JP2006011479A - 電子写真感光体 - Google Patents

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【課題】画像形成プロセスにおいて露光ビームによりスポット露光して静電潜像を形成する工程と、この静電潜像を現像剤により現像する工程を用いる画像形成プロセスに用いる電子写真感光体の感度を、画質が鮮鋭であるようにここで用いる露光光源が必要とする感度に合わせることが可能である電子写真感光体の提供。
【解決手段】導電性支持体上に少なくとも感光層を設けてなる電子写真感光体において、該感光層に近赤外波長域に感度を有する電荷発生剤と可視域及び近赤外波長域に実質的な感度を有さない色素とを含有し、該電荷発生剤がフタロシアニン顔料であり、かつ、該色素が下記一般式で示されるモノアゾ化合物(但し、アゾレーキ化合物を除く)であることを特徴とする電子写真感光体。 D−N=N−E(上記式中で、D、Eは、置換もしくは非置換の芳香族環、芳香族複素環、縮合多環残基を示す。また、D、Eは、同一であっても異なっていても良い。)
【選択図】なし

Description

本発明は電子写真用感光体に関するものである。特に半導体レーザー発振波長光あるいはLEDアレイ等の光を光源としたプリンター等に好適に使用される電子写真用感光体に関するものである。
フタロシアニン化合物は良好な光導電性を有することが見いだされて以来、光電変換材料として多くの研究が成されており、例えば電子写真感光体などに使用されている。近年、従来の白色光のかわりにレーザーあるいはLEDアレイの光を光源とし、高速化、高画質化、ノンインパクト化をメリットとしたレーザービームプリンターあるいはLEDプリンターの開発研究が盛んに行われている。特に最近の半導体レーザーの発展は著しく、小型で安定したレーザー発振器の低価格化、また、LEDアレイについては、1素子あたり128ドットの高集積、高精細アレイが可能となり、電子写真用光源として用いられつつある。このような半導体レーザーあるいはLEDアレイ光源の波長は600〜900nmであることからこの波長域に対し高い感度を有する感光体が強く望まれている。この要求を満たす有機系光導電材料としては、スクアリック酸、メチン系色素、シアニン系色素、ピリリウム系色素、チアピリリウム系色素、ポリアゾ系色素、フタロシアニン系色素等が知られている。これらのうち、アクアリック酸、メチン系色素、シアニン系色素、ピリリウム系色素、チアピリリウム系色素は分光感度の長波長化が比較的容易であるが繰り返し使用するような実用上の安定性に欠けており、ポリアゾ系色素は、吸収の長波長化が困難であり、かつ製造上難点がある。一方、フタロシアニン系色素は、比較的容易に合成でき、600nm以上の波長域に吸収ピークを有し、さらに他の色素より比較的長波長域まで吸収波長が伸びているものが多いことから長波長光源用キャリア発生剤として期待され広く検討されてきた。
フタロシアニン類は、中心金属の種類により吸収スペクトルや光導電性が異なるだけでなく、結晶型に依ってもこれらの物性には差があり同じ中心金属を持つフタロシアニンでも、特定の結晶型が電子写真感光体に選択されている例がいくつか報告されている。例えばオキシチタニウムフタロシアニンには種々の結晶型が存在し、その結晶型の違いにより帯電性、暗減衰、感度等に大きな差があることが報告されている。特許文献1では、オキシチタニウムフタロシアニンの結晶型としては、ブラッグ角(2θ±0.2°)=9.2°、13.1°、20.7°、26.2°、27.1°に強い回折ピークを与えるものが好適であると記載されており、X線回折スペクトル図が示されている。また特許文献2では、オキシチタニウムフタロシアニンの蒸着膜をテトラヒドロフランの飽和蒸気中に1〜24時間放置し、結晶形を変化させて、キャリア発生層としている。X線回折スペクトルは、ピークの数が少なく、かつ幅が広く、ブラッグ角(2θ)=7.5°、12.6°、13.0°、25.4°、26.2°、28.6°に強い回折ピークを示すことが示されている。
しかしながら、電子写真感光体の感度は、用いた光導電材料によってほぼ一義的に決まってしまうため、露光光源が必要とする光感度と必ずしも一致せず、文字の太りや細りまた解像度などの問題を起こす場合がある。例えば、露光光源に対して感度が高すぎる場合は、文字の太りが起こり、解像度が落ちる。さらに、トナー消費量も増加し、ライフにも影響を与える。この様に高品質な画像を得るための画像形成プロセス構築に制約を設けるものである。
感光体の光感度を変化させるには、例えば光導電材料を分散法で用いる場合は使用するバインダー樹脂や有機溶剤を変えるなどの方法が知られているが、バインダー樹脂や有機溶剤は感光体の構成上使用できるものが限られているため、実際には感度を要求に応じて変えることは難しい。
また、複数のフタロシアニンを混合して用いることにより光感度を調整している例が報告されている。例えば特許文献3では、α形オキシチタニウムフタロシアニンおよびβ形オキシチタニウムフタロシアニン、あるいは特許文献4では、ブラッグ角(2θ)=9.6°、11.7°、24.1°、27.2°にピークを与える結晶型を有するオキシチタニウムフタロシアニンと6.9°、15.5°、23.4°にピークを与える結晶型を有するオキシチタニウムフタロシアニンというように異なる結晶型のオキシチタニウムフタロシアニンを混合し、その混合比を変化させて感度を調整する方法また、特許文献5では、オキシチタニウムフタロシアニンに他種のフタロシアニン例えば無金属フタロシアニン、銅フタロシアニンなどを混合し、感度を調整する方法が示されている。
特開昭59−49544号公報 特開昭59−166959号公報 特開昭62−272272号公報 特開平2−183261号公報 特開平2−280169号公報 しかしながら、これらの例で示される感光体は、感度調整範囲が狭いために、光感度を特定の露光光源の光感度にしか調整できなかったり、あるいは繰り返し使用した場合電位変動が大きい等の問題があり、実際には満足できるものではなかった。
本発明の目的は、画像形成プロセスにおいて露光ビームによりスポット露光して静電潜像を形成する工程と、この静電潜像を現像剤により現像する工程を用いる画像形成プロセスに用いる電子写真感光体の感度を、画質が鮮鋭であるようにここで用いる露光光源が必要とする感度に合わせることが可能である電子写真感光体の提供にある。
本発明の上記の目的は、導電性支持体上に少なくとも感光層を設けてなる電子写真感光体において、該感光層に近赤外波長域に感度を有する電荷発生剤と可視域及び近赤外波長域に実質的な感度を有さない色素とを含有し、該電荷発生剤がフタロシアニン顔料であり、かつ、該色素が下記一般式(IV)で示されるモノアゾ化合物(但し、アゾレーキ化合物を除く)であることを特徴とする電子写真感光体によって達成される。
一般式(IV)
[化6]
D−N=N−E
(上記式中で、D、Eは、置換もしくは非置換の芳香族環、芳香族複素環、縮合多環残基を示す。また、D、Eは、同一であっても異なっていても良い。)
ここで、本発明者らのいう近赤外波長域とは、約600nm〜約900nmの波長域であり、より詳しくは、レーザープリンターあるいはLEDプリンター等の光源に使用されている半導体レーザー、LEDアレイの発信波長(例えば、780nm、830nm、680nm、660nm)を含む範囲を示す。
本発明によれば、画像形成プロセスにおいて露光ビームによりスポット露光して静電潜像を形成する工程と、この静電潜像を現像剤により現像する工程を用いる画像形成プロセスに用いる電子写真感光体の感度を、画質が鮮鋭であるようにここで用いる露光光源が必要とする感度に合わせることが可能であり、文字の太りや細りまた解像度などの問題を解決し、高品質な画像を得るための画像形成プロセスに好適な電子写真用感光体を提供できる。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される近赤外波長域に感度を有する電荷発生剤としては、スクアリック酸、メチン系色素、シアニン系色素、ピリリウム系色素、チアピリリウム系色素、ポリアゾ系色素、フタロシアニン系色素等の公知の電荷発生剤が挙げられ、これらの1種の電荷発生剤を単独、あるいは、2種以上の電荷発生剤を混合して使用しても良い。
これらの中で特にフタロシアニン顔料、例えば、無金属フタロシアニン、金属フタロシアニンが好適であり、金属フタロシアニンとしては、Cu、Co、Pb、Fe、Mg、Ga、Ni、Cr、Zr、Ti、V、Mn、Pt、In、Al、Si、Ge、Sn等の中心金属を有するフタロシアニンが挙げられる。ここで中心金属は、酸素、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子を置換基として有していてもよい。
また、さらにこれらフタロシアニン顔料の中では、オキシチタニウムフタロシアニンがより好適である。
次に本発明で好適に使用されるオキシチタニウムフタロシアニンについて特に詳しく説明する。
本発明で好適に使用されるオキシチタニウムフタロシアニンとしては、例えば下記一般式(VII)で示されるものが挙げられる。
一般式(VII)
Figure 2006011479
上記一般式中、Xは、塩素、臭素等のハロゲン原子を表し、nは0から1までの数を表す。
前記一般式(VII)において、Xが塩素原子でnが0から0.5までのものが好ましい。
本発明で用いるオキシチタニウムフタロシアニンは、例えば1,2ジシアノベンゼン(オルソフタロジニトリル)とチタン化合物から例えば下記(1)または(2)に示す反応式にしたがって容易に合成することができる。
Figure 2006011479
(ただし、Pcはフタロシアニン残基を示す。)
すなわち、1,2−ジシアノベンゼンとチタンのハロゲン化物を、不活性溶剤中で加熱し反応させる。チタン化合物としては、四塩化チタン、三塩化チタン、四臭化チタン等を用いることができる。不活性溶剤としてはトリクロロベンゼン、α−クロロナフタレン、β−クロロナフタレン、α−メチルナフタレン、メトキシナフタレン、ジフェニルエーテル、ジフェニルメタン、ジフェニルエタン、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチレングリコールジアルキルエーテル、トリエチレングリコールジアルキルエーテル等の反応に不活性な高沸点有機溶剤が好ましく、1種類の溶媒単独で使用しても良いし、数種類の溶媒を混合して使用しても良い。反応温度は通常150〜300℃、特に180〜250℃が好ましい。反応後生成したジクロロチタニウムフタロシアニンを濾別し、反応に用いた溶剤で洗浄し反応時に生成した不純物や未反応の原料を除く。
次にメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類等の不活性溶剤で洗浄し反応に用いた溶剤を除去する。次いで得られたジクロロチタニウムフタロシアニンを有機溶剤処理、加水分解処理等によりオキシチタニウムフタロシアニンとなる。例えば、特開平2−308863号公報、特開平3−50270号公報、特開平3−59077号公報で開示している有機溶剤処理により、ジクロロチタニウムフタロシアニンから直接目的の結晶型のオキシチタニウムフタロシアニンを得ることができる。また、加水分解処理により得られたオキシチタニウムフタロシアニンを、例えば特開昭62−67094号公報で開示している熱水処理や特開平2−215866号公報で開示している機械的摩砕処理を行うことにより目的の結晶型を得ることができる。
また、本発明で好適に使用されるオキシチタニウムフタロシアニンは、上記の製造方法により製造されるオキシチタニウムフタロシアニンのみに限定されるものではなく、例えば、他の結晶型オキシチタニウムフタロシアニンからも適当な処理により製造可能であって、いかなる製造方法により製造されるオキシチタニウムフタロシアニンであっても、本発明におけるオキシチタニウムフタロシアニンとして好適に使用することができる。
次に本発明において感光層に電荷発生剤とともに含有される色素としては、可視域及び近赤外波長域に実質的な感度を有さない色素で、例えば、アゾ系、複素環系、縮合多環系等の公知の各種染顔料、色素が挙げられる。
これらの中で色素の可視域及び近赤外波長域の半減露光感度が10Lux・sec以上であること、または、色素の可視域及び近赤外光吸収スペクトルにおいて、最大吸収波長(λmax)が、300nmから650nmまでの範囲において、かつ、700nmの吸光度(Abs(700nm))とλmax 吸光度(Abs(λmax))が
下記の式の関係を満たすという性質を有する色素が特に好適に使用される。
[数2]
Abs(700nm)/Abs(λmax )≦0.1
本発明に好ましい色素として、フェノール性水酸基を有するカップラーを1個以上有するモノアゾ化合物が挙げられる。以下、具体的に説明する。

また、本発明において、「アゾレーキ化合物」としては、下記一般式(II)で示されるアゾレーキ化合物が挙げられる。
一般式(II)
Figure 2006011479
上記式中で、nは、1または2であり、Mは、Ca、BaまたはMnを示す。また、Rは、水素原子、SO またはCOOを示す。Aは、下記一般式(B)または(C)で表されるカップラー残基を示す。
一般式(B)
Figure 2006011479
上記式中で、Rは、水素原子、SO またはCOOを示す。RおよびRは、水素原子、フッ素、塩素等のハロゲン原子、置換基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基を示す。
一般式(C)
Figure 2006011479
上記式中で、Rは、水素原子、SO またはCOOを示す。RおよびRは、水素原子、フッ素、塩素等のハロゲン原子、置換基を有してもよい1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等のアルキル基を示す。
上記一般式(II)で示されるアゾレーキ化合物の構造式の具体例のいくつかを下記表−2に示す。
Figure 2006011479
さらに、他の本発明に好ましい色素として、下記一般式(IV)で示されるモノアゾ化合物が挙げられる。
一般式(IV)
[化19]
D−N=N−E
上記式中で、D、Eは、置換もしくは非置換の芳香族環、芳香族複素環、縮合多環残基を示す。また、D、Eは、同一であっても異なっていても良い。
上記一般式(IV)で示されるアゾ化合物のD、Eの構造式の具体例のいくつかを下記表−4に示す。なお、当然ながら、本発明は、これらの具体例のみに限定されるものではない。
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
Figure 2006011479
ここで本発明の思想が、従来技術とは全く異なるものであることを説明する。
従来技術では、感度の異なる2種の電荷発生剤を併用し、これらの混合比率を変えることにより求める感度に調整している。この場合、通常、感度調整出来る範囲は、混合するそれぞれの電荷発生剤の感度の中間となる。また、電荷発生剤へバインダー等の増量剤を混合し、感度を調整する多くの場合、感度は調整できるものの、残留電位、暗減衰等の他の感光体特性を悪化させてしまう。
しかしながら、本発明に係る感光体は、近赤外波長域に光電荷発生能を有している電荷発生剤と可視域および近赤外波長域に実質的な感度を有さない色素の混合比率を変えることにより、感度以外の感光体特性を悪化させることなく、容易に低感度から高感度まで広い範囲で感度を調整することができるという特徴を有する。
では、他の特性を損なうことなく感度のみ低下させることができる推定機構を説明する。感度低下は、添加する色素の「電荷分離阻害効果」及び「増量剤効果」という主に2つの複合効果によってもたらされていると考えられる。以下にそれぞれの効果を説明する。
「電荷分離阻害効果」:電荷発生剤の光電荷生成過程は、図1の様に考えられている。
(1)光吸収→(2)励起→(3)電荷対生成→(4)電荷分離→(5)電荷注入
ここに本発明に係る色素を添加すると図2に示すように(2)励起あるいは(3)電荷対生成の段階から一部該色素にエネルギー移動が生じ電荷発生剤を失活させていると推定される。従って、感度に関与する電荷数が減少し、結果として感度低下が起こる事になる。
「増量剤効果」:電荷発生剤に光電荷発生能を有さない色素を混合することは、電荷発生剤を該色素で置き換える、即ち色素は増量剤として機能している。これは電荷発生層中の電荷発生剤含有量が減少するために感度低下すると考えられる。
以上の様な機構で感度低下が起こっていると推定できるが、該色素の有する他の物性や電気的特性、例えば、粒度、表面活性、樹脂に対する分散性、導電性等の特性も本発明の感度低下に寄与していると考えられ、電荷発生剤に混合する色素は、必ずしも一律的な選択手段があるというものでもなく、本発明においても数多くの無機および有機化合物の中から実験の積み重ねによって近赤外波長域に感度を有する電荷発生剤と本発明に係る色素の組み合わせを決定したものである。
本発明の感光体によれば、露光ビームによりスポット露光して静電潜像を形成する工程と、この静電潜像を現像剤により現像する工程を用いる画像形成プロセスにおいて電子写真感光体の感度を、画質が鮮鋭であるようにここで用いる露光光源が必要とする感度に合わせることが可能となる。
次に感光層を塗布するための塗布液の製造方法としては、これらの電荷発生剤及び色素を混合して分散媒中で分散処理し、最終的に結着樹脂と混合された状態で感光層を塗布するための塗布液として調整する、或いは、電荷発生剤及び色素をそれぞれ分散媒中で分散処理し、さらに結着樹脂と混合された状態に調整し、それぞれ調整された液を混合して感光層を塗布するための塗布液とする。
分散媒としては、種々の溶媒を用いて良い。例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシメタン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類を単独あるいは2種以上混合して使用することができる。
結着樹脂としてはポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエステルカーボネート、ポリスルホン、ポリイミド、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル等のビニル重合体、及びその共重合体、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂またこれらの部分的架橋硬化物等を単独あるいは2種以上用いることができる。
電荷発生剤及び色素を分散処理する方法としては、公知の方法例えばボールミル、サンドグラインドミル、遊星ミル、ロールミル等の方法を用いることができる。結着樹脂と電荷発生剤粒子あるいは色素粒子との混合方法としては例えば、電荷発生剤粒子あるいは色素粒子を分散処理中に結着樹脂を粉末のままあるいはそのポリマー溶液を加え同時に分散する方法、分散液を結着樹脂のポリマー溶液中に混合する方法、あるいは逆に分散液中にポリマー溶液を混合する方法等のいずれの方法を用いてもかまわない。
電荷発生剤と色素の含有比率は、電荷発生剤が1重量部に対して色素が0.01重量部〜10重量部の範囲より使用される。電荷発生剤及び色素をそれぞれ別々に分散媒中で分散処理し、さらに結着樹脂と混合された状態に調整し、それぞれ調整された液を混合して感光層を塗布するための塗布液とする場合のそれぞれ調整された液の混合方法は、メカニカルスターラー、ホモミキサー、ホモジナイザーなどを用いて混合する、あるいは、超音波を印加して混合する、その他、公知のいずれの方法を用いても差し支えない。
次にここで得られた分散液は、塗布をするのに適した液物性にするために、種々の溶剤を用いて希釈してもかまわない。この溶剤としては、例えば前記分散媒として例示した溶媒を使用することができる。電荷発生剤及び色素と結着樹脂との割合は特に制限はないが一般的には樹脂100重量部に対して電荷発生剤及び色素の総量が5〜500重量部の範囲より使用される。また、この分散液において、電荷発生剤及び色素の濃度は、0.1重量%から10重量%の範囲で使用されることが好ましい。
また必要に応じて電荷輸送剤を含むことができる。電荷輸送剤としては例えば、2,4,7−トリニトロフルオレノン、テトラシアノキシジメタン等の電子吸引性物質、カルバゾール、インドール、イミダゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、ピラゾリン、チアゾールなどの複素環化合物、アニリン誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、あるいはこれらの化合物からなる基を主鎖もしくは側鎖に有する重合体等の電子供与性物質が挙げられる。電荷輸送剤と結着樹脂の割合は結着樹脂100重量部に対してキャリア移動剤が5〜500重量部の範囲より使用される。
この様にして調整された分散液を用いて、導電性支持体上に電荷発生層を形成させ、この上に電荷輸送層を積層させて感光層を形成する、或いは、導電性支持体上に電荷輸送層を形成しその上に前記分散液を用いて電荷発生層を形成し感光層を形成する、或いは、導電性支持体上に前記の電荷輸送剤を含む分散液を用いて感光層を形成する等のいずれの構造でも感光層を形成することができる。ただし、本発明の効果を得るためには、電荷発生剤と色素が同一電荷発生層中に含有されることが必要である。
電荷発生層の膜厚は電荷輸送層と積層させて感光層を形成する場合0.1μm〜10μmの範囲が好適であり電荷輸送層の膜厚は5μm〜60μmが好適である。電荷発生層のみの単独構造で感光層を形成する場合の電荷発生層の膜厚は5μm〜60μmの範囲が好適である。
電荷輸送層を設ける場合、そこに使用される電荷輸送剤としては、前記電荷輸送剤として例示した材料を使用することができる。これら電荷輸送剤とともに必要に応じて結着樹脂が配合される。結着樹脂としては、例えば前記結着樹脂として例示したものを使用することができる。感光層には、必要に応じて公知の各種添加剤を含んでいても良い。このような添加剤としては、例えば、酸化防止剤、ラジカル補足剤、紫外線吸収剤等の劣化防止剤、軟化剤、可塑剤、表面改質剤、増粘剤、増量剤、分散安定剤、レベリング剤、ワックス、アクセプター、ドナー等が挙げられる。
さらにこれらの感光層を外部の衝撃から保護するために感光層表面に薄い保護層を設けても良い。
感光層を設ける導電性支持体としては、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル等の金属材料、表面にアルミニウム、銅、バナジウム、酸化スズ、酸化インジウム等の導電性層を設けたポリエステルフィルム、紙、ガラス等の絶縁性支持体が使用される。導電性支持体と感光層の間には通常使用されるような公知のバリアー層が設けられていても良い。
バリアー層としては、例えばアルミニウム陽極酸化被膜、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム等の無機層、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等の有機層、また、導電性粒子、例えば、酸化アルミニウム、酸化チタン等を上記有機層に分散した有機無機複合層が使用される。バリアー層の膜厚は0.1μmから20μmの範囲が好ましく、0.1μmから10μmの範囲で使用されるのが最も効果的である。
これらの感光層、保護層およびバリアー層の塗布方法としては、ディッピング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ブレードコーティング法等の公知の方法を用いることができる。
以下、本発明を実施例により、より詳細に説明するが、これらに限定されるものではない。
参考例1
図3に示すCuKα線によるX線回折スペクトルを有するD型のオキシチタニウムフタロシアニン2重量部、アリザリン(=1,2−ジヒドロキシアントラキノン)8重量部にn−プロパノール200重量部を加え、サンドグラインドミルで10時間粉砕、微粒化分散処理を行った。次に、ポリビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名デンカブチラール#6000C)5重量部の10%メタノール溶液と混合して分散液を作成した。次に、この分散液をポリエステルフィルム上に蒸着したアルミニウム蒸着面の上にバーコータにより乾燥後の膜厚が0.4μmとなるように電荷発生層を設けた。次に、この電荷発生層の上に、次に示すヒドラゾン化合物56重量部と
Figure 2006011479
次に示すヒドラゾン化合物14重量部、
Figure 2006011479
及び下記のシアノ化合物1.5重量部
Figure 2006011479
及びポリカーボネート樹脂(三菱化学(株)製、商品名ノバレックス7030A)100重量部を1,4ジオキサン1000重量部に溶解させた液をフィルムアプリケータにより塗布し、乾燥後の膜厚が17μmとなるように電荷輸送層を設けた。この様にして得られた感光体を感光体Aとする。
参考例2
参考例1において用いられたオキシチタニウムフタロシアニンとアリザリンとの混合比に代えて、オキシチタニウムフタロシアニン5重量部、アリザリン5重量部とした他は、参考例1と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Bとする。
参考例7
参考例1において用いられたオキシチタニウムフタロシアニンに代えて図4に示すCuKα線によるX線回折スペクトルを有するβ型オキシチタニウムフタロシアニン9重量部、アリザリン1重量部とした他は、参考例1と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Gとする。
実施例17
参考例1において用いられたアリザリンに代えて、一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.2およびNo.15の構造であるアゾ化合物とした他は、参考例1と同様にして感光層を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Qとする。ここで該アゾ化合物の可視光吸収スペクトルを図5に示す。このスペクトルから、Abs(700nm)/Abs(λmax)を算出すると0.01となった。
実施例18
参考例2において用いられたアリザリンに代えて、一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.2およびNo.15の構造であるアゾ化合物とした他は、参考例2と同様にして感光層を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Rとする。
実施例19
参考例1において用いられたアリザリンに代えて、一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.1およびNo.27の構造であるアゾ化合物とした他は、参考例1と同様にして感光層を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Sとする。ここで該アゾ化合物の可視光吸収スペクトルを図6に示す。このスペクトルから、Abs(700nm)/Abs(λmax)を算出すると0.04となった。
実施例20
参考例2において用いられたアリザリンに代えて、一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.1およびNo.27の構造であるアゾ化合物とした他は、参考例2と同様にして感光層を作成した。この様にして得られた感光体を感光体Tとする。
比較例1
参考例1において用いられたオキシチタニウムフタロシアニン2重量部とアリザリン8重量部に代えて、オキシチタニウムフタロシアニン10重量部とした他は、参考例1と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を比較感光体RAとする。
比較例2
参考例7において用いられたオキシチタニウムフタロシアニン9重量部とアリザリン1重量部に代えて、オキシチタニウムフタロシアニン10重量部とした他は、参考例7と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を比較感光体RBとする。
比較例10
実施例17において用いられたオキシチタニウムフタロシアニン2重量部と一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.2およびNo.15の構造であるアゾ化合物8重量部との混合比に代えて、該アゾ化合物10重量部とした他は、実施例17と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を比較感光体RJとする。
比較例11
実施例19において用いられたオキシチタニウムフタロシアニン2重量部と一般式(IV)において、DおよびEが表−4のNo.1およびNo.27の構造であるアゾ化合物8重量部に代えて、該アゾ化合物10重量部とした他は、実施例19と同様にして感光体を作成した。この様にして得られた感光体を比較感光体RKとする。
〔評価〕
得られた感光体について、初期電気特性として感光体Q、R、S、T、RAおよびRBは、半減露光量感度を静電複写紙試験装置(川口電気製作所製、モデルEPA−8100)により測定した。すなわち、暗所で35mAのコロナ電流により感光体を負帯電した帯電電位(Vo)、次いで780nm単色光を連続的に露光し、表面が−700Vから−350Vに減少するのに要した露光量(E1/2)および残留電位(Vr)を測定した。ここで帯電電位が−700Vに達しないものに関しては、帯電した電位に応じてその電位が1/2に減少するのに要した露光量を算出した。また、感光体RJおよびRKについては、露光光源を780nm単色光に代えて白色光にした他は同様に測定した。その結果を表−7に示す。
Figure 2006011479
表−7より、感光体RJおよびRKの帯電電位と残留電位の差は暗減衰による電位低下であり、いずれの感光体も光電荷発生能を有していないことがわかる。一方、感光体Q、R、SおよびTは、780nm単色光に対して高い感度を有し、かつ感光体RAおよびRBに比べて残留電位がほぼ同等かあるいは低く、オキシチタニウムフタロシアニンと本発明に係る色素の混合により特性の悪化をきたしていないことがわかる。また、色素の混合比率を変化させた感光体、例えばQとR(又はSとT)とRAを比較すると、オキシチタニウムフタロシアニンと本発明に係る色素の混合比率を変化させることにより、幅広い範囲にわたり感度を自由にコントロールできることを示している。
電荷発生剤の光電荷生成過程の説明図。 本発明の感度低下機構の説明図。 参考例1で用いたオキシチタニウムフタロシアニンのCuKα線によるX線回折スペクトル図。 参考例7で用いたオキシチタニウムフタロシアニンのCuKα線によるX線回折スペクトル図。 実施例17で用いたアゾ化合物の可視域及び近赤外光吸収スペクトル図。 実施例19で用いたアゾ化合物の可視域及び近赤外光吸収スペクトル図。

Claims (6)

  1. 導電性支持体上に少なくとも感光層を設けてなる電子写真感光体において、該感光層に近赤外波長域に感度を有する電荷発生剤と可視域及び近赤外波長域に実質的な感度を有さない色素とを含有し、該電荷発生剤がフタロシアニン顔料であり、かつ、該色素が下記一般式(IV)で示されるモノアゾ化合物(但し、アゾレーキ化合物を除く)であることを特徴とする電子写真感光体。
    一般式(IV)
    [化6]
    D−N=N−E
    (上記式中で、D、Eは、置換もしくは非置換の芳香族環、芳香族複素環、縮合多環残基を示す。また、D、Eは、同一であっても異なっていても良い。)
  2. 電荷発生剤がオキシチタニウムフタロシアニンであることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 色素の可視域及び近赤外波長域の半減露光感度が10Lux・sec以上であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  4. 色素の可視域及び近赤外光吸収スペクトルにおいて、最大吸収波長(λmax )が、350nmから650nmまでの範囲にあり、かつ、700nmの吸光度(Abs(700nm))とλmax の吸光度(Abs(λmax ))が下記の式の関係を満たす事を特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
    [数1]
    Abs(700nm)/Abs(λmax )≦0.1
  5. 電荷発生剤と色素の混合割合が、電荷発生剤を1としたとき色素が0.01から10の範囲であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
  6. 色素が、フェノール性水酸基を有するカップラーを1個以上有するモノアゾ化合物であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体。
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