JPH05239128A - 置換ポリブタジエンポリマーおよびそれから製造した屋根葺き用膜 - Google Patents

置換ポリブタジエンポリマーおよびそれから製造した屋根葺き用膜

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JPH05239128A
JPH05239128A JP4187345A JP18734592A JPH05239128A JP H05239128 A JPH05239128 A JP H05239128A JP 4187345 A JP4187345 A JP 4187345A JP 18734592 A JP18734592 A JP 18734592A JP H05239128 A JPH05239128 A JP H05239128A
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polymer
polybutadiene
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James A Davis
ジエイムズ・エイ・デイビス
William L Hergenrother
ウイリアム・エル・ハーゲンロザー
Daniel R Mcgillvary
ダニエル・アール・マツクギルバリイ
Joseph K Valaitis
ジヨセフ・ケイ・バレイテイス
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Bridgestone Firestone Inc
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    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D5/00Roof covering by making use of flexible material, e.g. supplied in roll form
    • E04D5/06Roof covering by making use of flexible material, e.g. supplied in roll form by making use of plastics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08CTREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
    • C08C19/00Chemical modification of rubber
    • C08C19/12Incorporating halogen atoms into the molecule
    • C08C19/14Incorporating halogen atoms into the molecule by reaction with halogens

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ハロゲン;アルコキシ;ハロゲン末端を有す
る(endcapped)開環した環状エーテル、およびアルコ
キシ末端を有する開環した環状エーテルの基で置換され
ている新規なポリブタジエンポリマー。 【効果】 本発明のポリマーと充填材とを組み合わせる
ことによつて、屋根葺き用膜の如き熱継ぎ可能フラツト
シート材料の製造で使用するに適切な組成物が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、一般に、ハロゲン;アルコキ
シ;ハロゲン末端を有する(endcapped)開環した環状
エーテル、およびアルコキシ末端を有する開環した環状
エーテルの基で置換されている新規なポリブタジエンポ
リマーに関する。本発明は更に、該置換ポリブタジエン
ポリマーと充填材料とから製造した組成物および熱継ぎ
可能フラットシート材料に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、建築産業では、屋根葺き工事にお
ける好適な材料として通常の重ねアスファルト屋根葺き
が用いられていた。しかしながら、極最近になって、膜
屋根葺き材料が有する耐冷亀裂性、施工のし易さ、並び
に全体的に改良されそして上昇した経時的漏れ保護のた
め、これらは上記通常材料に置き換わってきている。更
に、この膜システムは施工が簡単でありそして安全であ
るため、消費者と同様施工者にとってずっと望ましいも
のである。
【0003】この分野では以下に示す2つの種類の膜が
用いられている:エラストマー状膜および熱可塑性膜。
エラストマー状膜、例えば加硫化したEPDMに関して
は、漏れの無い連続した屋根葺きカバーを与えるにはこ
の膜を継ぎ合わせるための接着剤が必要であると言った
欠点を有している。このような接着剤は、この製品に有
意な材料コストを付加し、そしてまた施工が高価である
と共に困難でありそして時間を要する。更に、この接着
剤はしばしば経時的に弱くなり、膜の剥離をもたらし、
その結果として屋根葺きカバーに漏れをもたらす。エラ
ストマー状膜はまた、追加的なコスト高を与える硬化段
階も必要としている。
【0004】熱可塑性膜、例えばポリ塩化ビニル(PV
C)、塩素化ポリエチレン(CPE)、クロロスルホン
化ポリエチレンなどから製造した膜は、熱シールもしく
は溶媒溶着することで、より高い強度を有する信頼性の
あるシールを与えるが、しかしながら、これらの膜もま
た重大な欠点を有している。例えば、この熱可塑性材料
に関しては、これに屋根葺き用膜で要求されている柔軟
性を与えるためには可塑化する必要がある。残念なこと
には、可塑剤は極めて高価であると共に、しばしば、環
境に暴露することにより経時的に膜から漏出してしま
う。このように可塑剤が無くなると、柔軟性の損失、脆
さ、およびこの膜が有する耐冷亀裂性の減少をもたら
し、それによってひどくその使用寿命が短くなる。更
に、充填材を受け取るこの熱可塑材料の容量にはある程
度の限界がある。経済的な点、並びに難燃性の如き特性
を与えるときの利点から、通常、充填材を用いることが
望まれているが、厳しく制限された難燃性もしくは他の
所望特性を有する高価な屋根葺き製品では、この欠点が
明らかになってくる。
【0005】従って、上述した欠点を示さないで屋根葺
き用膜に組み入れる必要がありそして必須な、数多くの
特徴を有するポリマーに対する大きな必要性が存在して
いる。
【0006】
【発明の簡単な要約】本発明の目的は、熱継ぎ可能であ
りそして例えば屋根葺き用膜または雨よけ材料を得るに
有効なフラットシート材料で使用するための、ポリマー
を提供することにある。
【0007】本発明の更に一層の目的は、高い充填材充
填が許容される屋根葺き用膜で使用するためのポリマー
を提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、経時的に可塑性およ
び柔軟性を保持する屋根葺き用膜で使用するためのポリ
マーを提供することにある。
【0009】本発明の更に別の目的は、望ましい耐候性
および熱老化特性を示す屋根葺き用膜で使用するための
ポリマーを提供することにある。
【0010】本発明の更に別の目的は、難燃性を示し、
熱継ぎ可能であり、そして経時的に可塑性および柔軟性
を保持する組成物を提供することにある。
【0011】これらのそして他の目的は、以下に詳述す
る本発明の置換ポリブタジエンポリマーによって達成さ
れる。このポリブタジエンのバックボーンに付いている
置換基には、ハロゲン;炭素鎖長が6〜18個の炭素原
子から成る脂肪族基を有するアルコキシ;全部で約3〜
約15個の炭素原子を有するハロゲン末端開環環状エー
テル;および全部で約3〜約15個の炭素原子を有しそ
して炭素鎖長が6〜18個の炭素原子から成る脂肪族基
を含むアルコキシ末端(endcap)を有する開環環状エー
テルが含まれる。本発明の組成物には、本発明の置換ポ
リブタジエンポリマーと充填材料とが含まれる。
【0012】
【好適な具体例の詳細な説明】本発明のポリマーは、ポ
リブタジエン、好適には1,4−ポリブタジエン{これ
は、これのエチレン系二重結合位置のいくつかまたは全
てが、 (a)ハロゲン、好適には塩素; (b)アルコキシ(−OR2)[式中、R2は、全部で約
6〜約18個から成る炭素鎖長を有する脂肪族基であ
る]; (c)下記の構造:
【0013】
【化4】−R1X [式中、R1は、全部で約3〜約15個の炭素原子を有
する開環環状エーテルであり、そしてXは、ハロゲン原
子である]を有するハロゲン末端開環環状エーテル;お
よび (d)下記の構造:
【0014】
【化5】−R1OR2 [式中、R1は、全部で約3〜約15個の炭素原子を有
する開環環状エーテルであり、そして脂肪族基R2は、
全部で約6〜約18個から成る炭素鎖長を有する]を有
するアルコキシ末端開環環状エーテル;から成る群から
選択される置換基で置換されている}である。
【0015】従って、本発明の置換ポリブタジエンポリ
マーは、下記の群:
【0016】
【化6】
【0017】[式中、Xは、ハロゲン、好適には塩素で
あり、R1は、全部で約3〜約15個の炭素原子を有す
る開環した環状エーテルであり、R2は、全部で約6〜
約18個、好適には全部で6〜9個の炭素原子から成る
炭素鎖長を有する脂肪族基であり、そして a=0.05〜0.95モル分率; b=0.01〜0.75モル分率; c=0.01〜0.95モル分率;および d=0.01〜0.30モル分率;ここで、 a+b+c+d=1.00] から成る。
【0018】好適には、a=0.30〜0.35モル分
率; b=0.025〜0.055モル分率; c=0.50〜0.60モル分率; d=0.05〜0.10モル分率;および a+b+c+d=1.00 である。
【0019】本発明のポリマーは、好適には、約20
0,000〜約350,000から成る重量平均分子量
および約1.75〜約2.50から成るMW/MNを有す
る。
【0020】本発明のポリマーを製造するとき用いるベ
ースポリマー材料はポリブタジエンポリマーである。最
も好適なベースポリマーは、重量平均分子量が約15
0,000〜200,000の1,4−ポリブタジエン
である。このポリブタジエンは、典型的には、加熱した
反応系中、n−ブチルリチウムの存在下でブタジエンを
重合することによって製造される。このポリブタジエン
は、いかなる他の公知もしくは従来方法、例えば乳化重
合で製造されてもよい。適切なベースポリマーは、Fire
stone Synthetic Rubber Company、Akron、 Ohioが製造
したDieneR 35として市販されている。
【0021】本発明のポリマー製造において、上記ベー
スポリマー材料を、約3〜約15個の炭素原子を有する
環状エーテルが入っている溶媒混合物の中に溶解する。
適切な環状エーテルには、これに限定されるものではな
いが、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ト
リオキサン、ジオクソランおよびアルキル置換ジオクソ
ラン類が含まれる。好適な環状エーテルはTHFであ
る。上記溶媒混合物にはまた、全部で約6〜約18個の
炭素原子から成る炭素鎖長を有するアルコールが入って
いる。この溶液を次に、約−10℃〜+10℃の温度で
ハロゲン処理する。その後、この得られるポリマーを通
常の方法、例えばアルコール凝集で単離する。
【0022】範囲を限定することを意図したものではな
いが、以下に示す実施例は本方法を説明するものであ
る。
【0023】
【実施例】実施例1 24.0重量%のブタジエン24.98ポンドと1.5
0Mのn−ブチルリチウム11.4ccとを49℃で約
16時間反応させることによって、重量平均分子量が約
200,000の1,4−ポリブタジエンを製造した。
次に、イソプロパノールでこの重合を停止した後、乾燥
することによって溶媒を除去した。
【0024】次に、500mLのテトラヒドロフラン
(THF)に50グラムの上記ポリマー(37%のシ
ス、54%のトランス、9%のビニル)を溶解すること
によって溶液を調製した。黒色に塗装しそして撹拌機、
フリットガラス製導入管およびコンデンサが備わってい
る5リットルの3つ口フラスコに、上記溶液を入れた。
全体の体積が1800mLになるように、更に1300
mLのTHFを加えた。氷浴で冷却しながら、この溶液
に384mLの1−ヘキサノール(313g、3.06
9モル)を加えた。
【0025】この溶液を0℃に冷却した後、別のフラス
コの中で75g(1.058モル)のCl2を液化し
た。このフラスコを上記反応槽に取り付け、塩素が蒸発
したとき、それがN2で希釈され、上記フリットガラス
製導入管を通ってゆっくりと1.5時間で添加されるよ
うにした。次に、この得られるポリマーをアルコール凝
集で分離し、洗浄し、乾燥した後、粉砕した。
【0026】実施例2 実施例1で用いた3.1モルのヘキサノールの代わりに
3.069モルのオクタノールを用いる以外は、実施例
1に記述した反応を繰り返した。
【0027】実施例1および2で得られるポリマー生成
物のNMR13C分光分析の結果、以下の表1に示す結果
が得られた。
【0028】
【表1】
【0029】上記実施例のTHFの代わりに他の環状エ
ーテルを等モル量用いることができる。例えば、THF
の代わりにジオキサン、トリオキサンまたはジオクソラ
ンのどれかを用いると、下記の基を有するポリブタジエ
ンポリマーが得られる:
【0030】
【表2】
【0031】本発明のポリマーと充填材とを組み合わせ
ることによって、屋根葺き用膜の如き熱継ぎ可能フラッ
トシート材料の製造で使用するに適切な組成物が得られ
る。この組成物は、ポリマー100部を基準にして約5
部〜約160部の充填材料を含んでいてもよい。
【0032】この充填材料は、通常の充填材料のいずれ
かであってもよく、これらには(これに限定されるもの
ではないが)、二酸化チタン、種々のグレードのカーボ
ンブラック、微粉砕した石炭、微粉砕した軟体動物の
殻、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、未処理もしくは化学修
飾した粘土、雲母、タルク、シリカなどが含まれる。こ
の膜に難燃性を与える充填材が添加されていてもよく、
これらには、三酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、三水化ア
ルミナなどが含まれる。ここで有効なカーボンブラック
は全てのカーボンブラックである。好適なものは、ファ
ーネスブラック、例えばGPF(一般目的のためのファ
ーネス)、FEF(高速押出し用ファーネス)およびS
RF(半補強用ファーネス)である。これらのカーボン
ブラックを、より高い補強性を示すブラック、即ちHA
F、ISAF、SAFなどとブレンドしてもよい。上記
カーボンブラックに関する完全な記述に関しては、例え
ば「The Vanderbilt Rubber Handbook」、 408-424頁、 R
T Vanderbilt Co.、 Norwalk、CT 06855 (1979年版)を参
照のこと。好適には、本発明の組成物は、ポリマー10
0部を基準にして約50部〜約135部の充填材を含ん
でいる。好適な充填材は二酸化チタンである。
【0033】本発明の組成物はまた、有効量の通常コン
パンド用添加剤、例えば加工助剤、紫外線安定剤、分散
剤、難燃剤などを含んでいてもよい。好適な組成物は、
ポリマー100部当たり0.25〜2.5部の脂肪酸塩
/アミドブレンド物(商標PolydisR TR-016の下でStruk
tol Companyが市販)を分散剤として、そしてポリマー
100部当たり1〜5部の置換ベンゾトリアゾール(商
標TINUVINR 327の下でCiba-Giegyが市販)を含んでいて
もよい。
【0034】範囲を限定することを意図したものではな
いが、以下に示す実施例は本発明の組成物を説明するも
のである。
【0035】実施例3 実施例1で製造したポリマーを、125部のルチル型二
酸化チタン(DuPont製TI-PURER R-960)、2.5部のTI
NUVINR 327および0.5部のPOLYDISR TR-016と一緒に
混練りした。この組成物を組成物Aと表示した。この混
練りで45ミルのフラットシートが得られた。試験の目
的で、ASTM D-412(方法A−ダンベルおよびストレート
標本)に従い、個々の45ミルフラットシートからダン
ベル型標本を切り出した。卓上モデルInstronR テスタ
ーのモデル1130を用いて、モジュラス、破壊引張り強
度、および破壊伸びの測定値が得られ、これらの試験結
果をASTM D-412に従って計算した。全てのダンベル標本
を約24時間セットし、この後、試験を23℃で行っ
た。ASTM法D-2240に従って、ショアA硬度試験を23℃
で行った。
【0036】ダイスC(90度の角度を有するダイス)
で切断したところの、混練りした45ミルのゴム製フラ
ットシートの引裂き特性を、ASTM法D-624に従って測定
した。ダイスC引裂き標本に関しては、試験先立って切
り込みを入れなかった。卓上モデルInstronR テスター
のモデル1130を用いて、lbf/インチで表した耐引裂
き性が得られ、この試験結果をASTM法D-624に従って計
算した。試験は再び23℃で行った。
【0037】Stanton-Redcroft FTA燃焼装置を用い、AS
TM法D-2863に従って酸素指数試験を行った。
【0038】同様に製造したところの、SARNAFILR PVC
としてSarna Kunststoff AG、 Switzerlandが屋根葺き用
シート材料として市販している組成物の45ミル標本に
対して、対となる対照試験を行った。
【0039】これらの試験結果を以下の表2に示す。
【0040】実施例4 実施例2で製造したポリマーに、商標TI-PURER R-960の
下でDuPontから入手可能なルチル型二酸化チタン45
部、2.5部のTINUVINR 327および0.5部のPOLYDISR
TR-016(ポリマー100部を基準にして)を充填する
ことで、本発明のポリマー組成物を製造した。この組成
物を組成物Bと表示した。二酸化チタンのレベルをポリ
マー100部当たり100部に上昇させた以外は組成物
Bと同じ2番目の組成物も製造し、これを組成物Cと表
示した。実施例3に示した操作を用い、各々のゴム組成
物に関する数多くの物性を測定するため、対となる試験
を行った。これらの試験結果を以下の表2に示す。
【0041】
【表3】
【0042】実施例5 ASTM D-412に従って切り出したダンベル標本を、ASTM D
-573に従い、70℃の強制空気オーブン中で28日間老
化させた。この老化させたサンプルに対して、実施例3
に挙げた応力歪み試験を行った。SARNAFILR PVCとして
入手可能な、鉱物を充填したPVC対照組成物の45ミ
ルサンプルも老化させた後、23℃で試験した。これら
の試験結果を以下の表3に示す。
【0043】
【表4】
【0044】上の表から分かるように、本発明の組成物
は、改良したL.O.I.性能と同じくより高い充填材充填
(これは、改良された応力歪み特性をもたらす)を示す
と共に、上記充填PVC組成物よりも有意に優れた熱老
化特性を示している。
【0045】実施例6 引き剥がしおよびせん断接着に関する試験を以下に説明
する如く行った。125部のルチル型二酸化チタン、
2.5部のTINUVINR 327および0.5部のPOLYDISR TR-
016を充填した実施例1のポリマー100部が入ってい
る組成物(組成物Dと表示する)を混練りすることで、
厚さが約40ミルの6x6インチシートを製造した。2
枚のポリマー組成物シートの間に、PVCで処理したポ
リエステルスクリムから成る6x6インチシートを挿入
し、この組み立て物をMylarRフィルムで覆い、この覆っ
た組み立て物を硬化用鋳型の中に入れ、この覆った組み
立て物を約150℃で約5分間プレスし、上記Mylarフ
ィルムを取り外し、この組み立て物を23℃に冷却した
後、手持ち用Leister加熱ガンでこの組み立て物を熱継
ぎすることにより、スクリム補強した試験パッドを製造
した。1インチのダイスが備わっているクリッカー装置
を用いて、幅が1インチの試験標本を切り出した。ASTM
D-413に示されている接着試験に従うモデル1130Instro
n Universalテスターを用い、1分当たり2インチから
成るクロスヘッドおよびチャートスピードで上記標本を
試験した。引き剥がしおよびせん断接着強度を、室温
(23℃)並びに70℃と100℃で試験した。
【0046】SA-1065としてUniroyalが市販している、
ブチルを基とするラップスプライス接着剤を用いて継ぎ
合わせたところの、硫黄硬化した通常のEPDM膜を用
いた対照試験標本も試験した。この対照試験標本は、Fi
restone Building ProductsCompanyが市販しておりそし
てRUBBERGARDR屋根葺き用膜として市場に出ているとこ
ろの、硫黄硬化した黒色EPDM膜であった。これらの
試験結果を以下の表4および5に示す。
【0047】
【表5】
【0048】*一次インチ当たりのポンド数
【0049】
【表6】
【0050】*一次インチ当たりのポンド数 記号の説明 − 損傷の種類 A − ゴムコンパンドが引き裂かれて織物補強剤を生
じ、この織物からゴムが分離した。
【0051】B − 最初にある程度の中間層損傷があ
り、次にゴムコンパンドが引き裂かれて織物補強剤を生
じ、この織物からゴムが分離した。
【0052】C − 中間層の損傷 − 2つの層の間
で分離。
【0053】充填材を入れた膜組成物に関する置換ポリ
ブタジエンポリマーの継ぎ合わせ力を示す目的で、手持
ち用加熱ガンを用い、熱設定を10(最大熱風温度、4
50℃)にして、引き剥がしおよびせん断試験標本の両
方を製造した。金属製ハンドローラーを用いそして約6
〜約8psiの継ぎ合わせ圧力を用いた加熱操作で継目
を生じさせた。この手持ち用加熱ガンはLeister-Kombi、
Switzerland製である。
【0054】これらの結果で示されているように、本発
明の組成物は、室温並びに70℃および100℃の上昇
させた温度の、中間層の引き剥がし接着および継目接着
強度せん断の両方で、通常の接着剤継ぎ合わせ硫黄硬化
EPDM膜よりも優れている。
【0055】上記特性を考慮すると、本発明の組成物は
屋根葺き用膜の製造に有効である。本発明の組成物から
製造された屋根葺き用膜は、充填材を入れたポリマー組
成物から屋根葺き用膜を製造するために通常用いられて
いる方法のいずれかで製造されてもよい。例えば、これ
らの膜は、通常のカレンダー加工技術で製造されてもよ
い。スプレーコーティングおよびローラーダイス成形を
含む他の方法も使用できる。本発明の組成物から製造さ
れた屋根葺き用膜は、スクリムで任意に補強されてもよ
い。
【0056】前記具体例および実施例は、本発明の精神
および範囲を説明する目的で与えるものである。本分野
の通常の技術者は本発明の精神および範囲から逸脱しな
い種々の変更および修飾を意図しそして行い得ると理解
すべきである。例えば、臭素およびフッ素を含む他のハ
ロゲン並びに高級アルコール類を用いて、本発明のポリ
マーを製造してもよい。更に、屋根葺き用膜を製造する
とき通常用いられている他の添加剤および薬剤を、本発
明の組成物の中で利用してもよい。また、本発明の熱継
ぎ可能フラットシート材料は、屋根葺き工事と同様に他
の分野で利用されてもよい。
【0057】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0058】1. 下記の群:
【0059】
【化7】
【0060】[式中、R1は、全部で約3〜約15個の
炭素原子を有する開環した環状エーテルであり、Xは、
ハロゲンであり、そしてR2は、全部で6〜18個の炭
素原子から成る炭素鎖長を有する脂肪族基であり、そし
て a=0.05〜0.95モル分率; b=0.01〜0.75モル分率; c=0.01〜0.95モル分率; d=0.01〜0.30モル分率;および a+b+c+d=1.00] から成る置換ポリブタジエン。
【0061】2. 上記ポリブタジエンが1,4−ポリ
ブタジエンである第1項記載の置換ポリブタジエン。
【0062】3. a=0.30〜0.35モル分率; b=0.025〜0.055モル分率; c=0.50〜0.60モル分率; d=0.05〜0.10モル分率;および a+b+c+d=1.00 である第2項記載の置換ポリブタジエン。
【0063】4. 該開環した環状エーテルR1がO−
(CH24である第3項記載の置換ポリブタジエン。
【0064】5. R2が6〜9個の炭素原子から成る
炭素鎖長を有する脂肪族基でありそしてXが塩素である
第4項記載の置換ポリブタジエン。
【0065】6. (a)下記の群:
【0066】
【化8】
【0067】[式中、R1は、全部で約3〜約15個の
炭素原子を有する開環した環状エーテルであり、Xは、
ハロゲンであり、そしてR2は、全部で6〜18個の炭
素原子から成る炭素鎖長を有する脂肪族基であり、そし
て a=0.05〜0.95モル分率; b=0.01〜0.75モル分率; c=0.01〜0.95モル分率; d=0.01〜0.30モル分率;および a+b+c+d=1.00] から成る置換ポリブタジエンと、(b)ポリマー100
部当たり5〜160重量部の充填材料とから成る組成
物。
【0068】7. a=0.30〜0.35モル分率; b=0.025〜0.055モル分率; c=0.50〜0.60モル分率; d=0.05〜0.10モル分率;および a+b+c+d=1.00 である第6項記載の組成物。
【0069】8. 該開環した環状エーテルR1がO−
(CH24である第7項記載の組成物。
【0070】9. R2が6〜9個の炭素原子から成る
炭素鎖長を有する脂肪族基でありそしてXが塩素である
第8項記載の組成物。
【0071】10. 上記充填材料がポリマー100部
当たり50〜135重量部である第9項記載の組成物。
【0072】11. 上記充填材が二酸化チタン、カー
ボンブラック、粉砕した石炭、粉砕した軟体動物の殻、
炭酸カルシウム、雲母、タルクおよびシリカから成る群
から選択される第10項記載の組成物。
【0073】12. 上記充填材が二酸化チタンである
第11項記載の組成物。
【0074】13. (a)下記の群:
【0075】
【化9】
【0076】[式中、Xは、ハロゲンであり、R1は、
全部で約3〜約15個の炭素原子を有する開環した環状
エーテルであり、R2は、全部で6〜18個の炭素原子
から成る炭素鎖長を有する脂肪族基であり、そして a=0.05〜0.95モル分率; b=0.01〜0.75モル分率; c=0.01〜0.95モル分率; d=0.01〜0.30モル分率;および a+b+c+d=1.00] から成る置換ポリブタジエンと、(b)ポリマー100
部当たり5〜160重量部の充填材料とから成る熱継ぎ
可能フラットシート材料。
【0077】14. 該開環した環状エーテルR1がO
−(CH24である第13項記載の熱継ぎ可能フラット
シート材料。
【0078】15. 上記材料が屋根葺き用膜である第
14項記載の材料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジエイムズ・エイ・デイビス アメリカ合衆国オハイオ州44685ユニオン タウン・ウイリアムズバーグアベニユー 13071 (72)発明者 ウイリアム・エル・ハーゲンロザー アメリカ合衆国オハイオ州44313アクロ ン・ドーチエスターロード195 (72)発明者 ダニエル・アール・マツクギルバリイ アメリカ合衆国インデイアナ州46032カー メル・ウエスト・フオースコート314 (72)発明者 ジヨセフ・ケイ・バレイテイス アメリカ合衆国オハイオ州44141ブレツク スビル・ウインドスエプトドライブ9193

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の群: 【化1】 [式中、R1は、全部で約3〜約15個の炭素原子を有
    する開環した環状エーテルであり、Xは、ハロゲンであ
    り、そしてR2は、全部で6〜18個の炭素原子から成
    る炭素鎖長を有する脂肪族基であり、そして a=0.05〜0.95モル分率; b=0.01〜0.75モル分率; c=0.01〜0.95モル分率; d=0.01〜0.30モル分率;および a+b+c+d=1.00] から成る置換ポリブタジエン。
  2. 【請求項2】 (a)下記の群: 【化2】 [式中、R1は、全部で約3〜約15個の炭素原子を有
    する開環した環状エーテルであり、Xは、ハロゲンであ
    り、そしてR2は、全部で6〜18個の炭素原子から成
    る炭素鎖長を有する脂肪族基であり、そして a=0.05〜0.95モル分率; b=0.01〜0.75モル分率; c=0.01〜0.95モル分率; d=0.01〜0.30モル分率;および a+b+c+d=1.00] から成る置換ポリブタジエンと、 (b)ポリマー100部当たり5〜160重量部の充填
    材料とから成る組成物。
  3. 【請求項3】 (a)下記の群: 【化3】 [式中、Xは、ハロゲンであり、R1は、全部で約3〜
    約15個の炭素原子を有する開環した環状エーテルであ
    り、R2は、全部で6〜18個の炭素原子から成る炭素
    鎖長を有する脂肪族基であり、そして a=0.05〜0.95モル分率; b=0.01〜0.75モル分率; c=0.01〜0.95モル分率; d=0.01〜0.30モル分率;および a+b+c+d=1.00] から成る置換ポリブタジエンと、 (b)ポリマー100部当たり5〜160重量部の充填
    材料とから成る熱継ぎ可能フラットシート材料。
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