JPH05238005A - ディスクのレーベル印刷装置及び光ディスクの情報記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで一枚毎にデザインの異なるレーベ
ルを印刷できるディスクのレーベル印刷装置及び光ディ
スクの情報記録装置を提供すること。 【構成】 パーソナルコンピュータ等を用いて作成した
レーベルに対応した印刷データ（画像データ）を、中央
制御回路７１によりインクジェット装置４の駆動を制御
する制御データに変換し、さらに中央制御回路７１によ
り光ディスク１を所定の回転数で回転させながら、制御
データに基づいてインクジェット装置４を駆動し、光デ
ィスク１にレーベルを印刷する。 【効果】 小数枚毎或いは一枚毎にレーベルのデザイン
を容易に変更することができ、且つ低コストにて供給す
ることができる。さらに、一連の製造工程内において、
情報の記録と共に時間をかけずに所望のデザインのレー
ベルを印刷することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディスクのレーベル印
刷装置及びこれを備えた光ディスクの情報記録装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンパクトディスク等の光ディス
クの面にレーベルを印刷する場合、印刷用のデザインに
基づいて版を作成し、一連の製造工程内でレーベル印刷
を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、レーベル印
刷のための専用の印刷機が必要なことはもとより、レー
ベルのデザイン毎に印刷用の版が必要となり、小数枚毎
或いは一枚毎にレーベルのデザインを変更することは、
コストが大幅に増加するためほとんど不可能であった。
さらに、一連の製造工程内でレーベル印刷を行っている
ので、複数種のデザインを印刷する場合には版の取り替
え時に印刷条件等を調整しなければならないので、非常
に時間がかかるという問題点があった。

【０００４】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、低コ
ストで一枚毎にデザインの異なるレーベルを印刷できる
ディスクのレーベル印刷装置及び光ディスクの情報記録
装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項１では、ディスクを所定の回転数に
て回転させるディスク回転手段と、該ディスク回転手段
によって回転されるディスクのレーベル印刷面に対向し
て配置されたインクジェット装置と、印刷対象となる文
字或いは絵画等の印刷データを入力するデータ入力手段
と、該データ入力手段により入力された印刷データを前
記ディスクの周方向に対応したインクジェット制御デー
タに変換するデータ変換手段と、前記インクジェット制
御データに基づいて、前記インクジェット装置の駆動を
制御するインクジェット駆動制御手段とを備えたディス
クのレーベル印刷装置を提案する。

【０００６】また、請求項２では、光ディスクを回転さ
せるディスク回転手段とレーザとを備え、記録対象の情
報に基づいて、回転する前記光ディスクに対して前記レ
ーザからレーザ光を照射し、前記光ディスクに情報を記
録する光ディスクの情報記録装置において、前記ディス
ク回転手段による前記光ディスクの回転数を所定の回転
数に制御する回転数制御手段と、前記回転手段によって
回転される光ディスクのレーベル印刷面に対向して配置
されたインクジェット装置と、印刷対象となる文字或い
は絵画等の印刷データを入力するデータ入力手段と、該
データ入力手段により入力された印刷データを前記光デ
ィスクの周方向に対応したインクジェット制御データに
変換するデータ変換手段と、前記インクジェット制御デ
ータに基づいて、前記インクジェット装置の駆動を制御
するインクジェット駆動制御手段とを設けた光ディスク
の情報記録装置を提案する。

【０００７】

【作用】本発明の請求項１によれば、データ入力手段に
よって、印刷対象となる文字或いは絵画等の印刷データ
が入力され、レーベル印刷対象となるディスクはディス
ク回転手段によって所定の回転数にて回転される。ま
た、前記ディスク回転手段によって回転されるディスク
のレーベル印刷面に対向してインクジェット装置が配置
されている。さらに、前記データ入力手段により入力さ
れた印刷データは、データ変換手段によって前記ディス
クの周方向に対応したインクジェット制御データに変換
され、該インクジェット制御データに基づいて、インク
ジェット駆動制御手段により前記インクジェット装置の
駆動が制御される。これにより、前記インクジェット装
置からインク粒子が噴射され、前記ディスクのレーベル
印刷面には、前記印刷データに対応したレーベルが印刷
される。

【０００８】また、請求項２によれば、回転手段によっ
て回転される光ディスクのレーベル印刷面に対向してイ
ンクジェット装置が配置される。光ディスクへ情報の記
録が終了した後、或いは光ディスクへ情報の記録を行う
前に、前記光ディスクの回転数は回転数制御手段によっ
て所定の回転数とされる。一方、データ入力手段によっ
て、予め印刷対象となる文字或いは絵画等の印刷データ
が入力され、該データ入力手段により入力された印刷デ
ータは、データ変換手段によって前記ディスクの周方向
に対応したインクジェット制御データに変換される。さ
らに、、前記インクジェット制御データに基づいて、イ
ンクジェット駆動制御手段により前記インクジェット装
置の駆動が制御される。これにより、前記インクジェッ
ト装置からインク粒子が噴射され、前記光ディスクのレ
ーベル印刷面には、前記印刷データに対応したレーベル
が印刷される。

【０００９】

【実施例】図１は本発明の一実施例における光ディスク
の情報記録装置を示す構成図である。図において、１は
コンパクトディスク等の光ディスク、２は光ディスク１
を回転させるスピンドルモータ、３は半導体レーザ及び
光電変換器等を内蔵したピックアップ、４はインクジェ
ット装置、５は駆動切り替え用のスイッチ、６は情報記
録部、７はレーベル印刷部、８は複数のスイッチを有す
る操作部である。

【００１０】光ディスク１は、そのレーベル印刷面を上
面としてその下部に配置されたスピンドルモータ２によ
って回転され、光ディスク１の下部所定位置に移動可能
なピックアップ３が配置されている。また、光ディスク
１の上部にはその中心部から半径方向に延ばしてインク
ジェット装置４が配置されている。スピンドルモータ２
への回転制御信号はスイッチ５を介して情報記録部６或
いはレーベル印刷部７から出力されるようになってい
る。

【００１１】インクジェット装置４は、周知のように駆
動制御信号に基づいて、ノズルから印刷対象面の所定位
置にインク粒子を噴射するもので、本実施例では電荷制
御式或いは衝撃圧駆動式のものを使用している。さら
に、ノズル等の構成部分は駆動制御信号に基づいて光デ
ィスク１の半径方向に移動可能に構成されている。

【００１２】情報記録部６は、情報記録制御回路６１、
情報入力インタフェース６２、回転制御回路６３及びＴ
ＯＣ情報メモリ６４から構成されている。情報記録制御
回路６１はＣＰＵ等から構成され、情報インタフェース
６２を介して記録対象の情報を入力し、操作部８からの
スイッチ信号に基づいて、回転制御回路を介してスピン
ドルモータ２を駆動すると共に、情報に対応してピック
アップ３を駆動し、光ディスク１に情報を記録する。ま
た、情報記録制御部６１は、光ディスク１へ情報の記録
が終了したときに、その記録情報の内容をＴＯＣ情報と
して、ＴＯＣ情報メモリ６４に記録する。

【００１３】レーベル印刷部７は、中央制御回路７１、
回転制御回路７２、制御データメモリ７３、印刷データ
メモリ７４、データ入出力インタフェース７５及びイン
クジェット駆動制御回路７６から構成されている。

【００１４】中央制御回路７１は予め設定されているプ
ログラムに基づいて動作するＣＰＵ等から構成され、操
作部８のスイッチ信号に基づいて、回転制御回路７２、
制御データメモリ７３、印刷データメモリ７４、データ
入出力インタフェース７５及びＴＯＣ情報メモリ６４を
アクセスし、データ入出力インタフェース７５から入力
された印刷データに基づいて、制御データを作成し、こ
の制御データによりインクジェット駆動制御回路７６を
介してインクジェット装置４を駆動して光ディスク１の
レーベル印刷面にレーベルを印刷する。

【００１５】データ入出力インタフェース７５は、周知
の磁気フロッピーディスクドライブ装置、光ディスクド
ライブ装置、メモリカード接続インタフェース等によっ
て構成される。

【００１６】次に、前述の構成よりなる本実施例の動作
説明及び印刷データの作成手順等を詳細に説明する。情
報記録部６による光ディスク１への情報の記録が終了し
た後、スイッチ５を切り替えてレーベル印刷部７によっ
てスピンドルモータ２の回転制御が行われるようにす
る。これにより、光ディスク１はレーベル印刷用の回転
数にて回転され、レーベル印刷可能状態に設定される。

【００１７】また、レーベル印刷を行うに当たっては、
予め印刷データを入力しておく必要がある。この印刷デ
ータは、例えば実際の印刷時のデザインに対応した画像
データであり、パーソナルコンピュータを用いて作成さ
れる。この場合、イメージスキャナによって取り込んだ
写真や絵画等の画像データ、キーボードから入力された
文字データ、周知の描画プログラムを用いて作成した画
像データ、或いは既に作成され、磁気フロッピーディス
ク、メモリカード等に保存されている画像データや文字
データを用いて、所望のレーベルをデザインした画像デ
ータが印刷データとして作成される。この際、印刷デー
タとされるのは、例えばディスプレイ画面上で、図２に
示すように縦横４００ピクセル×４００ピクセルの範囲
であり、実際に有効となるのは斜線で示したリング上の
有効範囲Ａ内の画像データとなる。さらに、前述したＴ
ＯＣ情報をレーベルに印刷する場合には、予め設定され
ているＴＯＣ情報の印刷位置Ｂは空白にされる。

【００１８】次いで、この印刷データを磁気フロッピー
ディスク或いはメモリカード等に保存し、これをデータ
入出力インタフェース７５を介してレーベル印刷部７に
読み込ませる。レーベル印刷部７に読み込まれた印刷デ
ータは、中央制御回路７１を介して印刷データメモリ７
４に格納される。この後、操作部８のスイッチ操作に基
づいて、中央制御回路７１のＣＰＵにより、印刷データ
メモリ７４に格納された印刷データは、インクジェット
装置４を駆動制御するための制御データに変換され、制
御データメモリ７３に格納される。このデータ変換に際
して、操作部８のスイッチ操作によりＴＯＣ情報の合成
の有無が指定される。ＴＯＣ情報の合成が指定された場
合には、ＴＯＣ情報メモリ６４に格納されているＴＯＣ
情報が、前述した印刷データにおけるＴＯＣ情報の印刷
位置Ｂに合成された後、制御データに変換される。

【００１９】ＴＯＣ情報としては、例えば光ディスク１
に複数の音楽が記録されている場合には、これらの曲
数、曲毎の時間、総合時間等がＴＯＣ情報メモリ６４に
格納される。この様なＴＯＣ情報を、レーベル印刷時に
用いることにより、各曲の正確な時間を表示することが
できると共に、印刷データの中の曲目のチェックにも利
用することができる。

【００２０】即ち、ＴＯＣ情報を用いることにより、レ
ーベル面には次のように、印刷データとして作成された
各曲目に加えて、曲毎の時間と総合時間が印刷される。 この様に、レーベル面に曲目と各曲の時間が印刷された
ものは、従来においては存在せず、曲毎の時間、総合時
間は、光ディスク１を収納するケース内の歌詞カード等
に印刷されている場合がほとんどである。このため、曲
毎の時間を知りたいときは歌詞カードを手元に置く必要
があり、面倒であった。従って、レーベル面に曲毎の時
間を印刷することにより、各曲を再生する場合におい
て、従来よりも容易に曲目、時間等を把握することがで
きる。さらに、印刷データ中に含まれる曲目数とＴＯＣ
情報中の曲時間の数とを照合し印刷の誤りなどを防止す
ることも可能である。

【００２１】一方、印刷データから制御データを作成す
る場合、作成される制御データとしては、例えば図３に
示すように、渦巻状に印刷するようにインクジェット装
置４を駆動制御する制御データが作成される。

【００２２】この後、前述のようにして作成された制御
データは、制御データメモリ７３から中央制御回路７１
を介して順次インクジェット駆動制御回路７６に送出さ
れ、インクジェット駆動制御回路７６は入力した制御デ
ータに基づいてインクジェット装置４を駆動する。これ
により、例えば図４に示すようなレーベルが光ディスク
１の上面に印刷される。図４におけるＴＯＣ情報Ｃは、
前述したようにＴＯＣ情報メモリ６４に格納されていた
ＴＯＣ情報を後から合成したもので、これ以外の部分は
パーソナルコンピュータを用いて作成した印刷データに
対応したものである。

【００２３】前述したように本実施例によれば、レーベ
ルのデザイン毎に印刷用の版を必要としないので、小数
枚毎或いは一枚毎にレーベルのデザインを容易に作成、
変更することができ、且つオリジナルデザインのレーベ
ルを印刷した光ディスクを低コストにて供給することが
できる。さらに、一連の製造工程内において、情報の記
録と共に時間をかけずに所望のデザインのレーベルを印
刷することができる。さらにまた、ＴＯＣ情報を自動的
に合成することができるので、光ディスク１の記録内容
が誤って表示されることがない。

【００２４】尚、本実施例においては、渦巻状にレーベ
ルを印刷するように構成したが、これに限定されること
はなく、例えば図５に示すように光ディスク１の半径方
向に複数のノズルを配置したインクジェット装置を用
い、半径方向に並列的に印刷を行い周方向１回転で印刷
を完了するようにしても良い。この場合、印刷に要する
時間が大幅に短縮されるが、インクジェット装置の駆動
制御が複雑になる。前述した実施例のように渦巻状に印
刷する場合においては、ある程度の印刷時間が必要とな
るが、インクジェット装置４の駆動制御が比較的簡単に
行えるという利点を有している。

【００２５】また、本実施例では、パーソナルコンピュ
ータを用いて印刷データを作成するようにしたが、印刷
データ作成機能をレーベル印刷部に備えても良い。

【００２６】また、本実施例では単色印刷用として構成
したが、これに限定されることはなく、多色印刷が可能
なように構成しても良いことは言うまでもないことであ
る。さらに、印刷データメモリ７４に予め複数種の印刷
データを格納しておき、これらの中から手動或いは自動
的に印刷データを選択できるようにしても良い。

【００２７】さらにまた、光ディスク１への情報記録が
終了した後、自動的にスイッチ５が切り替えられレーベ
ル印刷が行われるようにすれば、さらに製造時間の短縮
を図ることができる。

【００２８】また、本実施例では、レーベル印刷機能を
備えた光ディスクの情報記録装置を構成したが、ピック
アップ２及び情報記録部６を除いてレーベル印刷装置単
体を構成しても良い。さらに、レーベル印刷装置単体に
おいては、レーベル印刷対象物は、光ディスクに限定さ
れないことは言うまでもないことである。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項１記
載のディスクのレーベル印刷装置によれば、レーベルの
デザイン毎に印刷用の版を必要としないので、小数枚毎
或いは一枚毎にレーベルのデザインを容易に作成、変更
することができ、且つオリジナルデザインのレーベルを
印刷したディスクを低コストにて供給することができ
る。

【００３０】また、請求項２記載の光ディスクの情報記
録装置によれば、レーベルのデザイン毎に印刷用の版を
必要としないので、小数枚毎或いは一枚毎にレーベルの
デザインを容易に作成、変更することができ、且つオリ
ジナルデザインのレーベルを印刷した光ディスクを低コ
ストにて供給することができる。さらに、一連の製造工
程内において、情報の記録と同時に時間をかけずにレー
ベルを印刷することができるという非常に優れた効果を
奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における光ディスクの情報記
録装置を示す構成図

【図２】一実施例における印刷データの有効範囲の一例
を示す図

【図３】一実施例におけるインクジェット装置の駆動制
御例を説明する図

【図４】一実施例におけるレーベルデザインの一例を示
す図

【図５】他のインクジェット装置の駆動制御例を説明す
る図

【符号の説明】

１…光ディスク、２…スピンドルモータ、３…ピックア
ップ、４…インクジェット装置、５…スイッチ、６…情
報記録部、６１…情報記録制御回路、６２…情報入力イ
ンタフェース、６３…回転制御回路、６４…ＴＯＣ情報
メモリ、７…レーベル印刷部、７１…中央制御回路、７
２…回転制御回路、７３…制御データメモリ、７４…印
刷データメモリ、７５…データ入出力インタフェース、
８…操作部。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクを所定の回転数にて回転させる
   ディスク回転手段と、 該ディスク回転手段によって回転されるディスクのレー
   ベル印刷面に対向して配置されたインクジェット装置
   と、 印刷対象となる文字或いは絵画等の印刷データを入力す
   るデータ入力手段と、 該データ入力手段により入力された印刷データを前記デ
   ィスクの周方向に対応したインクジェット制御データに
   変換するデータ変換手段と、 前記インクジェット制御データに基づいて、前記インク
   ジェット装置の駆動を制御するインクジェット駆動制御
   手段とを備えた、 ことを特徴とするディスクのレーベル印刷装置。
2. 【請求項２】 光ディスクを回転させるディスク回転手
   段とレーザとを備え、記録対象の情報に基づいて、回転
   する前記光ディスクに対して前記レーザからレーザ光を
   照射し、前記光ディスクに情報を記録する光ディスクの
   情報記録装置において、 前記ディスク回転手段による前記光ディスクの回転数を
   所定の回転数に制御する回転数制御手段と、 前記回転手段によって回転される光ディスクのレーベル
   印刷面に対向して配置されたインクジェット装置と、 印刷対象となる文字或いは絵画等の印刷データを入力す
   るデータ入力手段と、 該データ入力手段により入力された印刷データを前記光
   ディスクの周方向に対応したインクジェット制御データ
   に変換するデータ変換手段と、 前記インクジェット制御データに基づいて、前記インク
   ジェット装置の駆動を制御するインクジェット駆動制御
   手段とを設けた、 ことを特徴とする光ディスクの情報記録装置。