JPH0523442A - 人形用化粧料 - Google Patents

人形用化粧料

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Publication number
JPH0523442A
JPH0523442A JP20113491A JP20113491A JPH0523442A JP H0523442 A JPH0523442 A JP H0523442A JP 20113491 A JP20113491 A JP 20113491A JP 20113491 A JP20113491 A JP 20113491A JP H0523442 A JPH0523442 A JP H0523442A
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JP
Japan
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water
cosmetic
pigments
dolls
polyethylene glycol
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20113491A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Umeno
高 梅野
Hideko Hirunuma
秀子 蛭沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication of JPH0523442A publication Critical patent/JPH0523442A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 平均分子量1000以上のポリエチレングリ
コールを5〜80重量%、顔料を20〜70重量%少な
くとも含有してなる人形用化粧料。HLB8以上の界面
活性剤を5〜30重量%含有させることが好ましい。 【効果】 顔料を着色剤として使用でき、安全性が高
く、水によって容易に洗浄できる。顔料を人間用の化粧
料よりも低くできることから、コスト的に有利である。
人の使用する化粧料と同様な固形で使用感も類似してい
るので遊戯感覚に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、子供用玩具の中の人形
用遊戯具としての化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人形用玩具は、人形に直接身につ
けさせる装飾品によって、人形をより美しくさせ、子供
の遊戯心を満足させるものであった。人の化粧法と同じ
操作で人形の顔や手に化粧料を塗布できるような玩具は
完成されていなかった。
【0003】従来、使用されている人形用化粧具は、筆
記具に使用されているインクと同じものであり、大人の
する事と類似のことを求める子供の遊戯心を十分に満足
するものではなかった。特に人形用固形化粧料は、人が
使用しているものと性状が異なり、子供の遊戯心を満足
させるには程遠いものであった。
【0004】人の使用している化粧料を、そのまま人形
に塗布した場合、染着、固着等が起こりやすい。子供用
玩具としては化粧料をおとす時も、身近にある安全な溶
剤、ここでは水によって洗浄できることが課題となって
おり、汗を出す人間用の化粧料とは異なった性能が要求
される。このように子供が使用することから、安全性が
高いこと、更に玩具ということからコスト的に安いこと
なども求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような従来の人形用化粧料がもつ欠点を克服し、顔料を
含有することもでき、人の使用する化粧料と同じ固形で
あり、チップ、パフ等で取り易く、さらに水で洗浄する
ことのできる人形用化粧料を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため鋭意研究を行なった結果、着色剤として
顔料を保持することができ、化粧料の外観、性状を保
ち、且つ水に溶解できるということから分子量の大きい
ポリエチレングリコールを少なくとも1種含有させるこ
とによって解決し得ることを見いだし、本発明を完成し
た。
【0007】すなわち、本発明は (1) 平均分子量1000以上のポリエチレングリコ
ールを5〜80重量%、顔料を20〜70重量%少なく
とも含有してなる人形用化粧料であり、
【0008】(2) 前記の化粧料に更にHLB8以上
の界面活性剤を5〜30重量%含有してなる人形用化粧
料であり、
【0009】(3) 子供用玩具の着せかえ人形用の前
記(1)又は(2)記載の化粧料である。
【0010】本発明の組成物に含有せさる顔料として
は、有毒でさえなければ、いかなる顔料でもよく、その
含有量は液組成物に対して20〜70重量%である。ポ
リエチレングリコールは、平均分子量が1,000以上
のものであって、5〜80重量%を含有させる。これは
加温溶融されているときは、溶剤として顔料の媒体とな
るが、固化した後は、人の使用する固形化粧料と酷似し
た性状を有する。ポリエチレングリコールの平均分子量
1000未満のものは、常温で液体またはペースト状
で、賦型性にとぼしく、本発明の目的である人用の化粧
料の性状に酷似した人形用固型化粧料になり得ない。
【0011】ポリエチレングリコールは、分子量が大き
くとも、エーテル基の親水性のために水によく溶ける
が、水洗浄性を向上させるためには、例えば分子内にポ
リオキシエチレン鎖を有するアルキル及びアルキルアリ
ルポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピルアルキルエーテル等のエーテル型ノニ
オン界面活性剤、ポリグリセリンエステル、ソルビタン
エステル等のポリグリセリンやソルビタン鎖を有する脂
肪酸エステル型ノニオン界面活性剤、グリセリンやソル
ビタンのエステルとポリオキシエチレンのエーテルであ
るグリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル、
ソルビトールエステルのポリオキシエチレンエーテル等
のエーテルエステル型ノニオン界面活性剤のようなHL
B8以上のノニオン型界面活性剤を5〜30重量%、単
独で又は2種以上を組み合わせて配合することができ
る。ノニオン型界面活性剤はHLB(親水性親油性バラ
ンス)を自由に調節できるので好都合である。
【0012】本発明の組成物は、常温で固体であるが、
化粧用チップあるいはパフで取ることが前提であり、そ
の性状を高める目的で不乾性有機溶剤例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、1,3‐ブタンジオ
ール等の多価アルコール類を単独又は二種以上の組み合
わせで含有させることができる。
【0013】本発明の組成物に、さらに必要に応じて、
増粘剤、防腐剤、防カビ剤を添加することができる。本
発明の人形用化粧料は、人形用に使用されている殆んど
の樹脂に塗布が可能であり、塩化ビニル、ポリプロピレ
ン、ABS、ポリエチレン等の合成樹脂に適用できる。
【0014】本発明の人形用化粧料は、顔料を分散保持
できるので、染料のように、人形を染着させることもな
く、光線によって褪色することもない。平均分子量10
00以上のポリエチレングリコールはペースト状固体で
あって、化粧料の外観、性状を保ち、それでなおかつ、
水に溶解し得るので、化粧料とて水で洗い落すことが可
能である。人に使用される化粧料と同様な外観を呈する
ので、子供の遊戯心を充分に満足させるものである。特
にHLB8以上の界面活性剤を配合させたものは、水と
の親和性が増し、水に容易に分散することによって水に
よる洗浄性を高めることができる。
【0015】
【実施例】以下に実施例によって、本発明を更に具体的
に説明するが、本発明は、この実施例によって何等限定
されるものではない。
【0016】(実施例1〜9)(比較例1〜6及びA,
B)
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】表1、表2に記載した割合にて、先づ1と
4か5を加温溶融し、ホモミキサー、プラネタリーミキ
サーのような通常よく知られている撹拌機を用いて撹拌
し、その中へ9を溶解させた2又は3を加え、さらに6
〜8を随時加えてゆき、人形用化粧料を得た。
【0020】表1、表2に示した実施例1〜9、比較例
1〜6について、モニター20名にて、塩ビ製の着せか
え人形に塗布し、チップによる取り易さ、のび、仕上り
状態、色、水洗浄性等について官能検査を行った。ま
た、比較例3には、現在市販されている水性インク型人
形用化粧料を用いた。又比較例A,Bには人用の固形化
粧料の代表的な市販品を選んだ。その結果を表3に示
す。評価基準とては、次の1〜5の5段階評価を行い 1.悪い、2.やや悪い、3.普通、4.やや良い、
5.良い 結果は、上記評価の平均値で次のように表した。 ◎4.5〜5.0、○3.5〜4.4、△2.5〜3.
4、×1.5〜2.4、*1.0〜1.4
【0021】
【表3】
【0022】次に表4に、実施例1〜9、比較例1〜
6,A,Bを6才〜8才の幼女10名にて官能評価を行
った結果を示す。評価基準は表3と同じである。幼女の
場合、年齢的に評価があいまいになる可能性が高かった
ため、成人と幼女の両方に同じ試験をし、この評価に相
関があることを確認することとした。従って幼女10名
のモニターには同じように塩ビ製の着せかえ人形とサン
プル、化粧用チップをわたし、自由に遊ばせ、4つの評
価項目をそれぞれわかり易く質問し、その答えを集計評
価した。
【0023】
【表4】
【0024】表3と表4の結果をみると、表3でのモニ
ター20名での評価と、表4での6才〜8才の10名の
評価と高い相関があることがわかる。表3、表4から明
らかなように、本発明は人の化粧用具であるチップ、パ
フ等でとれやすく、人形に塗布した時ののびや仕上がり
も良好であり、発色もよく、さらに水で容易に洗浄でき
ることがわかる。比較例1,2は使用感、発色の点では
良いが、HLB以下の界面活性剤を使用しているため
に、水洗浄性に劣り、玩具としての性能にかける。
【0025】市販の人形用化粧料である比較例6は、内
容液性状が本発明と全く異なるために、評価の比較は困
難であるが、人の使用する化粧料と程遠いものであり、
固形化粧料としての使用感としては、表3、表4いずれ
も劣っていることがわかる。比較例A,Bは、人間用の
化粧料であり、汗をかくことを考慮しているので、水で
落ちる性能は全くない。
【0026】
【発明の効果】本発明の組成物は人形用化粧料ではある
が、人の使用する化粧料としても使用できる材料である
ため、安全性が高く、又水溶性基材を使用しているた
め、水によって容易に洗浄できる。しかも、組成物中の
顔料配合量を人の使用する固形化粧料よりも低くできる
ことから、コスト的にも有利な化粧料といえる。従っ
て、本発明は、従来の人形用化粧料がもつ欠点を克服
し、人の使用する化粧料と同じ固形であり、使用感にも
優れ、水洗浄性、安全性、コスト的にも優れた人形用化
粧料である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均分子量1000以上のポリエチレン
    グリコールを5〜80重量%、顔料を20〜70重量%
    少なくとも含有してなる人形用化粧料。
  2. 【請求項2】 HLB8以上の界面活性剤を5〜30重
    量%含有してなる請求項1記載の人形用化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の子供用玩具の着せ
    かえ人形用化粧料。
JP20113491A 1991-07-17 1991-07-17 人形用化粧料 Withdrawn JPH0523442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20113491A JPH0523442A (ja) 1991-07-17 1991-07-17 人形用化粧料

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JP20113491A JPH0523442A (ja) 1991-07-17 1991-07-17 人形用化粧料

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ID=16435971

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JP20113491A Withdrawn JPH0523442A (ja) 1991-07-17 1991-07-17 人形用化粧料

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JP (1) JPH0523442A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11269025A (ja) * 1998-03-18 1999-10-05 Noevir Co Ltd 二重構造型スティック状化粧料
JP2007302637A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Mitsubishi Pencil Co Ltd 化粧料芯及び鉛筆型化粧料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11269025A (ja) * 1998-03-18 1999-10-05 Noevir Co Ltd 二重構造型スティック状化粧料
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Effective date: 19981008