JPH05234070A - 磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその製造方法

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JPH05234070A
JPH05234070A JP4072894A JP7289492A JPH05234070A JP H05234070 A JPH05234070 A JP H05234070A JP 4072894 A JP4072894 A JP 4072894A JP 7289492 A JP7289492 A JP 7289492A JP H05234070 A JPH05234070 A JP H05234070A
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film
recording medium
substrate
magnetic recording
protrusions
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Application number
JP4072894A
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English (en)
Inventor
Yukio Wakui
幸夫 涌井
Yoshiki Nishitani
善樹 西谷
Kenichi Miyazawa
憲一 宮澤
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の磁気記録媒体に比してCSS特性が優
れた磁気記録媒体及びその製造方法を提供することを目
的とする。 【構成】 基板1の表面上に、アルマイト皮膜2のセル
ポア構造に起因して形成される凹凸よりも高さが高い突
起9が、102 乃至107 個/mm2 の密度で設けられてい
る。これにより、磁気記録媒体とヘッド(ヘッドスライ
ダ)との接触面が従来に比して減少し、磁気記録媒体の
CSS特性が向上する。また、このような突起9は、フ
ッ素を含有する溶液若しくはガス、又は酸、塩基及び強
酸の塩からなる群から選択されたいずれか1種の溶液に
よりアルマイト皮膜2を処理し、その後Cr膜5及び磁
性膜6等をスパッタリング形成することにより容易に得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はハードディスク用磁気
記録媒体及びその製造方法に関し、磁気記録媒体の表面
に所定の密度で突起を設けることによりCSS(Contac
t Start Stop)特性を向上させたものである。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク装置において、記録密度
を高めるためには磁気記録媒体と磁気ヘッドとの間隔は
少ないほうがよい。このためには、磁気記録媒体の表面
は平滑であることが好ましい。しかし、磁気記録媒体の
表面の平滑性が過度に高いと、動作中にヘッドが磁気記
録媒体に吸着される現象が発生し、ヘッドの破損を招来
してしまう。このような現象を回避するために、磁気記
録媒体の表面には微小な凹凸が設けられている。
【0003】微小凹凸を形成するための処理としては、
以下に示す方法がある。
【0004】(1)Al又はAl合金基板(以下、アル
ミニウム基板という)に陽極酸化処理を施して陽極酸化
膜(以下、アルマイト皮膜という)を形成し、このアル
マイト皮膜のセルポア構造を利用して、セルポアに非磁
性材を充填した後、このアルマイト皮膜に対してエッチ
ング処理を施すことにより、アルマイト皮膜の表面に非
磁性材を突出させ、凹凸を形成する方法(特開平1-1650
25号)。
【0005】(2)NiPめっき膜が設けられたアルミ
ニウム基板の表面に微粒子を付着することにより凹凸を
設ける方法(特開平2ー58729 号) 。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の磁気記録媒体の製造方法には以下に示す問題点
がある。即ち、(1)の方法においては、ヘッドの吸着
現象を回避する効果はあるものの、凹凸の密度が高いた
め、図21に示すように、磁気記録媒体10aとヘッド
スライダ11との接触面積が大きく、CSS時にヘッド
と磁気記録媒体10aとの摩擦係数μを下げる効果が低
い。例えば,CSSを 20000回実施した後に摩擦係数μ
が 0.5以下という要求条件を実現することは困難であ
る。
【0007】(2)の方法においては、凹凸形成条件の
管理が煩雑であり、適正なサイズ及び密度で凹凸を形成
することが困難である。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、CSS特性が優れた磁気記録媒体及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気記録媒
体は、陽極酸化膜の表面上に該陽極酸化膜のセルポア構
造に応じて形成される微小の凹凸に比して高さが高い突
起を有し、該突起の密度が102 乃至107 個/mm2 である
ことを特徴とする。なお、前記突起の直径は 0.7μm以
下であることが好ましい。
【0010】本発明に係る磁気記録媒体の製造方法は、
少なくともその表面がAl又はAl合金からなる基板に
陽極酸化処理を施して陽極酸化膜を形成する工程と、こ
の陽極酸化膜を研磨して平坦化する工程と、フッ素を含
有する溶液若しくはフッ素を含有するガス、又は酸、塩
基及び強酸の塩からなる群から選択されたいずれか1種
の溶液により前記陽極酸化膜を処理する工程とを有する
ことを特徴とする。
【0011】
【作用】本願発明者等は、CSS特性が優れた磁気記録
媒体を得るために種々実験研究を行った。その結果、磁
気記録媒体の表面にヘッドの吸着現象を回避するための
突起を設け、この突起の密度を陽極酸化膜のセルポア構
造に起因して発生する場合の凹凸の密度より低い密度と
することにより、磁気記録媒体のCSS特性が向上する
との知見を得た。本発明はこのような実験結果に基づい
てなされたものである。
【0012】即ち、本発明に係る磁気記録媒体は、陽極
酸化膜の表面上にそのセルポア構造に起因して形成され
る凹凸よりも高さが高い突起が102 乃至107 個/mm2
密度で設けられている。これにより、磁気記録媒体とヘ
ッド(ヘッドスライダ)との接触面積を従来に比して低
減でき、CSS時におけるヘッドと記録媒体との摩擦係
数が低減して、CSS特性が向上する。
【0013】前記突起の密度は102 乃至107 個/mm2
あることが必要である。前記突起の密度が102 個/mm2
未満の場合は、ヘッドを支える突起への荷重が過大にな
る。一方、突起の密度が107 個/mm2 を超えると、CS
S特性が劣化する。従って、前記突起の密度は102 乃至
107 個/mm2 、より好ましくは104 乃至106 個/mm2
する。
【0014】また、本願発明者等は、磁気記録媒体の表
面に上述した密度で突起を形成する方法についても種々
実験研究を行った。その結果、Al若しくはAl合金か
らなる基板、又は例えば下地がガラスからなりその表面
にAl若しくはAl合金層が設けられた基板に陽極酸化
処理を施して基板表面に陽極酸化膜(アルマイト皮膜)
を形成し、その後この陽極酸化膜をフッ素を含有する溶
液若しくはフッ素を含有するガス、又は酸、塩基及び強
酸の塩からなる群から選択されたいずれか1種の溶液に
より処理すると、その後の磁性膜等の形成工程におい
て、前述の密度で突起を形成できることを見い出した。
【0015】フッ素を含有する化合物を溶解した溶液又
はフッ素を含有する化合物のガスによる突起の生成のメ
カニズムは明かでないものの、以下のように考えられ
る。
【0016】図22(a),(b)に示すように、フッ
素(F- )が陽極酸化膜22のポア23及びバリア層2
4を介してアルミニウム基板21に到達し,AlとF-
とが反応してAlのフッ化物24aが生成され、このA
lフッ化物24aが陽極酸化膜22の表面上に突出す
る。このAlフッ化物24aが磁性膜等の形成時におけ
る突起生成の核になる。
【0017】図23(a),(b)に示すように、フッ
素(F- )が陽極酸化膜22の表面上に付着し、アルマ
イトとフッ素とが反応して陽極酸化膜22の表面上にフ
ッ化アルミニウム24bが生成される。このフッ化アル
ミニウム24bが磁性膜等の形成時における突起生成の
核になる。
【0018】図24(a),(b)に示すように、陽極
酸化膜22のポア中に充填されたCu又はSn等の充填
金属25とフッ素(F- )とが反応し、フッ化銅又はフ
ッ化錫等の化合物25aが生成される。この化合物25
aが磁性膜等の形成時における突起生成の核になる。
【0019】このようにして、陽極酸化膜の表面上に突
起生成の核が形成される。その後、陽極酸化膜上に磁性
膜等をスパッタリングにより形成すると、微小突起のう
ちの一部の突起の寸法が拡大し、比較的サイズが小さい
アルマイトのセル構造に比してサイズが大きい突起が形
成される。なお、フッ素を含む化合物としては、HF、
HBF4 、NH4 F、NH4 BF4 、KF及びNaFか
らなる群から選択された化合物を使用することが好まし
い。
【0020】また、酸、塩基及び強酸の塩からなる群か
ら選択されたいずれか1種の溶液による突起生成のメカ
ニズムとしては、以下のように考えることができる。
【0021】陽極酸化膜のポア中に例えばCuを電解析
出させると、図25に示すように、陽極酸化膜22のポ
ア壁とCu充填材26の間に隙間が形成される。次に、
基板21を酸又はアルカリ溶液に浸漬すると、前記隙間
に溶液がしみ込んで、図26に示すように、ポア壁のア
ルミニウム酸化物が溶解する。この反応は、例えば下記
化学式に示すように進行する。
【0022】Al23 +6H+ →2Al3++6H2
【0023】その後、溶解してイオン化したAlが溶液
中の塩基と結合し、可溶性のアルミニウム塩27が生成
される。このアルミニウム塩27は、例えば、処理液が
硝酸系の溶液の場合は硝酸アルミニウム塩であり、硫酸
系の溶液の場合は硫酸アルミニウム塩であり、フッ酸系
の溶液の場合はフッ化アルミニウム塩である。
【0024】また、Alが溶解することによりH+ イオ
ンが減少するため、ポア中に侵入した溶液のpHが上昇
する。この場合に、溶液成分としてアンモニウム等のア
ルカリ成分が含まれていると、pHの上昇を促進する。
【0025】次に、ポア中に生成したアルミニウム塩2
7は、溶液のpH上昇に伴って、図27に示すように、
ゲル状のアルミナ水和物(アルミナゲル28)に変化す
る。この場合に、液中に水酸化アルカリや水酸化アンモ
ニウム等が含まれていると、この反応は促進される。
【0026】アルミニウム塩がゲル状に変化するに伴っ
て体積が膨張するため、アルミナゲル28の一部がポア
壁とCu充填材26の隙間から表面上に押し出され、突
起物28aとなる。
【0027】このようなメカニズムにより、基板表面に
突起生成の核となる突起物が形成されると考えられる。
従って、処理液としては、ポア壁を溶解し且つアルミニ
ウムイオンと結合してアルミニウム塩を形成する酸又は
アルカリ溶液であればよい。
【0028】但し、最終的に突起となるためには、処理
中にCuが溶解しないか、又は溶解するとしても溶解速
度が極めて遅いことが必要である。処理中にCuが処理
液に溶解すると、図28に示すように、Cu充填材26
の上部が陽極酸化膜22の表面よりも下方に位置した状
態となり、アルミナゲル28が隙間から押し出されたと
しても、陽極酸化膜22の表面上に突起が形成されな
い。
【0029】また、陽極酸化膜の表面に押し出されたア
ルミナゲルが再溶解して消滅しないことも必要である。
アルミナゲルは酸又はアルカリに可溶性であるから、表
面に出てくると処理液中に再溶解する。従って、溶液を
アルミナゲルに対する溶解速度が遅い組成とするか、又
は短時間のうちに水洗工程に移す必要がある。
【0030】なお、ポア中に充填する非磁性体としては
Cuに限定されるものではなく、ポア中に充填されると
適度な隙間を生じ、処理溶液に溶解しない又は溶解しに
くい物質であれば、金属、無機物又は有機物のいずれで
あってもよい。
【0031】ポア中に何も充填されていない場合は、隙
間が大きすぎて、アルミナゲルが形成されても表面上に
突起が形成されにくいと考えられる。また、ポア壁と充
填物との間に隙間が殆どないほど密に充填されている場
合も、ポア中に溶液がしみ込みにくいので、突起は生成
されにくいと考えられる。このため、酸、塩基及び強酸
の塩からなる群から選択された1種の溶液を用いて基板
を処理する場合は、以下に示す酸、塩基又は強酸の塩の
溶液を処理液とすることが好ましい。
【0032】即ち、本発明の突起の生成に使用される処
理液として好適の酸としては、硫酸(H2 SO4 )、硝
酸(HNO3 )、塩酸(HCl)、フッ酸(HF)、リ
ン酸(H3 PO4 )、スルファミン酸(HOS2 NH
2 )及びクロム酸(CrO3 )等がある。
【0033】また、有機酸としては、シュウ酸(HOO
C:COOH)、マロン酸(HOOCCH2 COO
H)、酒石酸{HOOC(CHOH)2 COOH}、マ
レイン酸(HOOCCH:CHCOOH)及びジグリコ
ール酸等がある。
【0034】更に、アルカリとしては、水酸化ナトリウ
ム(NaOH)及び水酸化アンモニウム(NH4 OH)
等がある。
【0035】更にまた、アンモニウム塩としては、硝酸
アンモニウム(NH4 NO3 )、硫酸アンモニウム
{(NH42 SO4 }、塩酸アンモニウム(NH4
l)、酢酸アンモニウム(CH3 COONH4 )、リン
酸二水素アンモニウム(NH42 PO4) 、リン酸水
素二アンモニウム{(NH42 HPO4 }及びフッ化
アンモニウム(NH4 F)等がある。
【0036】更にまた、ナトリウム塩としては、リン酸
3ナトリウム(Na3 PO4 )、フッ化ナトリウム(N
aF)及び炭酸ナトリウム(Na2 CO3 )等がある。
【0037】上述の酸、塩基又は強酸の塩を単独又は2
種類以上の組合せた水溶液を処理液として使用すること
により、所定の密度で突起を有する磁気記録媒体を製造
することができる。また、この処理液中に、過酸化水素
(H22 )、ベンゾトリアゾール(C653 )、
ポリリン酸ナトリウム(Nan+2n3n+2)、2−ベ
ンゾチアゾールチオール(C75 NS2 )、ケイ酸ナ
トリウム(Na2 SiO3 )、二クロム酸ナトリウム
(Na2 Cr27 )及び亜硝酸ナトリウム(NaNO
2 )等を添加してもよい。
【0038】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
【0039】図1は本発明の第1の実施例に係る磁気記
録媒体(以下、磁気ディスクという)を示す断面図であ
る。アルミニウム基板1の表面にはアルマイト皮膜2が
形成されている。このアルマイト皮膜2のポア中には非
磁性体からなる充填材4が埋め込まれている。アルマイ
ト皮膜2上には、Cr膜5、磁性膜6及び保護膜7が積
層されて形成されている。これらの積層膜には、アルマ
イト皮膜2のセルポアのうちの一部のセルポアの周辺に
設けられた核4aを中心とする突起9が形成されてい
る。この突起9は、例えば直径が 0.7μm以下であり、
102 乃至107 個/mm2 の密度で設けられている。
【0040】本実施例においては、磁気ディスクの表面
に、突起9が比較的低い密度で形成されているため、磁
気ディスクと磁気ヘッド(又は、ヘッドスライダ)との
接触面積が従来に比して小さく、磁気ディスクのCSS
特性が向上する。
【0041】なお、突起9の直径が 0.7μmを超える
と、記録信号の1ビット当たりのサイズ(例えば、1 μ
m×12μm)に比して突起が大きいため磁気記録特性が
低下する。従って、突起9の直径は 0.7μm以下、より
好ましくは 0.2乃至0.7 μmであることが好ましい。ま
た、突起9の高さが 300Åを超えると、ヘッド浮上特性
が劣化する傾向がある。従って、突起9の高さは 300Å
以下であることが好ましい。
【0042】図2乃至図4は上述の磁気ディスクの製造
方法を工程順に示す断面図である。
【0043】先ず、図2に示すように、アルミニウム基
板1に陽極酸化処理を施してアルマイト皮膜2を形成す
る。次に、図3に示すように、必要に応じてアルマイト
皮膜2のポア3中にCu等の非磁性体からなる充填材4
を電析させる。但し、充填材4の電析は本発明において
は必ずしも必要でなく、充填材4なしでも後述する突起
を得ることができる。その後、アルマイト皮膜2の表面
を研磨する。
【0044】次に、図4に示すように、フッ素を含む溶
液でアルマイト皮膜2を処理する。この際に、アルマイ
ト皮膜2が溶液の種類によりエッチングされた場合に
は、その結果充填材4がアルマイト皮膜2の表面上に若
干突出することがあり得るが、その高さは本発明により
形成される突起に比して低いため、本発明により形成さ
れる突起とは異なり、本発明による突起に基づいて得ら
れるヘッドのCSS効果には全く寄与しない。また、ア
ルマイト皮膜2の表面上には、突起生成の核4aが形成
される。この突起生成の核4aは、アルマイトのセルポ
アの周辺に発生しやすいが、全て又は殆どの数のセルポ
ア周辺に発生することはなく、セルポアのうちの一部の
ものの孔周辺にのみ突起生成の核4aが発生するもので
ある。但し、この理由は必ずしも明確に解明されてはい
ない。
【0045】次いで、図1に示すように、例えばCr、
CoNiCr及びCを順次スパッタリングして、Cr膜
5、磁性膜6及び保護膜7を形成する。そうすると、ア
ルマイト皮膜2の表面のセルポア構造による凹凸に比し
てサイズが大きい突起9が形成される。これにより、本
実施例に係る磁気ディスクが完成する。
【0046】図5は、このようにして製造した磁気ディ
スクの表面を示すSTM(走査型トンネル顕微鏡)によ
る描写図、図6は同じくそのSTMによる断面描写図で
ある。また、図7は、従来方法により製造した磁気ディ
スクの表面を示すSTMによる描写図、図8は同じくそ
のSTMによる断面描写図である。この図5乃至図8か
ら明らかなように、本実施例方法により、従来よりも低
い密度で突起を形成することができる。
【0047】なお、フッ酸を含む溶液に替えて、酸、塩
基及び強酸の塩からなる群から選択されたいずれか1種
の溶液でアルマイト皮膜を処理してもよい。これによ
り、上述と同様に、セルポア構造による凹凸に比してサ
イズが大きい突起が形成される。
【0048】上述の実施例では、アルマイトのポアにC
uを電解析出した場合について説明したが、本発明は必
ずしもそれに限定されるものではなく、ポア内に金属を
電解析出しない場合でも上述の実施例と同様に、密度が
低い突起を得ることができる。
【0049】図9は、本発明の第2の実施例に係る磁気
ディスクを示す模式図である。本実施例に係る磁気ディ
スク10は、その表面にアルマイト皮膜のセルポア構造
に起因して形成された微小な凹凸9bが形成されている
と共に、この凹凸9bに比して高さが高い突起9aが10
2 乃至107 個/mm2 の密度で形成されている。
【0050】本実施例においては、磁気ディスクの表面
に微小な凹凸9bが形成されているためヘッド浮上特性
が良好であると共に、磁気ディスク10とヘッドスライ
ダ11との接触面積が小さいため、CSS特性が優れて
いる。
【0051】次に、本発明に係る磁気ディスクを実際に
製造し、その特性を調べた結果について説明する。
【0052】実施例1 純度が99.9%(重量%、以下同じ)のAlにMgを添加
して、Mgを4%含有するAl合金からなる基板を得
た。
【0053】次に、濃度が4%のシュウ酸液中にこのア
ルミニウム合金基板を浸漬し、50Vの電圧を印加して、
基板表面にアルマイト皮膜を形成した。
【0054】次に、ポア拡大及びバリア層調整処理を施
した後、アルマイト皮膜のポア中に充填材としてCuを
電析させた。
【0055】次に、アルミナ砥粒を使用して、アルマイ
ト皮膜の膜厚を6μmにまで研磨し、その表面を平坦に
した。
【0056】次に、処理液として、フッ酸及びフッ化ア
ンモニウムを夫々1%及び4%含有する混合液を使用
し、この液中に基板を10秒間浸漬した。このときの液温
度は20℃である。
【0057】図10は、このようにして処理した基板表
面を示す走査電子顕微鏡写真(倍率80000倍)である。
この写真から、殆どのセルポアにCuが充填されている
ことと、Cuが充填されているセルポアのうちの一部の
セルポア上には突起生成の核が形成されていることがわ
かる。
【0058】次いで、基板温度が 220℃の条件で、基板
上にCr、CoNiCr及びCを順次スパッタリングし
て、Cr膜、CoNiCr膜及びC膜を夫々2000Å、 6
00Å及び 300Åの厚さに形成した。その後、フッ素系潤
滑剤を20Åの厚さで塗布した。これにより、実施例1に
係る磁気ディスクを得た。
【0059】実施例2 処理液として1%のフッ酸液を使用した以外は実施例1
と同様にして、実施例2に係る磁気ディスクを製造し
た。
【0060】実施例3 処理液として、濃度が4%のフッ化アンモニウム液を使
用した以外は実施例1と同様にして、実施例3に係る磁
気ディスクを製造した。
【0061】実施例4 アルマイト皮膜のポア中に充填する金属をSnとした以
外は実施例1と同様にして、実施例4に係る磁気ディス
クを製造した。
【0062】実施例5 アルマイト皮膜形成後に電析処理を施さない以外は実施
例1と同様にして、実施例5に係る磁気ディスクを得
た。
【0063】実施例6 純度が99.9%のAlにMgを添加して、Mgを4%含有
するAl合金からなる基板を得た。
【0064】次に、濃度が4%のシュウ酸液中にこのア
ルミニウム合金基板を浸漬し、50Vの電圧を印加して、
基板表面にアルマイト皮膜を10μmの膜厚に形成した。
【0065】次に、ポア拡大及びバリア層調整処理を施
した後、アルマイト皮膜のポア中に充填材としてCuを
電析させた。
【0066】次に、アルミナ砥粒を使用して、アルマイ
ト皮膜の膜厚を6μmにまで研磨し、その表面を平坦に
した。この状態でのアルマイトのポア数(面密度)は約
1×108 個/mm2 であり、全ポアのうち約8割が、表面
までCuが充填されていた。
【0067】なお、ポア径の拡大処理の条件としては、
例えば温度が30℃、濃度が1%のリン酸に基板を浸漬
し、電流密度が30mA/dm2 の条件で電圧が20Vに
なるまで略4分間定電流電解を施し、その後20Vの電圧
で定電圧電解を3分間施す。これにより、ポア径が約 4
00Åになる。
【0068】また、Cuの電析は、例えば、CuSO4
とH3 BO3 とクエン酸との混合液を30℃に加温して、
交流(AC)電解を行なう。
【0069】次に、処理液として、10%の塩酸水溶液
(液温20℃)を使用し、この液中に基板を3分間基板浸
漬した後、水洗し乾燥させた。
【0070】その後、走査型電子顕微鏡で基板表面を観
察した。その結果、基板表面に突起物(突起生成の核)
の生成が認められた。この突起物の面密度は 5×104
/mm2 であった。
【0071】次いで、第1の実施例と同様にして、基板
上にCr膜、CoNiCr膜及びC膜を夫々2000Å、 6
00Å及び 300Åの厚さに形成した。その後、フッ素系潤
滑剤を20Åの厚さで塗布した。これにより、実施例6に
係る磁気ディスクを得た。
【0072】実施例7 処理液として、濃度が3%の硝酸水溶液を使用し、この
硝酸水溶液によるCuの溶解を防止するために、インヒ
ビターとしてベンゾトリアゾールを 0.3%加えた以外は
実施例6と同様にして、基板を処理した。
【0073】その後、走査型電子顕微鏡で基板表面を観
察した。その結果、基板表面に突起物の生成が認められ
た。この突起物の面密度は 1×104 個/mm2 であった。
【0074】次いで、第1の実施例と同様にして、基板
上にCr膜、CoNiCr膜及びC膜を夫々2000Å、 6
00Å及び 300Åの厚さに形成した。その後、フッ素系潤
滑剤を20Åの厚さで塗布した。これにより、実施例7に
係る磁気ディスクを得た。
【0075】実施例8 処理液として、4%水酸化ナトリウム水溶液(液温20
℃)を使用し、この処理液に30秒間基板を浸漬した以外
は実施例1と同様にして基板を処理した。その後、走査
型電子顕微鏡で基板表面を観察した。その結果、基板表
面に突起物の生成が認められた。この突起物の面密度は
1×106 個/mm2 であった。
【0076】次いで、第1の実施例と同様にして、基板
上にCr膜、CoNiCr膜及びC膜を夫々2000Å、 6
00Å及び 300Åの厚さに形成した。その後、フッ素系潤
滑剤を20Åの厚さで塗布した。これにより、実施例8に
係る磁気ディスクを得た。
【0077】実施例9 処理液として、5%硫酸アンモニウム水溶液(液温20
℃)を使用し、この処理液に基板を3分間を浸漬した以
外は実施例1と同様にして、基板を処理した。その後、
走査型電子顕微鏡で表面を観察した。その結果、基板表
面に突起物の生成が認められた。この突起物の面密度は
2×104 個/mm2 であった。
【0078】次いで、第1の実施例と同様にして、基板
上にCr膜、CoNiCr膜及びC膜を夫々2000Å、 6
00Å及び 300Åの厚さに形成した。その後、フッ素系潤
滑剤を20Åの厚さで塗布した。これにより、実施例9に
係る磁気ディスクを得た。
【0079】比較例 実施例1と同様に、純度が99.9%のAlにMgを添加し
て、Mgを4%含有するアルミニウム合金基板を得た。
【0080】次に、この基板を濃度が4%のシュウ酸液
中に浸漬し、50Vの電圧を印加して、基板表面にアルマ
イト皮膜を形成した。
【0081】次に、ポア拡大及びバリア層調整処理を施
した後、アルマイト皮膜のポア中にCuを電析させた。
【0082】次に、アルミナ砥粒を使用して、アルマイ
ト皮膜の膜厚を6μmにまで研磨し、その表面を平坦に
した。
【0083】次いで、基板をリン酸クロム酸溶液に浸漬
して、突起の高さが 200Åになるように化学的微小凹凸
処理を施した。その後、基板温度が 220℃の条件で、基
板上にCr、CoNiCr及びCをスパッタリングし
て、Cr膜、CoNiCr膜及びC膜を夫々2000Å、 6
00Å及び 300Åの厚さで形成した。その後、フッ素系潤
滑剤を20Åの厚さで塗布した。これにより、比較例に係
る磁気ディスクを得た。これらの実施例及び比較例の磁
気ディスクの特性を調べた。
【0084】図11は、実施例に係る磁気ディスクの表
面粗さを調べた結果を示すグラフ図である。但し、表面
粗さ計のスタイラスの径Rは 2.5μm以上である。この
図11から明らかなように、本実施例に係る磁気ディス
クの表面には、高さが約 200Åの突起が比較的低い密度
で形成されている。図12は、横軸にCSS回数をと
り、縦軸に摩擦係数μをとって、実施例に係る磁気ディ
スクのCSSテストの結果を示すグラフ図である。この
図12から明らかなように、実施例に係る磁気ディスク
は、CSSテストを 20000回実施した後も摩擦係数μが
約 0.4と極めて低く、良好なCSS特性を示した。
【0085】図13は、比較例に係る磁気ディスクの表
面粗さを調べた結果を示すグラフ図である。この図13
から明らかなように、比較例に係る磁気ディスクにおい
ては、微小な凹凸は形成されているものの、サイズが大
きい突起は形成されていない。図14は、横軸にCSS
回数をとり、縦軸に摩擦係数μをとって、比較例に係る
磁気ディスクのCSSテストの結果を示すグラフ図であ
る。この図14から明らかなように、比較例に係る磁気
ディスクは、CSSテストを5000回実施したところで摩
擦係数μが限界とされる1を超えてしまい、実施例に比
してCSS特性が劣っていた。
【0086】次に、処理条件と突起の密度及びサイズと
の関係を調べた。
【0087】図15は横軸にフッ酸(HF)とフッ化ア
ンモニウム(NH4 F)との混合比をとり、縦軸に突起
の密度をとって両者の関係を示すグラフ図である。但
し、フッ酸とフッ化アンモニウムとを合計した濃度は5
%である。この図15から明らかなように、フッ酸とフ
ッ化アンモニウムとの混合比を制御することにより、所
望の突起密度を得ることができる。
【0088】図16は、フッ酸を1%、フッ化アンモニ
ウムを4%含有する溶液を使用し、横軸に処理時間をと
り、縦軸に突起高さをとって、両者の関係を示すグラフ
図である。この図16から明らかなように、処理時間を
適正に選択することにより、所望の突起高さを得ること
ができる。
【0089】なお、上述の実施例においては、フッ素を
含む溶液によりアルマイト皮膜を処理した場合について
説明したが、フッ素を含むガスによりアルマイト皮膜を
処理しても同様の効果を得ることができる。また、アル
マイト皮膜のポア中に充填する充填材としては、上述し
たCu等の非磁性金属の外に、ポリマー等を使用しても
よい。
【0090】次に、種々の突起密度の磁気ディスクを製
造し、CSSテストを行なった結果について説明する。
【0091】突起密度が101 乃至108 個/mm2 の実施例
及び比較例の磁気ディスクを製造し、これらの各磁気デ
ィスクにおいて、CSSテストを実施した。そして、モ
ータ起動時のヘッドとディスクとの間の最大摩擦係数μ
が1を超えた時点でテストを終了し、そのときのCSS
テスト回数をそのディスクのCSS回数とした。また、
CSSテスト回数は、各ディスクについて、最大で 200
00回とした。その結果を図17に示す。
【0092】この図17に示すように、突起密度が102
個/mm2 以上のディスクにおいては、CSS回数が 200
00回を超えるものが得られた。なお、突起密度の測定
は、スパッタ工程前の基板又はスパッタ工程後のディス
クの状態で表面を走査型電子顕微鏡(SEM)、走査型
トンネル顕微鏡(STM)又は走査型原子間力顕微鏡
(AFM)を用いて測定した。
【0093】図18は、横軸にCSS回数をとり、縦軸
にモータ起動時の最大摩擦係数μをとって、突起密度が
5×102 個/mm2 のディスクのCSS特性を示すグラフ
図である。突起密度が102 乃至103 個/mm2 のディスク
の場合は、この図18に示すように、CSS特性のバラ
ツキが比較的大きいと共に、ある時点までは最大摩擦係
数が低くその後最大摩擦係数μが急激に上昇して1を超
える傾向であった。
【0094】図19は、横軸にCSS回数をとり、縦軸
にモータ起動時の最大摩擦係数μをとって、突起密度が
3×105 個/mm2 のディスクのCSS特性を示すグラフ
図である。突起密度が104 乃至106 個/mm2 のディスク
の場合は、この図19に示すように、極めて良好なCS
S特性を有するディスクを得ることができた。
【0095】図20は、横軸にCSS回数をとり、縦軸
にモータ起動時の最大摩擦係数μをとって、突起密度が
5×106 個/mm2 のディスクのCSS特性を示すグラフ
図である。突起密度が106 個/mm2 を超えるディスクの
場合は、この図20に示すように、CSS特性のバラツ
キが大きく、最大摩擦係数μが単調に増加して1を超え
る傾向があった。特に、突起密度が107 個/mm2 を超え
ると、CSS特性のバラツキが著しく大きくなった。
【0096】これらの結果から、CSS特性が優れた磁
気ディスクを得るためには、磁気ディスクの突起密度は
102 乃至107 個/mm2 であることが必要であり、また、
突起密度のより好ましい範囲は104 乃至106 個/mm2
あることが明らかである。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、陽
極酸化膜の表面上にそのセルポア構造に起因して形成さ
れる凹凸よりも高い突起が所定の密度で設けられている
から、ヘッド浮上特性が良好であると共にCSS特性が
優れている。
【0098】また、本発明方法によれば、基板表面に陽
極酸化膜を形成した後、フッ素を含む溶液若しくはガ
ス、又は酸、塩基及び強酸の塩からなる群から選択され
たいずれか1種の溶液により前記陽極酸化膜を処理する
から、上述の突起を有する磁気記録媒体を容易に製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る磁気ディスクを
示す断面図である。
【図2】 同じくその製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図3】 同じくその製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図4】 同じくその製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図5】 本発明の実施例方法により製造した磁気ディ
スクの表面を示すSTMによる描写図である。
【図6】 同じくそのSTMによる断面描写図である。
【図7】 従来方法により製造した磁気ディスクの表面
を示すSTMによる描写図である。
【図8】 同じくそのSTMによる断面描写図である。
【図9】 本発明の第2の実施例に係る磁気ディスクを
示す模式図である。
【図10】 本発明方法により処理した基板表面を示す
走査電子顕微鏡写真(倍率 80000倍)である。
【図11】 本発明の実施例に係る磁気ディスクの表面
粗さを調べた結果を示すグラフ図である。
【図12】 本発明の実施例に係る磁気ディスクのCS
Sテストの結果を示すグラフ図である。
【図13】 比較例に係る磁気ディスクの表面粗さを調
べた結果を示すグラフ図である。
【図14】 比較例に係る磁気ディスクのCSSテスト
の結果を示すグラフ図である。
【図15】 処理液中のフッ酸とフッ化アンモニウムと
の混合比と突起密度との関係を示すグラフ図である。
【図16】 処理時間と突起の高さとの関係を示すグラ
フ図である。
【図17】 突起密度とCSSテスト回数との関係を示
すグラフ図である。
【図18】 突起密度が 5×102 個/mm2 のディスクの
CSS特性を示すグラフ図である。
【図19】 突起密度が 3×105 個/mm2 のディスクの
CSS特性を示すグラフ図である。
【図20】 突起密度が 5×106 個/mm2 のディスクの
CSS特性を示すグラフ図である。
【図21】 従来の磁気記録媒体を示す模式図である。
【図22】 (a),(b)は、フッ素を含有する溶液
又はガスによる突起生成の核の形成過程の推察される一
例を示す模式的断面図である。
【図23】 (a),(b)は、フッ素を含有する溶液
又はガスによる突起生成の核の形成過程の推察される他
の例を示す模式的断面図である。
【図24】 (a),(b)は、フッ素を含有する溶液
又はガスによる突起生成の核の形成過程の推察される他
の例を示す模式的断面図である。
【図25】 酸、塩基及び強酸の塩からなる群から選択
されたいずれか1種の溶液による突起生成の核の形成過
程の推察される一例を示す模式的断面図である。
【図26】 同じくその突起生成の核の形成過程を示す
模式的断面図である。
【図27】 同じくその突起生成の核の形成過程を示す
模式的断面図である。
【図28】 ポア中に充填する物質の処理液に対する溶
解速度が速い場合に突起生成の核が形成されない状態を
示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1,21…基板、2…アルマイト皮膜、3,23…ポ
ア、4,25…充填材、5…Cr膜、6…磁性膜、7…
保護膜、9…突起、10,10a…磁気記録媒体、11
…ヘッドスライダ、22…陽極酸化膜
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】本発明方法により処理した基板表面の金属組
を示す走査電子顕微鏡写真(倍率80000倍)であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極酸化膜の表面上にそのセルポア構造
    に起因して形成される凹凸よりも高い突起を102 乃至10
    7 個/mm2 の密度で有することを特徴とする磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 少なくとも表面がAl又はAl合金から
    なる基板に陽極酸化処理を施して陽極酸化膜を形成する
    工程と、この陽極酸化膜を研磨して平坦化する工程と、
    フッ素を含有する溶液又はフッ素を含有するガスにより
    前記陽極酸化膜を処理する工程とを有することを特徴と
    する磁気記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記陽極酸化膜を形成した後、前記陽極
    酸化膜のポア中に非磁性体を充填する工程を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の磁気記録媒体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 少なくとも表面がAl又はAl合金から
    なる基板に陽極酸化処理を施して陽極酸化膜を形成する
    工程と、この陽極酸化膜を研磨して平坦化する工程と、
    酸、塩基及び強酸の塩からなる群から選択されたいずれ
    か1種の溶液により前記陽極酸化膜を処理する工程とを
    有することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記陽極酸化膜を形成した後、前記陽極
    酸化膜のポア中に非磁性体を充填する工程を有すること
    を特徴とする請求項4に記載の磁気記録媒体の製造方
    法。
JP4072894A 1991-03-15 1992-02-24 磁気記録媒体及びその製造方法 Pending JPH05234070A (ja)

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US07/851,041 US5470636A (en) 1991-03-15 1992-03-13 Magnetic recording medium and method of producing it

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7701891 1991-03-15
JP3-204762 1991-07-19
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JP3-77018 1991-07-19

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6665145B2 (en) 1999-02-10 2003-12-16 Tdk Corporation Magnetic recording medium with unit minute recording portions
JP2022105544A (ja) * 2016-08-17 2022-07-14 シーラス マテリアルズ サイエンス リミティド 軽合金上に薄い機能性コーティングを生成する方法

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US6665145B2 (en) 1999-02-10 2003-12-16 Tdk Corporation Magnetic recording medium with unit minute recording portions
JP2022105544A (ja) * 2016-08-17 2022-07-14 シーラス マテリアルズ サイエンス リミティド 軽合金上に薄い機能性コーティングを生成する方法

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