JPH0524372Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はパチンコの転球板前面に取付けるパチ
ンコ機用入賞装置の、取付板の裏面に設ける球処
理片について改良を施して新たな作用を生ずるよ
うにしたものである。

（従来の技術） 本考案の対象である従来のパチンコ機用入賞装
置は図面に示すように取付板１の前面にチヤツカ
ー２の突出と、そのチヤツカー２の下部に尖鋭部
５を下方にしたり、チヤツカー２の下面に合致す
る上方に変位する三角形片４を前面に突出した
180°回転の可逆回転板３の軸支とを施し、三角形
片４の下方に球受片６を設け、チヤツカー２の左
右の両側に球受片６に対応させた球入口７，７を
形成し、取付板１の裏面に突出する一対の袖状の
軸支片８，８によつて球処理片９を軸支して、そ
の球処理片９に三角形片４の尖鋭部５を下方に変
位した角度で球受片６の裏面の開口６ａに移動す
る衝合片１０とチヤツカー２の裏面の開口２ａの
下方に変位する第１球受片１１を設け、尖鋭部５
を上方に変位した角度でチヤツカー２の前記の開
口２ａの下方に合致する第２球受片１２を設けて
いるもので、従来の球処理片９の構造は第７図に
示すとおりである。

この従来装置は第１図に示すように可逆回転板
３の取付板１に対応させて、Ｎ，Ｓ極逆にした二
個の永久磁石１４，１５を左右に埋入し、180°回
転によりＮ，Ｓ極が左右で反対になるように設け
ると共に、三角形片４の尖鋭部５が下方になつて
いる角度のときチヤツカー２の後部下方に移動す
る第１球受片１１に三角形片４の尖鋭部を上方に
しているときの、可逆回転板３の永久磁石１４，
１５のＮ，Ｓ極を同じにした永久磁石１６，１７
を埋込み、尖鋭部５を上方にしている角度のとき
に回転板の永久磁石１４，１５と対応する第２球
受片１２に第１球受片１１の永久磁石１６，１７
のＮ，Ｓ極と正反対の磁極にした永久磁石１８を
埋込み、かつ可逆回転板３は回転不能にロツクし
た状態から僅かに前方に移動してロツクを外して
から回転し、180°回転したとき後方に移動して回
転不能にロツクされるようにしてあり、第２球受
片１２には軸を後方に越えた部分に球落下の通し
溝１３を設けているものである。かかる従来装置
においては、三角形片４の尖鋭部を第１，５図の
とおりに下方にしているとき第１図のとおりチヤ
ツカー２に球a_-1が入ると、第１球受片１１上に
流出し、球重量により球処理板９を第６図に示す
ように90°回転して自らは球流出口１９から流出
する。他方では第２球受片１２が可逆回転板３の
裏面に回転して来るから、永久磁石１８により永
久磁石１４，１５が反発され、可逆回転板３を前
方に僅かに押してロツクを外してから尖鋭部５を
上方にする180°回転を生じ、その回転が終わつた
ときは永久磁石１４，１５も共に回転して第２球
受片１２の永久磁石１８に吸着されると同時に後
方への僅かな移動によりロツクされ、第６図状態
でチヤツカー２に球a_-2が入ると第２球受片１２
により受けられて後方に流れると同時に球処理板
９を球の重さにより90°回転して第１球受片１１
を可逆回転板３の裏面に変動し、球a_-2自からは
第２球受片１２の後方から落ちて球流出口１９か
ら流れ出る（永久磁石の関係は省略する）。

この従来装置において最も問題となるのは第１
球受片１１が可逆回転板３の裏面部に回転すると
同時に衝合片１０が球受片６の開口６ａに第５図
のように移動することである。何故かと言うに、
三角形片４の尖鋭部５が下方になつた角度におい
て、玉入口から入る球a_-3が入ると、これが球受
片６に受けられ衝合片１０を押しながら流出し、
その流出により球処理板９を球a_-1と全く同様に
90°回転させて第２球受片１２を可逆回転板３の
裏面部に対応させてしまうかである。しかし球
a_-1と球a_-3とが球処理板９に同じ作用をするとき
は球処理板９の可逆回転を頻繁にするだけでな
く、三角形片４の尖鋭部５を上方に変位し、その
あとはチヤツカー２に球a_-2が入るまで球_-3を無
効球にしてしまうからである。

（本考案が解決しようとする問題点） 本考案は従来装置の作用上の不合理性を除去
し、前項に述べたa_-2と球a_-3のみで球処理板９を
可逆的に回転し、玉入口７に入る球a_-3の有効性
を高めようとするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前項に述べた問題点を解決することを
目的とするものであつて、従来の第７図に示した
球処理板９の第１球受片１１にチヤツカー２から
入つた球a_-2を通過させて該球処理板９の回転さ
せない球通過孔２１を第４図のとおりに設けたも
のである。

（作用） 本考案は従来の既述の入賞球装置において、三
角形片４の尖鋭部５を下方に変位し、かつ球処理
板９の第１球受片１１を可逆回転板３の裏面に対
応させた状態でチヤツカー２により受けて第１球
受片１１上に落ちる球a_-1を球通過孔２１から球
処理板９の前方に落し込んで球流出口１９から外
部に流出させるから三角形片４を設けた可逆回転
板３の回転とか、衝合片１０の球受片６の開口６
ａの下方への移動を全く生ぜず、球処理板９の
90°の可逆回転をチヤツカー２により受けられる
球a_-2及び三角形片４の尖鋭部５を下方に変位し
た角度のとき玉入口７に入る球a_-3のみで制御で
きる。

（効果） 本考案は第１球受片１１にチヤツカー２で受け
た球a_-1を単に下方に通過させるだけの球流出口
１９を設けた球処理板９に変換することにより、
第２球受片１２をチヤツカー２の後方開口下方に
対応させたときにチヤツカー２により受けられる
球a_-2と、三角形板４の尖鋭部５を下方に向けた
角度のとき玉入口７から入る球a_-3のみにより球
処理板９を可逆回転し、それにより入賞装置を、
チヤツカー２に交互に入る球a_-1，a_-2により頻動
しない新たな作用に転換できるものであつて、三
角形片４の状態に応じて玉入口７をねらつて球を
入れようとする遊技者の心理に合致させることが
できる効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

第１〜６図は本考案の実施例を示すもので第１
図は一部切欠正面図、第２図は第５図状態の平面
図、第３図は第６図状態の平面図、第４図は球処
理板９の斜視図、第５図および第６図は縦断側面
図であつて第１〜３図及び第５，６図は従来装置
の作用説明に援用した。第７図は従来の球処理板
の斜視図である。 ９……球処理板、１１……第１球受片、１９…
…球流出口、２１……球通過孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 取付板１の前面中央にチヤツカー２の突出と、
   そのチヤツカーの下部に尖鋭部５を下方にした
   り、チヤツカーの下面に合致する上方にする三角
   形片４を前面に突出した180°回転の可逆回転板３
   の軸支とを施し、三角形片４の下部に球受片６を
   設け、チヤツカー２の両側に球受片６に対応させ
   た球入口７，７を形成し、取付板１の裏面に球処
   理板９を軸支して、その球処理板９に三角形片４
   の尖鋭部５を下方に変位した角度で球受片６の裏
   面の開口に移動する衝合片１０とチヤツカー２裏
   面の開口の下方に変位する第１球受片１１及び尖
   鋭部５を上方に変位した角度でチヤツカー２の裏
   面の開口の下方に合致する第２球受片１２を設け
   てなる入賞装置において、 第２球受片１２にチヤツカー２から流出する球
   a_-1が落下して通過する球通過孔２１を設けたこ
   とを特徴とするパチンコ機用入賞装置。