JPH0524190U - 突合せ溶接用裏当金 - Google Patents
突合せ溶接用裏当金Info
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- JPH0524190U JPH0524190U JP7946591U JP7946591U JPH0524190U JP H0524190 U JPH0524190 U JP H0524190U JP 7946591 U JP7946591 U JP 7946591U JP 7946591 U JP7946591 U JP 7946591U JP H0524190 U JPH0524190 U JP H0524190U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 厚肉の溶接部材を、欠陥を発生させることな
く溶接できるようにする。 【構成】 下向きの姿勢で溶接する突合せ溶接の開先4
に向けて下方から突出し、かつ、溶接部材3の接する側
面6が鉛直な方向の平面に形成されている凸部5を設け
た溶接用裏当金1であって、溶接部材2,3が厚肉であ
っても、欠陥が発生しない。
く溶接できるようにする。 【構成】 下向きの姿勢で溶接する突合せ溶接の開先4
に向けて下方から突出し、かつ、溶接部材3の接する側
面6が鉛直な方向の平面に形成されている凸部5を設け
た溶接用裏当金1であって、溶接部材2,3が厚肉であ
っても、欠陥が発生しない。
Description
【0001】
本考案は、厚板等を突合せ溶接する際に、溶接すべき部材の裏側に設ける構造 上最初の製作時以外に着脱する事が出来ないタイプの突合せ溶接用(永久)裏当 金(以下、裏当金と略す)に関するものである。
【0002】
超高層ビルの縦の通し柱として、長方形の長い4枚の板材を断面四角に組立て て溶接したものが使用されている。このような通し柱は所要の強度が要求され板 厚50ミリメートル程度又はそれ以上の厚い材料が使用されている。
【0003】 図3は、このような従来の通し柱の一例の横断平面図であって、a,b,c, dはいずれも図3の紙面に鉛直方向に長い長方形の厚板の溶接部材である。溶接 部材a,b,c,dで通し柱eを製作する際には、対向する1組の溶接部材a, bの背面に、裏当金f,gをそれぞれ溶接で仮止めする。裏当金f,gは断面形 状が四角形で図3の紙面に鉛直方向に長い部材であり、溶接部材a,bの側縁h ,iから溶接部材c,dの板厚分だけ距離をおいて仮止めする。
【0004】 溶接部材c,dは両側縁が斜めに加工されていて、開先jが形成されるように なっている。そして裏当金fの上に溶接部材cを適宜なギャップを介して載置し 、裏当金fと仮止め後溶接部材c,a,b及び裏当金fを下向きで本(多層)溶 接すると、溶接部材cの表面は溶接部材a,bの側縁hと余盛りを含めほぼ同一 平面に位置した状態に仕上げられ溶接部材a,b,c、裏当金fの一方の側の溶 接が完了する。
【0005】 次に溶接が完了した溶接部材a,b,c,裏当金fを上下逆方向に反転して裏 当金gが上方になるように向きを変え、裏当金g上に溶接部材dをギャップを介 して載置して裏当金gと仮止め後溶接部材d,a,b及び裏当金gを下向きで本 (多層)溶接すると、溶接部材dの表面は溶接部材a,bの側縁iと余盛りを含 めほぼ同一平面に位置した状態に仕上げられ溶接部材a,b,d,裏当金gの溶 接が完了する。これによって4枚の長い長方形の厚板の溶接部材a,b,c,d を断面四角形に組立てて溶接した通し柱eが構成されることになる。
【0006】
厚板の溶接部材c,dを図4の部分拡大図に示すように裏当金f,gの上に載 置して他の溶接部材a,bに本溶接すると、水平状態になっている溶接部材c, dの両端裏側と裏当金fのスリット箇所に、スラグイン、ブローホール、細疵、 割れ等の欠陥kが発生しやすく、溶接品質が低下してしまうことがある。そして この欠陥kは通し柱e(図4参照)の開先底部に発生するので、補修を要する手 直しの場合には非常にやっかいな作業となる。
【0007】 このような欠陥kが発生するのは、従来使用している裏当金f,gが断面四角 であることにも起因して、溶接時の溶融、凝固過程で生じるガス逃し等が円滑に 行えないためと考えられる。
【0008】 本考案はこのような従来の問題を解決し、厚肉の溶接材料を溶接する際に、欠 陥の発生が極力少なくなるようにした突合せ溶接用裏当金を提供することを目的 とするものである。
【0009】
本考案の突合せ溶接用裏当金は、下向きの姿勢で溶接する突合せ溶接の開先に 向けて下方から突出し、かつ、溶接部材の接する側面が鉛直な方向の平面に形成 されている凸部を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
溶接用裏当金の、凸部がガイドととなり、この鉛直な方向の側面に溶接部材が 密に接すること及び間隙スリットが水平(横向き)から鉛直(縦向き)に改めら れた事により溶融凝固時のガス逃しが容易になり、溶接の欠陥発生が著しく防止 出来る。
【0011】
以下、本考案の実施例を、図に基づいて説明する。
【0012】 図1は、本考案の一実施例の突合せ溶接用裏当金1を使用した溶接箇所の断面 図であって、従来と同様にこの溶接用裏当金1は、一方の溶接部材2の背面に溶 接によって仮止めするものである。3は他方の溶接部材であって、側縁が斜めに なっていて、開先4が形成されるようになっている。
【0013】 溶接部材2の背面に仮止めされた溶接用裏当金1の上に他方の溶接部材3を載 置して下向きで溶接する時の姿勢で、溶接用裏当金1の上面には、下方から開先 4に向けて突出する凸部5が設けられている。そして凸部5に対して溶接部材3 の接する側面6は、鉛直な方向の平面になっている。また溶接部材3の開先4の 下部も鉛直方向の平面7になっていて、溶接用裏当金1の上に溶接部材3を載置 した時、溶接部材3の平面7が凸部5の側面6に密に接することができるように なっている。なお凸部5は開先4のギャップ保持もかねている。
【0014】 一方の溶接部材2の背面に仮止めした溶接用裏当金1の上に他方の溶接部材3 を載置し、溶接部材3の平面7が凸部5の鉛直な平面に形成されている側面6に 密に接した状態にして下向きでの溶接を行なうと、溶接時の溶融、凝固時のガス 逃し等が良好になり、ガスに起因する従来のような欠陥の発生が著しく防止でき る。
【0015】 図2は、本考案の他の実施例の溶接用裏当金8を使用した溶接箇所の断面図で あって、この実施例の溶接用裏当金8は、厚板より成る2枚の溶接部材9,10 を同一平面上に並べて下向きで溶接する時に使用するものである。
【0016】 溶接用裏当金8の上に溶接部材9,10を載置して溶接する時の姿勢で、溶接 用裏当金8の上面中央には、下方から開先4に向けて突出する凸部11が設けら れている。そして凸部11に対して溶接部材9,10の接する両方の側面12, 13は、鉛直な方向の平面になっている。また溶接部材9,10の開先4の下部 も鉛直方向の平面7になっていて、溶接用裏当金8の上に溶接部材9,10を載 置した時、溶接部材9の平面7が凸部11の側面12に密に接し、溶接部材10 の平面7が凸部11の側面に密に接することができるようになっている。
【0017】 溶接用裏当金8の上に互に溶接すべき溶接部材9,10を載置し、溶接部材9 ,10の平面7,7が凸部11の鉛直な平面に形成されている両側の側面12, 13に密に接した状態にして溶接を行なうと、溶接用裏当金8と溶接部材9,1 0との間の溶接時の溶融、凝固、ガス逃し等が良好になって欠陥の発生が防止さ れ、2枚の厚板の溶接部材9,10は、健全に溶接される。
【0018】
本考案の突合せ溶接用裏当金の凸部側面に、溶接部材の開先下部を当接して溶 接すると、厚板の溶接部材であっても欠陥発生が著しく防止出来、健全な突合せ 継手の溶接を行うことができる。
【図1】本考案の一実施例を使用した溶接箇所の断面図
である。
である。
【図2】本考案の他の実施例を使用した溶接箇所の断面
図である。
図である。
【図3】従来の通し柱の一例を示す横断平面図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【符号の説明】 1 溶接用裏当金 2 溶接部材 3 溶接部材 4 開先 5 凸部 6 側面 7 平面 8 溶接用裏当金 9 溶接部材 10 溶接部材 11 凸部 12 側面 13 側面
Claims (1)
- 【請求項1】 下向きの姿勢で溶接する突合せ溶接の開
先に向けて下方から突出し、かつ、溶接部材の接する側
面が鉛直な方向の平面に形成されている凸部を設けたこ
とを特徴とする突合せ溶接用裏当金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7946591U JPH0524190U (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 突合せ溶接用裏当金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7946591U JPH0524190U (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 突合せ溶接用裏当金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524190U true JPH0524190U (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=13690638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7946591U Pending JPH0524190U (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 突合せ溶接用裏当金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0524190U (ja) |
-
1991
- 1991-09-04 JP JP7946591U patent/JPH0524190U/ja active Pending
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