JPH0523924A - エンジンの組立方法、及びこれに用いるパレツト - Google Patents

エンジンの組立方法、及びこれに用いるパレツト

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JPH0523924A
JPH0523924A JP20009491A JP20009491A JPH0523924A JP H0523924 A JPH0523924 A JP H0523924A JP 20009491 A JP20009491 A JP 20009491A JP 20009491 A JP20009491 A JP 20009491A JP H0523924 A JPH0523924 A JP H0523924A
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JP
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pallet
engine
turntable
fluid pressure
assembling
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JP20009491A
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English (en)
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Minoru Ueda
稔 上田
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コンベヤ1上を搬送されるパレット10にタ
ーンテーブル12を設け、これにエンジンWを載置し、
ステーションAではエンジンWの一側にデフェレンシャ
ルケースW6を組み付け、爾後隣接するステーションB
にパレット10を搬送し、ターンテーブル12を機種に
応じて自動的に回転させ、エンジンWの姿勢を変更して
ミッションケースW7を組み付け、ターンテーブル12
の回転駆動機構は流体アクチュエータ26等で構成さ
れ、流体圧は貯溜タンク23に貯溜され、搬送過程で流
体圧は供給され、パレット10上のエンジンの姿勢を自
動的に変更してエンジンを組み立てる方法、及びパレッ
ト。 【効果】 重量の重いエンジンをステーション毎に自動
的に機種に応じて姿勢変更できるので、エンジン組み立
てのサイクルタイムが短くなり、効率的な組み立てが行
なえ、又エンジンの姿勢変更が手動によらないので、安
全性が向上し、更にエンジン組み立てのロボットによる
自動化を促進する上でも好ましく、一方、パレットの構
造も簡素で足りる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの合理的な組
立方法、及びこれに用いるに最適なパレットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジン等のワークをパレッ
トで搬送する場合、ワークをクランプする機構、該機構
を作動させるアクチュエータ、該アクチュエーターを駆
動させる駆動源とをパレットに設置し、作業ステーショ
ン毎に作動圧を供給しているが、作業ステーション毎に
作動圧の供給接続口を夫々設置することはコスト面で不
利である。
【0003】そこで、特開平2―41828号では、初
工程領域と完成品取出領域に流体圧供給用接続機構を設
け、ワークのクランプ、及びこれの解除を外部からの流
体圧の接続、供給によって行なうものである。かかる技
術は、流体圧の供給位置が限られてしまうこと、又ワー
クの保持手段のみにしか利用することができず、組付作
業の効率化を図る上で不十分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
組み立てに際し、例えば、FFエンジンで、車体の進行
方向にクランクシャフトを向けるようにした縦置きエン
ジンでは、エンジンの一側にデフェレンシャルケース
が、又エンジンの上記デフェレンシャルケースに対し9
0°離間した部位にミッションケースが設けられ、従っ
て、これ等の組立ライン上で夫々を組み付ける際、各作
業位置でエンジンを90°姿勢変更してセットする必要
がある。
【0005】従来では、パレット上にターンテーブルを
設け、ターンテーブル上にエンジンを載置し、コンベヤ
で搬送されてくるパレットが当該作業位置に達し、姿勢
を変更する場合には、ターンテーブルは手動回転式なの
で、先ず、ターンテーブルのロックを解除し、次にター
ンテーブルを手作業で回転させ、回転位置でロックし、
姿勢が変更されて当該姿勢での保持の確実を確認して作
業を行なっている。
【0006】かかる従来の作業は、当該作業位置でのロ
ック解除、回転操作、ロックの作業を必要とし、作業が
面倒、煩雑であり、又ターンテーブルの回転作業時間が
多く必要とし、作業性が悪く、時間当たりの作業台数が
少なくなり、効率の点でも好ましくない。又、エンジン
は重量物なので、ターンテーブルの回転作業にも力を要
し、回転作業が積重なると疲労増大の原因ともなる。
【0007】一方、エンジンの機種によっては、ターン
テーブルを左、或いは右方向に選択して回転させる必要
があり、混種ラインでは次々とエンジンが搬送されてき
て、エンジンの機種を目視で確認し、エンジンを左、或
いは右方向に選択的に回転操作することは、作業上これ
亦甚だ面倒、煩雑で、誤って反対側に回転させてしまう
虞もあり、この場合には原位置に戻し、且つ所定の方向
に回転させる作業が必要となり、作業性の点で問題があ
る。
【0008】本発明は、かかる従来技術の課題を解決す
べくなされたもので、その目的とする処は、手作業によ
るエンジンの回転操作を排し、機器の取付作業位置で作
業に適するように自動的にパレットのエンジン載置ター
ンテーブルを回転させて作業姿勢にセットし、且つこれ
を機種に対応して自動的に左、或いは右に選択的に回転
させて姿勢変更を行ない得るようにし、作業性を向上さ
せたエンジンの組立方法を提供し、又回転駆動機構への
流体圧の供給を作業に関連させて事前に行ない得るよう
にし、パレットの流体圧供給源の排除、パレットの構造
の簡素化、コンパクト化等を図ったパレットを提供する
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、搬送されるパレットにはエンジンを載置す
るターンテーブル、これの回転駆動機構を備え、上記パ
レットの搬送で、第1の作業位置で該パレットに載置さ
れたエンジンの投入姿勢のまま第1の付属機器の組付作
業を行ない、爾後、パレットの進行で、次の第2の作業
位置で外部作動機構により上記回転駆動機構を作動さ
せ、ターンテーブルを自動的に回転させてエンジンの作
業姿勢を変更し、第2の付属機器の組付を行なうように
したエンジンの組立方法であり、上記した機器は、一方
がデフェレンシャルケースで、他方がミッションケース
であるエンジンの組立方法である。
【0010】又、上記組立に用いられるパレットは、コ
ンベヤ上に載置され、搬送されるパレット本体と、該パ
レット本体上に水平面内で回転自在に支持、設置された
ターンテーブルと、パレット本体に配設され、エアシリ
ンダー等の流体アクチュエーターで構成され、これの進
退でターンテーブルを回転させる回転駆動機構と、該回
転駆動機構にエア等の流体圧を供給する流体圧貯溜手
段、パレット外の流体圧供給手段と所定位置で接続され
て該流体圧貯溜手段に流体圧を供給する流体圧被供給手
段と、パレット外の外部作動機構に所定位置で係合し、
回転駆動機構を駆動させる起動手段、とを備えることで
ある。そして、上記パレットの起動手段は複数備え、上
記パレット外の外部作動機構も複数で、複数の外部作動
機構の一つを選択して駆動し、複数のパレット側の起動
手段の対応する一つを起動させ、これの選択により機種
変更でターンテーブルの回転方向を変更し、機種変更に
対応して組付姿勢を機種毎に選択し得るようにしたパレ
ットである。
【0011】そして、上記パレットの起動手段は複数備
え、上記パレット外の外部作動機構も複数で、複数の外
部作動機構の一つを選択して駆動し、複数のパレット側
の起動手段の対応する一つを起動させ、これの選択によ
り機種変更でターンテーブルの回転方向を変更し、機種
変更に対応して組付姿勢を機種毎に選択し得るようにし
たパレットである。
【0012】
【作用】上記手段によれば、組立ラインを搬送されるパ
レットにエンジンを搭載し、そのままの姿勢でエンジン
へのデフェレンシャルケース等の組付作業を行ない、爾
後パレットを次の作業ステーションへ搬送し、次の作業
ステーションではパレットのエンジンを載置するターン
テーブルが自動的に回転し、エンジンの姿勢を変更し、
ミッションケース等の組付を行なうことができ、ターテ
ーブルの回転方向は、外部作動機構で機種毎に自動的に
切替えることができ、一方、パレットは、回転機構の駆
動源を搭載する必要がなく、外部から自動的に供給され
る流体圧貯溜手段で駆動される。
【0013】
【実施例】次に本発明の一実施例を添付した図面に従っ
て詳述する。図1はパレット上にエンジンを載置し、第
1の作業姿勢でデフェレンシャルケースを組み付ける以
前の説明的斜視図、図2はデフェレンシャルケースの組
付作業を示すエンジンの要部を破断して示した正面図、
図3は第2の作業姿勢でミッションケースを組み付けた
状態の斜視図、図4はパレットを含む組立ラインの説明
的平面図、図5はパレットの要部を破断した平面図で、
姿勢変更以前の図、図6は図5の6―6線断面図、図7
は図5の7―7線断面図で、圧気供給状態を説明する
図、図8はパレットの要部を破断した平面図で、姿勢変
更後の図、図9は操作部の一例を示す平面図、図10は
回転機構、及び圧気供給機構の制御回路の一例を示す図
である。
【0014】図1において、1はエンジン組立ラインに
配設されたコンベヤで、図2に示すように床F上に固設
された枠体2、枠体上部に配設され、搬送方向に設けら
れた搬送ローラ3…等からなる。かかるコンベヤ1の搬
送ローラ3…上にパレット10が載置され、搬送ローラ
3…で搬送方向の下流方向に搬送されてゆく。
【0015】パレット10は、矩形板状の本体11と、
これの長さ方向の中間部乃至前部に配設されたターンテ
ーブル12を備え、ターンテーブル12上にエンジンW
を載置する。エンジンWは重量が重く、形状が略々共通
なので、ターンテーブル12上に図1、図3に示す如く
ホルダー13…を突設しておき、これでエンジンWの下
部周囲の適所を係合、保持するようにした。エンジンW
は、下部にオイルパンを含むクランクケースW1、中間
部のシリンダ部W2、上部のシリンダヘッドを含むヘッ
ドカバーW3、長さ方向の前部に配設された補機のベル
ト・プーリ機構W4等が外観に臨んで設けられている。
【0016】図1、図2はデフェレンシャルケースを取
付作業状態を示し、エンジンはコンベヤ1の搬送方向、
即ち図1の左方向を搬送方向として、補機のベルト・プ
ーリ機構W4を有する前部が、この方向を向くようにパ
レット10のターンテーブル12上に載置され、デフェ
レンシャルケースの組付姿勢に保持されている。コンベ
ヤ1の図1、図2、図3の右側を作業側とし、エンジン
Wの一側にデフェレンシャルケースの取付部W5が予め
形成されおり、作業側に取付部W5が臨んでいる。
【0017】実施例では、デフェレンシャルケースW6
の組付ステーションを第1の組付ステーションAとし、
上記したエンジンWの作業姿勢下で、図2の如くデフェ
レンシャル機構を含むデフェレンシャルケースW6を取
付部W5に嵌装し、コンベヤ1上に配設された吊下げ機
構4、ホイスト5等で吊下げられたナットランナ6等で
デフェレンシャルケースW6を取付部W5にボルト止め
等して結着する。
【0018】デフェレンシャルケースW6を組付後、パ
レット10は搬送方向の下流側にあるミッションケース
の組付ステーションである第2の組付ステーションBに
搬送され、該ステーションBでミッションケースW7を
組み付け、ミッションケースW7は、図3の左側の図で
明らかなように、エンジンWのデフェレンシャルケース
W6に対して90°位相が異なる部位、即ちエンジンの
後側に配設され、従って、デフェレンシャルケースW6
の組付姿勢から90°ターンテーブル12を回転(旋
回)させ、ミッションケース取付部をコンベヤ1の作業
側に向ける必要がある。
【0019】上記したエンジン組立に用いるパレット1
0を図5乃至図7に従って詳述すると、パレット10は
既述のように矩形板状の本体11とターンテーブル12
とからなる。図5乃至図7は、図の煩雑化を避けるため
何れもホルダ13…を除いて示されたいる。ターンテー
ブル12は偏心した部分を回転中心とし、下面に円形の
リング部、実施例では欠円状のリング部14が垂下、突
設され、一方、本体の上面には対応するリング部15を
起設し、リング部14,15間にベアリング16を介設
し、ターンテーブル12を、本体11に対して、水平面
内で回転(旋回)自在に支持する。
【0020】本体11上の上記したリング部15の一側
には図6で示したように支軸17を起設し、これの下半
部にピニオン18を回転自在に軸支し、支軸17のピニ
オン18上にスプロケット19を回転自在に軸支し、該
スプロケット19と下方のピニオン18とを一体的に結
合する。一方、ターンテーブル12の下面に垂下、突設
したリング部14の欠円部14―1の両端部には、チエ
ン20の両端部を係止具21,22で連結し、チエン2
0はリング部14外周を弛緩した状態で囲み、弛んだ中
間部を上記したスプロケット19の外周に噛合させる。
従って、ピニオン18の回転は、スプロケット19に伝
達され、チエン20を回転方向に引張し、結果としてリ
ング部14はチエン20で引張された左右方向に回転
し、ターンテーブル12は回転せしめられることとな
る。
【0021】パレット本体11の上記したターンテーブ
ル12以外の搬送方向後半部上には、本体11を横断す
るように圧気の貯溜タンク(リザーバータンク)23が
配設され、貯溜タンク23の一端部には圧気供給接続部
24が設けられ、図7に示す如く接続部24は本体11
の下方に開口している。又、貯溜タンク23の周囲適所
には、レギュレータ、リセットスイッチ、手動回転スイ
ッチ、ゲージ等の付属機器25が配設されている。
【0022】貯溜タンク23の他端部側には、パレット
本体11の前後方向にエアシリンダ26が配設され、エ
アシリンダ26は貯溜タンク23と切替え弁等を介して
接続され、エアシリンダ26のロッド27の先端部には
所定長さのラック28が軸線を同じくして連結されてい
る。かかるラック28の歯部を上記したピニオン18に
噛合せしめ、シリンダ26の作動でロッド27を伸縮さ
せ、ラック28を直線進退動させてピニオン18を左右
方向に回転させるように構成されている。
【0023】パレット本体11上の上記したエアシリン
ダ26の外側には、後述する外部作動機構40で作動せ
しめられる切替えスイッチ29,30が設置され、該切
替えスイッチ29,30は、一方がシリンダ26のロッ
ド27を後退させてターンテーブル12を右回転させる
ように構成され、他方がロッド27を伸張させてターン
テーブル12を左回転させるように構成されている。
又、本体11上の前端部の一端部と、中間部の後方寄り
部分の一部にはターンテーブル12の回転限を規制する
ストッパ31,32が起設されている。
【0024】図5は、パレット10がデフェレンシャル
ケースW6を組み付ける第1の組付ステーションAに臨
んでいる状態を示し、シリンダ26のロッド27は伸張
限にあり、パレット本体11上のターンテーブル12
は、前端の一端部がストッパ31に当接し、又ピニオン
18とラック28との噛合でそれ以上の回転、動きを規
制、ロックされている。以上の状態でターンテーブル1
2上にエンジンWを載置、セットし、エンジンはデフェ
レンシャルケースW6の取付部W5がコンベヤ1の図5
の下側であるステーションAを向き、上記したようにデ
フェレンシャルケースW6をエンジンWの取付部W5に
組み付ける。
【0025】かかる組付位置で、次工程でターンテーブ
ル12を回転させるための動力原である圧気を補給す
る。即ち、ステーションAで作業を行なうと同時に、こ
の位置でパレット本体11上に配設した貯溜タンク23
の接続部24のノズル部24―1がコンベヤ1の枠体2
に設けた圧気供給バルブ33に接続し、圧気の供給を受
け、タンク23内に圧気を充填する。具体的には、圧気
源34に繋がるバルブ33は、シリンダ35、ピストン
36からなり、ピストン36、ピストンロッド37内に
L型の供給通路38を備え、ロッド37の先端部にシー
ル部材39が設けられており、ピストン36の下面に圧
気を導入し、ピストン36を上昇させ、ロッド37先端
部をノズル部24―1に突き合わせ、シール部材39で
シールし、一方、ピストン36の上昇で圧気源34の回
路と通路38とを接続し、圧気の供給を行なう。
【0026】以上の如く、ステーションAで貯溜タンク
23に圧気を供給し、デフェレンシャルケースW6を組
み付け、爾後、次工程をなすミッションケース組付ステ
ーションBにパレット10をコンベヤ1で搬送する。
【0027】ステーションBには、図4、図8で示すよ
うに外部作動機構40が配設され、外部作動機構40
は、2個の機種切替えシリンダ41,42を搬送方向に
隙間をもって配設して構成されている。上記の如くデフ
ェレンシャルケースW6を組み付け、貯溜タンク23に
圧気を供給し、貯溜した状態で、ミッションケース組付
ステーションBに、パレット10が搬送され、作業位置
で停止する。この状態で、パレット本体11の上記した
切替えスイッチ29,30は切替えシリンダ41,42
の対応するものと近接し、対峙する。
【0028】外部作動機構40には予め当該パレット1
0の機種がインプットされており、指令にもとずき、例
えばシリンダ41が駆動され、ロッド41―1を伸張さ
せ、これと対応する切替えスイッチ29の操作部29―
1を押圧する。スイッチ29のオンにより、シリンダ2
6をロッド27が後退動するように切替え、ロッド27
を後退させ、ラック28は後退動し、ピニオン18は図
5中右回転し、スプロケット19、チエン20を介して
ターンテーブル12を右回転させる。これを図8で示し
た。90°回転した位置でターンテーブル12は端部が
ストッパ32に当接し、この位置で保持される。
【0029】ターンテーブル12の右回転で、これに載
置されたエンジンWは、右方向に回転せしめられて姿勢
を90°変更し、ミッションケース取付部W8が図4の
左側、図8の如くステーションB側を向き、この状態で
上述のデフェレンシャルケースW6と同様の手法でミッ
ションケースW7を組み付ける。組付後の状態を図3の
左側に示し、上流側がデフェレンシャルケースの組付を
示し、各工程は連続して行なわれる。
【0030】尚、図3、図4に示すようにステーション
Bには手動切替え機構43が設けられ、図8に示すよう
にエア注入操作部44、エア供給操作部45、シリンダ
26の操作による左右回転の手動操作部46を備える手
動操作板47が設けられている。この操作板47は、手
動操作が必要な場合に使用される。
【0031】図10は上記したエンジン組立ラインにお
ける姿勢制御回路の一例を示し、図中10はターンテー
ブルを含むパレット、23は貯溜タンク、26はシリン
ダ、27はロッド、28はラックで、ラック28に係合
するように前進端位置の検出スイッチ48、原点位置検
出スイッチ49でラックの前進、原点位置を検出し、制
御する。41,42は40は外部作動機構をなす機種切
替えシリンダで、切替え弁50で制御され、29,30
は切替えシリンダ41,42で制御される回転切替えス
イッチ、45はエア供給操作部をなすエア供給スイッ
チ、46―1,46―2は手動操作用回転切替えスイッ
チで、これ等で切替え弁制御装置51を制御し、機種切
替えに対応してターンテーブル12を左右に選択的に回
転させ、エンジンの姿勢を組付ステーションに適合する
ように制御し、又、手動で回転を制御し得るようにして
いる。又、24は貯溜タンク23に圧気を供給する接続
部で、上記した切替え弁33で圧気の供給がなされ、5
2,53は制御弁である。
【0032】以上実施例を詳述したが、エンジンに組み
付ける機器はデフェレンシャルケースやミッションケー
スに限られず、エンジンの機器取付面が異なる機器の取
付に実施することができるものである。
【0033】
【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
パレット上にエンジンを載置し、これをコンベヤで搬送
し、各組付ステーションに臨ませて機器を組み付けるに
際し、エンジンの姿勢をステーション毎に変更させる場
合、従来の如く重量のあるエンジンを手動操作によるこ
となくターンテーブルを自動的に、機種に応じて必要と
する方向に回転させることができるので、エンジンの組
み立てが容易化し、手動操作に比し安全であり、ターテ
ーブルのロック解除、手動による回転操作、ロック操作
等が自動的になされることからロスタイムが可及的に少
なくなり、効率的なエンジンの組み立てが行なえる。
【0034】又、上記の如く機種に対応してエンジンの
姿勢をステーション毎に自動的に変更することができる
結果、従来困難であったデフェレンシャルケースやミッ
ションケースのロボットによる組付も可能となり、エン
ジン組み立ての自動化を更に促進することができ、エン
ジンの効率的な製造、量産化が図れ、延いてはコストダ
ウンが図れる。
【0035】更に又、パレットは、ターンテーブル、こ
れの回転機構、これを駆動させる流体の貯溜手段、切替
え弁等を備えれば良く、比較的簡素な構造で実現するこ
とができ、流体を用いて機種に対応する姿勢制御がなさ
れるので、制御も確実で、制御装置も簡素化でき、又、
流体の供給も1ヵ所でパレット毎に行なえば良く、パレ
ットの簡素化とともに、設備もコンパクト化することが
できる等、多大の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】パレット上にエンジンを載置し、第1の作業姿
勢でデフェレンシャルケースを組み付ける以前の説明的
斜視図
【図2】デフェレンシャルケースの組付作業を示すエン
ジンの要部を破断して示した正面図
【図3】第2の作業姿勢でミッションケースを組み付け
た状態の斜視図
【図4】パレットを含む組立ラインの説明的平面図
【図5】パレットの要部を破断した平面図で、姿勢変更
以前の図
【図6】パレットを示した上記図5の6―6線断面図
【図7】パレットを示した上記図5の7―7線断面図
で、圧気供給状態を説明する図
【図8】パレットの要部を破断した平面図で、姿勢変更
後の図
【図9】操作部の一例を示す平面図
【図10】回転機構、及び圧気供給機構の制御回路の一
例を示す図
【符号の説明】
1…コンベヤ、 10…パレット、 12…ターンテー
ブル、 23…流体貯溜手段、 18,19,20,2
6,27,28…ターンテーブル回転機構、24…流体
圧被供給手段、 29,30…起動手段、 33…流体
圧供給手段、40…外部作動機構、 W…エンジン、
W6…デフェレンシャルケース、W7…ミッションケー
ス。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレット上にエンジンを載置し、これを
    搬送しながらエンジン本体に付属機器を組み付けるよう
    にしたエンジンの組立方法であって、 上記パレットにはエンジンを載置するターンテーブル、
    これの回転駆動機構を備え、 上記パレットの搬送で、第1の作業位置で該パレットに
    載置されたエンジンの投入姿勢のまま第1の付属機器の
    組付作業を行ない、 爾後、パレットの進行で、次の第2の作業位置で外部作
    動機構により上記回転駆動機構を作動させ、ターンテー
    ブルを自動的に回転させてエンジンの作業姿勢を変更
    し、第2の付属機器の組付を行なうようにした、 ことを特徴とするエンジンの組立方法。
  2. 【請求項2】 上記第1の付属機器の組付は、エンジン
    の一側に配設されるデフェレンシャルケースであり、第
    2の付属機器の組付は上記と90°配設位置が異なるミ
    ッションケースである請求項1のエンジンの組立方法。
  3. 【請求項3】 コンベヤ上に載置され、搬送されるパレ
    ット本体と、該パレット本体上に水平面内で回転自在に
    支持、設置されたターンテーブルと、 パレット本体に配設され、エアシリンダー等の流体アク
    チュエーターで構成され、これの進退でターンテーブル
    を回転させる回転駆動機構と、 該回転駆動機構にエア等の流体圧を供給する流体圧貯溜
    手段、パレット外の流体圧供給手段と所定位置で接続さ
    れて該流体圧貯溜手段に流体圧を供給する流体圧被供給
    手段と、 パレット外の外部作動機構に所定位置で係合し、回転駆
    動機構を駆動させる起動手段、 とからなる請求項1のエンジンの組立方法に用いるパレ
    ット。
  4. 【請求項4】 上記パレットの起動手段は複数備え、上
    記パレット外の外部作動機構も複数で、複数の外部作動
    機構の一つを選択して駆動し、複数のパレット側の起動
    手段の対応する一つを起動させ、これの選択により機種
    変更でターンテーブルの回転方向を変更し、機種変更に
    対応して組付姿勢を機種毎に選択し得るようにした請求
    項3のエンジンの組立方法に用いるパレット。
JP20009491A 1991-07-15 1991-07-15 エンジンの組立方法、及びこれに用いるパレツト Pending JPH0523924A (ja)

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