JPH05241361A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH05241361A
JPH05241361A JP33896092A JP33896092A JPH05241361A JP H05241361 A JPH05241361 A JP H05241361A JP 33896092 A JP33896092 A JP 33896092A JP 33896092 A JP33896092 A JP 33896092A JP H05241361 A JPH05241361 A JP H05241361A
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JP
Japan
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phthalocyanine
oxytitanium phthalocyanine
ray diffraction
parts
diffraction spectrum
Prior art date
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Pending
Application number
JP33896092A
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English (en)
Inventor
Mamoru Rin
護 臨
Hidesuke Nozu
秀介 野津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Publication of JPH05241361A publication Critical patent/JPH05241361A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/06Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being organic
    • G03G5/0664Dyes
    • G03G5/0696Phthalocyanines

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 導電性基体上に、少なくとも感光層を有する
電子写真感光体において、該感光層に、オキシチタニウ
ムフタロシアニン及びジハロゲノスズフタロシアニンを
含有する電子写真感光体。 【効果】 繰り返し使用した場合の電位安定性が極めて
よく、また環境による特性変化も非常に少ないため、常
に安定した画像を得ることが出来る。更に広範囲にわた
り感度を調整できるため、低速から高速機まで様々な電
子写真プロセスを用いるマシンに対応した感光体を提供
することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体に関する
ものである。詳しくは非常に高感度でかつ繰り返し使用
した場合の電位安定性に優れた電子写真感光体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術は、即時性、高品質の画像
が得られることなどから、近年では複写機の分野にとど
まらず、各種プリンターの分野でも広く使われ応用され
てきている。特にレーザ光を光源とし、高速性、高画質
化、静粛性をメリットとするレーザビームプリンタの開
発が盛んに行われており、急速に普及しつつある。この
場合、光源である半導体レーザの発振波長は800nm
前後であることから、その様な長波長域に高い感度をも
つ感光体が強く望まれている。電子写真技術の中核とな
る感光体については、その光導電材料として従来からの
セレニウム、ヒ素−セレニウム合金、硫化カドミニウ
ム、酸化亜鉛といった無機系の光導電体から、最近で
は、無公害で成膜が容易、製造が容易である等の利点を
有する有機系の光導電材料を使用した感光体が開発され
ている。ここで長波長域に高い感度をもつ有機系光導電
材料としては種々知られているが、なかでもフタロシア
ニン系色素は、比較的容易に合成でき、かつ他の色素に
対し比較的長波長域まで吸収波長が伸びているものが多
いことから、広く検討されてきた。
【0003】フタロシアニン類は、中心金属の種類によ
り吸収スペクトルや光導電性が異なるだけでなく、結晶
型によってもこれらの物性には差があり、同じ中心金属
をもつフタロシアニンでも特定の結晶型が電子写真感光
体に選択されている例も報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これまで知られている
感光体は初期的には良好な特性を示しても、くり返し使
用において感度低下や残留電位の上昇、帯電性の低下等
の問題があり、十分に耐刷性を有しているとは言えなか
った。また、一般に電子写真感光体の感度は、用いた光
導電材料によってほぼ一義的に決まってしまうが、特に
光源として半導体レーザを使用する場合には出力の安定
性や、光源の寿命面からコントロールできる光強度範囲
と感光体の光感度とが一致しない場合がしばしば見ら
れ、文字の細りや太り、解像度等の画質面を低下させる
場合があった。そのため感光体としては、もし他の特性
は損わずに感度のみある程度自由に変えられれば、非常
に利用範囲を広げることが出来ると考えられる。感光体
の光感度を変化させる手段としては例えば、電荷発生剤
とともに用いられているバインダー樹脂を代えたり、層
構成、例えば膜厚を変える事によりある程度感度を調整
できることが知られている。
【0005】更に複数のフタロシアニンを混合して用い
ることにより、光感度を調整している例もいくつか報告
されている。例えば特開昭62−272272号公報で
は、α型オキシチタニウムフタロシアニン及びβ型オキ
シチタニウムフタロシアニンとを、特開平2−1832
61号公報ではブラッグ角(2θ±0.2°)9.6
°、11.7°、24.1°、27.2°にピークを与
える結晶型を有するオキシチタニウムフタロシアニン
と、6.9°、15.5°、23.4°にピークを与え
る結晶型を有するオキシチタニウムフタロシアニンを混
合し、その混合比を変化させて感度を調整する方法が、
また、特開平2−280169号公報ではオキシチタニ
ウムフタロシアニンに他種のフタロシアニン、例えば無
金属フタロシアニン、銅フタロシアニン等を混合し感度
を調整する方法が示されている。しかしながら、これら
の例で示される感光体は、感度調整範囲が狭いために特
定の露光光源にしか対応できなかったり、繰り返し使用
した場合電位変動が大きい、あるいは環境により特性が
大きく変動する等の問題が有り実際には満足できるもの
ではなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、こ
の様な課題を克服すべく鋭意検討した結果、特定のフタ
ロシアニンを混合して用いることにより、非常に広範囲
で感度をコントロールでき、しかも繰り返し時の電位安
定性、環境特性に優れた電子写真感光体を作ることが出
来ることを見出し本発明に到達した。
【0007】すなわ本発明の要旨は、導電性基体上に、
少なくとも感光層を有する電子写真感光体において、該
感光層に、オキシチタニウムフタロシアニン及びジハロ
ゲノスズフタロシアニンを含有することを特徴とする電
子写真感光体に存する。以下本発明を詳細に説明する。
本発明の感光層の具体的な構成として
【0008】・ 導電性支持体上に電荷発生物質を主成
分とする電荷発生層、電荷輸送物質及びバインダー樹脂
を主成分とした電荷輸送層をこの順に積層した積層型感
光体。 ・ 導電性支持体上に電荷発生物質を主成分とする電荷
発生層、電荷輸送物質及びバインダー樹脂を主成分とし
た電荷輸送層をこの逆順に積層した逆二層型感光体。 ・ 導電性支持体上に電荷輸送物質及びバインダー樹脂
を含有する層中に電荷発生物質を分散させた分散型感光
体。 の様な構成が基本的な形の例として挙げられる。
【0009】本発明の感光体は導電性支持体上に設けら
れる。導電性支持体としてはアルミニウム、ステンレス
鋼、銅、ニッケル等の金属材料、表面にアルミニウム、
銅、パラジウム、酸化すず、酸化インジウム等の導電性
層を設けたポリエステルフイルム、紙等の絶縁性支持体
が使用される。導電性支持体と電荷発生層の間には通常
使用されるような公知のバリアー層が設けられていても
よい。
【0010】バリアー層としては、例えばアルミニウム
陽極酸化被膜、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム
等の無機層、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラ
チン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミ
ド、等の有機層が使用される。
【0011】積層型感光層の場合、電荷発生層にはオキ
シチタニウムフタロシアニン及びジハロゲノスズフタロ
シアニンが電荷発生物質として使用される。ここでオキ
シチタニウムフタロシアニンとしてはいかなる結晶型を
有するものを用いてもかまわないが、特にそのX線回折
スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)2
7.3°に最大のピークを示し、9.6°および24.
1°にやや強いピークを示すもの、9.2°、13.1
°、20.7°、26.2°及び27.1°に主たるピ
ークを有するもの、6.9°、15.5°及び23.4
°に主たるピークを有するもの、7.6°、10.2
°、12.6°、13.2°、15.2°、16.2
°、18.4°、22.5°、24.2°、25.4
°、及び28.7°に主たるピークを有するものを用い
ることが好ましい。中でも27.3°に最大のピークを
示すオキシチタニウムフタロシアニンを用いることが好
ましい。また、結晶型の異なるオキシチタニウムフタロ
シアニンを任意の比率で混合して用いてもよい。本発明
で使用されるオキシチタニウムフタロシアニンとして
は、例えば下記一般式(1)
【0012】
【化1】
【0013】(式中、Xはハロゲン原子をあらわし、n
は0から1までの数を表わす。)で示されるものが挙げ
られる。前記一般式(1)において、Xが塩素原子でn
が0から0.5までのものが好ましい。本発明に用いる
オキシチタニウムフタロシアニンは例えば1,2−ジシ
アノベンゼン(オルソフタロジニトリル)とチタン化合
物から例えば下記(1)または(2)に示す反応式にし
たがって容易に合成することができる。
【0014】
【化2】
【0015】すなわち、1,2−ジシアノベンゼンとチ
タンのハロゲン化物を、不活性溶剤中で加熱し反応させ
る。チタン化合物としては、四塩化チタン、三塩化チタ
ン、四臭化チタン等を用いることができるが四塩化チタ
ンを用いることが好ましい。不活性溶剤としてはトリク
ロロベンゼン、α−クロロナフタレン、β−クロロナフ
タレン、α−メチルナフタレン、メトキシナフタレン、
ジフェニルエーテル、ジフェニルメタン、ジフェニルエ
タン、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチ
レングリコールジアルキルエーテル、トリエチレングリ
コールジアルキルエーテル等の反応に不活性な高沸点溶
剤が好ましい。
【0016】反応温度は通常150℃〜300℃、特に
180℃〜250℃が好ましい。反応後生成したジクロ
ロチタニウムフタロシアニンを濾別し、反応に用いた溶
剤で洗浄し反応時に生成した不純物や未反応の原料を除
く。次にメタノール、エタノール、イソプロピルアルロ
ール等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル等のエーテル類等の不活性溶剤で洗浄し反応に
用いた溶剤を除去する。次いで得られたジクロロチタニ
ウムフタロシアニンは加水分解することによりオキシチ
タニウムフタロシアニンとなる。
【0017】また本発明で使用される結晶形オキシチタ
ニウムフタロシアニンは、上記の製造方法により製造さ
れる結晶形オキシチタニウムフタロシアニンのみに限定
されるものではなく、例えば他の結晶形オキシチタニウ
ムフタロシアニンからも、例えば酸ペースト法や、サン
ドグラインドミル等による機械的磨砕法等の適当な処理
により別の結晶形オキシチタニウムフタロシアニンを製
造することが出来る。
【0018】またジハロゲノスズフタロシアニンについ
てもいかなる結晶型を有するものを用いてもかまわない
が、特にそのX線回折スペクトルにおいてブラッグ角
(2θ±0.2°)8.4°、12.2°、13.8
°、19.1°、 22.4°、28.2°、及び3
0.0°に主たるピークを示すジハロゲノスズフタロシ
アニン、並びに8.4°、11.2°、14.5°、1
6.9°、 19.6°、25.7°及び27.1°に
主たる回折ピークを示すジハロゲノスズフタロシアニン
が好ましい。なお、X線回折スペクトルにおいて、ブラ
ッグ角(2θ±0.2°)8.4°、11.2°、1
4.5°、16.9°、 19.6°、25.7°及び
27.1°に主たる回折ピークを示すジハロゲノスズフ
タロシアニンと、ブラッグ角(2θ±0.2°)27.
3°に最大のピークを示し、9.6°および24.1°
にやや強いピークを示すオキシチタニウムフタロシアニ
ンとを含有する感光体は800nmを越える比較的長波
長においても充分な感度を有しかつ770nm〜810
nmにおける感度の変化も比較的小さいので、その様な
目的には好適に採用される。前記ジハロゲノスズフタロ
シアニンの粉末X線スペクトルの例を図−2及び図3に
示す。
【0019】図2においては、ブラッグ角(2θ±0.
2°)8.4°、12.2°、13.8°、19.1
°、 22.4°、28.2°、及び30.0°の回折
ピークが主たるピークであり、図3においては、ブラッ
グ角(2θ±0.2°)8.4°、11.2°、14.
5°、16.9°、 19.6°、25.7°及び2
7.1°の回折ピークが主たるピークであるが、これら
の強度比あるいはこれらのピーク以外は細かい条件によ
って種々ふれる。本発明に用いるジハロゲノスズフタロ
シアニンの製造方法は特に限定されないが、例えば以下
の方法で製造される。
【0020】
【化3】
【0021】(上記反応式中、Xは水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、アリルオキシ基、ニトロ
基、シアノ基、水酸基、ベンジルオキシ基またはハロゲ
ン原子を表し、Yはハロゲン原子を表し、lは2、3ま
たは4の整数を表し、mは0〜4の整数を表しベンゼン
環の置換基Xの数を示す。)
【0022】有機溶剤としてはキノリン、α−クロロナ
フタレン、β−クロロナフタレン、α−メチルナフタレ
ン、メトキシナフタレン、ジフェニルエーテル、ジフェ
ニルメタン、ジフェニルエタン、エチレングリコール、
ジアルキルエーテル、高級脂肪族アミン等の反応に不活
性な高沸点溶剤が望ましく、反応温度は通常150°〜
300℃が望ましい。また場合によっては無溶媒でも1
60℃以上に加熱すると反応は進行する。一般に、フタ
ロシアニンのX線回折スペクトルのパターンは、合成に
用いる原料、溶媒、触媒の種類や反応温度、反応時間、
原料の混合方法、攪拌状態、昇温速度などの反応条件の
違い、又反応後の熱処理、溶媒処理、機械的処理などの
違いにより、幾つかの異なるパターンに分類される。本
発明のX線回折スペクトルを有するジハロゲノスズフタ
ロシアニンを得るには上記反応式中のSnYl としてS
nY4 を用いる場合、SnY4 とSnCl2,SnBr
2 ,SnBr4 などの他のスズ化合物とを用いる場合、
及びSnY2を用いる場合等がある。
【0023】SnY4 を用いる場合、又はSnY4 及び
SnCl2 ,SnBr2 、SnBr 4 などの他のスズ化
合物を用いる場合には、SnY4 以外の他の原料及び溶
媒を混合し50℃以上、より好ましくは100℃以上に
加熱した後、SnY4 を攪拌しながら添加するのが好ま
しく、この時SnY4 のみを添加してもよいし、あるい
は溶液として添加してもよい。
【0024】SnYl としてSnY2 を用いる場合は、
SnY2 を室温において添加してもよいし、加熱後に添
加してもよいが、4級アンモニウム塩、クラウンエーテ
ル、ポリエチレングリコールなどを触媒としてSn
2 、10重量部に対して、0.1〜10重量部添加す
ることが好ましい。X線回折スペクトルパターンは複数
の要因の組み合わせにより決まるため、本発明のX線回
折スペクトルパターンを有するジハロゲノスズフタロシ
アニンを得るための条件は、上述の条件に限ったもので
はない。上記反応式にしたがってジハロゲノスズフタロ
シアニン化合物の粗製品が製造できる。なお原料のフタ
ロニトリル類としては公知のο−ジカルボン酸類、フタ
ル酸無水物類、フタルイミド類、フタル酸ジアミド類等
も使用できる。この様にして得られた粗ジハロゲノスズ
フタロシアニン化合物の精製は、一般の有機顔量と同様
昇華精製、再結晶精製、有機溶剤処理、高沸点溶剤によ
る熱懸濁精製、硫酸溶解後の再沈殿法、アルカリ洗浄等
公知の方法にしたがって行うことが出来る。
【0025】この様にして得られたジハロゲノスズフタ
ロシアニンとオキシチタニウムフタロシアニンは任意の
比率で混合し用いることが出来るが、好ましくは、95
/5ないし10/90、より好ましくは95/5ないし
20/80の範囲(重量比)で用いることがよい。
【0026】電荷発生層はこれらジハロゲノスズフタロ
シアニン及びオキシチタニウムフタロシアニンの混合微
粒子を、例えばポリエステル樹脂、ポリビニルアセテー
ト、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステ
ル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセ
トアセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニル
ブチラール、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン
樹脂、セルロースエステル、セルロースエーテルなどの
各種バインダー樹脂で結着した形の分散層で使用しても
よい。これらのフタロシアニンを分散層として使用する
場合、分散層を形成するための塗布液の調整方法とし
て、例えばジハロゲノスズフタロシアニン及びオキシチ
タニウムフタロシアニンの混合粒子を分散媒中で分散処
理し、最終的にバインダー樹脂と混合された状態で塗布
液を形成する、或いはそれぞれのフタロシアニンを別個
に分散処理し、最終的にバインダー樹脂と混合された状
態の塗布液を作った後で、それぞれの塗布液を混合し最
終的な塗布液を形成する等種々の方法で調整することが
出来る。ここで分散媒としては、例えばジエチルエーテ
ル、ジメトキエタン、テトラヒドロフラン、1,2−ジ
メトキシエタン、等のエーテル類、アセトン、メチルエ
チルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等のケ
トン類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、メ
タノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類
を単独或いは混合して使用することが出来る。
【0027】分散方法としては公知の方法、例えばボー
ルミル、サンドグラインドミル、遊星ミル、ロールミル
等の方法を用いることが出来る。バインダー樹脂とフタ
ロシアニン粒子との混合方法としては例えばフタロシア
ニン粒子を分散処理中にバインダー樹脂をそのまま、或
いは溶液として加え同時に分散する方法、フタロシアニ
ン分散液をバインダーポリマー溶液に混合する方法、逆
にバインダーポリマー溶液にフタロシアニン分散液を混
合する方法などいずれの方法を用いてもかまわない。
【0028】この場合の混合微粒子の使用比率はバイン
ダー樹脂100重量部に対して30から500重量部の
範囲より使用され、その膜厚は通常0.1μmから2μ
m、好ましくは0.15μmから0.8μmが好適であ
る。また電荷発生層には必要に応じて塗布性を改善する
ためシリコンオイルやフルオロシリコンオイルなどのレ
ベリング剤やヒンダードフェノール類、ヒンダードアミ
ン類などの酸化防止剤、更に増感剤等の各種添加剤を含
んでいてもよい。また電荷発生層は上記電荷発生物質の
蒸着膜であってもよい。
【0029】電荷輸送層に使用される電荷輸送材料とし
ては、例えばカルバゾール、インドール、イミダゾー
ル、オキサゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、ピ
ラゾリン、チアジアゾールなどの複素環化合物、アニリ
ン誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘導体、ス
チルベン誘導体、或いはこれらの化合物からなる基を主
鎖もしくは側鎖に有する重合体などの電子供与性物質が
挙げられ、これらを単体として或いは混合して用いても
かまわない。電荷輸送層に使用されるバインダー樹脂と
してはたとえばポリメチルメタクリレート、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体、及びその共重合
体、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエステルカ
ーボネート、ポリスルホン、ポリイミド、フェノキシ、
エポキシ、シリコーン樹脂等があげられ、またこれらの
部分的架橋硬化物も使用できる。
【0030】また電荷輸送層には、必要に応じて酸化防
止剤、増感剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。電荷
輸送層の膜厚は10〜60μm、好ましくは10〜45
μmの厚みで使用されるのがよい。
【0031】分散型感光層の場合には、上記のような配
合比の電荷輸送媒体中に、前出の電荷発生物質が分散さ
れる。その場合の粒子径は充分小さいことが必要であ
り、好ましくは1μm以下より好ましくは0.5μm以
下で使用される。感光層内に分散される電荷発生物質の
量は少なすぎると充分な感度が得られず、多すぎると帯
電性の低下、感度の低下などの弊害があり、例えば好ま
しくは0.5〜50重量%の範囲で、より好ましくは1
〜20重量%の範囲で使用される。またこの場合にも成
膜性、可とう性、機械的強度等を改良するための公知の
可塑剤、残留電位を抑制するための添加剤安定性向上の
ための分散補助剤、塗布性を改善するためのレベリング
剤、界面活性剤、例えばシリコーンオイル、フッ素系オ
イルその他の添加剤が添加されていても良い。分散型感
光層の膜厚は10μmから70μm好ましくは10μか
ら50μmの厚みで使用されるのがよい。
【0032】またこれらの感光体は最表面層として従来
公知の例えば熱可塑性或いは熱硬化性ポリマーを主体と
するオーバーコート層を設けても良い。これらの感光層
はロールコーティング、バーコーティング、ディップコ
ーティング、スプレーコーティング、マルチノズルコー
ティング等公知の方法によって導電性支持体上に形成さ
れる。各層の形成方法としては、層に含有させる物質を
溶剤に溶解又は分散させて得られた塗布液を順次塗布す
るなどの公知の方法が適用できる。
【0033】
【発明の効果】本発明による感光層にオキシチタニウム
フタロシアニン及びジハロゲノスズフタロシアニンを含
有させた電子写真感光体は、繰り返し使用した場合の電
位安定性が極めてよく、また環境による特性変化も非常
に少ないため、常に安定した画像を得ることが出来る。
【0034】更に広範囲にわたり感度を調整できるた
め、低速から高速機まで様々な電子写真プロセスを用い
るマシンに対応した感光体を供給することが出来る。
【0035】
【実施例】以下、本発明を製造例及び実施例により更に
詳細に説明するが特にこれらに限定されるものではな
い。以下、「部」は「重量部」を表わす。
【0036】
【製造例−1】 (オキシチタニウムフタロシアニンの製造)フタロジニ
トリル97.5gをα−クロロナフタレン750ml中
に加え、次に窒素雰囲気下で四塩化チタン22mlを滴
下した。滴下後昇温し撹拌しながら200〜220℃で
3時間反応させた後、放冷し100〜130℃で熱時濾
加し100℃に加熱したα−クロロナフタレン200m
lで洗浄した。更に200mlのN−メチルピロリドン
で熱懸洗処理(100℃、1時間)を3回行なった。続
いてメタノール300mlで室温にて懸洗しさらにメタ
ノール500mlで1時間熱懸洗を3回行なった。この
様にして得られたオキシチタニウムフタロシアニンをサ
ンドグラインドミルにて20時間磨砕処理を行ない、続
いて水400ml、オルソジクロロベンゼン40mlの
懸濁液中に入れ、60℃で1時間加熱処理を行なった。
【0037】この様にして得られたオキシチタニウムフ
タロシアニンのX線回折スペクトルを図−1に示す。図
−1から明らかなように、ブラッグ角(2θ±0.2
°)27.3°に最大のピークを示していることがわか
る。
【0038】
【製造例−2】 (ジハロゲノスズフタロシアニンの製造)フタロジニト
リル25部と四塩化スズ12.7部をα−クロロナフタ
レン160部中に加え、120℃で溶解させた。次に反
応温度を徐々に昇温し、210℃で3.5時間加熱撹拌
を続けた。反応終了後、放冷し反応系の温度が100℃
に下がった時点で熱濾加し、次いでメタノール熱懸濁、
熱水煮沸懸濁、N−メチルピロリドンにより150℃で
2時間熱懸濁を行い、次いで熱濾加し、メタノールで熱
懸濁し、濾加した後、減圧で乾燥することにより青色粉
末10部を得た。ここで得られたジハロゲノスズフタロ
シアニンの元素分析値を以下に示す。
【0039】
【表1】 C(%) H(%) N(%) Cl(%) 計算値 54.70 2.28 15.95 9.97 実測値 54.88 2.41 16.13 10.01
【0040】また、赤外吸収スペクトル測定結果は特開
昭62−119547号公報第1図に示すのと同様であ
った。元素分析値及び赤外吸収スペクトルの測定結果か
らここで得られたスズフタロシアニンはジクロロスズフ
タロシアニンであることがわかった。なお粉末X線回折
の測定結果は図−2に示すとおりであった。
【0041】製造例3 フタロジニトリル25.0部、SnCl2 9.3部をα
−クロロナフタレン140部中に加え、攪拌しながら、
200℃までゆっくり昇温した。次いで、SnCl
4 6.4部とα−クロロナフタレン10部を混合したも
のを滴下した。窒素気流下200〜205℃で4時間反
応した。反応終了後放冷し、反応系の温度が100℃に
下がった時点で熱濾過し、製造例2と同様にして、懸濁
洗浄、乾燥を行ない、青色粉末29.0部を得た。得ら
れた粉末の元素分析値は以下の通りであった。PcSn
Cl2 として
【0042】
【表2】 C% H% N% Cl% 計算値 54.70 2.28 15.95 9.97 実測値 54.85 2.31 16.02 10.49 得られたジクロロスズフタロシアニンの粉末X線回折ス
ペクトルの結果は図3に示す。
【0043】
【実施例−1】製造例−1で製造したオキシチタニウム
フタロシアニン10重量部にn−プロパノール200重
量部を加え、サンドグラインドミルで10時間粉砕、分
散処理を行なった。
【0044】次にポリビニルブチラール(電気化学工業
(株)製デンカブチラール#−6000C)5重量部の
10%メタノール溶液と混合し分散液Aを作成した。一
方、同様に製造例−2で製造したジクロロスズフタロシ
アニン10重量部にn−プロパノール200重量部を加
え、サンドグラインドミルで10時間粉砕、分散処理を
行なった。次にポリビニルブチラール(電気化学工業
(株)製デンカブチラール#−6000C)5重量部の
10%メタノール溶液と混合し分散液Bを作成した。
【0045】この様にした得られた分散液を、最終的に
オキシチタニウムフタロシアニンとジクロロスズフタロ
シアニンの比率が10/90、20/80、30/7
0、50/50(重量部)になるように混合し、それぞ
れ分散液C、D、E、Fを用意した。これらの分散液
C、D、E、Fをアルミニウム基板上に乾燥後の膜厚が
0.4μmとなるように塗布、乾燥後この状態で測定し
たX線回折スペクトルを図−4ないし図−7に示す。
【0046】次にこれらの分散液C、D、E、Fをポリ
エステルフィルム上に蒸着したアルミ蒸着面の上にバー
コータによりそれぞれ乾燥後の膜厚が0.4μmとなる
ように電荷発生層を設けた。次にこれらの電荷発生層の
上に、下記の式(1)に示すヒドラゾン化合物56重
量、下記の式(2)に示すヒドラゾン化合物14重量
部、下記の式(3)に示すシアノ化合物1.5重量部
【0047】
【化4】
【0048】及びポリカーボネート樹脂(三菱化成
(株)製ノバレックス7030A)100重量部を1,
4−ジオキサン500重量部およびテトラヒドロフラン
500重量部の混合溶媒にに溶解させた液をフィルムア
プリケータにより塗布し、乾燥後の膜厚が17μmとな
るように電荷移動層を設けた。この様にして得られた感
光体をそれぞれ感光体C、D、E、Fとする。
【0049】
【実施例2】図−8に示す結晶型を持つオキシチタニウ
ムフタロシアニン10重量部にn−プロパノール200
重量部を加え、サンドグラインドミルで10時間粉砕、
分散処理を行なった。次にポリビニルブチラール(電気
化学工業(株)製デンカブチラール#−6000C)5
重量部の10%メタノール溶液と混合し分散液Gを作成
した。つぎに実施例−1で作成したジクロロスズフタロ
シアニンの分散液Bと、最終的にオキシチタニウムフタ
ロシアニンとジクロロスズフタロシアニンの比率が80
/20、50/50、20/80(重量部)になるよう
に混合し、それぞれ分散液H、I、Jを作成した。これ
らの分散液H、I、Jを用い、実施例−1と同様に感光
体H、I、Jを作成した。
【0050】
【実施例3】図−8に示す結晶型を持つオキシチタニウ
ムフタロシアニン10重量部にn−プロパノール200
重量部を加え、サンドグラインドミルで10時間粉砕、
分散処理を行なった。次にポリビニルブチラール(電気
化学工業(株)製デンカブチラール#−6000C)5
重量部の10%メタノール溶液と混合し分散液Kを作成
した。つぎに実施例−1で作成したジクロロスズフタロ
シアニンの分散液Bと、最終的にオキシチタニウムフタ
ロシアニンとジクロロスズフタロシアニンの比率が80
/20、50/50、20/80(重量部)になるよう
に混合し、分散液L、M、Nを作成した。これらの分散
液L、M、Nを用い、実施例−1と同様に感光体L、
M、Nを作成した。
【0051】
【比較例】実施例1ないし3で作成した分散液A,B,
G,Kを用い、実施例1と同様に比較感光体A,B,
G,Kを作成した。実施例1ないし実施例3及び比較例
の感光体の初期電気特性として帯電圧、半減露光感度及
び残留電位を静電複写紙試験装置(川口電気製作所モデ
ルSP−428)により測定した。すなわち、暗所でコ
ロナ電流が22μAになるように設定した印加電圧によ
るコロナ放電により感光体を負帯電したときの帯電圧V
o、次いで0.51uxの照度の白色光を連続的に露光
し、表面電位が−450Vから−225Vに半減するの
に要した露光量(E1/2)、および露光から10秒後
の残留電位Vrを測定した。その結果を表−1に示す。
【0052】
【表3】 表−1 実施例 感光体 Vo E1/2 Vr (V) (lux・sec) (V) 1 C −707 0.28 −8 1 D −709 0.22 −7 1 E −718 0.20 −5 1 F −700 0.16 −7 2 H −695 0.30 −8 2 I −690 0.35 −5 2 J −710 0.36 −3 3 L −705 0.27 −7 3 M −702 0.32 −5 3 N −690 0.34 −5 比較例 A −674 0.14 −20 比較例 B −716 0.36 −1 比較例 G −669 0.25 −8 比較例 K −695 0.22 −10
【0053】表−1の結果から本発明で示される感光体
はいずれの系も広範囲で感度を調節できると同時に、比
較感光体Bに対してはいずれも感度が向上しており、か
つ比較感光体A,G,Kに対してはいずれも残留電位
(Vr)が改善されていることがわかる。
【0054】
【実施例4】感光体D、I、Mを感光体特性測定機に装
着し、周速260mm/secで帯電(初期においてス
コロトロンで−700Vになるように設定)、露光、除
電のサイクルを30万回繰返した時の暗電位及び明電位
の変動を測定した。その結果を表−2に示す。
【0055】この結果から30万回の繰返しにおいても
暗電位、明電位とも変化は非常に少なく、安定した電気
特性を示すことが判る。
【0056】
【表4】 表2 感光体 初期 30万回後 暗電位 明電位 暗電位 明電位 (V) (V) (V) (V) D −700 −90 −700 −100 I −700 −100 −680 −115 M −700 −110 −670 −120
【0057】
【実施例5】感光体D、比較感光体Aを各々感光体特性
測定機に装着し、コロトロンで感光体の表面電位が−7
00Vになるように帯電させた後、20秒間暗時に放置
させ再度表面電位を測定し、電位の保持率を求めた。次
にこれらの感光体を周速260mn/secで帯電(初
期においてスコロトロンで−700Vになるように設
定)、露光、除電のサイクルを2万回繰り返した後前記
と同様電位の保持率を求めた。その結果を表−3に示
す。
【0058】
【表5】 表−3の結果から本発明の感光体は優れた電位保持性を
有していることがわかる。
【0059】
【実施例6】製造例3で製造したジクロロスズフタロシ
アニンを用いる以外は分散液Bと同様の方法で分散液O
を作成した。実施例−1で製造したオキシチタニウムの
分散液Aとこれを混合し、最終的にオキシチタニウムフ
タロシアニンとジクロロスズフタロシアニンの比率(重
量)が70/30,50/50,30/70となるよう
に混合し、それぞれ分散液P,Q,Rを作成した。これ
らの分散液P,Q,Rを用い、実施例−1と同様に感光
体P,Q,Rを作成した。比較として分散液Oから同様
にして比較感光体Oを作成した。これらの感光体に対し
て、表−1と同様の評価をした結果を下記表−4に示
す。
【0060】
【表6】 表−4 Vo E1/2 Vr (V) (lux・sec) (V) 感光体 P −833 0.15 −16 Q −831 0.19 −15 R −831 0.29 −15 比較 O −835 0.94 −18
【0061】次にこれらの感光体P〜R、比較感光体O
の分光感度を以下の方法で測定した。すなわち、暗所で
コロナ放電により感光体を負帯電し、次いで分光器によ
り分光した単色光(500nmから900nmの範囲)
で感光体を連続的に露光し、表面電位が−700Vから
−350Vに半減するのに要した露光量を測定し、cm
2 /μJの単位で表現した(数字が大きい方が感度が良
い)その結果を図10に示す。
【0062】以上の結果から明らかなように本発明の感
光体は非常に優れた性能を有していることが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製造例1で得られたオキシチタニウムフタロ
シアニンの粉末X線回折スペクトル図
【図2】 製造例2で得られたジクロロスズフタロシア
ニンの粉末X線回折スペクトル図
【図3】 製造例3で得られたジクロロスズフタロシア
ニンの粉末X線回折スペクトル図
【図4】 分散液Cをアルミニウム基板上に塗布したも
ののX線回折スペクトル
【図5】 分散液Dとアルミニウム基板上に塗布したも
ののX線回折スペクトル
【図6】 分散液Eとアルミニウム基板上に塗布したも
ののX線回折スペクトル
【図7】 分散液Fとアルミニウム基板上に塗布したも
ののX線回折スペクトル
【図8】 実施例2で使用したオキシチタニウムフタロ
シアニンの粉末X線回折スペクトル
【図9】 実施例3で使用したオキシチタニウムフタロ
シアニンの粉末X線回折スペクトル
【図10】 実施例6における感度と露光光の波長との
関係

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に、少なくとも感光層を
    有する電子写真感光体において、該感光層に、オキシチ
    タニウムフタロシアニン及びジハロゲノスズフタロシア
    ニンを含有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 オキシチタニウムフタロシアニンが、
    そのX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±
    0.2°)27.3°に最大のピークを与える結晶型で
    あることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光
    体。
  3. 【請求項3】 オキシチタニウムフタロシアニンが、
    そのX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±
    0.2°)9.2°、13.1°、20.7°、26.
    2°及び27.1°に主たるピークを有するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 オキシチタニウムフタロシアニンが、
    そのX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±
    0.2°)7.6°、10.2°、12.6°、13.
    2°、15.2°、16.2°、18.4°、22.5
    °、24.2°、25.4°及び28.7°に主たるピ
    ークを有するものであることを特徴とする請求項1に記
    載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 ジハロゲノスズフタロシアニンが、そ
    のX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.
    2°)8.4°、12.2°、13.8°、19.1
    °、22.4°、28.2°及び30.0°に主たるピ
    ークを有するものであることを特徴とする請求項1ない
    し請求項4のいずれかに記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 ジハロゲノスズフタロシアニンが、そ
    のX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.
    2°)8.4°、11.2°、14.5°、16.9
    °、19.6°、25.7°及び27.1°に主たるピ
    ークを有するものであることを特徴とする請求項1ない
    し請求項4のいずれかに記載の電子写真感光体。
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