JPH05242458A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH05242458A JPH05242458A JP7919292A JP7919292A JPH05242458A JP H05242458 A JPH05242458 A JP H05242458A JP 7919292 A JP7919292 A JP 7919292A JP 7919292 A JP7919292 A JP 7919292A JP H05242458 A JPH05242458 A JP H05242458A
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- Japan
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- magnetic
- weight
- average particle
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Abstract
(57)【要約】
【構成】磁性層に、平均粒子径2μm以下のチタン酸バ
リウムが磁性粉 100重量部に対して 0.5〜20重量部含有
されていることを特徴とする磁気記録媒体。 【効果】磁性層への添加剤の分散性を向上させると共
に、摩擦係数の低減により走行性を向上させ、更に摺動
ノイズの劣化も少なくできる。
リウムが磁性粉 100重量部に対して 0.5〜20重量部含有
されていることを特徴とする磁気記録媒体。 【効果】磁性層への添加剤の分散性を向上させると共
に、摩擦係数の低減により走行性を向上させ、更に摺動
ノイズの劣化も少なくできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ、磁気ディ
スク等の磁気記録媒体に関するものである。
スク等の磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、例えば磁気テープにおいて、耐久性
の維持やノイズレベルの低減のために、磁性層への研摩
剤の添加が欠かせない。
の維持やノイズレベルの低減のために、磁性層への研摩
剤の添加が欠かせない。
【0003】そして、磁気テープの高密度化により、磁
気テープ表面を平滑にする必要が出てきた。このように
平滑にするには、磁性層に使用する磁性粉や、研摩剤を
はじめとする諸添加剤の分散が容易(易分散性)である
ことが望ましいが、実際には分散が非常に困難であり、
やむなく二軸押出機等の混練機で分散を行っている。
気テープ表面を平滑にする必要が出てきた。このように
平滑にするには、磁性層に使用する磁性粉や、研摩剤を
はじめとする諸添加剤の分散が容易(易分散性)である
ことが望ましいが、実際には分散が非常に困難であり、
やむなく二軸押出機等の混練機で分散を行っている。
【0004】ところが、このようにして平滑な磁性面を
形成したとしても、摩擦係数が増加し、テープの走行性
に支障をきたす場合が多い。しかも、ドロップアウト低
減のために磁気テープ表面をラッピングテープで研摩す
る処理(UT処理)後に、再生時のテープの摺動ノイズ
が大幅に増える場合が多い。
形成したとしても、摩擦係数が増加し、テープの走行性
に支障をきたす場合が多い。しかも、ドロップアウト低
減のために磁気テープ表面をラッピングテープで研摩す
る処理(UT処理)後に、再生時のテープの摺動ノイズ
が大幅に増える場合が多い。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、磁性層への添加剤の分
散性を向上させると共に、摩擦係数の低減により走行性
を向上させ、更に摺動ノイズの劣化も少なくした磁気記
録媒体を提供することにある。
散性を向上させると共に、摩擦係数の低減により走行性
を向上させ、更に摺動ノイズの劣化も少なくした磁気記
録媒体を提供することにある。
【0006】
【発明の構成及びその作用効果】即ち、本発明は、非磁
性支持体上に磁性層が形成されている磁気記録媒体にお
いて、前記磁性層に、平均粒子径2μm以下のチタン酸
バリウムが磁性粉 100重量部に対して 0.5〜20重量部含
有されていることを特徴とする磁気記録媒体に係るもの
である。
性支持体上に磁性層が形成されている磁気記録媒体にお
いて、前記磁性層に、平均粒子径2μm以下のチタン酸
バリウムが磁性粉 100重量部に対して 0.5〜20重量部含
有されていることを特徴とする磁気記録媒体に係るもの
である。
【0007】本発明者は、上述した如き従来技術の問題
について種々検討を加えた結果、特に、磁性粉に添加す
る研摩剤を工夫することによって、上述した問題を解消
できることをつき止めたものである。即ち、磁性層に添
加する研摩剤として、平均粒子径2μm以下のチタン酸
バリウム(BaTiO3) を磁性粉 100重量部に対して 0.5〜
20重量部使用すれば、媒体の耐久性向上、ノイズレベル
の低減に加え、次の (1)〜(3) のような顕著な作用効果
が得られるのである。
について種々検討を加えた結果、特に、磁性粉に添加す
る研摩剤を工夫することによって、上述した問題を解消
できることをつき止めたものである。即ち、磁性層に添
加する研摩剤として、平均粒子径2μm以下のチタン酸
バリウム(BaTiO3) を磁性粉 100重量部に対して 0.5〜
20重量部使用すれば、媒体の耐久性向上、ノイズレベル
の低減に加え、次の (1)〜(3) のような顕著な作用効果
が得られるのである。
【0008】(1) チタン酸バリウム粒子の分散性が良好
であるため、磁性層の分散性が全体として向上し、媒体
の表面性が良好となる。そして、分散時に二軸押出機等
の分散機にかかる負荷を軽減することができる。
であるため、磁性層の分散性が全体として向上し、媒体
の表面性が良好となる。そして、分散時に二軸押出機等
の分散機にかかる負荷を軽減することができる。
【0009】(2) 磁性面を平滑に形成した場合でも、チ
タン酸バリウム粒子が適度に磁性層表面に分散している
ので、同表面の摩擦係数は減少し(例えばステンレスガ
イドに対する摩擦が低減し)、媒体の走行性が向上す
る。
タン酸バリウム粒子が適度に磁性層表面に分散している
ので、同表面の摩擦係数は減少し(例えばステンレスガ
イドに対する摩擦が低減し)、媒体の走行性が向上す
る。
【0010】(3) また、ドロップアウト低減のためのU
T処理後も、チタン酸バリウム粒子が磁性層表面に分散
して存在しているので、媒体の再生時に生じる摺動ノイ
ズが大幅に減少する。
T処理後も、チタン酸バリウム粒子が磁性層表面に分散
して存在しているので、媒体の再生時に生じる摺動ノイ
ズが大幅に減少する。
【0011】本発明で用いる上記のチタン酸バリウム
は、上記の作用効果を奏する上でその平均粒子径は2μ
m以下としなければならない。この平均粒子径は更に
1.5μm以下が望ましいが、あまり小さいと却って分散
不良となる傾向があるのでその下限は 0.2μmとするの
が望ましい。
は、上記の作用効果を奏する上でその平均粒子径は2μ
m以下としなければならない。この平均粒子径は更に
1.5μm以下が望ましいが、あまり小さいと却って分散
不良となる傾向があるのでその下限は 0.2μmとするの
が望ましい。
【0012】このチタン酸バリウムの添加量は、上記の
作用効果を得るために、磁性粉 100重量部当り 0.5〜20
重量部(又は 0.5〜20重量%)とすべきである。この添
加量が 0.5重量部未満では、研摩剤としての効果がみら
れず、媒体の耐久性(又は媒体の走行性)が悪くなり、
また20重量部を超えると、分散性不良により表面の平滑
度が悪化し、媒体としての出力が低下する。この添加量
は更に3〜10重量部とするのがよい。
作用効果を得るために、磁性粉 100重量部当り 0.5〜20
重量部(又は 0.5〜20重量%)とすべきである。この添
加量が 0.5重量部未満では、研摩剤としての効果がみら
れず、媒体の耐久性(又は媒体の走行性)が悪くなり、
また20重量部を超えると、分散性不良により表面の平滑
度が悪化し、媒体としての出力が低下する。この添加量
は更に3〜10重量部とするのがよい。
【0013】なお、上記の「平均粒子径」とは、電子顕
微鏡写真から直接粒子径を無作為に200点測定し、平均
した値を指す。
微鏡写真から直接粒子径を無作為に200点測定し、平均
した値を指す。
【0014】本発明の磁気記録媒体において、磁性層を
形成するには、例えば磁性粉末をチタン酸バリウムと共
に結合剤中に分散し、結合剤の種類等によってエーテル
類、ケトン類、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、塩素
化炭化水素等から選ばれる有機溶剤とともに混練して磁
性塗料を調製し、この磁性塗料を非磁性支持体の表面に
塗布、乾燥、カレンダー処理する。
形成するには、例えば磁性粉末をチタン酸バリウムと共
に結合剤中に分散し、結合剤の種類等によってエーテル
類、ケトン類、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、塩素
化炭化水素等から選ばれる有機溶剤とともに混練して磁
性塗料を調製し、この磁性塗料を非磁性支持体の表面に
塗布、乾燥、カレンダー処理する。
【0015】本発明において使用される磁性粉末として
は、従来より公知のものがいずれも使用可能である。酸
化物磁性粉末を用いることが可能であるが、これには、
例えば、γ−Fe2O3 、CO含有γ−Fe2O3 、Co被着γ−Fe
2O3 、Fe3O4 、Co含有γ−Fe3O4 、Co被着γ−Fe3O4 、
CrO2等が挙げられる。また、バリウムフェライト等の六
方晶系フェライトやFe5C2 等の炭化鉄、窒化鉄等も使用
可能である。
は、従来より公知のものがいずれも使用可能である。酸
化物磁性粉末を用いることが可能であるが、これには、
例えば、γ−Fe2O3 、CO含有γ−Fe2O3 、Co被着γ−Fe
2O3 、Fe3O4 、Co含有γ−Fe3O4 、Co被着γ−Fe3O4 、
CrO2等が挙げられる。また、バリウムフェライト等の六
方晶系フェライトやFe5C2 等の炭化鉄、窒化鉄等も使用
可能である。
【0016】また、使用可能な金属磁性粉末としては、
例えば、Fe、Co、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Fe−Co−Ni、Co
−Ni、Fe−Co−B、Fe−Co−Cr−B、Mn−Bi、Mn−Al、
Fe−Co−V等が挙げられ、更に、これらの種々の特性を
改善する目的でAl、Si、Ti、Cr、Mn、Cu、Zn等の金属成
分が添加されたものであっても良い。
例えば、Fe、Co、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Fe−Co−Ni、Co
−Ni、Fe−Co−B、Fe−Co−Cr−B、Mn−Bi、Mn−Al、
Fe−Co−V等が挙げられ、更に、これらの種々の特性を
改善する目的でAl、Si、Ti、Cr、Mn、Cu、Zn等の金属成
分が添加されたものであっても良い。
【0017】上記結合剤としては、変性又は非変性の塩
化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂或いはポリエステル
樹脂を使用又は混用することができるし、更に繊維素系
樹脂、フェノキシ樹脂或いは特定の使用方式を有する熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬
化型樹脂等を併用しても良い。上記の変性のために導入
される基としては、磁性粉の分散性向上を図れる−SO
3M、−OSO3M 、−COOM、−PO(OM')2等であってよい(M
はNa等のアルカリ金属原子、M’は同アルカリ金属原子
又はアルキル基)。
化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂或いはポリエステル
樹脂を使用又は混用することができるし、更に繊維素系
樹脂、フェノキシ樹脂或いは特定の使用方式を有する熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬
化型樹脂等を併用しても良い。上記の変性のために導入
される基としては、磁性粉の分散性向上を図れる−SO
3M、−OSO3M 、−COOM、−PO(OM')2等であってよい(M
はNa等のアルカリ金属原子、M’は同アルカリ金属原子
又はアルキル基)。
【0018】使用可能な繊維素系樹脂には、セルロース
エーテル、セルロース無機酸エステル、セルロース有機
酸エステル等が使用できる。フェノキシ樹脂は機械的強
度が大きく、寸法安定性に優れ、耐熱、耐水、耐薬品性
がよく、接着性がよい等の長所を有する。
エーテル、セルロース無機酸エステル、セルロース有機
酸エステル等が使用できる。フェノキシ樹脂は機械的強
度が大きく、寸法安定性に優れ、耐熱、耐水、耐薬品性
がよく、接着性がよい等の長所を有する。
【0019】また、このような結合剤に対しては、一層
耐久性の向上を図るために、硬化剤を添加することが好
ましい。この硬化剤としては、多官能性イソシアネート
が使用可能であり、特にトリレンジイソシアネート(T
DI)系が好適である。硬化剤の添加量は、全結合剤量
に対して5〜30重量%が好ましい。
耐久性の向上を図るために、硬化剤を添加することが好
ましい。この硬化剤としては、多官能性イソシアネート
が使用可能であり、特にトリレンジイソシアネート(T
DI)系が好適である。硬化剤の添加量は、全結合剤量
に対して5〜30重量%が好ましい。
【0020】また、本発明の磁気記録媒体においては、
上記結合剤やチタン酸バリウム、磁性粉末の他に、必要
に応じてレシチン等の分散剤、ステアリン酸等の潤滑
剤、カーボンブラック等の帯電防止剤、防錆剤等が加え
られてもよい。これらの分散剤、潤滑剤、帯電防止剤及
び防錆剤としては、従来公知の材料がいずれも使用可能
であり、何ら限定されるものではない。
上記結合剤やチタン酸バリウム、磁性粉末の他に、必要
に応じてレシチン等の分散剤、ステアリン酸等の潤滑
剤、カーボンブラック等の帯電防止剤、防錆剤等が加え
られてもよい。これらの分散剤、潤滑剤、帯電防止剤及
び防錆剤としては、従来公知の材料がいずれも使用可能
であり、何ら限定されるものではない。
【0021】また、本発明で使用可能な非磁性支持体と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート等のポリエステル類、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン類、セルローストリアセテー
ト、セルロースダイアセテート等のセルロース誘導体、
ポリアミド、ポリカーボネート等のプラスチックが挙げ
られる。また、Cu、Al、Zn等の金属、ガラス、窒化硼
素、Siカーバイド等のセラミック等も使用できる。
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート等のポリエステル類、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン類、セルローストリアセテー
ト、セルロースダイアセテート等のセルロース誘導体、
ポリアミド、ポリカーボネート等のプラスチックが挙げ
られる。また、Cu、Al、Zn等の金属、ガラス、窒化硼
素、Siカーバイド等のセラミック等も使用できる。
【0022】非磁性支持体の表面には、磁性層の接着性
を向上させるために、中間層あるいは下引層を設けても
良い。
を向上させるために、中間層あるいは下引層を設けても
良い。
【0023】また、非磁性支持体の磁性層とは反対側の
面には、媒体の走行性向上のために、非磁性粉末(例え
ばシリカ、カーボンブラック)及び結合剤(上記したも
のと同様であってよい。)からなるバックコート層を
0.4〜0.8 μm厚に設けることができる。
面には、媒体の走行性向上のために、非磁性粉末(例え
ばシリカ、カーボンブラック)及び結合剤(上記したも
のと同様であってよい。)からなるバックコート層を
0.4〜0.8 μm厚に設けることができる。
【0024】図1は、本発明の磁気記録媒体の一例(ビ
デオ用の磁気テープ)を示すものである。即ち、非磁性
支持体1の一方の面に、磁性粉、チタン酸バリウム粉
末、結合剤等を含有した磁性層2を有している。また、
他方の面に、一点鎖線の如くに、非磁性粉末と結合剤と
を主体とするバックコート層3を有していてもよい。
デオ用の磁気テープ)を示すものである。即ち、非磁性
支持体1の一方の面に、磁性粉、チタン酸バリウム粉
末、結合剤等を含有した磁性層2を有している。また、
他方の面に、一点鎖線の如くに、非磁性粉末と結合剤と
を主体とするバックコート層3を有していてもよい。
【0025】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例により説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0026】下記組成の原材料をボールミルにて48時間
混合した。 磁性粉:Co−γ−Fe2O3(比表面積BET値=45m2/g) 100重量部 バインダー:ポリウレタン樹脂(極性基−COOH及び−SO3Na 含有)5重量部 ポリウレタン樹脂(極性基−SO3Na 含有) 5重量部 (東洋紡績(株)製の「UR−8300」) ニトロセルロース 7重量部 研摩剤:(後記) カーボン(平均粒子径25nm) 5重量部 滑剤:ブチルステアレート 1重量部 溶剤:(メチルエチルケトン:メチルイソブチルケトン 228重量部 :トルエン=1:1:1)
混合した。 磁性粉:Co−γ−Fe2O3(比表面積BET値=45m2/g) 100重量部 バインダー:ポリウレタン樹脂(極性基−COOH及び−SO3Na 含有)5重量部 ポリウレタン樹脂(極性基−SO3Na 含有) 5重量部 (東洋紡績(株)製の「UR−8300」) ニトロセルロース 7重量部 研摩剤:(後記) カーボン(平均粒子径25nm) 5重量部 滑剤:ブチルステアレート 1重量部 溶剤:(メチルエチルケトン:メチルイソブチルケトン 228重量部 :トルエン=1:1:1)
【0027】そして、上記で得られた磁性塗料を硬化剤
(コロネートL)5重量部の添加後に14μm厚のポリエ
チレンテレフタレートフィルムに厚さ5μmで塗布し
た。その後、カレンダー処理、硬化処理を行い、通常一
般的に用いられるバックコート層用の塗料を反対面に塗
布した後、8mm幅に裁断して、対応する以下の各例の磁
気テープを作成した。
(コロネートL)5重量部の添加後に14μm厚のポリエ
チレンテレフタレートフィルムに厚さ5μmで塗布し
た。その後、カレンダー処理、硬化処理を行い、通常一
般的に用いられるバックコート層用の塗料を反対面に塗
布した後、8mm幅に裁断して、対応する以下の各例の磁
気テープを作成した。
【0028】実施例1 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.5μmのBaTiO3を5重量部添加した。
0.5μmのBaTiO3を5重量部添加した。
【0029】実施例2 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.7μm のBaTiO3を5重量部添加した。
0.7μm のBaTiO3を5重量部添加した。
【0030】実施例3 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
1.0μmのBaTiO3を5重量部添加した。
1.0μmのBaTiO3を5重量部添加した。
【0031】実施例4 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.7μmのBaTiO3を10重量部添加した。
0.7μmのBaTiO3を10重量部添加した。
【0032】実施例5 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
1.5μmのBaTiO3を5重量部添加した。
1.5μmのBaTiO3を5重量部添加した。
【0033】実施例6 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
1.8μmのBaTiO3を5重量部添加した。
1.8μmのBaTiO3を5重量部添加した。
【0034】実施例7 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
2.0μmのBaTiO3を5重量部添加した。
2.0μmのBaTiO3を5重量部添加した。
【0035】実施例8 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.7μmのBaTiO3を 0.5重量部添加した。
0.7μmのBaTiO3を 0.5重量部添加した。
【0036】実施例9 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.7μmのBaTiO3を1重量部添加した。
0.7μmのBaTiO3を1重量部添加した。
【0037】実施例10 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.7μmのBaTiO3を3重量部添加した。
0.7μmのBaTiO3を3重量部添加した。
【0038】実施例11 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.7μmのBaTiO3を15重量部添加した。
0.7μmのBaTiO3を15重量部添加した。
【0039】実施例12 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.7μmのBaTiO3を20重量部添加した。
0.7μmのBaTiO3を20重量部添加した。
【0040】比較例1 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.7μmのCr2O3 を5重量部添加した。
0.7μmのCr2O3 を5重量部添加した。
【0041】比較例2 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.7μmのAl2O3 を5重量部添加した。
0.7μmのAl2O3 を5重量部添加した。
【0042】比較例3 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.5μmのAl2O3 を5重量部添加した。
0.5μmのAl2O3 を5重量部添加した。
【0043】比較例4 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
2.5μmのBaTiO3を5重量部添加した。
2.5μmのBaTiO3を5重量部添加した。
【0044】比較例5 上述して磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.7μmのBaTiO3を25重量部添加した。
0.7μmのBaTiO3を25重量部添加した。
【0045】比較例6 上述した磁性塗料組成において、研摩剤として平均粒径
0.7μmのBaTiO3を 0.3重量部添加した。
0.7μmのBaTiO3を 0.3重量部添加した。
【0046】上記の各例で得られた8mmビデオテープに
ついて、次に述べる性能を夫々測定し、結果を後記の表
−1に示した。
ついて、次に述べる性能を夫々測定し、結果を後記の表
−1に示した。
【0047】表面粗度 Ra:小坂研究所の表面粗度計
(SE−30H)にて測定。条件は、倍率10万倍、測定長2
mm、カットオフ0.08mmである。数値が小さい程、表面性
が良い。
(SE−30H)にて測定。条件は、倍率10万倍、測定長2
mm、カットオフ0.08mmである。数値が小さい程、表面性
が良い。
【0048】対SUS摩擦係数:ステンレスガイドに対
する摩擦係数であり、数値が小さい程、摩擦が低い。直
接テープの走行性に関与する。テープシャトル回数が10
パス目と 200パス目のデータを見ているが、数値の変動
が無いものが良い。
する摩擦係数であり、数値が小さい程、摩擦が低い。直
接テープの走行性に関与する。テープシャトル回数が10
パス目と 200パス目のデータを見ているが、数値の変動
が無いものが良い。
【0049】摺動ノイズ:システムノイズをスペクトラ
ムアナライザで測定するに際し、8MHz 付近のノイズレ
ベルについてシステムノイズを基準(0dB)として10パ
スのノイズの値を平均値として読み取る。数値が小さい
程良い。また、UT処理(テープ表面をラッピングテー
プで削ること)前後の差が小さい程良い。
ムアナライザで測定するに際し、8MHz 付近のノイズレ
ベルについてシステムノイズを基準(0dB)として10パ
スのノイズの値を平均値として読み取る。数値が小さい
程良い。また、UT処理(テープ表面をラッピングテー
プで削ること)前後の差が小さい程良い。
【0050】RF出力:ソニー社製のV−900 デッキを
用い、7MHz でのRF出力を測定した。実施例1を0dB
とし、相対値で示した。数値が大きい程良い。
用い、7MHz でのRF出力を測定した。実施例1を0dB
とし、相対値で示した。数値が大きい程良い。
【0051】
【0052】この結果から、本発明に基いて、平均粒子
径2μm以下のBaTiO3を 0.5〜20重量部の範囲内で添加
した磁気テープは、表面粗度が実用レベルで摩擦係数の
変化は少なく、摺動ノイズの劣化も小さく、出力が落ち
ない。これに反し、Cr2O3 やAl2O3 を用いたものや、Ba
TiO3を用いても平均粒子径、添加量が本発明の範囲内で
ないものは、表面粗度、摩擦係数、摺動ノイズ、出力の
いずれか又は大部分において不十分である。
径2μm以下のBaTiO3を 0.5〜20重量部の範囲内で添加
した磁気テープは、表面粗度が実用レベルで摩擦係数の
変化は少なく、摺動ノイズの劣化も小さく、出力が落ち
ない。これに反し、Cr2O3 やAl2O3 を用いたものや、Ba
TiO3を用いても平均粒子径、添加量が本発明の範囲内で
ないものは、表面粗度、摩擦係数、摺動ノイズ、出力の
いずれか又は大部分において不十分である。
【図1】本発明を適用した磁気記録媒体の一構成例を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
1・・・非磁性支持体 2・・・磁性層 3・・・バックコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 隆信 東京都中央区日本橋室町1丁目6番3号 ソニーケミカル株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に磁性層が形成されてい
る磁気記録媒体において、前記磁性層に、平均粒子径2
μm以下のチタン酸バリウムが磁性粉 100重量部に対し
て 0.5〜20重量部含有されていることを特徴とする磁気
記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7919292A JPH05242458A (ja) | 1992-02-29 | 1992-02-29 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7919292A JPH05242458A (ja) | 1992-02-29 | 1992-02-29 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05242458A true JPH05242458A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=13683117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7919292A Pending JPH05242458A (ja) | 1992-02-29 | 1992-02-29 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05242458A (ja) |
-
1992
- 1992-02-29 JP JP7919292A patent/JPH05242458A/ja active Pending
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