JPH0523312Y2 - - Google Patents

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JPH0523312Y2
JPH0523312Y2 JP16886388U JP16886388U JPH0523312Y2 JP H0523312 Y2 JPH0523312 Y2 JP H0523312Y2 JP 16886388 U JP16886388 U JP 16886388U JP 16886388 U JP16886388 U JP 16886388U JP H0523312 Y2 JPH0523312 Y2 JP H0523312Y2
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JP
Japan
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boss
hole
plastic molded
molded product
boss portion
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JPH0288732U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案はプラスチツク成形品のボス部の構造に
関し、特に外観上ウエルドラインの発生を避けた
い部分に設けるボス部の構造に関する。
<従来の技術> プラスチツク成形品のボス部の従来の構造の一
例を図面を参照して説明する。第2図はボス部の
従来の構造を示す図面であつて、第2図aは断面
図、第2図bは平面図である。
プラスチツク成形品にビスを取り付けるには、
プラスチツク成形品にボス部を形成し、このボス
部の穴にビスをネジ込む等してビスを固定してい
る。第2図に示すように、ボス1は、プラスチツ
ク成形品10の表面11に対向した表面12上に
突出形成した円筒状の突起であつて、この突起の
内部は穴2を形成しており、穴2の平面形状は円
形である。また、穴2の底部3の上面、即ち底面
3aは平坦であり、この底面3aの形状は円形で
ある。
<考案が解決しようとする課題> 上記のようなボス1が設けられている場合に
は、第3図に示すように、プラスチツク成形品1
0の表面11でボス1にほぼ対向する部分にウエ
ルドライン13がしばしば発生する。ウエルドラ
イン13は、ゲート20から射出されたポリマー
(プラスチツク)が、ボス1を形成するために金
型に設けた中ピン(第3図では図示省略)によつ
て分岐して流れたのちに再び合流する個所に発生
する毛髪様の細線或いは深い傷模様である。従つ
て、プラスチツク成形品の表面で美観を損ねては
ならない部分にこの様なウエルドラインが発生す
ることは極力避けねばならない。
ウエルドラインとは別にヒケ(表面に生じる凹
部)の発生の問題があるので、穴2の底部3の厚
み寸法Aが、通常、穴2の底部3以外の部分の厚
み寸法tよりも小さくなるように、金型に設けた
中ピンの寸法を調整して、ヒケの発生を防止して
いる。この場合、厚み寸法Aを小さくすると、樹
脂の流れかたや厚みが小さくなつたことによるポ
リマーの冷え等によつてウエルドラインが目立ち
やすくなる。従つて、厚み寸法Aを大きくしてウ
エルドラインが目立ちにくくしたいが、厚み寸法
Aを大きくすると、ヒケが発生しがちであるの
で、ポリマーの温度を高くして粘度を低下させ射
出圧力を大きくする等のように成形条件を変更す
る必要が生じてくる。
従来、穴2の底部3の厚み寸法Aの選定と成形
条件の選定とを適宜に行つた結果のウエルドライ
ンの発生状況を勘案して限度設定をしてきた、即
ち発生したウエルドラインが製品として問題ない
かどうかを判断してきたが、種々上記の選定を行
つてもウエルドラインの発生を防止することは困
難であつた。
本考案は、上記事情に鑑みて創案されたもので
あつて、ウエルドラインの発生が最小限になるよ
うにボス部を形成するためのプラスチツク成形品
のボス部の構造を提供することを目的としてい
る。
<課題を解決するための手段> 以上の課題を解決するために本考案は、プラス
チツク成形品の表面に設けたボス部の構造におい
て、前記ボス部は、前記表面に突出形成したほぼ
筒状のボスと、このボスがこのボス内に形成する
穴と、この穴の底部上面に設けられ両端が前記穴
の側面に接続した凸脈とを具備し、前記プラスチ
ツク成形品、ボス、底部および凸脈を一体形成し
ている。
<作用> ボス部の穴を形成する金型の中ピンの先端部分
に、凸脈に対応する凹脈が設けられているので、
中ピンの先端部分におけるポリマーの流れがスム
ースになり、ウエルドラインが発生しにくくな
る。
<実施例> 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明
する。
第1図は本考案の一実施例を示す図面であつ
て、第1図aは断面図、第1図bは平面図、第1
図cはボス部を形成するための金型の断面図であ
る。なお、従来のものと同等のものには同一の符
号を付している。
第1図aおよびbに示すように、本実施例のプ
ラスチツク成形品のボス部は、プラスチツク成形
品10の表面11に対向した表面12上に突出形
成した円筒状のボス1と、このボス1がこのボス
1内に形成する円柱状の穴2と、この穴2の底部
3の上面、即ち穴2の底面3a上に設けたほぼか
まぼこ状の凸脈4とを具備している。底面3aは
円形であり、凸脈4はこの円のほぼ直径上に形成
されており、凸脈4の両端は穴2の側面2aに接
続されている。そして、ボス1、穴2の底部3お
よび凸脈4は、プラスチツク成形品10とともに
一体形成されている。
穴2の底面3a上に凸脈4を形成するには、第
1図cに示すように、このボス部の穴2を形成す
るために金型に設けた中ピン21の先端部下面
に、凸脈4の断面形状と長さに対応した断面形状
と長さを有する凹脈22を形成しておく。即ち、
中ピン21の先端部の縦断面は逆U字形状となつ
ている。23は中ピン21とともにボス1を形成
するための金型の部材であり、また24は中ピン
21と部材23とともにプラスチツク成形品10
を形成する金型の部材である。
第1図cに示した金型にポリマーを注入した場
合には、ボス1はポリマーが金型の中ピン21に
よつて分流してのち再び合流して形成される。ま
た、穴2の底部3はポリマーが中ピン21の先端
部の下側を流れて形成されるが、この部分に流れ
るポリマーは、中ピン21の先端部下面に形成さ
れた凹脈22によつて、このポリマーの流れがス
ムースになるので表面11でのウエルドラインの
発生を最小限にすることができる。なお、凹脈2
2の方向は、ゲート20からポリマーが射出され
る方向に形成されている。
<考案の効果> 以上説明したように本考案のプラスチツク成形
品のボス部の構造は、プラスチツク成形品の表面
に突出形成したほぼ筒状のボスと、このボスが形
成する穴と、この穴の底部上面に設けられ両端が
穴の側面に接続された凸脈とを具備し、これらボ
ス、底部および凸脈をプラスチツク成形品と一体
形成したものである。
従つて、このような構造のボス部に対応した金
型、即ちボス部の穴を形成する中ピンと、穴の底
部に凸脈を形成するために中ピンの先端部分に設
けた凹脈とを有する金型を使用してボス部を形成
すると、凹脈の存在によつて穴の底部を形成する
ポリマーの流れがスムースになる結果、プラスチ
ツク成形品の表面で穴の底面にほぼ対向する部分
に発生するウエルドラインを最小限にすることが
できる。これによつて、例えば従来塗装後でも目
立つたウエルドラインが、塗装後では見えなくな
る等の外観品質の向上を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す図面であつ
て、第1図aは断面図、第1図bは平面図、第1
図cはボス部を形成するための金型の断面図であ
る。第2図はボス部の従来の構造を示す図面であ
つて、第2図aは断面図、第2図bは平面図であ
る。第3図はウエルドラインとボス部の斜視図で
ある。 1……ボス、2……穴、2a……側面、3……
底部、4……凸脈、10……プラスチツク成形
品、12……表面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プラスチツク成形品の表面に設けたボス部の構
    造において、前記ボス部は、前記表面に突出形成
    したほぼ筒状のボスと、このボスがこのボス内に
    形成する穴と、この穴の底部上面に設けられ両端
    が前記穴の側面に接続した凸脈とを具備し、前記
    プラスチツク成形品、ボス、底部および凸脈を一
    体形成したことを特徴とするプラスチツク成形品
    のボス部の構造。
JP16886388U 1988-12-26 1988-12-26 Expired - Lifetime JPH0523312Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16886388U JPH0523312Y2 (ja) 1988-12-26 1988-12-26

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16886388U JPH0523312Y2 (ja) 1988-12-26 1988-12-26

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Publication Number Publication Date
JPH0288732U JPH0288732U (ja) 1990-07-13
JPH0523312Y2 true JPH0523312Y2 (ja) 1993-06-15

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