JPH05235378A - Si半導体装置とその製造方法 - Google Patents

Si半導体装置とその製造方法

Info

Publication number
JPH05235378A
JPH05235378A JP3589992A JP3589992A JPH05235378A JP H05235378 A JPH05235378 A JP H05235378A JP 3589992 A JP3589992 A JP 3589992A JP 3589992 A JP3589992 A JP 3589992A JP H05235378 A JPH05235378 A JP H05235378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon
layer
single crystal
region
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3589992A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Itakura
徹 板倉
Hiroshi Horie
博 堀江
Masahiko Imai
雅彦 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP3589992A priority Critical patent/JPH05235378A/ja
Publication of JPH05235378A publication Critical patent/JPH05235378A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 共鳴トンネリングダイオードを有する半導体
装置に関し、シリコンを用いた共鳴トンネリングダイオ
ードを提供することを目的とする。 【構成】 支持部材と、支持部材上に配置された第1の
電極と、第1の電極上に配置され、キャリアがトンネル
可能な厚さを有する第1の絶縁層と、第1の絶縁層上に
配置され、キャリアが2次元状態となる厚さを有するシ
リコン単結晶層と、シリコン単結晶層上に配置され、キ
ャリアがトンネル可能な厚さを有する第2の絶縁層と、
第2の絶縁層上に配置された第2の電極とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
共鳴トンネリングダイオードを有する半導体装置に関す
る。
【0002】近年、半導体プロセスの微細化が進み、様
々な量子効果がデバイスに応用されるようになってい
る。量子効果の利用により、新たな機能を有する半導体
デバイスを実現することが可能である。共鳴トンネリン
グダイオードは、負性抵抗等の特有の性質を示す。
【0003】
【従来の技術】III−V族半導体は、種々の半導体を
ヘテロエピタキシャル成長することができる。伝導帯の
エネルギレベルの低い半導体井戸層を伝導帯のエネルギ
レベルの高い半導体障壁層で挟んだ構造を作成すると、
電子は半導体井戸層に閉じ込められる。半導体井戸層の
厚さを薄くすると、電子の状態は2次元状態となり、そ
の井戸層に垂直な方向の運動エネルギは量子化してデス
クリートレベルとなる。
【0004】半導体障壁層の厚さを薄くすると、半導体
井戸層に閉じ込められた電子が半導体障壁層をトンネリ
ングによって通過することができるようになる。このよ
うなサンドイッチ構造の両側に電極領域を形成すれば共
鳴トンネリングダイオードが形成される。
【0005】共鳴トンネリングダイオードの2つの電極
の間に電位差を与えると、負電極のエネルギレベルが半
導体井戸層内の電子のエネルギ準位と合致したときに、
半導体障壁層のトンネリングが生じ、負性抵抗を示す。
負性抵抗を示す共鳴トンネリングダイオードを利用する
ことにより、発振回路や論理回路を構成することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、共鳴トンネリ
ングダイオード等の量子効果を利用した半導体装置は、
従来III−V族化合物半導体基板の上に作製されてい
る。これはIII−V族化合物半導体では、分子線エピ
タキシ(MBE)や有機金属気相成長法(MOCVD)
等の結晶成長法を用いてバンドギャップの異なる半導体
を層状にヘテロ成長させることが可能なためである。
【0007】バンドギャップの狭いIII−V族化合物
半導体層を中央に配置し、バンドギャップの広いIII
−V族化合物半導体等でサンドイッチし、バンドギャッ
プの狭い半導体層内の電子を2次元状態とすることによ
り、共鳴トンネリングダイオードが作製される。
【0008】しかしながら、III−V族化合物半導体
装置の集積化技術は、シリコン半導体装置の集積化技術
と比べ、未だ遅れている。シリコン基板上に共鳴トンネ
リングダイオードを作製することができれば、多くの利
用分野がひらける。しかしながら、シリコン基板上には
III−V族化合物半導体基板上におけるようなヘテロ
エピタキシャル成長の可能性が少ない。
【0009】本発明の目的は、シリコンを用いた共鳴ト
ンネリングダイオードを提供することである。本発明の
他の目的は、シリコンを用いた共鳴トンネリングダイオ
ードを作製することのできる半導体装置の製造方法を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理説明
図を示す。図1(A)は、シリコンを用いた共鳴トンネ
リングダイオードの断面構造を概略的に示す。下地部材
1の上に、導電性のある第1の電極2が配置され、第1
の電極の上に第1の絶縁層3が配置されている。
【0011】第1の絶縁層3の上にはシリコン単結晶層
4が配置され、その上に第2の絶縁層5が配置されてい
る。第2の絶縁層5の上には導電性のある第2の電極6
が配置されている。シリコン単結晶層4は、その内部で
キャリアが2次元状態となる厚さを有する。また、第1
の絶縁層3およひ第2の絶縁層5はキャリアがトンネル
可能な厚さを有する。
【0012】好ましくは、シリコン単結晶層4の周囲は
酸化シリコン領域11によって取り囲まれる。たとえば
第1の絶縁層3と第2の絶縁層5は酸化シリコン層で形
成され、第1の電極2と第2の電極6は導電性を有する
多結晶シリコン層で形成される。また、支持部材1は、
シリコン基板とその表面に形成した絶縁層によって形成
される。このような構造は、シリコンウエハの貼り合わ
せ技術を利用したSOI技術を用いて作製することがで
きる。
【0013】
【作用】シリコン単結晶層4は、その両側を第1の絶縁
層3と第2の絶縁層5によって挟まれているため、図1
(B)に示すようなバンド構造が形成される。すなわ
ち、シリコン単結晶層4が電位井戸層を形成し、第1の
絶縁層3と第2の絶縁層5が電位障壁層を形成する。こ
れらの構造の両側に配置される第1の電極2と第2の電
極6は、共に低いエネルギレベルを有する。
【0014】シリコン単結晶層4の厚さを薄くすると、
その中のキャリアのシリコン単結晶層4に垂直な方向の
運動エネルギは量子化し、レベルE1で示すような離散
的デスクリートレベルとなる。
【0015】第1の絶縁層3と第2の絶縁層5の厚さを
薄くすると、キャリアがこれらの絶縁層をトンネリング
で通過することが可能となる。シリコン単結晶層内のキ
ャリアのエネルギレベルE1に一致するエネルギのキャ
リアが、たとえば第1の電極2から注入されると、この
キャリアは第1の絶縁層3をトンネリングで通過し、シ
リコン単結晶層内で安定な状態となり、さらに第2の絶
縁層5をトンネリングで通過することができる。このよ
うにしてシリコンを用いた共鳴トンネリングダイオード
が形成される。
【0016】
【実施例】図2、図3は、本発明の実施例による共鳴ト
ンネリングダイオードを有する半導体装置の製造方法を
示す。
【0017】まず、図2(A)に示すように、高い不純
物濃度を有する下地Si基板21上に低い不純物濃度
(真性を含む)を有するSiエピタキシャル層22を形
成したSi基板を準備する。Siエピタキシャル層22
の表面上に酸化膜23、窒化膜24を形成し、活性領域
となる部分を除いてパターニングにより除去する。
【0018】露出したSiエピタキシャル層22を酸化
性雰囲気中で熱酸化することにより、局所酸化領域(L
OCOS酸化膜)27を形成する。このLOCOS工程
の後、表面の酸化膜23、窒化膜24は除去する。
【0019】続いて、図2(B)に示すように、表面に
CVD酸化膜28を堆積し、その上にホトレジスト層を
形成し、パターニングすることにより、レジストマスク
(図示せず)を形成する。
【0020】このレジストマスク26をエッチングマス
クとし、下のCVD酸化膜28、LOCOS酸化膜27
をエッチングして凹部29を形成し、Siエピタキシャ
ル層22の表面を露出する。露出したSiエピタキシャ
ル層22表面に厚さ約5nmの酸化膜25を形成し、凹
部29を埋め込んで多結晶シリコン層31を堆積する。
【0021】図2(C)に示すように、多結晶シリコン
層31を研磨し、平坦な表面を形成した後、CVD酸化
膜32を堆積し、平坦に研磨して他のSi基板35と貼
り合わせを行なう。2つのSi基板を貼り合わせること
により、図2(C)に示すような構造を得る。
【0022】次に、Si基板21を下側からまず機械研
削により研削し、続いて不純物濃度に依存した選択エッ
チングを行なうことによって下地Si基板21の部分を
除去し、Siエピタキシャル層22を残す。さらに研磨
材を用いた研磨等によりSiエピタキシャル層22を研
磨する。
【0023】図3(A)に示すように、LOCOS酸化
膜27が露出した時点で研磨を停止する。このとき、L
OCOS酸化膜27に取り囲まれた領域内には、薄い単
結晶Si領域22aが残る。さらに、単結晶Si領域2
2aの厚さを調整するエッチングや研磨を行なってもよ
い。
【0024】その後、図5(B)に示すように、得られ
た構造を上下反転し、表面にCVD酸化膜36を堆積す
る。このCVD酸化膜36上にホトレジストマスクを形
成し、選択エッチングすることによって凹部37を形成
し、単結晶Si領域22aを露出する。この単結晶Si
領域22aの表面に、たとえば厚さ約5nmの薄い酸化
膜38を形成する。
【0025】なお、単結晶Si領域22aは、酸化膜3
8形成前にたとえば厚さ約10nm程度であり、酸化膜
38形成によりたとえば厚さ約8nmとなるようにす
る。次に図5(C)に示すように、酸化膜38上に多結
晶シリコン層39を堆積し、パターニングすることによ
り、共鳴トンネリングダイオード(RTD)の基本的構
造が作製される。
【0026】続いて表面に絶縁層41を形成し、ダイオ
ードの各電極に到達するコンタクト孔を開孔し、Al層
を堆積する。このAl層をパターニングすることによっ
て、Al電極42a、42bを得る。このようにして、
図5(C)に示すようなRTD構造が得られる。
【0027】なお、同一のチップ上に複数の活性領域を
パターニングし、その一部に共鳴トンネリングダイオー
ド(RTD)を形成し、他の一部にMOSトランジスタ
等の素子を形成して半導体集積回路装置を構成すること
もできる。
【0028】この場合、図3(A)に示す単結晶Si領
域22aの厚さをMOSトランジスタ形成に適した厚さ
とし、RTDを作製する領域は、図3(B)等の段階に
おいて、エッチングによりさらに厚さを低減するように
することが好ましい。
【0029】このようにして作製された共鳴トンネリン
グダイオードの動作について図4を参照して簡単に説明
する。図3(C)の構造において、多結晶シリコン層3
1と39が共鳴トンネリングダイオードの2つの電極領
域を構成し、単結晶シリコン領域22aが共鳴トンネリ
ングダイオード中間のウェル領域Wを構成し、その両側
の酸化膜25、38がバリア領域B1、B2を構成す
る。図4は、これらの領域の伝導帯のエネルギ準位を示
す。
【0030】ウェル層W内の電子の状態は、ウェル層W
を薄くすることにより、2次元的となって量子化し、両
電極領域のエネルギ準位よりも高くなっている。共鳴ト
ンネリングダイオードのバイアス電圧を変化させると、
負極に対するウェル層W内の電子のエネルギ準位を上下
することができる。
【0031】図4(A)に示すように、両電極間に電位
差を与えると、負極の電子のエネルギ準位が相対的に持
ち上がり、ウェル層W内のエネルギ準位E1に近づく。
図4(B)に示すように、電位差を増大させ、負極の電
子のエネルギ準位EF1がウェル層W内の電子のエネルギ
準位E1と等しくなると、負極からウェル層Wにバリア
層B1を通過したトンネリングが発生し、さらにウェル
層Wから正電極にバリア層B2を通過したトンネリング
が生じる。この状態においては、負極から正極に電子が
流れる。
【0032】図4(C)に示すように、さらにバイアス
電圧を増加すると、負極の電子のエネルギ準位EF1は、
ウェル層W内の電子のエネルギ準位E1よりも高くな
り、再び電流は流れなくなる。
【0033】したがって、共鳴トンネリングダイオード
に次第に増大するバイアス電圧を印加すると、電流の低
い状態(図4(A)の状態)から電流が流れる状態(図
4(B)の状態)に変化し、さらにバイアス電圧が増大
すると再び電流が流れにくい状態(図4(C)の状態)
となる。このようにして負性抵抗が発生する。
【0034】図5は、本発明の他の実施例による共鳴ト
ンネリングダイオードを有する半導体装置の製造方法を
示す。まず、図5(A)に示すように、高不純物濃度の
下地Si基板21の上に、低不純物濃度のSiエピタキ
シャル層22を備えたエピタキシャル基板20を準備
し、エピタキシャル層22の上にレジストマスク51を
形成する。
【0035】このレジストマスク51をエッチング用マ
スクとして利用し、異方性ドライエッチングを行なうこ
とにより、図5(B)に示すようにエピタキシャル層2
2の所定領域以外を所定厚さエッチングし、除去する。
このようにして、エピタキシャル層22の所定領域に段
差構造22bを形成する。
【0036】その後、図5(C)に示すように、CVD
により表面にSiO2 層52を堆積する。このSiO2
層52は、少なくとも段差部の隆起よりも高い厚さを有
する。このため、段差部を有するエピタキシャル層22
bは、SiO2 層52によって埋め込まれる。
【0037】次に図6(A)で示すように、SiO2
52の上にホトレジストマスク53を形成し、このホト
レジストマスク53をエッチングマスクとしてその下の
SiO2 層52をエッチングする。エッチングはエピタ
キシャル層22bの表面が露出するまで行なう。エピタ
キシャル層22bの表面が露出した後、エッチングを停
止し、ホトレジストマスク53を除去する。
【0038】次に図6(B)に示すように、エピタキシ
ャル層22bの表面に酸化膜25を形成する。次に、表
面上に多結晶シリコン層55を堆積し、その表面を研磨
することによって平坦な表面を形成し、平坦化した表面
にSiO2 層56を形成する。このSiO2 層56を他
のSi基板57と貼り合わせることによって図6(B)
に示す構造を得る。
【0039】なお、この構造は図2(C)に示す構造と
同様の構造であり、以後同様の工程を実行することによ
り、図3(C)に示すような共鳴トンネリングダイオー
ド構造を作製することができる。
【0040】以上説明したような共鳴トンネリングダイ
オードは、単結晶シリコン層を用いて構成されており、
優れた特性が得られる。さらに、種々のシリコンデバイ
スと集積化することが可能である。
【0041】図7は、共鳴トンネリングダイオードとM
OSトランジスタを集積化した構造例を示す。図7
(A)において、支持用シリコン基板61の表面上には
SiO2 層62が形成されており、その表面上に電極と
して機能する多結晶シリコン層63、64が選択的に形
成されている。この多結晶シリコン層63、64の表面
には、酸化シリコン層65、66が配置され、その上に
単結晶シリコン領域68、69が配置されている。ま
た、これらの領域を取り囲んでSiO2 領域67が形成
されている。
【0042】単結晶シリコン領域68の上には、SiO
2 層71を介して多結晶シリコン層73が形成され、共
鳴トンネリングダイオード構造を構成している。また、
単結晶シリコン領域69の上には、SiO2 層72を介
してゲート電極となる多結晶シリコン領域75が形成さ
れると共に、その両側に単結晶シリコン領域69に直接
接触する多結晶シリコン領域74、76が形成され、ソ
ース電極、ドレイン電極を構成している。
【0043】なお、単結晶シリコン領域69下のSiO
2 層66およびその下の多結晶シリコン層64もゲート
電極を構成し、ダブルゲートMOSトランジスタ構造を
構成している。なお、表面上にはSiO2 等の絶縁層7
7が形成されている。
【0044】なお、1つの共鳴トンネリングダイオード
と1つのMOSトランジスタを示したが、同一チップ上
に所望数の共鳴トンネリングダイオード、MOSトラン
ジスタ、抵抗等を形成することにより、種々のシリコン
集積回路装置を形成することができる。
【0045】図7(B)は、このようにして形成するこ
とのできるメモリ回路の例を示す。図中、Q1、Q2、
Q3は、MOSトランジスタを示し、RTDは共鳴トン
ネリングダイオードを示し、RL は負荷抵抗を示し、A
MPはアンプを示し、Iはインバータを示す。このメモ
リ回路は、3つの異なる状態をとることができる。
【0046】図8は、図7に示したようなシリコン集積
回路の製造方法の主要部を示す。図8(A)に示すよう
に、高不純物濃度の下地Si基板81の上に低不純物濃
度のエピタキシャル層70を備えたシリコン基板の表面
に、半導体素子を形成するための隆起部68、69を形
成し、その上にSiO2 層65、66を介して多結晶シ
リコン領域63、64を形成する。
【0047】RTD用のSiO2 層65は、たとえば厚
さ5nmであり、MOS用のSiO 2 層は、たとえば厚
さ15nmである。なお、これらの領域の周囲はSiO
2 領域67によって取り囲まれている。この構造の表面
が平坦化され、その上にSiO2 層82が形成されてい
る。
【0048】また、他のSi基板61の表面にSiO2
層83が形成され、SiO2 層82と83を対向させ、
両基板を貼り合わせてある。このような構造を作製した
後、図8(B)に示すように下側の基板から研磨を行
い、エピタキシャル層70の隆起部68、69のみを残
す。
【0049】このように各素子領域部分を分離して形成
した後、必要に応じて選択的エッチングを行い、単結晶
シリコン領域68、69の厚さを調整する。たとえば、
RTD用の単結晶シリコン領域68は厚さ約10nmと
し、MOS用の単結晶シリコン領域69は厚さ約40n
mとする。
【0050】その後、上述の実施例で説明したような共
鳴トンネリングダイオードの製造工程および、通常行な
われるMOSトランジスタの製造工程を行なうことによ
り、図7に示すような半導体集積回路装置を形成するこ
とができる。
【0051】なお、図示の構成においては、MOSトラ
ンジスタはダブルゲートを有する構造を例示したが、ダ
ブルゲートでなくシングルゲートのMOSトランジスタ
を形成することも勿論可能である。
【0052】以上説明したような構成によれば、各半導
体素子は単結晶シリコン領域に形成されるため、格子欠
陥等が少なく、エネルギ準位のばらつきが少なく、散乱
の少ない半導体デバイスを形成することができる。
【0053】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単結晶シリコン領域を用いて共鳴トンネリングダイオー
ドを形成することができる。
【0055】共鳴トンネリングダイオードと他のシリコ
ン素子を集積化することができ、共鳴トンネリングダイ
オードを有する半導体集積回路装置を実現することがで
きる。
【0056】半導体素子がシリコン単結晶領域に形成さ
れるため、高性能の半導体素子を作製することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。図1(A)は構造
を示す断面図、図1(B)はその主要部のバンド構造を
示すダイヤグラムである。
【図2】本発明の実施例によるRTDを作製するための
製造方法を説明するための断面図である。
【図3】本発明の実施例によるRTDを作製するための
製造方法を説明するための断面図である。
【図4】RTDの動作を説明するための概略バンドダイ
ヤグラムである。
【図5】本発明の他の実施例によるRTDを有する半導
体装置を作製するための製造方法を説明するための断面
図である。
【図6】本発明の他の実施例によるRTDを有する半導
体装置を作製するための製造方法を説明するための断面
図である。
【図7】RTDとMOSトランジスタを集積化したシリ
コン半導体集積回路装置を示す。図7(A)は一部概略
断面図であり、図7(B)は等価回路図である。
【図8】図7に示すシリコン半導体集積回路装置を作製
するための製造方法の主要工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持基板 2 第1の電極 3 第1の絶縁層 4 シリコン単結晶層 5 第2の絶縁層 6 第2の電極 11 酸化シリコン領域 21 高不純物濃度下地Si基板 22 低不純物濃度Siエピタキシャル層 27 LOCOS酸化膜 25、38 酸化膜 22a 単結晶シリコン層 31、39 多結晶シリコン層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材(1)と、 支持部材上に配置された第1の電極(2)と、 第1の電極上に配置され、キャリアがトンネル可能な厚
    さを有する第1の絶縁層(3)と、 第1の絶縁層上に配置され、キャリアが2次元状態とな
    る厚さを有するシリコン単結晶層(4)と、 シリコン単結晶層上に配置され、キャリアがトンネル可
    能な厚さを有する第2の絶縁層(5)と、 第2の絶縁層上に配置された第2の電極(6)とを有す
    るシリコン半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材がシリコンウエハとその上
    に配置された酸化シリコン層を含み、前記第1および第
    2の絶縁層が酸化シリコン層であり、さらに前記第1お
    よび第2の絶縁層の間で前記シリコン単結晶層を取り囲
    む酸化シリコン領域(11)を有する請求項1記載のシ
    リコン半導体装置。
  3. 【請求項3】 不純物濃度の高い下地シリコン基板上に
    不純物濃度の低いエピタキシャルシリコン層を形成した
    エピタキシャルシリコン基板の表面部に所定厚さの単結
    晶シリコン領域(4)が酸化シリコン領域(11)で囲
    まれた構造を形成する段差形成工程と、 前記単結晶シリコン領域の表面にキャリアがトンネル可
    能な厚さを有する第1のシリコン酸化膜(3)を形成す
    る第1酸化膜形成工程と、 前記第1のシリコン酸化膜上に多結晶シリコン層(2)
    を形成する工程と、 前記第1の多結晶シリコン層の上に支持用シリコン基板
    (1)を貼り合わせる工程と、 不純物濃度差を利用した選択エッチングを用いてエピタ
    キシャルシリコン基板の下地シリコン基板を除去する工
    程と、 露出したエピタキシャルシリコン層を前記酸化シリコン
    領域をストッパとして研磨する工程と、 残った前記単結晶シリコン領域の表面にキャリアがトン
    ネル可能な厚さを有する第2のシリコン酸化膜(5)を
    形成する第2酸化膜形成工程と、 第2のシリコン酸化膜上に導電層(6)を形成する工程
    とを含むシリコン半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記段差形成工程が前記エピタキシャル
    シリコン層上に酸化用マスクを形成し、局所酸化を行な
    うことを含む請求項3記載のシリコン半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記段差形成工程が、前記エピタキシャ
    ルシリコン層上にエッチング用マスクを形成し、エピタ
    キシャルシリコン層を所定厚さ選択エッチすることを含
    む請求項3記載のシリコン半導体装置の製造方法。
JP3589992A 1992-02-24 1992-02-24 Si半導体装置とその製造方法 Withdrawn JPH05235378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3589992A JPH05235378A (ja) 1992-02-24 1992-02-24 Si半導体装置とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3589992A JPH05235378A (ja) 1992-02-24 1992-02-24 Si半導体装置とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05235378A true JPH05235378A (ja) 1993-09-10

Family

ID=12454876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3589992A Withdrawn JPH05235378A (ja) 1992-02-24 1992-02-24 Si半導体装置とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05235378A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5739544A (en) * 1993-05-26 1998-04-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Quantization functional device utilizing a resonance tunneling effect and method for producing the same
US5945687A (en) * 1995-11-30 1999-08-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Quantization functional device, quantization functional apparatus utilizing the same, and method for producing the same
US6091077A (en) * 1996-10-22 2000-07-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. MIS SOI semiconductor device with RTD and/or HET
JP2009295710A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Toyota Central R&D Labs Inc 共鳴トンネルダイオード及びその製法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5739544A (en) * 1993-05-26 1998-04-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Quantization functional device utilizing a resonance tunneling effect and method for producing the same
US5945687A (en) * 1995-11-30 1999-08-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Quantization functional device, quantization functional apparatus utilizing the same, and method for producing the same
US6103583A (en) * 1995-11-30 2000-08-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for producing quantization functional device
US6091077A (en) * 1996-10-22 2000-07-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. MIS SOI semiconductor device with RTD and/or HET
US6171905B1 (en) 1996-10-22 2001-01-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2009295710A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Toyota Central R&D Labs Inc 共鳴トンネルダイオード及びその製法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2685819B2 (ja) 誘電体分離半導体基板とその製造方法
JP2974211B2 (ja) Soi半導体デバイス
US5804848A (en) Field effect transistor having multiple gate electrodes surrounding the channel region
US4888304A (en) Method of manufacturing an soi-type semiconductor device
US6737722B2 (en) Lateral transistor having graded base region, semiconductor integrated circuit and fabrication method thereof
US4870475A (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2000196103A (ja) Soi素子及びその製造方法
JP2003037254A (ja) エッチング阻止膜を有するsoi基板、その製造方法、その上に製作されたsoi集積回路及びそれを用いてsoi集積回路を製作する方法
US20070212857A1 (en) Integrated Circuit With Bulk and SOI Devices Connected with an Epitaxial Region
JPH02256267A (ja) 薄膜soi c―mos素子及びその製造方法
JPH0472633A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH03165577A (ja) 半導体デバイスとその製造方法
JPH01179342A (ja) 複合半導体結晶体
JPH01162362A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05235378A (ja) Si半導体装置とその製造方法
US5444014A (en) Method for fabricating semiconductor device
US8263453B2 (en) Method for forming semiconductor devices with active silicon height variation
US20070026584A1 (en) Dielectric isolated body biasing of silicon on insulator
JPH01259546A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS6358817A (ja) 複合半導体結晶体構造
JP3789179B2 (ja) 量子化機能素子とそれを用いた量子化機能装置、ならびにそれらの製造方法
JP3329627B2 (ja) 半導体素子
JPS63107161A (ja) 半導体素子製造方法
JPS62183168A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH03214774A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518