JP2006011479A - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006011479A JP2006011479A JP2005234670A JP2005234670A JP2006011479A JP 2006011479 A JP2006011479 A JP 2006011479A JP 2005234670 A JP2005234670 A JP 2005234670A JP 2005234670 A JP2005234670 A JP 2005234670A JP 2006011479 A JP2006011479 A JP 2006011479A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensitivity
- dye
- charge
- photosensitive member
- photoreceptor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】導電性支持体上に少なくとも感光層を設けてなる電子写真感光体において、該感光層に近赤外波長域に感度を有する電荷発生剤と可視域及び近赤外波長域に実質的な感度を有さない色素とを含有し、該電荷発生剤がフタロシアニン顔料であり、かつ、該色素が下記一般式で示されるモノアゾ化合物(但し、アゾレーキ化合物を除く)であることを特徴とする電子写真感光体。 D−N=N−E(上記式中で、D、Eは、置換もしくは非置換の芳香族環、芳香族複素環、縮合多環残基を示す。また、D、Eは、同一であっても異なっていても良い。)
【選択図】なし
Description
一般式(IV)
D−N=N−E
(上記式中で、D、Eは、置換もしくは非置換の芳香族環、芳香族複素環、縮合多環残基を示す。また、D、Eは、同一であっても異なっていても良い。)
ここで、本発明者らのいう近赤外波長域とは、約600nm〜約900nmの波長域であり、より詳しくは、レーザープリンターあるいはLEDプリンター等の光源に使用されている半導体レーザー、LEDアレイの発信波長(例えば、780nm、830nm、680nm、660nm)を含む範囲を示す。
すなわち、1,2−ジシアノベンゼンとチタンのハロゲン化物を、不活性溶剤中で加熱し反応させる。チタン化合物としては、四塩化チタン、三塩化チタン、四臭化チタン等を用いることができる。不活性溶剤としてはトリクロロベンゼン、α−クロロナフタレン、β−クロロナフタレン、α−メチルナフタレン、メトキシナフタレン、ジフェニルエーテル、ジフェニルメタン、ジフェニルエタン、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチレングリコールジアルキルエーテル、トリエチレングリコールジアルキルエーテル等の反応に不活性な高沸点有機溶剤が好ましく、1種類の溶媒単独で使用しても良いし、数種類の溶媒を混合して使用しても良い。反応温度は通常150〜300℃、特に180〜250℃が好ましい。反応後生成したジクロロチタニウムフタロシアニンを濾別し、反応に用いた溶剤で洗浄し反応時に生成した不純物や未反応の原料を除く。
下記の式の関係を満たすという性質を有する色素が特に好適に使用される。
Abs(700nm)/Abs(λmax )≦0.1
本発明に好ましい色素として、フェノール性水酸基を有するカップラーを1個以上有するモノアゾ化合物が挙げられる。以下、具体的に説明する。
また、本発明において、「アゾレーキ化合物」としては、下記一般式(II)で示されるアゾレーキ化合物が挙げられる。
一般式(II)
D−N=N−E
上記式中で、D、Eは、置換もしくは非置換の芳香族環、芳香族複素環、縮合多環残基を示す。また、D、Eは、同一であっても異なっていても良い。
従来技術では、感度の異なる2種の電荷発生剤を併用し、これらの混合比率を変えることにより求める感度に調整している。この場合、通常、感度調整出来る範囲は、混合するそれぞれの電荷発生剤の感度の中間となる。また、電荷発生剤へバインダー等の増量剤を混合し、感度を調整する多くの場合、感度は調整できるものの、残留電位、暗減衰等の他の感光体特性を悪化させてしまう。
(1)光吸収→(2)励起→(3)電荷対生成→(4)電荷分離→(5)電荷注入
ここに本発明に係る色素を添加すると図2に示すように(2)励起あるいは(3)電荷対生成の段階から一部該色素にエネルギー移動が生じ電荷発生剤を失活させていると推定される。従って、感度に関与する電荷数が減少し、結果として感度低下が起こる事になる。
参考例1
図3に示すCuKα線によるX線回折スペクトルを有するD型のオキシチタニウムフタロシアニン2重量部、アリザリン(=1,2−ジヒドロキシアントラキノン)8重量部にn−プロパノール200重量部を加え、サンドグラインドミルで10時間粉砕、微粒化分散処理を行った。次に、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名デンカブチラール#6000C)5重量部の10%メタノール溶液と混合して分散液を作成した。次に、この分散液をポリエステルフィルム上に蒸着したアルミニウム蒸着面の上にバーコータにより乾燥後の膜厚が0.4μmとなるように電荷発生層を設けた。次に、この電荷発生層の上に、次に示すヒドラゾン化合物56重量部と
参考例2
参考例1において用いられたオキシチタニウムフタロシアニンとアリザリンとの混合比に代えて、オキシチタニウムフタロシアニン5重量部、アリザリン5重量部とした他は、参考例1と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Bとする。
参考例1において用いられたオキシチタニウムフタロシアニンに代えて図4に示すCuKα線によるX線回折スペクトルを有するβ型オキシチタニウムフタロシアニン9重量部、アリザリン1重量部とした他は、参考例1と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Gとする。
参考例1において用いられたアリザリンに代えて、一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.2およびNo.15の構造であるアゾ化合物とした他は、参考例1と同様にして感光層を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Qとする。ここで該アゾ化合物の可視光吸収スペクトルを図5に示す。このスペクトルから、Abs(700nm)/Abs(λmax)を算出すると0.01となった。
実施例18
参考例2において用いられたアリザリンに代えて、一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.2およびNo.15の構造であるアゾ化合物とした他は、参考例2と同様にして感光層を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Rとする。
参考例1において用いられたアリザリンに代えて、一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.1およびNo.27の構造であるアゾ化合物とした他は、参考例1と同様にして感光層を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Sとする。ここで該アゾ化合物の可視光吸収スペクトルを図6に示す。このスペクトルから、Abs(700nm)/Abs(λmax)を算出すると0.04となった。
実施例20
参考例2において用いられたアリザリンに代えて、一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.1およびNo.27の構造であるアゾ化合物とした他は、参考例2と同様にして感光層を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Tとする。
参考例1において用いられたオキシチタニウムフタロシアニン2重量部とアリザリン8重量部に代えて、オキシチタニウムフタロシアニン10重量部とした他は、参考例1と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を比較感光体RAとする。
比較例2
参考例7において用いられたオキシチタニウムフタロシアニン9重量部とアリザリン1重量部に代えて、オキシチタニウムフタロシアニン10重量部とした他は、参考例7と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を比較感光体RBとする。
実施例17において用いられたオキシチタニウムフタロシアニン2重量部と一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.2およびNo.15の構造であるアゾ化合物8重量部との混合比に代えて、該アゾ化合物10重量部とした他は、実施例17と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を比較感光体RJとする。
比較例11
実施例19において用いられたオキシチタニウムフタロシアニン2重量部と一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.1およびNo.27の構造であるアゾ化合物8重量部に代えて、該アゾ化合物10重量部とした他は、実施例19と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を比較感光体RKとする。
得られた感光体について、初期電気特性として感光体Q、R、S、T、RAおよびRBは、半減露光量感度を静電複写紙試験装置(川口電気製作所製、モデルEPA−8100)により測定した。すなわち、暗所で35mAのコロナ電流により感光体を負帯電した帯電電位(Vo)、次いで780nm単色光を連続的に露光し、表面が−700Vから−350Vに減少するのに要した露光量(E1/2)および残留電位(Vr)を測定した。ここで帯電電位が−700Vに達しないものに関しては、帯電した電位に応じてその電位が1/2に減少するのに要した露光量を算出した。また、感光体RJおよびRKについては、露光光源を780nm単色光に代えて白色光にした他は同様に測定した。その結果を表−7に示す。
Claims (6)
- 導電性支持体上に少なくとも感光層を設けてなる電子写真感光体において、該感光層に近赤外波長域に感度を有する電荷発生剤と可視域及び近赤外波長域に実質的な感度を有さない色素とを含有し、該電荷発生剤がフタロシアニン顔料であり、かつ、該色素が下記一般式(IV)で示されるモノアゾ化合物(但し、アゾレーキ化合物を除く)であることを特徴とする電子写真感光体。
一般式(IV)
[化6]
D−N=N−E
(上記式中で、D、Eは、置換もしくは非置換の芳香族環、芳香族複素環、縮合多環残基を示す。また、D、Eは、同一であっても異なっていても良い。) - 電荷発生剤がオキシチタニウムフタロシアニンであることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
- 色素の可視域及び近赤外波長域の半減露光感度が10Lux・sec以上であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
- 色素の可視域及び近赤外光吸収スペクトルにおいて、最大吸収波長(λmax )が、350nmから650nmまでの範囲にあり、かつ、700nmの吸光度(Abs(700nm))とλmax の吸光度(Abs(λmax ))が下記の式の関係を満たす事を特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
[数1]
Abs(700nm)/Abs(λmax )≦0.1 - 電荷発生剤と色素の混合割合が、電荷発生剤を1としたとき色素が0.01から10の範囲であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
- 色素が、フェノール性水酸基を有するカップラーを1個以上有するモノアゾ化合物であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005234670A JP2006011479A (ja) | 1996-05-29 | 2005-08-12 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13496096 | 1996-05-29 | ||
JP2005234670A JP2006011479A (ja) | 1996-05-29 | 2005-08-12 | 電子写真感光体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14003797A Division JP4062455B2 (ja) | 1996-05-29 | 1997-05-29 | 電子写真感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006011479A true JP2006011479A (ja) | 2006-01-12 |
Family
ID=35778727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005234670A Pending JP2006011479A (ja) | 1996-05-29 | 2005-08-12 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006011479A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103135373A (zh) * | 2011-11-30 | 2013-06-05 | 佳能株式会社 | 电子照相感光构件、处理盒和电子照相设备 |
-
2005
- 2005-08-12 JP JP2005234670A patent/JP2006011479A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103135373A (zh) * | 2011-11-30 | 2013-06-05 | 佳能株式会社 | 电子照相感光构件、处理盒和电子照相设备 |
CN103135373B (zh) * | 2011-11-30 | 2014-12-03 | 佳能株式会社 | 电子照相感光构件、处理盒和电子照相设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5522128B2 (ja) | フタロシアニン組成物並びにそれを用いた光導電性材料、電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP3535618B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP5181410B2 (ja) | フタロシアニン組成物並びにそれを用いた光導電性材料、電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2004117558A (ja) | 単層型電子写真感光体 | |
EP0810481B1 (en) | Electrophotographic photoreceptor | |
JP4062455B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3196260B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3453330B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2861116B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP2861090B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP2006011479A (ja) | 電子写真感光体 | |
EP0548809B1 (en) | Electrophotographic photoreceptor | |
JP3453953B2 (ja) | オキシチタニウムフタロシアニンの製造方法およびそれを用いた電子写真感光体 | |
JP3603478B2 (ja) | オキシチタニウムフタロシアニンの製造方法およびそれを用いた電子写真感光体 | |
JP3451751B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP3453856B2 (ja) | オキシチタニウムフタロシアニンの製造方法およびそれを用いた電子写真感光体の製造方法 | |
JP2557834B2 (ja) | 電子写真感光体 | |
JP3582228B2 (ja) | 電子写真用感光体 | |
JPH04181260A (ja) | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ | |
JP2867563B2 (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP3805387B2 (ja) | 電子写真用感光体 | |
JPH05173345A (ja) | 電子写真感光体 | |
JPH09319111A (ja) | 電子写真用感光体 | |
JP3336744B2 (ja) | 電子写真用感光体 | |
JP3454021B2 (ja) | オキシチタニウムフタロシアニンの製造方法およびそれを用いた電子写真感光体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070511 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070710 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080108 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080310 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080325 |