JP2002120894A - ハッチカバー開閉装置 - Google Patents

ハッチカバー開閉装置

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JP2002120894A
JP2002120894A JP2000315497A JP2000315497A JP2002120894A JP 2002120894 A JP2002120894 A JP 2002120894A JP 2000315497 A JP2000315497 A JP 2000315497A JP 2000315497 A JP2000315497 A JP 2000315497A JP 2002120894 A JP2002120894 A JP 2002120894A
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air
seal
hatch
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closing
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JP2000315497A
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Satomi Imai
里美 今井
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KASHIMA UNYU KK
SHIKOKU SOBI KK
Original Assignee
KASHIMA UNYU KK
SHIKOKU SOBI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で低コストで確実に作動し、安全
な場所から簡単に操作できるハッチカバー開閉装置を提
供する。 【解決手段】 ハッチカバー開閉装置は、ハッチ2の上
端面3を開閉するための厚板4、これをX1 −X2 間で
往復移動させるエアシリンダ装置5、その移動を案内す
る溝構造体6、シールリング71を備えたシール装置
7、シール及びエアシリンダを作動させる圧縮空気系、
等で構成されている。 【効果】 厚板4の後端部41がX1 位置にあるとき
に、シールリング71に圧縮空気を供給すると、これが
厚板4に接触してシールを形成する。安全な場所から簡
単に行える遠隔操作によってハッチカバーを開閉でき
る。主要機構を平板とエアシリンダとレールとで構成で
きるので、簡単で低コストの装置になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内圧が発生するこ
とがある容器のハッチの開閉面を開閉するように構成さ
れたハッチカバー開閉装置に関し、特にタンクローリー
等の空気搬送設備のハッチを簡単な構造で安全に開閉で
きる技術として好都合に利用される。
【0002】
【従来の技術】例えば粉体輸送用のタンクローリーのタ
ンクのハッチ等のハッチカバー開閉装置は、通常クラン
プ機構で構成されていて、クランプ機構のレバーを人が
直接機側で操作し、丁番で取り付けられたハッチカバー
を人力で開閉するように構成されている。しかしなが
ら、ハッチがタンクの頂部で通常高い位置にあるため、
このような人の操作は高所の危険作業になる。又、粉体
を空気搬送する場合には、タンクに搬送用空気の内圧が
発生するため、これを閉鎖するハッチカバー自体がある
程度重いと共に、内圧を密封するためにクランプ機構の
レバー操作にも相当の力が必要になる。特に複数個のハ
ッチがある場合等には、かなりの重労働になるという問
題がある。
【0003】一方、例えばマンホールの急速開閉装置の
ように、人力によらないハッチの動力開閉装置も公知で
ある。しかしながら、これらは、比較的内圧が高い容器
のハッチや口径の大きいハッチに用いられ重量が重く手
動開閉操作が容易でないカバーや、ガスケット類に大き
な締め付け力を与えるために締付ボルトの本数が多く手
作業ではボルトの締結に多大な時間を要するようなカバ
ーの自動開閉装置として使用されている。そして、この
ような動力開閉装置は、構造が複雑な上に部品加工と組
立に精度を必要とするため、相当コスト高なものであ
る。そのため、このような動力開閉装置を、空気搬送の
ために内圧が発生することがある程度のタンクのハッチ
カバーに適用するのは、装置構成が複雑化すると共に、
容器全体のコストに対して動力開閉装置のコストの割合
が大きくなり過ぎ、従来の手動ハッチカバーの場合と比
較して大幅なコスト上昇を招くという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、従来
技術に於ける上記問題を解決し、簡単な構造で低コスト
で確実に作動し、安全な場所から簡単に操作できるハッ
チカバー開閉装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、内圧が発生することが
ある容器のハッチの開閉面を開閉するように構成された
ハッチカバー開閉装置において、第1位置で前記開閉面
を閉鎖可能で前記第1位置から前記開閉面と同じ面上に
平行な方向に移動された第2位置で前記開閉面を開放可
能なように構成されたカバー部材と、該カバー部材を前
記平行な方向に前記第1位置と前記第2位置との間で往
復移動可能にする移動手段と、前記開閉面に対して前記
容器と反対の方向への動きを規制しつつ前記カバー部材
の前記移動を案内する案内部材と、前記開閉面の周囲に
変形可能に設けられたシール部材と該シール部材の入れ
られたケースとを備えたシール装置であって前記シール
部材は前記カバー部材が前記第1位置にあるときに空気
が圧入されると前記カバー部材と前記容器との間をシー
ルし前記空気が排出されると前記シールを解除するよう
に構成されたシール装置、前記シール部材に前記ハッチ
の位置から離れた位置で空気の圧入と排出とを可能にす
る給排気装置と、前記移動手段を前記ハッチの位置から
離れた位置で駆動可能にする駆動装置と、を有すること
を特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、上記に加えて、前記容
器は空気搬送設備に設けられ前記容器には搬送用空気で
空気搬送される物質が入れられ、前記空気搬送設備は前
記搬送用空気を供給可能な空気搬送系及び圧縮空気を供
給可能な圧縮空気供給装置を備え、前記移動手段はエア
シリンダ装置からなり、該エアシリンダ装置及び前記給
排気装置には前記搬送用空気又は前記圧縮空気の何れか
が供給されることを特徴とする。
【0007】請求項3の揮発は、請求項1又は2の発明
の特徴に加えて、前記空気搬送設備はタンクローリー又
はコンテナ車を含む車両に設けられていることを特徴と
する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明を適用し
たハッチカバー開閉装置の全体構造、シール部分及び空
気系統の一例を示す。ハッチカバー開閉装置は、内圧が
発生することがある容器として本例では粉体や小粒体
(以下単に「粉体(F)」という)を取り扱う工場やこ
のような工場に粉体Fを輸送するタンクローリー等の空
気搬送設備に設けられ、粉体搬送用空気で空気搬送され
る物質である粉体を入れるタンク1のハッチ2の開閉面
である上端面3を開閉するように構成されていて、カバ
ー部材としての鋼板製の厚板4、移動手段としてのエア
シリンダ装置5、案内部材としての溝構造体6、シール
装置7、給排気装置8、駆動装置9、等を有する。
【0009】厚板4は、第1位置として厚板4の後端部
41が図のX1 位置にあるときに上端面3を閉鎖可能
で、X1 位置から上端面3と同じ面上の平行な方向に移
動された第2位置であるX2 位置で上端面3を開放可能
なように構成されている。即ち、本例では、カバー部材
4に穴42が明けられていて、後端部41がX2 位置に
なると穴42がハッチ2の上端面3と一致し、上端面3
が穴42を介して外部と開通するようになっている。
【0010】エアシリンダ装置5は、厚板4の後端部4
1をX1 位置とX2 位置との間で往復移動可能にする。
即ち、シリンダ51、ピストン52、ロッド53を備え
ていて、図1(a)、(b)のようにロッド53が退避
した位置にあるときには後端部41をX1 位置にし、図
4に示すようにロッド53が伸びた位置にあるときには
後端部41をX2 位置にする。なお、移動手段として
は、このようなエアシリンダ装置に代えて、エアーモー
タ、油圧シリンダ、モータとラック・ピニオン装置の組
合せ、チェーンやワイヤーと巻取り装置等の公知の各種
直線移動装置を使用することができる。
【0011】溝構造体6は、上端面3に対してタンク1
と反対の方向である図において上方への動きを規制しつ
つ厚板4の移動を案内する。即ち、溝構造体6は支持体
61を介してタンク1と一体形成されていて、その溝6
2で厚板4の両端部を囲い、厚板の自重を支持すると共
にタンク内圧及びシール圧による厚板の上方への浮き上
がりを阻止するようにしている。溝62には、厚板4の
1 −X2 間の円滑な移動を可能にするようにガイドロ
ーラ63が設けられる。なお、ガイドローラ63は厚板
4側に設けられてもよい。又、これに代えてスライドラ
イナー等が設けられてもよい。
【0012】シール装置7は、シール部材であるシール
リング71及びこれを入れたケース72を主要構造部分
としている。シールリング71は、本例では円筒状のハ
ッチ2の円形の上端面3の周囲に変形可能に設けられて
いて、厚板4がX1 位置にあるときに空気が圧入される
と厚板4とタンク1との間をシールし空気が排出される
とシールを解除するように構成されている。シールリン
グ71は、基本的には上記の構造のもので良いが、本例
のものは、頂部に突起71aを備えた特殊形状のチュー
ブ状になっている。符号71bは空気出入口である。シ
ールが形成されていないときには、溝62の上面と厚板
4の上面43との間及び厚板4の下面44と上端面3従
ってシールの上面との間にそれぞれ適当な間隙δ1 、δ
2 が生ずる構造になっている。
【0013】給排気装置8は、シールリング71にハッ
チ2の位置から離れた位置として操作し易い低い位置や
設備の運転区画等からの空気の圧入と排出を可能にする
装置であり、本例では、タンク1内の粉体を搬送するた
めの搬送用空気を供給可能な空気搬送系である主空気系
11、これと並設され圧縮空気を供給可能な圧縮空気供
給装置としての圧縮機12a、空気槽12b等を備えた
補助空気系12に結合されていて、開閉弁81、三方弁
82、シール空気系83等によって構成されている。開
閉弁81及び三方弁82は、操作し易い場所に設けられ
る図示しない操作盤から操作可能な遠隔操作弁である。
但し、これらの弁が操作し易い場所に設けられるときに
は、直接手動操作される弁であってもよい。
【0014】主空気系11は、粉体搬送用設備として工
場等に設けられる空気供給源100とカップリング部1
1aで接続され、開閉弁11bを介して搬送空気供給系
11cでタンク1と接続される。ハッチ2は粉体を搬送
するときに開閉されると共に、粉体搬送時の圧力が0.
2MPa程度であるため、通常主空気系11の圧縮空気
をそのままシール用空気として使用することができる。
主空気系11及び補助空気系12には、それぞれの系の
切換用の開閉弁11b、12cが設けられている。
【0015】駆動装置9は、エアシリンダ装置5をハッ
チ1の位置から離れた位置として操作し易い低い位置や
設備の運転区画等から駆動可能にするように、ロッド5
3を縮めるための短縮空気系91a及び伸ばすための伸
長空気系91bに分岐されているシリンダ空気系91、
この系に設けられた開閉元弁92、それぞれの系91
a、91bに設けられた三方弁93、94、等を備えて
いる。シリンダ空気系91は、主空気系11及び補助空
気系12に結合されている。弁類は通常前記操作盤から
遠隔操作される。
【0016】図5は本発明のハッチカバー開閉装置が好
都合に装備される空気搬送設備を持つタンクローリーの
構造例を示す。タンクローリー200は、一般的構造部
分として、車輪201上に形成されたメンイフレーム2
02、これに支持された粉体輸送用のそれぞれ独立した
3基のタンク1、その頂部に形成された3個のハッチ
2、梯子203から上がれるように形成された頂部のデ
ッキ204等を備えていている。なお、メインフレーム
202の先端部分には牽引車両が接続されている。
【0017】このタンクローリー200には、一部分を
図示しているように、本発明を適用したハッチカバー開
閉装置として図1以下に示す諸装置が装備される。図示
を省略しているが各種弁を含む配管系も装備されてい
る。諸装置及び配管系は、主空気系11及び圧縮機等を
含む補助空気系12を除いて、3基のタンク1のそれぞ
れに対して独立して設けられる。
【0018】図3に示す空気供給源100は、通常タン
クローリー200の粉体の積み込み及び輸送先の工場設
備として設けられる。従って、同図に示すカップリング
部11aは空気供給源100からホース結合されるワン
タッチカップリングになっていて、タンクローリー20
0の適当な場所に設けられている。操作盤も同様であ
る。圧縮機等の補助空気系は通常牽引車両部分に設けら
れ、タンクローリー側に接続される。
【0019】以上のようなハッチカバー開閉装置は次の
ように運転されその作用効果を発揮する。なお、以下で
は便宜上ハッチカバー開閉装置がタンクローリーに装備
された場合について説明する。
【0020】ハッチ2はタンクローリー200の走行中
には通常閉鎖されている。即ち、エアシリンダ装置5の
ロッド53が図1(a)及び(b)のように短縮された
位置になっていて、厚板4がX1 位置にあって穴42の
無い部分がハッチ2の上部位置にあると共に、シール装
置7の空気出入口71bからシールリング71内に圧縮
空気が導入され、隙間δ1 、δ2 がなくなってシールリ
ング71が厚板4に圧接してタンク1を密閉している。
このとき、厚板4に掛かるシール圧は、溝構造体6の溝
62の上面で支持される。このようなシール圧接力によ
り、厚板4のX方向の位置が定まる。
【0021】タンクローリー200が目的地に着いて荷
物である粉体を積込むときには、ハッチカバーが開か
れ、粉体はコンベア等で運ばれてハッチ2を介してタン
ク1内に投入される。場合によっては、ハッチ2を閉め
た状態で空気搬送によって入れられることもある。ハッ
チカバーを開けるときには圧縮空気が使用されるが、通
常、工場等の設備として設けられている空気供給源10
0を利用する。そのため、これからタンクローリー20
0側に圧縮空気を供給できるようにカップリング部11
aに工場からの空気配管を接続する。なお、このような
工場設備を利用できないときには、補助空気系12を使
用する。
【0022】ハッチカバーを開けるときには、開閉弁8
1を閉にして三方弁82を空気逃がし位置にし、シール
リング71内の圧力を持った空気を三方弁82を介して
空気出入口71bから排出し、ハッチ2と厚板4との間
のシール状態を解除する。これにより、隙間δ1 、δ2
が形成され、厚板4はX方向に移動可能になる。
【0023】次に、シリンダ空気系91の開閉元弁92
を開にすると共に三方弁94、93をそれぞれ空気供給
位置及び空気排出位置にする。これにより、伸長側の系
91bから圧縮空気が流れ短縮側の系91aから空気が
抜けて、ピストン52がX1からX2 方向に押されて、
シリンダロッド53が伸びて厚板4の後端部41がX 1
位置からX2 位置に移動し、厚板の穴42がハッチの上
端面3と一致した位置になり、ハッチ2が開放される。
そして、ハッチ2の上方から荷物となる粉体の投入が可
能になる。
【0024】本例のタンクローリー200では、タンク
1が3基設けられているので、以上の操作はそれぞれの
タンク毎に順次行われる。圧縮空気系として補助空気系
12が使用されていてこれを切り換えて主空気系11を
使用するときには、主空気系の開閉弁11bを開にして
補助空気系の開閉弁12cを閉にする。
【0025】粉体の積み込みが終了してハッチカバーを
閉めるときには、シリンダ空気系91の開閉元弁92を
開の状態に維持して三方弁93、94をそれぞれ空気供
給位置及び空気排出位置にする。これにより、短縮側の
系91aに圧縮空気が流れ伸長側の系91bから空気が
抜けて、ピストン52がX2 からX1 方向に押されて、
シリンダロッド53が縮んで厚板4の後端部41がX2
位置からX1 位置に移動し、厚板の穴42がハッチの上
端面3から外れた位置になり、ハッチ2は厚板4によっ
て閉鎖可能になる。
【0026】次に、開閉弁81を開にして三方弁82を
空気供給位置にし、シールリング71内に圧力を持った
空気を空気出入口71bから供給し、ハッチ2と厚板4
との間にシール状態を形成させる。これにより、隙間δ
1 、δ2 がなくなり、タンク1内が密閉されると共に、
厚板4が溝62の上端に押しつけられてこの部分で支持
される。このような操作も、各タンク毎に順次行われ
る。
【0027】ハッチカバーが閉鎖されシールが形成され
ると、タンク1内の粉体の空気搬送が可能になる。この
ときには、多量の空気が必要になるので工場設備の空気
供給源100が使用され、開閉弁11dを開にして、空
気搬送系11cからタンク1内に0.2MPa程度の圧
力の空気を送り込む。
【0028】このときには、図6に示す如く、シールリ
ング71の頂部にカバーである厚板4に直角のシール方
向からシールリング内のシール圧力P=0.2MPag
がかかると共に、圧板4に平行な方向即ちシール部のリ
ーク方向から同じ圧力Pがかかる。又、シールリングの
他の三面にも内外圧がかかる。
【0029】このとき、シールリング71がケース72
に入っているので、シールリング71の外面には高圧側
であるタンクの内圧P側と低圧側である大気圧P0 側と
が形成されるため、シールリング71は内圧Pを介して
高圧側から低圧側に押されて変形し、厚板4及びケース
72に圧接することになり、内外の気密状態が形成され
る。更に、本例のシールリング71は、一面シールにな
る頂部に突起71aを有するので、突起部分が圧板4と
接触する圧力が十分大きくなる。その結果、一層完全な
内外シールが形成される。そして発明者等は、このよう
なシールが確実に形成されることを実験によって確認し
ている。
【0030】上記実験を行ったハッチカバー開閉装置で
は、厚板4として市販の鋼板を表面加工することなくそ
のまま使用した。従って、シールのためにその部分の接
触性を良くするための加工を省略できることも確認され
た。その場合には、加工費を低減し、装置のコスト低減
を図ることができる。なお、特別高度なシール性が要求
されるようなときには、厚板4のシール接触面の表面あ
らさを小さくする加工をしてもよいことは勿論である。
【0031】又、例えばタンクローリーのハッチカバー
のように、タンクの高さが高いためにハッチカバーは通
常高い位置に配置されているが、本発明のハッチカバー
開閉装置によれば、直接人力でハッチカバーを開閉する
ことなく、その開閉をハッチカバーの位置とは離れた操
作容易な場所から行えるので、危険作業や重労働をなく
して、容易に且つ安全にハッチカバーを開閉することが
できる。例えばタンクローリーでは、作業者が梯子20
3を昇ってタンク頂部のデッキ204に上がり、高所で
人力で3箇所のハッチを開閉するという従来行っていた
危険且つ大変な作業がなくなり、地上の足場の良い安全
な場所で全ての操作を行うことができる。
【0032】又、本例の装置の如くシール用空気及びエ
アシリンダ駆動用空気の空気源を粉体搬送用空気と同じ
空気にすれば、空気供給源を省略することができる。な
お、タンクローリー等の粉体搬送設備では、搬送中にシ
ールやエアシリンダ操作が必要になる可能性もあり、通
常補助空気系を設けるが、このような補助空気系は小容
量のもので足りるので、設備上の大きな負担にはならな
い。又、タンクローリー自体に圧縮空気系があり、これ
を使用できるのが通常である。
【0033】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、ハッチカバー開閉装置として、所定の
構成を備えたカバー部材と移動手段と案内手段とシール
装置と給排気装置と駆動装置とを設けるので、第1位置
で開閉面を閉鎖可能でこれから開閉面と同じ面上に平行
な方向(以下仮に「横方向」という)に移動した第2位
置で開閉面を開放可能なように構成されたカバー部材
を、移動手段によって前記横方向に第1位置と第2位置
との間で往復移動可能にすることにより、横方向位置に
おいて開閉面を開閉する条件が満たすことができる。
又、案内部材によってこのような移動を容易にすること
ができる。
【0034】シール装置は、開閉面の周囲にケースに入
れられていて変形可能なシール部材を備えていて、この
シール部材は、カバー部材が第1位置にあるときに、給
排気装置によって空気が圧入されるとカバー部材と容器
との間をシールし空気が排出されるとシールを解除する
ので、横方向で閉鎖可能位置にあるカバー部材と開閉面
との間を縦方向のシール又はシール解除をすることがで
き、結局ハッチ内部及び容器を閉鎖又は閉鎖解除するこ
とができる。
【0035】この場合、シール部材が変形可能でケース
に入れられているので、空気が圧入されるとケース内で
変形して膨れるため、ケースに圧接すると共に縦方向に
も膨れてカバー部材と開閉面との間を閉鎖することにな
る。このとき、シール部材がカバー部材に圧接する圧接
力は、案内部材がカバー部材の容器と反対の方向である
縦方向の上方への動きを規制することにより、案内部材
で支持される。
【0036】ここで、シール形成のための給排気装置及
び移動手段の駆動装置はハッチの位置から離れた位置か
ら空気の圧入と排出及び移動手段の駆動が可能なように
構成されているので、容器の頂部であって通常高い位置
あるハッチの位置でなく他のより操作し易い位置で空気
の圧入及び排出によるシールの形成及び解除とカバー部
材の移動とを行い、ハッチカバーを開閉させることがで
きる。この場合、空気の圧入と排出とは、通常弁を設け
てこれを開閉操作することになるので、弁を直接操作し
易い位置に配置したり、弁を遠隔操作型にして操作部を
操作し易い位置に配置することができる。移動手段及び
その駆動手段も、例えばエアシリンダと圧縮空気系で構
成すれば給排気装置と同様になる。電動等の場合でも、
操作部を操作し易い位置に配置することは当然可能であ
る。
【0037】以上の如く、請求項1の発明においては、
ハッチカバーを高所でない安全な場所から重労働になる
直接的な人力によることなく、容易な操作で開閉するこ
とができる。
【0038】以上においてカバー部材は、横方向には移
動されるが単なる蓋としての機能を持つだけの部材であ
るから、これを単純な形状の平面板で構成することがで
きる。そして、シール部材をケース入の変形可能なもの
にしているので、カバー部材として通常市販されている
鉄板等の板材を用いて、シールの当たり面を特別に加工
することなくシールを形成させることができる。従っ
て、カバー部材が、高精度の機械加工や複雑な形状の切
欠き加工を必要としない安価なものになり、ハッチカバ
ー開閉装置を低コストなものにすることができる。
【0039】案内部材は、カバー部材を同一平面で直線
移動させればよいので、例えば溝状のガイドレールでよ
く、同様に簡単な構造で安価なものである。移動手段
は、カバー部材に一次元の直線往復運動をさせる装置で
あればよいので、例えばエアシリンダのような単純な機
構の市販されている安価な機械となる。又、案内部材や
カバー部材は構造が簡単であるため、組立作業も容易で
あり、部品の製作費と共に組立費も低コストなものとな
る。更に、従来の丁番とカバーの開閉機構とを持つ開閉
装置に較べて、開閉機構部分の部品点数が少なく、この
点でもコスト低減が図られる。
【0040】なお、給排気装置や駆動装置は追加される
ことになるが、これらは例えば空気配管と弁類で構成さ
れる低コストのものである。この場合、圧縮空気系統や
必要によって設けられる電気系統は、一般に容器の内容
物を利用する側の設備として設けられているので、ハッ
チカバー開閉装置のためだけの追加装置とはならない。
【0041】請求項2の発明においては、ハッチカバー
開閉装置を空気搬送設備に使用し、移動手段をエアシリ
ンダ装置とし、エアシリンダ装置及び給排気装置に搬送
用空気又は空気搬送設備に関連して通常設けられる予備
的な圧縮空気供給装置の圧縮空気の何れかを使用するの
で、圧縮空気供給源が不要になり、ハッチカバー開閉装
置を確実に低コスト化することができる。
【0042】請求項3の発明においては、空気搬送設備
をタンクローリー又はコンテナ車を含む車両に設けるの
で、従来行われていた高所の危険性のある作業と重労働
とをなくし、容易且つ安全にハッチカバー開閉作業を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したハッチカバー開閉装置の構成
例を示し、(a)は平面図で(b)及び(c)は断面状
態を示す説明図である。
【図2】(a)及び(b)は上記ハッチカバー開閉装置
のシール部分の断面状態の説明図である。
【図3】上記ハッチカバー開閉装置の空気系統の説明図
である。
【図4】図1(a)でシリンダロッドが伸長した状態を
示す平面図である。
【図5】(a)及び(b)は上記ハッチカバー開閉装置
を適用したタンクローリーの正面図及び平面図である。
【図6】シール装置の作用の説明図である。
【符号の説明】
1 タンク(容器) 2 ハッチ 3 上端面(開閉面) 4 厚板(カバー部材) 5 エアシリンダ装置(移動手段) 6 溝構造体(案内部材) 7 シール装置 8 給排気装置 9 駆動装置 11 主空気系(空気搬送系) 12 補助空気系(圧縮空気供給装置) 71 シールリング(シール部材) 72 ケース 200 タンクローリー F 粉体(空気搬送される物質) X1 第1位置 X2 第2位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E070 AA07 AB11 DA01 GA20 PA02 PA06 QA03 3J040 AA01 AA12 AA17 BA01 HA15 HA21 3J046 AA08 AA09 AA12 AA13 BC02 BC03 BC17 CA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内圧が発生することがある容器のハッチ
    の開閉面を開閉するように構成されたハッチカバー開閉
    装置において、 第1位置で前記開閉面を閉鎖可能で前記第1位置から前
    記開閉面と同じ面上に平行な方向に移動された第2位置
    で前記開閉面を開放可能なように構成されたカバー部材
    と、該カバー部材を前記平行な方向に前記第1位置と前
    記第2位置との間で往復移動可能にする移動手段と、前
    記開閉面に対して前記容器と反対の方向への動きを規制
    しつつ前記カバー部材の前記移動を案内する案内部材
    と、前記開閉面の周囲に変形可能に設けられたシール部
    材と該シール部材の入れられたケースとを備えたシール
    装置であって前記シール部材は前記カバー部材が前記第
    1位置にあるときに空気が圧入されると前記カバー部材
    と前記容器との間をシールし前記空気が排出されると前
    記シールを解除するように構成されたシール装置、前記
    シール部材に前記ハッチの位置から離れた位置で空気の
    圧入と排出とを可能にする給排気装置と、前記移動手段
    を前記ハッチの位置から離れた位置で駆動可能にする駆
    動装置と、を有することを特徴とするハッチカバー開閉
    装置
  2. 【請求項2】 前記容器は空気搬送設備に設けられ前記
    容器には搬送用空気で空気搬送される物質が入れられ、
    前記空気搬送設備は前記搬送用空気を供給可能な空気搬
    送系及び圧縮空気を供給可能な圧縮空気供給装置を備
    え、前記移動手段はエアシリンダ装置からなり、該エア
    シリンダ装置及び前記給排気装置には前記搬送用空気又
    は前記圧縮空気の何れかが供給されることを特徴とする
    請求項1に記載のハッチカバー開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記空気搬送設備はタンクローリー又は
    コンテナ車を含む車両に設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のハッチカバー開閉装置。
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