JPH05239126A - 共役ジオレフィンポリマーの選択的水素化方法 - Google Patents

共役ジオレフィンポリマーの選択的水素化方法

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JPH05239126A
JPH05239126A JP4337447A JP33744792A JPH05239126A JP H05239126 A JPH05239126 A JP H05239126A JP 4337447 A JP4337447 A JP 4337447A JP 33744792 A JP33744792 A JP 33744792A JP H05239126 A JPH05239126 A JP H05239126A
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bis
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polymer
alkali metal
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カーマ・ジヨリーン・ギブラー
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F297/00Macromolecular compounds obtained by successively polymerising different monomer systems using a catalyst of the ionic or coordination type without deactivating the intermediate polymer
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08CTREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
    • C08C19/00Chemical modification of rubber
    • C08C19/02Hydrogenation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08CTREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
    • C08C2/00Treatment of rubber solutions
    • C08C2/02Purification
    • C08C2/04Removal of catalyst residues

Abstract

(57)【要約】 【構成】 適切な溶媒中で有機アルカリ金属重合開始剤
を用いて、少なくとも1種の共役ジオレフィンを重合又
は共重合させて、リビングポリマーを生成し、水素を加
えて重合を停止させて、アルカリ金属水素化物を生成
し、少なくとも1種のビス(シクロペンタジエニル)チ
タン化合物の存在下で、炭化水素リチウム及びアルコキ
シリチウム化合物の不在下で、停止したポリマーを水素
と接触させて、ポリマーの共役ジオレフィン単位の不飽
和二重結合を選択的に水素化することからなる共役ジオ
レフィンポリマーの水素化方法の改善であって、水素化
する前のポリマーをポリマー中に存在するアルカリ金属
水素化物と反応する試薬で処理して、触媒活性を増すこ
とである。 【効果】 共役ジオレフィンポリマーの選択的水素化が
改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、選択的に水素化した共
役ジエンポリマーの改良された製造方法、特にチタン水
素化触媒を使用する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第5,291,990号は共役
ジオレフィンポリマーの水素化方法を説明している。該
方法は、まず適切な溶媒中で有機アルカリ金属重合開始
剤を用いて共役ジオレフィンモノマーを重合又は共重合
させて、リビングポリマーを生成することからなる。そ
れから水素を加えてリビングポリマーを停止させる。最
後に、停止したポリマーの共役ジオレフィン単位の不飽
和二重結合の選択的水素化を、好ましくは式:
【0003】
【化2】
【0004】(式中、R1及びR2は同一であるか又は異
なり、ハロゲン、C1−C8アルキル、C1−C8アルコキ
シ、C6−C8アリールオキシ、アラルキル、シクロアル
キル、シリル及びカルボニルからなる群の中から選択さ
れる)で表される少なくとも1種のビス(シクロペンタ
ジエニル)チタン化合物の存在下で実施する。水素化段
階は炭化水素リチウム及びアルコキシリチウム化合物の
不在下で実施する。
【0005】大半のポリマーの水素化に極めて有利な前
記方法には幾つかの欠点があることが判明した。低分子
量ポリマー、即ち分子量(ゲル透過クロマトグラフィー
により決定される真のピーク分子量)が100,000
未満のポリマーの場合及び/又は溶液中のポリマー濃度
が高い場合、前記方法により過剰の水素化リチウムが生
成し得ることが判明した。この過剰の水素化リチウムは
十分な水素化を妨げるように思われる。何故ならば、過
剰のアルカリ金属、特に水素化リチウム(LiH)は水
素化触媒を最終的に不安定な状態にする恐れがあるから
である。少量のビス(シクロペンタジエニル)チタン化
合物を使用するときに、この問題は最も顕著になる。高
分子量ポリマーが通常濃度よりも高濃度(即ち15〜3
5%以上)で溶解しているときに水素化を実施する場合
にもこの問題が生じ得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前述し
た方法を改良することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】アルカリ金属水素化物、
通常LiHを含むポリマー溶液を試薬と反応させる。一
般に水素化触媒活性を増すにはごく少量の試薬が必要で
ある。僅かに過剰の水素化物を試薬と反応させることが
重要であることが判明した。あまりにも多量の水素化物
を反応させると、触媒系がポリマーの水素化に効果的に
作用しないように思われる。水素化物:Tiのモル比を
6:1より小さくしないことが判明した。
【0008】よく知られているように、1種以上のポリ
オレフィン(特にジオレフィン)同士を、又はそれらを
1種以上のアルケニル芳香族炭化水素モノマーと共重合
させて、エチレン不飽和又は芳香族不飽和とエチレン不
飽和とを含むポリマーを製造することができる。勿論コ
ポリマーはランダムコポリマー、テーパーコポリマー、
ブロックコポリマー又はこれらの組み合わせ、更には線
状コポリマー、星状コポリマー又はラジアルコポリマー
であり得る。
【0009】よく知られているように、アニオン重合開
始剤又は重合触媒を使用して、エチレン不飽和又は芳香
族不飽和とエチレン不飽和とを含むポリマーを製造して
もよい。塊重合、溶液重合又は乳化重合の技術を使用し
て、このようなポリマーを製造してもよい。いずれにせ
よ、少なくともエチレン不飽和を含むポリマーが、一般
に固体(例えば小片、粉末、ペレット等)として回収さ
れる。エチレン不飽和を含んでいるポリマー及び芳香族
不飽和とエチレン不飽和とを含んでいるポリマーは勿論
数社から市販されている。
【0010】一般に、溶液アニオン重合技術を使用する
ときには、同時に又は順次重合すべき1種以上のモノマ
ーを、アニオン重合開始剤(例えばIA属金属、そのア
ルキル誘導体、アミド誘導体、シラノレート誘導体、ナ
フタライド誘導体、ビフェニル誘導体及びアントラセニ
ル誘導体)と接触させて、共役ジオレフィンポリマー及
び共役ジオレフィンとアルケニル芳香族炭化水素とのコ
ポリマーを製造する。適切な溶媒中、−150℃〜30
0℃、好ましくは0℃〜100℃の温度で、有機アルカ
リ金属(例えばリチウム、ナトリウム又はカリウム)化
合物を使用するのが好ましい。特に有効なアニオン重合
開始剤は、一般式: RLin (式中、Rは1〜20個の炭素原子を有する脂肪族、脂
環式、芳香族又はアルキル置換芳香族炭化水素基であ
り、nは1〜4の整数である)で表される有機リチウム
化合物である。
【0011】アニオン重合し得る共役ジオレフィンに
は、4〜12個の炭素原子を含む共役ジオレフィン(例
えば1,3−ブタジエン、イソプレン、ピペリレン、メ
チルペンタジエン、フェニルブタジエン、3,4−ジメ
チル−1,3−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,
3−オクタジエン等)が含まれる。4〜8個の炭素原子
を含む共役ジオレフィンをこのようなポリマーで使用す
るのが好ましい。共重合し得るアルケニル芳香族炭化水
素には、ビニルアリール化合物(例えばスチレン、種々
のアルキル置換スチレン、アルコキシ置換スチレン、2
−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、ビニルナフタ
レン、アルキル置換ビニルナフタレン等)が含まれる。
【0012】本発明方法で使用できるポリマーには、前
述した米国特許第5,291,990号に記載の全ての
ポリマーが含まれる。これら全てのポリマーの製造で
は、通常使用されているアルコール停止剤の代わりに水
素ガスを使用して、重合を停止させる。リビングポリマ
ー、更に正確に言えばポリマー鎖のリビングエンドに水
素を添加して停止させる。例えばスチレン−ブタジエン
−スチレン(S−B−S)ブロックコポリマーを使用す
る場合の理論的な停止反応は以下の式: S−B−S−Li++H2→S−B−SH+LiH で表される。
【0013】上記に示すように、停止反応中に水素化リ
チウムが生成すると理論づけられる。このLiHは反応
性重合開始剤でないことが判明した。LiHは重合には
不活性で、アルコールのように次の重合バッチの分子量
調整を妨害しない。
【0014】通常、重合反応終了後にガスを重合溶液と
接触させて、激しく混合することが推奨される。ポリマ
ー溶液を含んでいる混合容器内に散布器で水素ガスを加
えることによって、このように接触させて、激しく混合
することができる。反応が生起するのに十分な接触時間
となるように、接触時間は少なくとも10秒、好ましく
は20分でなければならない。接触時間はガスを接触さ
せる装置の効率、ガスの溶解度、溶液粘度及び温度に依
存している。あるいは、連続系を使用して、静的に混合
される栓流反応器に達する前の溶液に水素をポンプで注
入してもよい。適切な溶液に水素を溶解し、それをポリ
マー溶液に加えて、停止反応させてもよい。他の方法
は、水素を吸収ベッドに吸収させて、この吸収ベッド内
にポリマー溶液を流すことである。分解して水素を発生
する材料(即ちジイミド)を加えて、水素を接触させて
もよい。
【0015】前述した如く、前記式によって表されるビ
ス(シクロペンタジエニル)チタン化合物の存在下で、
本発明方法の水素化段階を実施する。水素化段階は、炭
化水素リチウム及びアルコキシリチウム化合物の不在下
で実施する。使用し得る特定のビス(シクロペンタジエ
ニル)チタン化合物は米国特許第5,291,990号
に記載されている。
【0016】本方法は、アルケニル芳香族炭化水素ポリ
マーブロックを水素化せずに、共役ジオレフィンポリマ
ーブロックをある程度まで選択的に水素化する。50%
以上の水素化率が簡単に得られるが、しばしば所望され
ているように95%以上の水素化率に達するには、多数
のポリマーでは、アルカリ金属水素化物(例えば水素化
リチウム)とチタンとのモル比が少なくとも6:1でな
ければならず、また30:1以下ならよいことが判明し
た。2種の金属間の迅速且つ十分な相互作用を確実にす
るのに十分なアルカリ金属水素化物がなければならな
い。しかしながら、アルカリ金属水素化物、特に水素化
リチウムの量は重合に必要な開始剤の量によって決定さ
れるので、しばしば停止反応段階中に発生する金属水素
化物の量が多くなり過ぎる。触媒活性を高めるためには
アルカリ金属水素化物と反応する他の試薬を加えること
が有利である。
【0017】従って、本発明は、 (a)適切な溶媒中で有機アルカリ金属重合開始剤を用
いて、少なくとも1種の共役ジオレフィンを重合又は共
重合させて、リビングポリマーを生成し、 (b)水素化の前にH2を加えて重合を停止させて、ア
ルカリ金属水素化物を生成し、 (c)式:
【0018】
【化3】
【0019】(式中、R1及びR2は同一であるか又は異
なり、ハロゲン、C1−C8アルキル基、C1−C8アルコ
キシ基、C6−C8アリールオキシ基、アラルキル基、シ
クロアルキル基、シリル基及びカルボニル基からなる群
の中から選択される)で表される少なくとも1種のビス
(シクロペンタジエニル)チタン化合物の存在下で、炭
化水素リチウム及びアルコキシリチウム化合物の不在下
で、停止したポリマーを水素と接触させて、ポリマーの
共役ジオレフィン単位の不飽和二重結合を選択的に水素
化することからなる選択的に水素化した共役ジオレフィ
ンポリマーの改良された製造方法に関する。本発明方法
の改良点は、停止したポリマー溶液を試薬で処理して、
最初に生成したアルカリ金属水素化物の量を、停止した
ポリマー中のアルカリ金属水素化物:チタンの比を少な
くとも6:1まで下げる量に減らすことである。重合開
始剤は好ましくは有機リチウム化合物、更に好ましくは
sec−ブチルリチウムである。
【0020】一般に分子量が100,000未満(ポリ
マー溶液の固体含量が多ければこの値よりもこれより大
きくてもよい)のポリマーには、しばしば停止反応後に
過剰のアルカリ金属(リチウム)水素化物が存在し得
る。アルカリ金属(リチウム)水素化物:チタンの比が
当該方法で重要であることが判明したので、チタンの添
加量は、ポリマー分子量及び溶液中のポリマー濃度と共
に過剰アルカリ金属(リチウム)水素化物の量を決定す
る。比率は6:1以上であり得る。
【0021】実験研究の結果、最適な水素化率に達する
ために、好ましくは溶液中の停止したポリマーを以下の
試薬のいずれかで処理することができることが判明し
た。これらの試薬は、式:RxSiX4-x(式中、Xはハ
ロゲン、xは0〜3である)で表される化合物(例えば
四塩化ケイ素、ジフルオロジフェニルシラン、ジメチル
ジクロロシラン、六塩化ケイ素)、アルコール類(例え
ばメタノール、エタノール、イソプロパノール、2−エ
チル−1−ヘキサノール)、カルボン酸(例えば2−エ
チル−1−ヘキサン酸)、フェノール(例えば4−メチ
ルフェノール)、水、ハロゲン含有炭化水素(例えばジ
ブロモエタン)又はこれらの混合物からなる群の中から
選択し得る。一般に触媒活性を効果的に高めて、水素化
転化率を増すには、ごく少量の試薬をポリマー溶液中の
水素化リチウムと反応させる必要がある。これらの反応
は速いので、プロセスのサイクル時間の遅延はなくな
る。
【0022】ポリマー溶液を少なくとも数種の試薬で処
理せねばならない。但し、アルカリ金属(リチウム)水
素化物:チタンの比が6:1になる量以下の試薬を使用
する。それ以上の試薬を使用して、アルカリ金属(リチ
ウム)水素化物:チタンの比が6:1の値より低くなる
ならば、水素化転化率が低下する。一般にこのことは、
ポリマー溶液中の試薬:チタンのモル比が約2:1より
も大きくなってはならず、また恐らく試薬分子上で使用
可能な反応座の当量によってはモル比が遥かに小さくな
り得ることを意味している。例えばジブロモエタンは2
つの反応座を有するが、四塩化ケイ素は4つの反応座を
有するように思われる。即ちハロゲン原子が除去され
て、水素に置換されうる。使用する試薬によっては、四
塩化ケイ素の場合でのように、全ての反応座が立体的に
使用可能であるか又は反応し得るわけではない。ポリマ
ーの分子量が増すと、本発明の利点を達成するのに必要
な試薬の量が少なくてすむ。分子量が減ると、より多量
の試薬が必要となる。何故ならば、ポリマーの分子量が
増すとポリマーの重量当たりに必要なリチウム重合開始
剤の量が少なくてすむからである。その結果、水素によ
る重合停止反応後のポリマー重量に対する水素化リチウ
ムの量は少なくなる。
【0023】例えば水素による停止反応により製造した
分子量が50,000のスチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロックコポリマー(溶液中に20重量%のポリマ
ー)の場合、水素化リチウムの量は溶液基準で33pp
mに決定された。選択した試薬は四塩化ケイ素であり、
溶液基準で100ppmに等しい量使用した。LiH:
Tiのモル比は11:1、SiCl4:Tiのモル比は
2.0:1であった。四塩化ケイ素を使用して水素化す
ると、オレフィン二重結合の転化率が四塩化ケイ素を使
用しない場合(92%)に比べて96%まで上昇した。
【0024】一般に、適切な溶媒中、0〜120℃、好
ましくは60〜90℃の温度で、1バール(1psi
g)〜84バール(1200psig)、好ましくは8
バール(100psig)〜15バール(200psi
g)の水素分圧で水素化を実施する。一般にポリマー1
00g当たり0.01mM(ミリモル)〜20mMの、
好ましくはポリマー100g当たり0.04mM〜1m
Mの触媒濃度を使用して、15〜1140分、好ましく
は30〜360分の間、水素化条件下で接触を継続す
る。水素化に適した溶媒にはとりわけ、n−ヘプタン、
n−ペンタン、テトラヒドロフラン、シクロヘキサン、
シクロペンタン、トルエン、ヘキサン及びベンゼンが含
まれる。水素化後のポリマー溶液中に存在する水素化触
媒の量は少ないので、水素化触媒と触媒残留物とをポリ
マーから分離する必要はない。しかしながら、分離した
ければ、従来技術でよく知られている方法を使用して分
離してもよい。他の方法(例えばバッチ法、連続法及び
半連続法)によって水素化を実施してもよい。
【0025】本方法の水素化段階は、ビス(シクロペン
タジエニル)チタンジクロライド、ビス(シクロペンタ
ジエニル)チタンジブロマイド、ビス(シクロペンタジ
エニル)チタンジヨーダイド、ビス(シクロペンタジエ
ニル)チタンジフルオライド、ビス(シクロペンタジエ
ニル)チタンジカルボニル、ビス(シクロペンタジエニ
ル)チタンジメチル、ビス(シクロペンタジエニル)チ
タンジエチル、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジ
ブチル、ビス(シクロペンタジエニル)チタンビス(ト
リメチルシリルメチル)、ビス(シクロペンタジエニ
ル)チタンジベンジル、ビス(シクロペンタジエニル)
チタンジヘキシル、ビス(シクロペンタジエニル)チタ
ンジメトキシド、ビス(シクロペンタジエニル)チタン
ジエトキド、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジブ
トキシド、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジペン
トキシド、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジネオ
ペントキシド、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジ
フェノキシド及びこれらの全ての混合物からなる群の中
から選択したビス(シクロペンタジエニル)チタン化合
物、好ましくはビス(シクロペンタジエニル)チタンジ
クロライドの存在下で実施する。
【0026】
【実施例】sec−ブチルリチウム重合開始剤の存在
下、661リットル(150ガロン)の加圧反応器内で
アニオン重合させて、分子量(GPCにより決定される
全ピーク分子量)が50,000のポリスチレン−ポリ
ブタジエン−ポリステレン(S−B−S−Li+)ブロ
ックコポリマーのバッチ272kg(600lb.)を
製造した。シクロヘキサンとジエチルエーテルとの混合
物中で重合させた。得られたポリマー溶液は20重量%
のポリマーを含んでいた。重合反応終了後の反応器内温
度は約60℃であった。反応器に水素を約20分間散布
して、重合を停止させた。
【0027】表1に記載するような種々の量の試薬をポ
リマー溶液に加えた後に、チタン触媒を添加して水素化
した。水素化実験は1560gのポリマー(20重量
%)を含む溶液を4リットルの反応器内に圧力移動して
行なった。この溶液は溶液基準で6.5mM、即ち33
ppmのLiHを含んでいた。活性を高める試薬を以下
の表に示す量だけポリマー溶液に加えた。反応器内温度
を75℃に維持した。この時点で0.125g、即ち
0.5mMの触媒:ビス(シクロペンタジエニル)チタ
ンジクロライド(Cp2TiCl2)をトルエン又はシク
ロヘキサンのスラリーとして反応器に加えた。試薬を加
えなければ、LiH:Tiのモル比は13:1であろ
う。触媒を加えた後に、水素ガスで反応器を140ps
igまで加圧した。反応を3時間継続し、その間に反応
器から試料を取り出して、陽子NMRで分析して、オレ
フィンの最終転化率を決定した。最終試料をゲル透過ク
ロマトグラフィー(GPC)にかけて、分子構成に変化
があったかどうかを決定した。
【0028】
【表1】
【0029】前記表に示す結果は、ポリマー溶液を本発
明の試薬で処理すると、試薬を加えなかった対照実験に
比べて、オレフィン二重結合の転化率が増すことを示し
ている。244ppmのジブロモエタンでの実験で不満
足な結果となったのは、水素化リチウムの量が少なくな
りすぎて、本質的にこの触媒系を使用して効果的な水素
化を行うことができる範囲を超える量に低下したか又は
試薬:Tiのモル比が大きくなりすぎたためと考えられ
る。水はLiH:Tiのモル比を6:1以下に低下させ
て、転化率(%)に不利に作用する。それは、使用する
水量が多すぎたためであると考えられる。水量が少なく
なれば、転化率が改善されるはずである。
フロントページの続き (72)発明者 カーマ・ジヨリーン・ギブラー アメリカ合衆国、テキサス・77079、ヒユ ーストン、サウスチエスター・レーン・ 410

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)適切な溶媒中で有機アルカリ金属
    重合開始剤を用いて、少なくとも1種の共役ジオレフィ
    ンを重合又は共重合させて、リビングポリマーを生成
    し、(b)水素化の前にH2を加えて重合を停止させ
    て、アルカリ金属水素化物を生成し、(c)式: 【化1】 (式中、R1及びR2は同一であるか又は異なり、ハロゲ
    ン、C1−C8アルキル基、C1−C8アルコキシ基、C6
    −C8アリールオキシ基、アラルキル基、シクロアルキ
    ル基、シリル基及びカルボニル基からなる群の中から選
    択される)で表される少なくとも1種のビス(シクロペ
    ンタジエニル)チタン化合物の存在下で、炭化水素リチ
    ウム及びアルコキシリチウム化合物の不在下で、停止し
    たポリマーを水素と接触させて、ポリマーの共役ジオレ
    フィン単位の不飽和二重結合を選択的に水素化すること
    からなる選択的に水素化した共役ジオレフィンポリマー
    の製造方法であって、停止したポリマー溶液を試薬で処
    理して最初に生成したアルカリ金属水素化物の量を減ら
    し、停止したポリマー中のアルカリ金属水素化物:チタ
    ンのモル比を少なくとも6:1まで下げることを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】 試薬:チタンのモル比が2:1以下にな
    るような量の試薬を加えることを特徴とする請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 ポリマーの分子量が100,000未満
    であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 式:RxSiX4-x(式中、Xはハロゲ
    ン、xは0〜3である)で表される化合物、六塩化ケイ
    素、アルコール、フェノール、カルボン酸、水及びハロ
    ゲン含有炭化水素からなる群の中から試薬を選択するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 四塩化ケイ素、ジフルオロジフェニルシ
    ラン、ジメチルジクロロシラン、メタノール、エタノー
    ル、イソプロパノール、2−エチル−1−ヘキサノー
    ル、2−エチル−1−ヘキサン酸、4−メチルフェノー
    ル、ジブロモエタン及び水からなる群の中から試薬を選
    択することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 0〜120℃の温度に、1〜84バール
    の圧力で水素化を実施し、ポリマー100g当たりの触
    媒濃度は0.01〜20mMチタンとして、15〜14
    40分間接触させることを特徴とする請求項1に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 アルカリ金属開始剤が有機リチウム化合
    物であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 有機リチウム化合物がsec−ブチルリ
    チウムであることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 ビス(シクロペンタジエニル)チタンジ
    クロライド、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジブ
    ロマイド、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジヨー
    ダイド、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジフルオ
    ライド、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジカルボ
    ニル、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジメチル、
    ビス(シクロペンタジエニル)チタンジエチル、ビス
    (シクロペンタジエニル)チタンジブチル、ビス(シク
    ロペンタジエニル)チタンビス(トリメチルシリルメチ
    ル)、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジベンジ
    ル、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジヘキシル、
    ビス(シクロペンタジエニル)チタンジメトキシド、ビ
    ス(シクロペンタジエニル)チタンジエトキド、ビス
    (シクロペンタジエニル)チタンジブトキシド、ビス
    (シクロペンタジエニル)チタンジペントキシド、ビス
    (シクロペンタジエニル)チタンジネオペントキシド、
    ビス(シクロペンタジエニル)チタンジフェノキシド及
    びこれらの混合物からなる群の中からチタン化合物を選
    択することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 チタン化合物がビス(シクロペンタジ
    エニル)チタンジクロライドであることを特徴とする請
    求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 コポリマーが、少なくとも1個の共役
    ジエンポリマーブロックと少なくとも1個のスチレン又
    はスチレン誘導体ブロックとを含むブロックコポリマー
    であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一
    項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 共役ジエン単位の不飽和結合の少なく
    とも95%を水素化することを特徴とする請求項1から
    11のいずれか一項に記載の方法。
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