JPH0523879A - 二部材の接続方法 - Google Patents
二部材の接続方法Info
- Publication number
- JPH0523879A JPH0523879A JP3175104A JP17510491A JPH0523879A JP H0523879 A JPH0523879 A JP H0523879A JP 3175104 A JP3175104 A JP 3175104A JP 17510491 A JP17510491 A JP 17510491A JP H0523879 A JPH0523879 A JP H0523879A
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- Japan
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- support
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- outer ring
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- Pending
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- Laser Beam Processing (AREA)
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 二部材を容易かつ高位置精度に溶接する。
【構成】 サポート10とリード8を非接触状態で高精
度に位置出し実施後、上方よりサポート10にレーザビ
ームを照射し、サポート10の部材そのものを溶融垂下
させ、リード8に接触させて、その後レーザビームの照
射を停止すると、溶融した部材が凝固して、サポート1
0とリード8が接合される。 【効果】 サポートとリードを非接触の状態にてレーザ
ビームにて接合するため、サポートの金属外環に対する
位置は、従来の抵抗溶接のサポートとリードを当接して
接合する方法に比べ、部品の寸法精度等に影響されにく
いので、高い位置精度を得ることができ、さらに、ガラ
スクラックを防止することになり、信頼性を高めること
ができる。
度に位置出し実施後、上方よりサポート10にレーザビ
ームを照射し、サポート10の部材そのものを溶融垂下
させ、リード8に接触させて、その後レーザビームの照
射を停止すると、溶融した部材が凝固して、サポート1
0とリード8が接合される。 【効果】 サポートとリードを非接触の状態にてレーザ
ビームにて接合するため、サポートの金属外環に対する
位置は、従来の抵抗溶接のサポートとリードを当接して
接合する方法に比べ、部品の寸法精度等に影響されにく
いので、高い位置精度を得ることができ、さらに、ガラ
スクラックを防止することになり、信頼性を高めること
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二部材を容易かつ高位
置精度に接続することができる二部材の接続方法に関す
る。
置精度に接続することができる二部材の接続方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、二部材を接続してなる部分を組み
込んだものの一例として、水晶振動子を図3に示して説
明する。
込んだものの一例として、水晶振動子を図3に示して説
明する。
【0003】水晶振動子は気密端子1からなる保持器に
水晶振動片5を保持させたものである。気密端子1は長
円形の金属外環6の両端部付近に貫通形成された封着孔
7,7に一対のリード8,8をガラス9,9にて絶縁封
止したものである。
水晶振動片5を保持させたものである。気密端子1は長
円形の金属外環6の両端部付近に貫通形成された封着孔
7,7に一対のリード8,8をガラス9,9にて絶縁封
止したものである。
【0004】リード8,8の内端部8a,8aには極薄
偏平状金属部材からなるサポート10,10の下端部1
0a,10aを溶接する。
偏平状金属部材からなるサポート10,10の下端部1
0a,10aを溶接する。
【0005】サポート10,10の最上段の凹段部10
b,10b上に、水晶振動片5の両端部が導電性接着材
で電気的,機械的に接続される。水晶振動片5の両端部
はサポート最上段の凹段部10b,10bで弾性的に支
持される。
b,10b上に、水晶振動片5の両端部が導電性接着材
で電気的,機械的に接続される。水晶振動片5の両端部
はサポート最上段の凹段部10b,10bで弾性的に支
持される。
【0006】一対のリード8,8間に所望の電圧を印加
すると、水晶振動片5が上下に湾曲振動し、この振動が
この水晶振動子固有の振動数として、リード8,8より
取り出される。
すると、水晶振動片5が上下に湾曲振動し、この振動が
この水晶振動子固有の振動数として、リード8,8より
取り出される。
【0007】なお、上記水晶振動片5は、金属外環6の
外周フランジ部に固着されるキャップ15によって囲繞
される。
外周フランジ部に固着されるキャップ15によって囲繞
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】接続部材であるリード
8とサポート10とは、図4に示すような抵抗溶接によ
って接続される。この抵抗溶接は、リード8とサポート
10とを当接させ、その両側から電極11,11によっ
て加圧しながら電流を流し、電気抵抗の熱によって圧着
するものである。
8とサポート10とは、図4に示すような抵抗溶接によ
って接続される。この抵抗溶接は、リード8とサポート
10とを当接させ、その両側から電極11,11によっ
て加圧しながら電流を流し、電気抵抗の熱によって圧着
するものである。
【0009】従って、水晶振動片5を支持するサポート
最上段の凹段部10b,10bと金属外環の下面6aの
位置は、リード8とサポート10とが当接する位置によ
り、即ちリード8の内端部8aの金属外環の下面6aに
対する位置と、サポート10の部品の寸法精度により決
定され、水晶振動片5を支持する一対のサポート最上段
の凹段部10b,10bの金属外環の下面6aに対する
位置が異なる場合が発生した。この状態で水晶振動片5
を保持すると水晶振動子の特性が変動するという不具合
があった。
最上段の凹段部10b,10bと金属外環の下面6aの
位置は、リード8とサポート10とが当接する位置によ
り、即ちリード8の内端部8aの金属外環の下面6aに
対する位置と、サポート10の部品の寸法精度により決
定され、水晶振動片5を支持する一対のサポート最上段
の凹段部10b,10bの金属外環の下面6aに対する
位置が異なる場合が発生した。この状態で水晶振動片5
を保持すると水晶振動子の特性が変動するという不具合
があった。
【0010】そこで、本発明はリードとサポートのよう
な二部材を容易かつ高位置精度に接続できるようにした
二部材の接続方法を提供することを目的とする。
な二部材を容易かつ高位置精度に接続できるようにした
二部材の接続方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、二部材の接続面を近接状態に配置し、一方の
部材からエネルギビームを照射して、一方の部材を溶融
垂下させ、他方の部材に接触させることにより両部材を
接続するものである。
するため、二部材の接続面を近接状態に配置し、一方の
部材からエネルギビームを照射して、一方の部材を溶融
垂下させ、他方の部材に接触させることにより両部材を
接続するものである。
【0012】また、本発明は一方の部材の接続面に低融
点金属層を形成し、その金属層と他方の部材の接続面を
近接状態に配置し、一方の部材の接続面とは反対側から
エネルギビームを照射して、低融点金属を溶融垂下さ
せ、両部材を接続するものである。
点金属層を形成し、その金属層と他方の部材の接続面を
近接状態に配置し、一方の部材の接続面とは反対側から
エネルギビームを照射して、低融点金属を溶融垂下さ
せ、両部材を接続するものである。
【0013】
【作用】上記構成によると、二部材を非接触状態で、溶
融位置を保持しておき、エネルギビームの照射により一
部材を溶融垂下させることにより溶接するため、部材の
寸法精度の影響が軽減されて、接続された二部材の位置
精度が向上する。より具体的には気密端子のリードの先
端に溶接されるサポートは、リードとは別部品で薄い金
属板を打ち抜き加工したものであるので、板厚が0.0
5〜0.10mmでも製造が容易に可能であり、これで水
晶振動片を支持した場合、水晶振動片が20MHz以上
の高い周波数で振動しても、その振動をほとんど妨げず
高周波用水晶振動子の特性を安定なものにするものであ
るが、抵抗溶接ではサポート位置の精度がでないため、
水晶振動子の特性が変動する。
融位置を保持しておき、エネルギビームの照射により一
部材を溶融垂下させることにより溶接するため、部材の
寸法精度の影響が軽減されて、接続された二部材の位置
精度が向上する。より具体的には気密端子のリードの先
端に溶接されるサポートは、リードとは別部品で薄い金
属板を打ち抜き加工したものであるので、板厚が0.0
5〜0.10mmでも製造が容易に可能であり、これで水
晶振動片を支持した場合、水晶振動片が20MHz以上
の高い周波数で振動しても、その振動をほとんど妨げず
高周波用水晶振動子の特性を安定なものにするものであ
るが、抵抗溶接ではサポート位置の精度がでないため、
水晶振動子の特性が変動する。
【0014】しかしながら、本発明を気密端子のリード
とサポート部材との接続時に実施した場合、溶接時のリ
ードとサポートの二部材は非接触のため、サポート位置
精度の確保を確実に実行できる上、リードに押圧力をか
けないので、ガラスのクラック発生の防止ができる。
とサポート部材との接続時に実施した場合、溶接時のリ
ードとサポートの二部材は非接触のため、サポート位置
精度の確保を確実に実行できる上、リードに押圧力をか
けないので、ガラスのクラック発生の防止ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明を実施している状態の(a)正断面
図,(b)側断面図、図2は実施後の溶接部の要部正断
面図である。図において、1は気密端子,8はリード,
10はサポート,14はサポート保持体,9はガラス,
12は気密端子設置ブロック,13はクランパである。
次に、上記の溶接の動作について説明する。
る。図1は本発明を実施している状態の(a)正断面
図,(b)側断面図、図2は実施後の溶接部の要部正断
面図である。図において、1は気密端子,8はリード,
10はサポート,14はサポート保持体,9はガラス,
12は気密端子設置ブロック,13はクランパである。
次に、上記の溶接の動作について説明する。
【0016】溶接される二部材の一方であるリード8が
絶縁封止された気密端子1は気密端子設置ブロック12
上でクランパ13により位置決めされる。他方の部材で
あるサポート10はサポート保持体14により保持さ
れ、リード内端部8aに上方あるいは横方向より移載さ
れ、二部材の溶接位置出しを実施する。その時、サポー
ト10とリード内端部8aの間には、微妙な隙間lを確
保する。
絶縁封止された気密端子1は気密端子設置ブロック12
上でクランパ13により位置決めされる。他方の部材で
あるサポート10はサポート保持体14により保持さ
れ、リード内端部8aに上方あるいは横方向より移載さ
れ、二部材の溶接位置出しを実施する。その時、サポー
ト10とリード内端部8aの間には、微妙な隙間lを確
保する。
【0017】次にサポートの下端部10aの反対側であ
る上部よりレーザビームからなるエネルギビームEを照
射し、サポート10を溶融し、その後レーザビームの照
射を停止すると溶融したサポート10が垂下してリード
内端部8aに接して凝固し、図2に示すようにリード8
とサポート10とが接続される。
る上部よりレーザビームからなるエネルギビームEを照
射し、サポート10を溶融し、その後レーザビームの照
射を停止すると溶融したサポート10が垂下してリード
内端部8aに接して凝固し、図2に示すようにリード8
とサポート10とが接続される。
【0018】この実施例によれば、リード8とサポート
10の二部材は非接触状態で溶接されるため、金属外環
6の下面6aとサポート10の最上段の凹段部10b間
の寸法は、機構的なサポート保持体14と気密端子設置
ブロック12の位置精度およびサポート10の寸法精度
にのみ影響を受け、気密端子1に絶縁封止されたリード
8の金属外環の下面6aに対する寸法影響を受けないた
め、従来よりも金属外環の下面6aとサポートの最上段
の凹段部10b間の寸法精度を高めることができる。さ
らに、溶接時にリード8に押圧力をかけないため、ガラ
ス9のクラックの発生を防止することができる。
10の二部材は非接触状態で溶接されるため、金属外環
6の下面6aとサポート10の最上段の凹段部10b間
の寸法は、機構的なサポート保持体14と気密端子設置
ブロック12の位置精度およびサポート10の寸法精度
にのみ影響を受け、気密端子1に絶縁封止されたリード
8の金属外環の下面6aに対する寸法影響を受けないた
め、従来よりも金属外環の下面6aとサポートの最上段
の凹段部10b間の寸法精度を高めることができる。さ
らに、溶接時にリード8に押圧力をかけないため、ガラ
ス9のクラックの発生を防止することができる。
【0019】なお、他の具体例として、サポート10の
接続面である下面に低融点金属層を形成しておけば、レ
ーザビームEを照射したときに、より短時間で確実に溶
融垂下するので、リード内端部8aにサポート10を容
易に溶接することができる。
接続面である下面に低融点金属層を形成しておけば、レ
ーザビームEを照射したときに、より短時間で確実に溶
融垂下するので、リード内端部8aにサポート10を容
易に溶接することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば二
部材を非接触状態で溶接位置を保持しておき、照射した
エネルギビームで一部材あるいはその接続面に成形した
低融点金属層を溶融垂下させて溶接するため、部材の寸
法精度の影響が軽減されて接続された二部材の位置精度
が向上する。
部材を非接触状態で溶接位置を保持しておき、照射した
エネルギビームで一部材あるいはその接続面に成形した
低融点金属層を溶融垂下させて溶接するため、部材の寸
法精度の影響が軽減されて接続された二部材の位置精度
が向上する。
【0021】また、例えば本発明を気密端子のリードと
サポート部材との接続時に実施した場合、ガラス封止さ
れたリードに押圧力がかからないため、ガラスにクラッ
クが入らず、気密端子の信頼性が向上する。
サポート部材との接続時に実施した場合、ガラス封止さ
れたリードに押圧力がかからないため、ガラスにクラッ
クが入らず、気密端子の信頼性が向上する。
【図1】 本発明を実施している状態の図
(a) 正断面図
(b) 側断面図
【図2】 本発明実施後の溶接部の要部正断面図
【図3】 本発明を適用する一例としての水晶振動子の
正断面図
正断面図
【図4】 抵抗溶接の説明用正断面図
8 リード(部材)
8a リード内端部
10 サポート(部材)
10a サポート下端部(接続面)
E エネルギビーム(レーザビーム)
l 隙間
Claims (2)
- 【請求項1】二部材の接続面を近接状態に配置し、一方
の部材側からエネルギビームを照射して、一方の部材を
溶融垂下させ、他方の部材に接触させることにより両部
材を接続することを特徴とする二部材の接続方法。 - 【請求項2】一方の部材の接続面に低融点金属層を形成
し、その金属層と他方の部材の接続面を近接状態に配置
し、一方の部材の接続面とは反対側からエネルギビーム
を照射して、低融点金属を溶融垂下させ、他の部材に接
触させることにより両部材を接続することを特徴とする
二部材の接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3175104A JPH0523879A (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 二部材の接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3175104A JPH0523879A (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 二部材の接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523879A true JPH0523879A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=15990332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3175104A Pending JPH0523879A (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 二部材の接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0523879A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61135495A (ja) * | 1984-12-04 | 1986-06-23 | Mitsubishi Electric Corp | レ−ザ−溶接方法 |
JPH02268990A (ja) * | 1989-04-10 | 1990-11-02 | Nissan Motor Co Ltd | 鉄鋼製自動車用ロードホイールの溶接方法 |
-
1991
- 1991-07-16 JP JP3175104A patent/JPH0523879A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61135495A (ja) * | 1984-12-04 | 1986-06-23 | Mitsubishi Electric Corp | レ−ザ−溶接方法 |
JPH02268990A (ja) * | 1989-04-10 | 1990-11-02 | Nissan Motor Co Ltd | 鉄鋼製自動車用ロードホイールの溶接方法 |
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