JPH05233171A - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つのプリンタを複数のホストマシンにより
共用する場合に、特定の利用者が設定していたプリンタ
のモードを他人により変更されることがないプリンタを
提供すること。 【構成】 プリンタの各構成部分を制御するプリンタコ
ントローラ５と、プリントモードや各種設定値を入力す
るスイッチ、表示部及び制御回路を備えた操作パネル１
とを有したプリンタにおいて、プリンタはプリンタに対
して着脱される設定記憶部８を有し、該設定記憶部はプ
リントモードや各種設定値を書込み可能な記憶手段であ
り、プリンタコントローラは設定記憶部に記憶したデー
タに基づいてプリンタの各構成部分を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はプリンタの改良に関し、
特に１台のプリンタを複数のホストマシンで共用する場
合におけるプリンタのモード設定の管理を効率化したプ
リンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】最近のオフィス等においては、一台のプ
リンタによりコンピュータ、ワードプロセッサ等の複数
のホストマシンからの出力情報を印字する利用方法が増
えてきている。このように複数の利用者によって一つの
プリンタを共用する場合には、利用者によってプリンタ
のモード設定も異なってくるため、利用者が変わる度に
プリンタの操作パネルを操作することにより設定の確
認、変更を行う必要が生じ、不便であった。また、プリ
ンタの各種モードの設定を、複数種類可能とするプリン
タも現れているが、このプリンタを共用する場合にも、
設定が変更されていたり、設定のための空きがなかった
りという事態を生じ易い為、管理が容易でなかった。

【０００３】

【発明の目的】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、一つのプリンタを複数のホストマシンにより共用す
る場合に、特定の利用者が設定していたプリンタのモー
ド及び設定値を、異なった設定内容により他人が使用し
た後であっても、スイッチ操作により設定し直すことな
く容易に復帰せしめて利用することができるプリンタを
提供することを目的としている。

【０００４】

【発明の構成】上記目的を達成する為本発明は、プリン
タのプリントモードや各種設定値を記憶する設定記憶部
を該プリンタに対して着脱自在にしたこと、プリンタの
各構成部分を制御するプリンタコントローラと、プリン
トモードや各種設定値を入力するスイッチ、表示部及び
制御回路を備えた操作パネルとを有したプリンタにおい
て、前記プリンタはプリンタに対して着脱される設定記
憶部を有し、該設定記憶部は前記プリントモードや各種
設定値を書込み可能な記憶手段であり、前記プリンタコ
ントローラは該設定記憶部に記憶したデータに基づいて
プリンタの各構成部分を制御することを特徴としてい
る。

【０００５】以下、添付図面により本発明を詳細に説明
する。図１は本発明を適用するプリンタの一例の外観図
であり、操作パネル１上にはキースイッチ２が配置され
ている。図２は操作パネル１の拡大図であり、ＬＣＤと
４個のＬＥＤ及び１０個のプッシュスイッチにより構成
された例を示している。ＬＣＤ表示部３には紙サイズ
（Ａ４）、紙方向（タテ）、欧文書体（ＬＧ１５）、漢
字書体（ミン３２）、コピー枚数（０１）が表示されて
いる。なお、このＬＣＤ３は、エラーメッセージ等をも
表示できるようにドットマトリックスのＬＣＤを使用し
ている。右の最上段には、電源のＯＮ／ＯＦＦやレディ
／ビジー等を示すＬＥＤが４個並んでいる。その下には
各種設定を行う為のプッシュスイッチが１０個並んでい
る。これらのプッシュスイッチにより書体、エミュレー
ション、Ｉ／Ｆ等を設定することができる。

【０００６】プリンタの各種モード、設定値は、操作パ
ネル上のスイッチ操作により設定、変更が可能であり、
該スイッチを操作すると、操作されたスイッチに対応す
る信号が操作パネル側の制御回路からプリンタコントロ
ーラに出力される。プリンタコントローラは操作された
スイッチに応じて設定値を変更し、記憶すると共に変更
した新たな値をＬＣＤ３に表示するよう操作パネルに指
令信号を出力する。操作パネルの制御回路では該指令信
号に従ってＬＣＤが備える表示ドライバから電極に所要
電圧を印加して液晶表示を行わせる。

【０００７】図３は上記プリンタの制御ブロック図であ
り、プリンタは、プリンタの各構成部分の制御を司どる
プリンタコントローラ５と、前記操作パネル１と、プリ
ンタコントローラ５に対してコネクタ７を介して着脱さ
れる設定記憶部８とを有する。操作パネル１は、制御回
路１０と、制御回路１０に対してスイッチ操作により操
作指令信号を出力する入力部１１と、表示部３を作動さ
せる表示ドライバ１３とを有する。本実施例において
は、プリンタに着脱可能であって、プリンタの各種モー
ド設定内容を記憶する記憶手段（アプリケーション）と
して、設定記憶部８を備えている構成が特徴的である。

【０００８】以上の構成において、設定記憶部８をプリ
ンタ本体のコネクタ７に接続して操作パネル１のスイッ
チを操作すると、制御回路１０はいずれのスイッチが操
作されたかという情報及びその操作内容を信号としてプ
リンタコントローラ５に出力する。プリンタコントロー
ラ５は、操作入力された内容に応じてモードや設定値を
変更し、プリンタ本体に接続された設定記憶部８に該設
定変更内容を記憶すると共に、変更した新たな値を表示
部３に表示するように制御回路１０に指令信号を出力す
る。このようにして各種設定が行われた後にプリント動
作が行われ、プリント終了後に必要に応じて設定記憶部
８をプリンタ本体から取り外す。

【０００９】他人が同じプリンタを使用した後で本人が
前回と同じ設定内容で使用する場合には設定内容が変更
されている可能性があるので、前回のプリント時の設定
内容を記憶した設定記憶部８を再びプリンタに接続した
上で、操作パネル上の入力部１１を操作して設定記憶部
８の記憶内容を読み取るようにプリンタコントローラ５
に指示する。プリンタコントローラ５は該指示に従って
設定記憶部８から前回の設定情報を読み取って設定値を
変更し、変更した新たなモード及び値を表示部３に表示
するように制御回路１０に指令する。制御回路は該指令
に従って表示ドライバ１３を作動させて表示部３に表示
させる。この結果、前回と全く同じ設定内容でプリンタ
を作動させることができることとなる。

【００１０】図４は本発明の制御ブロックの他の例を示
しており、操作パネル１側の制御回路に対してコネクタ
７を介して設定記憶部８を着脱するようにした構成にお
いて前記実施例と相違している。

【００１１】図４の構成において、設定記憶部８をプリ
ンタに接続して操作パネル１のスイッチを操作すると、
制御回路１０はいずれのスイッチが操作されたか、及び
その操作内容を信号としてプリンタコントローラ５に出
力する。プリンタコントローラ５は、操作入力された内
容に応じてモードや設定値を変更し、制御回路１０に接
続された設定記憶部８に該設定変更内容を記憶すると共
に、変更した新たな値を表示部３に表示するように制御
回路１０に指令信号を出力する。このようにして各種設
定が行われた後にプリント動作が行われ、プリント終了
後に必要に応じて設定記憶部８をプリンタ本体から取り
外す。

【００１２】他人が同じプリンタを使用した後で本人が
前回と同じ設定内容で使用する場合には設定内容が変更
されている可能性があるので、前回のプリント時の設定
内容を記憶した設定記憶部８を再びプリンタに接続した
上で、操作パネル上の入力部１１を操作して設定記憶部
８の記憶内容を読み取るように制御回路１０に指示す
る。制御回路は読み取った情報をプリンタコントローラ
５に提供し、プリンタコントローラ５は該情報に基づい
て設定値を変更し、変更した新たなモード及び値を表示
部３に表示するように制御回路１０に指令する。制御回
路は該指令に従って表示ドライバ１３を作動させて表示
部３に表示させる。この結果、前回と全く同じ設定内容
でプリンタを作動させることができることとなる。

【００１３】なお、上記各実施例においては設定記憶部
８により記憶できる設定内容が一種類である場合を示し
たが、複数種類の設定内容を一つの設定記憶部に記憶で
きるように構成しておけば、アプリケーションにより設
定内容を変えたい場合に一つの設定記憶部を装着したま
まで変更の為の操作が事足りるので、便利である。設定
記憶部８は、例えばモード、設定値等の設定内容を記憶
する為のＲＡＭと、ＲＡＭにメモリされたデータをバッ
クアップするためのバックアップ電池にて構成する。或
は、ＥＥＰＲＯＭで構成してもよい。

【００１４】このように本発明においては、プリンタを
動作させる為のモード、設定値を記憶する為の設定記憶
部がプリンタ本体に対して着脱可能となっている為、プ
リンタの各種設定内容を他の利用者により変更されるこ
とによる不具合が生じることが無く、設定記憶部をプリ
ンタ本体に装着してから必要な操作を行うだけで前回の
設定内容を再現したプリントを行うことができる。ま
た、一つの設定記憶部により複数種類のデータ（モー
ド、設定値に関する）を記憶するようにすれば、アプリ
ケーションによって設定内容が異なる場合においても設
定記憶部を着脱することなく一つの設定記憶部により複
数の設定内容を利用することができる。

【００１５】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、一つのプ
リンタを複数のホストマシンにより共用する場合に、特
定の利用者が設定していたプリンタのモードを他人によ
り変更されることによる設定のし直しをなくして、操作
を容易化できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用するプリンタの一例の外観図であ
る。

【図２】操作パネルの拡大図である。

【図３】プリンタの制御ブロック図である。

【図４】本発明の制御ブロックの他の例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ 操作パネル、２ キースイッチ、３ ＬＣＤ表示
部、５ プリンタコントローラ、７ コネクタ、８ 設
定記憶部、１０ 制御回路、１１ 入力部、１３表示ド
ライバ、

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリンタのプリントモードや各種設定値
   を記憶する設定記憶部を該プリンタに対して着脱自在に
   装着したことを特徴とするプリンタ。
2. 【請求項２】 プリンタの各構成部分を制御するプリン
   タコントローラと、プリントモードや各種設定値を入力
   するスイッチ、表示部及び制御回路を備えた操作パネル
   とを有したプリンタにおいて、 前記プリンタはプリンタに対して着脱される設定記憶部
   を有し、該設定記憶部は前記プリントモードや各種設定
   値を書込み可能な記憶手段であり、前記プリンタコント
   ローラは該設定記憶部に記憶したデータに基づいてプリ
   ンタの各構成部分を制御することを特徴とするプリン
   タ。