JPH05234841A - パターン.マスク位置合わせ用ターゲットの形成方法 - Google Patents

パターン.マスク位置合わせ用ターゲットの形成方法

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JPH05234841A
JPH05234841A JP4069460A JP6946092A JPH05234841A JP H05234841 A JPH05234841 A JP H05234841A JP 4069460 A JP4069460 A JP 4069460A JP 6946092 A JP6946092 A JP 6946092A JP H05234841 A JPH05234841 A JP H05234841A
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宗人 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パターン.マスク位置合わせを高精度で行い、
高度のパターン精度を得ることができるターゲットの形
成方法を提供する。 【構成】ウエハ1上にパターン.マスク位置合わせ用タ
ーゲット2を形成する方法である。ウエハ1の上に設定
されたターゲット形成領域をマスクし、ウエハ1のター
ゲット形成領域外をミーリングした後、マスクを除去
し、ウエハ構成部材によるターゲット2を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、薄膜磁気ヘ
ッド製造などにおいて用いられるパターン.マスク位置
合わせ用ターゲットの形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜磁気ヘッドは、よく知られているよ
うに、IC製造テクノロジーと同様のプロセスに従って
製造される。スライダとなるウエハの表面に、フォトリ
ソグラフィ高精度パターン形成技術やスパッタ薄膜形成
技術等を用いて、磁性膜及びコイル膜等よりなる薄膜磁
気回路を集積する。磁性膜やコイル膜を高精度パターン
として形成するためには、パターン.マスクを所定の位
置に高精度で位置決めしなければならない。その手段と
して、ウエハの表面にターゲットを形成し、このターゲ
ットを用いて、パターン.マスクを位置決めする。図4
は従来のパターン.マスク位置合わせ用ターゲット及び
それを用いた位置合わせを概略的に説明する図である。
図において、1はウエハ、2はターゲット、3はフォト
レジスト、4はパターン.マスクである。ウエハ1は薄
膜磁気ヘッドにおいてスライダとなる部分であって、セ
ラミック構造体で構成される。ウエハ1を構成するセラ
ミック構造体は良く知られている。
【0003】ターゲット2はウエハ1の表面に突出する
ように設けられている。ターゲット2は種々の平面パタ
ーンを取り得る。フォトレジスト3は、例えばスピンコ
ートなどの手段によって塗布されている。パターン.マ
スク4は、コイル膜パターンに対応したパターンを有
し、フォトレジスト3の上方に配置され位置決めされ
る。パターン.マスク3の位置決めに当たっては、パタ
ーン.マスク4の上方からレーザ光Lを当て、ターゲッ
ト2による反射、回折、干渉または屈折等の光学現象を
利用して自動的に位置合わせを行う。そして、パター
ン.マスク4を通してフォトレジスト3を露光し現像
し、他の必要な所定工程を経て、コイル膜や磁性膜等の
パターンを形成する。このような位置合わせや、露光を
行う装置は、オート.アライメント露光装置として知ら
れている。
【0004】薄膜磁気ヘッドにおいては、ターゲット2
は磁性膜を形成する工程で同時に形成される。図5〜図
9にその形成工程の1例を示す。まず、図5に示すよう
に、ウエハ1の表面に下地膜21を例えばスパッタなど
の手段によって付着させた後、図6に示すように、ター
ゲット形成領域を囲むレジスト.フレーム5を付着さ
せ、図7に示すように、レジスト.フレーム5によって
囲まれた領域内の下地膜21の上にパターン.メッキ膜
22を付着させる。次に、レジストフレーム5を除去し
た後、図8に示すように、周りの不要部分を、ミーリン
グによって除去する。これにより、図9に示すようなタ
ーゲット2が得られる。このようにして得られたターゲ
ット2は段差d1が1〜4μm程度になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のターゲット2を用いたパターン形成技術では、
ターゲット2をメッキ膜22によって形成するので、タ
ーゲット2の段差d1が、ウエハ1の位置に対応したメ
ッキ膜厚分布に従って変動する。しかも、段差d1がメ
ッキ膜22の膜厚によって定まる1〜4μm程度になる
ため、その上に塗布されるフォトレジスト3に段差d1
に対応したうねりが発生する。上述の段差d1の変動及
び段差に起因するフォトレジスト3のうねりなどが要因
となって、位置合わせにおいて、ターゲット2における
レーザ光の反射等、位置決め精度に直接に関与する光学
的諸量が変化し、位置決め精度が低下する。このため、
上述した従来のターゲット2を用いたパターン形成技術
では、パターン精度±0.5μmが限度であり、それ以
上のパターン精度を得ることが困難であった。薄膜磁気
ヘッドにおいては、高密度記録対応のために、ポールト
ラック幅が極めて狭くなる傾向にあり、従来の±0.5
μmのパターン精度では要求を満たせなくなっている。
例えば、誘導型面内記録再生用の薄膜磁気ヘッドでは、
下部ポールのトラック幅4μm、上部ポールのトラック
幅5μmの領域にあるものが要求されている。パターン
精度±0.5では、このような薄膜磁気ヘッドを実現す
ることが困難である。
【0006】そこで、本発明の課題は、上述する従来の
問題点を解決し、パターン.マスク位置合わせを高精度
で行い、高度のパターン精度を得ることができるターゲ
ットの形成方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明は、ウエハ上にパターン.マスク位置合わせ
用ターゲットを形成する方法であって、前記ウエハ上に
設定されたターゲット形成領域をマスクし、前記ウエハ
の前記ターゲット形成領域外をミーリングした後、前記
マスクを除去し、前記ウエハ構成部材によるターゲット
を形成するものである。
【0008】
【作用】ウエハ上に設定されたターゲット形成領域をマ
スクし、ウエハのターゲット形成領域外をミーリングし
た後、マスクを除去し、ウエハ構成部材によるターゲッ
トを形成すると、0.03〜0.4μm程度と、従来の
1/10以下の段差を持つターゲットを容易に形成でき
る。しかも、ウエハをミーリングしてターゲットを形成
するので、メッキ膜の場合と異なって、膜厚分布変動を
生じにくい。このため、フォトレジストのうねりがなく
なる。この結果、パターン.マスクを高精度で位置合わ
せすることが可能になり、得られるパターン精度が高く
なる。
【0009】薄膜磁気ヘッドを製造する場合、マスクは
パーマロイを主成分とする磁性膜で構成する。薄膜磁気
ヘッドの製造工程では、スライダの上にパーマロイを主
成分とする磁性膜を形成する工程があるので、この磁性
膜形成工程において、磁性膜によりターゲット形成領域
をマスクできる。そして、磁性膜パターンをトレースし
ながらミーリングして、ターゲットパターンを形成した
後、磁性膜を除去することにより、ターゲットを形成す
る。従って、特別の工程を付加することなく、簡単なフ
ォトマスクの変更によって対応できる。
【0010】
【実施例】図1〜図3は本発明に係るパターン.マスク
位置合わせ用ターゲットの形成方法を示している。ウエ
ハ1は基体部分11の表面が金属酸化物12で覆われて
いる。金属酸化物12は代表的にはAl23であり、基
体部分11はAl23ーTiCである。このウエハ1の
パターン.マスク位置合わせ用ターゲットを形成するに
あたり、図1に示すように、金属酸化物12の表面に設
定されたターゲット形成領域をマスク6し、その輪郭に
従ってターゲット形成領域の外をミーリングする。これ
により、図2に示すように、金属酸化物12によるター
ゲット2を形成する。この後、マスク6を除去すること
により、金属酸化物12によるターゲット2が得られ
る。
【0011】上記工程を経ることにより、0.03〜
0.4μm程度と、従来の1/10以下の段差d2を持
つターゲット2を容易に形成できる。しかも、金属酸化
物12は、スパッタなどの手段によって形成されるもの
であり、これをミーリングしてターゲット2を形成する
ので、メッキ膜の場合と異なって、膜厚分布変動を生じ
にくい。このため、フォトレジストのうねりがなくな
る。この結果、パターン.マスクを高精度で位置合わせ
することが可能になり、パターン精度が高くなる。0.
03〜0.4μmの段差d2を形成した例では、±0.
2μmのパターン精度を確保することができた。
【0012】薄膜磁気ヘッドを製造する場合、マスク6
はパーマロイを主成分とする磁性膜で構成する。薄膜磁
気ヘッドの製造工程では、スライダ1の上にパーマロイ
を主成分とする磁性膜を形成する工程があるので、この
磁性膜形成工程において、磁性膜によりターゲット形成
領域をマスク6できる。そして、磁性膜でなるマスク6
をトレースしながら、その外側をミーリングして、ター
ゲットパターンを形成した後、磁性膜を除去することに
より、ターゲット2を形成する。図5〜図9に示した従
来方法との比較では、図9以降の工程において、磁性膜
21、22を除去する工程を付加し、スライダ構成部材
によるターゲット2を形成する。図9の工程の後には、
通常、エッチング工程があるから、このエッチング工程
において、磁性膜21、22を除去することができる。
従って、特別の工程を付加することなく、簡単なフォト
マスクの変更によって対応できる。
【0013】本発明によって得られるターゲット2は段
差d2が小さく、位置合わせ(図4参照)時のターゲッ
ト検出信号が小さい。それを補う手段として、ターゲッ
ト2の表面に高効率反射膜を設けておくのが有効であ
る。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、ウエハの
上にパターン.マスク位置合わせ用ターゲットを形成す
る方法であって、ウエハ上に設定されたターゲット形成
領域をマスクし、ウエハのターゲット形成領域外をミー
リングした後、マスクを除去し、ウエハ構成部材による
ターゲットを形成するので、パターン.マスク位置合わ
せを高精度で行い、高度のパターン精度を得ることがで
きるターゲットの形成方法を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】〜
【図3】本発明に係るパターン.マスク位置合わせ用タ
ーゲットの形成方法を示す図である。
【図4】従来のパターン.マスク位置合わせ用ターゲッ
ト及びそれを用いた位置合わせを概略的に説明する図で
ある。
【図5】〜
【図9】従来のパターン.マスク位置合わせ用ターゲッ
トの形成工程を示す図である。
【符号の説明】
1 ウエハ 11 基体部分 12 金属酸化物 2 ターゲット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハ上にパターン.マスク位置合わせ
    用ターゲットを形成する方法であって、 前記ウエハ上に設定されたターゲット形成領域をマスク
    し、前記ウエハの前記ターゲット形成領域外をミーリン
    グした後、前記マスクを除去し、前記ウエハ構成部材に
    よるターゲットを形成するパターン.マスク位置合わせ
    用ターゲットの形成方法。
  2. 【請求項2】 前記マスクは、パーマロイを主成分とす
    る磁性膜である請求項1に記載のパターン.マスク位置
    合わせ用ターゲットの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記ウエハは、表面が金属酸化物で覆わ
    れており、前記ターゲットは前記金属酸化物によって構
    成されている請求項1または2に記載のパターン.マス
    ク位置合わせ用ターゲットの形成方法。
  4. 【請求項4】 前記金属酸化物はAl23である請求項
    3に記載のパターン.マスク位置合わせ用ターゲットの
    形成方法。
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