JPH06148876A - 熱現像感光材料 - Google Patents

熱現像感光材料

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JPH06148876A
JPH06148876A JP29461692A JP29461692A JPH06148876A JP H06148876 A JPH06148876 A JP H06148876A JP 29461692 A JP29461692 A JP 29461692A JP 29461692 A JP29461692 A JP 29461692A JP H06148876 A JPH06148876 A JP H06148876A
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JP29461692A
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English (en)
Inventor
Takayuki Ito
孝之 伊藤
Masato Yamada
真人 山田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】支持体上に少なくともハロゲン化銀、還元剤、
重合性化合物、色画像形成物質、及び塩基プレカーサー
を収容したマイクロカプセルを含有した感光層を有する
熱現像感光材料において、一般式(1) あるいは一般式
(2) で表わされる現像抑制剤前駆体を少なくとも一種含
むことを特徴とする熱現像感光材料。 【化1】 【効果】本発明の熱現像感光材料は、現像温度及び現像
時間の変動に対する画像濃度の変動が小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱現像温度および熱現
像時間の変動によりもたらされる画像の変動が小さい熱
現像感光材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光性ハロゲン化銀、還元剤、重合性化
合物およびバインダーからなる感光層を支持体上に担持
してなる感光材料を画像露光して潜像を形成し、ついで
熱現像によりハロゲン化銀の潜像の形成された部分に高
分子化合物を形成する画像形成方法が特開昭61−69
062号に記載されている。さらに、ハロゲン化銀、還
元剤、色像形成物質および重合性化合物がマイクロカプ
セル(感光性マイクロカプセル)に収容されてなる感光
材料が、特開昭61−275742号および同61−2
78849号公報に記載されている。上記構成の感光材
料を用いた画像形成方法としては、まず像様露光して潜
像を形成させた後、これを熱現像することにより、潜像
が形成された部分の重合性化合物を重合させ、さらに該
感光材料を、受像層を有する受像材料と重ね合わせ、こ
の状態で加圧し未重合の重合性化合物とともに色画像形
成物質を受像材料に転写し、受像材料上に転写画像を得
るという方法が一般に用いられている。
【0003】以上の感光材料において、コントラストの
優れた画像を得るために還元剤としてヒドラジン誘導体
が一般に用いられている。一方、上記画像形成方法の現
像処理における現像あるいは重合反応はアルカリ性の条
件下で円滑に進行する。このため塩基または塩基プレカ
ーサーを含有する感光材料については特開昭62−26
4041号に記載されている。この場合、塩基または塩
基プレカーサーは感光性マイクロカプセルに収容されて
いることが望ましい。
【0004】塩基プレカーサーをマイクロカプセル内に
含むことを特徴とする感光材料については、特開昭64
−32251号、特開平1−263641号、同2−1
46041号、同1−263641号等各公報に記載が
あり、固体状の塩基プレカーサーをマイクロカプセル内
に収容している。このように、塩基または塩基プレカー
サーをマイクロカプセル内に収容することにより、画像
形成は促進され、鮮明な画像を短時間で与える感光材料
が得られるが、この場合、塩基をマイクロカプセル内に
収容すると、感光材料の保存経時による劣化が著しくな
るため、塩基ではなく塩基プレカーサーをマイクロカプ
セル内に収容することが好ましい。
【0005】このような感材では、熱現像時加熱によ
り、塩基プレカーサーが分解し塩基が発生し還元剤を解
離させる。解離した還元剤は潜像が形成された部分(以
後露光部と言う)の銀を現像し、これをひきがねとし
て、重合性化合物を重合させる。熱現像の適性温度およ
び適性時間は、上記感光材料の設計により異なり、任意
に決められ、熱現像装置の現像温度と現像時間が設定さ
れる。
【0006】上記感材の熱現像処理に於て、一般に、現
像温度が適性温度より高温側にずれた場合、露光部の銀
現像速度はより速くなり、また未露光部に於いても銀現
像が進む。一方、低温側にずれた場合には、銀現像速度
が相対的に遅くなる。このような温度による銀現像速度
の変動は、画像形成に大きな影響を及ぼす。高温側への
ずれは、未露光部の濃度を低下させ、低温側へのずれは
露光部の最低濃度を増加させる。
【0007】現像時間が適性現像時間より長くなると、
未露光部での銀現像が進み、濃度の低下をもたらす。一
方、適性時間より短い現像時間では、露光部の銀現像が
十分に進まず、露光部での最低濃度を増加させる。熱現
像装置に於いて、感材を加熱するために、特開昭61−
147244号公報記載のように熱板、アイロン、熱ロ
ーラーを用いたり、特開昭62−144166号公報記
載のように、熱ローラーとベルトの間に感光材料を挟ん
で加熱する方法が知られている。一定の画像を得るため
には、感材を常に適性温度と適性時間で加熱することが
望ましいが、装置の簡易化、及び低コスト化の観点から
限界がある。
【0008】従って、ある許容温度範囲内で、画像の変
動が小さい感材の開発が、熱現像装置の設計をより簡易
にかつ安価に設計するために望まれている。熱現像温度
及び現像時間の変動による画像の変動を抑制するための
技術として、「公知技術第5号」(アズテック有限会
社、1991年3月22日発行)98頁〜107頁に、
塩基を中和または塩基と反応して膜中の塩基濃度を下げ
現像を抑制する酸プレカーサー、または親電子剤、銀お
よび銀塩と相互作用して現像を抑制する現像抑制剤及び
その前駆体が提案されている。しかし、効果が十分なも
のは、保存安定性が悪く、また保存安定性に優れるもの
は、効果が小さいなど、これらのプレカーサーの中に
は、実用上満足のいくものはなかった。保存時には、感
材中で安定に存在し、現像時に現像温度に応じて現像を
抑制するための技術が強く望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、現像
温度及び現像時間の変動による画像濃度の変動が小さい
熱現像感光材料を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、支持体上に少なくともハロゲン化銀、還元
剤、重合性化合物、色画像形成物質、及び塩基プレカー
サーを収容したマイクロカプセルを含有した感光層を有
する熱現像感光材料において、一般式(1) あるいは一般
式(2) で表される現像抑制剤前駆体を少なくとも一種含
有することにより、上記課題が解決できることを見出し
た。一般式(1)
【0011】
【化3】
【0012】一般式(1) において、R1 は水素原子また
は下記(A)〜(C)中から選ばれた基をあらわす。 −SO2 11 (A) −COR11 (B) −POR11(R12) (C) ここでR11およびR12は同じであっても異なっていても
よく、それぞれアルキル基、シクロアルキル基、アルケ
ニル基、アラルキル基、アリール基、複素環基、アルキ
ルオキシ基、アリールオキシ基およびアミノ基の中から
選ばれた基をあらわす。またR11とR12は互いに連結し
て5員または6員環を形成してもよい。Qは水素原子、
アルキル基、またはアリール基をあらわす。Xは、ヘテ
ロ原子を介してCに結合している2価の連結基を表わ
し、nは0または1を表わす。Aは、Aのヘテロ原子を
介してXに結合している現像抑制剤を表わす。Zは、ベ
ンゼン環またはナフタレン環を形成するのに必要な原子
群を表わす。一般式(2)
【0013】
【化4】
【0014】一般式(2) において、R1 、Q、X、およ
びAは一般式(1) と同義である。R 2 およびR3 は同じ
であっても異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、
ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ
基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、
カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、およびシアノ基を表わす。
【0015】以下本発明の現像抑制剤前駆体について詳
細に説明する。一般式(1) において、R1 は水素原子ま
たは下記(A)〜(C)中から選ばれた基を表わす。 −SO2 11 (A) −COR11 (B) −POR11(R12) (C)
【0016】ここでR11およびR12は同じであっても異
なっていてもよく、それぞれ、炭素数18以下のアルキ
ル基(置換されていてもよい。例えばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、
2−エチルヘキシル基、n−デシル基、n−ドデシル基
等)、炭素数5〜10のシクロアルキル基(置換されて
いてもよい。例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル
基等)、炭素数18以下のアルケニル基(置換されてい
てもよい。例えばビニル基、アリル基、クロチル基、ス
チリル基等)、炭素数18以下のアラルキル基(置換さ
れていてもよい。例えばベンジル基、β−フェニルエチ
ル基等)、炭素数18以下のアリール基(置換されてい
てもよい。例えばフェニル基、ナフチル基、4−クロロ
フェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、4−メトキ
シカルボニルフェニル基等)、炭素数18以下の複素環
基(置換されていてもよい。酸素、窒素、硫黄をヘテロ
原子として含む5員または6員の複素環基が好ましい。
例えばピリジル基、フリル基、チエニル基、ピロール
基、インドリル基等)、炭素数18以下のアルキルオキ
シ基(置換されていてもよい。例えば、メトキシ基、エ
トキシ基、n−ブトキシ基、n−ドデシルオキシ基、i
−プロピルオキシ基等。)、炭素数18以下のアリール
オキシ基(置換されていてもよい。例えば、フェニルオ
キシ基、ナフチルオキシ基、p−メトキシフェニルオキ
シ基、m−メチルフェニルオキシ基等)、炭素数18以
下のアミノ基(置換されていても良い。例えばアミノ
基、N−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、
N,N−ジオクチルアミノ基等)。
【0017】置換アルキル基、置換シクロアルキル基、
置換アルケニル基、置換アルコキシ基の好ましい置換基
としては、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキ
シ基、シアノ基、アルキルもしくはアリールチオ基、置
換もしくは無置換のカルバモイル基、アルキルもしくは
アリールスルホニル基、アルキル基またはアリール基で
置換された2置換アミノ基、水酸基、カルボキシル基、
スルホ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基等があ
る。
【0018】置換アラルキル基、置換アリール基、置換
複素環基、置換アリールオキシ基の好ましい置換基とし
ては、置換または無置換のアルキル基、置換または無置
換のアルコキシ基、置換または無置換のアリール基、ハ
ロゲン原子、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、シ
アノ基、ニトロ基、アルキルまたはアリールチオ基、ア
ルキルまたはアリールスルホニル基、カルボニルオキシ
基、水酸基、置換または無置換のカルバモイル基、置換
または無置換のスルファモイル基、アルキル基またはア
リール基で置換された二置換アミノ基、カルボキシル
基、スルホ基、アルキルまたはアリールオキシカルボニ
ル基等が挙げられる。
【0019】置換アミノ基の置換基としては、アルキル
基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、
アリール基等であり、これらは上記のような置換基を有
してもよい。
【0020】Qは水素原子、アルキル基、またはアリー
ル基をあらわし、アルキル基、及びアリール基の好まし
い例としては、先にR11及びR12の項で挙げた例と同様
の例が挙げられる。好ましくはQは水素原子である。
【0021】Xは2価の連結基を表わし、連結基中のヘ
テロ原子(例えば、硫黄原子、窒素原子、酸素原子等)
を介して結合しており、熱現像時X−Aとして開裂した
後、速やかにAを放出する基を表わす。
【0022】この様な連結基としては、特開昭54−1
45135号公報(英国特許公開2,010,818A
号)、米国特許第4,248,962号、同4,40
9,323号、英国特許第2,096,783号に記載
の分子内閉環反応によりAを放出するもの、英国特許第
2,072,363号、特開昭57−154,234号
明細書等に記載の分子内電子移動によってAを放出する
もの、特開昭57−179,842号等に記載の炭酸ガ
スの脱離を伴ってAを放出するもの、あるいは特開昭5
9−93422号に記載のホルマリンの脱離を伴ってA
を放出するもの等の連結基を挙げることができる。X1
としてどのようなものを用いるかは、Aの放出のタイミ
ング、放出のコントロール、用いられるAの種類などに
応じて選択して用いられる。nは0または1である。
【0023】Aはヘテロ原子を介してXに結合している
現像抑制剤である。用いることのできる現像抑制剤とし
ては、たとえばシー・イー・ケー・ミース(C.E.K.Mee
s) 及びテー・エッチ・ジェームス(T.H.James) 著「ザ
・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス
(The Theory of the Photographic Process) 」第3
版、1966年、マクミラン(Macmillan)社刊、344
頁〜346頁などに記載されている。具体的にはメルカ
プトテトラゾール類、メルカプトトリアゾール類、メル
カプトイミダゾール類、メルカプトピリミジン類、メル
カプトベンズイミダゾール類、メルカプトベンズチアゾ
ール類、メルカプトベンズオキサゾール類、メルカプト
チアジアゾール類、ベンズトリアゾール類、ベンズイミ
ダゾール類、インダゾール類、アデニン類、グアニン類
等を挙げることができる。
【0024】Zはベンゼン環またはナフタレン環を形成
するのに必要な原子群を表わす。ベンゼン環及びナフタ
レン環はそれぞれ1〜4、1〜6つの置換基が結合して
いてもよい。好ましい置換基としては、置換または無置
換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置
換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のア
リール基、ハロゲン原子、アシルアミノ基、シアノ基、
ニトロ基、アルキルまたはアリールチオ基、アルキルま
たはアリールスルホニル基、スルホニルアミノ基、置換
または無置換のカルバモイル基、置換または無置換のス
ルファモイル基、アルキル基またはアリール基で置換さ
れた二置換アミノ基、カルボキシ基、スルホ基、アルキ
ルまたはアリールオキシカルボニル基等が挙げられる。
【0025】一般式(2) において、R1 、Q、X、およ
びAは一般式(1) と同義である。
【0026】R2 およびR3 は同じであっても異なって
いてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン(フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素)原子、炭素数18以下のアルキル基
(置換されていてもよい。例えばメチルエチル基、n−
プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、2−エチ
ルヘキシル基、n−デシル基、n−ドデシル基等)、炭
素数18以下のアリール基(置換されていてもよい。例
えば、フェニル基、ナフチル基、p−トルイル基、p−
メトキシフェニル基等)、炭素数18以下のアルコキシ
基(置換されていてもよい。例えばメトキシ基、エトキ
シ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基等)、アミノ
基(置換されていてもよい。例えばアミノ基、N,N−
ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N,N
−ジオクチルアミノ基等)、
【0027】アシルアミノ基(置換されていてもよい。
例えばアセチルアミノ基、ヘキサノイルアミノ基、ベン
ゾイルアミノ基等)、スルホニルアミノ基(置換されて
いてもよい。例えば、メタンスルホニルアミノ基、エタ
ンスルホニルアミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ基、
p−トルエンスルホニルアミノ基等)、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基(置換されていてもよい。
例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、
n−ブトキシカルボニル基、等)、カルバモイル基(置
換されていてもよい。例えば、N−メチルカルバモイル
基、N,N−ジエチルカルバモイル基、N,N−ジブチ
ルカルバモイル基等)、スルファモイル基(置換されて
いてもよい。例えば、N−メチルスルファモイル基、
N,N−ジエチルスルファモイル基、N,N−ジオクチ
ルスルファモイル基等)及びシアノ基を表わす。
【0028】置換アルキル基、置換アリール基、置換ア
ルコキシ基、置換アルコキシカルボニル基の好ましい置
換基としては、置換または無置換のアルコキシ基、置換
または無置換のアリール基、ハロゲン原子、アシルアミ
ノ基、スルホニルアミノ基、シアノ基、ニトロ基、アル
キルまたはアリールチオ基、アルキルまたはアリールス
ルホニル基、カルボニルオキシ基、水酸基、置換または
無置換のカルバモイル基、置換または無置換のスルファ
モイル基、アルキル基またはアリール基で置換された二
置換アミノ基、カルボキシル基、スルホ基、アルキルま
たはアリールオキシカルボニル基等が挙げられる。置換
アリール基の場合は置換または無置換のアルキル基が置
換されていてもよい。
【0029】置換アミノ基、置換アシルアミノ基、置換
スルホニルアミノ基、置換カルバモイル基、置換スルフ
ァモイル基の置換基としてはアルキル基、アリール基で
ある。またこれらは上記の置換基で置換されていてもよ
い。本発明の現像抑制剤前駆体は特開昭61−2691
48及び特願昭59−268925記載の方法により合
成することができる。以下に本発明の現像抑制剤前駆体
の具体的化合物例を挙げるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0030】
【化5】
【0031】
【化6】
【0032】
【化7】
【0033】
【化8】
【0034】
【化9】
【0035】
【化10】
【0036】
【化11】
【0037】
【化12】
【0038】
【化13】
【0039】
【化14】
【0040】
【化15】
【0041】
【化16】
【0042】
【化17】
【0043】
【化18】
【0044】
【化19】
【0045】
【化20】
【0046】
【化21】
【0047】本発明において、現像抑制剤前駆体は、全
銀量に対して0.01〜50%の範囲で用いられること
が好ましく、0.1〜10%であることがより好まし
い。これらの現像抑制剤前駆体は二種以上を併用するこ
ともできる。また他の種類の現像抑制剤を併用すること
もできる。併用することのできる現像抑制剤は、特開昭
62−253159号(31)〜(32)頁、及び前記「公知技
術第5号」98頁〜107頁に詳細に記載されている。
本発明の現像抑制剤前駆体は、感光層中に含有すること
が好ましく、特にハロゲン化銀を含有するマイクロカプ
セルに含有することが好ましい。
【0048】以下に本発明の熱現像感光材料(以下、単
に感光材料)に用いるハロゲン化銀還元剤、重合性化合
物、色画像形成物質、塩基プレカーサー、以上の成分を
収容したマイクロカプセル、および支持体について説明
する。
【0049】本発明の感光性マイクロカプセルに収納さ
れるハロゲン化銀乳剤としては、塩化銀、臭化銀、沃化
銀あるいは塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀
のいずれの粒子も用いることができる。ハロゲン化銀粒
子は、立方体、八面体、十二面体、十四面体のような規
則的な結晶を有するもの、球状、板状のような変則的な
結晶系を有するもの、双晶面などの結晶欠陥を有するも
の、あるいはそれらの複合形でもよい。
【0050】ハロゲン化銀の粒径は、約0.01ミクロ
ン以下の微粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに至
るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でもまた米
国特許第3,574,628号、同3,655,394
号および英国特許第1,413,748号などに記載さ
れた単分散乳剤でもよい。また、アスペクト比が約5以
上であるような平板状粒子も本発明に使用できる。平板
状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィック・サイエンス
・アンド・エンジニアリング(Gutoff ,Photographic
Science and Engineering )、第14巻248〜257
頁(1970年);米国特許第4,434,226号、
同4,414,310号、同4,433,048号、同
4,439,520号および英国特許第2,112,1
57号などに記載の方法により簡単に調製することがで
きる。
【0051】結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい。また、エピタキシャル接合によっ
て組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、
また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の
化合物と接合されていてもよい。また、ハロゲン組成、
晶癖、粒子サイズ等が異なった二種以上のハロゲン化銀
粒子を併用することもできる。本発明に使用できるハロ
ゲン化銀写真乳剤は、例えばリサーチ・ディスクロージ
ャー(RD)No17643(1978年12月)、22
〜23頁、“I.乳剤製造(Emulsion preparation and
types)" 、および同No18716(1979年11
月)、648頁、などに記載された方法を用いて調製す
ることができる。
【0052】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロー
ジャーNo17643および同No18716に記載されて
おり、その該当箇所を後掲の表にまとめた。本発明に使
用できる公知の写真用添加剤も上記の2つのリサーチ・
ディスクロージャーに記載されており、下記の表に関連
する記載箇所を示した。 添加剤種類 RD17643 RD18716 化学増感剤 23頁 648頁右欄 感度上昇剤 同 上 分光増感剤 23〜24頁 648頁右欄〜 強色増感剤 649頁右欄 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄〜 および安定剤
【0053】なお、上記ハロゲン化銀乳剤および写真用
添加剤についての詳細は前記「公知技術第5号」2頁〜
17頁に記載されている。ハロゲン化銀の使用量は感光
材料1m2当り銀換算で0.001〜10g、好ましくは
0.05〜2gである。また、本発明においてはハロゲ
ン化銀に共に有機銀塩を用いることができる。有機銀塩
については前記「公知技術第5号」17頁〜18頁に記
載されている。
【0054】本発明の感光性マイクロカプセルに収納さ
れて使用することができる還元剤は、ハロゲン化銀を還
元する機能および/または重合性化合物の重合を促進
(または抑制)する機能を有する。上記機能を有する還
元剤としては、ハイドロキノン類、カテコール類、p−
アミノフェノール類、p−フェニレンジアミン類、3−
ピラゾリドン類、3−アミノピラゾール類、4−アミノ
−5−ピラゾロン類、5−アミノウラシル類、4,5−
ジヒドロキシ−6−アミノピリミジン類、レダクトン
類、アミノレダクトン類、o−またはp−スルホンアミ
ドフェノール類、o−またはp−スルホンアミドナフト
ール類、2,4−ジスルホンアミドフェノール類、2,
4−ジスルホンアミドナフトール類、o−またはp−ア
シルアミノフェノール類、2−スルホンアミドインダノ
ン類、4−スルホンアミド−5−ピラゾロン類、3−ス
ルホンアミドインドール類、スルホンアミドピラゾロベ
ンズイミダゾール類、スルホンアミドピラゾロトリアゾ
ール類、α−スルホンアミドケトン類、ヒドラジン類等
がある。なお、上記各種還元剤については、前記「公知
技術第5号」18頁〜35頁に詳細に記載されている。
還元剤の添加量は巾広く変えることが出来るが一般に銀
塩に対して0.1〜1500モル%、好ましくは10〜
300モル%である。
【0055】本発明の感光材料に使用できる重合性化合
物は特に制限はなく公知の重合性化合物を使用すること
ができる。なお熱現像処理するので加熱時に揮発しにく
い高沸点(たとえば沸点が80°C以上)の重合性化合
物を使用することが好ましい。また本発明は重合性化合
物の重合硬化により色画像形成物質の不動化を図るもの
であるから重合性化合物は分子中に複数の官能基を有す
る架橋性化合物であることが好ましい。感光材料に使用
される重合性化合物は、一般に付加重合性または開環重
合性を有する化合物である。付加重合性を有する化合物
としてはエチレン性不飽和基を有する化合物、開環重合
性を有する化合物としてはエポキシ基を有する化合物等
があるがエチレン性不飽和基を有する化合物がとくに好
ましい。エチレン性不飽和基を有する化合物には、アク
リル酸およびその塩、アクリル酸エステル類、アクリル
アミド類、メタクリル酸およびその塩、メタクリル酸エ
ステル類、メタクリルアミド類、無水マレイン酸類、マ
レイン酸エステル類、イタコン酸エステル類、スチレン
類、ビニルエ−テル類、ビニルエステル類、N−ビニル
複素環類、アリルエ−テル類、アリルエステル類および
それらの誘導体等があるなお、上記各種重合性化合物に
ついては前記「公知技術第5号」51頁〜55頁に詳細
に記載されている。
【0056】本発明の感光材料に使用できる色画像形成
物質には特に制限はなく、様々な種類のものを用いるこ
とができる。すなわち、それ自身が着色している物質
(染料や顔料)や、それ自身は無色あるいは淡色である
が外部よりのエネルギー(加熱、加圧、光照射等)や別
の成分(顕色剤)との接触により発色する物質(発色
剤)も色画像形成物質に含まれる。本発明の色画像形成
物質としては、特開昭62−187346号公報に述べ
られているように、画像の安定性に優れそれ自身が着色
している染料や顔料が好ましい。
【0057】本発明に用いられる色画像形成物質として
は、染料や顔料としては、市販のものの他、各種文献等
に記載されている公知のものが利用できる。文献に関し
ては、カラーインデックス(C.I.)便覧、「最新顔
料便覧」日本顔料技術協会編(1977年刊)、「最新
顔料応用技術」CMC出版(1986年刊)、「印刷イ
ンキ技術」(CMC出版、1984年刊)等がある。本
発明に使用しうる色画像形成物質およびその使用技術に
ついての詳細は前記「公知技術第5号」35頁〜50頁
に記載されている。特に顔料は光堅牢性に優れ好まし
い。顔料は、重合性化合物100重量部に対して5〜6
0重量部の割合で用いることが好ましい。顔料を用いる
場合重合性化合物中での分散性を高める目的で公知の分
散剤を併用することができる。分散剤の詳細については
「分散技術総合資料集」(経営開発センタ−出版部)特
願平3−207162号等に記載されている。
【0058】本発明の感光材料に使用できる塩基プレカ
ーサーとしては、無機の塩基および有機の塩基の塩基プ
レカーサー(脱炭酸型、熱分解型、反応型および錯塩形
成型など)が使用できる。これらの塩基プレカーサーお
よびその使用技術についての詳細は前記「公知技術第5
号」55頁〜86頁に記載されている。好ましい塩基プ
レカーサーとしては、特開昭59−180549号、同
59−180537号、同59−195237号、同6
1−32844号、同61−36743号、同61−5
1140号、同61−52638号、同61−5263
9号、同61−53631号、同61−53634号、
同61−53635号、同61−53636号、同61
−53637号、同61−53638号、同61−53
639号、同61−53640号、同61−55644
号、同61−55645号、同61−55646号、同
61−84640号、同61−107240号、同61
−219950号、同61−251840号、同61−
252544号、同61−313431号、同63−3
16740号、同64−68746号および特開平1−
54452号各公報に記載されている加熱により脱炭酸
する有機酸と塩基の塩、また、特開昭59−15763
7号、同59−166943号、同63−96159号
各公報記載の加熱により塩基を脱離する化合物が挙げら
れる。
【0059】本発明の塩基プレカーサーとしては、50
℃ないし200℃で塩基を放出する事が好ましく、80
℃ないし180℃で放出する事がさらに好ましい。本発
明の感光材料に使用する塩基プレカーサーとしては、感
光性マイクロカプセル中に収容するため、特開平4−1
46438号に記載のように25℃での水および重合性
化合物に対する溶解度が1%以下のカルボン酸と有機塩
基の塩からなる塩基プレカーサーが特に好ましい。
【0060】本発明において塩基プレカーサーをマイク
ロカプセルに収容させる場合は、塩基プレカーサーを重
合性化合物中に直接固体分散させた感光性組成物を用い
てもよいが(特開昭64−32251号、特開平1−2
63641号各公報記載)、塩基プレカーサーを水中に
分散させた状態で重合性化合物中に乳化させた感光性組
成物を用いることが特に好ましい。(特開昭63−21
8964号、特開平2−146041号、同3−254
44号各公報記載)ここで、塩基プレカーサーの水への
分散に際しては、非イオン性あるいは、両性の水溶性ポ
リマー「公知技術第5号」128頁〜135頁に記載さ
れているものが使用できる。
【0061】上記の水溶性ポリマーは、塩基プレカーサ
ーに対して0.1〜100重量%の割合で含まれている
ことが好ましく、1〜50重量%の割合で含まれている
ことがさらに好ましい。また、塩基プレカーサーは分散
液に対して5〜60重量%含まれていることが好まし
く、10〜50重量%で含まれていることがさらに好ま
しい。また、塩基プレカーサーは重合性化合物に対して
2〜50重量%の割合で含まれていることが好ましく、
5〜30重量%の割合で含まれていることがさらに好ま
しい。
【0062】本発明に使用できる感光性マイクロカプセ
ルとして使用できるマイクロカプセルについては、特に
制限なく様々な公知技術を適用することができ、前記
「公知技術第5号」88頁〜98頁に詳細に記載されて
いる方法が使用できる。本発明においては、特にメラミ
ン・ホルムアルデヒド樹脂を用いると、緻密性の高いカ
プセルを得ることができ、特に好ましい。また、特開平
2−216151号公報には特に壁の緻密性に優れたカ
プセルを得るため、スルフィン酸基を有する水溶性ポリ
マーとエチレン性不飽和基を有する重合性化合物との反
応生成物からなる膜の周囲にメラミン・ホルムアルデヒ
ド樹脂等の高分子化合物の重合体壁を設けたマイクロカ
プセルが開示されており、本発明には好ましい。
【0063】なお、アミノアルデヒド系のマイクロカプ
セルを用いる場合には、特開昭63−32535号公報
記載の感光材料のように、残留アルデヒド量を一定値以
下とすることが好ましい。その方法は特開昭63−14
2343号等に記載されている。感光性マイクロカプセ
ルの平均粒子径は、1〜50μm、好ましくは3〜25
μmである。感光性マイクロカプセルの粒子径の分布
は、特開昭63−5334号公報記載の感光材料のよう
に、一定値以上に均一に分布していることが好ましい。
また、感光性マイクロカプセルの膜厚は、特開昭63−
81336号公報記載の感光材料のように、粒子径に対
して一定の値の範囲内にあることが好ましい。
【0064】なお、マイクロカプセルにハロゲン化銀を
収容する場合は、前述したハロゲン化銀粒子の平均粒子
サイズを感光性マイクロカプセルの平均サイズの5分の
1以下とすることが好ましく、10分の1以下とするこ
とがさらに好ましい。ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイ
ズをマイクロカプセルの平均サイズの5分の1以下とす
ることによって、均一でなめらかな画像を得ることがで
きる。マイクロカプセルにハロゲン化銀を収容する場合
は、マイクロカプセルの外殻を構成する壁材中にハロゲ
ン化銀を存在させることが好ましい。マイクロカプセル
の壁材中にハロゲン化銀を含む感光材料については特開
昭62−169147号公報に記載がある。
【0065】本発明の感光性マイクロカプセルの製造に
おいて、ハロゲン化銀、還元剤、色画像形成物質および
塩基プレカーサーを含む重合性化合物からなる油性液体
を水性媒体中に分散し、カプセルの外殻を形成させる
際、水性媒体中には、非イオン性の水溶性ポリマーおよ
びアニオン性の水溶性ポリマーが含まれていることが好
ましい。この場合、重合性化合物を含む油性液体は、水
性媒体に対して、10〜120重量%が好ましく、20
〜90重量%がさらに好ましい。
【0066】非イオン性の水溶性ポリマーの例として
は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリルアミド、ポリメチルビニルエーテル、ポリア
クリロイルモルホリン、ポリヒドロキシエチルアクリレ
ート、ポリヒドロキシエチルメタクリレート−コ−アク
リルアミド、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース及びメチルセルロースなどを挙げる
ことができる。アニオン性の水溶性ポリマーの例として
は、ポリスチレンスルフィン酸、スチレンスルフィン酸
塩の共重合体、ポリスチレンスルホン酸塩、スチレンス
ルホン酸の共重合体、ポリビニル硫酸エステル塩、ポリ
ビニルスルホン酸塩、無水マレイン酸・スチレン共重合
体、無水マレイン酸・インブチレン共重合体などを挙げ
ることができる。この場合、アニオン性の水溶性ポリマ
ーの水性媒体中の濃度は、0.01〜5重量%の範囲が
好ましく、さらに好ましくは、0.1〜2重量%の範囲
である。上記の場合、非イオン性の水溶性ポリマーと少
量のスルフィン酸基を有する水溶性ポリマーを併用する
ことが特に好ましい。また、塩基プレカーサーの重合性
化合物に対する溶解度を低下させるため、重合性化合物
中に、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、安息香酸アミド、シクロヘキシルウレア、オクチ
ルアルコール、ドデシルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ステアロアミド等の−OH、−SO2 NH2 、−
CONH2 、−NHCONH2 などの親水性基を有する
化合物を添加する事もできる。
【0067】本発明においては前記還元剤の他に重合性
化合物の酸化劣化防止用として、また熱現像中の酸素酸
化防止用として公知の酸化防止剤を重合性化合物と共に
使用できる。このような酸化防止剤としては、2,2′
−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2,
2′−ブチリデン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、2−t−ブチル−6−(3′−t−ブ
チル−5′−メチル−2′−ヒドロキシベンジル)−4
−メチルフェニルアクリレート、4,4′−チオ−ビス
−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)等のフェ
ノール系酸化防止剤;ジフェニルデシルホスファイト、
トリフェニルホスファイト、トリス−(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス−(2−エチ
ルヘキシル)ホスファイト等のホスファイト系酸化防止
剤;ジラウリル−3,3′−チオ−ジプロピオン酸エス
テル、ペンタエリスリトール−テトラキス−(β−ラウ
リル−チオ−プロピオン酸エステル)、チオ−ジプロピ
オン酸等のイオウ系酸化防止剤;フェニル−1−ナフチ
ルアミン、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−
1,2−ジヒドロキノリン、ジオクチルイミノジベンジ
ル等のアミン系酸化防止剤が挙げられる。
【0068】支持体に用いることができる材料として
は、ガラス、紙、上質紙、バライタ紙、コート紙、キャ
ストコート紙、合成紙、金属およびその類似体、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセチルセル
ロース、セルロースエステル、ポリビニルアセタール、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリイミド等のフィルム、および樹脂材料や
ポリエチレン等のポリマーによってラミネートされた紙
等を挙げることができる。詳細は前記「公知技術第5
号」144頁〜149頁に記載されている。この中で本
発明の好ましい支持体はポリマーフィルムであり、前に
述べた熱伝導性から、50μ以下のポリマーフィルムで
ある事が特に好ましい。
【0069】さらに感光層を支持体に塗設するために、
特開昭61−113058号公報記載の下塗り層をポリ
マーフィルム上に設ける、あるいはアルミニウム等の金
属蒸着膜をポリマーフィルム上に設ける事が好ましい。
したがって本発明の感光材料の支持体としては、50μ
m以下の厚みのポリマーフィルムで、アルミ蒸着膜を有
するものが特に好ましい。
【0070】以下に本発明の感光材料に用いる事のでき
る他の成分について説明する。これらの成分の詳細は前
記「公知技術第5号」98頁〜144頁および86頁〜
88頁に記載されている。感光材料に用いることができ
るバインダーは、単独であるいは組合せて感光層に含有
させることができる。このバインダーには主に親水性の
ものを用いることが好ましい。親水性バインダーとして
は透明か半透明の親水性バインダーが代表的であり、例
えばゼラチン、ゼラチン誘導体、セルロース誘導体、デ
ンプン、アラビアゴム等のような天然物質と、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド
重合体等の水溶性のポリビニル化合物のような合成重合
物質を含む。他の合成重合物質には、ラテックスの形
で、とくに写真材料の寸度安定性を増加させる分散状ポ
リビニル化合物がある。なお、バインダーを用いた感光
材料については、特開昭61−69062号公報に記載
がある。また、マイクロカプセルと共にバインダーを使
用した感光材料については、特開昭62−209525
号公報に記載がある。
【0071】感光材料に用いるスマッジ防止剤として
は、常温で固体の粒子状物が好ましい。具体例として
は、英国特許第1232347号明細書記載のでんぷん
粒子、米国特許第3625736号明細書等記載の重合
体微粉末、英国特許第1235991号明細書等記載の
発色剤を含まないマイクロカプセル粒子、米国特許第2
711375号明細書記載のセルロース微粉末、タル
ク、カオリン、ベントナイト、ろう石、酸化亜鉛、酸化
チタン、アルミナ等の無機物粒子等を挙げることができ
る。上記粒子の平均粒子サイズとしては、体積平均直径
で3乃至50μmの範囲が好ましく、5乃至40μmの
範囲がさらに好ましい。前述したように重合性化合物の
油滴がマイクロカプセルの状態にある場合には、上記粒
子はマイクロカプセルより大きい方が効果的である。感
光材料には種々の画像形成促進剤を用いることができ
る。
【0072】画像形成促進剤には塩基又は、塩基プレ
カーサーの移動の促進還元剤と銀塩との反応の促進
重合による色素供与性物質の不動化の促進などの機能が
有り物理化学的な機能からは前記の塩基または塩基プレ
カーサー、求核性化合物、オイル、熱溶剤、界面活性
剤、銀又は銀塩と相互作用をもつ化合物、酸素除去機能
を有する化合物等に分類される。ただしこれらの物質群
は一般に複合機能を有しており上記の促進効果のいくつ
かを合わせ持つのが普通である。これらの詳細について
は、米国特許4,678,739号第38〜40欄、特
開昭62−209443号等の明細書および公報に記載
がある。また特願平2−272878号記載の六価の金
属化合物も効果的である。
【0073】感光材料には、ハロゲン化銀の潜像が形成
されない部分の重合性化合物を重合させる系において、
重合を開始させることあるいは、画像転写後、未重合の
重合性化合物の重合化処理することを目的として熱ある
いは光重合開始剤を用いることができる。熱重合開始剤
の例としてはアゾ化合物、有機過酸化物、無機過酸化
物、スルフィン酸類等を挙げることができる。これらの
詳細については高分子学会、高分子実験学編集委員会編
「付加重合・開環重合」(1983年、共立出版)の第
6頁〜第18頁等に記載されている。
【0074】光重合開始剤の例としては、ベンゾフェノ
ン類、アセトフェノン類、ベンゾイン類、チオキサント
ン類等を挙げることができる。これらの詳細について
「紫外線硬化システム」(1989年、総合技術センタ
ー)第63頁〜第147頁等に記載されている。感光材
料には、塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防
止、現像促進等の目的で種々の面活性剤を使用すること
ができる。界面活性剤の具体例は、特開昭62−173
463号、同62−183457号等に記載されてい
る。
【0075】感光材料には帯電防止の目的で帯電防止剤
を使用することができる。帯電防止剤としてリサーチデ
ィスクロージャー誌1978年11月の第17643号
(27頁)等に記載されている。感光材料の感光層に、
ハレーションまたはイラジエーションの防止を目的とし
て、染料または顔料を添加してもよい。感光層に白色顔
料を添加した感光材料について特開昭63−29748
号公報に記載がある。
【0076】感光材料のマイクロカプセル中に加熱また
は光照射により脱色する性質を有する色素を含ませても
よい。上記加熱または光照射により脱色する性質を有す
る色素は、コンベンショナルな銀塩写真系におけるイエ
ローフィルターに相当するものとして機能させることが
できる。上記のように加熱または光照射により脱色する
性質を有する色素を用いた感光材料については、特開昭
63−974940号公報に記載がある。
【0077】感光材料に重合性化合物の溶剤を用いる場
合は、重合性化合物を含むマイクロカプセルとは別のマ
イクロカプセル内に封入して使用することが好ましい。
なお、マイクロカプセルに封入された重合性化合物と混
和性の有機溶媒を用いた感光材料については、特開昭6
2−209524号公報に記載がある。
【0078】本発明において種々のカブリ防止剤または
写真安定剤を使用することができる。その例としては、
RD17643(1978年)24〜25頁に記載のア
ゾール類やアザインデン類、特開昭59−168442
号記載の窒素を含むカルボン酸類およびリン酸類、ある
いは特開昭59−111636号公報記載のメルカプト
化合物およびその金属塩、特開昭62−87957号公
報に記載されているアセチレン化合物類などが用いられ
る。
【0079】以上述べた以外に感光層中に含ませること
ができる任意の成分の例およびその使用態様について
も、上述した一連の感光材料に関する出願明細書、およ
びリサーチ・ディスクロージャー誌Vol.170、197
8年6月の第17029号(9〜15頁)に記載があ
る。感光材料に任意に設けることができる層としては、
受像層、発熱体層、帯電防止層、カール防止層、はくり
層、カバーシートまたは保護層、ハレーション防止層
(着色層)等を挙げることができる。
【0080】なお、発熱体層を用いた感光材料について
は特開昭61−294434号公報に、カバーシートま
たは保護層を設けた感光材料については特開昭62−2
10447号公報に、ハレーション防止層として着色層
を設けた感光材料については特開昭63−101842
号公報に、それぞれ記載されている。更に、他の補助層
の例およびその使用態様についても、上述した一連の感
光材料に関する出願明細書中に記載がある。
【0081】本発明の感光材料を用いる画像形成方法に
おいては感光材料とともに受像材料を用いるのが一般的
である。以下に受像材料について説明する。なお詳細は
前記「公知技術第5号」149頁〜178頁に記載され
ている。受像材料は支持体のみでも良いが、支持体上に
受像層を設ける事が好ましい。受像材料の支持体として
は、特に制限はないが、感光材料の支持体と同じように
ガラス、紙、上質紙、バライタ紙、コート紙、キャスト
コート紙、合成紙、布、金属およびその類似体、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセチルセル
ロース、セルロースエステル、ポリビニルアセタール、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート等のフィルム、および樹脂材料やポリエチレン
等のポリマーによってラミネートされた紙等を挙げるこ
とができる。
【0082】なお、受像材料の支持体として、紙等の多
孔性の材料を用いる場合には、特開昭62−20953
0号公報記載の受像材料のように一定の平滑度を有して
いることが好ましい。また、透明な支持体を用いた受像
材料については、特開昭62−209531号公報に記
載がある。受像材料の受像層は、白色顔料、バインダ
ー、およびその他の添加剤より構成され白色顔料自身あ
るいは白色顔料の粒子間の空隙が重合性化合物の受容性
を増す。
【0083】受像層に用いる白色顔料としては、無機の
白色顔料として、例えば、酸化ケイ素、酸化チタン、酸
化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、等の酸
化物、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、ケイ酸カルシウム、水酸化マグネシウム、リン酸マ
グネシウム、リン酸水素マグネシウム等のアルカリ土類
金属塩、そのほか、ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミ
ニウム、硫化亜鉛、各糖クレー、タルク、カオリン、ゼ
オライト、酸性白土、活性白土、ガラス等が挙げられ
る。有機の白色顔料としては、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ベンゾグァナミン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂、
メラミン−ホルマリン樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げら
れる。これら白色顔料は単独でまたは併用して用いても
良いが、重合性化合物に対する吸油量の高いものが好ま
しい。
【0084】また、本発明の受像層に用いるバインダー
としては、水溶性ポリマー、ポリマーラテックス、有機
溶剤に可溶なポリマーなどが使用できる。水溶性ポリマ
ーとしては、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、メチルセルロース等のセル
ロース誘導体、ゼラチン、フタル化ゼラチン、カゼイ
ン、卵白アルブミン等の蛋白質、デキストリン、エーテ
ル化デンプン等のデンプン類、ポリビニルアルコール、
ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニ
ルピラゾール、ポリスチレンスルホン酸等の合成高分
子、その他、ローカストビーンガム、プルラン、アラビ
アゴム、アルギン酸ソーダ等が挙げられる。
【0085】ポリマーラテックスとして、例えば、スチ
レン−ブタジェン共重合体ラテツクス、メチルメタクリ
レート・ブタジェン共重合体ラテックス、アクリル酸エ
ステルおよび/またはメタクリル酸エステルの重合体ま
たは、共重合体ラテックス、エチレン・酢酸ビニル共重
合体ラテックス等が挙げられる。有機溶剤に可溶なポリ
マーとして、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂
等が挙げられる。
【0086】上記バインダーの使用法としては、二種以
上を併用することができ、さらに、二種のバインダーが
相分離を起こすような割合で併用することもできる。こ
のような使用法の例としては、特開平1−154789
号公報に記述がある。白色顔料の平均粒子サイズは0.
1〜20μ、好ましくは0.1〜10μであり、塗布量
は、0.1g〜60g、好ましくは、0.5g〜30g
の範囲である。白色顔料とバインダーの重量比は、顔料
1に対しバインダー0.01〜0.4の範囲が好まし
く、0.03〜0.3の範囲がさらに好ましい。
【0087】受像層には、バインダー、白色顔料以外に
も、以下に述べるようなさまざまな添加剤を含ませるこ
とができる。例えば、発色剤と顕色剤よりなる発色シス
テムを用いる場合には、受像層に顕色剤を含ませること
ができる。顕色剤の代表的なものとしては、フェノール
類、有機酸またはその塩、もしくはエステル等がある
が、色画像形成物質としてロイコ色素を用いた場合に
は、サリチル酸の誘導体の亜鉛塩が好ましく、中でも、
3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸亜鉛が好ま
しい。上記顕色剤は受像層に、0.1乃至50g/m2
範囲の塗布量で含まれていることが好ましい。更に好ま
しくは、0.5乃至20g/m2の範囲である。
【0088】受像層に熱可塑性化合物を含ませてもよ
い。受像層に熱可塑性化合物を含ませる場合は、受像層
そのものを熱塑性化合物微粒子の凝集体として構成する
ことが好ましい。上記のような構成の受像層は、転写画
像の形成が容易であり、かつ画像形成後、加熱すること
により光沢のある画像が得られるという利点を有する。
上記熱可塑性化合物については特に制限はなく、公知の
可塑性樹脂(プラスチック)およびワックス等から任意
に選択して用いることができる。ただし、熱可塑樹脂の
ガラス転移点およびワックスの融点は、200℃以下で
あることが好ましい。上記のような熱可塑性化合物微粒
子を含む受像層を有する受像材料については、特開昭6
2−280071号、同62−280739号各公報に
記載がある。
【0089】受像層には、光重合開始剤または熱重合開
始剤を含ませておいてもよい。受像材料を用いる画像形
成において、色画像形成物質は、未重合の重合性化合物
と共に転写される。このため、未重合の重合性化合物の
硬化処理(定着処理)を目的として、受像層に光重合開
始剤または熱重合開始剤を添加することができる。な
お、光重合開始剤を含む受像層を有する受像材料につい
ては特開昭62−161149号公報に、熱重合開始剤
を含む受像層を有する受像材料については特開昭62−
210444号公報にそれぞれ記載がある。
【0090】以下に本発明の画像形成方法における像様
に露光する工程、像様露光と同時、あるいは像様露光
後、該感光材料を、感光層を塗設していない支持体の面
から加熱する工程、および該感光材料の感光層を塗設し
た面と受像材料とを重ね合わせて加圧する工程等の一連
の工程について述べる。
【0091】上記像様に露光する工程における露光方法
としては、様々な露光手段を用いる事ができるが、一般
に可視光を含む輻射線の画像様露光によりハロゲン化銀
の潜像を得る。光源の種類や露光量は、ハロゲン化銀の
感光波長(色素増感を施した場合は、増感した波長)
や、感度に応じて選択することができる。
【0092】代表的な光源としては、低エネルギー輻射
線源として、自然光、紫外線、可視光、赤外線、蛍光
灯、タングステンランプ、水銀灯、ハロゲンランプ、キ
セノンフラッシュランプ、レーザー光源(ガスレーザ
ー、固体レーザー、化学レーザー、半導体レーザーな
ど)、発光ダイオード、プラズマ発光管、FOTなどを
挙げることができる。特殊な場合には、高エネルギー線
源であるX線、γ線、電子線などを用いることもでき
る。
【0093】本発明における感光材料は、特にフルカラ
ーの感光材料の場合には、複数のスペクトル領域に感光
性をもつマイクロカプセルより構成されているため対応
する複数のスペクトル線により画像露光することが必要
である。そのため上記光源は1種類でもよいし2種以上
を組み合わせて用いてもよい。光源の選択に際しては、
感光材料の感光波長に適した光源を選ぶことはもちろん
であるが、画像情報が電気信号を経由するかどうか、シ
ステム全体の処理速度、コンパクトネス、消費電力など
を考慮して選ぶことができる。
【0094】画像情報が電気信号を経由しない場合、例
えば風景や人物などの直接撮影、原画の直接的な複写、
リバーサルフィルム等のポジを通しての露光などの場合
には、カメラ、プリンターや引伸機のようなプリント用
の露光装置、複写機の露光装置などを利用することがで
きる。この場合、二次元画像をいわゆる1ショットで同
時露光することもできるし、スリットなどを通して走査
露光することもできる。原画に対して、引き伸ばしたり
縮小することもできる。この場合の光源はレーザーのよ
うな単色の光源ではなくタングステンランプ、蛍光灯の
ような光源を用いるか、複数の単色光源の組み合わせを
用いるのが通常である。
【0095】画像情報を電気信号を経由して記録する場
合には、画像露光装置としては、発光ダイオード、各種
レーザーを熱現像カラー感光材料の感色性に合わせて組
み合わせて用いてもよいし、画像表示装置として知られ
ている各種デバイス(CRT、液晶ディスプレイ、エレ
クトロルミネッセンスディスプレイ、エレクトロクロミ
ックディスプレイ、プラズマディスプレイなど)を用い
ることもできる。この場合、画像情報は、ビデオカメラ
や電子スチルカメラから得られる画像信号、日本テレビ
ジョン信号規格(NTSC)に代表されるテレビ信号、
原画をスキャナーなどで多数の画素に分割して得た画像
信号、磁気テープ、ディスク等の記録材料に蓄えられた
画像信号が利用できる。
【0096】カラー画像の露光に際しては、LED、レ
ーザー、蛍光管などを感材の感色性に合わせて組み合わ
せて用いるが、同じものを複数組み合わせ用いてもよい
し、別種のものを組み合わせて用いてもよい。感光材料
の感色性は写真分野ではR(赤)、G(緑)、B(青)
感光性が通常であるが、近年はUV、IRなどの組み合
わせで用いることも多く、光源の利用範囲が広がってき
ている。たとえば感光材料の感色性が(G、R、IR)
であったり、(R、IR(短波)、IR(長波))、
(UV(短波)、UV(中波)、UV(長波))、(U
V、B、G)などのスペクトル領域が利用される。光源
もLED2色とレーザーの組み合せなど別種のものを組
み合わせてもよい。上記発光管あるいは素子は1色毎に
単管あるいは素子を用いて走査露光してもよいし、露光
速度を速めるためにアレイになったものを用いてもよ
い。利用できるアレイとしては、LEDアレイ、液晶シ
ャッターアレイ、磁気光学素子シャッターアレイなどが
挙げられる。
【0097】先に記した画像表示装置としては、CRT
のようにカラー表示のものとモノクロ表示のものがある
が、モノクロ表示のものをカラーフィルターと組み合わ
せて数回の露光を行う方式を採用してもよい。既存の2
次元の画像表示装置は、FOTのように1次元化して利
用してもよいし1画面を数個に分割して走査と組み合せ
て利用してもよい。
【0098】上記の像様に露光する工程によって、マイ
クロカプセルに収容されたハロゲン化銀に潜像が得られ
る。本発明の画像形成方法においては、像様露光と同
時、あるいは像様露光後、該感光材料を熱現像するため
に、加熱する工程が含まれる。好ましくは感光材料の感
光層が塗設されていない支持体の面から加熱する事で熱
現像が行なわれる。
【0099】この加熱手段としては、特開昭61−29
4434号公報記載の感光材料のように、感光材料の感
光層が塗設されていない支持体上の面に発熱体層を設け
て加熱してもよい。さらに特開昭61−147244号
公報記載のように熱板、アイロン、熱ローラーを用いた
り、特開昭62−144166号公報記載のように、熱
ローラーとベルトの間に感光材料をはさんで加熱する方
法を用いてもよい。
【0100】すなわち該感光材料を、感光材料の面積以
上の表面積を有する発熱体と接触させて、全面を同時に
加熱しても良いし、より小さな表面積の発熱体(熱板、
熱ローラー、熱ドラムなど)と接触させ、それを走査さ
せて時間を追って全面が加熱されるようにしても良い。
また上記のように発熱体と感光材料とを直接接触する加
熱方法以外にも、電磁波、赤外線、熱風などを感光材料
にあてて非接触の状態で加熱する事もできる。
【0101】本発明の画像形成方法においては、該感光
材料の、感光層を塗設していない支持体上の面から加熱
することで熱現像が行なわれるが、この時、感光層の塗
設してある面の方は直接空気に接触していても良いが、
熱を逃がさないように保温するために、断熱材などでカ
バーしても良い。この場合感光層中に含まれているマイ
クロカプセルを破壊しないように、感光層には強い圧力
(10kg/cm2 以上)をかけない様にする事が好まし
い。
【0102】また加熱による熱現像は、像様露光と同時
または像様露光後行なわれるが、像様露光後0.1 秒以上
経過してから加熱する事が好ましい。加熱温度は一般に
60℃から250 ℃、好ましくは80℃から180 ℃であり、加
熱時間は0.1 秒から20秒の間であり、好ましくは、0.1
秒から 5秒の間である。
【0103】感光材料は、上記のようにして熱現像を行
い、ハロゲン化銀の潜像が形成された部分またはハロゲ
ン化銀の潜像が形成されない部分の重合性化合物を重合
させることができる。またハロゲン化銀の潜像形成され
た部分に、還元剤との反応で重合禁止剤が生成する場合
には、あらかじめ感光層中に、好ましくはマイクロカプ
セル中に添加してある熱あるいは光重合開始剤を加熱ま
たは光照射する事により分解させ、一様にラジカルを発
生させ、ハロゲン化銀の潜像が形成されない部分の重合
性化合物を重合させることもできる。この場合前に述べ
た像様露光工程、熱現像工程の他に、必要により全面加
熱あるいは全面露光する工程が必要となるが、その方法
は像様露光工程あるいは熱現像工程と同様である。
【0104】本発明の画像形成方法においては、感光層
上にポリマー画像を得た感光材料と受像材料を重ね合せ
た状態で加圧する工程により、未重合の重合性化合物を
受像材料に転写し、受像材料上に色画像を得ることがで
きる。上記の加圧方法としては、従来公知の方法を用い
ることができる。
【0105】例えば、プレッサーなどのプレス板の間に
感光材料と受像材料を挟んだり、ニップロールなどの圧
力ローラーを用いて搬送しながら加圧してもよい。ドッ
トインパクト装置などにより断続的に加圧してもよい。
また、高圧に加圧した空気をエアガン等により吹きつけ
たり、超音波発生装置、圧電素子などにより加圧するこ
ともできる。加圧に必要な圧力は500kg/cm2 以上、
好ましくは800kg/cm2 以上である。ただし、加圧時
40°〜120℃に加熱を併用する場合は500kg/cm
2 以下でもよい。
【0106】本発明の感光材料は、カラーの撮影および
プリント用感材、印刷感材、コンピューターグラフィッ
クハードコピー感材、複写機用感材等の数多くの用途が
あり、本発明の画像形成方法によってコンパクトで安価
な複写機、プリンター、簡易印刷機等の画像形成システ
ムを作り上げる事ができる。
【0107】
【実施例】以下に本発明を具体例で説明する。 実施例1 ハロゲン化銀乳剤(EB−1)の調製 石灰処理イナートゼラチン24gを蒸留水900mlに添
加し、40℃で1時間かけて溶解後NaCl 3gを加
え、これに1N硫酸を加えてpH3.2に調節した。こ
の液に(AGS−1)を10mg加えたのちI液およびII
液を、60℃にてコントロールダブルジェット法を用い
pAg=8.5に保ちながら同時にI液がなくなるまで
45分かけて添加した。添加終了後、pHを1NNaO
Hで6.0に調節し、(AZ−1)6.4mgおよび(A
Z−2)4.8mgを加えて60℃で60分熟成した。熟
成後(SB−1)480mgを添加し、更に添加後20分
から3分かけてKI 4.1gを含む水溶液100gを
等流量で添加した。
【0108】この乳剤に(CK−1)1.1gを加えて
沈降させ水洗して脱塩したのち石灰処理ゼラチン6gを
加えて溶解し、さらに(ATR−3)の3.5%水溶液
1.5ccを加えpHを6.2に調節した。平均粒子サイ
ズ0.24μm、変動係数20%の単分散沃臭化銀乳剤
(EB−1)550gを調製した。
【0109】 I液 AgNO3 120g 蒸留水 550cc II液 KBr 85g 蒸留水 550cc
【0110】ハロゲン化銀乳剤(EG−1)の調製 ハロゲン化銀乳剤(EB−1)と同様にただし、I液と
II液の添加時間を15分とし、また(SB−1)のかわ
りに(SG−1)450mgを添加した。平均粒子サイズ
0.18μm、変動係数20%の単分散沃臭化銀乳剤
(EG−1)550gを調製した。
【0111】ハロゲン化銀乳剤(ER−1)の調製 ハロゲン化銀乳剤(EB−1)と同様にただしI液とII
液の添加時間を15分とし、また(SB−1)のかわり
に、(SR−1)450mgおよび(SR−2)100mg
を添加した。平均粒子サイズ0.18μm、変動係数2
2%の単分散沃臭化銀乳剤(ER−1)550gを調製
した。
【0112】
【化22】
【0113】
【化23】
【0114】(CK−1) ポリ(イソブチレン−コ−
マレイン酸モノナトリウム)
【0115】固体分散物(KB−1)の調製 300mlの分散コンテナ中に石灰処理ゼラチンの5.4
%水溶液110g、ポリエチレングリコール(平均分子
量2000)の5%水溶液20g、塩基プレカーサー
(BG−1)70gおよび直径0.5〜0.75mmのガ
ラスビーズ200mlを加え、ダイノミルを用いて300
0r.p.m.にて30分間分散し、2N硫酸でpHを6.5
に調整して粒径1.0μm以下の塩基プレカーサー(B
G−1)の固体分散物(KB−1)を得た。
【0116】
【化24】
【0117】顔料分散物(GY−1)調製 重合性化合物(MN−1)255gに、セイカファ−ス
トエロー2400(商品名、大日精化(株)製)45g
を混ぜ、アイガー・モーターミル(アイガー・エンジニ
アリング社製)を使用して毎分5000回転で1時間攪
拌し、分散物(GY−1)を得た。 重合性化合物(MN−1) 特開昭64−68339号合成実施例1記載の化合物
(日本化薬(株)製)
【0118】顔料分散物(GM−1)の調製 重合性化合物(MN−1)255gに、マイクロリスマ
ゼンタ2BA(商品名、チバガイギ−社製)45g、
(SV−1)23gを混ぜ、アイガー・モーターミル
(アイガー・エンジニアリング社製)を使用して毎分5
000回転で1時間攪拌し、分散物(GM−1)を得
た。
【0119】顔料分散物(GC−1)の調製 重合性化合物(MN−1)255gに、銅フタロシアニ
ン(CI Pigment 15)45g、Disperbik −161
15gを混ぜ、アイガー・モーターミル(アイガー・
エンジニアリング社製)を使用して毎分5000回転で
1時間攪拌し、分散物(GC−1)を得た。
【0120】感光性組成物(PB−1)の調製 顔料分散物(GY−1)45gに(1P−1)の(SV
−1)10%(重量%)溶液を9g、(RD−1)2.
3g、(RD−3)3.1g、(FF−3)の(SV−
1)0.5%(重量%)溶液を2g(ST−1)0.5
gおよび(P−14)の(SV−1)1%溶液2gを加
え、溶解させて油性溶液を調製した。この溶液にハロゲ
ン化銀乳剤(EB−1)7.6gと、固体分散物(KB
−1)24gを加え、60℃に保温しながら、40φの
ディゾルバーを用いて毎分10000回転で5分間攪拌
し、W/Oエマルジョンの感光性組成物(PB−1)を
得た。
【0121】感光性組成物(PG−1)調製 顔料分散物(GM−1)48gに(1P−1)の(SV
−1)10%(重量%)溶液を9g、(RD−1)1.
2g、(RD−3)1.6g、(FF−3)の(SV−
1)0.5%(重量%)溶液を2g(ST−2)0.5
gおよび(P−14)の(SV−1)1%溶液2gを加
え、溶解させて油性溶液を調製した。この溶液にハロゲ
ン化銀乳剤(EG−1)7.6gと、固体分散物(KB
−1)24gを加え、60℃に保温しながら、40φデ
ィゾルバーを用いて毎分10000回転で5分間攪拌
し、W/Oエマルジョンの感光性組成物(PG−1)を
得た。
【0122】感光性組成物(PR−1)調製 顔料分散物(GC−1)45gに、(1P−1)の(S
V−1)10%(重量%)溶液を9g、(RD−1)
1.2g、(RD−2)1.6g、(FF−3)の(S
V−1)0.5%(重量%)溶液を2g(ST−1)
0.5gおよび(P−14)の(SV−1)1%溶液2
gを加え、溶解させて油性溶液を調製した。
【0123】この溶液にハロゲン化銀乳剤(ER−1)
7.6gと、固体分散物(KB−1)24gを加え、5
0℃に保温しながら、40φディゾルバーを用いて毎分
10000回転で5分間攪拌し、W/Oエマルジョンの
感光性組成物(PR−1)を得た。
【0124】
【化25】
【0125】
【化26】
【0126】感光性マイクロカプセル分散液(CB−
1)の調製 ポリマー(2P−1)の12%水溶液3.3gに水を3
7g加え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調製し
た。この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液60
gを加え、60℃で30分間混合した。この混合液を上
記感光性組成物(PB−1)に加え、40φディゾルバ
ーを用いて60℃で毎分8000回転で20分間攪拌
し、W/O/Wエマルジョンの状態の乳化物を得た。別
に、メラミン31.5gにホルムアルデヒド37%水溶
液を52.2gおよび水170.3gを加え、60℃に
加熱し、30分間攪拌して透明なメラミン・ホルムアル
デヒド初期縮合物の水溶液を得た。
【0127】この初期縮合物35gを、40℃に冷却し
た上記W/O/Wエマルジョンの状態の乳化物に加え、
プロペラ羽根で1200rpm で攪拌しながら2N硫酸を
用いてpH5.0に調整した。次いで、この液を30分
間で70℃になるよう昇温し、更に30分間攪拌した。
これに尿素の40%水溶液を13.6g加え、2N硫酸
でpHを3.5に合わせ、更に40分間、70℃での攪
拌を続けた。この液を40℃に冷却後κ─カラギーナン
の3%水溶液9gを加え、10分間攪拌し、2Nの水酸
化ナトリウム水溶液を用いてpH6.0に調整して、平
均粒子サイズ12.8μm粒子サイズの変動係数41%
の感光性マイクロカプセル分散液(CB−1)を調製し
た。 ポリマー(2P−1)ポリビニルベンゼンスルフィン酸
カリウム−コ−アクリルアミド ポリマー(2P−2)ポリビニルピロリドンK−90
【0128】感光性マイクロカプセル分散液(CG−
1)および(CR−1)の調製 ポリマー(2P−1)の12%水溶液3.4gに水を3
2g加え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調整し
た。この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液60
gを加え、60℃で30分間混合した。この混合液に上
記感光性組成物(PG−1)に加え、40φディゾルバ
ーを用いて60℃で毎分8000回転で20分間攪拌
し、W/O/Wエマルジョンの状態の乳化物を得た。次
いで(CB−1)の調製と同様にして、平均粒子サイズ
11.9μm、粒子サイズの変動係数28%の感光性マ
イクロカプセル分散液(CG−1)を調製した。
【0129】ポリマー(2P−1)の12%水溶液2.
2gを加え、混合した液を2N硫酸でpH5に調整し
た。この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液60
gを加え、60℃で30分間混合した。この混合液に上
記感光性組成物(PR−1)を加え、40φディゾルバ
ーを用いて60℃で毎分8000回転で20分間攪拌
し、W/O/Wエマルジョンの状態の乳化物を得た。次
いで(CB−1)の調製と同様にして、平均粒子サイズ
12.1μm、粒子サイズの変動係数31%の感光性マ
イクロカプセル分散液(CG−1)を調製した。
【0130】油性液含有マイクロカプセル分散液(CA
−1)の調整 メトロ−ズ65SH50(信越化学製、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロ−ス)の3%水溶液100gに重合性
化合物(MN−1)100gおよびタケネ−トD110
N(武田薬品製、ポリイソシアネ−ト)5gの混合物を
加え、40φディゾルバーを用いて25℃で毎分400
0回転で5分間攪拌し、O/Wエマルジョンの状態の乳
化物を得た。この液をプロペラ羽根を用い、60℃で1
200回転で1時間攪拌し、MN−1含有ポリウレアカ
プセルを得た。体積平均粒径は9.2μであった。
【0131】感光材料101の作成 本発明の感光性マイクロカプセル(CB−1)を15
g、(CG−1)を15g、(CR−1)を15gおよ
び(CA−1)を27gを取り出し、各々攪拌せずに4
0℃に加熱して溶解させた後混合し、界面活性剤(WW
−1)の5%水溶液6.5gを加え、40℃で10分間
攪拌して混合した。この液を75μmメッシュの濾布で
濾過してカプセル塗布液101を調製した。
【0132】
【化27】
【0133】この塗布液を厚さ25μのポリエチレンテ
レフタレートフィルムにアルミニウムを蒸着した支持体
のアルミニウム蒸着面に、エクストルージョン法によ
り、塗布量120cc/m2となるよう塗布し、60℃で乾
燥後、25℃、65%の条件で塗布面が内側になるよう
巻き取り、感光材料101を作成した。 受像材料(RS−1)の作成 炭酸カルシウム(PC700、白石工業(株)製)24
0g、界面活性剤(ポイズ520、花王(株)製)5.
6g、および水354.4mlを攪拌混合したのち、分散
機(商品名:ウルトラディスパーザー(LK−41
型)、ヤマト科学製)を用いて毎分8000回転で3分
間分散した。この分散液52gと、10%ポリビニルア
ルコール(PVA−117、(株)クラレ製)水溶液4
0gとを混合し、さらに界面活性剤(WW−3)の1%
水溶液4mlおよび水22mlを加え、受像層形成用塗布液
を調製した。
【0134】この塗布液を秤量80g/m2の紙支持体
(JIS−P−8207により規定される繊維長分布と
して24メッシュ残分の重量%と42メッシュ残分の重
量%との和が30乃至60%であるような繊維長分布を
有する原紙を用いて紙支持体〔特開昭63−18623
9号公報参照〕)上に65g/m2となるように均一に塗
布した後、60℃乾燥して受像材料(RS−1)を作成
した。
【0135】
【化28】
【0136】実施例2 実施例1において(PB−1)の調製の際、(P−1
4)の(SV−1)1%溶液のかわりに(P−26)の
(SV−1)1.5%溶液を使用し、(PG−1)の調
製の際、(P−14)の(SV−1)1%溶液のかわり
に(P−12)の(SV−1)1.2%溶液を使用し、
さらに(PR−1)の調製の際、(P−14)の(SV
−1)1%溶液のかわりに(P−13)の(SV−1)
1.2%溶液を使用する以外は実施例1と同様にして感
光材料102を作成した。
【0137】実施例3 実施例1において(PB−1)の調製の際、(P−1
4)の(SV−1)1%溶液のかわりに(P−55)の
(SV−1)1.2%溶液を使用し、(PG−1)の調
製の際、(P−14)の(SV−1)1%溶液のかわり
に(P−56)の(SV−1)1.2%溶液を使用し、
さらに(PR−1)の調製の際、(P−14)の(SV
−1)1%溶液のかわりに(P−57)の(SV−1)
1.5%溶液を使用する以外は実施例1と同様にして感
光材料103を作成した。
【0138】比較例1 実施例1において(PB−1)の調製の際、(P−1
4)の(SV−1)1%溶液のかわりに(SV−1)そ
のものを使用し、(PG−1)の調製の際、(P−1
4)の(SV−1)1%溶液のかわりに(SV−1)そ
のものを使用し、さらに(PR−1)の調製の際、(P
−14)の(SV−1)1%溶液のかわりに(SV−
1)そのものを使用する以外は実施例1と同様にして比
較のための感光材料104を作成した。
【0139】画像形成 感光材料を、色温度3100°Kに調節したハロゲンラ
ンプを用いて、連続的に濃度の変化するウェッジを用い
て均一に露光する。露光後直ちに、該感光材料の塗布さ
れた面の反対側を155℃あるいは160℃に加熱した
ドラムに密着させて1秒間加熱し、10秒後に受像材料
(RS−1)と塗布面どうしを重ねあわせて2cm/秒の
速度で、径30mm、力400kg/cm2 の加圧ローラー
(表面温度70℃)に通した。通過後すぐに感光材料か
ら受像材料を剥離して、受像材料上にポジ画像を得た。
155℃の加熱温度で得られたポジ画像においてイエロ
ー、マゼンタ、シアンの各色相について最高濃度と最低
濃度の1/2 をあたえる露光量を測定し同じ露光量を与え
たときの160℃加熱温度で得られた画像の濃度を測定
し155℃の加熱温度で得られた画像との濃度差△Dを
得た。(△Dが小さいほど加熱温度変動に対して得られ
る画像の変動が少ない)以上のようにして得られた結果
を表1に示す。
【0140】 表1 感光材料 △D値(反射濃度) 備 考 R濃度 G濃度 B濃度 101 0.035 0.035 0.032 本発明 102 0.035 0.029 0.027 本発明 103 0.036 0.029 0.030 本発明 104 0.057 0.059 0.058 比較例 以上の様に本発明の感光材料に於て△D値が小さく従っ
て本発明の感光材料を用いた場合得られる転写画像は加
熱温度の変動に対して影響されにくい事がわかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくともハロゲン化銀、還
    元剤、重合性化合物、色画像形成物質、及び塩基プレカ
    ーサーを収容したマイクロカプセルを含有した感光層を
    有する熱現像感光材料において、一般式(1) あるいは一
    般式(2) で表される現像抑制剤前駆体を少なくとも一種
    含むことを特徴とする熱現像感光材料。 一般式(1) 【化1】 一般式(1) において、R1 は水素原子または下記(A)
    〜(C)中から選ばれた基をあらわす。 −SO2 11 (A) −COR11 (B) −POR11(R12) (C) ここでR11およびR12は同じであっても異なっていても
    よく、それぞれアルキル基、シクロアルキル基、アルケ
    ニル基、アラルキル基、アリール基、複素環基、アルキ
    ルオキシ基、アリールオキシ基およびアミノ基の中から
    選ばれた基をあらわす。またR11とR12は互いに連結し
    て5員または6員環を形成してもよい。Qは水素原子、
    アルキル基、またはアリール基をあらわす。Xは、ヘテ
    ロ原子を介してCに結合している2価の連結基を表わ
    し、nは0または1を表わす。Aは、Aのヘテロ原子を
    介してXに結合している現像抑制剤を表わす。Zは、ベ
    ンゼン環またはナフタレン環を形成するのに必要な原子
    群を表わす。一般式(2) 【化2】 一般式(2) において、R1 、Q、X、およびAは一般式
    (1) と同義である。R 2 およびR3 は同じであっても異
    なっていてもよく、それぞれ、水素原子、ハロゲン原
    子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
    基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、カルボキシ
    ル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スル
    ファモイル基、およびシアノ基を表わす。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006123088A2 (en) 2005-05-18 2006-11-23 Syngenta Limited 4- (thiazol-2-ylthioalkyl) -pyrazoles and their use as herbicides

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WO2006123088A2 (en) 2005-05-18 2006-11-23 Syngenta Limited 4- (thiazol-2-ylthioalkyl) -pyrazoles and their use as herbicides

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