JPH05236092A - 網管理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】網管理装置に通信設備の相関関係を記憶するメ
モリを持ち、設備監視装置より警報が通知された際、相
関関係のある通信設備に対し警報情報通知を制御する情
報を通知する手段を設けると共に、設備監視装置に該情
報に基づき警報情報通知を行う手段を設けた。 【効果】本発明によれば、設備障害が相関関係のある設
備に波及し、警報情報が重複することを防ぐことができ
るので網管理装置の輻輳及び、共通線信号網の輻輳を防
ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は網管理システムにおける
警報情報通知方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の網管理システムでは、特開昭１−
１９４６２９記載のように、通信設備に障害等が発生す
ると無条件に設備監視装置より、網管理装置に対し警報
を通知していた。このため、ある通信設備が障害となっ
た場合、障害要因の波及を受けて、根本原因でないにも
係わらず、相関関係のある通信設備が障害となったとい
う多数の重複した警報情報が通知され、網管理装置にて
処理輻輳が発生したり、警報情報を通知する通信網が輻
輳し、他の警報処理が遅延するという問題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、通信
設備監視装置より通信網管理装置に対して警報情報が通
知された際に、相関関係のある通信設備の障害という重
複した警報情報が通知されるのを防ぐことにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、網管理装置内に階層化された通信設備の相関関係を
記憶するメモリを持つと共に、設備監視装置に対し、警
報通知を抑止する情報を通知する手段を設け、設備監視
装置内に網管理装置に対し、警報通知する際に、網管理
装置より通知された警報通知抑止情報をもとに警報通知
処理を行う手段を設けることにより達成される。

【０００５】

【作用】通信設備に障害が発生した時、網管理装置が相
関関係のある通信設備に対し、警報通知の抑止をおこな
う。

【０００６】これにより相関関係のある通信設備に障害
が波及し、設備監視装置が設備障害を検出しても、警報
通知抑止が設定されているので網管理装置へは警報を通
知しないので網管理装置へ重複した警報情報が通知され
るのを防げる。

【０００７】

【実施例】以下本発明の一実施例を図１から図５を用い
て説明する。

【０００８】図１は本発明を適用した網管理方式の概要
を示したものである。

【０００９】網管理装置と互いに相関関係のある設備を
収容する設備監視装置＃Ａ，＃Ｂ，＃Ｃより構成される
網管理システムにおいて、設備監視装置＃Ａにて設備障
害が発生すると網管理装置に対して警報が通知される
（１０１）。

【００１０】網管理装置は設備監視装置＃Ａの障害設備
と相関関係のある装置を求め（１０２）、設備監視装置
＃Ｂ．＃Ｃに対して相関関係のある設備の警報を抑止す
る通知を行う（１０３）。

【００１１】設備監視装置は警報通知抑止と設定された
設備の障害、修復について網管理装置に対し警報装置を
行わない（１０４）。

【００１２】その後、設備監視装置＃Ａの設備障害が修
復すると、網管理装置に対して警報が通知される（１０
５）。

【００１３】網管理装置は設備監視装置＃Ａの修復設備
と相関関係のある装置を求め（１０６）、設備監視装置
＃Ｂ，＃Ｃに対して相関関係のある設備の警報の抑止を
解除する通知をおこなう（１０３）。

【００１４】設備監視装置＃Ｂ，＃Ｃは警報通知抑止の
前後で障害状態が変わったものについて網管理装置に対
し警報通知を行う（１０８）。

【００１５】図２は本発明を適用した網管理システムの
構成を示したものである。

【００１６】交換装置１と伝送装置２及び伝送路５を中
心に構成される通信網を管理する網管理システムは交換
装置１の設備の警報情報を共通線信号網６を介して網管
理装置７へ通知する交換設備監視装置３と伝送装置１の
設備の警報情報を共通線信号網６を介して網管理装置７
へ通知する伝送設備監視装置４及び網管理装置７より構
成されている。

【００１７】図３は階層化された通信設備の相関関係を
記憶するメモリの構成図を示したものである。

【００１８】図４は設備監視装置より網管理装置７へ警
報通知を行う際に使用する警報情報フォーマットと網管
理装置７より設備監視装置に対し警報抑止情報通知を行
う際に使用する警報通知抑止情報フォーマットである。

【００１９】図５は伝送設備監視装置にて設備障害を検
出した時、相関関係のある設備を収容する交換設備監視
装置に対して警報通知の抑止を通知し、設備障害が修復
した時、警報通知の抑止を解除通知する流れ図である。

【００２０】伝送装置２にて伝送路５の障害が発生する
と、伝送装置監視装置４は設備障害を検出し（２０
１）、伝送路５の警報情報通知抑止情報を判定する（２
０２）。警報情報通知が非抑止時なので警報情報フォー
マットに情報を設定し（設備監視装置番号＝伝送装置
２、装置番号＝伝送路５、警報情報＝障害）、共通線信
号網６を介して、警報情報を網管理装置７へ通知する
（２０３）。

【００２１】網管理装置７は通知された警報情報に従い
警報表示等の警報編集処理を実行（２０４）すると共に
警報が通知された設備と相関関係のある設備より通知さ
れるであろう重複した警報情報を抑止するため、設備相
関関係記憶メモリを索引し（２０５）、設備監視装置に
対し警報通知抑止情報フォーマットに情報を設定し（設
備監視装置番号＝交換装置１、装置番号＝伝送路５ａ，
５ｂ，５ｃ、警報抑止情報＝抑止）、共通線信号網６を
介して警報情報通知を抑止する情報を通知する（２０
６）。

【００２２】警報情報抑止通知を受信した交換設備監視
装置１は警報情報抑止情報に基づき伝送路５ａ，５ｂ，
５ｃの警報情報通知を抑止に設定する（２０７）。

【００２３】その後伝送装置２の伝送路障害５が交換装
置１に波及すると交換設備監視装置３は設備障害を検出
し（２０８）、警報情報通知抑止情報を判定する（２０
９）が、伝送路５ａ，５ｂ，５ｃについては警報情報通
知が抑止となっているため警報情報を網管理装置７へ通
知しない。

【００２４】また、伝送装置２の伝送路５の障害が復旧
したときは障害時同様に、伝送装置監視装置４は設備修
復を検出し（２１０）、警報情報通知抑止情報を判定す
る（２１１）。警報情報通知が非抑止なので警報情報フ
ォーマットに情報を設定し（設備監視装置番号＝伝送装
置２、装置番号＝伝送路５、警報情報＝修復）、共通線
信号網６を介して、警報情報を網管理装置７へ通知する
（２１２）。

【００２５】網管理装置７は通知された警報情報に従い
警報表示停止等の警報編集処理を実行（２１３）すると
共に修復が通知された設備と相関関係のある設備に抑止
していたであろう警報情報の通知を解除するため、設備
相関関係記憶メモリを索引し（２１４）、設備監視装置
に対し警報通知抑止情報フォーマットに情報を設定し
（設備監視装置番号＝交換装置１、装置番号＝伝送路５
ａ，５ｂ，５ｃ、警報抑止情報＝抑止解除）、共通線信
号網６を介して警報情報通知の抑止を解除する情報を通
知する（１１５）。

【００２６】警報情報抑止解除通知を受信した交換設備
監視装置１は警報情報抑止情報に基づき伝送路５ａ，５
ｂ，５ｃの警報情報通知を抑止解除に設定する（１１
６）と共に共通線信号網６を介して、現状の警報情報を
警報情報フォーマットに設定し、網管理装置７へ通知し
（１１７）、網管理装置の警報編集処理を起動する（１
１８）。

【００２７】

【発明の効果】本発明によれば、設備障害が相関関係の
ある設備に波及し、警報情報が重複することを防ぐこと
ができるので網管理装置の輻輳及び、共通線信号網の輻
輳を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の概要図である。

【図２】本発明の一実施例の構成図である。

【図３】階層化された交換設備の相関関係を記憶するメ
モリの構成図である。

【図４】警報抑止通知を行う際に使用する警報通知抑止
情報フォーマットを示す図である。

【図５】配下設備監視装置に対して警報通知を抑止を解
除通知する流れ図である。

【符号の説明】

１：交換装置、２：伝送装置、３：交換設備監視装置、
４：伝送設備監視装置、５：伝送路（伝送装置側）、５
ａ：伝送路（交換装置側）、５ｂ：伝送路（交換装置
側）、５ｃ：伝送路（交換装置側）、６：共通線信号
網、７：網管理装置。

フロントページの続き (72)発明者 小野 富雄 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町180番地日立 通信システム株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】通信網の設備状態を監視し、障害等の警報
   要因発生時、警報情報を網管理装置に通知する設備監視
   装置と、設備監視装置より通知された警報情報を集約
   し、集中管理を行う網管理装置より構成される網管理シ
   ステムにおいて、網管理装置に通信設備の相関関係を記
   憶するメモリを持ち、設備監視装置より警報が通知され
   た際、相関関係のある通信設備に対し警報情報通知を制
   御する情報を通知する手段を設けると共に、設備監視装
   置に該情報に基づき警報情報通知を行う手段を持つこと
   を特徴とする網管理方式。