JPH0523767Y2 - - Google Patents

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JPH0523767Y2
JPH0523767Y2 JP1985163260U JP16326085U JPH0523767Y2 JP H0523767 Y2 JPH0523767 Y2 JP H0523767Y2 JP 1985163260 U JP1985163260 U JP 1985163260U JP 16326085 U JP16326085 U JP 16326085U JP H0523767 Y2 JPH0523767 Y2 JP H0523767Y2
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、寒冷地または気温低下の著しい寒冷
時において、機関を起動するとき、機関の起動性
を良くするために機関を温める暖機装置に関す
る。
「従来技術」 従来から、通常、機関には、例えば第2図に示
すような冷却装置Aが装備されている。これは図
に示すように、冷却水ポンプ1から送り出された
冷水が機関5のシリンダジヤケツト2に通水さ
れ、ここでの熱交換により機関の熱を奪つた後、
放熱部であるラジエータ3に送られて放熱し、再
び冷却水ポンプ1に戻されるという冷却水の循環
構造を採るものである。したがつて、機関5を暖
めるためのアイドリング中においても、循環する
冷却水は機関5を冷却し続けることとなり、機関
5を暖めるための作業としては極めて効率の悪い
ものとなつている。
そこで、機関5を暖機している間は、一旦暖め
られた冷却水がラジエータ3を通ることなく循環
できるように、第2図に示すように、ラジエータ
3の上流側に冷却水温度により作動するサーモス
タツト弁4が設けられ、暖められた冷却水がラジ
エータ3によつて過度に冷却されないような機関
5の冷却装置が用いられている。
たとえば、このサーモスタツト弁4が組み込ま
れた冷却装置では、通常運転の場合、シリンダジ
ヤケツト2で暖められた冷却水は、サーモスタツ
ト弁4のポート7からポート8へ通り、ラジエー
タ3へ送られて冷却された後、再び上記冷却水ポ
ンプ1に吸入されるようになつている。
そして、冷却水のラジエータ3への供給温度が
所定温度以下のときには、サーモスタツト弁4の
作動によつて、冷却水はサーモスタツト弁4のポ
ート7からポート9へ切り換えられて流出し、バ
イパス管路6を経て冷却水ポンプ1に吸入され、
ラジエータ3で冷却されることなく循環する。
また上記のような冷却水ポンプ1の駆動および停
止は、機関5の回転数を検知するべく中央制御盤
10に組み込まれた速度スイツチ11からの信号
によつて行うことも考えられる。その場合、この
速度スイツチ11から、たとえば冷却水ポンプ1
の近傍に設けられた計器盤13まで、冷却水ポン
プ1を制御するための回路が配線される。
「考案が解決しようとする問題点」 ところが、このように提案された従来の冷却装
置では、アイドリング等によつて、シリンダジヤ
ケツトで昇温された冷却水が再び冷却水ポンプに
吸入され、且つ吐出されるものであるから、シリ
ンダジヤケツトを短時間で暖め得るようなもので
はなかつた。
しかも、上記のようなアイドリングによる緩機
では、当然のことながら機関の起動前の暖機はで
きず、冷えきつた機関を暖めるための暖機装置が
必要とされていた。
更に、冷却水ポンプの駆動を中央制御盤に組み
込まれた速度スイツチからの信号によつて行う場
合には、中央制御盤から冷却水ポンプ付近の計器
盤までの配線工事等が必要であつた。
「考案の目的」 本考案は、かかる従来の問題点を解決するため
になされたもので、起動前の冷却された機関を効
率よく暖機する暖機装置の提供を目的とする。
尚、上記のような問題点は船舶用エンジン、車
両用エンジン等の他、空気圧縮機のように冷却水
を保持し、運転中と停止中とにおいて油圧差のあ
る機械で停止中温水を必要とする全ての場合に生
じる。
「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本考案が採用する
主たる手段は、冷水を加熱するべく機関外に設け
られた加熱器と、前記加熱器によつて昇温された
温水を吐出するべく機関外に設けられたポンプ
と、このポンプにより吐出される温水を前記機関
のオイルクーラに循環させる温水循環管路と、前
記機関の潤滑油の圧力を検知して、この機関の運
転および休止の状態を検知する潤滑油圧力検知手
段と、前記潤滑油圧力検知手段からの信号により
前記機関の休止状態が検知された際に前記加熱器
および前記ポンプを運転制御する制御手段と、前
記加熱器、ポンプおよび制御手段を前記機関に対
して一体的に支持する共通台と、を備えてなる点
を要旨とする暖機装置である。
従つて、この考案は、船舶用、車両用その他の
エンジンのみでなく、空気圧縮機その他の機関に
ついても適用され得る。
「考案の作用」 上記のように構成したので、潤滑油圧力検知手
段が機関の潤滑油圧力を検知すると、制御手段に
より加熱器及びポンプを駆動することの適否が判
断される。制御手段は例えばポンプの近傍に設け
られた制御盤により実現される。
この判断によつて、冷水を加熱する加熱器の作
動および温水を循環供給するポンプの駆動がなさ
れ、オイルクーラが強制的に暖められ機関の暖機
が行われる。
「実施例」 以下、本考案の実施例を第1図にしたがつて説
明し、本考案の理解に供する。尚以下の実施例
は、本考案の具体的一例にすぎず、本考案の技術
的範囲を限定する性格のものではない。
ここに第1図は本考案の一実施例に係る暖機装
置を示す温水循環系続図である。
第1図に示す如く、ポンプ101の吐出端10
2は、隣接して配置された加熱器103の入口端
104に接続されており、加熱器103の温水出
口端105は、機関106のオイルクーラ117
の冷却水入口端118に送水配管119を経て接
続されている。そしてオイルクーラ117の冷却
水出口端120は、戻り配管121を経てポンプ
101の吸入端112に接続され、ここに、ポン
プ101→加熱器103→送水配管119→オイ
ルクーラ117→戻り配管121→ポンプ101
を通過する循環閉回路が形成されることになる。
一方、機関106内には、潤滑油の圧力の有無
を検知する手段の一例として、潤滑油圧力スイツ
チ113が装備されている。この潤滑油圧力スイ
ツチ113は、たとえば、ポンプ101および加
熱器103と共に共通台114にて一体的に支持
され、且つこれらを制御するための制御手段の一
例である制御盤115に圧力検知の信号を送るも
のであつて、配線116を介して接続されてい
る。
今、第1図を参照するとして、オペレータが制御
盤115の図示せぬ始動スイツチを押すと、機関
106の潤滑油圧力スイツチ113により機関1
06の潤滑油の圧力の有無が検知される。同潤滑
油の圧力が無いと検出された時はその信号が制御
盤115に送られ、制御盤115によつて上記機
関106の運転がなされていないと判断される。
そこでポンプ101や加熱器103の駆動回路に
対して前記始動スイツチと直列に挿入された駆動
スイツチがオンとなり、ポンプ101が駆動さ
れ、加熱器103が作動される。
逆に潤滑油の圧力がある程度の高さに達してい
ることが潤滑油圧力スイツチ113からの信号に
よつて判断された場合には、制御盤115は駆動
スイツチをオンにする信号を出さない。従つてた
とえ始動スイツチが押されてもポンプ101や加
熱器103の駆動は行われない。
このように潤滑油の圧力が上つているとき、す
なわち機関106が運転されているときは、ポン
プ101の駆動ボタン(図示せず)を押してもポ
ンプ101は駆動せず、潤滑油の圧力が0である
とき、すなわち機関106が休止しているときに
のみポンプ101が駆動するようなインターロツ
ク回路を制御盤115に装備しておくと、操作が
極めて簡易化される。
加熱器103によつて加熱された温水は、ポン
プ101の吐出圧力によつて加熱器103の出口
端105から送水配管119に送り出され、機関
106のオイルクーラ117の冷却水入口端11
8からオイルクーラ117に通水される。このと
き、オイルクーラ117に送り込まれた温水は、
オイルクーラ117の内部配管を循環する間に、
冷却状態にある機関106の潤滑油と熱交換を行
い、潤滑油はこの温水によつて暖められる。な
お、オイルクーラ117内での熱交換によつて低
温となつた温水は、冷却水出口端120から排出
され、戻り配管121を経てポンプ101の吸入
端112からポンプ101に吸入される。そし
て、再び加熱器103において加熱されるべく、
ポンプ101から吐出される。
なお、上記制御盤115に、たとえば潤滑油圧
力スイツチ113からの圧力検知の信号を受け
て、これを表示する表示機構(図示せず)を設け
ておきオペレータがこの制御盤115における表
示を確認してポンプ101および加熱器103の
操作を行うことができるようにしてもよい。
上記の実施例のように機関の始動に先立つてオ
イルクーラ117等の暖機を行うことの理由の1
つは、オイルクーラ117を暖めることにより潤
滑油の温度を上昇させ、油膜切れを防止すること
である。本実施例装置では共通台114にてポン
プ101、加熱器103および制御盤115が機
器間を接続する配管、配線と共に一体的に支持さ
れることにより新設、既設の機関を問わず適用す
ることができると共に、装置全体をコンパクト化
することができ、比較的狭いスペースであつても
容易に設置可能である。
更に本実施例装置ではコンパクト化されるとに
より機関106に近接して設置できることから、
配管が短くなつて放熱面を小さくすることがで
き、熱損失を少なくすることができる。更にまた
機関106に潤滑油圧力スイツチ113を内装す
ることにより、配線施工が簡略化される。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案は、冷水を加熱す
るべく機関外に設けられた加熱器と、前記加熱器
によつて昇温された温水を吐出するべく機関外に
設けられたポンプと、このポンプにより吐出され
る温水を前記機関のオイルクーラに循環させる温
水循環管路と、前記機関の潤滑油の圧力を検知し
て、この機関の運転および休止の状態を検知する
潤滑油圧力検知手段と、前記潤滑油圧力検知手段
からの信号により前記機関の休止状態が検知され
た際に前記加熱器および前記ポンプを運転制御す
る制御手段と、前記加熱器、ポンプおよび制御手
段を前記機関に対して一体的に支持する共通台
と、を備えてなることを特徴とする暖機装置であ
るから、たとえば従来の冷却装置とは別個に設け
られた温水循環装置によつて、必要温度に加熱さ
れた温水を機関のオイルクーラに循環させて機関
を暖めることができる。したがつて、低温になつ
ている起動前の機関を始動させることなく起動適
合温度にまで効率良く暖機することができる。
また、機関の運転および休止の判断は、潤滑油
圧力検知手段からの信号によりなされるので、従
来装置に比べて中央制御盤からポンプまでの配線
等の必要がなくなつてコストが著しく低減され
る。
更に本考案に係る装置では共通台にて略全体が
一体的に支持されることにより機関の運転時に発
生する振動に直接晒されなくなるため、上記装置
の保守頻度の減少及び長寿命化を図ることができ
ると共に、上記装置の取扱性が著しく向上し、新
設、既設の機関を問わず適用することができる。
又、上記のように装置全体をコンパクト化する
ことが可能となり、比較的狭いスペースであつて
も容易に設置可能である。
更に本装置ではコンパクト化されることにより
機関に近接して設置できることから、配管が短く
なつて放熱面を小さくすることができ、熱損失を
少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る暖機装置を示
す温水循環系統図、第2図は従来の暖機装置の一
例を示す温水循環系統図である。 符号の説明、101……ポンプ、103……加
熱器、106……機関、119……送水配管(管
路)、121……戻り配管(管路)、113……潤
滑油圧力スイツチ、114……共通台、115…
…制御盤、117……オイルクーラ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 冷水を加熱するべく機関外に設けられた加熱器
    と、 前記加熱器によつて昇温された温水を吐出する
    べく機関外に設けられたポンプと、 このポンプにより吐出される温水を前記機関の
    オイルクーラに循環させる温水循環路と、 前記機関の潤滑油の圧力を検知して、この機関
    の運転および休止の状態を検知する潤滑油圧力検
    知手段と、 前記潤滑油圧力検知手段からの信号により前記
    機関の休止状態が検知された際に前記加熱器およ
    び前記ポンプを運転制御する制御手段と、 前記加熱器、ポンプおよび制御手段を前記機関
    に対して一体的に支持する共通台と、 を備えてなることを特徴とする暖機装置。
JP1985163260U 1985-10-24 1985-10-24 Expired - Lifetime JPH0523767Y2 (ja)

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JP1985163260U JPH0523767Y2 (ja) 1985-10-24 1985-10-24

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JP1985163260U JPH0523767Y2 (ja) 1985-10-24 1985-10-24

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JPS6271376U JPS6271376U (ja) 1987-05-07
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Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5372029U (ja) * 1976-11-18 1978-06-16
JPS6129973Y2 (ja) * 1978-06-05 1986-09-03
JPS56171669U (ja) * 1980-05-23 1981-12-18
JPS5971965U (ja) * 1982-11-08 1984-05-16 合資会社水野工芸社 エンジン始動装置
JPS6081283U (ja) * 1983-11-09 1985-06-05 三菱電機株式会社 デイ−ゼル機関の始動装置

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