JPH05234774A - 車両用変圧器 - Google Patents
車両用変圧器Info
- Publication number
- JPH05234774A JPH05234774A JP3621992A JP3621992A JPH05234774A JP H05234774 A JPH05234774 A JP H05234774A JP 3621992 A JP3621992 A JP 3621992A JP 3621992 A JP3621992 A JP 3621992A JP H05234774 A JPH05234774 A JP H05234774A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- transformer
- walls
- vehicle
- sound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車体重量の増大を招くことなく、変圧器音の
客室への漏れを低減することができる車両用変圧器を提
供すること。 【構成】 変圧器タンク３が二重壁構造であり、壁間に
不活性ガスを封入して車体枠５に支持されることを特徴
とする。
客室への漏れを低減することができる車両用変圧器を提
供すること。 【構成】 変圧器タンク３が二重壁構造であり、壁間に
不活性ガスを封入して車体枠５に支持されることを特徴
とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用の変圧器に関す
る。
る。
【０００２】
【従来の技術】図３および図４はこの種の従来の変圧器
を示したもので、１は巻線、２は鉄心、３はタンク、４
は取付け金具、５は車体床枠である。
を示したもので、１は巻線、２は鉄心、３はタンク、４
は取付け金具、５は車体床枠である。
【０００３】変圧器を運転すると、鉄心２の励磁音、巻
線１の励磁音が騒音となって発生するが、これらの騒音
はタンクの面から放射されて車体床６を振動させて客室
に伝達される。
線１の励磁音が騒音となって発生するが、これらの騒音
はタンクの面から放射されて車体床６を振動させて客室
に伝達される。
【０００４】近年、車体および変圧器両者共に軽量化が
図られつつあり、騒音、振動に対する振動エネルギーの
減衰は小さくなる傾向にあり、その結果、客室内へ侵入
する騒音のレベルが高くなる。
図られつつあり、騒音、振動に対する振動エネルギーの
減衰は小さくなる傾向にあり、その結果、客室内へ侵入
する騒音のレベルが高くなる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来は、この騒音を遮
蔽するため、車体床６の板厚を広い範囲にわたって厚く
するなどしているが、これでは車体重量が増大する。
蔽するため、車体床６の板厚を広い範囲にわたって厚く
するなどしているが、これでは車体重量が増大する。
【０００６】本発明はこの問題を解消するためになされ
たもので、車体重量の増大を招くことなく、客室内へ侵
入する変圧器からの騒音のレベルを低減することができ
る車両用変圧器を提供することを目的とする。
たもので、車体重量の増大を招くことなく、客室内へ侵
入する変圧器からの騒音のレベルを低減することができ
る車両用変圧器を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、変圧器タンクを二重壁構造として、壁間に
不活性ガスを封入する構成とした。
するために、変圧器タンクを二重壁構造として、壁間に
不活性ガスを封入する構成とした。
【０００８】
【作用】本発明では、不活性ガスが遮音作用を呈し、不
活性ガスの遮音効果は空気に比し大きいので、壁間隔を
厚くしなくとも、即ち、タンクの大形化、車体重量の重
量化を招くことなく充分な遮音効果を得ることができ
る。
活性ガスの遮音効果は空気に比し大きいので、壁間隔を
厚くしなくとも、即ち、タンクの大形化、車体重量の重
量化を招くことなく充分な遮音効果を得ることができ
る。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の１実施例を図面を参照して説
明する。
明する。
【００１０】図１および図２において、タンク３はタン
ク外壁７ａ、７ｂとタンク内壁３ａ、３ｂからなる二重
壁構造となっており、壁間には、媒質、この例では、ヘ
リウムガス８が充填されている。他の構成は従来のもの
と同じである。
ク外壁７ａ、７ｂとタンク内壁３ａ、３ｂからなる二重
壁構造となっており、壁間には、媒質、この例では、ヘ
リウムガス８が充填されている。他の構成は従来のもの
と同じである。
【００１１】二重壁構造のタンク３の音の透過損失ＴＬ
ｏは、
ｏは、
【００１２】 ＴＬｏ＝１０ｌｏｇ２ａ4 （１−ｃｏｓθd ）・・・・・・・・・・・（１）
【００１３】但し、ａ＝ｆπｆｍ／σｃ、θd ＝４πｄ
ｆ／ｃ、ｆ：音の周波数（Ｈｚ）、ｍ：タンクの単位面
積当たりの重量（Ｋｇ／ｍ2 ）、σ：二重壁空間の媒質
の密度（Ｋｇ／ｍ3 ）、ｃ：媒質中の音の伝播速度（ｍ
／ｓ）、ｄ：二重壁の壁間距離（ｍ）
ｆ／ｃ、ｆ：音の周波数（Ｈｚ）、ｍ：タンクの単位面
積当たりの重量（Ｋｇ／ｍ2 ）、σ：二重壁空間の媒質
の密度（Ｋｇ／ｍ3 ）、ｃ：媒質中の音の伝播速度（ｍ
／ｓ）、ｄ：二重壁の壁間距離（ｍ）
【００１４】下表に、媒質がヘリウムガスである場合と
空気である場合（共に、１気圧、ゲージ圧力０気圧）の
音の透過損失を退避して示す。但し、壁の板厚：３．２
ｍｍ鋼板（２５Ｋｇ／ｍ2 ）、ｆ：１００Ｈｚ）。
空気である場合（共に、１気圧、ゲージ圧力０気圧）の
音の透過損失を退避して示す。但し、壁の板厚：３．２
ｍｍ鋼板（２５Ｋｇ／ｍ2 ）、ｆ：１００Ｈｚ）。
【００１５】
【００１６】この表から明らかなように、壁間距離ｄ＝
３０ｍｍでは、空気に比し、ヘリウムガスのほうが、６
ｄＢほど大きい音の減衰が得られ、空気でヘリウムの場
合と同じ減衰量を得ようとすると、ｄ＝６０ｍｍを必要
とし、変圧器の外形寸法が大きくなるので、車両の艤装
限界寸法に収納できない場合が生じる。
３０ｍｍでは、空気に比し、ヘリウムガスのほうが、６
ｄＢほど大きい音の減衰が得られ、空気でヘリウムの場
合と同じ減衰量を得ようとすると、ｄ＝６０ｍｍを必要
とし、変圧器の外形寸法が大きくなるので、車両の艤装
限界寸法に収納できない場合が生じる。
【００１７】勿論、タンク壁間を真空にしても大きな遮
音効果を得ることができるが、シールが不完全である
と、外部空気を吸入して遮音を阻害するので、シールが
厄介であるが、ヘリウムガスの場合は１気圧を封入して
おけば、真空にする場合のような気密性を必要とせず、
長期にわたって信頼性を確保することができ、また、ガ
ス漏れにも安全である。
音効果を得ることができるが、シールが不完全である
と、外部空気を吸入して遮音を阻害するので、シールが
厄介であるが、ヘリウムガスの場合は１気圧を封入して
おけば、真空にする場合のような気密性を必要とせず、
長期にわたって信頼性を確保することができ、また、ガ
ス漏れにも安全である。
【００１８】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、タンクを二
重壁構造にして、壁間に不活性気体を封入したことによ
り、不活性気体が、壁間を大きくしないでも大きな遮音
効果を発揮するので、タンク体格、タンク重量の大幅増
を招くことなく、変圧器音の客室への漏れを防止するこ
とができる。
重壁構造にして、壁間に不活性気体を封入したことによ
り、不活性気体が、壁間を大きくしないでも大きな遮音
効果を発揮するので、タンク体格、タンク重量の大幅増
を招くことなく、変圧器音の客室への漏れを防止するこ
とができる。
【図１】本発明の実施例を示す平面図である。
【図２】本発明の実施例の側断面図である。
【図３】従来の車両用変圧器の平面図である。
【図４】従来の車両用変圧器の側断面図である。
１ 巻線 ２ 鉄心 ３ タンク ３ａ、３ｂ 内壁 ４ 取付け金具 ５ 車体床枠 ７ａ、７ｂ 外壁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年５月２０日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００３
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００３】変圧器を運転すると、鉄心２の励磁音、巻
線１の電磁音が騒音となって発生するが、これらの騒音
はタンクの面から放射されて車体床６を振動させて客室
に伝達される。
線１の電磁音が騒音となって発生するが、これらの騒音
はタンクの面から放射されて車体床６を振動させて客室
に伝達される。
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１３
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１３】但し、ａ＝πｆｍ／ρｃ、θd ＝４πｄｆ
／ｃ、ｆ：音の周波数（Ｈｚ）、ｍ：２重壁の壁の単位
面積当たりの重量（Ｋｇ／ｍ2 ）、ρ：二重壁空間の媒
質の密度（Ｋｇ／ｍ3 ）、ｃ：媒質中の音の伝播速度
（ｍ／ｓ）、ｄ：二重壁の壁間距離（ｍ）
／ｃ、ｆ：音の周波数（Ｈｚ）、ｍ：２重壁の壁の単位
面積当たりの重量（Ｋｇ／ｍ2 ）、ρ：二重壁空間の媒
質の密度（Ｋｇ／ｍ3 ）、ｃ：媒質中の音の伝播速度
（ｍ／ｓ）、ｄ：二重壁の壁間距離（ｍ）
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１４
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１４】下表に、媒質がヘリウムガスである場合と
空気である場合（共に、１気圧、ゲージ圧力０気圧）の
音の透過損失を対比して示す。但し、壁の板厚：３．２
ｍｍ鋼板（２５Ｋｇ／ｍ2 ）、ｆ：１００Ｈｚ）。
空気である場合（共に、１気圧、ゲージ圧力０気圧）の
音の透過損失を対比して示す。但し、壁の板厚：３．２
ｍｍ鋼板（２５Ｋｇ／ｍ2 ）、ｆ：１００Ｈｚ）。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１７
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１７】勿論、タンク壁間を真空にしても大きな遮
音効果を得ることができるが、シールが不完全である
と、外部空気を吸入して遮音を阻害するので、シールが
厄介であるが、ヘリウムガスの場合は１気圧を封入して
おけば、真空にする場合のような気密性を必要とせず、
長期にわたって信頼性を確保することができ、また、ヘ
リウムガスは化学的に不活性なため万一の漏れに対して
も安全である。
音効果を得ることができるが、シールが不完全である
と、外部空気を吸入して遮音を阻害するので、シールが
厄介であるが、ヘリウムガスの場合は１気圧を封入して
おけば、真空にする場合のような気密性を必要とせず、
長期にわたって信頼性を確保することができ、また、ヘ
リウムガスは化学的に不活性なため万一の漏れに対して
も安全である。
Claims (1)
- 【請求項１】 変圧器タンクが二重壁構造であり、壁間
に不活性ガスを封入されて車体枠に支持されることを特
徴とする車両用変圧器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3621992A JPH05234774A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 車両用変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3621992A JPH05234774A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 車両用変圧器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05234774A true JPH05234774A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=12463659
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3621992A Pending JPH05234774A (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 車両用変圧器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05234774A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002048523A1 (en) * | 2000-12-13 | 2002-06-20 | Tramont Corporation | Double walled fuel tank with integral generator set mounting frame |
| KR101024812B1 (ko) * | 2006-07-10 | 2011-03-24 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 차량용 변압기 |
| US10821835B2 (en) | 2015-10-09 | 2020-11-03 | Mitsubishi Electric Corporation | Self-cooled reactor apparatus |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60113909A (ja) * | 1983-11-08 | 1985-06-20 | アセア アクチーボラグ | 油入式変圧器タンク |
| JPS6367218B2 (ja) * | 1982-09-13 | 1988-12-23 | Dainippon Screen Mfg |
-
1992
- 1992-02-24 JP JP3621992A patent/JPH05234774A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6367218B2 (ja) * | 1982-09-13 | 1988-12-23 | Dainippon Screen Mfg | |
| JPS60113909A (ja) * | 1983-11-08 | 1985-06-20 | アセア アクチーボラグ | 油入式変圧器タンク |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002048523A1 (en) * | 2000-12-13 | 2002-06-20 | Tramont Corporation | Double walled fuel tank with integral generator set mounting frame |
| US6520124B2 (en) | 2000-12-13 | 2003-02-18 | Tramont Corporation | Double walled fuel tank with integral generator set mounting frame |
| KR101024812B1 (ko) * | 2006-07-10 | 2011-03-24 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 차량용 변압기 |
| US10821835B2 (en) | 2015-10-09 | 2020-11-03 | Mitsubishi Electric Corporation | Self-cooled reactor apparatus |
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