金属容器と
の間に印加する電圧によって上記電極の材料を上記金属
容器の内壁へスパッタさせて電極の質量の減少を可能と
するように金属容器の内部にスパッタ可能なガスを1×
10-1Torrないし1×10-2Torrの圧力に充填
したことを特徴とするものである。また、本発明は所定
の共振周波数に成形され板面に電極を形成した水晶片を
気密な金属容器に収納して上記電極を金属容器を貫通す
る端子を介して外部へ導出し、金属容器の内部にスパッ
タ可能なガスを1×10-1Torrないし1×10-2T
orrの圧力に充填して上記端子と金属容器との間に電
圧を印加して上記電極の材料を上記金属容器の内壁へス
パッタさせて電極の質量を減少させて周波数調整を行う
ことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に示す内部を
透視した水晶振動子の斜視図を参照して詳細に説明す
る。図中11は、たとえばATカットの水晶片で人工水
晶の結晶を結晶軸に対して所定角度に切断して短冊型の
板状に成形して所望の共振周波数に応じた厚みに研磨
し、表裏板面にたとえばアルミニウム、銀等の金属を真
空蒸着して電極11aを形成したものである。そしてこ
の水晶片11を金属容器12へ収納している。この金属
容器12はベース12aとカバー12bからなり、たと
えばベース12aは概略小判型の金属枠の中空部にガラ
ス等の絶縁材12cを充填し、このガラスの部分を貫通
して一対の端子13を植設している。そしてこの端子1
3の先端部に保持部材14の基端部を巻装して固着して
いる。この保持部材14はたとえばピアノ線のような弾
性に富む線材で先端部にクリップを成形して水晶片11
の電極11aの導出端を挟持し、ここに導電性接着剤を
塗布して固着するようにしている。またカバー12bは
断面形状が上記ベース12aの外周形状に対応した小判
型の有底筒体で、開口端をベース12aに嵌着して半田
付け、抵抗溶接等により気密に封止するようにしてい
る。そして金属容器12の内部はスパッタ可能な雰囲気
とするために、たとえば一旦1×10-5Torr程度の
真空に引いた後、スパッタ可能なたとえばアルゴンガス
15を1×10-1Torrないし1×10-2Torrの
圧力に充填した雰囲気で封止するようにしている。金属
容器内の圧力はスパッタを効率よく行うためにスパッタ
可能なたとえばアルゴンガスを1×10-1Torrない
し1×10-2Torrの圧力に充填した雰囲気で封止
し、封止作業の際の雰囲気と同じ環境とする。金属容器
内の圧力をこれよりも高く、あるいは低くした場合もス
パッタを生じ難くなる。なお従来、水晶片の表面に形成
した電極の酸化を防止することを目的として金属容器内
に大気圧の不活性ガスを封入したものがあるが、このよ
うなものでは容器と電極の間に電圧を印加しても不活性
ガスをプラズマ化できないのでスパッタによって周波数
を調整することはできない。また、振動子のQを高める
ことを目的として金属容器内を1×10-5Torr程度
の真空状態にしたものもあるが、このようなものも内部
にスパッタ可能なガスが充填されていないのでスパッタ
を行うことはできない。なお金属容器12内は低真空の
アルゴンガスだけでなくクリプトン、キセノン等の不活
性ガスのようなスパッタ可能な雰囲気であればよいこと
は勿論である。
【0007】なお本発明のスパッタによる周波数の調整
は、電極の材料を容器の内壁へスパッタさせて電極の質
量を減少させるものであり厳密に表現すれば逆スパッタ
もしくはイオンミリングである。しかして、スパッタ操
作を行なうと水晶片の板面の質量は次第に減少するため
に、その質量除去効果によって共振周波数は上昇する。
したがって水晶片を金属容器に封止した状態でその共振
周波数を目的周波数よりもわずかに低くなるように周波
数調整を行っておく必要がある。しかして封止作業を終
了した後、共振周波数を目的周波数よりもわずかに低く
周波数調整した水晶振動子に対して、たとえば図2に示
すようにその質量を減ずべき電極11aに接続した端子
13と金属容器12のカバー12bとの間に、たとえば
1KVないし10KV程度の直流電源16から電圧を印
加することによって容器12内のガス15をプラズマ化
し、そのイオンだけを加速してターゲット、すなわち電
極11aに衝突させる。この衝突によって電極11aの
材料は物理的に分離されて原子を放出する。このように
放出された原子は金属容器12の内壁に蒸着して薄膜を
形成する。したがってスパッタを行えば電極11aの質
量は次第に減少しそれによって当該水晶振動子の共振周
波数は次第に上昇する。そしてこの時に水晶振動子の共
振周波数を測定するために端子13を発振回路に接続し
て発振させて発振周波数を監視し、その値が目的周波数
に達したときにスパッタを停止する。このようにすれば
正確に目的の共振周波数の水晶振動子を得ることがで
き、しかも周波数調整電極を形成する際の精度は低くて
もよいので生産性を著しく向上でき高精度の共振周波数
の水晶振動子を安価に提供することができる。なお本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、たとえば上
記実施例では電極と金属容器との間に直流電圧を印加し
てスパッタを行うようにしたが、高周波電圧を印加する
ようにしてもよい。
【0008】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば金
属容器に気密に封止した水晶片の共振周波数を調整する
ことができ高い周波数精度を得られるとともに不良を低
減し生産性の高い水晶振動子を提供することができる。
【0009】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の水晶振動子の内部を透視し
た斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の水晶振動子の周波数調整を
説明するブロック図である。
【符号の説明】
11 水晶片 11a 電極 12 金属容器 13 端子 15 ガス 16 電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の共振周波数に成形され板面に電極を
    形成した水晶片を気密な金属容器に収納して上記電極を
    金属容器を貫通する端子を介して外部へ導出するものに
    おいて、 上記端子と金属容器との間に印加する電圧によって上記
    電極の材料を上記金属容器の内壁へスパッタさせて電極
    の質量を減少させるように金属容器の内部にスパッタ可
    能なガスを1×10-1Torrないし1×10-2Tor
    rの圧力に充填したことを特徴とする水晶振動子。
  2. 【請求項2】所定の共振周波数に成形され板面に電極を
    形成した水晶片を気密な金属容器に収納して上記電極を
    金属容器を貫通する端子を介して外部へ導出し、金属容
    器の内部にスパッタ可能なガスを1×10-1Torrな
    いし1×10-2Torrの圧力に充填して上記端子と金
    属容器との間に電圧を印加して上記電極の材料を上記金
    属容器の内壁へスパッタさせて電極の質量を減少するこ
    とによって周波数調整を行うことを特徴とする水晶振動
    子の周波数調整方法。
JP5977191A 1991-02-28 1991-02-28 水晶振動子およびその周波数調整方法 Pending JPH05243885A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5977191A JPH05243885A (ja) 1991-02-28 1991-02-28 水晶振動子およびその周波数調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5977191A JPH05243885A (ja) 1991-02-28 1991-02-28 水晶振動子およびその周波数調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05243885A true JPH05243885A (ja) 1993-09-21

Family

ID=13122885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5977191A Pending JPH05243885A (ja) 1991-02-28 1991-02-28 水晶振動子およびその周波数調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05243885A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08154028A (ja) * 1994-09-30 1996-06-11 Tokki Kk 周波数調整装置
JP2005204287A (ja) * 2003-12-19 2005-07-28 Showa Shinku:Kk 圧電デバイスの周波数調整装置及び方法、並びに圧電デバイス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08154028A (ja) * 1994-09-30 1996-06-11 Tokki Kk 周波数調整装置
JP2005204287A (ja) * 2003-12-19 2005-07-28 Showa Shinku:Kk 圧電デバイスの周波数調整装置及び方法、並びに圧電デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5235135A (en) Sealed electronic package providing in-situ metallization
US4110655A (en) Piezo electric vibrator unit sealed with 90Sn-10Au solder
US4454639A (en) Method for tuning piezoelectric resonators
JP2602215B2 (ja) 圧電振動子の周波数調整方法
JPH05243885A (ja) 水晶振動子およびその周波数調整方法
JP2001024468A (ja) 圧電振動子の電極膜構造
US3424997A (en) Gas laser with gas storage electrode
JPH1168501A (ja) 水晶振動子および水晶振動子の製造方法
JP3823647B2 (ja) 圧電振動子と圧電振動片の周波数調整方法及び周波数調整用の加工装置
JP2001217677A (ja) 音叉型圧電振動片及びその製造方法、その周波数調整加工装置、音叉型圧電振動子
JPH029484B2 (ja)
JPH01209810A (ja) 圧電振動子およびその周波数微調整方法
JPH0787331B2 (ja) 圧電振動子及びその周波数調整方法
JP5339755B2 (ja) Mems振動子、半導体パッケージ
JP4724866B2 (ja) 圧電デバイスの周波数調整装置及び方法、並びに圧電デバイス
JP3879346B2 (ja) 圧電振動片の周波数調整方法及び周波数調整用の加工装置
JP3945103B2 (ja) 圧電振動子と圧電振動片の周波数調整方法及び周波数調整用の加工装置
JPH0563485A (ja) イオンビームによる圧電体の周波数調整装置
JPH09172348A (ja) 水晶振動子
JPH03209907A (ja) 圧電振動子およびその周波数調整方法
JPH07154184A (ja) 表面実装型の水晶振動子
SU915223A1 (ru) Способ настройки частоты вакуумных пьезоэлектрических резонаторов1
JPH02179013A (ja) 水晶振動子とその製造方法
JPH10284968A (ja) 水晶振動子の製造方法
JPH06101041A (ja) スパッタで形成する薄膜の膜厚モニタ装置