JPH0523461A - 刺繍縫いミシン - Google Patents

刺繍縫いミシン

Info

Publication number
JPH0523461A
JPH0523461A JP30998591A JP30998591A JPH0523461A JP H0523461 A JPH0523461 A JP H0523461A JP 30998591 A JP30998591 A JP 30998591A JP 30998591 A JP30998591 A JP 30998591A JP H0523461 A JPH0523461 A JP H0523461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing machine
embroidery
sewing
thread
needle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30998591A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Ito
一男 伊藤
Jiro Kimura
二郎 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Barudan Co Ltd
Original Assignee
Barudan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Barudan Co Ltd filed Critical Barudan Co Ltd
Priority to JP30998591A priority Critical patent/JPH0523461A/ja
Publication of JPH0523461A publication Critical patent/JPH0523461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの刺繍縫いミシンで刺繍縫いを施した後
は、布枠を隣りの刺繍縫いミシンに移動させることによ
り、二つの刺繍縫いミシンでもって一つの特定個所に整
合性のある刺繍模様を縫うことのできるようにする 【構成】 針棒を備えている複数の刺繍ミシンを並置
し、上記各針棒を上下作動させることによって、テーブ
ル面上を縦横に移動させる移動枠に付した布に対し刺繍
縫いを施すようにし、移動枠は、刺繍ミシン間を移動自
在にし、しかも各刺繍ミシンに切換え手段を付し、かつ
切換手段を作動させる為のプログラムを備える

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数の刺繍ミシンを用
いて布面における特定の個所に異種の刺繍模様の刺繍縫
いができるようにした刺繍縫いミシンを提供するにあ
る。
【0002】
【従来の技術】一つの刺繍縫いミシンで縫える刺繍模様
よりも多彩な刺繍模様を縫う為には複数の刺繍縫いミシ
ンを用いるとよい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、一つの刺繍縫い
ミシンで縫われた刺繍模様に対して、さらに別の刺繍縫
いミシンを用いて美しい模様を付加したい場合、先の模
様と、後から付加する模様とを整合させることは非常に
困難を伴う問題点があった。
【0004】本願発明は上記従来技術の問題点(技術的
課題)を解決する為になされたもので、1つの刺繍縫い
ミシンで刺繍縫いを施した後は、布枠を隣りの刺繍縫い
ミシンに移動させることにより、二つの刺繍縫いミシン
でもって一つの特定個所に整合性のある刺繍模様を縫う
ことのできるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における刺繍縫いミシンは、テーブル面の
上方には、テーブル面における針下位置に向けて上下動
自在にしてある針棒(24)を備えている複数の刺繍ミシン
を並置し、上記各針棒(24)を上下作動させることによっ
て、上記テーブル面上を縦横に移動させる移動枠に付し
た布に対し刺繍縫いを施すようにしてある刺繍縫いミシ
ンにおいて、上記移動枠は、刺繍ミシン間を移動自在に
してあり、しかも各刺繍ミシンにあっては切換え手段が
付したものである。
【0006】
【作用】一つの刺繍縫いミシンで縫った後に、移動枠を
別のミシンの対応針下位置に移動させると、後者のミシ
ンで同じ個所を引続いて刺繍模様を縫うことができる。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。主として図1において、1は周知のテ−ブル、2,
3はテ−ブル上に立設させた立枠、4は立枠2,3相互
間に架設した横枠を示す。5は通常の刺繍縫いミシンの
ベット(以降においてはAミシンとも呼ぶ)で、複数台
が相互に一定の間隔を隔てて横枠4に取付けてある。6
は意匠糸縫付ミシンのヘッド(以降においてはBミシン
とも呼ぶ)で、複数台が上記Aミシン相互の間隔と等し
い間隔を隔てて横枠4に取付けてある。その結果図1に
おいて各Aミシンと各々の右側に位置するBミシンとの
間隔は全て等しくなっている。7,8,9は夫々上記各
ミシン5,6を貫通して設けられた主軸、巻き操作軸、
ニップル操作軸を示す。10は移動枠で、テ−ブル1のテ
−ブル面(上面)1aに沿って矢印X方向及びY方向に移
動するようになっており、またこの枠10には周知の如く
被刺繍布を張設した布帳枠が取付けられるようになって
いる。11は制御装置を示す。
【0008】次に上記Bミシンの構成を詳細に示す図
(主として図2及び図3)について説明する。15は基枠
で、上記横枠4に固定してある。この基枠15に備えられ
た縫成の為の機構において、16は基枠15に固定された支
持体で、筒状に形成されている。17は支持体16内に回動
及び昇降動自在に備えられた昇降筒、18は昇降筒17の下
端に固定されたニップルで、針を通す為の透孔19及び糸
通し孔21を有する。20は押え部を示す。22は昇降筒17内
に配設された伝動筒で、基枠15に固定された支持腕23に
よって回動自在に支承されている。尚この伝動筒22と昇
降筒17との関係は、両者間に備えさせたすべりキ−によ
って伝動筒22の回動は昇降筒17に伝えるが昇降筒17の昇
降動は伝動筒22に伝わらないよう周知の如く構成してあ
る。24は伝動筒22内に上下動自在に配設した針棒で、軸
受25によって支えられている。この針棒は中空に形成さ
れておりその側壁には上糸導入孔26、上糸導出孔27、芯
糸導出孔28等が穿設してある。また下端には針29が取付
けてある。尚30は導入孔26に対向させて基枠15に取付け
られた上糸案内筒を示す。33は支持体16の外周に回動自
在に装着した回動基枠で、上端には回動力を受ける為の
受動部材として例示する歯車34が一体的に形成具備させ
てある。35は回動基枠33に取付けられた支持腕で、その
先端部に備える軸片には巻糸が巻かれたボビン36が回動
自在に装着してある。37はボビンの芯。38は支持腕35か
ら張り出した巻糸ガイドを示す。39は基枠33に取付けた
糸ガイド片で、巻糸を通す為の糸通し孔40が図5に明示
される如く穿設されている。
【0009】次に前記駆動用の軸7,8,9から駆動力
を受け取って上記縫成の為の機構を駆動するようにした
駆動機構について説明する。43は伝達軸で、軸受44, 45
によって回動自在に支承されており、一対の伝達ギヤ46
を介して主軸7に連繋させてある。51は伝達軸43の他端
に固定された駆動輪、53は周知の天秤駆動機構で、駆動
輪51の偏心位置に取付けられたピン52に連繋させてあ
り、駆動輪51の回動によって天秤53aを周知の如く作動
させるようになっている。54はクランクロッドで、その
一端(上端)は天秤駆動機構53を介して上記ピン52に連
繋させてある。55は針棒24に固設した伝達部材で、背面
に突設させた連結片56にクランクロッド54の他端(下
端)を連結してある。57は針棒24に対しその軸線方向へ
の摺動を自在に遊嵌させた連動子で、針棒24の外周側に
備えさせたばね58によって下方向きに付勢してある。59
は前記昇降筒17の上端に備えさせた連繋部で、連繋溝60
が周設してある。61は連繋枠で、この枠61に対する昇降
筒17の回動を許すように上記溝60に遊嵌させてある。62
は連動杆で、軸受63に対し上下動自在に挿通してあり、
その上端には連動子57の元部57aが、下端には連繋枠61
の元部61aが夫々固定してある。次に67は伝達軸で、軸
受68, 69によって回動自在に支承されており、一対の伝
達ギヤ70を介して巻き操作軸8に連繋させてある。71は
伝達軸で、軸受72によって回動自在に支承されており、
一対の伝達ギヤ73を介して伝達軸67に連繋させてある。
74は軸71の下端に取付けた駆動部材として例示する歯車
で、基枠15に回動自在に取付けられた歯車75を介して歯
車34に連繋させてある。次に77は伝達軸で、軸受78, 79
によって回動自在に支承されており、また一対の伝達ギ
ヤ80を介してニップル操作軸9に連繋させてある。81は
軸77の端部に取付けた伝達ギヤで、伝動筒22に取付けた
伝達ギヤ82と噛合っている。尚符号83乃至85は周知の部
材を示すもので、83は針板、84は主軸7に連動させた下
軸、85は釜を夫々示す。
【0010】次に上記構成の多頭ミシンの制御機構を示
す図(主として図4)について説明する。先ず移動枠10
の駆動機構において、90はパルスモータで、その回動軸
90aに取付けたピニオン91を移動枠10に連結したラック
92と噛合せてあり、移動枠10を矢印X方向に移動させ得
るようになっている。93はパルスモータで、その回動軸
93aに取付けたピニオン94を移動枠10に連結したラック
95と噛合せてあり、移動枠10を矢印Y方向へ移動させる
ようになっている。96はドライバで、制御装置11からの
制御信号に応じてモータ90, 93を作動させ得るように周
知の如く構成してある。97は主軸7に連結したモータ、
98はドライバで、制御装置11からの制御信号に応じてモ
ータ97を作動させるようになっている。99は主軸7に連
結したポジションコーダで、主軸7の状態(従ってそれ
に応動する針棒24の状態)を検出しその検出信号を制御
装置11に与えるようになっている。100は巻き操作軸8
に連結したモータ、101 はドライバで、制御装置11から
の制御信号に応じてモータ100 を作動させ得るようにな
っている。102 はニップル操作軸9に連結したモータ、
103 はドライバで、制御装置11からの制御信号に応じて
モータ102 を作動させ得るようになっている。104 はテ
ープリーダで、縫成すべき文字、図柄等のデータが予め
記憶されたテープ105 から上記データを読み取ってその
データ信号を制御装置11に与えるようにしてある。
【0011】次に上記構成のものの動作を説明する。先
ず図2及び図3に示される機構の動作について説明す
る。
【0012】(1) 主軸7が回動するとその回動力は符号
46,43,51,52で示される歯車、軸、ホイ−ル、軸等の部
材を介して天秤駆動機構53に伝えられ、機構53は天秤53
aを周知の如く駆動する。上記駆動力は符号54,56,55で
示すクランク、ピン、伝達部材を介して針棒24に伝えら
れ、針棒24が上下動する。これにより針29は針板83の透
孔83aを介して釜85まで達する周知の上下動を行なう。
上記針棒24の上下動と連動して昇降筒17も上下動する。
即ち、針棒24に一体化している伝達部材55の下動によ
り、これに当接している昇降筒側の連動子57はばね58に
付勢されて下動する。その下動は符号62,61,60,59で示
す各連繋部材を介して昇降筒17に伝えられ、昇降筒17の
下端布押え部20は針29に先行する状態で針棒と一体状態
で下動する。そしてニップル18の押え部20が針板83上の
布まで到達すると昇降筒17の下動は停止し、押え部20は
布109の上にある芯糸106を押え付ける。この後も上記針
棒24の下動は継続し、上記押え部20によって押え付けら
れた芯糸106及び布109に対して針29が通され芯糸106は
本縫される。
【0013】一方、針棒24が上動するときには、先ず針
棒24が単独で上動し針29が上記の布109から抜けた後に
針棒24の伝達部材55が連動子57の下側に当接する。その
後は伝達部材55の上動により、符号57,62,61,60,59で示
される上記部材を介して昇降筒17も上動し、ニップル18
の押え部20は上記の布上の芯糸106から持ち上げられ
る。以上の動作は主軸7の連続的、断続的な回動に伴な
って連続的、断続的に行なわれる。
【0014】(2) 巻き操作軸8が回動すると、その回動
力は符号70, 67, 73, 71, 74, 75, 34で示される部材を
介して回動基枠33に伝えられ、回動基枠33は針棒24の軸
線の回りを回動する。従ってボビン36、糸ガイド片39も
同様に回動する。
【0015】(3) ニップル操作軸9が回動すると、その
回動力は符号80, 77, 81, 82で示される部材を介して伝
動筒22に伝わり、伝動筒22は針棒24の軸線の回りに回動
する。その回動は更に昇降筒17に伝わり、ニップル18が
針棒24の軸線の回りに回動する。このニップル18の回動
は糸通し孔21が上記軸線に対し順次位置を変えていくよ
う比較的ゆっくりとした(針棒24の上下動の速度に比較
して)速度で行なわれる。尚その詳細は後述する。
【0016】次に上記装置のうちの意匠糸縫付ミシンの
ヘッド6による意匠糸縫付の動作を図2乃至図5に基づ
いて説明する。その動作に先立って、先ず上糸105 は周
知の上糸供給機構(図示外)から案内筒30、導入孔26、
針棒24の内部、導出孔27、針棒29の糸孔29a、透孔19に順
次通される。また太径あるいは細径の芯糸106 は針棒24
の上方開口部から針棒24の内部、導出孔28、糸通し孔21
に順に通される。更にまた巻糸107 はボビン36からガイ
ド38、糸通し孔40に順に通される。一方下糸108 は釜85
から供給が行なわれる状態にされる。
【0017】上記のような状態において、テープリーダ
104 からのデータ信号が制御装置11に送られると制御装
置11からは各ドライバに夫々制御信号が送られ、各モー
タが作動する。即ち、制御装置11からの信号によりドラ
イバ98が作動してモータ97が回動し、主軸7が回動す
る。これにより前述の如く針棒24が作動する。またこれ
と並行して制御装置11からドライバ96へ向けての信号、
即ち移動枠10をX方向及びY方向に夫々どれだけ動かせ
という信号によりドライバ96が作動して、モータ90, 93
が上記移動させるべき量に対応する回数(あるいは角
度)だけ回動する。これらの回動は同時的に行なわれ
る。これらの回動により移動枠10は所定の方向に所定量
だけ移動する。尚この移動は、ポジションコーダ99から
の検出信号が制御装置11に与えられることにより針棒24
の上下動と同期して行なわれる。即ちニップル18の押え
部20が布の上面から持ち上がっているときに行なわれ
る。上記のような針棒24の上下動と移動枠10の移動によ
り、図5に示される如く芯糸106 は糸通し孔21を介して
繰り出されながら、上糸105 と下糸108とによって布109
に縫い付け(本縫い)られていく。
【0018】上記のような縫い付け作動と並行して、制
御装置11からの信号によりドライバ101 が作動してモー
タ100 が回動し軸8が回動する。これにより前述の如く
ボビン36が針棒24の軸線の回りに回動する。その結果、
ボビン36に巻かれていた巻糸107 は順次繰り出されなが
ら、図5に示される如く、布109に縫い付けられていく
芯糸106の回りに螺旋巻きされる。尚上糸105及び下糸10
8による前記縫い付けのピッチと芯糸106に対する巻糸10
7の巻付のピッチとの関係は、モータ97の回転速度とモ
ータ100 の回転速度との関係を変えることによって任意
に変化させることができる。その関係は、前者を複数回
(少数点以下のある数も含む)行なう間に後者を1回行
なったり、あるいは前者を1回行なう間に後者を複数回
(少数点以下のある数も含む)行なうような関係など任
意に設定される。
【0019】上記のようにして芯106の縫い付け及び巻
糸107を行なっていく間に移動枠10の移動方向が変化し
たとき(X方向とY方向の移動量の比率が変化したと
き)には、ニップル18の方向転換が次のようにしてなさ
れる。即ち制御装置11からト゛ライハ゛103 へは、制御装置11
からドライバ96に与えられるX方向及びY方向の移動量
の信号に対応する角度信号が常に与えられている。従っ
てそのト゛ライハ゛103 によって、軸9を回動させる為のモー
タ102 は常に上記角度信号に対応する状態に回動させら
れている。従って、上記移動枠10の移動方向が変わると
上記角度信号も変化し、それに応じて軸9が回動する。
軸9の回動は前述のようにして昇降筒17に伝えられ筒17
が対応角度だけ回動し、ニップル18も共に回動する。こ
の回動は、ニップル18における糸通し孔21が透孔19に対
して常に移動枠10の移動方向(即ち布109 の移動方向)
とは反対の側に位置する状態となるように予め制御装置
11に設定しておかれる。上記のようにニップル18の回動
(方向転換)により、布109 の移動方向が変わっても常
に芯糸106 はその背側(布109 に面する側とは反対の
側)から針29が刺し通される状態で布109 に縫い付けら
れる。その結果、図6に示される如く芯糸106 が曲線状
に縫い付けられる場合においても、その芯糸106 は確実
にその中心線部分を縫い付けられる。
【0020】次に図1に示されるAミシン5と、Bミシ
ン6の使用例を説明する。まずAミシン5,5,5を用
いて移動枠10に張られた布109 に刺繍を行なう。この刺
繍は通常周知のAミシン5を用いる為、任意の模様を縫
うことができる。(例えば一本針方式のAミシンを用い
て図11の模様143 を縫ってもよいし、通称カラーチェ
ンヂ方式(5本針のAミシン)を用いて縫ってもよい)
この縫成に当って一般に知られている制御テープ105
(磁気テープ又はパンチ式のテープ)を用いる。また周
知のプログラム記憶装置(電子式)を用いてこれらの信
号を制御装置11に送ってもよい。
【0021】このようにしてAミシンによる周知の刺繍
縫(例えば模様143)が縫い終ると、移動枠10をX'方
向にW’寸法(Aミシンの針落ち位置と、Bミシンの針
落ち位置との間隔Wに相当する寸法)だけ移動させる。
次にBミシンを作動させて上記模様143の周囲(これは
模様143の内、立体感をもたせたい部分という意味)を
前記した芯糸106 を廻らす。この場合、当然のことなが
ら図6のように芯糸106の周囲には巻糸107があり上糸10
6 と下糸108 で芯糸106 は布に縫い付けられる。その芯
糸106 の配置は第11図の模様144 で示される。従ってこ
れら合成された縫成模様は符号145 で示すように、模様
143の周囲の輪郭を芯糸106で立体的に縁取りした状態に
なる。勿論模様143と144の縫順を逆にしても、模様145
のようになるが仕上りの風合は異質なものとなる。また
芯糸模様の上をAミシンによる刺繍で覆うのも好ましい
場合がある。
【0022】次に上記縫成を制御する点について説明す
る。図7に示す制御テープにおいて、G区間は周知任意
のAミシン用プログラムを示す。例えばこれにより模様
143を刺繍する。Sはストップ信号位置で模様143 にお
ける「点」143'でAミシン縫を止める信号を出す。次に
H区間は移動枠10をX’方向に向けてW’寸法だけ移動
させる信号を出す区間である。ここでは前記説明の如く
制御装置11、パルスモータ90を介して枠10を移動させる
信号がでる。S’はストップ信号を出す部分。I区間は
模様144 を縫う為に必要なプログラムが納めてある区間
で、点143'に対応する点144'から始まり、模様143 の周
囲の輪郭に対応する軌跡プログラムによって全Bミシン
を操作して前記の模様145 を縫成する。斯る縫作業にお
いて、終点143’ と始点 144’を異ならしめたい場合は
予めテープのプログラムにおいて、又は制御装置11内の
演算回路において対応演算修正すればよい。次にテープ
のS”はストップ信号発生部、H’区間は移動枠10を次
の縫成の為に反X’方向に戻す信号プログラムが納めて
あり、これで一工程を終えることができる。
【0023】尚上記操作に当ってはAミシンと、Bミシ
ンの針棒24を交互に選択停止させる必要がある。この場
合は両ミシンに予め周知に目飛び機構を備えさせてお
き、それを電子制御に基づく選択停止させるようにすれ
ばよい。しかし手動による場合は、図8〜図10に示す
クラッチ機構を用いてもよい。図において主軸7に伝動
ギヤ46は遊嵌されており、ボス136 は一体回動可能に固
着されている。伝達ギヤ46にはカラー46aが固着されて
おり、手動ハンドル137 の突出ピン140 を図10のよう
に深穴141 に挿入したときは7,136 ,46a ,46の部材
は一体に回転し、突出ピン140 を浅穴142 に挿入留着し
たときには連結ピン138 の頭139 は後退してボス136 は
主軸7と共に回るが、伝達ギヤ46は針棒24と共にに静止
するようになっている。(注、図8はAミシンを示す
が、同時にBミシンの構造も同様にしておき、テープに
おけるS’位置ではAミシンを休止させてBミシンを稼
動させるように夫々のミシンに付設してある手動ハンド
ル137 を用いて切換操作するとよい)
【0024】次に図12は意匠糸縫付ミシンの異なる実
施例を示すものである。図において111 は基枠15eに形
成された凹部、112 は伝動筒22eに元部を固定した支持
腕、113 は支持腕112 の先端部に取付けた軸片に回動自
在に装着したボビンで、芯糸が巻回されている。114 は
芯糸ガイドを示す。115 は伝動筒22eに穿設した案内孔
を示す。一方、116は伝動筒71eに取付けた駆動部材と
して例示するプーリ、117 は回動基枠33eと一体に形成
されたプーリ(受動部材)で、両プーリ116 , 117 はタ
イミングベルト118 によって連繋させてある。更に、11
9は伝達軸43eに固定したカムで、その周面に設けられた
カム溝120 に天秤53aeを連繋させてあり、伝達軸43e
の回動によって天秤53aeが周知の作動をするようにし
てある。
【0025】このような構成のものにあっては、ニッフ゜ル
18eが前述と同様に方向転換するのに応じて、ボビン11
3も凹部111を通って針棒24eの回りに回動することがで
きる。従ってニップル18eが同じ方向に次々と方向転換
し、針棒24eの軸線を中心に360°を越えて何回もぐるぐ
ると回ることになっても、芯糸106eが針棒24eや針29e
にからまったりするような不都合は生じない。このこと
は同じ方向への曲がりがぐるぐると続くようなループ模
様を縫うときに極めて好都合である。尚機能上前述のも
のと同一又は均等構成と考えられる部分には、前述のも
のと同一の符号にアルファベットのeを加えた符号を付
して重複する説明を省略した。
【0026】次に、前記ニップル18の方向転換による糸
通し孔21の位置決は、前の説明とは 180°反対に、糸
通し孔21が針29の降りてくる透孔19に対して常に布の移
動する方向の側に位置するようにしてもよい。即ち図5
において、布109 が矢印130方向に移動するときにニッ
プル18が図示されるような状態にあるようにしてもよ
い。この場合芯糸 106 は想像線で示されるようにして
縫い付けられていく。即ち芯糸106 は常に腹側が縫い付
けられていき、縫い付が終わった状態では上糸及び下糸
が芯糸106 にかくされて見えないようになる。
【0000】
【発明の効果】以上のようにこの発明にあっては、1つ
の刺繍縫いミシンで刺繍縫いを施した後は、布枠を隣り
の刺繍縫いミシンに移動させることにより、二つの刺繍
縫いミシンでもって一つの特定個所に整合性のある刺繍
模様を縫うことのできる効果がある。また各ミシンに切
換え手段があり、かつ上記切換手段を作動させる為のプ
ログラムを備えるので、必要なミシンのみを自動的に作
動させ能率高く刺繍出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の斜視図
【図2】意匠糸縫付ミシンのヘッドの縦断面図
【図3】図2の針棒位置を切断した断面図
【図4】制御機構図
【図5】縫付状態の拡大断面図
【図6】縫付完了状態の平面図
【図7】制御テープのプログラム位置を示す平面図
【図8】伝達ギヤの関連機構を示す要部斜視図
【図9】図8の縦断面図
【図10】図8の縦断面図
【図11】AミシンBミシンによる縫成結果を示す比較
用平面図
【図12】Bミシンの異なる実施例を示す縦断面図
【符号の説明】
1 テーブル 5 刺繍縫いミシンのヘッド 6 意匠糸縫付ミシンのヘッド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 テーブル面の上方には、テーブル面に
    おける針下位置に向けて上下動自在にしてある針棒(24)
    を備えている複数の刺繍ミシンを並置し、上記各針棒(2
    4)を上下作動させることによって、上記テーブル面上を
    縦横に移動させる移動枠に付した布に対し刺繍縫いを施
    すようにしてある刺繍縫いミシンにおいて、上記移動枠
    は、刺繍ミシン間を移動自在にしてあり、しかも各刺繍
    ミシンにあっては切換え手段が付してあり、上記切換手
    段を作動させる為のプログラムを備えることを特徴とす
    る刺繍縫いミシン。
JP30998591A 1991-10-28 1991-10-28 刺繍縫いミシン Pending JPH0523461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30998591A JPH0523461A (ja) 1991-10-28 1991-10-28 刺繍縫いミシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30998591A JPH0523461A (ja) 1991-10-28 1991-10-28 刺繍縫いミシン

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16259582A Division JPS5953752A (ja) 1982-09-17 1982-09-17 工業用ミシン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0523461A true JPH0523461A (ja) 1993-02-02

Family

ID=17999751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30998591A Pending JPH0523461A (ja) 1991-10-28 1991-10-28 刺繍縫いミシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0523461A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007007317A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Barudan Co Ltd 刺繍方法および刺繍ミシン
JP2020510763A (ja) * 2017-03-15 2020-04-09 カード−モンロー コーポレイション タフティング機用の移行機構

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5342967A (en) * 1976-09-26 1978-04-18 Shigeo Tsuboi Embroidering machine
JPS5648198A (en) * 1979-09-26 1981-05-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd Method of manufacturing flexible printed circuit board
JPS5717689A (en) * 1980-07-02 1982-01-29 Kondo Atsushige Fretwork sewing machine

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5342967A (en) * 1976-09-26 1978-04-18 Shigeo Tsuboi Embroidering machine
JPS5648198A (en) * 1979-09-26 1981-05-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd Method of manufacturing flexible printed circuit board
JPS5717689A (en) * 1980-07-02 1982-01-29 Kondo Atsushige Fretwork sewing machine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007007317A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Barudan Co Ltd 刺繍方法および刺繍ミシン
JP2020510763A (ja) * 2017-03-15 2020-04-09 カード−モンロー コーポレイション タフティング機用の移行機構
US11873592B2 (en) 2017-03-15 2024-01-16 Card-Monroe Corp. Shift mechanism for a tufting machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4373458A (en) Method and machine for versatile stitching
CN101319441A (zh) 刺绣缝纫机及其控制方法
JP2002013062A (ja) 刺繍機
CA1127909A (en) Method and machine for versatile stitching
JP2007007317A (ja) 刺繍方法および刺繍ミシン
JPH0523459A (ja) 刺繍縫いミシン
JPH0523461A (ja) 刺繍縫いミシン
JP2008086561A (ja) 刺繍ミシン及び平テープの千鳥縫付け方法
JPH0523460A (ja) 刺繍縫いミシン
JPH031429B2 (ja)
JPH05295648A (ja) 飾り付けミシン
CN210287727U (zh) 一种程序控制单线链式花样缝纫机
CN210287757U (zh) 一种程序控制双线链式花样缝纫机
JPH0770903A (ja) 刺繍ミシン
JP2000325681A (ja) 多頭パターンミシン
JP4871847B2 (ja) 両側に花びら状の張出部を備えさせる平テープの縫付け方法
JP2013252159A (ja) ボタン穴かがりミシン
JPS5925905Y2 (ja) 自動刺繍ミシン
CN115613236A (zh) 挑线机构和配置该挑线机构的刺绣机
JPS58143793A (ja) 模様キルト生地の製造方法、模様キルト生地製造装置及び模様キルト生地
JP3455821B2 (ja) チェーン縫い方法における異種糸の終点と、始点の縫付け方法
JPH04146792A (ja) 穴かがりミシン
KR200230416Y1 (ko) 누비기능과 자수기능이 복합된 미싱기계의 구동장치
JPS6143073B2 (ja)
JPS61167072A (ja) 刺しゆうミシン