JPH05239214A - アルコキシ基含有シリコーンレジンの製造方法 - Google Patents

アルコキシ基含有シリコーンレジンの製造方法

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JPH05239214A
JPH05239214A JP4073537A JP7353792A JPH05239214A JP H05239214 A JPH05239214 A JP H05239214A JP 4073537 A JP4073537 A JP 4073537A JP 7353792 A JP7353792 A JP 7353792A JP H05239214 A JPH05239214 A JP H05239214A
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俊夫 猿山
Junji Nakanishi
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 分子量,粘度,熱転移点,アルコキシ基含有
量などの制御が容易である、アルコキシ基含有シリコー
ンレジンの製造方法を提供する。 【構成】 (A)(1)式 R1SiO3/2で示されるシロキ
サン単位から構成されるオルガノポリシロキサン(a),
(2)前記(a)と式R23SiOで示されるシロキサン単
位から構成されるオルガノポリシロキサン(b)の混合
物,(3)式 R1SiO3/2と式 R23SiOで示される
シロキサン単位から構成されるオルガノポリシロキサン
(c),(4)前記(a)と(c)の混合物,(5)前記(b)と
(c)の混合物、(6)前記(a)と(b)と(c)の混合物から
なる群から選ばれるオルガノポリシロキサン(混合物)
に、無水条件下で(B)式 R4 aSi(OR54- aで示さ
れるアルコキシシランまたはその部分加水分解物を加
え、塩基性触媒存在下で加熱して、反応させる、アルコ
キシ基含有シリコーンレジンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルコキシ基を含有する
シリコーンレジンの製造方法に関し、詳しくは、分子
量,粘度,熱転移点,アルコキシ基含有量などの制御が
容易である、アルコキシ基含有シリコーンレジンの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術と解決すべき課題】アルコキシ基を含有す
るシリコーンレジンは知られており、電気絶縁材,耐熱
塗料,保護コーティング材,有機ポリマーとの共重合体
の原料として広く使用されている。従来、かかるシリコ
ーンレジンは、アルコキシ基を含有するオルガノシラン
を加水分解することにより製造されていた[米国特許第
3,389,114号公報参照]。しかし、この方法には3つの
大きな問題点があった。第1は、この製造方法において
はアルコキシ基が加水分解し、縮合反応が進行するの
で、分子量が常に増大する反応である。そのため、分子
量の正確なコントロールが非常に難しいという欠点があ
った。第2に、製造されたシリコーンレジンの分子量分
布が広くなるため、軟化点などの熱的変化に対する応答
が鈍くなるという欠点があった。第3には、すべての原
料をアルコキシシランに依存しており、安価なクロロシ
ランや環状シロキサンなどを使用できないという経済的
な問題点があった。 また、クロロシランを水とアルコ
ールの中で加水分解縮合反応させることにより、アルコ
キシ基含有シリコーンレジンを得る合成方法が知られて
いる(特開昭50−77500号公報参照)が、この方
法によれば上記第3の問題点は解決されるが上記の第1
の欠点および第2の欠点は解決されないという問題点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記問題
点を解決すべく検討した結果本発明に到達した。本発明
の目的は分子量,粘度,熱転移点,アルコキシ基含有量
の制御が容易である、アルコキシ基含有シリコーンレジ
ンの製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、(A)(1)式 R1SiO3/2(式中、R1は1価炭化水
素基または1価ハロゲン化炭化水素基である。)で示さ
れるシロキサン単位から構成されるオルガノポリシロキ
サン(a),(2)前記オルガノポリシロキサン(a)と式R
23SiO(式中、R2,R3 は1価炭化水素基または
1価ハロゲン化炭化水素基である。)で示されるシロキ
サン単位から構成されるオルガノポリシロキサン(b)の
混合物,(3)式R1SiO3/2(式中、R1は前記と同じ
である。)で示されるシロキサン単位と式 R23Si
O(式中、R2,R3は前記と同じである。)で示される
シロキサン単位から構成されるオルガノポリシロキサン
(c)の混合物,(4)前記オルガノポリシロキサン(a)と
前記オルガノポリシロキサン(c)の混合物,(5)前記オ
ルガノポリシロキサン(b)と前記オルガノポリシロキサ
ン(c)の混合物、(6)前記オルガノポリシロキサン(a)
と前記オルガノポリシロキサン(b)と前記オルガノポリ
シロキサン(c)の混合物からなる群から選ばれるオルガ
ノポリシロキサンもしくはオルガノポリシロキサン混合
物に、無水条件下で(B)式 R4 aSi(OR54- a(式
中、R4は1価炭化水素基または1価ハロゲン化炭化水
素基、R5は炭素数6以内のアルキル基であり、aは0
〜3である。)で示されるアルコキシシランまたはその
部分加水分解物を加え、塩基性触媒存在下で加熱して、
前記(A)成分と(B)成分を再平衡化反応させることを特
徴とする、アルコキシ基含有シリコーンレジンの製造方
法に関する。
【0005】これを説明すると本発明に使用される(A)
成分のオルガノポリシロキサンもしくはオルガノポリシ
ロキサン混合物は始発原料であり、次のような6種類の
オルガノポリシロキサンからなる群から選ばれる。即
ち、(1)式 R1SiO3/2(式中、R1は1価炭化水素基
または1価ハロゲン化炭化水素基である。)で示される
シロキサン単位から構成されるオルガノポリシロキサン
(a),(2)前記オルガノポリシロキサン(a)と式R23
SiO(式中、R2,R3 は1価炭化水素基または1価
ハロゲン化炭化水素基である。)で示されるシロキサン
単位から構成されるオルガノポリシロキサン(b)の混合
物,(3)式 R1SiO3/2(式中、R1は前記と同じであ
る。)で示されるシロキサン単位と式 R23SiO
(式中、R2,R3は前記と同じである。)で示されるシ
ロキサン単位から構成されるオルガノポリシロキサン
(c)の混合物,(4)前記オルガノポリシロキサン(a)と
前記オルガノポリシロキサン(c)の混合物,(5)前記オ
ルガノポリシロキサン(b)と前記オルガノポリシロキサ
ン(c)の混合物、(6)前記オルガノポリシロキサン(a)
と前記オルガノポリシロキサン(b)と前記オルガノポリ
シロキサン(c)の混合物からなる群から選ばれるオルガ
ノポリシロキサンである。
【0006】ここで、オルガノポリシロキサン(a)は、
式 R1SiO3/2で示されるシロキサン単位から構成さ
れるオルガノポリシロキサンであり、式中、R1は1価
炭化水素基または1価ハロゲン化炭化水素基である。1
価炭化水素基としては、メチル基,エチル基などのアル
キル基;ビニル基,アリル基などのアルケニル基;フェ
ニル基,ナフチル基などのアリール基などが例示され
る。1価ハロゲン化炭化水素基としては3,3,3−トリ
フルオロプロピル基,ノナフルオロブチルエチル基など
のフッ素置換炭化水素基が例示される。このようなオル
ガノポリシロキサン(a)は対応するクロロシラン類また
はアルコキシシラン類を加水分解することによって製造
することができ、籠状,ラダー状などの明確な構造を有
することもあるが、構造が必ずしも明確でないことも多
い。このような方法で得られたオルガノポリシロキサン
は一般にシラノール基,アルコキシ基を含むことが多
い。
【0007】オルガノポリシロキサン(b)は、式 R2
3SiOで示されるシロキサン単位から構成されるオル
ガノポリシロキサンであり、R2とR3は前述したR1
同様の1価炭化水素基または1価ハロゲン化炭化水素基
である。このオルガノポリシロキサンは環状または線状
構造をとっているのが一般的であり、線状構造の場合に
は末端にシラノール基とかアルコキシ基などの加水分解
性基を含むのが一般的である。
【0008】オルガノポリシロキサン(c)は、式R1
iO3/2(式中、R1は前記と同じである。)で示される
シロキサン単位と式 R23SiO(式中、R2,R3
前記と同じである。)で示されるシロキサン単位から構
成されるオルガノポリシロキサンである。このようなオ
ルガノポリシロキサンは、例えば、クロロシランやアル
コキシシランを加水分解することにより製造することが
できる。この方法で得られたオルガノポリシロキサン
(c)はシラノール基またはアルコキシ基などの加水分解
性基を含むことが多いので、加水分解後のオルガノポリ
シロキサンを酸性触媒や塩基性触媒存在下で加熱処理し
てシラノール基を少なくしておいてもよい。また、オル
ガノポリシロキサン(c)は上記オルガノポリシロキサン
(a)とオルガノポリシロキサン(b)を再平衡化反応させ
共重合することによっても製造できる。
【0009】本発明の製造方法においては、始発原料で
ある(A)成分は、上記のようなオルガノポリシロキサン
の内、(1)オルガノポリシロキサン(a)、(2)オルガノ
ポリシロキサン(a)とオルガノポリシロキサン(b)から
なる混合物、(3)オルガノポリシロキサン(c)が一般的
であり、好ましく使用される。しかし、場合によっては
始発原料とて、(4)オルガノポリシロキサン(a)とオル
ガノポリシロキサン(c)の混合物、(5)オルガノポリシ
ロキサン(b)とオルガノポリシロキサン(c)の混合物,
(6)オルガノポリシロキサン(a)とオルガノポリシロキ
サン(b)とオルガノポリシロキサン(c)の混合物が使用
される。また、この(A)成分のオルガノポリシロキサン
は、式 SiO4/2で示される4官能性のシロキサン単位
からなるシロキサンまたはポリシロキサンを含有してい
てもよい。この場合は、最終的に得られるアルコキシ基
含有オルガノポリシロキサン中に4官能性のポリシロキ
サン単位が含有される。
【0010】本発明に使用される(A)成分のオルガノポ
リシロキサンもしくはオルガノポリシロキサン混合物
は、一般に、シラノール基や、アルコキシ基などの加水
分解性基を含んでいることが多い。このような加水分解
性基を含有していると最終的に得られるアルコキシ基含
有シリコーンレジンのアルコキシ基の含有量を正確に管
理することが困難になることがある。したがって、本発
明おいては(A)成分中のアルコキシ基の量を予め正確に
測定し把握しておくか、(A)成分に含まれるシラノール
基とアルコキシ基の加水分解性基を予め除去しておくこ
とが好ましい。具体的には本発明の方法において、アル
コキシシランまたはその部分加水分解物を加える前に、
(A)成分を加熱して、生成した水を反応系外に有機溶媒
と共に溜去させ、この(A)成分に含まれるシラノール基
とアルコキシ基を除去する方法が好ましい。
【0011】本発明の製造では、(A)成分に(B)成分を
加える段階で、(A)成分は無水状態である必要がある。
さもないと、製造されるシリコーンレジン中のアルコキ
シ基の含有量が正確に管理できなくなるからである。含
水量の管理は再平衡化反応の際にアルコキシ基が加水分
解するのを防止するのが目的である。したがって、許容
できる含水量はアルコキシ基量の目標精度に応じて決定
すればよい。通常は、(A)成分のオルガノポリシロキサ
ンに水と共沸する有機溶媒を加え、共沸脱水を行なえば
十分である。
【0012】本発明に使用される(B)成分のアルコキシ
シランまたはその部分加水分解物は、シリコーンレジン
にアルコキシ基を導入するための成分である。この(B)
成分は、一般式R4 aSi(OR54-a(式中、R4は前
述したR1と同様な1価炭化水素基または1価ハロゲン
化炭化水素基であり、R5はメチル基,エチル基,プロ
ピル基,ブチル基のような炭素数6以内のアルキル基で
ある。aは0〜3であり、1または2が好ましい。)で
示されるオルガノアルコキシシランまたはその部分加水
分解物である。具体的にはフェニルトリメトキシシラ
ン,フェニルトリエトキシシラン,メチルトリメトキシ
シラン,ジメチルジメトキシシラン,ジフェニルジメト
キシシラン,メチルビニルジメトキシシラン,メチルフ
ェニルジエトキシシランおよびこれらのアルコキシシラ
ンが部分加水分解された構造のシロキサンまたはポリシ
ロキサンが挙げられる。(B)成分の添加量は、目的とす
るアルコキシ基含有シリコーンレジンの組成によって決
められるべきものであり一概に規定することはできない
が、通常、全シロキサン単位に占める(B)成分のシロキ
サン単位のモル数が 0.1モル%〜50モル%の範囲内
になるような量である。
【0013】本発明の製造方法は上記のような(A)成分
に(B)成分を加え、塩基性触媒の存在下に加熱して再平
衡化反応させるのであるが、ここで使用する塩基性触媒
は、式R23SiO単位(式中、R2,R3は前記と同じ
である。)からなるシロキサンが再配列し得るものから
選ぶ必要がある。この再配列反応を進行させるために
は、アルカリ金属触媒が好ましい。ここでアルカリ金属
元素としては、活性の高さと反応速度の点からカリウ
ム、セシウムが望ましく、水酸化物,アルコラート,シ
ラノレートなどの化合物として用いるのがより好まし
い。具体的には、水酸化カリウム,水酸化セシウム,カ
リウムメトキシド,カリウム−t−ブトキシド,カリウ
ムシラノレートなどが例示される。これらの塩基性触媒
は、固形物をそのまま加えても、また、少量の水や少量
の(A)成分に溶解してから加えてもよい。このような塩
基性触媒の添加量は(A)成分に対して10ppm〜100
00ppmの範囲内であることが望ましく、100ppm〜5
000ppmの範囲内であることがより好ましい。
【0014】本発明の製造方法は、再平衡化反応中にレ
ジンが析出することを防止し、かつ反応系の粘度を低く
抑えるために適当な有機溶媒の存在下で製造することが
好ましい。使用する有機溶媒は製造されるシリコーンレ
ジンの種類によって変るが、トルエン,キシレンなどの
芳香族系溶媒、アセトン,メチルイソブチルケトンなど
のケトン系溶媒、オクタンなどの脂肪族炭化水素系溶媒
などから選択されたものがよい。
【0015】以上述べた(A)成分、(B)成分,塩基性触
媒および必要に応じて使用する有機溶媒の添加順序に特
に制限はなく、必要に応じて適宜変えることができる。
例えば、(A)成分のオルガノポリシロキサン中の水分や
シラノール基を除去する場合には、(A)成分と有機溶媒
の中に塩基性触媒を加え、加熱して有機溶媒と共に水を
共沸脱水し、その後に(B)成分のアルコキシシランを加
えるのがよい。(A)成分中にアルコキシ基などの加水分
解性基が含まれる場合には、オルガノポリシロキサンと
有機溶媒の中に塩基性触媒を加え、水を加えて加水分解
性基を分解した後、有機溶媒と共に水を共沸脱水し、そ
の後にアルコキシシランを加えるのがよい。(A)成分が
シラノール基や水分を含まない場合には(A)成分、(B)
成分、有機溶媒、塩基性触媒の順序で添加して再平衡化
反応させることが好ましい。
【0016】本発明の製造方法においては、再平衡化反
応は加熱することによって行われる。再平衡化反応とは
シロキサン結合の切断と再結合がランダムに起こり、そ
の結果、反応系中に存在するオルガノポリシロキサンと
シランは互いに再分配される反応である。本発明の方法
においてはケイ素−アルコキシ基の結合もシロキサン結
合と共に再平衡化する。この再平衡化反応の温度は80
〜200℃で行なうのが好ましい。これは、温度が低す
ぎると再平衡化反応が十分に進行せず、逆に温度が高す
ぎるとケイ素に結合した有機基の分解が起こることがあ
るためである。特に好ましい再平衡化反応の温度は10
0〜150℃である。有機溶媒を使用する場合には、沸
点がこの範囲にあるものを選択することによって、有機
溶媒の還流温度で容易に再平衡化反応を進めることがで
きる。注意すべき点は、再平衡化反応の過程は無水条件
下で行なうことである。再平衡化反応中に水分が反応系
に侵入するとアルコキシ基が加水分解されて最終的に得
られるシリコーンレジン中のアルコキシ基含有量が減少
し、最悪の場合には再平衡化反応中にゲル化したりレジ
ンが沈澱する。
【0017】再平衡化反応の進行は、アルコキシシラン
の還流状態の変化、有機溶媒を使用した場合にはその還
流状態などで観察できることもあるが、外観の変化は観
察されないことが多い。したがって、この反応の進行
は、反応液を少量抜き出して中和してから、シリコーン
レジンの特性を測定することによって追跡するのが最も
確実である。測定する特性としては分子量測定が最も望
ましいが、常温で液状のシリコーンレジンならば粘度を
測定することにより、熱可塑性シリコーンレジンならば
軟化点やガラス転移点などの測定によってもこの反応を
追跡することができる。それ以上加熱還流を続けても特
性値が変化しなくなれば、その時点を終点とするのが一
般的である。
【0018】本発明のアルコキシ基含有シリコーンレジ
ンの製造方法は、上述した方法で終点を見出して完了し
てもよい。しかし、本発明には特徴として、終点を過ぎ
た後、シリコーンレジンの最も重要な特性のひとつであ
る分子量の微調整が、溶液中の固形分濃度によって可能
なことである。すなわち、有機溶媒を追加すると分子量
が低下し、逆に有機溶媒を反応系から留去すると分子量
が増大する。この操作を終点を過ぎた後の仕上げステッ
プとして行なうことが推奨される。この操作によって、
反応生成物を反応器から取り出す前に目的の分子量に完
全に調整することができる。この操作を行なっても、ア
ルコキシ基含有量は変化しない点が本発明による製造方
法の特徴の一つである。
【0019】再平衡化反応終了したら、塩基性触媒を中
和する。中和は炭酸ガス、カルボン酸などの弱酸、トリ
メチルクロロシランなどのクロロシラン類など、従来知
られているほとんどの物質で行なうことができる。中和
で生成した塩は濾過、水洗などの方法によって除去する
ことが好ましい。かくして製造されたアルコキシ基含有
シリコーンレジンは、例えば、電気絶縁材,耐熱塗料,
保護コーティング材,有機樹脂の物理特性改質剤等各種
用途に使用される。
【0020】
【実施例】つぎに本発明を実施例にて説明する。尚、実
施例中、粘度は25℃における値である。また、Mnは
数平均分子量を示し、Mwは重量平均分子量を示す。%
は重量パーセントを示す。
【0021】
【参考例1】 フェニルトリクロロシラン加水分解物の合成 300gのフェニルトリクロロシランを200gのトル
エンに溶解させ、これを、250gの水と400gのト
ルエンを入れた反応容器の中に10℃の温度条件下で滴
下した。滴下終了後、6時間加熱還流し、その後、トル
エン相を分離した。このトルエン溶液を300gの水で
中性になるまで繰り返し洗浄した。その後、減圧下80
℃でトルエンを留去することによって、177.7gの
白色の固体を得た(以下、この白色固体を試料Aと呼
ぶ)。
【0022】
【参考例2】 モノフェニル-ジメチルシロキサン共重合体の合成 336.7gのフェニルトリクロロシランと58.1gの
ジメチルジクロロシランを126gのトルエンに溶解さ
せた。次いで、これを、100gの水と400gのトル
エンおよび140gのイソプロパノールを入れた反応容
器の中に10℃の温度条件下で滴下した。滴下終了後、
1時間加熱還流し、その後、トルエン相を分離した。こ
のトルエン溶液を300gの水で中性になるまで繰り返
し洗浄することにより、固形分50重量%のシロキサン
共重合体トルエン溶液452gを得た(以下、この白色
固体を試料Bと呼ぶ)。次に、試料Bに0.2gの水酸
化カリウムを加えて加熱し、トルエンと共沸させ水を分
離した。水の流出が止まってからさらに5時間トルエン
還流状態で加熱を続けた後冷却した。酢酸で中和した後
300gの水で3回水洗し、トルエンを加熱・減圧する
ことにより留去して215gのシリコーン共重合体を得
た(以下、この白色固体を試料Cと呼ぶ)。29Si−N
MRによって試料Cにはシラノール基が存在しないこと
が確認された。
【0023】
【参考例3】 モノフェニル-ジメチル-4官能シロキサン共重合体の合
成 317.3gのフェニルトリクロロシランと38.7gの
ジメチルジクロロシラン、および34.0gのテトラク
ロロシランを126gのトルエンに溶解させた。次い
で、これを、100gの水と400gのトルエンおよび
140gのイソプロパノールを入れた反応容器中に10
℃の温度条件下で滴下した。滴下終了後、1時間加熱還
流し、その後、トルエン相を分離した。このトルエン溶
液を300gの水で中性になるまで繰り返し洗浄するこ
とにより、固形分50重量%のシロキサン共重合体トル
エン溶液438gを得た(以下、この白色固体を試料D
と呼ぶ)。
【0024】
【実施例1】反応容器に106.9gの参考例1で得ら
れた試料Aと118.9gのトルエンを入れ、さらに
0.2gの水酸化セシウムを添加した。留出する水を除
去しながら加熱還流を行ない、水の留出が止まった後、
冷却した。さらに 12.0gのジメチルジメトキシシラ
ンを添加し、固形分濃度を50%程に調整した上で再び
加熱還流を行なった。2時間毎にサンプリングして中和
の後、GPCによって分子量分布を測定した。10時間
後、分子量分布が一定になったことを確認してから冷却
した。反応混合物を 0.2gのトリメチルクロロシラン
で中和した後、これを濾過して塩を除去した。次いで、
トルエンを真空下で加熱留去することによって、11
0.5gの無色のシリコーンレジンを得た。このシリコ
ーンレジンはMn=1810、Mw=3470、ガラス
転移点78℃、軟化点101℃、メトキシ基含有量5.
1%(計算値5.2%)であった。
【0025】
【実施例2】反応容器に100.6gの参考例1で得ら
れた試料Aと136.7gのトルエンを入れ、さらに
0.2gの水酸化セシウムを添加した。留出する水を除
去しながら加熱還流を行ない、水の留出が止まった後、
冷却した。さらに 16.3gのオクタメチルシクロシロ
キサンと19.8gのフェニルトリメトキシシランを添
加し、固形分濃度を50%程に調整した上で再び加熱還
流を行なった。2時間毎にサンプリングして中和の後、
GPCによって分子量分布を測定した。14時間後、分
子量分布が一定になったことを確認してから冷却した。
反応混合物を 0.2gのトリメチルクロロシランで中和
した後、これを濾過して塩を除去した。次いで、トルエ
ンを真空下で加熱留去することによって、129.6g
の無色のシリコーンレジンを得た。このシリコーンレジ
ンは Mn=1550、Mw=2830、ガラス転移点
44℃、軟化点64℃、メトキシ基含有量6.6%(計
算値6.7%)であった。
【0026】
【実施例3】反応容器に116.9gの参考例2で得ら
れた試料Bと136.7gのトルエンを入れ、さらに
0.2gの水酸化カリウムを添加した。留出する水を除
去しながら加熱還流を行ない、水の留出が止まった後冷
却した。次いで、これに19.8gのフェニルトリメト
キシシランを添加し、固形分濃度を50%程に調整した
上で再び加熱還流を行なった。2時間毎にサンプリング
して中和の後、GPCによって分子量分布を測定した。
14時間後、分子量分布が一定になったことを確認して
から冷却した。0.2gのトリメチルクロロシランで中
和した後、これを濾過して塩を除去した。次いで、トル
エンを真空下で加熱留去することによって、132.0
gの無色のシリコーンレジンを得た。このシリコーンレ
ジンはMn=1560、Mw=2840、ガラス転移点
44℃、軟化点65℃、メトキシ基含有量6.6%(計
算値6.7%)であり、実施例2で得たシリコーンレジ
ンとよく一致していた。
【0027】
【実施例4】反応容器に12.9gの参考例1で得られ
た試料Aと149.6gのトルエンを入れ、さらに 0.
2gの水酸化カリウムを添加した。留出する水を除去し
ながら加熱還流を行ない、水の留出が止まった後、冷却
した。さらに 116.9gの参考例2で得られた試料B
と19.8gのフェニルトリメトキシシランを添加し、
固形分濃度を50%程に調整した上で再び加熱還流を行
なった。2時間毎にサンプリングして中和の後、GPC
によって分子量分布を測定した。14時間後、分子量分
布が一定になったことを確認してから冷却した。反応混
合物を 0.2gのトリメチルクロロシランで中和した
後、これを濾過して塩を除去した。次いで、トルエンを
真空下で加熱留去することによって、142.1gの無
色のシリコーンレジンを得た。このシリコーンレジンは
Mn=1740、Mw=3310、ガラス転移点57
℃、軟化点78℃、メトキシ基含有量6.0%(計算値
6.1%)であった。
【0028】
【実施例5】反応容器に116.9gの参考例2で得ら
れた試料Cと7.4gのオクタメチルシクロテトラシロ
キサンと144.1gのトルエンと19.8gのフェニル
トリメトキシシランを入れ、さらに 0.2gの水酸化セ
シウムを添加した。加熱還流を行ない、2時間毎にサン
プリングして中和の後、GPCによって分子量分布を測
定した。8時間後、分子量分布が一定になったことを確
認してから冷却した。0.2gのトリメチルクロロシラ
ンで中和した後、これを濾過して塩を除去した。次い
で、トルエンを真空下で加熱留去することによって、1
35.4gの無色のシリコーンレジンを得た。このシリ
コーンレジンは Mn=1480、Mw=8750、ガ
ラス転移点33℃、軟化点51℃、メトキシ基含有量
6.4%(計算値6.5%)であった。
【0029】
【実施例6】反応容器に100.6gの参考例1で得ら
れた試料Aと273.4gのトルエンを入れ、さらに
0.4gの水酸化セシウムを添加した。留去する水を除
去しながら加熱還流を行ない、水の留出が止まった後、
冷却した。さらに116.9gの参考例2で得られた試
料Cと16.3gのオクタメチルシクロテトラシロキサ
ンと19.8gのフェニルトリメトキシシランを添加
し、固形分濃度を50%程に調整した上で再び加熱還流
を行った。2時間毎にサンプリングして中和の後、GP
Cによって分子量分布を測定した。14時間後、分子量
分布が一定になったことを確認してから冷却した。反応
混合物を 0.4gのトリメチルクロロシランで中和した
後、これを濾過して塩を除去した。次いで、トルエンを
真空下で加熱留去することによって、263.8gの無
色のシリコーンレジンを得た。このシリコーンレジンは
Mn=1550、Mw=2830、ガラス転移点45
℃、軟化点65℃、メトキシ基含有量6.6%(計算値
6.7%)であり、実施例2で得たシリコーンレジンと
よく一致していた。
【0030】
【実施例7】反応容器に100.6gの参考例1で得ら
れた試料A、16.3gのオクタメチルシクロテトラシ
ロキサン、136.7gのトルエンを入れ、さらに0.2
gの水酸化セシウムを添加した。留出する水を除去しな
がら加熱還流を行ない、水の留出が止まった後冷却し
た。さらに 19.8gのフェニルトリメトキシシランを
添加し、固形分濃度を50%に調整した上で再び加熱還
流を行なった。2時間毎にサンプリングして中和の後、
GPCによって分子量分布を測定した。8時間後、分子
量分布が一定になったことを確認してから冷却した。反
応混合物を 0.2gのトリメチルクロロシランで中和し
た後、これを濾過して塩を除去した。次いで、トルエン
を真空下で加熱留去することによって、131.8gの
無色のシリコーンレジンを得た。このシリコーンレジン
はMn=1540、Mw=2810、ガラス転移点45
℃、軟化点65℃、メトキシ基含有量6.6%(計算値
6.7%)であり、実施例2で得たシリコーンレジンと
よく一致していた。
【0031】
【実施例8】反応容器に116.9gの参考例3で得ら
れた試料Cと19.8gのフェニルトリメトキシシラン
に136.7gのトルエンを入れ、さらに0.2gの水酸
化セシウムを添加した。加熱還流を行ない、2時間毎に
サンプリングして中和の後、GPCによって分子量分布
を測定した。6時間後、分子量分布が一定になったこと
を確認してから冷却した。0.2gのトリメチルクロロ
シランで中和した後、これを濾過して塩を除去した。次
いで、トルエンを真空下で加熱留去することによって、
130.8gの無色のシリコーンレジンを得た。このシ
リコーンレジンはMn=1580、Mw=2860、ガ
ラス転移点46℃、軟化点65℃、メトキシ基含有量
6.6%(計算値6.7%)であり、実施例2で得たシリ
コーンレジンとよく一致していた。
【0032】
【実施例9】実施例7において、オクタメチルシクロテ
トラシロキサンの代りに、18.9gの1,3,5,7−テ
トラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンを用い
た以外は実施例7と同様にして、8時間の加熱還流で1
32.3gの無色のシリコーンレジンを得た。このシリ
コーンレジンはMn=1590、Mw=2860、ガラ
ス転移点42℃、軟化点60℃、メトキシ基含有量6.
6%(計算値6.7%)であった。
【0033】
【実施例10】実施例7において、加熱還流時の固形分
濃度を40%、60%、40%、60%と順次変えて5
時間づつ再平衡化反応を行なった。5時間経過後にサン
プリングして各々のレジンの特性を測定した結果、表1
に示すとおりの結果を得た。これらの結果から、固形分
濃度を変えることによってメトキシ基含有量は一定のま
ま、分子量と熱的性質を可逆的に変えられることが確認
できた。
【表1】
【0034】
【実施例11】実施例7において試料A、オクタメチル
シクロテトラシロキサンの量を各々51.6g、29.6
gに変え、さらにフェニルトリメトキシシランを24.
0gのジメチルジメトキシシランに変えた以外は実施例
7と同様にして、102.0gの無色透明な液状シリコ
ーンレジンを得た。このシリコーンレジンはMn=24
40、Mw=5240、粘度18900cp、メトキシ
基含有量11.6%(計算値11.8%)であった。
【0035】
【実施例12】実施例3において試料Bを113.9g
の試料Dに変え、さらにトルエンの量を133.7gに
変えた他は実施例3と同様にして、129.8gの無色
のシリコーンレジンを得た。このシリコーンレジンはM
n=3510、Mw=6810、ガラス転移点74℃、
軟化点92℃、メトキシ基含有6.9%(計算値7.0
%)であった。
【0036】
【発明の効果】本発明のアルコキシ基含有シリコーンレ
ジンの製造方法は、アルコキシ基含有量と分子量の制御
が容易に行なえるという、特徴を有する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、(A)(1)式 R1SiO3/2(式中、R1は1価炭化水
素基または1価ハロゲン化炭化水素基である。)で示さ
れるシロキサン単位から構成されるオルガノポリシロキ
サン(a),(2)前記オルガノポリシロキサン(a)と式R
23SiO(式中、R2,R3 は1価炭化水素基または
1価ハロゲン化炭化水素基である。)で示されるシロキ
サン単位から構成されるオルガノポリシロキサン(b)の
混合物,(3)式R1SiO3/2(式中、R1は前記と同じ
である。)で示されるシロキサン単位と式 R23Si
O(式中、R2,R3は前記と同じである。)で示される
シロキサン単位から構成されるオルガノポリシロキサン
(c),(4)前記オルガノポリシロキサン(a)と前記オル
ガノポリシロキサン(c)の混合物,(5)前記オルガノポ
リシロキサン(b)と前記オルガノポリシロキサン(c)の
混合物、(6)前記オルガノポリシロキサン(a)と前記オ
ルガノポリシロキサン(b)と前記オルガノポリシロキサ
ン(c)の混合物からなる群から選ばれるオルガノポリシ
ロキサンもしくはオルガノポリシロキサン混合物に、無
水条件下で(B)式 R4 aSi(OR54-a(式中、R4
1価炭化水素基または1価ハロゲン化炭化水素基、R5
は炭素数6以内のアルキル基であり、aは0〜3であ
る。)で示されるアルコキシシランまたはその部分加水
分解物を加え、塩基性触媒存在下で加熱して、前記(A)
成分と(B)成分を再平衡化反応させることを特徴とす
る、アルコキシ基含有シリコーンレジンの製造方法に関
する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】これを説明すると本発明に使用される(A)
成分のオルガノポリシロキサンもしくはオルガノポリシ
ロキサン混合物は始発原料であり、次のような6種類の
オルガノポリシロキサンからなる群から選ばれる。即
ち、(1)式 R1SiO3/2(式中、R1は1価炭化水素基
または1価ハロゲン化炭化水素基である。)で示される
シロキサン単位から構成されるオルガノポリシロキサン
(a),(2)前記オルガノポリシロキサン(a)と式R23
SiO(式中、R2,R3 は1価炭化水素基または1価
ハロゲン化炭化水素基である。)で示されるシロキサン
単位から構成されるオルガノポリシロキサン(b)の混合
物,(3)式 R1SiO3/2(式中、R1は前記と同じであ
る。)で示されるシロキサン単位と式 R23SiO
(式中、R2,R3は前記と同じである。)で示されるシ
ロキサン単位から構成されるオルガノポリシロキサン
(c),(4)前記オルガノポリシロキサン(a)と前記オル
ガノポリシロキサン(c)の混合物,(5)前記オルガノポ
リシロキサン(b)と前記オルガノポリシロキサン(c)の
混合物、(6)前記オルガノポリシロキサン(a)と前記オ
ルガノポリシロキサン(b)と前記オルガノポリシロキサ
ン(c)の混合物からなる群から選ばれるオルガノポリシ
ロキサンである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(1)式 R1SiO3/2(式中、R1
    1価炭化水素基または1価ハロゲン化炭化水素基であ
    る。)で示されるシロキサン単位から構成されるオルガ
    ノポリシロキサン(a),(2)前記オルガノポリシロキサ
    ン(a)と式R23SiO(式中、R2,R3 は1価炭化
    水素基または1価ハロゲン化炭化水素基である。)で示
    されるシロキサン単位から構成されるオルガノポリシロ
    キサン(b)の混合物,(3)式 R1SiO3/2(式中、R1
    は前記と同じである。)で示されるシロキサン単位と式
    23SiO(式中、R2,R3は前記と同じであ
    る。)で示されるシロキサン単位から構成されるオルガ
    ノポリシロキサン(c)の混合物,(4)前記オルガノポリ
    シロキサン(a)と前記オルガノポリシロキサン(c)の混
    合物,(5)前記オルガノポリシロキサン(b)と前記オル
    ガノポリシロキサン(c)の混合物、(6)前記オルガノポ
    リシロキサン(a)と前記オルガノポリシロキサン(b)と
    前記オルガノポリシロキサン(c)の混合物からなる群か
    ら選ばれるオルガノポリシロキサンもしくはオルガノポ
    リシロキサン混合物に、無水条件下で(B)式 R4 aSi
    (OR54-a(式中、R4は1価炭化水素基または1価
    ハロゲン化炭化水素基、R5は炭素数6以内のアルキル
    基であり、aは0〜3である。)で示されるアルコキシ
    シランまたはその部分加水分解物を加え、塩基性触媒存
    在下で加熱して、前記(A)成分と(B)成分を再平衡化反
    応させることを特徴とする、アルコキシ基含有シリコー
    ンレジンの製造方法。
  2. 【請求項2】 R1がフェニル基である、請求項1記載
    のアルコキシ基含有シリコーンレジンの製造方法。
  3. 【請求項3】 有機溶媒の存在下で製造することを特徴
    とする、請求項1記載のシリコーンレジンの製造方法。
  4. 【請求項4】 塩基性触媒がアルカリ金属触媒である、
    請求項1記載のシリコーンレジンの製造方法。
  5. 【請求項5】 (B)成分のアルコキシシシランまたはそ
    の部分加水分解物を加える前に、(A)成分のオルガノポ
    リシロキサンを加熱し、生成した水を有機溶媒と共に反
    応系外に溜去させることにより、該(A)成分に含まれる
    シラノール基とアルコキシ基を除去することを特徴とす
    る、請求項3記載のアルコキシ基含有シリコーンレジン
    の製造方法。
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