JPH0524132A - ローラの製造方法 - Google Patents

ローラの製造方法

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Publication number
JPH0524132A
JPH0524132A JP17842591A JP17842591A JPH0524132A JP H0524132 A JPH0524132 A JP H0524132A JP 17842591 A JP17842591 A JP 17842591A JP 17842591 A JP17842591 A JP 17842591A JP H0524132 A JPH0524132 A JP H0524132A
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JP
Japan
Prior art keywords
roller
resin tube
tube
elastic roller
pfa resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP17842591A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Ogawa
功 小川
Shuji Kon
修二 今
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP17842591A priority Critical patent/JPH0524132A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐久性に優れたローラを安価に、簡単に製造す
る。 【構成】PFA樹脂チューブ5に、表面にプライマーを
塗布して乾燥させた弾性ローラ4を挿入し、さらにPF
A樹脂チューブ5の外周に気体収納体9を巻装させる。
これを加熱することにより、気体収納体9内に包含され
て存在する空気10が膨張する。そのため、PFA樹脂
チューブ5、弾性ローラ4の膨張と伴に、空気10の膨
張により外側からPFA樹脂チューブ5を弾性ローラ4
に押圧し密着させてプライマーの接着力を促進させる。 【効果】PFA樹脂チューブ5と弾性ローラ4が強固に
接着されて耐久性の優れたローラを得る。PFA樹脂チ
ューブ5は弾性ローラ4との接着性の悪い非収縮性のも
のでよい。非収縮性のPFA樹脂チューブ5は膜圧が均
一であり、しかも安価である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子複写機やレーザプ
リンタ等のトナー定着部に用いられるローラの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子複写機やレーザプリンタ
のトナーの定着部ローラは加熱ローラと加圧ローラから
成り、加熱ローラと加圧ローラ間の通紙の安定性を図る
ため、適度な弾性と、トナーとの離型性が特に問題とな
っている。加えて、電子複写機やレーザプリンタの高速
化、小型化の要求に伴い、定着部の小型化、高速化が要
求されている。そのため定着部ローラの通紙性と離型性
を満足する弾性ローラとして芯金上に弾性体を設け、そ
の上層に離型性のよい最外層を積層した多層構造のロー
ラが用いられている。
【0003】多層構造ローラのうち特に芯金の内部にヒ
ータが挿入される加熱ローラを作成するには、芯金上に
シリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性体を加硫接着し、
弾性ローラを作成し、表面を研削して耐熱性の最外層を
積層している。最外層はトナーとの離型性のよいポリフ
ッ化エチレン等から成るフッ素樹脂で形成され、最外層
を積層するにはパーフロロアルコキン樹脂(PFA樹
脂)等を静電粉体塗装した後焼成したり、ポリテトラフ
ロロエチレン樹脂(PTFE樹脂)等のディスパージョ
ンを塗布焼付ける等の方法が採られていた。
【0004】しかし、静電粉体塗装は吹き付ける粉体塗
料にかなりの無駄が生じ、ディスパージョン塗布焼付け
では、膜厚を厚く形成するためには繰返し塗布焼付けを
行わなければならず、均一な膜厚に形成するのは非常に
困難であった。
【0005】
【発明が解決すべき課題】そのため、芯金上に弾性体を
成形し、最外層となるチューブに挿入してチューブ被覆
ローラを製造する方法が用いられている。チューブ被覆
ローラの製造方法としては熱収縮性チューブを使用する
方法と、非収縮性チューブを使用する方法がある。熱収
縮性チューブを用いる場合は、芯金あるいは芯金上に弾
性体を形成した弾性ローラを内面にプライマー塗布され
た熱収縮性チューブに挿入し、全体を加熱してチューブ
を収縮してローラ外周に被覆する。また非収縮性チュー
ブを用いる場合は、円筒状金型の内壁に非収縮性チュー
ブを長手方向に引張りながら配置してチューブと円筒金
型内壁間を減圧してチューブを内壁に密着した状態に
し、芯金に弾性体を形成した弾性ローラを挿入した後加
熱融着してローラ外周にチューブを被覆していた。
【0006】しかしながら、熱収縮性チューブを用いる
場合、製造工程は簡単であるが、熱収縮性チューブの製
造がむずかしく、偏肉は避けられず、しかも高価であっ
た。また収縮率の調整もむずかしく、しわが発生してし
まう等の問題もあった。また、非収縮性チューブを用い
る場合、非収縮性チューブは偏肉のない均一な厚さのチ
ューブが廉価で得られるが、多層構造ローラの製造工程
上、熟練を要し、しわが発生したり、チューブがねじれ
る等の問題があった。また、加熱ローラの弾性体層は薄
く形成されるため、加熱時の膨張圧も大きくならず、チ
ューブの内面にプライマ塗布しても接着力が弱かった。
特に最外層として、PFA樹脂、PTFE樹脂等のポリ
フッ化エチレンを用い、弾性体としてシリコーンゴムを
用いた場合は、相互に加熱融着して一体化されにくく、
満足のいく接着力を得ることはむずかしかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような欠点を解消
するため、本発明のローラの製造方法は、合成樹脂チュ
ーブに弾性ローラを挿入し加熱して前記合成樹脂チュー
ブを前記弾性ローラに被覆接着しローラを作成するに際
し、前記弾性ローラを挿入した前記合成樹脂チューブ外
周に気体収納体を巻装して加熱し、前記気体収納体中の
気体の膨張により前記合成樹脂チューブを外側から押圧
して前記弾性ローラに接着させるものである。
【0008】
【作用】内面にプライマ塗布したチューブに、芯金上に
弾性体が形成された弾性ローラを挿入する。合成樹脂チ
ューブの外周に気体収納体を巻装させる。その後全体を
加熱すると、弾性体及び合成樹脂チューブの膨張に加
え、気体収納体中の気体が膨張し、合成樹脂チューブを
外側から押圧する。それにより合成樹脂チューブが弾性
体との接着性の悪い非収縮性のものであっても、弾性体
と合成樹脂チューブが密着しプライマの接着力を強化さ
せ、弾性体と合成樹脂チューブが強固に接着した耐久性
の優れたローラを作成することができる。しかも、非収
縮性のものは膜厚が均一に形成されているため、最外層
として積層した場合、肉厚の均一な多層ローラが得られ
る。
【0009】
【実施例】本発明のローラの製造方法を加熱ローラの製
造方法に適用した一実施例を図面を参照して説明する。
本発明により製造される加熱ローラを図1に示す。図1
においてローラである加熱ローラ1は、芯金2の外周に
弾性体3を積層した弾性ローラ4を形成し、その上に最
外層5を備えたものである。
【0010】芯金2は内部にヒータが挿入されるため、
熱伝導率がよく外周に設けられる弾性体との接着がよい
材質、例えば鉄、アルミニウム等で形成される。また、
弾性体3は熱の伝導率が高く、しかも熱による劣化が少
ないものが好ましく、また通紙性を満足する適宣な弾性
を備えたものであり、シリコーンゴム、フッ素樹脂等か
ら成る。
【0011】さらに最外層5は、熱による劣化が少なく
トナーとの離型性に優れ、摩擦係数の小さいものが好ま
しい。このようなものとしてパーフロロアルコキン樹脂
(PFA樹脂)、ポリテトラフロロエチレン樹脂(PT
FE樹脂)等のポリフッ化エチレンが用いられる。この
ような加熱ローラ1を製造するには、芯金2上に弾性体
3を形成された弾性ローラ4を形成する。表面にプライ
マー塗布された芯金2にシリコーンゴム等を押出した
り、シート状の未加硫ゴムを巻付け等により形成し、加
熱して一次加硫させ弾性ローラ4を作成する。
【0012】得られた弾性ローラ4の表面を研削し表面
平滑にした後、プライマーを塗布し乾燥させる。それを
最外層5と成る合成樹脂チューブであるパーフロロアル
コキシ(PFA)樹脂チューブに挿入する。PFA樹脂
チューブの内径は弾性ローラ4の外径と等しく熱により
非収縮性であり、偏肉がない均一な膜厚に形成されたも
のである。
【0013】その後図2に示す金型6にセットする。金
型6は円筒金型7と、最外層と成るPFA樹脂チューブ
5に挿入された弾性ローラ4とを挟持して同軸状に固定
する1対の栓体8を備える。円筒全体7の内壁には、気
体収納体9が添装される。気体収納体9は弾性ローラ4
を間隙なく接触して巻装する断面環状の筒状で、気体で
ある空気10を収納するエアクッショッンあるいはやエ
アマットレス等が好適に用いられる。このような気体収
納体9に、PFA樹脂チューブ5に挿入された弾性ロー
ラ4が挿入されてセットされるようになっている。
【0014】このように金型6内にセットされた弾性ロ
ーラ4を所定の温度の恒温槽に放置する。この時PFA
樹脂チューブ5及び弾性ローラ4の弾性体3が膨張する
と同時に、気体収納体9中に存在する空気10が膨張
し、PFA樹脂チューブ5を押圧する。従ってPFA樹
脂チューブ5と弾性体3は密着され、介在するプライマ
ーの接着力を非常に向上させ、相互に強固に接着され
る。
【0015】その後脱型して加熱ローラ1を得る。この
ようにして得られた加熱ローラ1は、最外層5と弾性体
3とが強固に接着されるため、耐久性の優れたものであ
る。以上の説明は本発明を加熱ローラに適用した一実施
例についての説明であって、本発明はこれに限定されな
い。即ち、最外層と成るチューブに挿入してチューブと
の接着を図るものならば何れのローラにも適用できる。
【0016】また、必ずしも金型にセットして製造しな
くとも気体包含体を外側に巻装して製造することもでき
る。また、合成樹脂チューブも熱収縮性のものを用いて
もよいことは言うまでもないことである。
【0017】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のローラの製造方法によれば、合成樹脂チューブに挿
入した弾性ローラを加熱融着させる際に、合成樹脂チュ
ーブの外周に気体収納体を巻装し、気体収納体中に存在
する気体の加熱による膨張力を合成樹脂チューブが弾性
ローラを押圧するように負荷させたため、プライマーの
接着効果を高めることができる。そのため、弾性ローラ
との接着性の悪い非収縮性の合成樹脂チューブを用いて
も、合成樹脂チューブと弾性ローラが強固に接着した耐
久性の優れたローラを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローラの製造方法により製造されるロ
ーラの断面図
【図2】本発明のローラの製造方法を適用した一実施例
の製造装置の断面図
【符号の説明】
1・・・・・・加熱ローラ(ローラ) 4・・・・・・弾性ローラ 5・・・・・・PFA樹脂チューブ(合成樹脂チューブ) 9・・・・・・気体収納体 10・・・・・・空気(気体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 4F

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】合成樹脂チューブに弾性ローラを挿入し加
    熱して前記合成樹脂チューブを前記弾性ローラに被覆接
    着しローラを作成するに際し、前記弾性ローラを挿入し
    た前記合成樹脂チューブ外周に気体収納体を巻装して加
    熱し、前記気体収納体中の気体の膨張により前記合成樹
    脂チューブを外側から押圧して前記弾性ローラに接着さ
    せることを特徴とするローラの製造方法。
JP17842591A 1991-07-18 1991-07-18 ローラの製造方法 Pending JPH0524132A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17842591A JPH0524132A (ja) 1991-07-18 1991-07-18 ローラの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP17842591A JPH0524132A (ja) 1991-07-18 1991-07-18 ローラの製造方法

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JPH0524132A true JPH0524132A (ja) 1993-02-02

Family

ID=16048284

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JP17842591A Pending JPH0524132A (ja) 1991-07-18 1991-07-18 ローラの製造方法

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JP (1) JPH0524132A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7283760B2 (en) * 2005-09-28 2007-10-16 Xerox Corporation Variable nip pressure fusing system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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