JPH05243196A - ウエーハ面取部の鏡面研磨方法及び装置 - Google Patents

ウエーハ面取部の鏡面研磨方法及び装置

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JPH05243196A
JPH05243196A JP7582992A JP7582992A JPH05243196A JP H05243196 A JPH05243196 A JP H05243196A JP 7582992 A JP7582992 A JP 7582992A JP 7582992 A JP7582992 A JP 7582992A JP H05243196 A JPH05243196 A JP H05243196A
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cylindrical
mirror
grooves
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文彦 長谷川
Tatsuo Otani
辰夫 大谷
Masayuki Yamada
正幸 山田
Hiroshi Kono
河野  浩
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バフの長寿命を確保しつつ、低コストでウエ
ーハの外周面取部全周を均一に平滑鏡面化すること。 【構成】 円筒総形バフ40に多段に形成された断面形
状の異なる複数の加工溝に、回転するウエーハWの外周
面取部W1を順次押圧して該ウエーハWの外周面取部W
1の全周を鏡面研磨する。本発明によれば、円筒総形バ
フ40に形成された複数の加工溝の断面形状が互いに異
なるため、ウエーハWの外周面取部W1を複数の加工溝
によって鏡面研磨すると、該外周面取部W1に未研磨部
分が残らず、その全面が均一に平滑鏡面化される。又、
本発明は、装置の構成が簡素となる総形バフ方式を採用
するため、低コストで鏡面研磨を実施することができ
る。更に、本発明においては、円筒総形バフ40とし
て、硬質ポリウレタン樹脂や同樹脂から成る合成皮革、
ポリエステル樹脂、フッ素樹脂等の比較的硬質な弾性体
材料を用いることができるため、円筒総形バフ40の摩
耗を小さく抑えてその寿命の延長を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエーハ(以
下、ウエーハと略称する)の面取部を鏡面研磨する方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの基板として用いられる
ウエーハは、例えばシリコン等の単結晶インゴットをそ
の棒軸方向に対して直角にスライスし、スライスして得
られたものに対して、面取り、ラッピング、エッチン
グ、アニーリング、ポリッシング等の工程を経ることに
よって製造される。
【0003】ところで、前述のようなウエーハ製造工程
において従来行なわれている面取りは、ウエーハエッジ
部におけるチッピングの防止を主要な目的とするもので
あり、この面取りにおいては、通常、硬剛性砥石によっ
てウエーハエッジ部分を削り取る方法が採用されてい
た。
【0004】しかし、近年、半導体デバイスがより高密
度化するに従って、その製造工程における粉塵対策は一
層厳しくなり、その素材であるウエーハに対しても発塵
の無いことが重要な要件となり、その結果、ウエーハ面
取部に対しても、ウエーハの鏡面部並に研磨する必要性
が高まってきた。
【0005】而して、ウエーハのエッジ部分を鏡面研磨
する方法の態様は種々あるが、その一例を図6に示す。
即ち、図6に示す鏡面研磨方法は円筒総形バフ(特に外
筒総形バフ)140を用いる方法であって、円筒総形バ
フ140は弾性体から成り、その外周部には、ウエーハ
Wの外周面取部W1の形状に倣った加工溝140aが全
周に亘って形成されている。
【0006】斯かる方法において上記円筒総形バフ14
0とウエーハWを共に図示矢印方向に回転駆動し、不図
示のスラリー(研磨液)を供給しながら、ウエーハWの
外周面取部W1を円筒総形バフ140の加工溝140a
に押圧することによって、ウエーハWの外周面取部W1
が鏡面研磨される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記鏡面研
磨においては、円筒総形バフ140の加工溝140aの
形状とウエーハWの外周面取部W1の形状が合致してい
て(つまり、ウエーハWの外周面取部W1が加工溝14
0aに全面接触して)外周面取部W1がその全面に亘っ
て均一に鏡面研磨されることが望ましい。
【0008】ところが、実際には、円筒総形バフ140
の加工溝140aの形状とウエーハWの外周面取部W1
の形状とを常に正確に一致せしめることは至難であっ
て、両者の形状が異なっているのが現実である。
【0009】そこで、円筒総形バフ140を柔らかな材
質で構成し、該円筒総形バフ140の弾性変形によって
ウエーハWの外周面取部W1の加工溝140aに対する
全面接触を実現し、ウエーハWの外周面取部W1をその
全面に亘って均一に鏡面研磨することが提案される。
【0010】しかしながら、上記のようにバフが柔らか
いと、その摩耗が激しく、寿命が短くなり、しかも研磨
に要する時間が長くなるという問題がある。
【0011】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、バフの長寿命を確保しつつ、
低コストでウエーハの外周面取部を均一に平滑鏡面化す
ることができるウエーハ外周面取部の鏡面研磨方法及び
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明方法は、円筒総形バフに多段に形成された断面形状
の異なる複数の加工溝に、回転するウエーハの面取部を
順次押圧して該ウエーハの面取部全周を鏡面研磨するこ
とをその特徴とする。
【0013】又、本発明は、断面形状の異なる複数の加
工溝を多段に形成して成る円筒総形バフと、該円筒総形
バフを回転駆動するバフ回転手段と、同円筒総形バフを
これの軸方向に移動させるバフ移動手段と、ウエーハを
保持してこれを回転駆動するウエーハ回転手段と、ウエ
ーハを前記円筒総形バフの各加工溝に押圧する押圧手段
を含んで鏡面研磨装置を構成したことをその特徴とす
る。
【0014】
【作用】本発明によれば、円筒総形バフに多段に形成さ
れた複数の加工溝の断面形状が互いに異なるため、ウエ
ーハを回転させながらその外周面取部を円筒総形バフの
複数の加工溝に順次押圧すれば、ウエーハの外周面取部
が断面形状の異なる複数の加工溝によって鏡面研磨さ
れ、ウエーハの外周面取部に未研磨部分が残らず、該外
周面取部の全面が均一に平滑鏡面化されて該ウエーハの
品質が高められる。
【0015】又、本発明は、装置の構成が簡素となる総
形バフ方式を採用するため、低コストで鏡面研磨を実施
することができる。
【0016】更に、本発明においては、円筒総形バフの
材質として、硬質ポリウレタン樹脂や同樹脂から成る合
成皮革、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂等の比較的硬質
な弾性体材料を用いることにより、円筒総形バフの摩耗
を小さく抑えてその寿命の延長を図ることができる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0018】図1は本発明に係る鏡面研磨装置の縦断面
図、図2は同装置のバフ駆動装置の縦断面図、図3は図
1のA−A線断面図、図4はウエーハの外周面取部の断
面図である。
【0019】図1に示す鏡面研磨装置1において、2は
基台であって、該基台2上にはバフ軸台3が水平移動自
在に設置されており、該バフ軸台3の下面に突設された
ステイ3aには、基台2に回転自在に支承されたネジ軸
4が螺合しており、ネジ軸4の端部に結着されたハンド
ル5にてネジ軸4を回すことによってバフ軸台3を図示
矢印方向(図1の左右方向)に移動させることができ
る。
【0020】又、上記バフ軸台3上には側面視コの字状
の枠体6が水平移動自在に設置されており、該枠体6は
バフ軸台3上に設置されたシリンダー7によって図示矢
印方向(図1の左右方向)に移動せしめられる。即ち、
枠体6はシリンダー7から延出するロッド7aに連結さ
れており、シリンダー7を駆動してロッド7aを進退動
させることによって枠体6はバフ軸台3上を図示矢印方
向に移動せしめられる。
【0021】上記枠体6の下部にはマスター支持台8が
水平移動自在に設置されており、このマスター支持台8
には円板状のマスター9が軸10によって水平回転自在
に支承されている。そして、マスター支持台8には、枠
体6に回転自在に支承されたネジ軸11が螺合してお
り、ハンドル12にてネジ軸11を回すことによってマ
スター支持台8を枠体6上で図示矢印方向(図1の左右
方向)に移動させることができる。
【0022】一方、前記枠体6の上部にはバフ駆動装置
20が取り付けられており、該バフ駆動装置20から鉛
直下方に延出する回転軸21には外筒総形バフ40が結
着されている。外筒総形バフ40は、図2に詳細に示す
ように、その外周に断面形状の異なる4つの加工溝40
a,40b,40c,40dを多段に形成して構成さ
れ、本実施例では各加工溝40a,40b,40c,4
0dの挟角θ1,θ2,θ3,θ4はそれぞれ20°,
40°,60°,180°(ストレート)に設定されて
いる。尚、外筒総形バフ40には、適度の弾性を有する
こと、スラリー中の研磨剤微粒子を保持すること、作用
圧力や使用スラリーに対して化学的及び機械的に耐えら
れること等の特性を有することが要求されるが、その材
質としては、硬質ポリウレタン樹脂や同樹脂から成る合
成皮革、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂等の比較的硬質
な弾性体材料が用いられる。
【0023】ここで、前記バフ駆動装置20の構成の詳
細を図2に基づいて説明する。
【0024】図2に示すバフ駆動装置20において、前
記回転軸21はケーシング22を上下動自在に貫通して
おり、これの中間部はベアリング23を介してスライダ
ー24によって保持されている。
【0025】一方、ケーシング22の上部には2つのモ
ーター25,26が並設されており、一方のモーター2
5から鉛直下方に延出する出力軸27に形成されたネジ
部27aには前記スライダー24が上下動自在に螺合し
ている。又、他方のモーター26から鉛直下方に延出す
る出力軸28の下端にはプーリー29が結着されてお
り、このプーリー29と、前記出力軸21の上部に形成
されたスプライン21aに上下動自在に嵌合するプーリ
ー30との間にはVベルト31が巻装されている。
【0026】尚、前記モーター25、出力軸27、スラ
イダー24等は外筒総形バフ40を軸方向(上下方向)
に移動させるためのバフ移動手段を構成し、モーター2
6、プーリー29,30、Vベルト31等は外筒総形バ
フ40を回転駆動するためのバフ回転手段を構成してい
る。
【0027】ところで、図1に示すように、前記軸10
上には、前記外筒総形バフ40の高さ位置(軸方向移
動)を検出するための非接触式の位置センサー32が設
置されており、該位置センサー32は制御手段であるコ
ントローラー50に電気的に接続されている。そして、
コントローラー50は前記モーター25に電気的に接続
されており、これは位置センサー32からの入力信号を
受けてこれに応じた制御信号をモーター25に発信す
る。
【0028】他方、前記基台2には鉛直に立設された回
転軸51が上下のベアリング52を介して回転自在に支
承されており、該回転軸51の下端にはプーリー53が
結着されている。又、基台2の回転軸51の側方にはモ
ーター54が設置されており、該モーター54から鉛直
下方に延出する出力軸55の下端にはプーリー56が結
着されており、該プーリー56と前記プーリー53との
間にはベルト57が巻装されている。尚、上記モーター
54、プーリー53,56、ベルト57、回転軸51等
はウエーハ回転手段を構成している。
【0029】又、上記回転軸51の上端には皿状のフラ
ンジ部58が一体に形成されており、このフランジ部5
8には円板状の吸着板59がボールベアリング60にて
任意の方向に水平移動自在に保持されており、該吸着板
59は、これとフランジ部58との間に介設された平面
視六角形を成す板バネ61によってその中心が回転軸5
1の中心に一致するよう付勢されている。そして、この
吸着板59の下面にはトルク伝達用のピン62が突設さ
れており、該ピン62は回転軸51のフランジ部58に
形成された長孔58aに係合している。又、吸着板59
の中央部上面には円形の吸着溝59aが開口しており、
該吸着溝59aは真空路63を介して真空ポンプ等の不
図示の真空源に接続されている。更に、吸着板59の下
面にはリング状のモデル64が結着されている。
【0030】又、基台2にはウエーハ押圧手段70が設
置されており、該ウエーハ押圧手段70においては、7
1はシリンダー、72はリニアガイド73によって図示
矢印方向(図1の左右方向)に摺動自在に保持されたプ
ッシャーであって、該プッシャー72の一端には前記シ
リンダー71のロッド71aが当接している。又、図3
に示すように、プッシャー72の他端両側にはアーム7
4がその中間部を回動自在に枢着されている。そして、
各アーム74の一端はスプリング75を介してプッシャ
ー72に連結されており、同アーム74の他端にはロー
ラー76が回転自在に支持されており、ローラー76は
前記吸着板59の外周部に当接している。
【0031】次に、本鏡面研磨装置1の作用を説明す
る。
【0032】先ず、ハンドル5によってネジ軸4を回
し、マスター支持台8を枠体6上で図示矢印方向に移動
させてマスター9の回転中心を外筒総形バフ40の回転
中心に一致せしめる。次に、シリンダー7を駆動して枠
体6全体をバフ軸台3上で移動させてマスター9をモデ
ル64の外周に当接させと、外筒総形バフ40が基台2
上で位置決めされる。
【0033】一方、吸着板59上にはウエーハWが載置
され、不図示の真空源を駆動すれば、吸着板59に開口
する吸着溝59aには負圧が発生するため、この負圧に
よってウエーハWが吸着板59上に真空吸着される。
尚、このとき、ウエーハ押圧手段70のシリンダー71
は非作動状態にあり、ウエーハWは円外筒総形バフ40
から離れている。
【0034】次に、モーター26を駆動すれば、これの
回転は出力軸28、プーリー29、Vベルト31及びプ
ーリー30を経て回転軸21に伝達され、回転軸21及
び円筒総形バフ40が所定の速度で一体的に回転駆動さ
れる。同様にモーター54を駆動すれば、これの回転は
出力軸55、プーリー56、ベルト57及びプーリー5
3を経て回転軸51に伝達され、該回転軸51が所定の
速度で回転駆動されるが、この回転軸51の回転は更に
ピン62を経て吸着板59にも伝達され、該吸着板59
及びウエーハWが所定の速度で回転駆動される。
【0035】その後、モーター26を駆動すれば、これ
の出力軸27が所定の方向に回転し、該出力軸27のネ
ジ部27aに螺合するスライダー24が下降するため、
該スライダー24に保持された回転軸21も外筒総形バ
フ40と共に下降する。このとき、外筒総形バフ40の
高さ位置は前記位置センサー32によって検出されてお
り、この位置センサー32の検出信号はコントローラー
50に送られ、コントローラー50はこの検出信号を受
信して円筒総形バフ40の外周に形成された最上段の加
工溝40aがウエーハWの高さ位置に一致したときに、
モーター25に制御信号を送って該モーター25の駆動
を停止せしめる。すると、円筒総形バフ40は、その最
上段の加工溝40aがウエーハWの高さ位置に一致した
状態で回転駆動される。尚、回転軸21が上述のように
下降しても、プーリー30は該回転軸21にスプライン
嵌合しているため、該プーリー30の高さ位置は不変で
あって、モーター26の回転はプーリー29、Vベルト
31及びプーリー30を経て問題なく回転軸21に伝達
される。
【0036】上記状態からウエーハ押圧手段70のシリ
ンダー71を駆動してこれのロッド71aを伸長させれ
ば、プッシャー72はロッド71aに押されて吸着板5
9方向に移動するため、該プッシャー72に保持された
アーム74がこれの先部に取り付けられたローラ76を
介して吸着板59及びウエーハWを外筒総形バフ40方
向に押圧し、吸着板59及びウエーハWが外筒総形バフ
40方向に移動してウエーハWの外周面取部W1が最上
段の加工溝40aに押圧され、該外周面取部W1は加工
溝40aとの相対滑りによって鏡面研磨される。尚、図
示しないが、研磨加工中、ウエーハWの外周面取部W1
にはスラリーが供給される。
【0037】而して、最上段の加工溝40aは前述のよ
うにその挟角θ1が20°に設定されているため、図4
に示すようにウエーハWの外周面取部W1のうち挟角θ
1=20°の直線aに接触する部分が先ず最上段の加工
溝40aによって鏡面研磨される。
【0038】上記のように最上段の加工溝40aによる
鏡面研磨が終了すると、ウエーハ押圧手段70のシリン
ダー71の駆動が解除される。すると、吸着板59とウ
エーハWは板バネ61の調心作用によってそれらの中心
が回転軸51の中心に一致する位置まで移動せしめられ
るため、ウエーハWは外筒総形バフ40から離脱する。
【0039】次に、コントローラー50はモーター25
に制御信号を送って該モーター25を駆動し、前述と同
様の作用によって回転軸21及び外筒総形バフ40を下
降せしめる。このとき、外筒総形バフ40の下降量(軸
方向移動量)は位置センサー32によって検出され、そ
の検出信号はコントローラー50に送信される。コント
ローラー50は位置センサー32からの検出信号によっ
て外筒総形バフ40の下降量を算出し、これが所定値
(最上段の加工溝40aと2段目の加工溝40bの間の
ピッチP1)に達すると、即ち、2段目の加工溝40b
がウエーハWの高さ位置に一致した時点で、モーター2
5に制御信号を送って該モーター25の駆動を停止して
外筒総形バフ40をその位置に停止させる。この状態で
ウエーハ押圧手段70を再び駆動すれば、ウエーハWの
外周面取部W1は2段目の加工溝40bに押圧され、該
加工溝40bによって鏡面研磨される。
【0040】而して、2段目の加工溝40bは前述のよ
うにその挟角θ2が40°に設定されているため、図4
に示すようにウエーハWの外周面取部W1のうち挟角θ
2=40°の直線bに接触する部分が2段目の加工溝4
0bによって鏡面研磨される。
【0041】以後同様にしてウエーハWの外周面取部W
1を3段目の加工溝40c、最下段のストレートな加工
溝40dに順次押圧すれば、該外周面取部W1は3段目
の加工溝40c、最下段の加工溝40dによって順次鏡
面研磨され、図4に示すようにウエーハWの外周面取部
W1のうち挟角θ3=60°の直線cに接触する部分、
θ4=180°の直線dに接触する部分(外周端縁)が
加工溝40c,40dによって順次鏡面研磨される。
【0042】以上のように、本実施例によれば、ウエー
ハWの外周面取部W1が断面形状の異なる複数の加工溝
40a,40b,40c,40dによって順次鏡面研磨
されるため、ウエーハWの外周面取部W1に未研磨部分
が残らず、該外周面取部W1の全面が均一に平滑鏡面化
されて該ウエーハWの品質が高められる。
【0043】又、本実施例では、鏡面研磨として装置の
構成が簡素となる総形バフ方式を採用するため、低コス
トで鏡面研磨を実施することができる。
【0044】更に、本実施例においては、外筒総形バフ
40の材質として、硬質ポリウレタン樹脂や同樹脂から
成る合成皮革、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂等の比較
的硬質な弾性体材料を用いることができるため、外筒総
形バフ40の摩耗を小さく抑えてその寿命の延長を図る
ことができる。
【0045】ところで、以上の実施例では、その外周に
複数の加工溝40a〜40dを形成して成る外筒総形バ
フ40を用いた外筒接触型の研磨方法を採用したが、図
5に示すような内周に複数の加工溝40a’,40
b’,40c’,40d’を形成して成る内筒総形バフ
40’を用いる内筒接触型の研磨方法を採用すれば、ウ
エーハWの外周面取部W1の加工溝40a’〜40d’
に対する接触幅が大きくなって理論的に研磨速度も大き
くなるため、加工時間が短縮されて生産性が高められる
という効果も得られる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明で明らかな如く、本発明によ
れば、ウエーハの外周面取部が、断面形状の異なる複数
の加工溝によって鏡面研磨されるため、ウエーハの外周
面取部に未研磨部分が残らず、該外周面取部の全面が均
一に平滑鏡面化されて該ウエーハの品質が高められる。
【0047】又、本発明は、装置の構成が簡素となる総
形バフ方式を採用するため、低コストで鏡面研磨を実施
することができる。
【0048】更に、本発明においては、円筒総形バフの
材質として、硬質ポリウレタン樹脂や同樹脂から成る合
成皮革、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂等の比較的硬質
な弾性体材料を用いることができるため、円筒総形バフ
の摩耗を小さく抑えてその寿命の延長を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鏡面研磨装置の縦断面図である。
【図2】本発明に係る鏡面研磨装置のバフ駆動装置の縦
断面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】ウエーハの外周面取部の断面図である。
【図5】本発明の変更実施例に係る内筒総形バフの縦断
面図である。
【図6】従来の外筒接触型研磨を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 鏡面研磨装置 25 モーター(バフ移動手段) 26 モーター(バフ回転手段) 40 外筒総形バフ(円筒総形バフ) 40’ 内筒総形バフ(円筒総形バフ) 40a〜40d 加工溝 54 モーター(ウエーハ回転手段) 70 ウエーハ押圧手段 W ウエーハ W1 ウエーハの外周面取部
フロントページの続き (72)発明者 山田 正幸 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150番地信越半導体株式会社半導体白河研 究所内 (72)発明者 河野 浩 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150番地信越半導体株式会社半導体白河研 究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒総形バフに多段に形成された断面形
    状の異なる複数の加工溝に、回転するウエーハの面取部
    を順次押圧して該ウエーハの面取部全面を鏡面研磨する
    ことを特徴とするウエーハ面取部の鏡面研磨方法。
  2. 【請求項2】 断面形状の異なる複数の加工溝を多段に
    形成して成る円筒総形バフと、該円筒総形バフを回転駆
    動するバフ回転手段と、同円筒総形バフをこれの軸方向
    に移動させるバフ移動手段と、ウエーハを保持してこれ
    を回転駆動するウエーハ回転手段と、ウエーハを前記円
    筒総形バフの各加工溝に押圧するウエーハ押圧手段を含
    んで構成されることを特徴とするウエーハ面取部の鏡面
    研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記円筒総形バフは、その外周部に前記
    複数の加工溝を形成して成る外筒総形バフであることを
    特徴とする請求項2記載のウエーハ面取部の鏡面研磨装
    置。
  4. 【請求項4】 前記円筒総形バフは、その内周部に前記
    複数の加工溝を形成して成る内筒総形バフであることを
    特徴とする請求項2記載のウエーハ面取部の鏡面研磨装
    置。
  5. 【請求項5】 前記円筒総形バフの軸方向移動を検出す
    る位置センサーと、該位置センサーの検出値に基づいて
    前記バフ移動手段を制御する制御手段を設けたことを特
    徴とする請求項2,3又は4記載のウエーハ面取部の鏡
    面研磨装置。
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