JPH05265202A - 感光材料および画像形成方法 - Google Patents

感光材料および画像形成方法

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JPH05265202A
JPH05265202A JP6621592A JP6621592A JPH05265202A JP H05265202 A JPH05265202 A JP H05265202A JP 6621592 A JP6621592 A JP 6621592A JP 6621592 A JP6621592 A JP 6621592A JP H05265202 A JPH05265202 A JP H05265202A
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JP6621592A
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Soichiro Yamamoto
壮一郎 山本
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】支持体上に、少なくともハロゲン化銀、還元剤
および重合性化合物を収容するマイクロカプセルから成
る感光層を有する感光材料において、該感光材料のA4
サイズ内の任意の10箇所で、該感光層のJIS規格B
0610で規定される表面粗さを、基準長さ5mmで測定
した時、カットオフ値0.8mmの条件での中心線平均粗
さの平均値が3μm 以下、かつ同じくカットオフ値0.
8mmの条件での最大高さの平均値が35μm 以下である
ことを特徴とする感光材料。 【効果】感光材料を用いて得られる画像に濃度ムラがな
く、なめらかな画像となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒状性の良いなめらか
なカラー画像が得られる熱現像感光材料に関するもので
あり、さらには、該熱現像感光材料を用いた画像形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光性ハロゲン化銀、還元剤、重合性化
合物及びバインダーからなる感光層を支持体上に担持し
てなる感光材料を画像露光して潜像を形成し、次いで熱
現像によりハロゲン化銀の潜像が形成された部分に、高
分子化合物を形成する画像形成方法が特開昭61−69
062号等に記載されている。さらにハロゲン化銀、還
元剤、色画像形成物質および重合性化合物がマイクロカ
プセル(感光性マイクロカプセル)に収容されてなる感
光材料が、特開昭61−275742号および同61−
278849号公報に記載されている。上記構成の感光
材料を用いた画像形成方法としては、まず感光材料を像
様露光して潜像を形成させた後、これを熱現像すること
により、潜像が形成された部分の重合性化合物を重合さ
せ、更に該感光材料を受像層を有する受像材料と重ね合
せ、この状態で加圧し、未重合の重合性化合物とともに
色画像形成物質を受像材料に転写し、受像材料上に転写
画像を得るという方法が一般に用いられている。
【0003】また、逆に潜像の形成されなかった部分の
重合性化合物を重合させる方法については、特開昭62
−70836号、同62−81635号、特開平2−1
41756号、同2−141757号等の各公報に記載
されている。一方、上記の画像形成方法の現像処理にお
ける現像あるいは重合反応は、アルカリ性の条件下にお
いて円滑に進行する。このため、感光材料の感光層中に
画像形成促進剤として、塩基または塩基プレカーサーを
含ませておくことが好ましい。感光層に塩基または塩基
プレカーサーを含有する感光材料については、特開昭6
2−264041号公報に記載がある。この場合、塩基
または塩基プレカーサーは感光性マイクロカプセルに収
容することが、画像形成促進機能の点でさらに好まし
い。
【0004】塩基プレカーサーをマイクロカプセル内に
含むことを特徴とする感光材料については、特開昭64
−32251号、特開平1−263641号、特開平2
−146041号、特開平1−263641号等各公報
及び明細書に記載があり、固体状の塩基プレカーサーを
マイクロカプセル内に収容している。このように、塩基
または塩基プレカーサーをマイクロカプセル内に収容す
る事により、画像形成は促進され、鮮明な画像を短時間
で与える感光材料が得られるが、この場合、塩基をマイ
クロカプセル内に収容すると、感光材料の保存経時によ
る劣化が著しくなるため、塩基ではなく、塩基プレカー
サーをマイクロカプセル内に収容する事が好ましい。
【0005】また、このような熱現像感光材料の表面粗
さに関しては、最大深さが4μm以上である箇所が10
0箇所測定中20箇所以内であるような支持体を使用し
て、転写ムラの個数が1cm2 あたり20箇所以内の良
好な画像を得る方法が、特開昭62─209529号に
開示されており、また、中心線平均粗さが8μm以下
で、さらに好ましくは8μm以下でかつ2μm以上であ
る感光材料を用いてで粒状性を改良する方法が、特願平
3─268575号に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の特開昭62─2
09529号に開示された技術は、比較的大きなサイズ
の濃度ムラの改良を目的としており、一方、特願平3─
268575号に開示された技術は、比較的小さなサイ
ズの濃度ムラの改良を目的とするものであるが、本発明
者の実験によれば、これらサイズの異なる濃度ムラは、
いずれか一方のみが改良されても他方が改良されなけれ
ば十分良い画像とは認識されないことが判った。従っ
て、本発明の目的は、肉眼で認識し得る種々の大きさの
濃度ムラが、いづれも少なく、なめらかな画像を得るこ
との出来る優れた感光材料を提供することにある。さら
には、このような感光材料を用いて良好な画像を形成す
る方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の諸目的は、次の
熱現像感光材料および画像形成方法によって達成するこ
とが出来る。 (1) 支持体上に、少なくともハロゲン化銀、還元剤
および重合性化合物を収容するマイクロカプセルから成
る感光層を有する感光材料において、該感光材料のA4
サイズ内の任意の10箇所で、該感光層のJIS規格B
0610で規定される表面粗さを、基準長さ5mmで測
定した時、カットオフ値0.8mmの条件での中心線平
均粗さの平均値が3μm以下、かつ同じくカットオフ値
0.8mmの条件での最大高さの平均値が35μm以下
であることを特徴とする感光材料。
【0008】(2) 支持体上に、少なくともハロゲン
化銀、還元剤および重合性化合物を収容するマイクロカ
プセルから成る感光層を有する感光材料において、該感
光材料のA4サイズ内の任意の10箇所で、該感光層の
JIS規格B0610で規定される表面粗さを、基準長
さ5mmで測定した時、カットオフ値0.8mmの条件
での中心線平均粗さの平均値が3μm以下、かつ同じく
カットオフ値0.8mmの条件での最大高さの平均値が
35μm以下であることを特徴とする感光材料を像様露
光した後、熱現像し、引き続き受像材料と重ね合わせて
加圧転写することにより、受像材料上に画像を形成する
方法であり、該加圧転写の圧力が150kg/cm2
上、1000kg/cm2 以下であり、かつ該受像材料
の任意の10箇所で、該受像層のJIS規格B0610
で規定される表面粗さを、基準長さ5mmで測定した
時、カットオフ値0.8mmの条件での中心線平均粗さ
の平均値が2μm以下、かつ同じくカットオフ値0.8
mmの条件での最大高さの平均値が20μm以下である
ことを特徴とする画像形成方法。
【0009】本発明の好ましい態様としては前記熱現像
感光材料のマイクロカプセルが色画像形成物質および塩
基プレカーサーを収容している熱現像感光材料である。
本発明の感光材料の特徴を、前記の先行技術と比較し
て、以下に述べる。前記の特開昭62−209529号
は、感光材料に用いる支持体の表面粗さに関する発明で
ある。本発明者の実験によれば、支持体上に感光層を塗
設したのちの該感光層の表面粗さは、必ずしも支持体そ
のものの表面粗さとは相関せず、従って、本発明は前記
先行技術とは全く無関係に成されたと言うことが出来
る。そこで、支持体の表面粗さが感光層塗設後の表面に
そのまま残ると仮定した時に、前記先行技術で好ましい
とされた表面粗さの規定が、感光層の表面粗さにも当て
はまるか否かを実験したところ、感光層の表面粗さに冠
しては最大深さが4μm以上の箇所が、たとえ100箇
所中20箇所以上あっても、本発明の中心線平均粗さと
最大深さの条件を満たしていれば、画質の劣化は認めら
れないことが判った。すなわち、中心線平均粗さで表さ
れる表面凹凸の平均値が、3μm以下であれば、少ない
頻度で出現する4μm以上、但し35μm以下の大きな
凹凸がたとえ存在しても、画質の劣化は問題にならない
ことを意味し、このことは、前記の先行技術からは本発
明の態様を予想し得ないことを示している。
【0010】一方、前記の特願平3−268575号の
態様について、本発明者が実験したところでは、中心線
平均粗さが8μm以下であれば粒状性の改善が認められ
るが十分ではなく、本発明で言う3μm以下とすること
で、更に顕著な改良が実現出来ることが判った。さら
に、前記先行技術明細書には最大深さについての記載が
なく、中心線平均粗さが8μm以下であっても、最大深
さが35μmより大きい箇所が存在する場合には、著し
い粒状性の劣化があることが判った。このことは、本発
明の態様が、この先行技術からは予測し得ないことを示
している。
【0011】また、特開昭62−209530号、およ
び特願平2−104668号には、受像材料の受像層表
面の粗さについての好ましい態様が開示されている。し
かし、本発明者の実験によれば、形成された画像の画質
に対する感光材料の表面粗さの寄与と、受像材料の表面
粗さの寄与は前者の方が大きく、受像材料の表面粗さだ
けでは正確に画像の画質を推定することは出来ない。こ
の観点から、前記先行技術明細書では、組み合わせて用
いる感光材料の表面粗さについての記載がないため、本
発明の感光材料と受像材料との好ましい組合せを推定す
ることは出来なかった。
【0012】以下に本発明の熱現像感光材料に用いるハ
ロゲン化銀、還元剤、重合性化合物、色画像形成物質、
塩基プレカーサー、マイクロカプセル、および支持体に
ついて説明する。本発明の感光材料には、ハロゲン化銀
として、塩化銀、臭化銀、沃化銀あるいは塩臭化銀、塩
沃化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいずれの粒子も用いる
ことができる。写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方
体、八面体、十二面体、十四面体のような規則的な結晶
を有するもの、球状、板状のような変則的な結晶系を有
するもの、双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるい
はそれらの複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約
0.01ミクロン以下の微粒子でも投影面積直径が約1
0ミクロンに至るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散
乳剤でもまた米国特許第3,574,628号、同3,
655,394号および英国特許第1,413,748
号などに記載された単分散乳剤でもよい。
【0013】また、アスペクト比が約5以上であるよう
な平板状粒子も本発明に使用できる。平板状粒子は、ガ
トフ著、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エ
ンジニアリング(Gutoff ,Photographic Science and
Engineering )、第14巻248〜257頁(1970
年);米国特許第4,434,226号、同4,41
4,310号、同4,433,048号、同4,43
9,520号および英国特許第2,112,157号な
どに記載の方法により簡単に調製することができる。結
晶構造は一様なものでも、内部と外部とが異質なハロゲ
ン組成からなるものでもよく、層状構造をなしていても
よい。また、エピタキシャル接合によって組成の異なる
ハロゲン化銀が接合されていてもよく、また例えばロダ
ン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接合さ
れていてもよい。また、ハロゲン組成、晶癖、粒子サイ
ズ等が異なった二種以上のハロゲン化銀粒子を併用する
こともできる。
【0014】本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)No1
7643(1978年12月)、22〜23頁、“I.
乳剤製造(Emulsion preparation and types)" 、およ
び同No18716(1979年11月)、648頁、な
どに記載された方法を用いて調製することができる。ハ
ロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化学熟成および分
光増感を行ったものを使用する。このような工程で使用
される添加剤はリサーチ・ディスクロージャーNo176
43および同No18716に記載されており、その該当
箇所を後掲の表にまとめた。本発明に使用できる公知の
写真用添加剤も上記の2つのリサーチ・ディスクロージ
ャーに記載されており、下記の表に関連する記載箇所を
示した。
【0015】 添加剤種類 RD17643 RD18716 化学増感剤 23頁 648頁右欄 感度上昇剤 同 上 分光増感剤 23〜24頁 648頁右欄〜 強色増感剤 649頁右欄 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄〜 および安定剤 なお、上記ハロゲン化銀乳剤および写真用添加剤につい
ての詳細は「公知技術第5号」(アズテック有限会社、
1991年3月22日発行)2頁〜17頁に記載されて
いる。ハロゲン化銀の使用量は感光材料1m2当り銀換算
で0.001〜10g、好ましくは0.05〜2gであ
る。また、本発明においてはハロゲン化銀に共に有機銀
塩を用いることができる。有機銀塩については前記「公
知技術第5号」17頁〜18頁に記載されている。
【0016】本発明に使用することの出来る重合性化合
物は、とくに制限はなく公知の重合性化合物を使用する
ことが出来る。なお、感光材料を熱現像処理するので加
熱時に揮発しにくい高沸点(例えば、沸点が80℃以
上)の重合性化合物を使用することが好ましい。これら
の重合性化合物は、一般に付加重合性または開環重合性
を有する化合物である。付加重合性を有する化合物とし
てはエチレン性不飽和基を有する化合物、開環重合性を
有する化合物としてはエポキシ基を有する化合物等があ
るが、エチレン性不飽和基を有する化合物が特に好まし
い。感光材料に使用することができるエチレン性不飽和
基を有する化合物には、アクリル酸およびその塩、アク
リル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリル酸お
よびその塩、メタクリル酸エステル類、メタクリルアミ
ド類、無水マレイン酸、マレイン酸エステル類、イタコ
ン酸エステル類、スチレン類、ビニルエーテル類、ビニ
ルエステル類、N−ビニル複素環類、アリルエーテル
類、アリルエステル類およびそれらの誘導体等がある。
また、本発明は重合性化合物の重合硬化により色画像形
成物質の不動化を図るものであるから、重合性化合物は
分子中に複数の重合性官能基を有する架橋性化合物であ
ることが好ましい。さらに具体的な化合物例としては
「公知技術第5号」51頁〜55頁に記載の化合物を用
いることが出来る。
【0017】感光材料に使用することができる好ましい
重合性化合物の具体例としては、アクリル酸エステル類
に関し、n−ブチルアクリレート、シクロヘキシルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ベンジル
アクリレート、フルフリルアクリレート、エトキシエト
キシエチルアクリレート、トリシクロデカニルオキシア
クリレート、ノニルフェニルオキシエチルアクリレー
ト、1,3−ジオキソランアクリレート、ヘキサンジオ
ールジアクリレート、ブタンジオールジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリシクロデ
カンジメチロールジアクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラア
クリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ポリ
オキシエチレン化ビスフェノールAのジアクリレート、
2−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−5
−ヒドロキシメチル−5−エチル−1,3−ジオキサン
アクリレート、2−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチ
ルエチル)−5,5−ジヒドロキシメチル−1,3−ジ
オキサントリアクリレート、トリメチロールプロパンの
プロピレンオキサイド付加物のトリアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールのカプロラクトン付加物のヘキサア
クリレート、ヒドロキシポリエーテルのポリアクリレー
ト、ポリエステルアクリレートおよびポリウレタンアク
リレート等を挙げることができる。
【0018】また他の具体例としては、メタクリル酸エ
ステル類に関し、メチルメタクリレート、ブチルメタク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、ブタ
ンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、
ペンタエリスリトールテトラメタクリレートおよびポリ
オキシアルキレン化ビスフェノールAのジメタクリレー
ト等を挙げることができる。
【0019】上記重合性化合物は、単独で使用しても二
種以上を併用してもよい。二種以上の重合性化合物を併
用した感光材料については、特開昭62−210445
号公報に記載がある。なお、前述した還元剤の化学構造
にビニル基やビニリデン基等の重合性官能基を導入した
物質も重合性化合物として使用できる。
【0020】本発明の感光材料に使用することができる
還元剤は、ハロゲン化銀を還元する機能および/または
重合性化合物の重合を促進(または抑制)する機能を有
する。上記機能を有する還元剤としては、ハイドロキノ
ン類、カテコール類、p−アミノフェノール類、p−フ
ェニレンジアミン類、3−ピラゾリドン類、3−アミノ
ピラゾール類、4−アミノ−5−ピラゾロン類、5−ア
ミノウラシル類、4,5−ジヒドロキシ−6−アミノピ
リミジン類、レダクトン類、アミノレダクトン類、o−
またはp−スルホンアミドフェノール類、o−またはp
−スルホンアミドナフトール類、2,4−ジスルホンア
ミドフェノール類、2,4−ジスルホンアミドナフトー
ル類、o−またはp−アシルアミノフェノール類、2−
スルホンアミドインダノン類、4−スルホンアミド−5
−ピラゾロン類、3−スルホンアミドインドール類、ス
ルホンアミドピラゾロベンズイミダゾール類、スルホン
アミドピラゾロトリアゾール類、α−スルホンアミドケ
トン類、ヒドラジン類等がある。なお、上記各種還元剤
については、前記公知技術第5号18頁〜35頁に詳細
に記載されている。還元剤の添加量は巾広く変えること
が出来るが一般に銀塩に対して0.1〜1500モル
%、好ましくは10〜300モル%である。
【0021】本発明の感光材料に使用できる色画像形成
物質には特に制限はなく、様々な種類のものを用いるこ
とができる。すなわち、それ自身が着色している物質
(染料や顔料)や、それ自身は無色あるいは淡色である
が外部よりのエネルギー(加熱、加圧、光照射等)や別
の成分(顕色剤)との接触により発色する物質(発色
剤)も色画像形成物質に含まれる。本発明の色画像形成
物質としては、特開昭62−187346号公報に述べ
られているように、画像の安定性に優れ、それ自身が着
色している染料や顔料が好ましい。
【0022】本発明に用いられる染料や顔料としては、
市販のものの他、各種文献等に記載されている公知のも
のが利用できる。文献に関しては、カラーインデックス
(C.I.)便覧、「最新顔料便覧」日本顔料技術協会
編(1977年刊)、「最新顔料応用技術」CMC出版
(1986年刊)、「印刷インキ技術」(CMC出版、
1984年刊)等がある。本発明に使用しうる色画像形
成物質およびその使用技術についての詳細は前記「公知
技術第5号」35頁〜50頁に記載されている。特に顔
料は光堅牢性に優れ、転写時に画像のボケが少ないので
好ましい。顔料は、重合性化合物100重量部に対して
5〜60重量部の割合で用いることが好ましい。
【0023】本発明の感光材料に使用できる塩基プレカ
ーサーとしては、無機の塩基および有機の塩基の塩基プ
レカーサー(脱炭酸型、熱分解型、反応型および錯塩形
成型など)が使用できる。これらの塩基プレカーサーお
よびその使用技術についての詳細は前記「公知技術第5
号」55頁〜86頁に記載されている。好ましい塩基プ
レカーサーとしては、特開昭59−180549号、同
59−180537号、同59−195237号、同6
1−32844号、同61−36743号、同61−5
1140号、同61−52638号、同61−5263
9号、同61−53631号、同61−53634号、
同61−53635号、同61−53636号、同61
−53637号、同61−53638号、同61−53
639号、同61−53640号、同61−55644
号、同61−55645号、同61−55646号、同
61−84640号、同61−107240号、同61
−219950号、同61−251840号、同61−
252544号、同61−313431号、同63−3
16740号、同64−68746号および同64−5
4452号各公報に記載されている加熱により脱炭酸す
る有機酸と塩基の塩、また、特開昭59−157637
号、同59−166943号、同63−96159号各
公報記載の加熱により塩基を脱離する化合物が挙げられ
る。
【0024】本発明の塩基プレカーサーとしては、50
℃ないし200℃で塩基を放出する事が好ましく、80
℃ないし180℃で放出する事がさらに好ましい。本発
明の感光材料に使用する塩基プレカーサーとしては、マ
イクロカプセル中に収容するため、特願平2−2701
59号に記載のように25℃での水および重合性化合物
に対する溶解度が1%以下の次のようなカルボン酸と有
機塩基の塩からなる塩基プレカーサーが特に好ましい。
本発明において塩基プレカーサーをマイクロカプセルに
収容させる場合は、塩基プレカーサーを重合性化合物中
に直接固体分散させた感光性組成物を用いてもよいが
(特開昭64−32251号、特開平1−263641
号各公報記載)、塩基プレカーサーを水中に分散させた
状態で重合性化合物中に乳化させた感光性組成物を用い
ることが特に好ましい(特開昭63−218964号、
特開平2−146041号、特開平3−25444号各
公報記載)。
【0025】ここで、塩基プレカーサーの水への分散に
際しては、非イオン性あるいは、両性の水溶性ポリマー
を使用することが好ましい。非イオン性の水溶性ポリマ
ーの例としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアクリルアミド、ポリメチルビニルエー
テル、ポリアクリロイルモルホリン、ポリヒドロキシエ
チルアクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリレー
ト−コ−アクリルアミド、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース及びメチルセルロー
スなどを挙げることができる。また、両性の水溶性ポリ
マーとしては、ゼラチンを挙げることができる。上記の
水溶性ポリマーは、塩基プレカーサーに対して0.1〜
100重量%の割合で含まれていることが好ましく、1
〜50重量%の割合で含まれていることがさらに好まし
い。また、塩基プレカーサーは分散液に対して5〜60
重量%含まれていることが好ましく、10〜50重量%
で含まれていることがさらに好ましい。また、塩基プレ
カーサーは重合性化合物に対して2〜50重量%の割合
で含まれていることが好ましく、5〜30重量%の割合
で含まれていることがさらに好ましい。
【0026】本発明に使用できるマイクロカプセルにつ
いては、特に制限なく様々な公知技術を適用することが
でき、前記「公知技術第5号」88頁〜98頁に詳細に
記載されている。本発明においては、特にメラミン・ホ
ルムアルデヒド樹脂を用いると、緻密性の高いカプセル
を得ることができ、特に好ましい。また、特開平2−2
16151号公報には特に壁の緻密性に優れたカプセル
を得るため、スルフィン酸基を有する水溶性ポリマーと
エチレン性不飽和基を有する重合性化合物との反応生成
物からなる膜の周囲にメラミン・ホルムアルデヒド樹脂
等の高分子化合物の重合体壁を設けたマイクロカプセル
が開示されており、本発明には好ましい。なお、アミノ
アルデヒド系のマイクロカプセルを用いる場合には、特
開昭63−32535号公報記載の感光材料のように、
残留アルデヒド量を一定値以下とすることが好ましい。
その方法は特開昭63−142343号等に記載されて
いる。マイクロカプセルの平均粒子径は、1〜30μ
m、好ましくは3〜20μmである。マイクロカプセル
の粒子径の分布は、特開昭63−5334号公報記載の
感光材料のように、一定値以上に均一に分布しているこ
とが好ましい。また、マイクロカプセルの膜厚は、特開
昭63−81336号公報記載の感光材料のように、粒
子径に対して一定の値の範囲内にあることが好ましい。
【0027】なお、マイクロカプセルにハロゲン化銀を
収容する場合は、前述したハロゲン化銀粒子の平均粒子
サイズをマイクロカプセルの平均サイズの5分の1以下
とすることが好ましく、10分の1以下とすることがさ
らに好ましい。ハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズをマ
イクロカプセルの平均サイズの5分の1以下とすること
によって、均一でなめらかな画像を得ることができる。
マイクロカプセルにハロゲン化銀を収容する場合は、マ
イクロカプセルの外殻を構成する壁材中にハロゲン化銀
を存在させることが好ましい。マイクロカプセルの壁材
中にハロゲン化銀を含む感光材料については特開昭62
−169147号公報に記載がある。
【0028】本発明の感光性マイクロカプセルの製造に
おいて、ハロゲン化銀、還元剤、色画像形成物質および
塩基プレカーサーを含む重合性化合物からなる油性液体
を水性媒体中に分散し、カプセルの外殻を形成させる
際、水性媒体中には、非イオン性の水溶性ポリマーおよ
びアニオン性の水溶性ポリマーが含まれていることが好
ましい。この場合、重合性化合物を含む油性液体は、水
性媒体に対して、10〜120重量%が好ましく、20
〜90重量%がさらに好ましい。非イオン性の水溶性ポ
リマーの例としては、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリメチルビニル
エーテル、ポリアクリロイルモルホリン、ポリヒドロキ
シエチルアクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリ
レート−コ−アクリルアミド、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース及びメチルセルロ
ースなどを挙げることができる。アニオン性の水溶性ポ
リマーの例としては、ポリスチレンスルフィン酸、スチ
レンスルフィン酸塩の共重合体、ポリスチレンスルホン
酸塩、スチレンスルホン酸の共重合体、ポリビニル硫酸
エステル塩、ポリビニルスルホン酸塩、無水マレイン酸
・スチレン共重合体、無水マレイン酸・インブチレン共
重合体などを挙げることができる。この場合、アニオン
性の水溶性ポリマーの水性媒体中の濃度は、0.01〜
5重量%の範囲が好ましく、さらに好ましくは、0.1
〜2重量%の範囲である。上記の場合、非イオン性の水
溶性ポリマーと少量のスルフィン酸基を有する水溶性ポ
リマーを併用することが特に好ましい。
【0029】また、塩基プレカーサーの重合性化合物に
対する溶解度を低下させるため、重合性化合物中に、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、安
息香酸アミド、シクロヘキシルウレア、オクチルアルコ
ール、ドデシルアルコール、ステアリルアルコール、ス
テアロアミド等の−OH、−SO2 NH2 、−CONH
2 、−NHCONH2 などの親水性基を有する化合物を
添加する事もできる。
【0030】本発明においては前記還元剤の他に重合性
化合物の酸化劣化防止用として、また熱現像中の酸素酸
化防止用として公知の酸化防止剤を重合性化合物と共に
使用できる。このような酸化防止剤としては、2,2′
−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2,
2′−ブチリデン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、2−t−ブチル−6−(3′−t−ブ
チル−5′−メチル−2′−ヒドロキシベンジル)−4
−メチルフェニルアクリレート、4,4′−チオ−ビス
−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)等のフェ
ノール系酸化防止剤;ジフェニルデシルホスファイト、
トリフェニルホスファイト、トリス−(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)ホスファイト、トリス−(2−エチ
ルヘキシル)ホスファイト等のホスファイト系酸化防止
剤;ジラウリル−3,3′−チオ−ジプロピオン酸エス
テル、ペンタエリスリトール−テトラキス−(β−ラウ
リル−チオ−プロピオン酸エステル)、チオ−ジプロピ
オン酸等のイオウ系酸化防止剤;フェニル−1−ナフチ
ルアミン、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−
1,2−ジヒドロキノリン、ジオクチルイミノジベンジ
ル等のアミン系酸化防止剤が挙げられる。
【0031】支持体に用いることができる材料として
は、ガラス、紙、上質紙、バライタ紙、コート紙、キャ
ストコート紙、合成紙、金属およびその類似体、ポリエ
ステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセチルセル
ロース、セルロースエステル、ポリビニルアセタール、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリイミド等のフィルム、および樹脂材料や
ポリエチレン等のポリマーによってラミネートされた紙
等を挙げることができる。詳細は前記「公知技術第5
号」144頁〜149頁に記載されている。この中で本
発明の好ましい支持体はポリマーフィルムであり、前に
述べた熱伝導性から、50μ以下のポリマーフィルムで
ある事が特に好ましい。さらに感光層を支持体に塗設す
るために、特開昭61−113058号公報記載の下塗
り層をポリマーフィルム上に設ける、あるいはアルミニ
ウム等の金属蒸着膜をポリマーフィルム上に設ける事が
好ましい。したがって本発明の感光材料の支持体として
は、50μ以下の厚みのポリマーフィルムで、アルミ蒸
着膜を有するものが特に好ましい。
【0032】以下に本発明の感光材料に用いる事のでき
る他の成分について説明する。これらの成分の詳細は前
記「公知技術第5号」98頁〜144頁および86頁〜
88頁に記載されている。感光材料に用いることができ
るバインダーは、単独であるいは組合せて感光層に含有
させることができる。このバインダーには主に親水性の
ものを用いることが好ましい。親水性バインダーとして
は透明か半透明の親水性バインダーが代表的であり、例
えばゼラチン、ゼラチン誘導体、セルロース誘導体、デ
ンプン、アラビアゴム等のような天然物質と、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド
重合体等の水溶性のポリビニル化合物のような合成重合
物質を含む。他の合成重合物質には、ラテックスの形
で、とくに写真材料の寸度安定性を増加させる分散状ポ
リビニル化合物がある。なお、バインダーを用いた感光
材料については、特開昭61−69062号公報に記載
がある。また、マイクロカプセルと共にバインダーを使
用した感光材料については、特開昭62−209525
号公報に記載がある。
【0033】感光材料に用いるスマッジ防止剤として
は、常温で固体の粒子状物が好ましい。具体例として
は、英国特許第1232347号明細書記載のでんぷん
粒子、米国特許第3625736号明細書等記載の重合
体微粉末、英国特許第1235991号明細書等記載の
発色剤を含まないマイクロカプセル粒子、米国特許第2
711375号明細書記載のセルロース微粉末、タル
ク、カオリン、ベントナイト、ろう石、酸化亜鉛、酸化
チタン、アルミナ等の無機物粒子等を挙げることができ
る。上記粒子の平均粒子サイズとしては、体積平均直径
で3乃至50μmの範囲が好ましく、5乃至40μmの
範囲がさらに好ましい。前述したように重合性化合物の
油滴がマイクロカプセルの状態にある場合には、上記粒
子はマイクロカプセルより大きい方が効果的である。
【0034】感光材料には種々の画像形成促進剤を用い
ることができる。画像形成促進剤には塩基又は、塩基
プレカーサーの移動の促進還元剤と銀塩との反応の促
進重合による色素供与性物質の不動化の促進などの機
能が有り物理化学的な機能からは前記の塩基または塩基
プレカーサー、求核性化合物、オイル、熱溶剤、界面活
性剤、銀又は銀塩と相互作用をもつ化合物、酸素除去機
能を有する化合物等に分類される。ただしこれらの物質
群は一般に複合機能を有しており上記の促進効果のいく
つかを合わせ持つのが普通である。これらの詳細につい
ては、米国特許4,678,739号第38〜40欄、
特開昭62−209443号等の明細書および公報に記
載がある。また特願平2−272878号記載の六価の
金属化合物も効果的である。
【0035】感光材料には、ハロゲン化銀の潜像が形成
されない部分の重合性化合物を重合させる系において、
重合を開始させることあるいは、画像転写後、未重合の
重合性化合物の重合化処理することを目的として熱ある
いは光重合開始剤を用いることができる。熱重合開始剤
の例としてはアゾ化合物、有機過酸化物、無機過酸化
物、スルフィン酸類等を挙げることができる。これらの
詳細については高分子学会、高分子実験学編集委員会編
「付加重合・開環重合」(1983年、共立出版)の第
6頁〜第18頁等に記載されている。光重合開始剤の例
としては、ベンゾフェノン類、アセトフェノン類、ベン
ゾイン類、チオキサントン類等を挙げることができる。
これらの詳細について「紫外線硬化システム」(198
9年、総合技術センター)第63頁〜第147頁等に記
載されている。
【0036】感光材料には、塗布助剤、剥離性改良、ス
ベリ性改良、帯電防止、現像促進等の目的で種々の面活
性剤を使用することができる。界面活性剤の具体例は、
特開昭62−173463号、同62−183457号
等に記載されている。感光材料には帯電防止の目的で帯
電防止剤を使用することができる。帯電防止剤はリサー
チディスクロージャー誌1978年11月の第1764
3号(27頁)等に記載されている。感光材料の感光層
に、ハレーションまたはイラジエーションの防止を目的
として、染料または顔料を添加してもよい。感光層に白
色顔料を添加した感光材料について特開昭63−297
48号公報に記載がある。
【0037】感光材料のマイクロカプセル中に加熱また
は光照射により脱色する性質を有する色素を含ませても
よい。上記加熱または光照射により脱色する性質を有す
る色素は、コンベンショナルな銀塩写真系におけるイエ
ローフィルターに相当するものとして機能させることが
できる。上記のように加熱または光照射により脱色する
性質を有する色素を用いた感光材料については、特開昭
63−974940号公報に記載がある。感光材料に重
合性化合物の溶剤を用いる場合は、重合性化合物を含む
マイクロカプセルとは別のマイクロカプセル内に封入し
て使用することが好ましい。なお、マイクロカプセルに
封入された重合性化合物と混和性の有機溶媒を用いた感
光材料については、特開昭62−209524号公報に
記載がある。
【0038】本発明において種々のカブリ防止剤または
写真安定剤を使用することができる。その例としては、
RD17643(1978年)24〜25頁に記載のア
ゾール類やアザインデン類、特開昭59−168442
号記載の窒素を含むカルボン酸類およびリン酸類、ある
いは特開昭59−111636号公報記載のメルカプト
化合物およびその金属塩、特開昭62−87957号公
報に記載されているアセチレン化合物類などが用いられ
る。
【0039】感光材料には現像時の処理温度および処理
時間に対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停
止剤を用いることができる。ここでいう現像停止剤と
は、適正現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応
して膜中の塩基濃度を下げ現像を停止する化合物または
銀および銀塩と相互作用して現像を抑制する化合物であ
る。具体的には、加熱により酸を放出する酸プレカーサ
ー、加熱により共存する塩基を置換反応を起す親電子化
合物、または含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物
およびその前駆体等が挙げられる。更に詳しくは特開昭
62−253159号(31〜32頁)、特開平1−7
2479号、同1−3471号公報等に記載されてい
る。
【0040】以上述べた以外に感光層中に含ませること
ができる任意の成分の例およびその使用態様について
も、上述した一連の感光材料に関する出願明細書、およ
びリサーチ・ディスクロージャー誌Vol.170、197
8年6月の第17029号(9〜15頁)に記載があ
る。感光材料に任意に設けることができる層としては、
受像層、発熱体層、帯電防止層、カール防止層、はくり
層、カバーシートまたは保護層、ハレーション防止層
(着色層)等を挙げることができる。なお、発熱体層を
用いた感光材料については特開昭61−294434号
公報に、カバーシートまたは保護層を設けた感光材料に
ついては特開昭62−210447号公報に、ハレーシ
ョン防止層として着色層を設けた感光材料については特
開昭63−101842号公報に、それぞれ記載されて
いる。更に、他の補助層の例およびその使用態様につい
ても、上述した一連の感光材料に関する出願明細書中に
記載がある。
【0041】本発明の感光材料を用いる画像形成方法に
おいては感光材料とともに受像材料を用いるのが一般的
である。以下に受像材料について説明する。なお詳細は
前記「公知技術第5号」149頁〜178頁に記載され
ている。受像材料は支持体のみでも良いが、支持体上に
受像層を設ける事が好ましい。受像材料の支持体として
は、特に制限はないが、感光材料の支持体と同様にガラ
ス、紙、上質紙、バライタ紙、コート紙、キャストコー
ト紙、合成紙、布、金属およびその類似体、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アセチルセルロー
ス、セルロースエステル、ポリビニルアセタール、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレ
ート等のフィルム、および樹脂材料やポリエチレン等の
ポリマーによってラミネートされた紙等を挙げることが
できる。なお、受像材料の支持体として、紙等の多孔性
の材料を用いる場合には、特開昭62−209530号
公報記載の受像材料のように一定の平滑度を有している
ことが好ましい。また、透明な支持体を用いた受像材料
については、特開昭62−209531号公報に記載が
ある。
【0042】受像材料の受像層は、白色顔料、バインダ
ー、およびその他の添加剤より構成され白色顔料自身あ
るいは白色顔料の粒子間の空隙が重合性化合物の受容性
を増す。受像層に用いる白色顔料としては、無機の白色
顔料として、例えば、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、等の酸化
物、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、ケイ酸カルシウム、水酸化マグネシウム、リン酸マ
グネシウム、リン酸水素マグネシウム等のアルカリ土類
金属塩、そのほか、ケイ酸アルミニウム、水酸化アルミ
ニウム、硫化亜鉛、各糖クレー、タルク、カオリン、ゼ
オライト、酸性白土、活性白土、ガラス等が挙げられ
る。有機の白色顔料としては、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ベンゾグァナミン樹脂、尿素−ホルマリン樹脂、
メラミン−ホルマリン樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げら
れる。これら白色顔料は単独でまたは併用して用いても
良いが、重合性化合物に対する吸油量の高いものが好ま
しい。
【0043】また、本発明の受像層に用いるバインダー
としては、水溶性ポリマー、ポリマーラテックス、有機
溶剤に可溶なポリマーなどが使用できる。水溶性ポリマ
ーとしては、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、メチルセルロース等のセル
ロース誘導体、ゼラチン、フタル化ゼラチン、カゼイ
ン、卵白アルブミン等の蛋白質、デキストリン、エーテ
ル化デンプン等のデンプン類、ポリビニルアルコール、
ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N−ビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニ
ルピラゾール、ポリスチレンスルホン酸等の合成高分
子、その他、ローカストビーンガム、プルラン、アラビ
アゴム、アルギン酸ソーダ等が挙げられる。ポリマーラ
テックスとして、例えば、スチレン−ブタジエン共重合
体ラテツクス、メチルメタクリレート・ブタジエン共重
合体ラテックス、アクリル酸エステルおよび/またはメ
タクリル酸エステルの重合体または、共重合体ラテック
ス、エチレン・酢酸ビニル共重合体ラテックス等が挙げ
られる。有機溶剤に可溶なポリマーとして、例えば、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリアクリロニトリル樹脂等が挙げられる。
【0044】上記バインダーの使用法としては、二種以
上を併用することができ、さらに、二種のバインダーが
相分離を起こすような割合で併用することもできる。こ
のような使用法の例としては、特開平1−154789
号公報に記述がある。白色顔料の平均粒子サイズは0.
1〜20μ、好ましくは0.1〜10μであり、塗布量
は、0.1g〜60g、好ましくは、0.5g〜30g
の範囲である。白色顔料とバインダーの重量比は、顔料
1に対しバインダー0.01〜0.4の範囲が好まし
く、0.03〜0.3の範囲がさらに好ましい。
【0045】受像層には、バインダー、白色顔料以外に
も、以下に述べるようなさまざまな添加剤を含ませるこ
とができる。例えば、発色剤と顕色剤よりなる発色シス
テムを用いる場合には、受像層に顕色剤を含ませること
ができる。顕色剤の代表的なものとしては、フェノール
類、有機酸またはその塩、もしくはエステル等がある
が、色画像形成物質としてロイコ色素を用いた場合に
は、サリチル酸の誘導体の亜鉛塩が好ましく、中でも、
3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸亜鉛が好ま
しい。上記顕色剤は受像層に、0.1乃至50g/m2
範囲の塗布量で含まれていることが好ましい。更に好ま
しくは、0.5乃至20g/m2の範囲である。
【0046】受像層に熱可塑性化合物を含ませてもよ
い。受像層に熱可塑性化合物を含ませる場合は、受像層
そのものを熱可塑性化合物微粒子の凝集体として構成す
ることが好ましい。上記のような構成の受像層は、転写
画像の形成が容易であり、かつ画像形成後、加熱するこ
とにより光沢のある画像が得られるという利点を有す
る。上記熱可塑性化合物については特に制限はなく、公
知の熱可塑性樹脂(プラスチック)およびワックス等か
ら任意に選択して用いることができる。ただし、熱可塑
樹脂のガラス転移点およびワックスの融点は、200℃
以下であることが好ましい。上記のような熱可塑性化合
物微粒子を含む受像層を有する受像材料については、特
開昭62−280071号、同62−280739号各
公報に記載がある。
【0047】受像層には、光重合開始剤または熱重合開
始剤を含ませておいてもよい。受像材料を用いる画像形
成において、色画像形成物質は、未重合の重合性化合物
と共に転写される。このため、未重合の重合性化合物の
硬化処理(定着処理)を目的として、受像層に光重合開
始剤または熱重合開始剤を添加することができる。な
お、光重合開始剤を含む受像層を有する受像材料につい
ては特開昭62−161149号公報に、熱重合開始剤
を含む受像層を有する受像材料については特開昭62−
210444号公報にそれぞれ記載がある。
【0048】以下に本発明の画像形成方法における像様
に露光する工程、像様露光と同時、あるいは像様露光
後、該感光材料を、感光層を塗設していない支持体の面
から加熱する工程、および該感光材料の感光層を塗設し
た面と受像材料とを重ね合わせて加圧する工程等の一連
の工程について述べる。上記像様に露光する工程におけ
る露光方法としては、様々な露光手段を用いる事ができ
るが、一般に可視光を含む輻射線の画像様露光によりハ
ロゲン化銀の潜像を得る。光源の種類や露光量は、ハロ
ゲン化銀の感光波長(色素増感を施した場合は、増感し
た波長)や、感度に応じて選択することができる。代表
的な光源としては、低エネルギー輻射線源として、自然
光、紫外線、可視光、赤外線、蛍光灯、タングステンラ
ンプ、水銀灯、ハロゲンランプ、メタルハライドラン
プ、キセノンフラッシュランプ、レーザー光源(ガスレ
ーザー、固体レーザー、化学レーザー、半導体レーザー
など)、発光ダイオード、プラズマ発光管、FOTなど
を挙げることができる。特殊な場合には、高エネルギー
線源であるX線、γ線、電子線などを用いることもでき
る。
【0049】本発明における感光材料は、特にフルカラ
ーの感光材料の場合には、複数のスペクトル領域に感光
性をもつマイクロカプセルより構成されているため対応
する複数のスペクトル線により画像露光することが必要
である。そのため上記光源は1種類でもよいし2種以上
を組み合わせて用いてもよい。光源の選択に際しては、
感光材料の感光波長に適した光源を選ぶことはもちろん
であるが、画像情報が電気信号を経由するかどうか、シ
ステム全体の処理速度、コンパクトネス、消費電力など
を考慮して選ぶことができる。
【0050】画像情報が電気信号を経由しない場合、例
えば風景や人物などの直接撮影、原画の直接的な複写、
リバーサルフィルム等のポジを通しての露光などの場合
には、カメラ、プリンターや引伸機のようなプリント用
の露光装置、複写機の露光装置などを利用することがで
きる。この場合、二次元画像をいわゆる1ショットで同
時露光することもできるし、スリットなどを通して走査
露光することもできる。原画に対して、引き伸ばしたり
縮小することもできる。この場合の光源はレーザーのよ
うな単色の光源ではなくタングステンランプ、蛍光灯の
ような光源を用いるか、複数の単色光源の組み合わせを
用いるのが通常である。
【0051】画像情報を電気信号を経由して記録する場
合には、画像露光装置としては、発光ダイオード、各種
レーザーを熱現像カラー感光材料の感色性に合わせて組
み合わせて用いてもよいし、画像表示装置として知られ
ている各種デバイス(CRT、液晶ディスプレイ、エレ
クトロルミネッセンスディスプレイ、エレクトロクロミ
ックディスプレイ、プラズマディスプレイなど)を用い
ることもできる。この場合、画像情報は、ビデオカメラ
や電子スチルカメラから得られる画像信号、日本テレビ
ジョン信号規格(NTSC)に代表されるテレビ信号、
原画をスキャナーなどで多数の画素に分割して得た画像
信号、磁気テープ、ディスク等の記録材料に蓄えられた
画像信号が利用できる。
【0052】カラー画像の露光に際しては、LED、レ
ーザー、蛍光管、熱陰極管、冷陰極管などを感材の感色
性に合わせて組み合わせて用いるが、同じものを複数組
み合わせ用いてもよいし、別種のものを組み合わせて用
いてもよい。感光材料の感色性は写真分野ではR
(赤)、G(緑)、B(青)感光性が通常であるが、近
年はUV、IRなどの組み合わせで用いることも多く、
光源の利用範囲が広がってきている。たとえば感光材料
の感色性が(G、R、IR)であったり、(R、IR
(短波)、IR(長波))、(UV(短波)、UV(中
波)、UV(長波))、(UV、B、G)などのスペク
トル領域が利用される。光源もLED2色とレーザーの
組み合せなど別種のものを組み合わせてもよい。上記発
光管あるいは素子は1色毎に単管あるいは素子を用いて
走査露光してもよいし、露光速度を速めるためにアレイ
になったものを用いてもよい。利用できるアレイとして
は、LEDアレイ、液晶シャッターアレイ、磁気光学素
子シャッターアレイなどが挙げられる。
【0053】先に記した画像表示装置としては、CRT
のようにカラー表示のものとモノクロ表示のものがある
が、モノクロ表示のものをフィルターを組み合わせて数
回の露光を行う方式を採用してもよい。既存の2次元の
画像表示装置は、FOTのように1次元化して利用して
もよいし1画面を数個に分割して走査と組み合せて利用
してもよい。上記の像様に露光する工程によって、マイ
クロカプセルに収容されたハロゲン化銀に潜像が得られ
る。
【0054】本発明の画像形成方法においては、像様露
光と同時、あるいは像様露光後、該感光材料を熱現像す
るために、加熱する工程が含まれる。好ましくは感光材
料の感光層が塗設されていない支持体の面から加熱する
事で熱現像が行なわれる。この加熱手段としては、特開
昭61−294434号公報記載の感光材料のように、
感光材料の感光層が塗設されていない支持体上の面に発
熱体層を設けて加熱してもよい。さらに特開昭61−1
47244号公報記載のように熱板、アイロン、熱ロー
ラーを用いたり、特開昭62−144166号公報記載
のように、熱ローラーとベルトの間に感光材料をはさん
で加熱する方法を用いてもよい。すなわち該感光材料
を、感光材料の面積以上の表面積を有する発熱体と接触
させて、全面を同時に加熱しても良いし、より小さな表
面積の発熱体(熱板、熱ローラー、熱ドラム、サーマル
ヘッドなど)と接触させ、それを走査させて時間を追っ
て全面が加熱されるようにしても良い。また上記のよう
に発熱体と感光材料とを直接接触する加熱方法以外に
も、電磁波、赤外線、熱風などを感光材料にあてて非接
触の状態を加熱する事もできる。
【0055】本発明の画像形成方法においては、該感光
材料の、感光層を塗設していない支持体上の面から加熱
することで熱現像が行なわれるが、この時、感光層の塗
設してある面の法は直接空気に接触していても良いが、
熱を逃がさないように保温するために、断熱材などでカ
バーしても良い。この場合感光層中に含まれているマイ
クロカプセルを破壊しないように、感光層には強い圧力
(10kg/cm2 以上)をかけない様にする事が好まし
い。また加熱による熱現像は、像様露光と同時または像
様露光後行なわれるが、像様露光後0.1秒以上経過し
てから加熱する事が好ましい。加熱温度は一般に60℃
から250℃、好ましくは80℃から180℃であり、
加熱時間は0.1秒から20秒の間好ましくは0.2秒
から5秒の間である。
【0056】感光材料は、上記のようにして熱現像を行
い、ハロゲン化銀の潜像が形成された部分またはハロゲ
ン化銀の潜像が形成されない部分の重合性化合物を重合
させることができる。ハロゲン化銀の潜像形成された部
分に、還元剤との反応で重合禁止剤が生成する場合に
は、あらかじめ感光層中に、好ましくはマイクロカプセ
ル中に添加してある熱あるいは光重合開始剤を加熱また
は光照射する事により分解させ、一様にラジカルを発生
させ、ハロゲン化銀の潜像が形成されない部分の重合性
化合物を重合させることもできる。この場合前に述べた
像様露光工程、熱現像工程の他に、必要により全面加熱
あるいは全面露光する工程が必要となるが、その方法は
像様露光工程あるいは熱現像工程と同様である。
【0057】本発明の画像形成方法においては、感光層
上にポリマー画像を得た感光材料と受像材料を重ね合せ
た状態で加圧する工程により、未重合の重合性化合物を
受像材料に転写し、受像材料上に色画像を得ることがで
きる。上記の加圧方法としては、従来公知の方法を用い
ることができる。例えば、プレッサーなどのプレス板の
間に感光材料と受像材料を挟んだり、ニップロールなど
の圧力ローラーを用いて搬送しながら加圧してもよい。
ドットインパクト装置などにより断続的に加圧してもよ
い。また、高圧に加圧した空気をエアガン等によりふき
つけたり、超音波発生装置、圧電素子などにより加圧す
ることもできる。加圧転写に必要な圧力は150kg/cm
2 以上1000kg/cm2 以下、好ましくは200kg/
cm2 以上800kg/cm2 以下である。ただし、加圧時
40℃〜120℃に加熱を併用する場合は400kg/cm
2 以下でもよい。
【0058】本発明の感光材料は、カラーの撮影および
プリント用感材、印刷感材、コンピューターグラフィッ
クハードコピー感材、複写機用感材等の数多くの用途が
あり、本発明の画像形成方法によってコンパクトで安価
な複写機、プリンター、簡易印刷機等の画像形成システ
ムを作り上げる事ができる。
【0059】
【実施例】
実施例1 青感性ハロゲン化銀乳剤(EB−11)の調製 石灰処理イナートゼラチン24gを蒸留水900mlに
添加し、40℃で1時間かけて溶解後KBr1.5gを
加え、これに1N硫酸を加えてpH3.2に調節した。
この液に(AGS−1)を5mg加えたのちI液および
II液を同時に、75℃にて、コントロールダブルジェ
ット法を用い、pAg=8.5に保ちながらI液がなく
なるまで45分間で添加した。添加終了後、pHを1N
−NaOHで6.0に調節し、(AZ−1)2mg、
(AZ−2)2.5mg、(AZ−3)20mgおよび
KBr3gを加えて60℃にて40分熟成した。熟成後
(SB−1)320mgおよび(SB−2)160mg
を添加し、更に20分後からKI3.5gを含む水溶液
100mlを5分間で添加した。この乳剤にポリ(イソ
ブチレン−コ−マレイン酸モノナトリウム)1.1gを
加えて沈降させ水洗して脱塩したのち石灰処理イナート
ゼラチン6gを加えて溶解し、さらに(ATR−1)の
72%水溶液3mlを加えpHを6.2に調節した。以
上のようにして平均粒子サイズ0.24μm、変動係数
20%の青感性単分散沃臭化銀乳剤(EB−11)55
0gを調製した。
【0060】 I液 AgNO3 120g 蒸留水 600ml II液 KBr 85g 蒸留水 600ml
【0061】緑感性ハロゲン化銀乳剤(EG−11)の
調製 ハロゲン化銀乳剤(EB−11)と同様に、ただしI液
とII液の添加時間を10分とし、またこの添加時の温度
を70℃とし、さらに(SB−1)および(SB−2)
のかわりに(SG−1)230mg、(SG−2 )10
0mgおよび(SG−3)200mgを添加して、平均
粒子サイズ0.18μm、変動係数20%の緑感性単分
散沃臭化銀乳剤(EG−11)550gを調製した。
【0062】赤感性ハロゲン化銀乳剤(ER−11)の
調製 ハロゲン化銀乳剤(EB−11)と同様に、ただしI液
とII液の添加時間を15分とし、またこの添加時の温
度を70℃とし、さらに(SB−1)および(SB−
2)のかわりに、(SR−1)300mg、(SR−
2)150mgおよび(SR−3)30mgを添加し
て、平均粒子サイズ0.18μm、変動係数22%の赤
感性単分散沃臭化銀乳剤(ER−11)550gを調製
した。
【0063】
【化1】
【0064】
【化2】
【0065】
【化3】
【0066】
【化4】
【0067】固体分散物(KB−1)の調製 300mlの分散コンテナ中に石灰処理ゼラチンの5.
4%水溶液110g、ポリエチレングリコール(平均分
子量2000)の5%水溶液20g、塩基プレカーサー
(BG−1)70gおよび直径0.5〜0.75mmの
ガラスビーズ200mlを加え、ダイノミルを用いて毎
分3000回転で30分間分散し、2N硫酸でpHを
6.5に調整して粒径1.0μm以下の塩基プレカーサ
ー(BG−1)の固体分散物(KB−1)を得た。
【0068】
【化5】
【0069】イエロー顔料分散物(GY−1)調製 重合性化合物(MN−1)240gに、セイカファース
トエロー2300(商品名、大日精化(株)製)60g
を混ぜ、アイガー・モーターミル(アイガー・エンジニ
アリング社製)を使用して毎分5000回転で1時間攪
拌し、イエロー顔料分散物(GY−1)を得た。 重合性化合物(MN−1) 特開昭64−68339号合成実施例1記載の化合物
(日本化薬(株)製)
【0070】マゼンタ顔料分散物(GM−1)の調製 重合性化合物(MN−1)255gに、マイクロリスマ
ゼンタ2BA(商品名、チバガイギー社製)45gおよ
び化合物(SV−1)23gを混合した後、40φのデ
ィゾルバーを用いて70℃にて毎分5000回転で20
分攪拌し、マゼンタ顔料分散物(GM−1)を得た。
【0071】シアン顔料分散物(GC−1)の調製 重合性化合物(MN−1)240gに、銅フタロシアニ
ンD−1709(商品名、大日精化社製)60g、化合
物(SV−2)1.2gおよびディスパービック161
(商品名、ビックケミー社製)20gを混合し、アイガ
ー・モーターミル(アイガー・エンジニアリング社製)
を使用して毎分5000回転で1時間攪拌し、シアン顔
料分散物(GC−1)を得た。
【0072】
【化6】
【0073】青感光性組成物(PB−1)の調製 イエロー顔料分散物(GY−1)34gに重合性化合物
(MN−1)11g、(1P−1)の(SV−1)10
重量%溶液9g、(RD−1)1.2g、(RD−2)
4.6g、(FF−1)の(SV−1)0.5重量%溶
液1gおよび(ST−1)0.5gを加え、溶解させて
油性溶液を調製した。この溶液に青感性ハロゲン化銀乳
剤(EB−11)9gと、固体分散物(KB−1)24
gを加え、60℃に保温しながら、40φのディゾルバ
ーを用いて毎分10000回転で5分間攪拌し、W/O
エマルジョンの青感光性組成物(PB−1)を得た。
【0074】緑感光性組成物(PG−1)調製 顔料分散物(GM−1)48gに(1P−1)の(SV
−1)10重量%溶液8g、(RD−1)1g、(RD
−2)3.1g、(FF−1)の(SV−1)0.5重
量%溶液を0.8gおよび(ST−2)0.5gを加
え、溶解させて油性溶液を調製した。この溶液に緑感性
ハロゲン化銀乳剤(EG−11)6gと、固体分散物
(KB−1)20gを加え、60℃に保温しながら、4
0φディゾルバーを用いて毎分10000回転で5分間
攪拌し、W/Oエマルジョンの緑感光性組成物(PG−
1)を得た。
【0075】赤感光性組成物(PR−1)調製 シアン顔料分散物(GC−1)36gに、重合性化合物
(MN−1)11g、(1P−1)の(SV−1)10
重量%溶液8g、(RD−1)1.2g、(RD−2)
2.6g、(FF−1)の(SV−1)0.5重量%溶
液0.8gおよび(ST−1)0.4gを加え、溶解さ
せて油性溶液を調製した。この溶液に赤感性ハロゲン化
銀乳剤(ER−11)6.4gと、固体分散物(KB−
1)24gを加え、50℃に保温しながら、40φディ
ゾルバーを用いて毎分10000回転で5分間攪拌し、
W/Oエマルジョンの赤感光性組成物(PR−1)を得
た。
【0076】
【化7】
【0077】
【化8】
【0078】青感光性マイクロカプセル分散液(CB−
1)の調製 ポリマー(2P−1)の12%水溶液2.2gに水を3
8g加え、混合した液を2N硫酸でpH5.0に調製し
た。この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液60
gを加え、60℃で30分間混合した。このポリマー水
溶液に上記青感光性組成物(PB−1)を加え、40φ
ディゾルバーを用いて60℃で毎分7000回転で20
分間攪拌し、W/O/Wエマルジョンの状態の乳化物を
得た。別に、メラミン31.5gにホルムアルデヒド3
7%水溶液を52.2gおよび水170.3gを加え、
60℃に加熱し、30分間攪拌して透明なメラミン・ホ
ルムアルデヒド初期縮合物の水溶液を得た。この初期縮
合物33gを、40℃に冷却した上記W/O/Wエマル
ジョンの状態の乳化物に加え、プロペラ羽根で毎分12
00回転で攪拌しながら2N硫酸を用いてpH4.0に
調整した。次いで、この液を30分間で70℃になるよ
う昇温し、更に30分間攪拌した。これに尿素の40%
水溶液を13.5g加え、2N硫酸でpHを3に合わ
せ、更に40分間、70℃での攪拌を続けた。この液を
40℃に冷却後κ−カラギーナンの3%水溶液9gを加
え、10分間攪拌し、2Nの水酸化ナトリウム水溶液を
用いてpH5に調整して、平均粒子サイズ12.5μ
m、粒子サイズの変動係数38%の青感光性マイクロカ
プセル分散液(CB−1)を調製した。
【0079】緑感光性マイクロカプセル分散液(CG−
1)の調製 ポリマー(2P−1)の12%水溶液3.4gに水を3
2g加え、混合した液を2N硫酸でpH5に調整した。
この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液65gを
加え、60℃で30分間混合した。この混合液に上記感
光性組成物(PG−1)に加え、40φディゾルバーを
用いて60℃で毎分8000回転で20分間攪拌し、W
/O/Wエマルジョンの状態の乳化物を得た。次いで
(CB−1)の調製と同様にして、平均粒子サイズ1
1.9μm、粒子サイズの変動係数28%の緑感光性マ
イクロカプセル分散液(CG−1)を調製した。
【0080】赤感光性マイクロカプセル分散液(CR−
1)の調製 ポリマー(2P−1)の12%水溶液2.2gに水を3
8g加え、混合した液を2N硫酸でpH5に調整した。
この液にポリマー(2P−2)の10%水溶液60gを
加え、60℃で30分間混合した。この混合液に上記感
光性組成物(PR−1)を加え、40φディゾルバーを
用いて60℃で毎分8000回転で20分間攪拌し、W
/O/Wエマルジョンの状態の乳化物を得た。次いで
(CB−1)の調製と同様にして、平均粒子サイズ1
2.1μm、粒子サイズの変動係数31%の赤感光性マ
イクロカプセル分散液(CR−1)を調製した。 ポリマー(2P−1) ポリビニルベンゼンスルフィ
ン酸カリウムとアクリルアミドの共重合組成物 ポリマー(2P−2) ポリビニルピロリドンK−9
【0081】油性液含有マイクロカプセル(CA−1)
の調製 重合性化合物(MN−1)243gに、タケネートD1
10N(武田薬品(株)製)16gを溶解し、これをメ
トローズ65SH50(信越化学(株)製)の3%水溶
液259gに加えた後、40φディゾルバーを用いて2
5℃、毎分1600の回転数で20分間攪拌し、O/W
エマルジョン状態の乳化物を得た。引続き、この乳化物
にジエチレントリアミン(関東化学(株)製)の2%水
溶液30gを加えて、40℃で90分反応させた後、1
N硫酸を用いてpH6に調製し、平均粒子サイズ9.3
μmの油性液含有マイクロカプセル(CA−1)を調製
した。
【0082】感光材料(101)の作成 本発明の青感性マイクロカプセル液(CB−1)を12
g、緑感性マイクロカプセル液(CG−1)を18g、
赤感性マイクロカプセル液(CR−1)を15gを取り
出し、各々40℃に加熱して融解させて混合した後、こ
れに乳化物(CA−1)17gおよび界面活性剤(WW
−1)の5%水溶液6gを加え、40℃で10分間攪拌
して混合した。この液を105μmメッシュで濾過して
塗布液を調製した。この塗布液を厚さ16μmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムにアルミニウムを蒸着し
た支持体のアルミニウム蒸着面に、エクストルージョン
法により、塗布量76ml/m2となるよう塗布し、55
℃で乾燥後、25℃、60%の条件で塗布面が内側にな
るよう巻き取り、比較のための感光材料(101)を作
成した。
【0083】
【化9】
【0084】感光材料(102、103)の作成 感光材料(101)の調製方法において、塗布液を10
5μmのメッシュで濾過した後、更に75μmメッシュ
で濾過する以外は、感光材料(101)と全く同様にし
て感光材料(102)を作成した。同様に、45μmの
メッシュで濾過を行うことによって、感光材料(10
3)を作成した。 受像材料(RS−101、102)の作成 界面活性剤(ポイズ520、花王(株)製)110gお
よび水7090gを混合した水溶液を、攪拌機(商品
名:T.K.ホモミキサーO型、特殊機化工業社製)を
用いて毎分4500回転で攪拌している中に、炭酸カル
シウム(カルライトSA、白石中央研究所製)4800
gを、約10分間にわたり徐々に添加し、炭酸カルシウ
ムを添加し始めてから30分分散を行い、炭酸カルシウ
ムの40重量%スラリーを得た。このスラリー1200
0gと界面活性剤(WW−3)の1%水溶液950g、
ポリビニルアルコール(PVA、KL−318、クラレ
社製)10%水溶液18000gおよび水11205g
を混合し、25℃に保温しながら1時間攪拌した後、ポ
リアミドエピクロロヒドリン樹脂(FL−71、東邦千
葉化学工業社製)の3%水溶液3465gをさらに添加
して攪拌混合した。この液を105μmメッシュで濾過
して、受像層形成用塗布液を調製した。
【0085】
【化10】
【0086】この塗布液を坪量80g/m2の紙支持体
(JIS−P−8207により規定される繊維長分布と
して24メッシュ残分の重量%と42メッシュ残分の重
量%との和が30乃至60%であるような繊維長分布を
有する原紙を用いて紙支持体〔特開昭63−18623
9号公報参照〕)上に84g/m2となるように均一に塗
布した後、110℃乾燥して受像材料(RS−101)
を作成した。次に、受像材料(RS−101)の作成方
法において、受像層形成用塗布液を105μmメッシュ
で濾過した後、さらに75μmメッシュで濾過する以外
は受像材料(RS−101)と全く同様にして、受像材
料(RS−102)を作成した。この様にして作成した
感光材料および受像材料のA4サイズ内の任意の10箇
所で、該感光層のJIS規格B0610で規定される表
面粗さを、基準長さ5mmで測定した時の、カットオフ
値0.8mmの条件での中心線平均粗さの平均値、およ
び同じくカットオフ値0.8mmの条件での最大高さの
平均値の値を(表1)に示す。
【0087】 (表1) 感光材料または受像材料名 中心線平均粗さ平均値 最大高さ平均値 備考 (μm) (μm) 感光材料(101) 3.58 36.3 比較例 感光材料(102) 2.73 31.5 本発明例 感光材料(103) 2.46 27.4 本発明例 受像材料(RS−101) 2.15 26.2 比較例 受像材料(RS−102) 1.49 17.9 本発明例
【0088】画像形成手順および感光材料の評価 感光材料(101)を、色温度3100°Kのハロゲン
ランプを用いて均一露光する。露光後直ちに、該感光材
料の塗布された面の反対側を156℃に加熱したドラム
に密着させて1秒間加熱し、引き続き受像材料(RS−
1)と塗布面どうしを重ね合わせて、毎秒54mmの速
度で、径30mm、圧力280kg/cm 2 の加圧ローラ
ー(表面温度70℃)に通した。加圧ローラー通過後、
直ちに感光材料から受像材料をはく離して、受像材料上
に得た均一発色部の濃度をX−Rite310で測定した。
この操作を繰り返しながら、Rフィルター濃度、Gフィ
ルター濃度、Bフィルター濃度が、ともに0.5±0.
05となるように、NDフィルターおよび色フィルター
を用いて露光量と光源色を調節した。このようにして作
成したグレイの均一発色サンプルの反射濃度を、走査し
ながらミクロ濃度計にて連続測定し、アパーチャーサイ
ズ500μm×500μmの時の濃度変動からRMS値
を求めた。次に、感光材料と受像材料の組合せを変え
て、同様の測定を行った結果を合わせて(表2)に示
す。
【0089】 (表2) 実験 感光材料 受像材料名 RMS値(反射濃度) 備考 R濃度 G濃度 B濃度 (1)101 RS−101 0.043 0.035 0.036 比較例 (2)102 RS−101 0.031 0.029 0.029 本発明例 (3)103 RS−101 0.029 0.026 0.025 本発明例 (4)101 RS−102 0.038 0.033 0.033 比較例 (5)103 RS−102 0.025 0.021 0.020 本発明例
【0090】以上の結果から明らかなように、本発明の
感光材料を用いることによって、微細な濃度変動の少な
い、すなわち粒状性の良い、なめらかな画像を得ること
が出来る。また、本発明の感光材料に、本発明の受像材
料を組み合わせて用いることによって、さらに好ましい
結果を得ることが出来ることも明らかとなった。また、
この時の別の実験から、中心線平均粗さの平均値は3μ
m以下であるが、最大高さの平均値が35μmより大き
な感光材料を用いた場合には、比較的大きな周期の粒状
性の悪化が見られ、一方、最大高さの平均値は35μm
以下であるが、中心線平均粗さの平均値が3μmより大
きい感光材料を用いた場合には、比較的小さな周期の粒
状性の悪化が見られて、いずれも著しく画質を劣化させ
ることが判った。
【0091】実施例2 本発明の実施例1における感光材料(103)および実
施例1の受像材料(RS−102)を用いて、図1の装
置にて画像形成を行ったところ、なめらかで良好な画質
のフルカラー画像を安定に得ることが出来た。
【0092】実施例3 受像材料(RS−103)の作成 ポリα−メチルスチレン粉末(商品名:クリスタレック
ス1120、ハーキュレス(株)製)50g、ポリビニ
ルアルコール(商品名:PVA205、クラレ(株))
の10%水溶液100g及び直径0.5から0.75mm
のガラスビーズ200mlを加え、ダイノミルを用いて3
000r.p.m.にて30分間分散し、ポリα−メチルスチ
レン微粉末の分散物を調製した。この分散液81.5
g、石灰処理ゼラチンの14%水溶液29.2g、ポリ
ビニルベンゼンスルホン酸ソーダの3%水溶液4.5
g、および水3.4gを加え、40℃で攪拌して混合し
た後、45μm メッシュで濾過し受像層用塗布液を調製
した。この塗布液を坪量80g/m2の紙支持体(JIS-P-
8207により規定される繊維長分布として24メッシュ残
分の重量%と42メッシュ残分の重量%との和が30か
ら60%であるような繊維長分布を有する原紙を用いた
紙支持体〔特開昭63−186239号公報参照〕)上
に、塗布量96ml/m2となるようにエクストルージョン
法により塗布し、55℃で乾燥した後、強制対流式乾燥
機で、110℃15分間加熱し、本発明の受像材料(R
S−103)を作成した。このようにして作成した受像
材料(RS−103)の表面粗さの測定結果を(表3)
に示す。
【0093】 (表3) 感光材料または受像材料名 中心線平均粗さ平均値 最大高さ平均値 備考 (μm) (μm) 受像材料(RS−103) 1.03 14.5 本発明例
【0094】画像形成手順および感光材料の評価 実施例1の感光材料(103)を用い、受像材料(RS
−101)の代わりに受像材料(RS−103)を用い
る以外は実施例1と全く同様にして、画像形成を行い、
さらに形成された画像の評価を行った結果を(表4)に
示す。
【0095】 (表4) 実験 感光材料 受像材料名 RMS値(反射濃度) 備考 R濃度 G濃度 B濃度 (6)103 RS−103 0.020 0.017 0.017本発明例
【0096】以上の結果から明らかなように、本発明の
感光材料に、さらに本発明の好ましい受像材料を組み合
わせることによって、より滑らかで良好な画像を得るこ
とができる。また、本実施例の手順によって画像の形成
された受像材料の受像層面に、50μmのポリイミドフ
ィルムを重ねた状態で110℃に加熱されたラミネータ
ーを通過させたのち、該ポリイミドフィルムを剥がし取
る操作を行った結果、表面光沢の高い良好な画像を得る
こと出来た。
【0097】実施例4 受像材料(RS−104)の作成 架橋ポリスチレン多孔質粒子(商品名:SBP−3、積
水化学(株)製)5gを、界面活性剤(WW−1)の1
0%水溶液15gに攪拌させながら分散し、多孔質粒子
の分散物を調液した。この分散液20.4g、受像材料
〔A〕の作成に用いたポリα−メチルスチレン微粉末の
分散物65.2g、石灰処理ゼラチンの14%水溶液2
9.2g、ポリビニルベンゼンスルホン酸ソーダの3%
水溶液4.5g、水3.4gを加え、40℃で攪拌して
混合した後、32μm メッシュで濾過し受像層用塗布液
を調製した。この塗布液を坪量80g/m2の紙支持体
(JIS-P-8207により規定される繊維長分布として24メ
ッシュ残分の重量%と42メッシュ残分の重量%との和
が30から60%であるような繊維長分布を有する原紙
を用いた紙支持体〔特開昭63−186239号公報参
照〕)上に、塗布量96ml/m2となるようにエクストル
ージョン法により塗布し、55℃で乾燥した後、強制対
流式乾燥機で、110℃15分間加熱し、本発明の受像
材料(RS−104)を作成した。このようにして作成
した受像材料(RS−104)の表面粗さの測定結果を
(表5)に示す。
【0098】 (表5) 感光材料または受像材料名 中心線平均粗さ平均値 最大高さ平均値 備考 (μm) (μm) 受像材料(RS−104) 1.07 15.9 本発明例
【0099】画像形成手順および感光材料の評価 実施例1の感光材料(103)を用い、受像材料(RS
−101)の代わりに受像材料(RS−104)を用い
る以外は実施例1と全く同様にして、画像形成を行い、
さらに形成された画像の評価を行った結果を(表6)に
示す。
【0100】 (表6) 実験 感光材料 受像材料名 RMS値(反射濃度) 備考 R濃度 G濃度 B濃度 (7)103 RS−104 0.021 0.018 0.017本発明例
【0101】以上の結果から明らかなように、本発明の
感光材料に、さらに本発明の好ましい受像材料を組み合
わせることによって、より滑らかで良好な画像を得るこ
とができる。また、本実施例の手順によって画像の形成
された受像材料の受像層面に、50μmのポリイミドフ
ィルムを重ねた状態で110℃に加熱されたラミネータ
ーを通過させたのち、該ポリイミドフィルムを剥がし取
る操作を行った結果、表面光沢の高い良好な画像を得る
こと出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2で用いる画像形成装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1:原稿台 2:原稿 3:ランプ 4:レンズ 5:露光台 6:感光部材 7:カートリッジ 8:搬送ローラ 9:熱現像装置 10:圧力転写装置 11:巻き取り軸 12:分離ローラ 13:給紙トレイ 14:転写部材 15:給紙装置 16:排紙ローラ 17:排紙トレイ 18:ガス除去装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくともハロゲン化銀、
    還元剤および重合性化合物を収容するマイクロカプセル
    から成る感光層を有する感光材料において、該感光材料
    のA4サイズ内の任意の10箇所で、該感光層のJIS
    規格B0610で規定される表面粗さを、基準長さ5m
    mで測定した時、カットオフ値0.8mmの条件での中
    心線平均粗さの平均値が3μm以下、かつ同じくカット
    オフ値0.8mmの条件での最大高さの平均値が35μ
    m以下であることを特徴とする感光材料。
  2. 【請求項2】 支持体上に、少なくともハロゲン化銀、
    還元剤および重合性化合物を収容するマイクロカプセル
    から成る感光層を有する感光材料において、該感光材料
    のA4サイズ内の任意の10箇所で、該感光層のJIS
    規格B0610で規定される表面粗さを、基準長さ5m
    mで測定した時、カットオフ値0.8mmの条件での中
    心線平均粗さの平均値が3μm以下、かつ同じくカット
    オフ値0.8mmの条件での最大高さの平均値が35μ
    m以下であることを特徴とする感光材料を像様露光した
    後、熱現像し、引き続き受像材料と重ね合わせて加圧転
    写することにより、受像材料上に画像を形成する方法で
    あり、該加圧転写の圧力が150kg/cm2 以上、1
    000kg/cm2 以下であり、かつ該受像材料の任意
    の10箇所で、該受像層のJIS規格B0610で規定
    される表面粗さを、基準長さ5mmで測定した時、カッ
    トオフ値0.8mmの条件での中心線平均粗さの平均値
    が2μm以下、かつ同じくカットオフ値0.8mmの条
    件での最大高さの平均値が20μm以下であることを特
    徴とする画像形成方法。
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