JPH05232693A - 熱現像感光材料およびそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

熱現像感光材料およびそれを用いた画像形成方法

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JPH05232693A
JPH05232693A JP3795092A JP3795092A JPH05232693A JP H05232693 A JPH05232693 A JP H05232693A JP 3795092 A JP3795092 A JP 3795092A JP 3795092 A JP3795092 A JP 3795092A JP H05232693 A JPH05232693 A JP H05232693A
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JP3795092A
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Yoji Ito
洋士 伊藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ハロゲン化銀、還元剤、重合性化合物、色画像
形成物質を収容した感光性マイクロカプセルの外に光重
合開始剤を溶解させた高沸点有機化合物を有する熱現像
感光材料である。 【効果】感光材料から受像材料へ転写した後、受像材料
上の画像が他の紙への色写りがなく、また、画像上に上
書きしたインクがにじむことがないディスクリミネイシ
ョンの優れた画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクリミネイション
の優れた画像の得ることのできる熱現像感光材料に関す
るものである。さらに本発明は優れたカラー画像が短時
間に得られ、かつ得られた画像による他の紙への色写
り、及び画像上に上書きしたインクのにじみのない熱現
像カラー感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光性ハロゲン化銀、還元剤、重合性化
合物及びバインダーからなる感光層を支持体上に担持し
てなる感光材料を画像露光して潜像を形成し、次いで熱
現像によりハロゲン化銀の潜像が形成された部分に、高
分子化合物を形成する画像形成方法が特開昭61−69
062号等に記載されている。
【0003】さらにハロゲン化銀、還元剤、色画像形成
物質および重合性化合物がマイクロカプセル(ハロゲン
化銀などの光に感じる物質を含むカプセルを感光性マイ
クロカプセルと呼ぶ)に収容されてなる感光材料が、特
開昭61−275742号および同61−278849
号公報に記載されている。上記構成の感光材料を用いた
画像形成方法としては、まず感光材料を像様露光して潜
像を形成させたのち、これを熱現像することにより、潜
像が形成された部分の重合性化合物を重合させ、更に該
感光材料を受像層を有する受像材料と重ね合せ、この状
態で加圧し、未重合の重合性化合物とともに色画像形成
物質を受像材料に転写し、受像材料上に転写画像を得る
という方法が一般に用いられている。
【0004】また、逆に潜像の形成されなかった部分の
重合性化合物を重合させる方法については、特開昭62
−70836号、同62−81635号、特開平2−1
41756号、同2−141757号等の各公報に記載
されている。
【0005】一方、上記の画像形成方法の現像処理にお
ける現像あるいは重合反応は、アルカリ性の条件下にお
いて円滑に進行する。このため、感光材料の感光層中に
画像形成促進剤として、塩基または塩基プレカーサーを
含ませておくことが好ましい。感光層に塩基または塩基
プレカーサーを含有する感光材料については、特開昭6
2−264041号公報に記載がある。この場合、塩基
または塩基プレカーサーは感光性マイクロカプセルに収
容することが、画像形成促進機能の点でさらに好まし
い。
【0006】塩基プレカーサーを感光性マイクロカプセ
ル内に含むことを特徴とする感光材料については、特開
昭64−32251号、特開平1−263641号、特
開平2−146041号、特開平1−263641号等
各公報に記載があり、固体状の塩基プレカーサーを感光
性マイクロカプセル内に収容している。このように、塩
基または塩基プレカーサーを感光性マイクロカプセル内
に収容する事により、画像形成は促進され、鮮明な画像
を短時間で与える感光材料が得られるが、この場合、塩
基を感光性マイクロカプセル内に収容すると、感光材料
の保存経時による劣化が著しくなるため、塩基ではな
く、塩基プレカーサーを感光性マイクロカプセル内に収
容する事が好ましい。
【0007】また、感光材料から、未重合の重合性化合
物とともに色画像形成物質を転写させる受像材料が紙支
持体からなる場合には、特に、転写圧力が高い程、画像
濃度が高く、且つ紙の繊維などによる転写ムラの少ない
転写画像が得られる。そのため、圧力転写工程の圧力
は、通常は500kg/cm2 以上、好ましくは800kg/
cm2 以上の高圧が必要である。しかし、機器システムを
設計する場合には、出来るだけ低圧力が、機器の低重量
化、低コスト化のためには望ましい。
【0008】画像形成工程において転写圧力が低くても
ディスクリミネイションの優れた画像を得るためは、支
持体上に少なくともハロゲン化銀、還元剤、重合性化合
物、色画像形成物質を収容した感光性マイクロカプセル
の外に高沸点有機化合物を含有する感光材料を用いるこ
とが好ましい。色画像形成物質を感光材料から受像材料
へ転写させる際にこの高沸点有機化合物が転写助剤とな
り画像濃度が高くなる。しかし、この感光材料を用いた
場合、未重合の重合性化合物とともに色画像形成物質が
転写されているところに更に高沸点有機化合物が転写さ
れるので、転写画像が他の紙などに写ったり、受像紙上
にペンなどで書いた文字や絵がにじむことがわかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ディ
スクリミネイションの優れた画像が得られ、且つ他の紙
への色写り、または画像形成後に書いた文字や絵のイン
クのにじみのない熱現像感光材料を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
支持体上に少なくともハロゲン化銀、還元剤、重合性化
合物、色画像形成物質を収容した感光性マイクロカプセ
ルおよび、その外に光重合開始剤を溶解させた高沸点有
機化合物を含有することを特徴とする熱現像感光材料に
より達成された。
【0011】本発明の高沸点有機化合物としては、重合
性化合物がある。この重合性化合物例としては、「公知
技術第5号」(アズティック有限会社、1991年3月
22日発行)51−55ページに記載のものを使用する
ことができる。
【0012】好ましい重合性化合物の具体例としては、
アクリル酸エステル類に関し、n−ブチルアクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、ベンジルアクリレート、フリフリルアク
リレート、エトキシエトキシエチルアクリレート、トリ
シクロデカニルオキシアクリレート、ノニルフェニルオ
キシエチルアクリレート、1,3−ジオキソランアクリ
レート、ヘキサンジオールジアクリレート、ブタンジオ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、トリシクロデカンジメチロールジアクリレー
ト、
【0013】トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペン
タエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサアクリレート、ポリオキシエチレン化ビ
スフェノールAのジアクリレート、2−(2−ヒドロキ
シ−1,1−ジメチルエチル)−5−ヒドロキシメチル
−5−エチル−1,3−ジオキサンジアクリレート、2
−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5,
5−ジヒドロキシメチル−1,3−ジオキサントリアク
リレート、トリメチロールプロパンのプロピレンオキサ
イド付加物のトリアクリレート、ジペンタエリスリトー
ルのカプロラクトン付加物のヘキサアクリレート、ヒド
ロキシポリエーテルのポリアクリレート、ポリエステル
アクリレートおよびポリウレタンアクリレート、ジトリ
メチロールプロパンの酸化プロピレン1〜5モル付加物
のテトラアクリレート等を挙げることができる。また、
本発明の高沸点有機化合物としては、重合性化合物以外
に通常のカラー感光材料の色材(カプラー・色素供与性
化合物など)の分散溶媒として使用される沸点が175
℃以上の高沸点有機溶媒も使用することができる。例え
ば、フタール酸アルキル(例えばジブチルフタレート、
ジオクチルフタレート等)、リン酸エステル(例えばジ
フェニルフォスフェート、トリフェニルフォスフェー
ト、トリシクロヘキシルフォスフェート、トリクレジル
フォスフェート、トリノニルフォスフェート、トリオク
チルフォスフェート、ジオクチルブチルフォスフェー
ト)、クエン酸エステル(例えばアセチルクエン酸トリ
ブチル)、安息香酸オクチル、アルキルアミド(例えば
ジエチルラウリルアミド)、脂肪酸エステル類(例えば
ジブトキシエチルサクシネート、ジオクチルアゼレー
ト)、トリメシン酸エステル類(例えばトリメシン酸ト
リブチル)特開昭63−85633号記載のカルボン酸
類、特開昭59−83154号、同59−178451
号〜178455号、同59−178457号に記載の
化合物等である。
【0014】上記重合性化合物や高沸点有機溶媒は、単
独で使用しても2種以上を併用してもよい。また重合性
化合物と高沸点有機溶媒を各々2種以上併用しても良
い。これらの高沸点有機化合物を感光材料に組み込むた
めの1つの方法として、高沸点有機化合物を親水性バイ
ンダー中に界面活性剤を用いて分散させた、高沸点有機
化合物分散物として使用することができる。高沸点有機
化合物分散物に使用される水溶性ポリマーとしては、
「公知技術第5号」128頁〜135頁に記載されてい
るものが使用できる。例として、非イオン性のポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルア
ミド、ポリメチルビニルエーテル、ポリアクリロイルモ
ルホリン、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリヒ
ドロキシエチルメタクリレート−コ−アクリルアミド、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース及びメチルセルロースなどを挙げることができ
る。また、両性の水溶性ポリマーとしては、ゼラチンを
挙げることができる。二種以上を併用することもでき
る。
【0015】高沸点有機化合物分散物に使用される界面
活性剤としては、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界
面活性剤、両性界面活性剤、カチオン系界面活性剤、フ
ッソ系界面活性剤など、「公知技術第5号」136頁〜
139頁に記載されているものが使用できる。例えば、
アルキルベンゼンスルフォン酸塩類(例えば、ドデシル
ベンゼンスルフォン酸ナトリウム等)、アルキル硫酸エ
ステル類、ポリエチレングリコール類など。
【0016】また、これらの高沸点有機化合物を感光材
料に組み込むための別の方法として、高沸点有機化合物
をカプセル化して、組み込むこともできる。本発明の高
沸点有機化合物をカプセルに収容する方法については特
に制限はなく、様々な公知技術を適用することができ、
前記「公知技術第5号」88−98ページに詳細に記載
されている。
【0017】次に本発明の光重合開始剤としては、カル
ボニル化合物(例えば、α−アルコキシフェニルケトン
類、多環式キノン類、ベンゾフェノン類および置換ベン
ゾフェノン類、キサトン類、チオキサトン類、ベンゾイ
ン類)、含ハロゲン化合物(例えばクロロスルホニルお
よびクロロメチル多核芳香族化合物類、クロロスルホニ
ルおよびクロロメチル複素環式化合物類、クロロスルホ
ニルおよびクロロメチルベンゾフェノン類、およびフル
オレノン類)、ハロアルカン類、α−ハロ−α−フェニ
ルアセトフェノン類、光還元性染料−還元剤のレドック
スカップル類、有機イオウ化合物、過酸化物、光半導体
(例えば二酸化タチン、酸化亜鉛等)、金属イオン(例
えば鉄(I)イオン、金属カルボニル、金属錯体、ウラ
ニル塩、等)、ハロゲン化銀、アゾおよびジアゾ化合
物、光還元性色素を挙げることができる。
【0018】また、Oster 他著「 Chemical Review 」
第68巻(1968年)125〜151頁、Kosar 著
「 Light-Sensitive Systems」(John Wiley & Sons, 1
963年)158〜192頁、およびファインケミカル
Vol. 16、 No.9(1987年)5〜19頁(特に第
2表)、紫外線硬化システム(1989年、総合技術セ
ンター)63〜147頁、フォトポリマー・テクノロジ
ー(1988年、日刊工業新聞社)85〜94頁に記載
されている化合物も使用することができる。さらに本技
術において米国特許4,772,530号記載のシアニ
ン色素とボレートイオンよりなる光重合開始剤も用いる
ことができる。
【0019】光重合開始剤の具体例を以下にあげる。
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセチトフェノン、
2−メチル−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モ
ルフォリノ−1−フロパン、9,10−アントラキノ
ン、ベンゾフェノン、フェナンスレンキノン、ミヒラー
ケトン、4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノン、キ
サントン、クロロキサントン、チオキサントン、クロロ
チオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ク
ロロスルホニルチオキサントン、クロロスルホニルアン
トラキノン、クロロメチルアントラセン、クロロメチル
ベンゾチアゾール、クロロスルホニルベンゾキサゾー
ル、2,4,6−トリクロロメチル−1,3,5−s−
トリアジン、クロロメチルキノリン、クロロメチルベン
ゾフェノン、クロロスルホニルベンゾフェノン、フルオ
レノン、四臭化炭素、ベンゾインブチルエーテル、ベン
ゾインイソプロピルエーテル、2,2′−ビス(クロロ
フェニル)−4,4′,5,5′−テトラフェニルビイ
ミダゾールと2−メルカプト−5−メチルチオ−1,
3,4−チアジアゾールの組合せ等を挙げることができ
る。
【0020】さらに光還元性色素を用いる光重合開始剤
は、一般に光還元性色素と、水素供与性化合物とから成
り、光励起された色素と水素供与性化合物との反応によ
り重合開始の可能なラジカルが発生すると考えられてい
るが、光還元性色素としては、メチレンブルー、チオニ
ン、ローズベンガル、エリスロシン−B、エオシン、ロ
ーダミン、フロキシン−B、サフラニン、アクリフラビ
ン、リボフラビン、フルオレッセイン、ウラニン、ベン
ゾフラビン、N,N,N′,N′−テトラ−n−ブチル
チオニン、N,N,N′,N′−テトラメチル−4−ド
デシルサフラニン、アクリジンオレンジ、アクリジンイ
エロー、9,10−フェナンスレンキノン、ベンザンス
ロン等のカルボニル化合物などがあげられる。また水素
供与性化合物としては、ジメドン、アセチルアセトン等
のβ−ジケトン類、トリエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、モノエタノールアミン、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、トリエ
チルアミン、フェニルヒドラジン等のアミン類、p−ト
ルエンスルフィン酸、ベンゼンスルフィン酸、p−(N
−アセチルアミノ)ベンゼンスルフィン酸等のスルフィ
ン酸類およびそれらの塩、N−フェニルグリシン、L−
アスコルビン酸、チオ尿素、アリルチオ尿素、などがあ
げられる。光還元性色素と水素供与性化合物のモル比
は、水素供与性化合物1モルに対し光還元性色素は0.
005〜3モル、より好ましくは0.05〜1モルの範
囲である。
【0021】以上の光重合開始剤の内、芳香族ケトン類
が本発明に好適に用いられる。光重合開始剤は単独で用
いてもよいし、2種以上を併用してもよい。特に、広い
発光スペクトル範囲のエネルギーを有効に利用して、光
重合速度を高める為には、吸収波長の異なる光重合開始
剤を適当に組合わせて用いることは特に好ましい。光重
合開始剤の含有量は、重合性化合物の0.01〜30重
量%より好ましくは0.1〜10重量%の範囲である。
転写後の受像材料を全面露光することにより受像材料上
に転写された重合性化合物が重合し、粘度が上がるため
画像形成後にペンやインクで上書きした絵や文字はにじ
まなくなる。
【0022】以下に本発明の熱現像感光材料(以下、単
に感光材料)に用いるハロゲン化銀、還元剤、色画像形
成物質、マイクロカプセル、および支持体について説明
する。
【0023】本発明の感光性マイクロカプセルに収納さ
れるハロゲン化銀乳剤としては、塩化銀、臭化銀、沃化
銀あるいは塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀
のいずれの粒子も用いることができる。ハロゲン化銀粒
子は、立方体、八面体、十二面体、十四面体のような規
則的な結晶を有するもの、球状、板状のような変則的な
結晶系を有するもの、双晶面などの結晶欠陥を有するも
の、あるいはそれらの複合形でもよい。
【0024】ハロゲン化銀の粒径は、約0.01ミクロ
ン以下の微粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに至
るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でもまた米
国特許第3,574,628号、同3,655,394
号および英国特許第1,413,748号などに記載さ
れた単分散乳剤でもよい。また、アスペクト比が約5以
上であるような平板状粒子も本発明に使用できる。平板
状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィック・サイエンス
・アンド・エンジニアリング(Gutoff ,Photographic
Science and Engineering )、第14巻248〜257
頁(1970年);米国特許第4,434,226号、
同4,414,310号、同4,433,048号、同
4,439,520号および英国特許第2,112,1
57号などに記載の方法により簡単に調製することがで
きる。
【0025】結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい。また、エピタキシャル接合によっ
て組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、
また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の
化合物と接合されていてもよい。また、ハロゲン組成、
晶癖、粒子サイズ等が異なった二種以上のハロゲン化銀
粒子を併用することもできる。本発明に使用できるハロ
ゲン化銀写真乳剤は、例えばリサーチ・ディスクロージ
ャー(RD)No17643(1978年12月)、22
〜23頁、“I.乳剤製造(Emulsion preparation and
types)" 、および同No18716(1979年11
月)、648頁、などに記載された方法を用いて調製す
ることができる。
【0026】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロー
ジャーNo17643および同No18716に記載されて
おり、その該当箇所を後掲の表にまとめた。本発明に使
用できる公知の写真用添加剤も上記の2つのリサーチ・
ディスクロージャーに記載されており、下記の表に関連
する記載箇所を示した。 添加剤種類 RD17643 RD18716 化学増感剤 23頁 648頁右欄 感度上昇剤 同 上 分光増感剤 23〜24頁 648頁右欄〜 強色増感剤 649頁右欄 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄〜 および安定剤
【0027】なお、上記ハロゲン化銀乳剤および写真用
添加剤についての詳細は「公知技術第5号」(アズテッ
ク有限会社、1991年3月22日発行)2頁〜17頁
に記載されている。ハロゲン化銀の使用量は感光材料1
m2当り銀換算で0.001〜10g、好ましくは0.0
5〜2gである。また、本発明においてはハロゲン化銀
に共に有機銀塩を用いることができる。有機銀塩につい
ては前記「公知技術第5号」17頁〜18頁に記載され
ている。
【0028】本発明の感光性マイクロカプセルに収納さ
れて使用することができる還元剤は、ハロゲン化銀を還
元する機能および/または重合性化合物の重合を促進
(または抑制)する機能を有する。上記機能を有する還
元剤としては、ハイドロキノン類、カテコール類、p−
アミノフェノール類、p−フェニレンジアミン類、3−
ピラゾリドン類、3−アミノピラゾール類、4−アミノ
−5−ピラゾロン類、5−アミノウラシル類、4,5−
ジヒドロキシ−6−アミノピリミジン類、レダクトン
類、アミノレダクトン類、o−またはp−スルホンアミ
ドフェノール類、o−またはp−スルホンアミドナフト
ール類、2,4−ジスルホンアミドフェノール類、2,
4−ジスルホンアミドナフトール類、o−またはp−ア
シルアミノフェノール類、2−スルホンアミドインダノ
ン類、4−スルホンアミド−5−ピラゾロン類、3−ス
ルホンアミドインドール類、スルホンアミドピラゾロベ
ンズイミダゾール類、スルホンアミドピラゾロトリアゾ
ール類、α−スルホンアミドケトン類、ヒドラジン類等
がある。なお、上記各種還元剤については、前記「公知
技術第5号」18頁〜35頁に詳細に記載されている。
還元剤の添加量は巾広く変えることが出来るが一般に銀
塩に対して0.1〜1500モル%、好ましくは10〜
300モル%である。
【0029】本発明の感光材料に使用できる色画像形成
物質には特に制限はなく、様々な種類のものを用いるこ
とができる。すなわち、それ自身が着色している物質
(染料や顔料)や、それ自身は無色あるいは淡色である
が外部よりのエネルギー(加熱、加圧、光照射等)や別
の成分(顕色剤)との接触により発色する物質(発色
剤)も色画像形成物質に含まれる。本発明の色画像形成
物質としては、特開昭62−187346号公報に述べ
られているように、画像の安定性に優れそれ自身が着色
している染料や顔料が好ましい。
【0030】本発明に用いられる色画像形成物質として
は、染料や顔料としては、市販のものの他、各種文献等
に記載されている公知のものが利用できる。文献に関し
ては、カラーインデックス(C.I.)便覧、「最新顔
料便覧」日本顔料技術協会編(1977年刊)、「最新
顔料応用技術」CMC出版(1986年刊)、「印刷イ
ンキ技術」(CMC出版、1984年刊)等がある。本
発明に使用しうる色画像形成物質およびその使用技術に
ついての詳細は前記「公知技術第5号」35頁〜50頁
に記載されている。特に顔料は光堅牢性に優れ好まし
い。顔料は、重合性化合物100重量部に対して5〜6
0重量部の割合で用いることが好ましい。顔料を用いる
場合重合性化合物中での分散性を高める目的で公知の分
散剤を併用することができる。分散剤の詳細については
「分散技術総合資料集」(経営開発センタ−出版部)特
願平− 号等に記載されている。
【0031】本発明の感光材料に使用できる塩基プレカ
ーサーとしては、無機の塩基および有機の塩基の塩基プ
レカーサー(脱炭酸型、熱分解型、反応型および錯塩形
成型など)が使用できる。これらの塩基プレカーサーお
よびその使用技術についての詳細は前記「公知技術第5
号」55頁〜86頁に記載されている。好ましい塩基プ
レカーサーとしては、特開昭59−180549号、同
59−180537号、同59−195237号、同6
1−32844号、同61−36743号、同61−5
1140号、同61−52638号、同61−5263
9号、同61−53631号、同61−53634号、
同61−53635号、同61−53636号、同61
−53637号、同61−53638号、同61−53
639号、同61−53640号、同61−55644
号、同61−55645号、同61−55646号、同
61−84640号、同61−107240号、同61
−219950号、同61−251840号、同61−
252544号、同61−313431号、同63−3
16740号、同64−68746号および特願平1−
54452号各公報に記載されている加熱により脱炭酸
する有機酸と塩基の塩、また、特開昭59−15763
7号、同59−166943号、同63−96159号
各公報記載の加熱により塩基を脱離する化合物が挙げら
れる。
【0032】本発明の塩基プレカーサーとしては、50
℃ないし200℃で塩基を放出する事が好ましく、80
℃ないし180℃で放出する事がさらに好ましい。本発
明の感光材料に使用する塩基プレカーサーとしては、感
光性マイクロカプセル中に収容するため、特願平2−2
70159号に記載のように25℃での水および重合性
化合物に対する溶解度が1%以下の次のようなカルボン
酸と有機塩基の塩からなる塩基プレカーサーが特に好ま
しい。
【0033】前記のように、本発明において塩基プレカ
ーサーをマイクロカプセルに収容させる場合は、塩基プ
レカーサーを重合性化合物中に直接固体分散させた感光
性組成物を用いてもよいが(特開昭64−32251
号、特開平1−263641号各公報記載)、塩基プレ
カーサーを水中に分散させた状態で重合性化合物中に乳
化させた感光性組成物を用いることが特に好ましい。
(特開昭63−218964号、特開平2−14604
1号、同3−25444号各公報記載) ここで、塩基プレカーサーの水への分散に際しては、非
イオン性あるいは、両性の水溶性ポリマー「公知技術第
5号」128頁〜135頁に記載されているものが使用
できる。
【0034】上記の水溶性ポリマーは、塩基プレカーサ
ーに対して0.1〜100重量%の割合で含まれている
ことが好ましく、1〜50重量%の割合で含まれている
ことがさらに好ましい。また、塩基プレカーサーは分散
液に対して5〜60重量%含まれていることが好まし
く、10〜50重量%で含まれていることがさらに好ま
しい。また、塩基プレカーサーは重合性化合物に対して
2〜50重量%の割合で含まれていることが好ましく、
5〜30重量%の割合で含まれていることがさらに好ま
しい。
【0035】本発明に使用できる感光性マイクロカプセ
ルとして使用できるマイクロカプセルについては、特に
制限なく様々な公知技術を適用することができ、前記
「公知技術第5号」88頁〜98頁に詳細に記載されて
いる方法が使用できる。 本発明においては、特にメラ
ミン・ホルムアルデヒド樹脂を用いると、緻密性の高い
カプセルを得ることができ、特に好ましい。また、特開
平2−216151号公報には特に壁の緻密性に優れた
カプセルを得るため、スルフィン酸基を有する水溶性ポ
リマーとエチレン性不飽和基を有する重合性化合物との
反応生成物からなる膜の周囲にメラミン・ホルムアルデ
ヒド樹脂等の高分子化合物の重合体壁を設けたマイクロ
カプセルが開示されており、本発明には好ましい。
【0036】なお、アミノアルデヒド系のマイクロカプ
セルを用いる場合には、特開昭63−32535号公報
記載の感光材料のように、残留アルデヒド量を一定値以
下とすることが好ましい。その方法は特開昭63−14
2343号等に記載されている。感光性マイクロカプセ
ルの平均粒子径は、1〜50μm、好ましくは3〜25
μmである。感光性マイクロカプセルの粒子径の分布
は、特開昭63−5334号公報記載の感光材料のよう
に、一定値以上に均一に分布していることが好ましい。
また、感光性マイクロカプセルの膜厚は、特開昭63−
81336号公報記載の感光材料のように、粒子径に対
して一定の値の範囲内にあることが好ましい。
【0037】なお、マイクロカプセルにハロゲン化銀を
収容する場合は、前述したハロゲン化銀粒子の平均粒子
サイズを感光性マイクロカプセルの平均サイズの5分の
1以下とすることが好ましく、10分の1以下とするこ
とがさらに好ましい。ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイ
ズをマイクロカプセルの平均サイズの5分の1以下とす
ることによって、均一でなめらかな画像を得ることがで
きる。マイクロカプセルにハロゲン化銀を収容する場合
は、マイクロカプセルの外殻を構成する壁材中にハロゲ
ン化銀を存在させることが好ましい。マイクロカプセル
の壁材中にハロゲン化銀を含む感光材料については特開
昭62−169147号公報に記載がある。
【0038】本発明の感光性マイクロカプセルの製造に
おいて、ハロゲン化銀、還元剤、色画像形成物質および
塩基プレカーサーを含む重合性化合物からなる油性液体
を水性媒体中に分散し、カプセルの外殻を形成させる
際、水性媒体中には、非イオン性の水溶性ポリマーおよ
びアニオン性の水溶性ポリマーが含まれていることが好
ましい。この場合、重合性化合物を含む油性液体は、水
性媒体に対して、10〜120重量%が好ましく、20
〜90重量%がさらに好ましい。
【0039】非イオン性の水溶性ポリマーの例として
は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリルアミド、ポリメチルビニルエーテル、ポリア
クリロイルモルホリン、ポリヒドロキシエチルアクリレ
ート、ポリヒドロキシエチルメタクリレート−コ−アク
リルアミド、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース及びメチルセルロースなどを挙げる
ことができる。アニオン性の水溶性ポリマーの例として
は、ポリスチレンスルフィン酸、スチレンスルフィン酸
塩の共重合体、ポリスチレンスルホン酸塩、スチレンス
ルホン酸の共重合体、ポリビニル硫酸エステル塩、ポリ
ビニルスルホン酸塩、無水マレイン酸・スチレン共重合
体、無水マレイン酸・インブチレン共重合体などを挙げ
ることができる。この場合、アニオン性の水溶性ポリマ
ーの水性媒体中の濃度は、0.01〜5重量%の範囲が
好ましく、さらに好ましくは、0.1〜2重量%の範囲
である。上記の場合、非イオン性の水溶性ポリマーと少
量のスルフィン酸基を有する水溶性ポリマーを併用する
ことが特に好ましい。また、塩基プレカーサーの重合性
化合物に対する溶解度を低下させるため、重合性化合物
中に、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、安息香酸アミド、シクロヘキシルウレア、オクチ
ルアルコール、ドデシルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ステアロアミド等の−OH、−SO2 NH2 、−
CONH2 、−NHCONH2 などの親水性基を有する
化合物を添加する事もできる。
【0040】本発明においては前記還元剤の他に重合性
化合物の酸化劣化防止用として、また熱現像中の酸素酸
化防止用として公知の酸化防止剤を重合性化合物と共に
使用できる。このような酸化防止剤としては、2,2′
−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2,
2′−ブチリデン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、2−t−ブチル−6−(3′−t−ブ
チル−5′−メチル−2′−ヒドロキシベンジル)−4
−メチルフェニルアクリレート、4,4′−チオ−ビス
−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)等のフェ
ノール系酸化防止剤;ジフェニルデシルホスファイト、
トリフェニルホスファイト、トリス−(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス−(2−エチ
ルヘキシル)ホスファイト等のホスファイト系酸化防止
剤;ジラウリル−3,3′−チオ−ジプロピオン酸エス
テル、ペンタエリスリトール−テトラキス−(β−ラウ
リル−チオ−プロピオン酸エステル)、チオ−ジプロピ
オン酸等のイオウ系酸化防止剤;フェニル−1−ナフチ
ルアミン、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−
1,2−ジヒドロキノリン、ジオクチルイミノジベンジ
ル等のアミン系酸化防止剤が挙げられる。
【0041】支持体に用いることができる材料として
は、ガラス、紙、上質紙、バライタ紙、コート紙、キャ
ストコート紙、合成紙、金属およびその類似体、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセチルセル
ロース、セルロースエステル、ポリビニルアセタール、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリイミド等のフィルム、および樹脂材料や
ポリエチレン等のポリマーによってラミネートされた紙
等を挙げることができる。詳細は前記「公知技術第5
号」144頁〜149頁に記載されている。この中で本
発明の好ましい支持体はポリマーフィルムであり、前に
述べた熱伝導性から、50μ以下のポリマーフィルムで
ある事が特に好ましい。
【0042】さらに感光層を支持体に塗設するために、
特開昭61−113058号公報記載の下塗り層をポリ
マーフィルム上に設ける、あるいはアルミニウム等の金
属蒸着膜をポリマーフィルム上に設ける事が好ましい。
したがって本発明の感光材料の支持体としては、50μ
m以下の厚みのポリマーフィルムで、アルミ蒸着膜を有
するものが特に好ましい。
【0043】以下に本発明の感光材料に用いる事のでき
る他の成分について説明する。これらの成分の詳細は前
記「公知技術第5号」98頁〜144頁および86頁〜
88頁に記載されている。感光材料に用いることができ
るバインダーは、単独であるいは組合せて感光層に含有
させることができる。このバインダーには主に親水性の
ものを用いることが好ましい。親水性バインダーとして
は透明か半透明の親水性バインダーが代表的であり、例
えばゼラチン、ゼラチン誘導体、セルロース誘導体、デ
ンプン、アラビアゴム等のような天然物質と、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド
重合体等の水溶性のポリビニル化合物のような合成重合
物質を含む。他の合成重合物質には、ラテックスの形
で、とくに写真材料の寸度安定性を増加させる分散状ポ
リビニル化合物がある。なお、バインダーを用いた感光
材料については、特開昭61−69062号公報に記載
がある。また、マイクロカプセルと共にバインダーを使
用した感光材料については、特開昭62−209525
号公報に記載がある。
【0044】感光材料に用いるスマッジ防止剤として
は、常温で固体の粒子状物が好ましい。具体例として
は、英国特許第1232347号明細書記載のでんぷん
粒子、米国特許第3625736号明細書等記載の重合
体微粉末、英国特許第1235991号明細書等記載の
発色剤を含まないマイクロカプセル粒子、米国特許第2
711375号明細書記載のセルロース微粉末、タル
ク、カオリン、ベントナイト、ろう石、酸化亜鉛、酸化
チタン、アルミナ等の無機物粒子等を挙げることができ
る。上記粒子の平均粒子サイズとしては、体積平均直径
で3乃至50μmの範囲が好ましく、5乃至40μmの
範囲がさらに好ましい。前述したように重合性化合物の
油滴がマイクロカプセルの状態にある場合には、上記粒
子はマイクロカプセルより大きい方が効果的である。感
光材料には種々の画像形成促進剤を用いることができ
る。
【0045】画像形成促進剤には塩基又は、塩基プレ
カーサーの移動の促進還元剤と銀塩との反応の促進
重合による色素供与性物質の不動化の促進などの機能が
有り物理化学的な機能からは前記の塩基または塩基プレ
カーサー、求核性化合物、オイル、熱溶剤、界面活性
剤、銀又は銀塩と相互作用をもつ化合物、酸素除去機能
を有する化合物等に分類される。ただしこれらの物質群
は一般に複合機能を有しており上記の促進効果のいくつ
かを合わせ持つのが普通である。これらの詳細について
は、米国特許4,678,739号第38〜40欄、特
開昭62−209443号等の明細書および公報に記載
がある。また特願平2−272878号記載の六価の金
属化合物も効果的である。
【0046】感光材料には帯電防止の目的で帯電防止剤
を使用することができる。帯電防止剤としてリサーチデ
ィスクロージャー誌1978年11月の第17643号
(27頁)等に記載されている。感光材料の感光層に、
ハレーションまたはイラジエーションの防止を目的とし
て、染料または顔料を添加してもよい。感光層に白色顔
料を添加した感光材料について特開昭63−29748
号公報に記載がある。
【0047】感光材料のマイクロカプセル中に加熱また
は光照射により脱色する性質を有する色素を含ませても
よい。上記加熱または光照射により脱色する性質を有す
る色素は、コンベンショナルな銀塩写真系におけるイエ
ローフィルターに相当するものとして機能させることが
できる。上記のように加熱または光照射により脱色する
性質を有する色素を用いた感光材料については、特開昭
63−974940号公報に記載がある。
【0048】本発明において種々のカブリ防止剤または
写真安定剤を使用することができる。その例としては、
RD17643(1978年)24〜25頁に記載のア
ゾール類やアザインデン類、特開昭59−168442
号記載の窒素を含むカルボン酸類およびリン酸類、ある
いは特開昭59−111636号公報記載のメルカプト
化合物およびその金属塩、特開昭62−87957号公
報に記載されているアセチレン化合物類などが用いられ
る。
【0049】感光材料には現像時の処理温度および処理
時間に対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停
止剤を用いることができる。ここでいう現像停止剤と
は、適正現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応
して膜中の塩基濃度を下げ現像を停止する化合物または
銀および銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物であ
る。具体的には、加熱により酸を放出する酸プレカーサ
ー、加熱により共存する塩基を置換反応を起す親電子化
合物、または含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物
およびその前駆体等が挙げられる。更に詳しくは特開昭
62−253159号(31)〜(32)頁、特開平1−724
79号、同1−3471号公報等に記載されている。
【0050】以上述べた以外に感光層中に含ませること
ができる任意の成分の例およびその使用態様について
も、上述した一連の感光材料に関する出願明細書、およ
びリサーチ・ディスクロージャー誌Vol.170、197
8年6月の第17029号(9〜15頁)に記載があ
る。感光材料に任意に設けることができる層としては、
受像層、発熱体層、帯電防止層、カール防止層、はくり
層、カバーシートまたは保護層、ハレーション防止層
(着色層)等を挙げることができる。
【0051】なお、発熱体層を用いた感光材料について
は特開昭61−294434号公報に、カバーシートま
たは保護層を設けた感光材料については特開昭62−2
10447号公報に、ハレーション防止層として着色層
を設けた感光材料については特開昭63−101842
号公報に、それぞれ記載されている。更に、他の補助層
の例およびその使用態様についても、上述した一連の感
光材料に関する公報中に記載がある。
【0052】本発明の感光材料を用いる画像形成方法に
おいては感光材料とともに受像材料を用いるのが一般的
である。以下に受像材料について説明する。なお詳細は
前記「公知技術第5号」149頁〜178頁に記載され
ている。受像材料は支持体のみでも良いが、支持体上に
受像層を設ける事が好ましい。受像材料の支持体として
は、特に制限はないが、感光材料の支持体と同じように
ガラス、紙、上質紙、バライタ紙、コート紙、キャスト
コート紙、合成紙、布、金属およびその類似体、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセチルセル
ロース、セルロースエステル、ポリビニルアセタール、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート等のフィルム、および樹脂材料やポリエチレン
等のポリマーによってラミネートされた紙等を挙げるこ
とができる。
【0053】なお、受像材料の支持体として、紙等の多
孔性の材料を用いる場合には、特開昭62−20953
0号公報記載の受像材料のように一定の平滑度を有して
いることが好ましい。また、透明な支持体を用いた受像
材料については、特開昭62−209531号公報に記
載がある。受像材料の受像層は、白色顔料、バインダ
ー、およびその他の添加剤より構成され白色顔料自身あ
るいは白色顔料の粒子間の空隙が重合性化合物の受容性
を増す。
【0054】受像層に用いる白色顔料としては、無機の
白色顔料として、例えば、酸化ケイ素、酸化チタン、酸
化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、等の酸
化物、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、ケイ酸カルシウム、水酸化マグネシウム、リン酸マ
グネシウム、リン酸水素マグネシウム等のアルカリ土類
金属塩、そのほか、ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミ
ニウム、硫化亜鉛、各糖クレー、タルク、カオリン、ゼ
オライト、酸性白土、活性白土、ガラス等が挙げられ
る。有機の白色顔料としては、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ベンゾグァナミン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂、
メラミン−ホルマリン樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げら
れる。これら白色顔料は単独でまたは併用して用いても
良いが、重合性化合物に対する吸油量の高いものが好ま
しい。
【0055】また、本発明の受像層に用いるバインダー
としては、水溶性ポリマー、ポリマーラテックス、有機
溶剤に可溶なポリマーなどが使用できる。水溶性ポリマ
ーとしては、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、メチルセルロース等のセル
ロース誘導体、ゼラチン、フタル化ゼラチン、カゼイ
ン、卵白アルブミン等の蛋白質、デキストリン、エーテ
ル化デンプン等のデンプン類、ポリビニルアルコール、
ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニ
ルピラゾール、ポリスチレンスルホン酸等の合成高分
子、その他、ローカストビーンガム、プルラン、アラビ
アゴム、アルギン酸ソーダ等が挙げられる。
【0056】ポリマーラテックスとして、例えば、スチ
レン−ブタジェン共重合体ラテツクス、メチルメタクリ
レート・ブタジェン共重合体ラテックス、アクリル酸エ
ステルおよび/またはメタクリル酸エステルの重合体ま
たは、共重合体ラテックス、エチレン・酢酸ビニル共重
合体ラテックス等が挙げられる。有機溶剤に可溶なポリ
マーとして、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂
等が挙げられる。
【0057】上記バインダーの使用法としては、二種以
上を併用することができ、さらに、二種のバインダーが
相分離を起こすような割合で併用することもできる。こ
のような使用法の例としては、特開平1−154789
号公報に記述がある。白色顔料の平均粒子サイズは0.
1〜20μ、好ましくは0.1〜10μであり、塗布量
は、0.1g〜60g、好ましくは、0.5g〜30g
の範囲である。白色顔料とバインダーの重量比は、顔料
1に対しバインダー0.01〜0.4の範囲が好まし
く、0.03〜0.3の範囲がさらに好ましい。
【0058】受像層には、バインダー、白色顔料以外に
も、以下に述べるようなさまざまな添加剤を含ませるこ
とができる。例えば、発色剤と顕色剤よりなる発色シス
テムを用いる場合には、受像層に顕色剤を含ませること
ができる。顕色剤の代表的なものとしては、フェノール
類、有機酸またはその塩、もしくはエステル等がある
が、色画像形成物質としてロイコ色素を用いた場合に
は、サリチル酸の誘導体の亜鉛塩が好ましく、中でも、
3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸亜鉛が好ま
しい。上記顕色剤は受像層に、0.1乃至50g/m2
範囲の塗布量で含まれていることが好ましい。更に好ま
しくは、0.5乃至20g/m2の範囲である。
【0059】受像層に熱可塑性化合物を含ませてもよ
い。受像層に熱可塑性化合物を含ませる場合は、受像層
そのものを熱塑性化合物微粒子の凝集体として構成する
ことが好ましい。上記のような構成の受像層は、転写画
像の形成が容易であり、かつ画像形成後、加熱すること
により光沢のある画像が得られるという利点を有する。
上記熱可塑性化合物については特に制限はなく、公知の
可塑性樹脂(プラスチック)およびワックス等から任意
に選択して用いることができる。ただし、熱可塑樹脂の
ガラス転移点およびワックスの融点は、200℃以下で
あることが好ましい。上記のような熱可塑性化合物微粒
子を含む受像層を有する受像材料については、特開昭6
2−280071号、同62−280739号各公報に
記載がある。
【0060】受像層には、光重合開始剤または熱重合開
始剤を含ませておいてもよい。受像材料を用いる画像形
成において、色画像形成物質は、未重合の重合性化合物
と共に転写される。このため、未重合の重合性化合物の
硬化処理(定着処理)を目的として、受像層に光重合開
始剤または熱重合開始剤を添加することができる。な
お、光重合開始剤を含む受像層を有する受像材料につい
ては特開昭62−161149号公報に、熱重合開始剤
を含む受像層を有する受像材料については特開昭62−
210444号公報にそれぞれ記載がある。
【0061】以下に本発明の画像形成方法における像様
に露光する工程、像様露光と同時、あるいは像様露光
後、該感光材料を、感光層を塗設していない支持体の面
から加熱する工程、および該感光材料の感光層を塗設し
た面と受像材料とを重ね合わせて加圧する工程等の一連
の工程について述べる。
【0062】上記像様に露光する工程における露光方法
としては、様々な露光手段を用いる事ができるが、一般
に可視光を含む輻射線の画像様露光によりハロゲン化銀
の潜像を得る。光源の種類や露光量は、ハロゲン化銀の
感光波長(色素増感を施した場合は、増感した波長)
や、感度に応じて選択することができる。
【0063】代表的な光源としては、低エネルギー輻射
線源として、自然光、紫外線、可視光、赤外線、蛍光
灯、タングステンランプ、水銀灯、ハロゲンランプ、キ
セノンフラッシュランプ、レーザー光源(ガスレーザ
ー、固体レーザー、化学レーザー、半導体レーザーな
ど)、発光ダイオード、プラズマ発光管、FOTなどを
挙げることができる。特殊な場合には、高エネルギー線
源であるX線、γ線、電子線などを用いることもでき
る。
【0064】本発明における感光材料は、特にフルカラ
ーの感光材料の場合には、複数のスペクトル領域に感光
性をもつマイクロカプセルより構成されているため対応
する複数のスペクトル線により画像露光することが必要
である。そのため上記光源は1種類でもよいし2種以上
を組み合わせて用いてもよい。光源の選択に際しては、
感光材料の感光波長に適した光源を選ぶことはもちろん
であるが、画像情報が電気信号を経由するかどうか、シ
ステム全体の処理速度、コンパクトネス、消費電力など
を考慮して選ぶことができる。
【0065】画像情報が電気信号を経由しない場合、例
えば風景や人物などの直接撮影、原画の直接的な複写、
リバーサルフィルム等のポジを通しての露光などの場合
には、カメラ、プリンターや引伸機のようなプリント用
の露光装置、複写機の露光装置などを利用することがで
きる。この場合、二次元画像をいわゆる1ショットで同
時露光することもできるし、スリットなどを通して走査
露光することもできる。原画に対して、引き伸ばしたり
縮小することもできる。この場合の光源はレーザーのよ
うな単色の光源ではなくタングステンランプ、蛍光灯の
ような光源を用いるか、複数の単色光源の組み合わせを
用いるのが通常である。
【0066】画像情報を電気信号を経由して記録する場
合には、画像露光装置としては、発光ダイオード、各種
レーザーを熱現像カラー感光材料の感色性に合わせて組
み合わせて用いてもよいし、画像表示装置として知られ
ている各種デバイス(CRT、液晶ディスプレイ、エレ
クトロルミネッセンスディスプレイ、エレクトロクロミ
ックディスプレイ、プラズマディスプレイなど)を用い
ることもできる。この場合、画像情報は、ビデオカメラ
や電子スチルカメラから得られる画像信号、日本テレビ
ジョン信号規格(NTSC)に代表されるテレビ信号、
原画をスキャナーなどで多数の画素に分割して得た画像
信号、磁気テープ、ディスク等の記録材料に蓄えられた
画像信号が利用できる。
【0067】カラー画像の露光に際しては、LED、レ
ーザー、蛍光管などを感材の感色性に合わせて組み合わ
せて用いるが、同じものを複数組み合わせ用いてもよい
し、別種のものを組み合わせて用いてもよい。感光材料
の感色性は写真分野ではR(赤)、G(緑)、B(青)
感光性が通常であるが、近年はUV、IRなどの組み合
わせで用いることも多く、光源の利用範囲が広がってき
ている。たとえば感光材料の感色性が(G、R、IR)
であったり、(R、IR(短波)、IR(長波))、
(UV(短波)、UV(中波)、UV(長波))、(U
V、B、G)などのスペクトル領域が利用される。光源
もLED2色とレーザーの組み合せなど別種のものを組
み合わせてもよい。上記発光管あるいは素子は1色毎に
単管あるいは素子を用いて走査露光してもよいし、露光
速度を速めるためにアレイになったものを用いてもよ
い。利用できるアレイとしては、LEDアレイ、液晶シ
ャッターアレイ、磁気光学素子シャッターアレイなどが
挙げられる。
【0068】先に記した画像表示装置としては、CRT
のようにカラー表示のものとモノクロ表示のものがある
が、モノクロ表示のものをカラーフィルターと組み合わ
せて数回の露光を行う方式を採用してもよい。既存の2
次元の画像表示装置は、FOTのように1次元化して利
用してもよいし1画面を数個に分割して走査と組み合せ
て利用してもよい。
【0069】上記の像様に露光する工程によって、マイ
クロカプセルに収容されたハロゲン化銀に潜像が得られ
る。本発明の画像形成方法においては、像様露光と同
時、あるいは像様露光後、該感光材料を熱現像するため
に、加熱する工程が含まれる。好ましくは感光材料の感
光層が塗設されていない支持体の面から加熱する事で熱
現像が行なわれる。
【0070】この加熱手段としては、特開昭61−29
4434号公報記載の感光材料のように、感光材料の感
光層が塗設されていない支持体上の面に発熱体層を設け
て加熱してもよい。さらに特開昭61−147244号
公報記載のように熱板、アイロン、熱ローラーを用いた
り、特開昭62−144166号公報記載のように、熱
ローラーとベルトの間に感光材料をはさんで加熱する方
法を用いてもよい。
【0071】すなわち該感光材料を、感光材料の面積以
上の表面積を有する発熱体と接触させて、全面を同時に
加熱しても良いし、より小さな表面積の発熱体(熱板、
熱ローラー、熱ドラムなど)と接触させ、それを走査さ
せて時間を追って全面が加熱されるようにしても良い。
また上記のように発熱体と感光材料とを直接接触する加
熱方法以外にも、電磁波、赤外線、熱風などを感光材料
にあてて非接触の状態で加熱する事もできる。
【0072】本発明の画像形成方法においては、該感光
材料の、感光層を塗設していない支持体上の面から加熱
することで熱現像が行なわれるが、この時、感光層の塗
設してある面の方は直接空気に接触していても良いが、
熱を逃がさないように保温するために、断熱材などでカ
バーしても良い。この場合感光層中に含まれているマイ
クロカプセルを破壊しないように、感光層には強い圧力
(10kg/cm2 以上)をかけない様にする事が好まし
い。
【0073】また加熱による熱現像は、像様露光と同時
または像様露光後行なわれるが、像様露光後0.1 秒以上
経過してから加熱する事が好ましい。加熱温度は一般に
60℃から250 ℃、好ましくは80℃から180 ℃であり、加
熱時間は0.1 秒から20秒の間であり、好ましくは、0.1
秒から 5秒の間である。
【0074】本発明の画像形成方法においては、感光層
上にポリマー画像を得た感光材料と受像材料を重ね合せ
た状態で加圧する工程により、未重合の重合性化合物を
受像材料に転写し、受像材料上に色画像を得ることがで
き、更に後露光することにより、上書きのインクのにじ
みのない画像を得ることができる。上記の加圧方法とし
ては、従来公知の方法を用いることができる。
【0075】例えば、プレッサーなどのプレス板の間に
感光材料と受像材料を挟んだり、ニップロールなどの圧
力ローラーを用いて搬送しながら加圧してもよい。ドッ
トインパクト装置などにより断続的に加圧してもよい。
また、高圧に加圧した空気をエアガン等により吹きつけ
たり、超音波発生装置、圧電素子などにより加圧するこ
ともできる。加圧に必要な圧力は500kg/cm2 以上、
好ましくは800kg/cm2 以上である。ただし、加圧時
40°〜120℃に加熱を併用する場合は500kg/cm
2 以下でもよい。
【0076】上記、後露光方法としては、従来公知の方
法を用いることができる。例えば、水銀ランプやキセノ
ンランプを用いて光照射してもよいし、太陽光や蛍光灯
のもとにさらしておいてもよい。本発明の感光材料は、
カラーの撮影およびプリント用感材、印刷感材、コンピ
ューターグラフィックハードコピー感材、複写機用感材
等の数多くの用途があり、本発明の画像形成方法によっ
てコンパクトで安価な複写機、プリンター、簡易印刷機
等の画像形成システムを作り上げる事ができる。
【0077】
【実施例】
実施例1 ハロゲン化銀乳剤(EB−1)の調製 石灰処理イナートゼラチン24gを蒸留水に添加し、4
0℃で1時間かけて溶解後KBr1gを加え、これに1
N硫酸を加えてpH3.2に調節した。
【0078】この液に(AGS−1)を10mg加えたの
ちI液およびII液を、75℃にて同時に15分かけて添
加した。さらに、III 液およびIV液を、75℃にて同時
に15分かけて添加した。添加終了後、pHを1NNa
OHで6.0にまたKBrを加えてpAgを9.4に調
節し、(AZ−1)1.9mgおよび(AZ−2)2.3
mgを加えて75℃で60分熟成した。熟成後(SB−
1)480mgを添加し、更に添加後20分で温度を35
℃にしたのち5分かけてKI 4.1gを含む水溶液2
00gを等流量で添加した。
【0079】この乳剤に(CK−1)1.1gを加えて
沈降させ水洗して脱塩したのち石灰処理ゼラチン6gを
加えて溶解し、さらに(ATR−3)の3.5%水溶液
1.5ccを加えpHを6.2に調節した。平均粒子サイ
ズ0.35μm、変動係数15%の単分散沃臭化銀乳剤
(EB−1)550gを調製した。
【0080】I液 AgNO3 40g 蒸留水 300cc II液 KBr 36.4g 蒸留水 300cc III 液 AgNO3 80g 蒸留水 300cc IV液 KBr 72.8g 蒸留水 550cc
【0081】ハロゲン化銀乳剤(EG−1)の調製 石灰処理イナートゼラチン24gを蒸留水に添加し、4
0℃で1時間かけて溶解後KBr1gを加え、これに1
N硫酸を加えてpH3.2に調節した。
【0082】この液に(AGS−1)を10mg加えたの
ちI液およびII液を、75℃にて同時に15分かけて添
加した。添加終了後、pHを1NNaOHで6.0にま
たKBrを加えてpAgを9.4に調節し、(AZ−
1)2.5mgおよび(AZ−2)3.3mgを加えて75
℃で60分熟成した。熟成後(SG−1)480mgを添
加し、更に添加後20分で温度を35℃にしたのち5分
かけてKI 4.1gを含む水溶液200gを等流量で
添加した。
【0083】この乳剤に(CK−1)1.1gを加えて
沈降させ水洗して脱塩したのち石灰処理ゼラチン6gを
加えて溶解し、さらに(ATR−3)の3.5%水溶液
1.5ccを加えpHを6.2に調節した。平均粒子サイ
ズ0.20μm、変動係数19%の単分散沃臭化銀乳剤
(EG−1)550gを調製した。
【0084】I液 AgNO3 80g 蒸留水 600cc II液 KBr 72.8g 蒸留水 600cc
【0085】ハロゲン化銀乳剤(ER−1)の調製 脱イオンゼラチン24gを蒸留水に添加し、40℃で1
時間かけて溶解後KBr1gを加え、これに1N硫酸を
加えてpH3.2に調節した。
【0086】この液に(AGS−1)を10mg加えたの
ちI液およびII液を、75℃にて同時に15分かけて添
加した。添加終了後、pHを1NNaOHで6.0にま
たKBrを加えてpAgを9.4に調節し、(AZ−
1)5.0mgおよび(AZ−2)6.5mgを加えて75
℃で60分熟成した。熟成後(SR−1)120mg、お
よび(SR−2)300mgを添加し、更に添加後20分
で温度を35℃にしたのち5分かけてKI 4.1gを
含む水溶液200gを等流量で添加した。
【0087】この乳剤に(CK−1)1.1gを加えて
沈降させ水洗して脱塩したのち脱イオンゼラチン6gを
加えて溶解し、さらに(ATR−3)の3.5%水溶液
1.5ccを加えpHを6.2に調節した。平均粒子サイ
ズ0.21μm、変動係数20%の単分散沃臭化銀乳剤
(ER−1)550gを調製した。
【0088】I液 AgNO3 80g 蒸留水 600cc II液 KBr 72.8g 蒸留水 600cc
【0089】
【化1】
【0090】
【化2】
【0091】(CK−1) ポリ(イソブチレン−コ−
マレイン酸モノナトリウム)
【0092】固体分散物(KB−1)の調製 300mlの分散コンテナ中に石灰処理ゼラチンの5.4
%水溶液110g、ポリエチレングリコール(平均分子
量2000)の5%水溶液20g、塩基プレカーサー
(BG−1)70gおよび直径0.5〜0.75mmのガ
ラスビーズ200mlを加え、ダイノミルを用いて300
0r.p.m.にて30分間分散し、2N硫酸でpHを6.5
に調整して粒径1.0μm以下の塩基プレカーサー(B
G−1)の固体分散物(KB−1)を得た。
【0093】
【化3】
【0094】顔料分散物(GY−1)調製 重合性化合物(MN−1)255gに、クロモファイン
エロー5900(商品名、大日精化(株)製)45gを
混ぜ、アイガー・モーターミル(アイガー・エンジニア
リング社製)を使用して毎分5000回転で1時間攪拌
し、分散物(GY−1)を得た。 重合性化合物(MN−1) 特開昭64−68339号合成実施例1記載の化合物
(日本化薬(株)製)
【0095】顔料分散物(GM−1)の調製 重合性化合物(MN−1)270gに、ルビンF6B
(商品名、ヘキスト社製)30gを混ぜ、アイガー・モ
ーターミル(アイガー・エンジニアリング社製)を使用
して毎分5000回転で1時間攪拌し、分散物(GM−
1)を得た。
【0096】顔料分散物(GC−1)の調製 重合性化合物(MN−1)255gに、銅フタロシアニ
ン(CI Pigment 15)45g、ソルスパース500
0(ICI社製)1.13g、ソルスパース24000
(ICI社製)3.37gを混ぜ、アイガー・モーター
ミル(アイガー・エンジニアリング社製)を使用して毎
分5000回転で1時間攪拌し、分散物(GC−1)を
得た。
【0097】感光性組成物(PB−1)の調製 顔料分散物(GY−1)45gに(1P−4)の(SV
−1)10%(重量%)溶液を9g、(RD−1)2.
3g、(RD−3)3.1g、(FF−3)の(SV−
1)0.5%(重量%)溶液を2gおよび(ST−1)
0.5gを加え、溶解させて油性溶液を調製した。この
溶液にハロゲン化銀乳剤(EB−1)7.6gと、固体
分散物(KB−1)24gを加え、60℃に保温しなが
ら、40φのディゾルバーを用いて毎分10000回転
で5分間攪拌し、W/Oエマルジョンの感光性組成物
(PB−1)を得た。
【0098】感光性組成物(PG−1)調製 顔料分散物(GM−1)45gに(1P−4)の(SV
−1)10%(重量%)溶液を9g、(RD−1)2.
3g、(RD−3)3.1g、(FF−3)の(SV−
1)0.5%(重量%)溶液を2gおよび(ST−1)
0.5gを加え、溶解させて油性溶液を調製した。この
溶液にハロゲン化銀乳剤(EG−1)7.6gと、固体
分散物(KB−1)24gを加え、60℃に保温しなが
ら、40φディゾルバーを用いて毎分10000回転で
5分間攪拌し、W/Oエマルジョンの感光性組成物(P
G−1)を得た。
【0099】感光性組成物(PR−1)調製 顔料分散物(GC−1)45gに、(1P−4)の(S
V−1)10%(重量%)溶液を9g、(RD−1)
2.3g、(RD−2)3.1g、(FF−3)の(S
V−1)0.5%(重量%)溶液を2gおよび(ST−
1)0.5gを加え、溶解させて油性溶液を調製した。
【0100】この溶液にハロゲン化銀乳剤(ER−1)
7.6gと、固体分散物(KB−1)24gを加え、5
0℃に保温しながら、40φディゾルバーを用いて毎分
10000回転で5分間攪拌し、W/Oエマルジョンの
感光性組成物(PR−1)を得た。
【0101】
【化4】
【0102】
【化5】
【0103】
【化6】
【0104】感光性マイクロカプセル分散液(CB−
1)の調製 ポリマー(2P−4)の15%水溶液4gに水を46g
加え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調製した。
この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液50gを
加え、60℃で30分間混合した。この混合液を上記感
光性組成物(PB−1)に加え、40φディゾルバーを
用いて60℃で毎分6000回転で20分間攪拌し、W
/O/Wエマルジョンの状態の乳化物を得た。別に、メ
ラミン31.5gにホルムアルデヒド37%水溶液を5
2.2gおよび水170.3gを加え、60℃に加熱
し、30分間攪拌して透明なメラミン・ホルムアルデヒ
ド初期縮合物の水溶液を得た。
【0105】この初期縮合物25gを、40℃に冷却し
た上記W/O/Wエマルジョンの状態の乳化物に加え、
プロペラ羽根で1200rpm で攪拌しながら2N硫酸を
用いてpH5.0に調整した。次いで、この液を30分
間で70℃になるよう昇温し、更に30分間攪拌した。
これに尿素の40%水溶液を10.3g加え、2N硫酸
でpHを3.5に合わせ、更に40分間、70℃での攪
拌を続けた。この液を40℃に冷却後κ−カラギーナン
の3%水溶液9gを加え、10分間攪拌し、2Nの水酸
化ナトリウム水溶液を用いてpH6.5に調整して、感
光性マイクロカプセル分散液(CB−1)を調製した。
【0106】感光性マイクロカプセル分散液(CG−
1)の調製 ポリマー(2P−4)の15%水溶液4gに水を36g
加え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調整した。
この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液60gを
加え、60℃で30分間混合した。この混合液に上記感
光性組成物(PG−1)に加え、40φディゾルバーを
用いて60℃で毎分6000回転で20分間攪拌し、W
/O/Wエマルジョンの状態の乳化物を得た。 ポリマー(2P−4) ポリビニルベンゼンスルフィン
酸カリウム−コ−アクリルアミド ポリマー(2P−2) ポリビニルピロリドンK−90 ポリマー(PC−3) PVA KL318 (クラレ製、カルボ
キシ変成 PVA)
【0107】ポリマー(2P−4)の15%水溶液4g
に水を46g加え、混合した液を2N硫酸でpH5.0
に調整した。この液にポリマー(2P−2)の10%水
溶液50gを加え、60℃で30分間混合した。この混
合液に上記感光性組成物(PR−1)を加え、40φデ
ィゾルバーを用いて60℃で毎分6000回転で20分
間攪拌し、エマルジョンの状態の乳化物を得た。別に、
メラミン31.5gにホルムアルデヒド37%水溶液を
52.2gおよび水170.3gを加え、60℃に加熱
し、30分間攪拌して透明なメラミン・ホルムアルデヒ
ド初期縮合物の水溶液を得た。
【0108】この初期縮合物25gを、40℃に冷却し
た上記エマルジョンの状態の乳化物に加え、プロペラ羽
根で1200rpm で攪拌しながら2N硫酸を用いてpH
5.0に調整した。次いで、この液を30分間で70℃
になるよう昇温し、更に30分間攪拌した。これに尿素
の40%水溶液を10.3g加え、2N硫酸でpHを
3.5に合わせ、更に40分間、70℃での攪拌を続け
た。この液を40℃に冷却後Κ−カラギーナンの3%水
溶液9gを加え、10分間攪拌し、2Nの水酸化ナトリ
ウム水溶液を用いてpH6.5に調整して、感光性カプ
セル分散液(CG−1)を調製した。
【0109】次いで(CB−1)の調製において、(P
B−1)の代わりに(PR−1)を用いる以外は同様に
して感光性マイクロカプセル分散液(CR−1)を調整
した。
【0110】高沸点有機化合物カプセル(HC−1)の
調製 ポリマー(2P−4)の15%水溶液4gに水を36g
加え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調整した。
この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液60gを
加え、60℃で30分間混合した。この混合液に重合性
化合物(MN−1)を45g加え、40φディゾルバー
を用いて60℃で毎分6000回転で20分間攪拌し、
エマルジョンの状態の乳化物を得た。次いで感光性マイ
クロカプセル分散物(CB−1)の調製で、感光性組成
物(PB−1)の代わりに重合性化合物(MN−1)を
使用した以外は、同様にして高沸点有機化合物カプセル
分散液(HC−1)を調製した。
【0111】高沸点有機化合物カプセル(HC−2)の
調製 高沸点有機化合物として(MN−1)45gに、2,2
−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン8.1gを
加え、溶解させて油性溶液(YU−1)を調製した。ポ
リマー(2P−4)の15%水溶液4gに水を36g加
え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調整した。こ
の液にポリマー(2P−2)の10%水溶液60gを加
え、60℃で30分間混合した。この混合液に油性溶液
性組成物(YU−1)を45g加え、40φディゾルバ
ーを用いて60℃で毎分6000回転で20分間攪拌
し、エマルジョンの状態の乳化物を得た。次いで感光性
マイクロカプセル分散物(CB−1)の調製で、感光性
組成物(PB−1)の代わりに油性溶液組成物(YU−
1)を使用した以外は、同様にして高沸点有機化合物カ
プセル分散液(HC−2)を調製した。
【0112】高沸点有機化合物カプセル(HC−3)の
調製 高沸点有機化合物として(MN−1)45gに、クロロ
メチルベンゾフェノン8.1gを加え、溶解させて油性
溶液(YU−2)を調製した。ポリマー(2P−4)の
15%水溶液4gに水を36g加え、混合した液を2N
硫酸でpH5.0に調整した。この液にポリマー(2P
−2)の10%水溶液60gを加え、60℃で30分間
混合した。この混合液に油性溶液性組成物(YU−2)
を45g加え、40φディゾルバーを用いて60℃で毎
分6000回転で20分間攪拌し、エマルジョンの状態
の乳化物を得た。次いで感光性マイクロカプセル分散物
(CB−1)の調製で、感光性組成物(PB−1)の代
わりに油性溶液組成物(YU−2)を使用した以外は、
同様にして高沸点有機化合物カプセル分散液(HC−
3)を調製した。
【0113】感光材料101−103の作成 本発明の感光性マイクロカプセル(CB−1)を15
g、(CG−1)を15g、(CR−1)を15gを取
り出し、各々攪拌せずに40℃に加熱して溶解させた後
混合し、界面活性剤(WW−1)の5%水溶液6.5
g、界面活性剤(WW−2)の1%水溶液8g、(HC
−1)分散物を15gと加水15ccを加え、40℃で1
0分間攪拌して混合した。この液を44μmメッシュの
濾布で濾過してカプセル塗布液101を調製した。
【0114】
【化7】
【0115】この塗布液を厚さ12μのポリエチレンテ
レフタレートフィルムにアルミニウムを蒸着した支持体
のアルミニウム蒸着面に、エクストルージョン法によ
り、塗布量100cc/m2となるよう塗布し、60℃で乾
燥後、25℃、65%の条件で塗布面が内側になるよう
巻き取り、感光材料101を作成した。感光材料101
の分散物(HC−1)の代わりに(HC−2)、(HC
−3)を用いること以外は同様にして、感光材料10
2、103を調製した。
【0116】受像材料(RS−1)の作成 炭酸カルシウム(PC700、白石工業(株)製)24
0g、界面活性剤(ポイズ520、花王(株)製)5.
6g、および水354.4mlを攪拌混合したのち、分散
機(商品名:ウルトラディスパーザー(LK−41
型)、ヤマト科学製)を用いて毎分8000回転で3分
間分散した。この分散液52gと、10%ポリビニルア
ルコール(PVA−117、(株)クラレ製)水溶液4
0gとを混合し、さらに界面活性剤(WW−3)の1%
水溶液4mlおよび水22mlを加え、受像層形成用塗布液
を調製した。
【0117】この塗布液を秤量80g/m2の紙支持体
(JIS−P−8207により規定される繊維長分布と
して24メッシュ残分の重量%と42メッシュ残分の重
量%との和が30乃至60%であるような繊維長分布を
有する原紙を用いて紙支持体〔特開昭63−18623
9号公報参照〕)上に65g/m2となるように均一に塗
布した後、60℃乾燥して受像材料(RS−1)を作成
した。
【0118】
【化8】
【0119】画像形成 色温度3100°Kに調節したハロゲンランプを用い、
黒色の銀像で濃度を連続的に0〜4.0まで透過濃度が
変化しているウェッジを通し5000lux 、1秒の露光
条件にて露光した。露光後すぐに、該感光材料の塗布さ
れた面の反対側を150℃に加熱したドラムに密着させ
て1.0秒間熱現像した。8秒後、受像材料(RS−
1)と塗布面同士を重ね合わせて3.2cm/秒の速度
で、径3cm、200kg/cm2 (表面温度 65℃)の加
圧ローラーに通し、通過後すぐに感光材料から受像材料
を剥離した。
【0120】剥離後、受像材料の画像面に対して400
w高圧水銀ランプを用いて30秒間光照射した。
【0121】感光材料101−103を上記処理条件で
処理した。受像紙をX−Rite310でグレー部の反
射濃度を測定した。また、色写りについては、市販のコ
ピー用紙と画像面を重ね合わせてエンピツで文字を書
き、コピー用紙に画像の色が写る度合いを評価した。ま
た、インクのにじみについては、転写後の受像紙にボー
ルペンで文字を書き、室温で約1カ月経時した際のにじ
みを視覚判定した。これらの結果を表1に示す。
【0122】
【表1】
【0123】表1の結果より、本発明の感光材料はディ
スクリミネイションの優れた画像が得られ、かつ他の紙
への色写りがなく、画像形成後に書いたインクのにじみ
がないと言う特徴を兼ね備えたものであることがわか
る。
【0124】実施例2 高沸点有機化合物カプセル(HC−4)の調製 ポリマー(2P−4)の15%水溶液4gに水を36g
加え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調整した。
この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液60gを
加え、60℃で30分間混合した。この混合液にトリシ
クロヘキシルフォスフェートを45g加え、40φディ
ゾルバーを用いて60℃で毎分6000回転で20分間
攪拌し、エマルジョンの状態の乳化物を得た。次いで感
光性マイクロカプセル分散物(CB−1)の調製で、感
光性組成物(PB−1)の代わりにトリシクロヘキシル
フォスフェートを使用した以外は、同様にして高沸点有
機化合物カプセル分散液(HC−4)を調製した。
【0125】高沸点有機化合物カプセル(HC−5)の
調製 高沸点有機化合物としてトリシクロヘキシルフォスフェ
ート45gに、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセ
トフェノン8.1gを加え、溶解させて油性溶液(YU
−3)を調製した。ポリマー(2P−4)の15%水溶
液4gに水を36g加え、混合した液を2N硫酸でpH
5.0に調整した。この液にポリマー(2P−2)の1
0%水溶液60gを加え、60℃で30分間混合した。
この混合液に油性溶液性組成物(YU−1)を45g加
え、40φディゾルバーを用いて60℃で毎分6000
回転で20分間攪拌し、エマルジョンの状態の乳化物を
得た。次いで感光性マイクロカプセル分散物(CB−
1)の調製で、感光性組成物(PB−1)の代わりに油
性溶液組成物(YU−3)を使用した以外は、同様にし
て高沸点有機化合物カプセル分散液(HC−5)を調製
した。
【0126】感光材料104、105の作成 感光材料101の分散物(HC−1)の代わりに(HC
−4)、(HC−5)を用いること以外は同様にして、
感光材料104、105を調製した。感光材料104,
105を実施例1の処理条件で処理し、感光材料101
−103と同様の評価を行った。その結果を表2に示
す。
【0127】
【表2】
【0128】高沸点有機化合物として、非重合性化合物
を用いても本発明を用いることにより他の紙への色写り
がなく、画像形成後に書いたインクのにじみ等の弊害が
削除することができることがわかった。
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】
【実施例】 実施例1 ハロゲン化銀乳剤(EB−1)の調製 石灰処理イナートゼラチン24gを蒸留水900mlに
添加し、40℃で1時間かけて溶解後KBr1gを加
え、これに1N硫酸を加えてpH3.2に調節した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】ハロゲン化銀乳剤(EG−1)の調製 石灰処理イナートゼラチン24gを蒸留水900mlに
添加し、40℃で1時間かけて溶解後KBr1gを加
え、これに1N硫酸を加えてpH3.2に調節した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】ハロゲン化銀乳剤(ER−1)の調製 脱イオンゼラチン24gを蒸留水900mlに添加し、
40℃で1時間かけて溶解後KBr1gを加え、これに
1N硫酸を加えてpH3.2に調節した。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくともハロゲン化銀、還
    元剤、重合性化合物、色画像形成物質を収容した感光性
    マイクロカプセルおよび、その外に光重合開始剤を溶解
    させた高沸点有機化合物を有することを特徴とする熱現
    像感光材料。
  2. 【請求項2】 光重合開始剤が感光材料中の重合性化合
    物に対して、0.01−30重量%の範囲であり、高沸
    点有機化合物が重合性化合物または高沸点有機溶媒であ
    ることを特徴とする請求項1記載の熱現像感光材料。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の熱現像感光材料を像様
    露光と同時に、または像様露光後に重合性化合物の重合
    化処理を行ない、重合化処理を行なった感光材料に受像
    材料を重ね合せた状態で加圧することにより未硬化のマ
    イクロカプセルより、その内相を受像材料に転写し、そ
    して受像材料に光照射することを特徴とする画像形成方
    法。
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