JPH05240453A - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
- Publication number
- JPH05240453A JPH05240453A JP3966492A JP3966492A JPH05240453A JP H05240453 A JPH05240453 A JP H05240453A JP 3966492 A JP3966492 A JP 3966492A JP 3966492 A JP3966492 A JP 3966492A JP H05240453 A JPH05240453 A JP H05240453A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- saucer
- water
- tray
- heating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electric Stoves And Ranges (AREA)
- Baking, Grill, Roasting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 受皿内に水がない状態のまま加熱調理が行わ
れることに伴う異常状態の発生を未然に防止する。 【構成】 ロースタ7の加熱調理室8内には、上方部に
電気ヒータ12を配設し、下面に焼き網13を載せた受
皿14が引き出し可能に配置している。受皿14の下面
に圧接するように設けられた感熱キャップ18内には、
サーミスタ20を伝熱的に設けており、このサーミスタ
20によって受皿14の温度を検出する。サーミスタ1
4による検出温度の上昇度合が予め設定された限度条件
から外れたときには受皿14内に水がないものとして警
報信号を発生する。
れることに伴う異常状態の発生を未然に防止する。 【構成】 ロースタ7の加熱調理室8内には、上方部に
電気ヒータ12を配設し、下面に焼き網13を載せた受
皿14が引き出し可能に配置している。受皿14の下面
に圧接するように設けられた感熱キャップ18内には、
サーミスタ20を伝熱的に設けており、このサーミスタ
20によって受皿14の温度を検出する。サーミスタ1
4による検出温度の上昇度合が予め設定された限度条件
から外れたときには受皿14内に水がないものとして警
報信号を発生する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚類或は肉類のような
蛋白質及び脂肪が主要成分の材料を焼く調理に好適する
加熱調理器に関する。
蛋白質及び脂肪が主要成分の材料を焼く調理に好適する
加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の加熱調理器は、加熱調理室内
に、被調理物を載置するための焼き網を載せた受皿を配
置すると共に、その焼き網の上方にヒータを配置した構
造となっており、このようなヒータ配置とすることによ
って、被調理物から出る脂肪分がヒータに触れることを
阻止し、以て脂肪分の燃焼に起因した煙の発生を防止す
るようになっている。このような加熱調理器にあって
は、その加熱調理時に受皿内に水を収納しておくもので
あり、これにより被調理物から落下した脂肪分の発火防
止、加熱調理室内の異常温度上昇の抑止などを図るよう
にしている。
に、被調理物を載置するための焼き網を載せた受皿を配
置すると共に、その焼き網の上方にヒータを配置した構
造となっており、このようなヒータ配置とすることによ
って、被調理物から出る脂肪分がヒータに触れることを
阻止し、以て脂肪分の燃焼に起因した煙の発生を防止す
るようになっている。このような加熱調理器にあって
は、その加熱調理時に受皿内に水を収納しておくもので
あり、これにより被調理物から落下した脂肪分の発火防
止、加熱調理室内の異常温度上昇の抑止などを図るよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】受皿内への水の補給
は、ユーザー自身が行うものであるため、当初から水の
補給を忘れたり、或は長時間使用に応じて受皿内の水が
蒸発してなくなった場合には、加熱調理時に種々の不具
合を惹起することになる。具体的には、被調理物から落
下した脂肪分の発火及びこれに伴う煙の発生、加熱調理
室内の異常温度上昇に起因した構成部品の劣化及び故障
発生などを惹起する虞があり、また、被調理物が過乾燥
状態となってその味が落ちてしまうなどの不具合も惹起
する。
は、ユーザー自身が行うものであるため、当初から水の
補給を忘れたり、或は長時間使用に応じて受皿内の水が
蒸発してなくなった場合には、加熱調理時に種々の不具
合を惹起することになる。具体的には、被調理物から落
下した脂肪分の発火及びこれに伴う煙の発生、加熱調理
室内の異常温度上昇に起因した構成部品の劣化及び故障
発生などを惹起する虞があり、また、被調理物が過乾燥
状態となってその味が落ちてしまうなどの不具合も惹起
する。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、被調理物の下方に配置される受皿内
に水がない状態のまま加熱調理が行われることに伴う異
常状態の発生を未然に防止し得る加熱調理器を提供する
にある。
あり、その目的は、被調理物の下方に配置される受皿内
に水がない状態のまま加熱調理が行われることに伴う異
常状態の発生を未然に防止し得る加熱調理器を提供する
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、被調理物を上方から加熱する加熱手段並び
に被調理物の下方に配置される受皿とを備え、その受皿
内に水を収納した状態で加熱調理を行う加熱調理器にお
いて、受皿の温度を検出する温度検出手段を設けると共
に、この温度検出手段による検出温度の上昇度合が予め
設定された限度条件から外れたときに警報信号を発生す
る信号発生手段を設ける構成としたものである。
するために、被調理物を上方から加熱する加熱手段並び
に被調理物の下方に配置される受皿とを備え、その受皿
内に水を収納した状態で加熱調理を行う加熱調理器にお
いて、受皿の温度を検出する温度検出手段を設けると共
に、この温度検出手段による検出温度の上昇度合が予め
設定された限度条件から外れたときに警報信号を発生す
る信号発生手段を設ける構成としたものである。
【0006】
【作用】受皿内に水が収納された状態で加熱手段による
加熱調理が行われたときには、その受皿の温度が大きく
上昇することはなく、温度検出手段による検出温度の上
昇度合が限度条件を外れた状態になることはない。これ
に対して、受皿内に水が収納されていない状態で加熱調
理が行われたときには、受皿の温度が大きく上昇するよ
うになり、これに伴い温度検出手段による検出温度の上
昇度合が限度条件を外れた状態となって、信号発生手段
が警報信号を発生するようになるから、この警報信号を
もって受皿内に水がない状態のまま加熱調理が行われる
ことに伴う異常状態の発生に対処できるようになる。
加熱調理が行われたときには、その受皿の温度が大きく
上昇することはなく、温度検出手段による検出温度の上
昇度合が限度条件を外れた状態になることはない。これ
に対して、受皿内に水が収納されていない状態で加熱調
理が行われたときには、受皿の温度が大きく上昇するよ
うになり、これに伴い温度検出手段による検出温度の上
昇度合が限度条件を外れた状態となって、信号発生手段
が警報信号を発生するようになるから、この警報信号を
もって受皿内に水がない状態のまま加熱調理が行われる
ことに伴う異常状態の発生に対処できるようになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明をハロゲンクッキングヒータに
組み込んで利用した場合の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
組み込んで利用した場合の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0008】全体の外観を一部破断した状態で示す図2
において、ハロゲンクッキングヒータ1は、扁平な矩形
箱状に形成された外枠2内に複数本のハロゲンランプヒ
ータを組合わせて成る3個の加熱ユニット3を収納する
と共に、これら加熱ユニット3を覆うようにして耐熱ガ
ラス製の矩形状トッププレート4を配設した構成となっ
ており、外枠2の前面側には、電源スイッチ5及び左右
に分割された操作パネル6a、6bなどが設けられてい
る。
において、ハロゲンクッキングヒータ1は、扁平な矩形
箱状に形成された外枠2内に複数本のハロゲンランプヒ
ータを組合わせて成る3個の加熱ユニット3を収納する
と共に、これら加熱ユニット3を覆うようにして耐熱ガ
ラス製の矩形状トッププレート4を配設した構成となっ
ており、外枠2の前面側には、電源スイッチ5及び左右
に分割された操作パネル6a、6bなどが設けられてい
る。
【0009】外枠2の内部中央には、前面側から魚など
の被調理物を出し入れするように構成されたロースタ7
(本発明でいう加熱調理器に相当)が組み込まれてお
り、以下、このロースタ7の構成について、断面構造を
示す図1も参照しながら説明する。
の被調理物を出し入れするように構成されたロースタ7
(本発明でいう加熱調理器に相当)が組み込まれてお
り、以下、このロースタ7の構成について、断面構造を
示す図1も参照しながら説明する。
【0010】即ち、ロースタ7の加熱調理室8は前面が
開口した矩形状をなし、その開口部には耐熱ガラス製の
覗き窓9aを有した扉9が設けられている。この場合、
加熱調理室8は、外殻を構成する外箱10内に内箱11
を配設した断熱構造を採用している。加熱調理室8内に
は、その上方部に加熱手段としての電気ヒータ12が配
設され、下面に焼き網13を載せた状態の受皿14が引
き出し可能に載置されている。尚、ロースタ7の使用時
には、焼き網13上に被調理物を載置すると共に、受皿
14内に予め水を供給しておくものである。
開口した矩形状をなし、その開口部には耐熱ガラス製の
覗き窓9aを有した扉9が設けられている。この場合、
加熱調理室8は、外殻を構成する外箱10内に内箱11
を配設した断熱構造を採用している。加熱調理室8内に
は、その上方部に加熱手段としての電気ヒータ12が配
設され、下面に焼き網13を載せた状態の受皿14が引
き出し可能に載置されている。尚、ロースタ7の使用時
には、焼き網13上に被調理物を載置すると共に、受皿
14内に予め水を供給しておくものである。
【0011】また、加熱調理室8の奥壁には排気口15
が設けられており、この排気口15は図示しない排気管
を介して前記トッププレート4の隅部に設けられた排気
孔16(図2参照)に連通されている。
が設けられており、この排気口15は図示しない排気管
を介して前記トッププレート4の隅部に設けられた排気
孔16(図2参照)に連通されている。
【0012】加熱調理室8の底部における受皿14と対
応する部位には、外箱10及び内箱11を貫通する孔部
17が形成されており、この孔部17内に金属製の感熱
キャップ18が上下動可能に収納されている。この感熱
キャップ18は、スプリング19によって上方へ付勢さ
れており、以て常時において受皿14の下面に圧接する
構成となっている。
応する部位には、外箱10及び内箱11を貫通する孔部
17が形成されており、この孔部17内に金属製の感熱
キャップ18が上下動可能に収納されている。この感熱
キャップ18は、スプリング19によって上方へ付勢さ
れており、以て常時において受皿14の下面に圧接する
構成となっている。
【0013】感熱キャップ19における受皿14との接
触部分の内側には、温度検出手段たるサーミスタ20が
伝熱的に固着されており、以て当該サーミスタ20によ
り受皿14の温度を検出できるように構成されている。
触部分の内側には、温度検出手段たるサーミスタ20が
伝熱的に固着されており、以て当該サーミスタ20によ
り受皿14の温度を検出できるように構成されている。
【0014】図3には上記のようなハロゲンクッキング
ヒータ1の電気的構成の概略が示されており、以下これ
について説明する。但し、この図3においては、簡略化
のために1つの加熱ユニット3についてのみ関連構成を
示している。
ヒータ1の電気的構成の概略が示されており、以下これ
について説明する。但し、この図3においては、簡略化
のために1つの加熱ユニット3についてのみ関連構成を
示している。
【0015】即ち、加熱ユニット3は、交流電源21か
ら電源スイッチ5及びトライアック22を介して通電さ
れ、また、電気ヒータ12も交流電源21から電源スイ
ッチ5及びトライアック23を介して通電される接続と
なっている。この場合、上記各トライアック22及び2
3は、本発明でいう信号発生手段を構成するマイクロコ
ンピュータ24により夫々駆動回路25及び26を通じ
てゲート制御されるようになっている。
ら電源スイッチ5及びトライアック22を介して通電さ
れ、また、電気ヒータ12も交流電源21から電源スイ
ッチ5及びトライアック23を介して通電される接続と
なっている。この場合、上記各トライアック22及び2
3は、本発明でいう信号発生手段を構成するマイクロコ
ンピュータ24により夫々駆動回路25及び26を通じ
てゲート制御されるようになっている。
【0016】上記マイクロコンピュータ24の電源は、
前記交流電源21から定電圧回路27を通じて与えられ
るようになっており、この定電圧回路27からはA/D
コンバータ28の電源も得るようになっている。また、
前記サーミスタ20は、定電圧回路27からの出力を抵
抗29を介して受けるように接続されており、従って、
サーミスタ20の両端からは、その検出温度(受皿14
の温度)に応じたレベルのアナログ電圧信号が出力され
るものであり、斯かる電圧信号は、A/Dコンバータ2
8を介してマイクロコンピュータ24に与えられる。
前記交流電源21から定電圧回路27を通じて与えられ
るようになっており、この定電圧回路27からはA/D
コンバータ28の電源も得るようになっている。また、
前記サーミスタ20は、定電圧回路27からの出力を抵
抗29を介して受けるように接続されており、従って、
サーミスタ20の両端からは、その検出温度(受皿14
の温度)に応じたレベルのアナログ電圧信号が出力され
るものであり、斯かる電圧信号は、A/Dコンバータ2
8を介してマイクロコンピュータ24に与えられる。
【0017】加熱ユニット3用の操作スイッチ30〜3
3、加熱ユニット3の出力の大小を表示するための発光
ダイオード34群は例えば右側の操作パネル6bに配設
され、ロースタ7用の操作スイッチ35及び36、ロー
スタ7の動作表示用の発光ダイオード37は例えば左側
の操作パネル6aに配設されたもので、各操作スイッチ
30〜33、35、36のオン信号はマイクロコンピュ
ータ24に与えられ、また、各発光ダイオード34、3
7はマイクロコンピュータ24により動作制御される構
成となっている。また、ブザー38は、外枠2内の適宜
部位に配設されたもので、このブザー38はマイクロコ
ンピュータ24から警報信号Saが出力されたときに鳴
動される構成となっている。
3、加熱ユニット3の出力の大小を表示するための発光
ダイオード34群は例えば右側の操作パネル6bに配設
され、ロースタ7用の操作スイッチ35及び36、ロー
スタ7の動作表示用の発光ダイオード37は例えば左側
の操作パネル6aに配設されたもので、各操作スイッチ
30〜33、35、36のオン信号はマイクロコンピュ
ータ24に与えられ、また、各発光ダイオード34、3
7はマイクロコンピュータ24により動作制御される構
成となっている。また、ブザー38は、外枠2内の適宜
部位に配設されたもので、このブザー38はマイクロコ
ンピュータ24から警報信号Saが出力されたときに鳴
動される構成となっている。
【0018】マイクロコンピュータ24は、上記のよう
な各入力信号及び予めインプットされた制御用データに
基づいて、トライアック22、23、発光ダイオード3
4、37及びブザー38の制御を行うものであり、以下
においてはマイクロコンピュータ24の制御内容及び関
連した作用について図4、図5を参照しながら説明す
る。
な各入力信号及び予めインプットされた制御用データに
基づいて、トライアック22、23、発光ダイオード3
4、37及びブザー38の制御を行うものであり、以下
においてはマイクロコンピュータ24の制御内容及び関
連した作用について図4、図5を参照しながら説明す
る。
【0019】図4にはマイクロコンピュータ24による
制御内容のうち、本発明の要旨に直接関係したロースタ
7の動作制御ルーチンが示されている。この動作制御ル
ーチンは、操作パネル6aに設けられた電源投入用の操
作スイッチ35がオンされたときに実行されるものであ
り、まず、後述する図示しない内部タイマを初期状態に
リセットし(ステップS1)、サーミスタ20からA/
Dコンバータ28を介して与えられる電圧信号により示
される検出温度T(つまり受皿14の温度)が予め記憶
した初期温度T0 以下か否かを判断する(ステップS
2)。
制御内容のうち、本発明の要旨に直接関係したロースタ
7の動作制御ルーチンが示されている。この動作制御ル
ーチンは、操作パネル6aに設けられた電源投入用の操
作スイッチ35がオンされたときに実行されるものであ
り、まず、後述する図示しない内部タイマを初期状態に
リセットし(ステップS1)、サーミスタ20からA/
Dコンバータ28を介して与えられる電圧信号により示
される検出温度T(つまり受皿14の温度)が予め記憶
した初期温度T0 以下か否かを判断する(ステップS
2)。
【0020】ここで、上記初期温度T0 は、ロースタ7
のコールドスタート時における受皿14の温度より高く
且つホットスタート時における受皿14の温度より低く
なるように設定されており、従って、ロースタ7の動作
が所定時間以上停止された状態から操作スイッチ35が
オンされたときには、ステップS2で「YES」と判断
されることになる。これに対して、ロースタ7がホット
スタートされる状態時(つまりロースタ7が繰り返し使
用される状態時)には、ステップS2で「NO」と判断
されることになる。
のコールドスタート時における受皿14の温度より高く
且つホットスタート時における受皿14の温度より低く
なるように設定されており、従って、ロースタ7の動作
が所定時間以上停止された状態から操作スイッチ35が
オンされたときには、ステップS2で「YES」と判断
されることになる。これに対して、ロースタ7がホット
スタートされる状態時(つまりロースタ7が繰り返し使
用される状態時)には、ステップS2で「NO」と判断
されることになる。
【0021】ステップS2で「YES」と判断した場合
には、トライアック23をターンオンさせて電気ヒータ
12に対する通電を開始し(ステップS3)、この状態
で検出温度Tが予め記憶した第1の基準温度T1 に上昇
するまで待機する(ステップS4)。検出温度Tが第1
の基準温度T1 まで上昇したときには、前記内部タイマ
のタイマ動作を開始させると共に、そのタイマ動作時間
が予め設定した基準時間Δtに達するまで待機する(ス
テップS5、S6)。
には、トライアック23をターンオンさせて電気ヒータ
12に対する通電を開始し(ステップS3)、この状態
で検出温度Tが予め記憶した第1の基準温度T1 に上昇
するまで待機する(ステップS4)。検出温度Tが第1
の基準温度T1 まで上昇したときには、前記内部タイマ
のタイマ動作を開始させると共に、そのタイマ動作時間
が予め設定した基準時間Δtに達するまで待機する(ス
テップS5、S6)。
【0022】内部タイマのタイマ動作開始後に基準時間
Δtが経過したとき(ステップS6で「YES」)に
は、検出温度Tが予め記憶した第2の基準温度T2 に到
達したか否かを判断する(ステップS7)。
Δtが経過したとき(ステップS6で「YES」)に
は、検出温度Tが予め記憶した第2の基準温度T2 に到
達したか否かを判断する(ステップS7)。
【0023】ここで、検出温度Tの上昇度合は、受皿1
4内の水の有無に応じて大きく異なるものであり、その
様子を図5に示す(但し、この図はコールドスタート時
の特性である)。つまり、受皿14内に水がある状態で
は、検出温度Tの上昇度合が小さくなると共に、最高温
度も100℃以上に達することがないものであるが、受
皿14内に水がない状態では、検出温度Tの上昇度合が
大きくなると共に、最高温度も100℃を大きく越える
ようになる。
4内の水の有無に応じて大きく異なるものであり、その
様子を図5に示す(但し、この図はコールドスタート時
の特性である)。つまり、受皿14内に水がある状態で
は、検出温度Tの上昇度合が小さくなると共に、最高温
度も100℃以上に達することがないものであるが、受
皿14内に水がない状態では、検出温度Tの上昇度合が
大きくなると共に、最高温度も100℃を大きく越える
ようになる。
【0024】しかして、前記ステップS7で「YES」
と判断される状態は、第1の基準温度T1 に到達した時
点を始点とした検出温度Tの上昇率が、本発明でいう限
度条件の一例である基準温度上昇率ΔH/Δt(但し、
ΔHは第1の基準温度T1 と第2の基準温度T2 との温
度差)を越えた状態に相当し、また、ステップS7で
「NO」と判断される状態は、上記のような検出温度T
の上昇率が、ΔH/Δt以内に収まっている状態に相当
する。
と判断される状態は、第1の基準温度T1 に到達した時
点を始点とした検出温度Tの上昇率が、本発明でいう限
度条件の一例である基準温度上昇率ΔH/Δt(但し、
ΔHは第1の基準温度T1 と第2の基準温度T2 との温
度差)を越えた状態に相当し、また、ステップS7で
「NO」と判断される状態は、上記のような検出温度T
の上昇率が、ΔH/Δt以内に収まっている状態に相当
する。
【0025】つまり、図5に示すように、受皿14内に
水がある状態での検出温度Tの上昇率Δh1/Δt、受皿
14内に水がない状態での検出温度Tの上昇率Δh2/Δ
tは、前記基準温度上昇率ΔH/Δtに対して、 (Δh1/Δt)<(ΔH/Δt)<(Δh2/Δt) の関係を呈するものであり、斯様な関係を元に受皿14
内の水の有無を判断することが可能となる。
水がある状態での検出温度Tの上昇率Δh1/Δt、受皿
14内に水がない状態での検出温度Tの上昇率Δh2/Δ
tは、前記基準温度上昇率ΔH/Δtに対して、 (Δh1/Δt)<(ΔH/Δt)<(Δh2/Δt) の関係を呈するものであり、斯様な関係を元に受皿14
内の水の有無を判断することが可能となる。
【0026】さて、ステップS7で「YES」と判断し
た場合、つまり受皿14内に水が存在しないと判断した
場合には、警報信号Saを発生してブザー38を鳴動さ
せると共に、トライアック23をターンオフさせて電気
ヒータ12を断電し(ステップS8、S9)、この後に
リターンする。尚、このようなブザー38の鳴動状態
は、例えば電源スイッチ5のオフに応じて解除する構成
とすることができる。
た場合、つまり受皿14内に水が存在しないと判断した
場合には、警報信号Saを発生してブザー38を鳴動さ
せると共に、トライアック23をターンオフさせて電気
ヒータ12を断電し(ステップS8、S9)、この後に
リターンする。尚、このようなブザー38の鳴動状態
は、例えば電源スイッチ5のオフに応じて解除する構成
とすることができる。
【0027】これに対してステップS7で「NO」と判
断した場合、つまり受皿14内に水が存在すると判断し
た場合には、検出温度Tが本発明でいう限度条件の一例
である上限温度T3 (例えば100℃)を越えるまで、
若しくは操作パネル6aに設けられた電源切り用の操作
スイッチ36がオンされるまで待機し(ステップS1
0、S11)、これにより電気ヒータ12に対する通電
を継続する。
断した場合、つまり受皿14内に水が存在すると判断し
た場合には、検出温度Tが本発明でいう限度条件の一例
である上限温度T3 (例えば100℃)を越えるまで、
若しくは操作パネル6aに設けられた電源切り用の操作
スイッチ36がオンされるまで待機し(ステップS1
0、S11)、これにより電気ヒータ12に対する通電
を継続する。
【0028】検出温度Tが上限温度T3 を越えた場合
(ステップS10で「YES」)には、警報信号Saを
発生してブザー38を鳴動させると共に、電気ヒータ1
2を断電し(ステップS12、S13)、この後にリタ
ーンする。これにより、電気ヒータ12の通電状態、つ
まり加熱調理の実行途中において、受皿14内の水が蒸
発してなくなった場合にも、ブザー38の鳴動並びに電
気ヒータ12の断電制御が行われることになる。
(ステップS10で「YES」)には、警報信号Saを
発生してブザー38を鳴動させると共に、電気ヒータ1
2を断電し(ステップS12、S13)、この後にリタ
ーンする。これにより、電気ヒータ12の通電状態、つ
まり加熱調理の実行途中において、受皿14内の水が蒸
発してなくなった場合にも、ブザー38の鳴動並びに電
気ヒータ12の断電制御が行われることになる。
【0029】また、操作スイッチ36がオンされた場合
(ステップS11で「YES」)には、電気ヒータ12
を断電するステップS13のみを実行してリターンす
る。
(ステップS11で「YES」)には、電気ヒータ12
を断電するステップS13のみを実行してリターンす
る。
【0030】一方、前記ステップS2で「NO」と判断
した場合、つまりロースタ7がホットスタートされる状
態時には、検出温度Tが前記上限温度T3 を越えている
か否かを判断する(ステップS14)。ここで、「YE
S」と判断した場合、つまり受皿14内に水が存在しな
いと判断した場合には、ブザー38を鳴動させる前記ス
テップS8及び電気ヒータ12を断電する前記ステップ
S9を実行してリターンする。
した場合、つまりロースタ7がホットスタートされる状
態時には、検出温度Tが前記上限温度T3 を越えている
か否かを判断する(ステップS14)。ここで、「YE
S」と判断した場合、つまり受皿14内に水が存在しな
いと判断した場合には、ブザー38を鳴動させる前記ス
テップS8及び電気ヒータ12を断電する前記ステップ
S9を実行してリターンする。
【0031】これに対して、ステップS14で「NO」
と判断した場合、つまり受皿14内に水が存在すると判
断した場合には、トライアック23をターンオンさせて
電気ヒータ12に対する通電を開始し(ステップS1
5)、この後に前記判断ステップS10以降の制御を実
行する。
と判断した場合、つまり受皿14内に水が存在すると判
断した場合には、トライアック23をターンオンさせて
電気ヒータ12に対する通電を開始し(ステップS1
5)、この後に前記判断ステップS10以降の制御を実
行する。
【0032】以上要するに、マイクロコンピュータ24
は、ロースタ7での加熱調理が受皿14内に水が供給さ
れていない状態で開始された場合、並びに加熱調理途中
で受皿14内の水が蒸発してなくなった場合に、ブザー
38を鳴動させて使用者に水の補給を促すと共に、電気
ヒータ12を強制的に断電させるという制御を行うもの
である。この結果、受皿14内に水がない状態で加熱調
理が続行されてしまう虞がなくなるから、被調理物から
落下した脂肪分が発火して煙の発生を招いたり、加熱調
理室8内の温度が異常に上昇したりする事態を確実に防
止できるようになると共に、被調理物が過乾燥状態とな
ってその味が落ちてしまう虞がなくなるものである。
は、ロースタ7での加熱調理が受皿14内に水が供給さ
れていない状態で開始された場合、並びに加熱調理途中
で受皿14内の水が蒸発してなくなった場合に、ブザー
38を鳴動させて使用者に水の補給を促すと共に、電気
ヒータ12を強制的に断電させるという制御を行うもの
である。この結果、受皿14内に水がない状態で加熱調
理が続行されてしまう虞がなくなるから、被調理物から
落下した脂肪分が発火して煙の発生を招いたり、加熱調
理室8内の温度が異常に上昇したりする事態を確実に防
止できるようになると共に、被調理物が過乾燥状態とな
ってその味が落ちてしまう虞がなくなるものである。
【0033】尚、上記実施例では、受皿14内の水の有
無の判定動作を、サーミスタ20による検出温度Tの基
準時間Δt当たりの上昇度合に基づいて行う構成、並び
に上記検出温度Tが絶対的な温度である上限温度T3 を
越えたか否かに基づいて行う構成を採用したが、上記判
定動作を、検出温度Tが所定温度に到達するまでの時間
の長短に基づいて行う構成としたり、検出温度Tを時間
微分した出力(つまり温度勾配)に基づいて行う構成と
しても良いものである。
無の判定動作を、サーミスタ20による検出温度Tの基
準時間Δt当たりの上昇度合に基づいて行う構成、並び
に上記検出温度Tが絶対的な温度である上限温度T3 を
越えたか否かに基づいて行う構成を採用したが、上記判
定動作を、検出温度Tが所定温度に到達するまでの時間
の長短に基づいて行う構成としたり、検出温度Tを時間
微分した出力(つまり温度勾配)に基づいて行う構成と
しても良いものである。
【0034】また、上記実施例では、ブザー38の鳴動
と同時に電気ヒータ12を断電させる構成としたが、こ
のような断電制御は必要に応じて行えば良いものであ
る。
と同時に電気ヒータ12を断電させる構成としたが、こ
のような断電制御は必要に応じて行えば良いものであ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、被調理物の下方に配置された受皿内に水を
収納した状態で加熱調理を行う加熱調理器において、そ
の受皿の温度の上昇度合が予め設定された限度条件から
外れたときに警報信号を発生する構成としたので、受皿
内に水がない状態のまま加熱調理が行われることに伴う
異常状態の発生を未然に防止できるようになるという有
益な効果を奏するものである。
かなように、被調理物の下方に配置された受皿内に水を
収納した状態で加熱調理を行う加熱調理器において、そ
の受皿の温度の上昇度合が予め設定された限度条件から
外れたときに警報信号を発生する構成としたので、受皿
内に水がない状態のまま加熱調理が行われることに伴う
異常状態の発生を未然に防止できるようになるという有
益な効果を奏するものである。
【図1】本発明の一実施例を示す要部の縦断面図
【図2】ハロゲンクッキングヒータの全体を一部破断し
て示す斜視図
て示す斜視図
【図3】電気的構成図
【図4】制御内容を示すフローチャート
【図5】受皿の温度上昇特性図
図中、1はハロゲンクッキングヒータ、7はロースタ
(加熱調理器)、8は加熱調理室、12は電気ヒータ
(加熱手段)、13は焼き網、14は受皿、18は感熱
キャップ、20はサーミスタ(温度検出手段)、24は
マイクロコンピュータ(信号発生手段)、38はブザー
を示す。
(加熱調理器)、8は加熱調理室、12は電気ヒータ
(加熱手段)、13は焼き網、14は受皿、18は感熱
キャップ、20はサーミスタ(温度検出手段)、24は
マイクロコンピュータ(信号発生手段)、38はブザー
を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 被調理物を上方から加熱するための加熱
手段と、被調理物の下方に配置される受皿とを備え、前
記受皿内に水を収納した状態で加熱調理を行う加熱調理
器において、前記受皿の温度を検出する温度検出手段
と、この温度検出手段による検出温度の上昇度合が予め
設定された限度条件から外れたときに警報信号を発生す
る信号発生手段とを備えたことを特徴とする加熱調理
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3966492A JPH05240453A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3966492A JPH05240453A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05240453A true JPH05240453A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=12559358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3966492A Pending JPH05240453A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05240453A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001074250A (ja) * | 1999-09-01 | 2001-03-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 加熱調理器 |
JP2009050487A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Panasonic Corp | 誘導加熱調理器 |
JP2010201060A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Toshiba Corp | 加熱調理器 |
JP2011075274A (ja) * | 2010-12-10 | 2011-04-14 | Panasonic Corp | 加熱調理器、電磁誘導調理器およびそのプログラム |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP3966492A patent/JPH05240453A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001074250A (ja) * | 1999-09-01 | 2001-03-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 加熱調理器 |
JP2009050487A (ja) * | 2007-08-28 | 2009-03-12 | Panasonic Corp | 誘導加熱調理器 |
JP2010201060A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Toshiba Corp | 加熱調理器 |
JP2011075274A (ja) * | 2010-12-10 | 2011-04-14 | Panasonic Corp | 加熱調理器、電磁誘導調理器およびそのプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5567458A (en) | Method and apparatus for automatic adiabatic cooking | |
KR960002811B1 (ko) | 가열조리장치 | |
JP2012247092A (ja) | 加熱調理器 | |
JPH05240453A (ja) | 加熱調理器 | |
JP2009050487A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP3203627B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP2001349556A (ja) | 加熱調理器 | |
JP3166686B2 (ja) | 保温調理容器 | |
JP4946650B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2008228960A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JPH05146355A (ja) | タイマーセツト付炊飯ジヤー及び吸水工程条件設定方法 | |
JP3133974B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JPH09238846A (ja) | グリル装置 | |
JPH0914669A (ja) | 加熱調理器 | |
KR910017129A (ko) | 가열 조리기 | |
JP2793371B2 (ja) | 加熱調理器 | |
JP2004226040A (ja) | 加熱調理器 | |
JP3678174B2 (ja) | 高周波加熱器 | |
JPH04257623A (ja) | 加熱調理装置 | |
JP3016964B2 (ja) | 調理器用自動消火装置 | |
JPH07174345A (ja) | ロースタ | |
JPH0462316A (ja) | こんろの制御装置 | |
JPH08299166A (ja) | 蒸らし煮装置 | |
JP2000070150A (ja) | 自動フィッシュロースター | |
JP2000296063A (ja) | オーブン機能付きフィッシュロースター |