JPH0523377B2 - - Google Patents

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JPH0523377B2
JPH0523377B2 JP60122738A JP12273885A JPH0523377B2 JP H0523377 B2 JPH0523377 B2 JP H0523377B2 JP 60122738 A JP60122738 A JP 60122738A JP 12273885 A JP12273885 A JP 12273885A JP H0523377 B2 JPH0523377 B2 JP H0523377B2
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cross
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axis
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respect
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JP60122738A
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Kazuo Asakawa
Nobuhiko Onda
Tadashi Akita
Tooru Kamata
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Priority to DE8585306871T priority patent/DE3584066D1/de
Priority to ES547380A priority patent/ES8609704A1/es
Priority to EP85306871A priority patent/EP0177284B1/en
Priority to AU48139/85A priority patent/AU564927B2/en
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Description

【発明の詳細な説明】 〔目次〕 ●概要 ●産業上の利用分野 ●従来技術 ●発明が解決しようとする問題点 ●問題点を解決するための手段 ●作用 ●実施例 ●発明の効果 〔概要〕 相互に直交するX、Y、Z方向に変位可能な平
行板バネによりX、Y方向の十字形状体を構成
し、十字各辺(はり)の平行板バネ上に歪ゲージ
等の変位検知手段を設け、十字中央に検出すべき
力を作用させ、十字各辺端部を各はりの長軸廻り
に回転可能に支持する。これにより力の各方向成
分および各軸廻りのトルクが相互に干渉すること
なく最小数の変位検知手段により検知され各方向
の力成分およびトルクが高速で計測される。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、例えばロボツトのアーム先端に設け
たロボツトハンドに加わる外力の検出装置に関す
るものである。
近年、産業用ロボツトの製造ラインへの導入が
盛んに行なわれている。しかしながら、位置制御
型のロボツトでは環境からの拘束力に関係なく動
作してしまうため、微妙な力加減を要する組立ラ
インの自動化への導入は極めて困難である。
これは、組立作業には、部品の嵌め合いや取付
け作業等のように部品の置かれた絶対的な位置精
度より、相対位置精度を必要とする作業が多いこ
とによる。
もし部品の嵌め合いを位置制御型ロボツトで実
行するならば、組立対象から決る移動軌跡をロボ
ツト座標に対して正確に記述し、且つ正確に先端
を所定の軌跡通りに制御しなければならない。
ところが、実際の位置制御型のロボツトでは、
ロボツト自身が持つ機械的誤差や制御上の誤差等
により絶対的位置精度を高くすることは極めて難
しい。
この様なことから、組立ロボツトでは、ロボツ
トと対象物との間の相対位置誤差を補正あるいは
吸収するためのコンプライアンス機構がロボツト
とハンドとの間の手首に設けられている。
しかしながら、この手首に設けられるコンプラ
イアンス機構だけは、誤差を補正あるいは吸収す
る量が極めて微小であるため、ロボツトと対象物
との間の相対位置誤差が大きい場合、これを完全
に補正あるいは吸収することができない。
従つて、前述した相対位置誤差を手首に生じる
反力として検出し、検出した反力をロボツトにフ
イードバツクして反力が零となるように位置補正
させるための力検出装置(センサ)が設けられて
いる。いわゆるロボツトの制御を位置制御から力
制御に移行させるようにしたものである。
尚、手首に設けられる力センサは剛体であるこ
とが望ましく、コンプライアンス機構でない方が
よい。
〔従来技術〕
第12図は、従来の力検出装置を備えたロボツ
トの概略を説明するための図である。
第12図に示すロボツトは。直交座標型の3軸
ロボツトである。
図において、1はロボツト本体のベースであ
り、後述するアーム2を矢印A(X軸)方向に駆
動するX軸駆動源(モータ)を有している。2は
第1のアームであり、第2のアーム3を矢印B
(Z軸)方向に駆動するZ軸駆動源(モータ)を
有し、ベース1のX軸駆動源によつてX軸方向に
移動する。3は第2のアームであり、第1のアー
ム2に対し、矢印C(Y軸)方向に駆動するY軸
駆動源(モータ)を有し、Y軸方向に移動するも
のである。
5は力検出装置であり、第2のアーム3の先端
に設けられ、ハンド4に加えられる力を検出す
る。ハンド4は、力検出装置5の先端に設けられ
る。
従つて、ハンド4は第1のアーム2に左右動に
よつてX軸方向に位置決めがされ、第2のアーム
3の前後動と上下動によつて各々Y軸方向とZ軸
方向の位置決めがされ、結果として3つの動作軸
により3次元の位置決めがなされる。
6は物品であり、例えば丸棒で構成され、ハン
ド4に把持される。7は部材であり、物品6が嵌
め合わされる穴8を有し、穴8にはテーパ面9を
有している。
力検出装置5は、X方向に変位する平行板バネ
5a、Y方向に変位する平行板バネ5b、および
上端又は下端に設けたZ方向に変位する十字形板
バネ(図示しない)により構成される。各板バネ
の適当な位置に歪ゲージ(図示しない)を貼付し
て各方向の変位を検知する。
このような力検出装置5をロボツトの手首部に
設けて、ロボツトにより物品6を部材7の穴8へ
嵌入させる嵌合作業を行わせる。物品6と穴8と
の相対位置誤差が生ずるとハンド4に外力が加わ
り、これに応じて力検出装置5の各板バネが変形
し歪ゲージがその変位量を検出する。この変位量
に基いて、X、Y、Z方向の力の成分およびトル
クを算出し、ハンドに加わる外力を打消す方向に
各アームを駆動制御しハンドを正しい位置に移動
させる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の力検出装置においては、1つの歪ゲージ
の出力に複数の力成分が含まれているため、力ベ
クトルの各成分を独立して検出することができな
い。従つて、各歪ゲージの出力に基いて各方向の
力成分およびトルクを分離させた出力を得るため
複雑なマトリツクス演算用回路を構成しなければ
ならず、また各歪ゲージの出力に基いて各方向の
力成分およびトルクを解析算出するためには極め
て複雑な演算式を導入しなければならず演算に長
時間を要するものであつた。従つて、このような
力検出装置をロボツトの駆動制御用に用いた場
合、制御回路が複雑となり、価格も高価となり、
また外力の各成分の変換分離に時間がかかり外力
に対応して直ちにロボツトを高速制御することが
できない。
また、従来の力検出装置では、過大な外力が加
わると、その平行板バネが大きく変形して塑性変
形を受けたり破断することがある。勿論、そのよ
うな場合には、力検出は不能となり、力検出装置
の全体を交換しなければならない。
したがつて、本発明の目的はX方向、Y方向お
よびZ方向の各々の力成分およびトルクを容易に
分離して検出し得ると共に平行板バネの変位を弾
性変形範囲内に維持してその塑性変形、破断等を
阻止し得るように構成された力検出装置を提供す
ることである。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するために、本発明によれば、
X方向に変位する平行板バネおよびZ方向に変位
する平行板バネからなる2つの平行板バネ組体
と、Y方向に変位する平行板バネおよびZ方向に
変位する平行板バネからなる2つの平行板バネ組
体とによりXY方向の十字形状体を構成し、各平
行板バネ上の十字形状体の上面および側面および
下面の中心に関し対称な位置の変化を検出すべく
該上面および側面および下面に変位検出手段を設
け、該十字形状体の各辺の端部を支持枠により保
持し、該十字形状体の中央部に検出すべき力の作
用部材を連結し、上記十字形状体の各辺を上記支
持枠に対してX方向およびY方向に沿つた各辺の
長手方向軸廻りに回転可能に支持し、上記上面と
下面に設けられる変位検出手段のうち、上記作用
部材のトルク成分を検出するものは、上記十字形
状体のX方向およびY方向について、その上方と
直交する方向の軸およびZ軸とで構成されて十字
形状体の中心を通る面に対して対称な位置で、上
面に1組ずつ配置され、一方上記作用部材の力成
分を検出するものは、上記十字形状体のX方向ま
たはY方向について、その方向と直交する方向の
軸およびZ軸とで構成されて十字形状体の中心を
通る面に対して対称な位置で、上面と下面に1組
配置され、上記側面に設けられる変位検出手段の
うち、上記作用部材のトルク成分を検出するもの
は、上記十字形状体のX方向あるいはY方向につ
いて、その方向と直交する方向の軸およびZ軸と
で構成されて十字形状体の中心を通る面に対して
対称な位置で、同じ側の側面に1組が配置され、
一方上記作用部材の力成分を検出するものは、上
記十字形状体のX方向およびY方向について、そ
の方向と直交する方向の軸およびZ軸とで構成さ
れて十字形状体の中心を通る面に対して対称な位
置で、反対側の側面に1組ずつ配置され、上記十
字形状体の各はりの2つの平行板バネは、矩形断
面の4つのはりから構成される十字形状構造体の
各はりに、2つのコ字形のスリツトを、各はりの
長手方向に直列に、かつ互いに90度傾けて形成す
ることにより構成され、該コ字形スリツトの内側
部材が該当板バネの変位量を規制するためのスト
ツパ手段として機能させられることを特徴とする
力検出装置が提供される。
〔作用〕
以上の構成から明らかなように、本発明によれ
ば、変位検出手段が各平行板バネ上の十字形状体
の上面、側面及び下面の中心に関し対称な位置の
変位を検出すべく該上面、側面及び下面に設けら
れ、上記上面と下面に設けられる変位検出手段の
うち、上記作用部材のトルク成分を検出するもの
は、上記十字形状体のX方向およびY方向につい
て、その方向と直交する方向の軸およびZ軸とで
構成されて十字形状体の中心を通る面に対して対
称な位置で、上面に1組ずつ配置され、一方上記
作用部材の力成分を検出するものは、上記十字形
状体のX方向またはY方向について、その方向と
直交する方向の軸およびZ軸とで構成されて十字
形状体の中心を通る面に対して対称な位置で、上
面と下面に1組配置され、また、上記側面に設け
られる変位検出手段のうち、上記作用部材のトル
ク成分を検出するものは、上記十字形状体のX方
向あるいはY方向について、その方向と直交する
方向の軸およびZ軸とで構成されて十字形状体の
中心を通る面に対して対称な位置で、同じ側の側
面に1組が配置され、一方上記作用部材の力成分
を検出するものは、上記十字形状体のX方向およ
びY方向について、その方向と直交する方向の軸
およびZ軸とで構成されて十字形状体の中心を通
る面に対して対称な位置で、反対側の側面に1組
ずつ配置されるので、該作用部材に外力が作用し
た際に三次元の任意の軸廻りでのトルク成分およ
び力成分が分離された状態で検出され得ることに
なる。また、本発明によれば、十字形状体の各は
りの2つの板バネが矩形断面の4辺からなる十字
形状構造体の4つの各はりに互いに直交する方向
にコ字形スリツトを形成することにより構成さ
れ、該コ字形スリツトの内側部材が該当板バネの
変位量を規制するためのストツパ手段として機能
させられるので、過大な外力が加わつても、平行
板バネの変位がストツパ手段によつて阻止され得
る。
〔実施例〕
第1図に本発明に関わる力検出装置の構成を示
す。a図は上面図(Z方向から見た図)、bはa
図の−矢視図、c図はa図の−矢視図、
d図はa図の−矢視図、e図はa図の−
矢視図である。力検出装置10は、X方向に変位
する平行板バネ13およびZ方向に変位する平行
板バネ12からなる2組のY方向の平行板バネ組
立体と、Y方向に変位する平行板バネ11からZ
方向に変位する平行板バネ12からなる2組のX
方向の平行板バネ組体とを十字形状体の各4辺
(はり)として構成される。このような各平行板
バネは、矩形断面の十字形金属ブロツクの各辺に
相互に直交する2つのコ字形スリツト17を放電
加工等により形成することにより作られる。この
コ字形スリツト17の内側は各平行板バネの変位
規制部材(ストツパ)14として作用する。即
ち、各平行板バネ11,12,13は、力が加わ
つて変形した場合この変位規制部材14に当接す
るとそれ以上は変形しない。スリツト17の幅を
適当に選定しておくことにより各平行板バネの変
位を板バネのだ性変形範囲内として板バネの塑性
変形、破断等を防止できる。X方向に変位する各
平行板バネ13上には、Z軸に対して対称で十字
形状体の反対側の側面の位置に歪ゲージe1g〜e1j
が貼付される。Y方向に変位する各平行板バネ1
1上には、Z軸に対して対称で十字形状体の反対
側のの側面にe2g〜e2jが貼付され、同じ側の側面
にe6g〜e6jが貼付される。Z方向に変位する4つ
の板バネ12上には、X軸に対して対称で十字形
状体の同じ側の側面にe4g〜e4jが貼付され、Y軸
に対して対称で十字形状体の反対側の側面にe3g
〜e3jが貼付され、同じくY軸に対して対称で十
字形状体の同じ側の側面にe5g〜e5jが貼付される。
このような力検出装置10は、第2図に示すよう
にロボツトの手首部に取付けられる。18はロボ
ツトのアームであり、アーム18の先端に十字形
状の支持体19が固定される。力検出装置10は
この支持枠19に軸受15a,15bを会して各
はりが支持枠に対し回転可能に支持される。X方
向およびY方向の各辺両端部のうち一方の軸受1
5aは回転のみ行うように支持枠19に保持さ
れ、他の一方の軸受15bは回転および軸方向に
摺動可能となるように支持枠19に支持される。
これにより、平行板バネの変位動作を円滑化しか
つ感度を高めることができ、また平行板バネの変
形に伴う中心位置のずれを常に一定方向に保つこ
とができ検出値のバラつきがなくなり検出の信頼
性が向上する。十字形の力検出装置10の中央部
にはハンド20が固定される。第1図の16はハ
ンド固定用の孔である。
21(第2図)は指であり矢印D方向に開閉動
作し物品を掴む。力検出装置10のX方向、Y方
向の各辺は支持枠19に対し回転可能に支持され
ているため一方の軸廻りのトルクはその軸方向の
支持枠に対し何ら力を与えず、これと直角方向の
支持枠に対してのみ力が加わり、直交する支持枠
各辺がトルクにより相互に干渉することはない。
従つて、相互干渉防止のために支持枠19の各辺
を分離する必要はなく、第3図に示すように支持
枠19を一体的に形成することができる。
以上のような構成の力検出装置において、軸方
向の力と軸回りのトルクを分離して検出する手法
を、第4図と第5図に示す。
第4図aは、力検出器320と角棒321に対
してY軸方向の力Fが加わつた状態を示す図であ
り、第4図bは同様に角棒322に対して穴33
7の中心Dを中心として回転する方向の力Fが加
わつた状態を示す図である。
図において、323〜326は平行板ばね体を
示し、323a,323b,324a,…326
bは板ばねである。314g,314h,314
i,314jは歪ゲージであり、夫々穴337の
中心Dを通る中心線対象位置となるように貼付さ
れている。すなわち、歪ゲージ314gと314
i、歪ゲージ314hと314jが中心点Dを中
心として中心点対象位置の板ばね326aと32
5bに貼付されている。尚、各歪ゲージ314g
〜314jの抵抗値はRとする。
また、各歪ゲージ314g〜314jは第5図
に示すブリツジ回路を構成するように、夫々の図
示されざる出力線が接続されている。
従つて、第4図aに示すように、軸方向の力F
が加わつた場合、歪ゲージ314g,314hは
縮み状態となるので、抵抗値は、(R−ΔR)と
なり、歪ゲージ314i,314jは伸び状態と
なるので、抵抗は、(R+ΔR)となるので、第
5図に示すブリツジ回路の端子a−b間の電圧
は、 (R−ΔR)i−(R+ΔR)i=−2ΔRi となる。
また、第4図bに示すように回転方向の力、F
が加わつた場合、歪ゲージ314g,314h及
び歪ゲージ314i,314jは全て縮み状態と
なるので、端子a−b間の電圧は、 (R−ΔR)i−(R−ΔR)i=0 となる。
従つて、歪ゲージ314g〜314jを第4図
のように貼付して、第5図の如き、ブリツジ回路
を構成することによりトルクの影響を受けること
なく、軸方向の力のみを検出することができる。
尚、前述の説明については1軸(Y軸)方向の
場合についてしか説明していないが、同様にして
板ばね323bと324b等に貼付することによ
つて、XYZ軸方向の力をトルクの影響なしに検
出することができる。
第6図は軸回りのトルクを軸方向の力の影響な
しに検出する手法の説明図である。
第6図において、第4図と同一部分には同一番
号を付すことにより説明は省略する。第4図と異
なる点は、歪ゲージ314i,314iが板ばね
325aに貼付されている点、すなわち、歪ゲー
ジ314g〜314jが板ばねの同一面側が貼付
されている点である。また、夫々の歪ゲージ31
4g〜314jは中心点Dから同一の距離となる
ように貼付されている。
更に、歪ゲージ314g〜314jは第5図の
ようにブリツジ回路を構成している。また歪ゲー
ジ314g〜314jは第7図のように板ばねに
貼付される。尚、同一の歪ゲージで複数のブリツ
ジ回路を組むことはできないので、314h,3
14gは別途貼付する必要がある。
従つて、第6図aに示すように軸方向の力Fが
加わつた場合、各歪ゲージ314g〜314jは
全て縮み状態となるので、端子a−b間の電圧
は、 (R−ΔR)i−(R−ΔR)i=0 となる。
また、同様に第6図bに示すように軸回りの力
Fが加わつた場合歪ゲージ314g,314hが
縮み状態となり、歪ゲージ314i,314jが
伸び状態となるので、端子a−b間の電圧は、 (R−ΔR)i−(R+ΔR)i=−2ΔRi となる。
従つて、軸方向の力の影響を受けることなく、
独立して軸回りの力、すなわちトルクを検出する
ことが可能となる。
尚、以上の説明において、歪ゲージを中心点か
ら等しい距離の位置に配置するのは、同一の力に
対して、同一の電圧値になるようにするためであ
る。すなわち、距離が異なると板ばねの変位量も
異なるので、出力電圧が異なるためである。
第7図に、さらに歪ゲージの貼付側を示す。3
14h,314g,314i,314jの組合せ
でトルクのみを検出し、314h,314g,
(314i),(314j)の組合せで力のみを検
出する。尚、同一の歪ゲージで複数のブリツジ回
路を組むことはできないので314h,314g
は別途貼付する必要がある。
本力検出装置の作用を第8図および第9図を参
照して説明する。なお、第8図、第9図では、図
を分かり易くするために変位規制部材14を省略
し、また変位量を誇張して描いてある。さらに、
歪ゲージ、eo9,eoh,eoi,eojのnが同じ組(n=
1…6)で第5図に示したブリツジ回路を構成す
る。
第8図aはY軸回りのトルクが作用した状態を
示す。ハンド20に矢印E方向のトルクが作用
し、Y軸に沿つた十字の2辺は軸受15a,15
bを介して矢印Fのように回転する。従つてX軸
に沿つた十字の2辺端部には支持枠を介してこの
E方向のモーメントが作用し、平行板バネ12が
図のように変形する。この字、e5g〜e5jのブリツ
ジだけが出力を発し、他のブリツジからは出力が
発しない。
第8図bはハンド20に矢印G方向(Y方向)
に力が作用した状態を示す。X軸に沿つた十字の
2辺端部に支持枠を介して反力が作用し、平行板
バネ11が図のように変形する。この字、e2g
e2jのブリツジだけが出力を発し、他のブリツジ
からは出力が発しない。
第9図aはハンド20に矢印H方向(Z方向)
に力が作用した状態を示す。X軸およびY軸に沿
つた十字の4辺端部に支持枠を介して反力が作用
し、4つの平行板バネ12(2つのみ図示)が図
のように変形する。この時、e3g〜e3jのブリツジ
だけが出力を発し、他のブリツジからは出力が発
しない。
第9図bはハンド20に矢印J方向(Z軸回
り)のトルクが作用した状態を示す。十字の各4
辺端部には支持枠を介してモーメントが作用し、
平行板バネ11および13が図のように変形す
る。この時、e6g〜e6jのブリツジだけが出力を発
し、他のブリツジからは出力が発しない。
尚、支持枠は変形せず剛体であり、力センサを
剛体することができる。
第10図は、第1図に示した力検出装置10を
備えたロボツトを駆動制御するための制御ブロツ
ク図である。
図において、115は操作パネルであり、支持
部を構成し、プレイバツク(再生)モード又はロ
ボツトに再生動作すべき位置を教示するための教
示モードを指定する釦やハンド20の位置や姿勢
の記憶、ハンド20の開又は閉動作をあるいはロ
ボツトの原点復帰を指令する釦等で構成され、オ
ペレータが操作するものである。116はメモリ
であり、教示データ等を格納している。117は
マイクロプロセツサ(以下プロセツサと称する)
であり、プレイバツク時にメモリ116から教示
データを読み出し、ハンド20の指令軌道を生成
して後述する位置制御部へ送出したり、ハンド2
0の開閉指令を後述するハンド開閉部へ送出する
ものである。118は位置制御部であり、プロセ
ツサ117からの指令軌道に従つて位置又は速度
制御するため、指令軌道の各軸の移動量に対応す
る周波数のパルス列Vx,Vy,Vzに変換して出
力するものであり、プロセツサ117とによつて
主制御部を構成する。119はハンド位置検出部
であり、現在のハンド20の3次元位置(X、
Y、Z)を検出するため、各軸の駆動源(モー
タ)に設けられたエンコーダの出力Px,Py,Pz
を受け、各軸の位置(X、Y、Z)を検出するも
のである。120は力制御部であり、力検出装置
10に取付けられた各歪ゲージの出力信号が入力
され、各モジユール単位毎に構成される公知のブ
リツジ回路を備えるものであり、X、Y、Z軸方
向の追従指令PFx,PFy,PFzを出力する。12
1はアーム駆動回路であり、位置制御部118か
らの指令移動量Vx,Vy,Vzと力制御部120
からの追従移動量PFx,PFy,PFzとの和によつ
て各軸の駆動源をサーボ駆動するものであり、各
軸の駆動源とアーム駆動回路121によつてアー
ム駆動部を構成し、ベース101、両アーム10
2,103とアーム駆動部とによつてハンド20
の駆動部を構成する。122はハンド開閉部であ
り、プロセツサ117のハンド開閉指令により、
ハンド20を開閉駆動するものである。124は
バスであり、プロセツサ117とメモリ116、
操作パネル115、位置制御部118、位置検出
部119、ハンド開閉部122とを接続するもの
である。
第11図は第10図構成の力制御部120及び
アーム駆動回路121の詳細構成図であり、図
中、第10図と同一のものは同一の記号で示す。
図において、120aは力成分検出回路であ
り、前述したように、各歪ゲージの出力から各軸
の力成分Fx,Fy,Fzを検出するものである。
120b〜120dは各軸の追従指令発生回路
であり、各々力成分検出回路120aからの力成
分Fx,Fy,Fzからパルス列の追従指令PFx,
PFy,PFzを出力するものである。
各追従指令発生回路120b〜120dは同一
の構成であり、追従指令発生回路120bはゲイ
ン調整用アンプ200b,201bと電圧/周波
数変換器(以下V/Fコンバータと称する)20
2b,203bで構成され、力成分Fxが正の極
性の時にはV/Fコンバータ202bからその大
きさに応じた周波数のパルス列(アツプパルス)
が、力成分Fxが負の極性の時にはV/Fコンバ
ータ203bからその大きさに応じた周波数のパ
ルス列(ダウンパルス)が、追従指令PFxとして
出力される。121a〜121cは、アーム駆動
回路121の各軸の駆動回路であり、同一の構成
であり、追従指令PFx,PFy,PFzと移動指令
Vx,Vy,Vzとの和を受け、各軸駆動源の電流
指令(駆動信号)Sx,Sy,Szを各々出力するも
のである。
駆動回路121aは一対のオア回路210a,
211aとサーボ回路212aとで構成され、オ
ア回路210aは移動指令Vxのアツプパルスと
追従指令PRxのアツプパルスの論理和をサーボ
回路212aへ与え、オア回路211aは移動指
令Vxのダウンパルスと追従指令PFxのダウンパ
ルスの論理和をサーボ回路212aへ与えるもの
である。
一方、サーボ回路212aはアツプダウンカウ
ンタと、デジタル・アナログ変換器(D/Aコン
バータ)と、サーボアンプで構成され、アツプダ
ウンカウンタがオア回路210aの出力をアツプ
カウントし、オア回路211aの出力をダウンカ
ウントすると共に、位置検出部119からの位置
パルスPxをダウン又はアツプカウントし、指令
位置と変位量との差を求め、D/Aコンバータで
アナログ量に変換して、これをサーボアンプで増
幅し、電流指令を出力する周知のものである。
以上説明した構成において、ハンド20に力が
加わると力検出装置10から力の加わつた方向に
対する歪ゲージから信号が出力され、力成分検出
回路120aに入力される。力成分検出回路12
0aでは歪ゲージからの信号に基づいて各軸の力
成分Fx,Fy,Fzが検出され、各々は各軸の追従
指令発生回路120b〜120dに入力される。
追従指令発生回路120b〜120dは検出さ
れた力成分Fx,Fy,Fzの極性に応じてアツプ又
はダウンパルスをその大きさに応じた周波数で出
力する。
このパルス列の追従指令は、通常の移動指令
Vx〜Vzと同様に、駆動回路120a〜121c
に入力され、各軸駆動源の電流指令(駆動信号)
Sx,Sy,Szとして出力され、ハンド20に加わ
つた力が零になる方向にロボツトのX、Y、Z軸
を駆動せしめる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る力検出装置
は、互に直交する方向に変位する2つの平行板バ
ネにより十字形状体の各辺(はり)を構成し、十
字形状体の中心点又は十字形状体側面の中心に関
し対称位置に歪ゲージ等の変位測定手段を設け、
十字の中央部に力を作用させ、十字各辺端部を支
持枠に対し各辺の長軸廻りに回転可能に支持して
いるため、各歪ゲージには1方向の力成分および
トルクのみが作用し、他方向の力成分およびトル
クは作用せず、従つて、複雑な回路を構成するこ
となく単純な演算式により短時間で力ベクトル成
分が算出できる。このため、ロボツト等の外力検
出に用いた場合、外力に対応して直ちに外力を打
消す方向にロボツトを移動制御することができ、
ロボツトの高速制御が可能となり、ロボツトによ
り作業の信頼性が向上する。また、平行板バネを
変位規則手段(ストツパ)トともに形成しておけ
ば、力検知装置が塑性変形あるいは損壊すること
はなく安定した機能が果される。また、十字形状
体各辺の一方向に沿すた両端の軸受のうち一方の
軸受を軸方向にスライド可能とし他方を軸方向に
固定することにより中心位置のずれは一定方向に
定まり、平行板バネが円滑に動作し検出の信頼性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る力検出装置の構成図、第
2図は第1図の力検出装置を備えたロボツトの手
首の構成図、第3図は第2図の一部を示す部分斜
視図、第4図は軸方向の力の検出手法の説明図、
第5図は歪ゲージのブロツク回路図、第6図は軸
廻りの力の検出手法の説明図、第7図は歪ゲージ
の貼付説明図、第8図および第9図は本発明の力
検出装置の動作説明図、第10図は本発明が適用
されるロボツトの制御ブロツク図、第11図は本
発明が適用されるロボツトの駆動回路図、第12
図は従来技術の説明図である。 10……力検出装置、11,12,13……平
行板バネ、14……変位規則部材、15a,15
b……軸受、eo(n=1、2…)……歪ゲージ、
17……スリツト、18……アーム、19……支
持枠、20……ハンド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 X方向に変位する平行板バネおよびZ方向に
    変位する平行板バネからなる2つの平行板バネ組
    体と、Y方向に変位する平行板バネおよびZ方向
    に変位する平行板バネからなる2つの平行板バネ
    組体とによりXY方向の十字形状体を構成し、各
    平行板バネ上の十字形状体の上面および側面およ
    び下面の中心に関し対称な位置の変化を検出すべ
    く該上面および側面および下面に変位検出手段を
    設け、該十字形状体の各辺の端部を支持枠により
    保持し、該十字形状体の中央部に検出すべき力の
    作用部材を連結し、上記十字形状体の各辺を上記
    支持枠に対してX方向およびY方向に沿つた各辺
    の長手方向軸廻りに回転可能に支持し、上記上面
    と下面に設けられる変位検出手段のうち、上記作
    用部材のトルク成分を検出するものは、上記十字
    形状体のX方向およびY方向について、その方向
    と直交する方向の軸およびZ軸とで構成されて十
    字形状体の中心を通る面に対して対称な位置で、
    上面に1組ずつ配置され、一方上記作用部材の力
    成分を検出するものは、上記十字形状体のX方向
    またはY方向について、その方向と直交する方向
    の軸およびZ軸とで構成されて十字形状体の中心
    を通る面に対して対称な位置で、上面と下面に1
    組配置され、上記側面に設けられる変位検出手段
    のうち、上記作用部材のトルク成分を検出するも
    のは、上記十字形状体のX方向あるいはY方向に
    ついて、その方向と直交する方向の軸およびZ軸
    とで構成されて十字形状体の中心を通る面に対し
    て対称な位置で、同じ側の側面に1組が配置さ
    れ、一方上記作用部材の力成分を検出するもの
    は、上記十字形状体のX方向およびY方向につい
    て、その方向と直交する方向の軸およびZ軸とで
    構成されて十字形状体の中心を通る面に対して対
    称な位置で、反対側の側面に1組ずつ配置され、
    上記十字形状体の各はりの2つの平行板バネは、
    矩形断面の4つのはりから構成される十字形状構
    造体の各はりに、2つのコ字形のスリツトを、各
    はりの長手方向に直列に、かつ互いに90度傾けて
    形成することにより構成され、該コ字形スリツト
    の内側部材が該当板バネの変位量を規制するため
    のストツパ手段として機能させられることを特徴
    とする力検出装置。 2 特許請求の範囲第1項に記載の力検出装置に
    おいて、上記十字形状体のX方向およびY方向の
    各はりが上記支持枠に対して長手方向の軸方向に
    摺動可能とされたことを特徴とする力検出装置。
JP60122738A 1984-09-29 1985-06-07 力検出装置 Granted JPS61292028A (ja)

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