JPH0524281A - プリンタの紙押え装置 - Google Patents

プリンタの紙押え装置

Info

Publication number
JPH0524281A
JPH0524281A JP18648391A JP18648391A JPH0524281A JP H0524281 A JPH0524281 A JP H0524281A JP 18648391 A JP18648391 A JP 18648391A JP 18648391 A JP18648391 A JP 18648391A JP H0524281 A JPH0524281 A JP H0524281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
bail
lever
carriage
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18648391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2578698B2 (ja
Inventor
Yasunori Tsukuda
保徳 佃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Star Micronics Co Ltd filed Critical Star Micronics Co Ltd
Priority to JP18648391A priority Critical patent/JP2578698B2/ja
Priority to US07/912,839 priority patent/US5209590A/en
Priority to GB9216083A priority patent/GB2258846B/en
Priority to DE4224516A priority patent/DE4224516C2/de
Publication of JPH0524281A publication Critical patent/JPH0524281A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2578698B2 publication Critical patent/JP2578698B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 キャリッジの印字領域外への移動を用いてベ
イルローラの開閉制御を援助する紙押え装置を簡略化す
る。 【構成】 アイドルギヤ23はアイドルレバー24によ
って揺動し、通常は戻しバネ26によって紙送りギヤ1
3及びベイルギヤ21とは離れた退避位置にある。キャ
リッジ15の押圧片27がアイドルレバー24を移動さ
せてアイドルギヤ23を紙送りギヤ13とベイルギヤ2
1との両者に噛み込ませ、キャリッジ15は前記噛み込
み後自由な位置に移動可能に開放される。紙送りギヤ1
3の駆動力がアイドルギヤ23からベイルギヤ21に伝
わってベイルローラ17が押え位置に向って移動しトグ
ルバネ22の中立点を越えるとトグルバネ22の力によ
ってベイルレバー18は急速に移動してベイルローラ1
7の押え位置を確立する。そして、同時にベイルレバー
18の急速回動時にアイドルギヤ23を蹴り戻して初期
位置に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリンタの紙押え装置、
特にプラテンに対して用紙を押え保持するベイルローラ
の開閉駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプリンタにおいては、印
字用紙はプラテンに巻き付けられ、このプラテンに対し
て軸方向に沿って往復移動するキャリッジに担持された
印字ヘッドが前記用紙に所望の印字を行うが、用紙を前
記プラテンに対して密接保持した状態で印字を行うため
に通常の場合ベイルローラにて用紙をプラテンに押し付
けている。このようなベイルローラは通常ベイルレバー
の一端に回転自在に軸支されており、用紙がプラテンに
対して給紙された後にそれまでプラテンから退避してい
たベイルローラが押え位置に移動制御されている。
【0003】このようなベイルローラはプラテンに対し
て用紙が装着された後には確実にその押え位置に位置決
めされなければならないが、用紙の挿入時にはかえって
ベイルローラが邪魔になり、不用意にベイルローラが押
え位置にある状態で用紙挿入を行うとジャムを起してし
まうという問題があった。従って、ロールペーパーある
いはスプロケットペーパーの挿入時にはその装着状態で
使用者が手動によってベイルローラを退避位置に退避し
て用紙が確実にプラテンに巻き付けられた後にベイルロ
ーラを押え位置に戻すという手作業で行なっていた。し
かしながら、近年の自動化されたプリンタにおいてはこ
のようなベイルローラの開閉も自動的に行えることが望
まれ、従来においてもいくつかの自動開閉装置が提案さ
れている。従来において自動ベイルローラ開閉機構は一
般的にベイルレバー駆動用の専用のソレノイドあるいは
モータを有し、これによって用紙の挿入をセンサによっ
て検出した後に所定の制御プログラムにて前記ソレノイ
ドあるいはモータを駆動してベイルローラの開閉が行わ
れる方式のものがある。
【0004】しかしながら、この従来装置では、単なる
ベイルローラの開閉のためだけに各種の駆動機構が必要
となり、装置が大型化しあるいはプリンタの価格を上昇
させてしまうという問題があり、近年の小型軽量かつ低
コストのプリンタとしては改善が求められていた。
【0005】また、従来の自動ベイルローラ開閉機構と
して、プランジャや専用モータのかわりにキャリッジ送
り駆動力を利用した装置も提案されている。
【0006】例えば、特開昭63−49465に開示さ
れた機構がその一例で、この機構は紙送りローラの回転
駆動力をクラッチを介して回転カムに伝達し、このカム
に従接させたベイルレバーを開閉自在にしたもので、更
に、このクラッチの継脱動作をキャリッジの印字領域外
への移動動作によって行なわせたものである。この機構
によりプランジャや専用モータを使用することなく、ベ
イルを自動開閉でき都合の良いものであるが、反面次の
ような欠点を有している。つまり、 (1)ユーザが手動操作にて閉状態にあるベイルレバー
を開けようとする時、スプリング13に付勢力によって
ベイルレバーが常に閉じようとしてしまい、開状態で保
持できない。
【0007】従って、ユーザが手操作にて用紙をセット
しようとする際、ベイルが閉じないようにずっと手で押
さえている必要があり、操作性が極めて悪い。
【0008】(2)ベイルが開状態にある時、つまりカ
ムがベイルを持ち上げた状態の時は、ベイルを手で閉じ
ることができない。無理に操作すればカム機構もしくは
ベイルレバーが破損してしまう。
【0009】(3)キャリッジの動作に応じてキャリッ
ジに係合し回動するアーム9に力を吸収する部分が設け
られていないので、キャリッジがアームと係合してから
の移動量が誤って大きすぎた場合、部品破損を招く。電
源オフ状態において、ユーザーがキャリッジをリボン交
換等の為に手動操作する場合やキャリッジモータの脱調
等でキャリッジの位置管理に狂いが生じる等、キャリッ
ジがフレームに突当たるまで移動することはまれではな
く、こういった際に、キャリッジが欠けたりアームが変
形したりギアの歯が欠けてしまう等の不具合が生じる。
【0010】(4)電源投入時にカムの停止位置がどこ
にあるかを認識し、所定の位置へ初期化動作させる必要
がある。これは、電源投入毎にキャリッジ、紙送りロー
ラ(プラテン)、ベイルレバーが目障りな動作が生じる
ばかりでなく用紙が挿入済の状態で電源を入れた場合な
どにおいては初期化動作の為の紙送りローラの駆動によ
りせっかくセットされていた紙がずれてしまったり、正
常な紙送りができなくなるという不都合まで生じる。
【0011】更に、このカムの制御の為にカムの回転位
置を知るためのエンコーダ等の検出手段を必要とし、コ
ストアップの要因にもなっている。
【0012】上記のとおり、専用駆動源なしでも自動開
閉機構を達成してはいるものの、従来からのユーザーの
手動操作性を犠牲にし、更に、ちょっとした操作ミス等
で破損しやすく、決して充分な機能といえないものであ
った。
【0013】また、別な例として、手動操作性を確保し
ながらより簡単な構成としたものとして特開昭63−4
2879号公報がある。この発明はベイルレバーを手動
にて開き、ベイルが開状態で保持される機構を持ったも
ので、キャリッジが印字領域外へ移動した時、キャリッ
ジが上記開保持状態を解除する解除機構に衝突し、ベイ
ルレバーを閉状態に復帰するようにしたものである。こ
の発明は用紙の上端から印字ができるようにしたもので
あるが次のような不具合がある。つまり、ベイルレバー
が閉じられる瞬間は必ずキャリッジが印字領域外に移動
しているため、ベイルが閉まる時に用紙に左右偏ったた
るみが生じてしまい、後の紙送りに斜行が起り印字が曲
がってしまう、いわゆるスキューを招くという問題であ
る。この現象は周知のものであって、一般的にはベイル
を閉じる動作を行なうときに、一旦キャリッジを用紙の
中央付近に移動させておいて(この動作を一般的にセン
タリングという)、印字ヘッドやキャリッジに設けたガ
イド等で用紙を略左右均等に支えた状態でベイルを閉じ
るようにしてスキューを防いでいるものである。従っ
て、この例においては簡単な機構としている反面、キャ
リッジがセンタリングできない機構であるために、用紙
のスキューという致命的な欠陥を引き起こすものであ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの点
に鑑みなしたもので、専用駆動源を用いずに自動的にベ
イルレバーを閉じる動作を行なう一方、手動での操作性
を損なわず、かつ、部品破損等を来たす危険をなくした
プリンタを提供することを目的とする。更に、本発明の
目的は、電源投入時の目障りな初期化動作をなくした高
品位なプリンタを低価格で提供することにある。また、
更に、本発明は用紙のスキューを来すことなく確実に用
紙をセットすることを可能とした印字品質の高いプリン
タを提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、用紙が巻き付けられるプラテンと、前記
プラテンを回転駆動する紙送りギヤと、前記プラテンの
軸方向に沿って往復動し印字ヘッドを担持したキャリッ
ジと、揺動自在なベイルレバーに支持され、用紙をプラ
テン表面に押し付けるベイルローラと、を含むプリンタ
の紙押え装置において、前記ベイルレバーをベイルロー
ラがプラテンに押し付けられる押え位置とプラテンから
離間した開放位置とに位置決め保持するトグルバネと、
前記ベイルレバーの回動支持部に設けられベイルレバー
を回転駆動する力を受けるためのベイルギヤと、回動自
在なアイドルレバーに支持され前記紙送りギヤとベイル
ギヤとを連結する駆動位置と両者から退避した退避位置
の両者に移動自在なアイドルギヤと、前記アイドルレバ
ーをアイドルギヤの退避位置に向って戻し付勢力を与え
る戻しバネと、前記キャリッジに設けられ、キャリッジ
が印字領域外に移動したときに前記アイドルレバーと係
合してアイドルギヤを駆動位置に移動させる押圧片と、
を含み、キャリッジの印字領域外への移動によって紙送
りギヤの駆動力をアイドルギヤを介してベイルギヤに伝
達し、ベイルギヤが押え位置へ移動するまでアイドルギ
ヤは歯車駆動力によって駆動位置に自己保持されている
ことを特徴とする。
【0016】
【作用】従って、本発明によれば、用紙挿入時には一旦
手動によってベイルローラが開かれ、このベイルローラ
開放位置はトグルバネによって自己保持される。
【0017】そして、用紙が吸入されると、所定のセン
サなどによってその先端が正しく検知され、所定量の紙
送りにより用紙先端がベイルローラ位置を通り過ぎる
と、キャリッジが印字領域外へ移動して、その押圧片に
てアイドルレバーをその退避位置から駆動位置へ強制的
に移動させる。この駆動位置においてアイドルギヤは紙
送りギヤとベイルギヤとに噛み合い、紙送り駆動力がベ
イルギアへ伝送されベイルレバーが回転する。
【0018】そして、この状態においては、一旦アイド
ルギアが駆動位置で噛み合えば駆動を停止してもアイド
ルギヤは紙送りギヤとベイルギヤとに挟まれて、戻しバ
ネの戻し付勢力によってももはや外れることなく駆動位
置に自己保持される。
【0019】従って、必要に応じて、このベイルギア結
合状態で、キャリッジはアイドルレバーを押圧状態に保
持する必要がなく、センタリングのためあるいは他の目
的のために任意位置へ自由に移動可能となる。
【0020】そして、アイドルギヤを介して紙送りギヤ
がベイルギヤを駆動してベイルレバーがトグルバネの中
立位置を越えるとベイルローラをプラテンに押圧する押
え位置までトグルバネが瞬時にベイルレバーを回転す
る。従って、このトグルバネの駆動力によって確実なベ
イルローラ押え位置が得られると共に、ベイルギヤはア
イドルギヤに先行して高速回転するので、アイドルギヤ
はもはや駆動歯車列の中で駆動位置への自己保持作用を
行うことができず、むしろベイルギヤによって退避位置
に蹴り戻され、元の退避位置へ復帰することが可能とな
る。
【0021】従って、本発明によれば、簡略化された構
造で確実なベイルローラ自動閉作用を行うことができ、
またキャリッジは単にベイルレバーを駆動位置へ移動さ
せるのみでその後の保持作用を必要とせず、自由に移動
できるという利点がある。
【0022】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の好適な実施例を
説明する。
【0023】図1には本発明に係るプリンタの紙押え装
置が要部斜視図として示されている。プラテン10は周
知のようにプリンタ基枠11に両端が支持され、そのプ
ラテン軸12には紙送りギヤ13が固定され、図示して
いない主モータからの駆動力がこの紙送りギヤ13に伝
達されている。
【0024】プリンタ基枠11にはキャリッジステー1
4が前記プラテン軸12と平行に固定されており、この
キャリッジステー14上をキャリッジ15が往復移動可
能に保持されている。キャリッジ15には周知のように
印字ヘッド16が担持され、図の印字ヘッド16はワイ
ヤドットヘッドからなり、キャリッジ15を往復動させ
ながら対向するプラテンの各位置毎に所望のワイヤを駆
動して用紙上に所望の印字作用を行っている。15−
a,15−bは、印字ヘッドの両側に位置してキャリッ
ジ上に形成されたペーパーガイドで用紙をプラテンに沿
って案内するものである。
【0025】用紙をプラテン10にしっかりと密着保持
するため、ベイルローラ17がプラテン10に対する押
え位置及び開放位置に回動自在に対向して設けられてお
り、この回動作用を行うためにベイルローラ17はベイ
ルレバー18の先端に支持されたローラ軸19に回転自
在に設けられている。前記ベイルレバー18は支持軸2
0によってプリンタ基枠11に回動自在に支持されてい
る。
【0026】本発明において特徴的なことは、前記ベイ
ルローラ17が手動で開閉位置に移動可能であると共
に、図1の開放位置からベイルローラ17がプラテン1
0に押え付けられる押え位置へは紙送りギヤ13の駆動
力を用いた自動閉じ作用に供されることであり、このた
めに、本実施例から明らかなように、ベイルレバー18
の回動支持端側にはベイルギヤ21が形成されているこ
とであり、実施例におけるベイルギヤ21は約3/4周
の歯車からなる。
【0027】そして、本発明におけるベイルレバー18
はトグルバネ22によって図1の開放位置と後述するプ
ラテン12、ベイルローラ17が押え付けられる押え位
置の両者で自己保持される。
【0028】前記紙送りギヤ13の駆動力をベイルギヤ
21に伝達するためにアイドルギヤ23が設けられてお
り、このアイドルギヤ23はアイドルレバー24の揺動
端に軸支されており、このアイドルレバー24は軸25
によってプリンタ基枠11に回動自在に軸支されてい
る。そして、実施例におけるアイドルレバー24にはそ
の根元側から弾性の受けアーム24aが伸長して、後述
するキャリッジ15の押圧片と係合することができる。
さらにアイドルレバー24には破線で示される戻しバネ
26が掛けられ、常時図1の時計方向にアイドルレバー
24を弱い付勢力で付勢している。
【0029】そして、前記キャリッジ15には実施例に
おいてその左端に一部が斜面を形成している押圧片27
が設けられており、この押圧片27は前記プリンタ基枠
11に設けられている開口窓11aから突出して前記ア
イドルレバー24の受けアーム24aを押圧することが
できる。
【0030】図6は上記実施例の制御部の構成を示した
もので、このプリンタの印字や紙送りを制御するための
CPU40が設けられ、そのCPU40には、制御プロ
グラム等を記憶したROM41と、ホストコンピュータ
から受信した印字データや動作時の演算情報等を記憶す
るためのRAM42と、このプリンタを外部ホストコン
ピュータと接続とするI/F(インターフェース)43
が接続されている。更に、印字ヘッド16、キャリッジ
モータ44、紙送りモータ45はそれぞれ駆動回路を介
してCPUに接続されている。また、用紙センサ28、
ベイルSW30の各出力信号もCPU40に入力されそ
の状態がプログラムによって監視されるようになってい
ると共に、操作パネル46からの改頁、改行等の命令が
入力される。
【0031】図1の実施例は以上の構成からなり、以下
に図2〜図5の各作動状態を用いてそのベイルレバー開
閉作用を説明する。
【0032】図2はプリンタの用紙挿入開始時の状態を
示しており、ベイルローラ17は閉じ状態すなわちプラ
テン10に対して押し付けられた押え位置にある。この
押え位置はトグルバネ22によって自己保持されてい
る。一方、アイドルギヤ23も戻しバネ26によって時
計方向に回動した退避位置に保持されており、この状態
でアイドルギヤ23は紙送りギヤ13とベイルギヤ21
の両者から離れた位置に退避していることが理解され
る。また、用紙挿入口にはピンチローラ29がプラテン
に圧接しており、この圧接部に先端合わせされた用紙1
00がセットされている。
【0033】本発明において用紙挿入時のベイルローラ
17の開き作用すなわち逃げ位置への移動は手動によっ
て行われ、図3にはこの逃げ作用が示され、ベイルロー
ラ17は手動で矢印Aに示されるように移動され、この
開放位置はトグル22によって保持される。図の状態
で、ベイルレバーが開かれるとベイルSW30がOFF
からONとなり、これを受けたCPU40の制御にて給
紙動作が開始する。まず、紙送りモータ45が駆動さ
れ、用紙が吸入され始める。所定位置に設けられた用紙
センサ28によって用紙100の先端が検出され、以降
紙送り駆動パルスをカウントすることによって用紙10
0の先端の位置を常に正しく知ることが可能となる。使
用者の印字開始希望位置の設定に従って所定量の紙送り
が行なわれ、用紙のセットが完了し、プリンタはオンラ
イン状態となる。印字ヘッドの正面の印字部に用紙先端
が位置し上端印字が可能となる。
【0034】ホストコンピュータからの印字指令を受取
ると、印字及び改行を開始する。数行の印字改行を実行
の後、用紙が進み、用紙センサ28が用紙の先端を検出
してからの送り量の累計が所定量を超えると、CPU4
0がこれを判断してベイル閉じ動作を行なう。
【0035】図4は用紙100の先端位置が上記所定位
置に達した状態を示すもので、ベイルローラ17とプラ
テン10の間を通過しベイルを閉じられる位置まで達し
ている。CPU40はキャリッジモータ44に駆動パル
スを送り、図1の矢印Bで示される方向にキャリッジ1
5を移動させる。キャリッジ15は印字領域の左端より
も更に左側へ移動し停止すると、キャリッジ15の押圧
片27が、図4に示すようにアイドルレバー24の弾性
受けアーム24aに係合し、受けアーム24aをその斜
面によって矢印C方向に押し上げ、この結果アイドルギ
ヤ23は紙送りギヤ13とベイルギヤ21の両者に噛み
合う位置に移動することができる。この状態においてC
PU40は紙送りモータ45をわずかに回転させ、紙送
りギヤ13を正転させる。このわずかな紙送りギヤの回
転によって、アイドルギヤ23は紙送りギヤ13とベイ
ルギヤ21の間に確実に噛み合い、駆動位置に保持され
る。従って、キャリッジ15すなわち押圧片27は受け
アーム24aから離れても、アイドルギヤ23は図4の
状態を維持することができるものである。
【0036】勿論、戻しバネ26の付勢力は、このよう
な歯車回転保持力よりも弱く設定されている。
【0037】また、実施例においては前記受けアーム2
4aが弾性を有しているので、前記キャリッジ15の押
圧片27にて押された時にアイドルギヤ23に無理な力
が掛らないように撓み作用で余分な力を逃がすようにな
っている。
【0038】次に、キャリッジ15は用紙中央方向へ移
動し、そのペーパーガイド15−a、15−bによって
用紙100の背面よりたわみを支持して、続くベイルの
閉じ動作に対処する。図5は、ベイルレバー18が閉じ
られる動作を示し、紙送りモータ45が正転駆動される
と、ベイルレバー18がアイドルギヤ23の駆動伝達に
よって矢印D方向に回転していく。ベイルレバー18が
トグルバネ22の中立点を越えたとき、トグルバネ22
はほぼ瞬時にベイルレバー18をそのベイルローラ17
がプラテン10に押え付けられる位置に向かって高速移
動を行わせ、ベイルローラ17自体は用紙100を挟ん
で確実に閉じ位置に向う。
【0039】そして、このとき本発明において特徴的な
ことは、前記ベイルギヤ21がベイルレバー18の高速
回転に伴ってアイドルギヤ23を矢印Eで示すように退
避位置に向って蹴り戻すことにあり、アイドルレバー2
4はこの蹴り戻し力と戻しバネ26の戻し付勢力の両者
によって迅速に退避位置に回動する。
【0040】従って、図5の状態から装置自体は図2に
示した状態に戻り、このときには既に用紙100は図2
と異なり図示の如くベイルローラ17によってプラテン
10との間に挟み込まれる位置まで進んでいるので、確
実にベイルローラ閉じ作用が完了することとなる。
【0041】次に、このプリンタの電源投入時の初期化
動作について説明する。電源投入時においては機構の状
態としてアイドルレバー18が駆動位置に保持された状
態であると仮定し、紙送りモータ45をわずかに逆転さ
せる。このわずかな逆転により保持状態にあったアイド
ルギア23の噛み合いがはずれ、ベイルレバー18は退
避位置に復帰し、クラッチ機構は初期状態となる。以降
の動作は周知のプリンタと同様に行なうこととなる。
【0042】以上のようにして、図示した実施例によれ
ば、ベイルローラ17が手動にて開かれた後、紙送り駆
動力をキャリッジによって制御されたアイドルギヤにて
有効にベイルレバー駆動力として用い、ベイルローラ自
動閉作用を達成することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡略化された構造で確実にベイルローラを閉じ位置に自
動復帰させることが可能となる。
【0044】また、従来の機構に比べその部品数を減ら
し、簡単な構造にしながらも手動での操作性を維持し、
かつ、部品破損等の起きない信頼性の高いプリンタを提
供することができるものである。そして、自動用紙セッ
ト操作として比較したときも、従来のプリンタ等での給
紙SWの操作を、ベイルレバーを開く手動操作に置き換
えただけで行なえるもので、専用駆動源をベイルに使用
した全自動式と殆ど同様の操作性を実現でき、実用上非
常に有益な発明である。
【0045】また、べイルレバーが閉じる瞬間において
キャリッジをセンタリングさせることができるため、ス
キューの発生も防止しえるものである。
【0046】また、更に、ベイル動作にカムを用いた従
来の機構に比べ、電源投入時の初期化動作の目障りな動
作を不用とした優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリタンの紙送り装置の好適な実
施例を示す要部斜視図。
【図2】本実施例における用紙挿入直前の状態を示す作
用説明図。
【図3】本実施例におけるベイルローラ手動開後の用紙
挿入状態を示す作用説明図。
【図4】キャリッジの印字領域外への移動によってアイ
ドルギヤを紙送りギヤとベイルギヤの両者の噛み込ませ
た状態を示す作用説明図。
【図5】ベイルレバーがトグルバネによってベイルロー
ラ閉位置に急速移動すると共にアイドルギヤを蹴り戻す
状態を示す作用説明図。
【図6】本実施例の制御部の機構を示すブロック図。
【符号の説明】 10 プラテン 13 紙送りギヤ 15 キャリッジ 16 印字ヘッド 17 ベイルローラ 18 ベイルレバー 21 ベイルギヤ 22 トグルバネ 23 アイドルギヤ 24 アイドルレバー 26 戻しバネ 27 押圧片 100 用紙

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 用紙が巻き付けられるプラテンと、 前記プラテンを回転駆動する紙送りギヤと、 前記プラテンの軸方向に沿って往復動し印字ヘッドを担
    持したキャリッジと、 揺動自在なベイルレバーに支持され、用紙をプラテン表
    面に押し付けるベイルローラと、 を含むプリンタの紙押え装置において、 前記ベイルレバーをベイルローラがプラテンに押し付け
    られる押え位置とプラテンから退避した逃げ位置とに位
    置決め保持するトグルバネと、 前記ベイルレバーの回動支持部に設けられベイルレバー
    を回転駆動する力を受けるためのベイルギヤと、 回動自在なアイドルレバーに支持され前記紙送りギヤと
    ベイルギヤとを連結する駆動位置と両者から退避した退
    避位置の両者に移動自在なアイドルギヤと、 前記アイドルレバーをアイドルギヤの退避位置に向って
    戻し付勢力を与える戻しバネと、 前記キャリッジに設けられ、キャリッジが印字領域外に
    移動したときに前記アイドルレバーと係合してアイドル
    ギヤを駆動位置に移動させる押圧片と、 を含み、キャリッジの印字領域外への移動によって紙送
    りギヤの駆動力をアイドルギヤを介してベイルギヤに伝
    達し、ベイルギヤが押え位置へ移動するまでアイドルギ
    ヤは歯車駆動力によって駆動位置に自己保持されている
    ことを特徴とするプリンタの紙送り装置。
JP18648391A 1991-07-25 1991-07-25 プリンタの紙押え装置 Expired - Lifetime JP2578698B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18648391A JP2578698B2 (ja) 1991-07-25 1991-07-25 プリンタの紙押え装置
US07/912,839 US5209590A (en) 1991-07-25 1992-07-13 Paper bailing apparatus for printer
GB9216083A GB2258846B (en) 1991-07-25 1992-07-20 Paper bailing apparatus for printer
DE4224516A DE4224516C2 (de) 1991-07-25 1992-07-24 Papierandrück-Vorrichtung für einen Drucker

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18648391A JP2578698B2 (ja) 1991-07-25 1991-07-25 プリンタの紙押え装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0524281A true JPH0524281A (ja) 1993-02-02
JP2578698B2 JP2578698B2 (ja) 1997-02-05

Family

ID=16189279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18648391A Expired - Lifetime JP2578698B2 (ja) 1991-07-25 1991-07-25 プリンタの紙押え装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2578698B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6789968B2 (en) 2001-06-25 2004-09-14 Seiko Epson Corporation Printer having a selector associated with a carriage for actuating a plurality of switching mechanisms

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6789968B2 (en) 2001-06-25 2004-09-14 Seiko Epson Corporation Printer having a selector associated with a carriage for actuating a plurality of switching mechanisms

Also Published As

Publication number Publication date
JP2578698B2 (ja) 1997-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4031995A (en) Keyboard actuated paper insertion and ejection mechanism
JPH0524281A (ja) プリンタの紙押え装置
US5209590A (en) Paper bailing apparatus for printer
JPH05270083A (ja) プリンタ
JP2676061B2 (ja) プリンタのベイル装置
EP0214736B1 (en) Control apparatus for paper pressure rollers of printing machines
US5120146A (en) Printer having a bail roller opening and closing mechanism
JP2685604B2 (ja) 熱転写プリンタの駆動制御方法
JP2912381B2 (ja) 印字装置のベイルローラ開閉装置
JP2886213B2 (ja) 熱転写プリンタの駆動制御方法
JP3042002B2 (ja) プリンタ
WO1984000324A1 (en) Sheet-feeding device for recorder
JP2898656B2 (ja) プリンタの制御方法
JP3178090B2 (ja) 印刷装置及びその記録紙制御方法
US5478067A (en) Device for introducing sheets
GB2297315A (en) Removing skew from paper fed to a printer
JPH08183215A (ja) プリンタ装置の自動用紙厚調節方法とその構造
JPH02293170A (ja) 印字装置のベイルローラ開閉装置
JPH034532Y2 (ja)
JP2005349777A (ja) プリンタの紙送り装置
JPH05169741A (ja) プリンタの紙送り機構
JPH0653424B2 (ja) 印字機のペ−パ−ガイド装置
JPH0462270B2 (ja)
JPH03224774A (ja) 印字装置
JPH06751U (ja) 熱転写記録装置