JPH0523257B2 - - Google Patents

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JPH0523257B2
JPH0523257B2 JP62335538A JP33553887A JPH0523257B2 JP H0523257 B2 JPH0523257 B2 JP H0523257B2 JP 62335538 A JP62335538 A JP 62335538A JP 33553887 A JP33553887 A JP 33553887A JP H0523257 B2 JPH0523257 B2 JP H0523257B2
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JP
Japan
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group
compound
solvent
acid
salts
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JP62335538A
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Takeo Iwakuma
Takayuki Kawaguchi
Toyoharu Yamashita
Yasuhiko Sasaki
Tamotsu Shimazaki
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Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は優れた血小板凝集抑制作用を有する新
規フエニル酢酸誘導体またはその塩に関する。 (従来技術) トロンボキサンA2(Thromboxan A2,以下
TxA2と称する)は動物の各種臓器(例えば、肝
臓、腎臓、肺臓、脳等)に広く存在しているアラ
キドン酸が代謝されて生成し、このTxA2が有す
る血小板凝集作用に起因して、しばしば末梢動脈
血栓症、肺塞栓症、冠動脈閉塞症、心筋梗塞症、
一過性脳虚血症等の各種血栓症が引き起こされる
ことが知られている。このため、TxA2に基づく
血小板凝集を抑制する薬剤として4−〔2−(4−
クロロフエニル)スルホニルアミノエチル〕フエ
ニル酢酸が報告されている(特開昭56−100757)。 (発明の構成及び効果) 本発明は一般式 (但し、R1、R2、R3及びR4のうち、いずれか
一つが低級アルキル基、他のものが水素原子、
R5は置換基を有することもあるフエニル基もし
くは含硫5員複素単環式基、環Aはフエニレン基
を表し、基−OR6は保護されていてもよい水酸基
を表し、nは0または1を表す。) で示されるフエニル酢酸誘導体またはその塩に関
する。 本発明の目的化合物()またはその塩は上記
公知化合物に較べ一層優れたTxA2拮抗作用を有
し、血小板凝集抑制剤及び血栓症の予防、治療剤
として有用な化合物である。 目的化合物の具体例としては、一般式()に
おいてR1〜R4のうち、いずれか一つがC1-5アル
キル基、他のものが水素原子、R5がハロゲン原
子で置換されていてもよいフエニル基もしくはチ
エニル基であり、基−OR6がC1-5アルキル基、置
換もしくは非置換フエニル基で置換されたC1-5
ルキル基(例えば、ベンジル基、p−メトキシベ
ンジル基、p−ニトロベンジル基等)、ベンズヒ
ドリル基などで保護されていてもよい水酸基の化
合物があげられる。 このうち、好ましい化合物としては、一般式
()に於いて、R1〜R4のいずれか一つがC1-4
ルキル基、他のものが水素原子であり、R5がフ
エニル基、ハロゲノフエニル基もしくはチエニル
基であり、基−OR6が水酸基もしくはC1-3アルコ
キシ基の化合物があげられる。より好ましい化合
物は、一般式()に於いて、R1〜R4のいずれ
か一つがメチル基、他のものが水素原子であり、
R5がフエニル基もしくはクロロフエニル基であ
り、基−OR6が水酸基またはメトキシ基の化合物
である。 本発明の目的化合物()には基R1〜R4の種
類に応じて1〜2個の不斉炭素原子が存在しうる
が、本発明は該不斉炭素原子に基づく立体異性
体、光学異性体及びそれらの混合物のいずれをも
包含するものである。 本発明によれば、目的化合物()またはその
塩は a 一般式 (但し、Yは保護されていてもよいアミノ基
または反応性残基、基−OR61は保護されてい
てもよい水酸基を表し、R1、R2、R3、R4及び
環Aは前記と同一意味を有する。) で示されるフエニル酢酸誘導体またはその塩
と、 一般式 R5SO2Z () (但し、ZはYが保護されていてもよいアミ
ノ基である場合は水酸基または反応性残基、Y
が反応性残基である場合は遊離のアミノ基を表
し、R5は前記と同一意味を有する。) で示されるスルホン酸化合物とを縮合反応さ
せ、 b 基−OR61が保護された水酸基であるか及
び/または基Yが保護されたアミノ基である場
合は、所望により当該保護基を除去して製する
ことができる。 また、本発明の目的化合物()の内nが1で
ある化合物は a 一般式 (但し、R1、R2、R3、R4、R及び環Aは前
記と同一意味を有する。) で示されるフエニル酢酸化合物またはそのカル
ボキシル基における反応性誘導体と一般式 NH2CH2CH2COOR61 () (但し基−OR61は前記と同一意味を有す
る。) で示される化合物とを縮合反応させ、 b 基−OR61が保護された水酸基である場合は、
所望により当該保護基を除去して製することが
できる。 原料化合物()に於ける水酸基の保護基
(R61)としては加水分解、酸処理、還元の如き
通常の処理により容易に除去しうる保護基をいず
れも用いることができ、このような保護基として
は、例えば低級アルキル基、置換もしくは非置換
フエニル低級アルキル基(例えば、ベンジル基、
p−メトキシベンジル基、p−ニトロベンジル基
等)、ベンズヒドリル基などがあげられる。また
反応性残基(YまたはZ)としては例えばハロゲ
ン原子、低級アルキルスルホニルオキシ基、置換
または非置換フエニルスルホニルオキシ基(例え
ば、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエン
スルホニルオキシ基等)を好適に用いることがで
きる。 フエニル酢酸誘導体()またはその塩とスル
ホン酸化合物()との縮合反応は、脱酸剤の存
在下または非存在下で適宜実施することができ
る。脱酸剤としては重炭酸アルカリ金属、炭酸ア
ルカリ金属、炭酸アルカリ土類金属もしくはピリ
ジン、トリメチルアミンまたはトリエチルアミン
の如き有機塩基を好適に用いることができる。反
応は溶媒中または無溶媒で実施でき、かかる溶媒
としては、エーテル、ベンゼン、塩化メチレン、
ジオキサン、エタノール、メタノール、水あるい
はこれらの混合溶媒を適宜用いることができる。
また、フエニル酢酸誘導体()は、基Yがアミ
ノ基である場合は、鉱酸塩、有機酸塩等の塩の形
で反応に供することもでき、基Yが保護されたア
ミノ基又は基−OR61が水酸基である場合は、例
えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等の塩
の形で反応に供することもできる。さらに、基Y
が保護されたアミノ基である場合、当該アミノ基
の保護基としては低級アルカノイル基またはアリ
ールオキシカルボニル基(例えば、ベンジルオキ
シカルボニル基等)などを用いるのが好ましい。
本反応は加温〜加熱下で好適に実施することがで
きる。 フエニル酢酸化合物(−a)又はそのカルボ
キシル基における反応性誘導体とアミノ化合物
()との縮合反応は常法に従つて実施すること
ができる。例えば、化合物(−a)の遊離カル
ボン酸と化合物()との縮合反応は脱水剤の存
在下に実施することができる。脱水剤としては例
えば、カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキ
シルカルボジイミド等を適宜用いることができ
る。一方、化合物(−a)のカルボキシル基に
おける反応性誘導体と化合物()との縮合反応
は脱酸剤の存在又は非存在下に実施することがで
きる。化合物(−a)のカルボキシル基におけ
る反応性誘導体としては、例えば対応する酸ハラ
イド、混酸無水物、活性エステルなどを好適に使
用することができる。脱酸剤としては、例えば炭
酸アルカリ金属、炭酸水素アルカリ金属、トリア
ルキルアミン、ピリジンなどが好適にあげられ
る。これらの縮合反応は、いずれも、適当な溶媒
(例えば、テトラヒドロフラン、塩化メチレン)
中冷却〜加熱下で実施するのが好ましい。 かくして得られる生成物において基−OR61
保護された水酸基である場合及び/または基Yが
保護されたアミノ基である場合は、所望により該
保護基を除去してもよく、該保護基の除去は、例
えば加水分解、加溶媒分解、酸処理、還元の如き
常法により実施することができる。 尚、上記反応はすべてラセミ化を伴わずに進行
するため、原料化合物()として光学活性体を
用いれば、目的物()も光学活性体として得る
ことができる。 本発明の目的化合物()又はその塩は、前述
の如く、優れたTxA2拮抗作用を有するため、血
小板凝集抑制剤として有用であり、例えば脳血栓
症、冠状動脈血栓症、肺血栓症、肺塞栓症、末梢
血管塞栓症、血栓脈管炎などの各種血栓症、塞栓
症等の治療、緩和及び予防に用いることができ
る。また、目的化合物()又はその塩は心筋虚
血、不安定狭心症、冠動脈攣縮、クモ膜下出血後
の脳血管攣縮、脳溢血、喘息等の治療・緩和及び
予防に用いることもできる。さらに、従来公知の
TxA2拮抗剤の中には、優れたTxA2拮抗作用を
示す反面、一過性のTxA2様作用をも示し、血小
板凝集誘起作用、気管支収縮作用、血管収縮作用
などの副作用を伴うものがあるが、目的化合物
()の内、とくにnが1である化合物は経口投
与及び非経口投与のいずれの場合にもかかる
TxA2様作用を示さないという優れた特徴を有す
る。 本発明の目的化合物()は遊離の形でもまた
その塩の形のいずれでも医薬用途に用いることが
できる。医薬用途に用いる場合、塩は薬理的に許
容しうる塩であるのが好ましく、このような塩と
しては、無機あるいは有機塩基との塩、例えばナ
トリウム塩、カリウム塩の如きアルカリ金属塩、
カルシウム塩、マグネシウム塩の如きアルカリ土
類金属塩、亜鉛塩の如き重金属塩、アンモニウム
塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、エタノー
ルアミン塩、塩基性アミノ酸塩の如き有機アミン
塩が含まれる。これらの塩は、例えば化合物
()を適当な溶媒中、無機もしくは有機塩基で
処理することにより容易に取得することができ
る。 目的化合物()またはその塩は経口的にも非
経口的にも投与することができ、経口もしくは非
経口投与に適した賦形剤と混合し、医薬製剤とし
て用いることができる。また、医薬製剤は錠剤、
カプセル剤、座剤の如き固形製剤であつてもよ
く、溶液、懸濁剤、乳剤の如き液体製剤であつて
もよい。更に非経口的に投与する場合には、注射
剤の形でも用いることができる。 尚、本発明の原料化合物()は新規化合物で
あり、例えば、一般式 (但し、Y1は保護されていてもよいアミノ基
または反応性残基、R1、R2、R3、R4及び環Aは
前記と同一意味を有する。) で示される化合物をα−クロロ−α−メチルチ
オ酢酸エチルエステルと塩化アルミニウム触媒の
存在下反応させ、ついで亜鉛及び酢酸の存在下反
応させるかまたはアセチルクロリドと塩化アル
ミニウム触媒の存在下反応させ、ついで四酢酸鉛
で酸化した後、得られたnが0の原料化合物
()を所望により原料化合物()とペプチド
合成の常法に従つて縮合反応させ、更に所望によ
り生成物から保護基を常法に従つて除去して製す
ることができる。 実験例 アラキドン酸誘発肺塞栓抑制作用(in vivo) 一夜絶食させたマウス(ddy系、雄性、5週
齢、一群10匹)に、検体(等モル炭酸水素ナトリ
ウム及び0.25%カルボキシメチルセルロース溶液
に懸濁又は溶解)を経口投与(20ml/Kg)した。
3時間後、アラキドン酸(125mg/2.5ml1%
NaHCO3溶液+7.5ml0.9%食塩水/Kg)を尾静脈
内に投与して肺塞栓を誘発させた。検体化合物の
効力は、アラキドン酸投与から、歩行運動が回復
するまでの時間(回復時間:分)を測定し、検体
の代わりに0.25%CMCを投与した検体非投与群
のそれと比較して行つた。検体化合物のアラキド
ン酸誘発肺塞栓抑制作用は、検体非投与群に比べ
上記回復時間を15%以上短縮させた投与量で表し
た。結果は第1表の通りである。
【表】 実施例 1 (1) (±)−4−(2−アセチルアミノプロピル)
フエニル酢酸エチルエステル2.07gを1N−塩酸
30mlにけんだくさせ、終夜加熱還流させる。反
応後、水を留去し、残渣ヘメタノール30mlを加
え、1時間かくはんし、1時間加熱還流する。
メタノールを留去し、残渣をイソプロピルアル
コール−イソプロピルエーテル混液から再結晶
して(±)−4−(2−アミノプロピル)フエニ
ル酢酸メチルエステル塩酸塩1.51gを無色結晶
として得る。 収率 79% M.p. 141.5〜143.5℃ (2) 本品500mg、炭酸水素ナトリウム805mg、4−
クロロフエニルスルホニルクロリド435mg、酢
酸エチル30ml及び水30mlの混合物を室温にて1
時間かくはんする。反応後、有機層を分離し、
乾燥する。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−
n−ヘキサン混液から再結晶して(±)−4−
〔2−(4−クロロフエニル)スルホニルアミノ
プロピル〕フエニル酢酸メチルエステル620mg
を無色結晶として得る。 収率 79% M.p. 79〜80℃ なお、上記実施例の原料化合物として(+)ま
たは(−)−4−(2−アセチルアミノプロピル)
フエニル酢酸エチルエステルを用い、同様の処理
をすることにより4−〔2−(4−クロロフエニ
ル)スルホニルアミノプロピル〕フエニル酢酸メ
チルエステルの(−)または(+)−異性体を
各々得ることができる。 (−)−異性体(R配置): M.p. 106〜107℃(酢酸エチル−n−ヘキサ
ンから再結晶) 〔α〕20/D−10.14°(C=1.015,メタノール) (+)−異性体(S配置): M.p. 106〜107℃(酢酸エチル−n−ヘキサ
ンから再結晶) 〔α〕20/D+9.43°(C=1.092,メタノール) 実施例 2〜3 (±)−4−(2−アミノプロピル)フエニル酢
酸メチルエステル塩酸塩及び対応スルホン酸化合
物を実施例1−(2)と同様に処理して下記第2表記
載化合物を得る。
【表】 実施例 4 (±)−4−(2−アセチルアミノ−1−メチル
エチル)フエニル酢酸エチルエステル21.63gに
2N−塩酸125mlを加え、5時間加熱還流する。反
応後溶媒を留去し、メタノール100ml及び10%塩
化水素メタノール溶液10mlを加え、1時間加熱還
流する。溶媒を留去し、クロロホルム及び飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加えて(±)−4−(2
−アミノ−1−メチルエチル)フエニル酢酸メチ
ルエステル塩酸塩を得る。本品13.41gを水200ml
及びクロロホルム200mlの混合溶媒に溶解し、炭
酸水素ナトリウム16.4g及びベンゼンスルホニル
クロリド15gを加え、室温にて30分間かくはんす
る。有機層を分離し、洗浄、乾燥後溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマト(溶媒;ク
ロロホルム)にて分離して(±)−4−(2−ベン
ゼンスルホニルアミノ−1−メチルエチル)フエ
ニル酢酸メチルエステル16.84gを無色油状物とし
て得る。 収率 59% IRνLiquid/max(cm-1):3290,1730 Mass(m/e):347(M+) 実施例 5 (±)−4−〔2−(4−クロロフエニル)スル
ホニルアミノプロピル〕フエニル酢酸メチルエス
テル590mgをメタノール10mlに溶解し、水酸化カ
リウム溶液2ml(0.1g/ml)を加え、室温で1時
間かくはんする。反応後、溶媒を留去し、1N−
塩酸にて中和し、クロロホルム抽出する。乾燥後
溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−n−ヘキサン
混液より再結晶して(±)−4−〔2−(4−クロ
ロフエニル)スルホニルアミノプロピル〕フエニ
ル酢酸498mgを無色結晶として得る。 収率 88% M.p. 129〜130℃ ナトリウム塩:無色粉末 IRνNujoL/max(cm-1):3230,1580 Mass(m/e):412(M++Na),390(M++1) なお、原料化合物として(−)または(+)−
4−〔2−(4−クロロフエニル)スルホニルアミ
ノプロピル〕フエニル酢酸メチルエステルを用
い、上記実施例と同様に処理して4−〔2−(4−
クロロフエニル)スルホニルアミノプロピル〕フ
エニル酢酸の(−)または(+)−異性体を各々
得ることができる。 (−)−異性体(R配置): 収率 94% M.p. 128〜129℃(酢酸エチル−n−ヘキサン
から再結晶) 〔α〕20/D−10.74°(C=1.089,メタノール) (−)−異性体のナトリウム塩: M.p. 99〜102℃(イソプロピルアルコール−
イソプロピルエーテル−水から再結晶) 〔α〕20/D−12.41°(C=1.031,メタノール) (+)−異性体(S配置): 収率 87% M.p. 126〜127℃(酢酸エチル−n−ヘキサン
から再結晶) 〔α〕20/D+10.97°(C=1.057,メタノール) (+)−異性体のナトリウム塩: M.p. 125〜130℃(イソプロピルアルコール−
イソプロピルエーテル−水から再結晶) 〔α〕20/D+12.25℃(C=1.036,メタノール) 実施例 6〜8 実施例2〜4の生成物を実施例5と同様に処理
して下記第3表記載化合物を得る。
【表】
【表】 実施例 9 (±)−4−(2−アセチルアミノ−1−メチル
エチル)フエニル酢酸メチルエステルと4−クロ
ロフエニルスルホニルクロリドとを実施例4と同
様に処理した後、得られた(±)−4−〔2−(4
−クロロフエニル)スルホニルアミノ−1−メチ
ルエチル〕フエニル酢酸メチルエステルを実施例
5と同様に処理して(±)−4−〔2−(4−クロ
ロフエニル)スルホニルアミノ−1−メチルエチ
ル〕フエニル酢酸を得る。 M.p. 131〜133℃(酢酸エチル−n−ヘキサン
から再結晶) ナトリウム塩: IRνNujoL/max(cm-1):3300,1580 実施例 10 (±)−4−〔2−(4−クロロフエニル)スル
ホニルアミノプロピル〕フエニル酢酸930mgをテ
トラヒドロフラン10ml及び塩化メチレン10mlの混
液に溶解し、塩化チオニル3mlを加え、2時間加
熱還流する。溶媒を留去し、残渣を塩化メチレン
15mlに溶解する。該溶液を冷却かくはん下、β−
アラニンメチルエステル塩酸塩680mg及びトリエ
チルアミン505mgの塩化メチレン15ml溶液に滴下
し室温で終夜反応させる。溶媒を留去し、残渣を
酢酸エチル抽出し、洗浄、乾燥後溶媒を留去し
て、N−{(±)−4−〔2−(4−クロロフエニル)
スルホニルアミノプロピル〕フエニルアセチル}
−β−アラニンメチルエステル1.14gを淡黄色油
状物として得る。 収率 100% IRνLiquid/max(cm-1):1735,1650 Mass(m/e):453(M++1),421 実施例 11 N−{(±)−4−〔2−(4−クロロフエニル)
スルホニルアミノプロピル〕フエニルアセチル}
−β−アラニンメチルエステル905mgをメタノー
ル5mlに溶解し、1N−水酸化ナトリウム水溶液
4mlを加え、室温にて3時間放置する。ついで、
1N−塩酸5mlにて中和し、酢酸エチル抽出する。
乾燥後、溶媒を留去してN−{(±)−4−〔2−
(4−クロロフエニル)スルホニルアミノプロピ
ル〕フエニルアセチル}−β−アラニン790mgを無
色のカラメルとして得る。 収率 90% IRνCHCL3/max(cm-1):3250,1710,1660 Mass(m/e):220(M+−218),218 ナトリウム塩: IRνNujoL/max(cm-1):3260,1638 Mass(m/e):505(M++2Na−1),483(M+
+Na),461(M++1) 参考例 1 (1) (±)−4−(2−アセチルアミノプロピル)
フエノール5.44g、メタンスルホニルクロリド
3.24gの塩化メチレン溶液をトリエチルアミン
の存在下室温でかくはんする。反応後、水で希
釈し、酢酸エチル抽出後、洗浄・乾燥し、溶媒
を留去する。残渣を酢酸エチル−n−ヘキサン
混液から再結晶して(±)−N−アセチル−〔2
−(4−メタンスルホニルオキシフエニル)−1
−メチルエチル〕アミン4.92gを無色結晶とし
て得る。 M.p. 106〜110℃ (2) 本品4.90gのメタノール溶液をトリエチルア
ミン及びパラジウム−カーボン触媒の存在下接
触還元する。反応後触媒をろ過し、溶媒を留去
する。残渣に水及び酢酸エチルを加える。有機
層から溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマ
トにて精製して(±)−N−アセチル−α−メ
チルフエネチルアミン2.61gを無色結晶として
得る。 M.p. 60〜62℃ (3) 本品500mg及びα−クロロ−α−メチルチオ
酢酸エチルエステル950mgの塩化メチレン溶液
を塩化アルミニウムの存在下室温にてかくはん
する。反応後、氷水に加え、クロロホルム抽出
し、溶媒を留去する。残渣の酢酸溶液に亜鉛粉
末12.3gを加え、還流する。反応後無機物をろ
去し、ろ液の濃縮残渣を酢酸エチル抽出後、溶
媒を留去し、酢酸エチル−n−ヘキサン混液か
ら再結晶して(±)−4−(2−アセチルアミノ
プロピル)フエニル酢酸エチルエステル548mg
を無色結晶として得る。 M.p. 108〜109℃ なお上記実施例の原料化合物として(+)また
は(−)−4−(2−アセチルアミノプロピル)フ
エノールを用い、同様の処理をすることにより4
−(2−アセチルアミノプロピル)フエニル酢酸
エチルエステルの(+)または(−)−異性体を
各々得ることができる。 (+)−異性体(R配置): M.p. 110〜112℃ 〔α〕20/D+20.23°(C=1.018,メタノール) (−)−異性体(S配置): M.p. 109〜110.5℃ 〔α〕20/D−19.63°(C=1.049,メタノール) 参考例 2 (±)−N−アセチル−β−メチルフエネチル
アミンを参考例1−(3)と同様に処理して(±)−
4−(2−アセチルアミノ−1−メチルエチル)
フエニル酢酸エチルエステルを淡黄色油状物とし
て得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (但し、R1、R2、R3及びR4のうち、いずれか
    一つが低級アルキル基、他のものが水素原子、
    R5は置換基を有することもあるフエニル基もし
    くは含硫5員複素単環式基、環Aはフエニレン基
    を表し、基−OR6は保護されていてもよい水酸基
    を表し、nは0または1を表す。) で示されるフエニル酢酸誘導体またはその塩。
JP33553887A 1987-12-28 1987-12-28 フェニル酢酸誘導体 Granted JPH01175962A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33553887A JPH01175962A (ja) 1987-12-28 1987-12-28 フェニル酢酸誘導体

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JPS56100757A (en) * 1980-01-07 1981-08-12 Boehringer Mannheim Gmbh Novel sufonamide* its manfacture and blood platelet aggregation inhibiting and*or lipid lowering drug containing it

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