JPH05232098A - クロマトグラフィー用吸着担体およびその製造方法 - Google Patents

クロマトグラフィー用吸着担体およびその製造方法

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JPH05232098A
JPH05232098A JP4072350A JP7235092A JPH05232098A JP H05232098 A JPH05232098 A JP H05232098A JP 4072350 A JP4072350 A JP 4072350A JP 7235092 A JP7235092 A JP 7235092A JP H05232098 A JPH05232098 A JP H05232098A
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JP
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carrier
amino acid
cyclodextrin
immobilized
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Application number
JP4072350A
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English (en)
Inventor
Kazunori Iwata
和則 岩田
Soyao Moriguchi
征矢生 森口
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が容易、製造収率が高く、水に不溶性の
支持体に担持されている高速液体クロマトグラフィー用
吸着担体であって、光学活性化合物の不斉識別能の高い
吸着担体及びその製造法。 【構成】 シクロデキストリンが水に不溶性の支持体に
固定化されている吸着担体のシクロデキストリン部分
に、直接またはカルボニル基を介してアミノ酸またはア
ミノ酸誘導体が結合しているクロマトグラフィー用吸着
担体及びその製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なクロマトグラフ
ィー用吸着担体及びその製造方法に関し、更に詳しくは
不斉識別能を有するクロマトグラフィー用吸着担体及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロデキストリン(以下CDとい
う。)はD−グルコピラノシドがα−1,4グルコシド
結合してなる円筒状の環状化合物であり、環状化合物の
円筒の外側は水酸基が多く親水性を有するが、円筒の内
側は疎水性を有する。このCDは円筒の内側が疎水性の
ため、フェニル基やナフチル基のような疎水性基を有す
る種々の有機化合物が包接されるホスト化合物として知
られている。また、CDはD−グルコピラノシド1分子
当たり5個の光学活性な炭素を有することから、不斉識
別能を有する化合物としても知られている。
【0003】近年、光学活性化合物の分離・精製の重要
性が増し、CDが有する不斉識別能をこれに利用しよう
とする傾向が強まってきた。例えば、クロマトグラフィ
ーにおける移動相にCDを添加して光学活性化合物を分
離・精製する方法、クロマトグラフィー用吸着担体とし
てCDをシリカゲルや合成高分子等に固定化させたもの
を使用して、光学活性化合物を分離・精製する方法(米
国特許第4,539,399号公報参照)、CDを膜に
含有させたCD膜を使用する方法がある。また、CDを
ポリマー化し、またポリマー化したものをビーズ状にし
てクロマトグラフィーの充填剤に利用する方法なども試
みられている。しかし、これらの方法は不斉識別能が不
十分であるという欠点がある。
【0004】一方、CDのもつ不斉識別能を更に向上す
ることを目的として、アミド結合を介してキラルなアミ
ノ酸が6位に結合することを特徴とする化学修飾β−シ
クロデキストリン(特開昭64−51402号公報参
照)が知られている。しかしこの方法により得られる化
合物は水に不溶性の支持体に化学修飾β−シクロデキス
トリンを固定化した状態での不斉識別能の評価は行われ
ておらず、クロマトグラフィー用吸着担体として使用で
きるかどうか不明な上、目的とする化合物を得るに際し
ては化学修飾法が煩雑であるばかりでなく、収率が低く
実用的ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は光学活性化合
物の分離、精製において従来方法による不斉識別不十分
な点を改善すると共に、高速液体クロマトグラフィー用
吸着担体として使用するため、水に不溶性の支持体に固
定化された高性能のクロマトグラフィー用吸着担体であ
り、かつ製造が容易であって、製造収率が高い吸着担体
及びその製造方法の開発を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によって、キラル
なアミノ酸をCDに導入することにより上記目的を達成
しうるクロマトグラフィー用吸着担体及びその製造方法
が提供される。即ち、本発明はCDが水に不溶性の支持
体に固定化されている担体の該CD部分に、直接または
カルボニル基を介してアミノ酸またはアミノ酸誘導体
(以下、これら両者をアミノ酸等という。)を結合して
いることを特徴とするクロマトグラフィー用吸着担体お
よび、(1) CDが水に不溶性の支持体に固定化され
ている担体に縮合剤を反応させ、次いでこれにアミノ酸
等を反応させて結合させることによる前記クロマトグラ
フィー用吸着担体の製造方法、(2) アミノ酸等に縮
合剤を反応させ、次いでこれにCDが水に不溶性の支持
体に固定化されている担体を反応させ結合させることに
よる前記クロマトグラフィー用吸着担体の製造方法、
(3) 水に不溶性の支持体に縮合剤を反応させ、これ
にアミノ酸等が直接またはカルボニル基を介してCDに
結合しているCD誘導体を反応させ結合させることによ
る前記クロマトグラフィー用吸着担体の製造方法、
(4) アミノ酸等が直接またはカルボニル基を介して
CDに結合しているCD誘導体に縮合剤を反応させ、こ
れに水に不溶性の支持体を反応させ、結合させることに
よる前記クロマトグラフィー用吸着担体の製造方法、
(5) CDが水に不溶性の支持体に固定化されている
担体CDに縮合剤を反応させ、これにアミノ酸等が直接
またはカルボニル基を介してCDに結合しているCD誘
導体を反応させ、結合させることによる前記クロマトグ
ラフィー用吸着担体の製造方法、(6) アミノ酸等が
直接またはカルボニル基を介してCDに結合しているC
D誘導体に縮合剤を反応させこれにCDが水に不溶性の
支持体に固定化している担体を反応させ結合させること
による前記クロマトグラフィー用吸着担体の製造方法を
開発することにより上記の目的と達成した。
【0007】以下、本発明のクロマトグラフィー用吸着
担体及びその製造方法について説明する。
【0008】本発明のクロマトグラフィー用吸着担体は
CDが水に不溶性の支持体に固定化されている担体の該
CD部分に直接またはカルボニル基を介してアミノ酸等
が結合してなるものである。
【0009】本発明における水に不溶性の支持体とは、
縮合剤と結合可能な官能基、例えば水酸基、カルボキシ
ル基、またはアミノ基のような官能基を有するもの、ま
たは導入可能なものであれば特に制限はなく、アガロー
ス、デキストラン、セルロースなどの多糖体またはポリ
アクリルアミドのようないわゆるソフトビーズ、ポリス
チレン、ポリメタクリレート、ポリビニルアルコール及
びこれらの共重合物などのような硬質の合成高分子ビー
ズ、またはシリカゲル、アルミナのような無機の硬質ビ
ーズなどが挙げられる。ビーズの粒径は1〜1000μ
m、好ましくは3〜120μmが適当であり、ビーズの
形状は多孔性球状が好ましい。
【0010】本発明において使用されるCDとしては、
α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ
−シイクロデキストリン、ヒドロキシアルキル化シクロ
デキストリンなどの他、メチル化シクロデキストリン、
アシル化シクロデキストリンであっても水酸基を2個以
上有しているCDであれば良く、またこれらの混合物で
あってもこれらの誘導体であっても良い。
【0011】また、アミノ酸としては、アラニン、バリ
ン及びロイシンなどのような脂肪族系アミノ酸類、フェ
ニルアラニン及びチロシンなどのような芳香族系アミノ
酸類、ヒスチジンおよびトリプトファンなどのような複
素環式系アミノ酸類、リジン、アルギニン、アスパラギ
ン酸およびグルタミン酸のような塩基性、酸性系、アミ
ノ酸類及びセリン、スレオニン、システイン、プロリン
などが例示される。
【0012】更に、アミノ酸誘導体としては、上記アミ
ノ酸のN端がベンジルオキシカルボニル基、t−ブチル
オキシカルボニル基のような保護基で置換されたもの、
あるいはC端が炭素数1〜4で低級アルキル基、フェニ
ル基、ベンジル基のような保護基で置換されたものを用
いることができる。
【0013】本発明のクロマトグラフィー用吸着担体
は、支持体に直接またはスペーサーを介してCDが固定
化され、さらにこのCDの水酸基に対して直接アミノ酸
のカルボニル基が結合するか、または水酸基に縮合剤が
作用し、それにアミノ酸等のアミノ基が結合するなどの
形でアミノ酸が固定化している。そして、CDは一層で
あってもまた多層が直接またはスペーサーを介して積層
していても良い。
【0014】そして不斉識別能を高く維持するには吸着
に関与する表面層のCDに対しアミノ酸等が結合してい
ることが必要である。この結合がないときは不斉識別能
が著しく低下する傾向がある。
【0015】ここでスペーサーとは通常の結合において
の炭素数1〜数個のアルキレン基、エーテル酸素、ある
いは縮合剤として使用したN,N’−カルボニルジイミ
ダゾール、クロロ炭酸エステル類のカルボニル基などで
あって良い。
【0016】本発明のクロマトグラフィー用吸着担体は
次に説明する方法で製造することができる。
【0017】即ち、CDが水に不溶性の支持体に固定化
されている担体の該CD部分に、縮合剤を反応させるこ
とにより縮合剤の一部(以下脱離基という。)を導入
し、これにアミノ酸等を反応させて脱離基と置換(場合
によってはその一部がカルボニル基として残ることもあ
る。)し、前記CDとアミノ酸等とを結合させることに
よりクロマトグラフィー用吸着担体をを製造することが
できる。
【0018】上記CD固定化担体を得るに際しては、例
えば特願平1−49165号、米国特許4,539,3
99号、特開昭61−237057号公報などに記載さ
れているようにして行うことができる。
【0019】CD固定化担体に、アミノ酸等を反応させ
るに際しては、前記CD固定化担体を適当な溶媒、例え
ば1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド
などに分散させた後、N,N’−カルボニルジイミダゾ
ール、ジスクシイミジルカーボネートまたはクロロ炭酸
エステル類のような縮合剤を、乾燥CD固定化担体1g
当たり4〜60ミリモル、好ましくは9〜30ミリモル
加え脱離基を導入する。
【0020】この反応に際しては無水塩化カルシウム、
塩化カリウムのような脱水剤を入れた乾燥管を付し、
0.5〜4時間、好ましくは1〜3時間反応させること
ができる。この時の反応温度は30〜70℃、好ましく
は40〜60℃に保つことが望ましい。
【0021】次いで、反応液をろ過し、残渣を前記分散
溶媒で良く洗浄した後、乾燥担体1g当たりアミノ酸等
を0.01〜10ミリモル、好ましくは0.1〜10ミ
リモル加え、前記分散溶媒で良く分散し反応させる。こ
の時の反応温度は0〜90℃、好ましくは30〜80℃
に保つことが望ましい。反応時間は1〜48時間、好ま
しくは3時間〜24時間が適当である。反応生成物を通
常の方法で後処理すると本発明のクロマトグラフィー用
吸着担体が得られる。
【0022】なお、アミノ酸等を固定化したCD固定化
担体を得るに際してはアミノ酸誘導体を固定化したCD
固定化担体を、例えば、泉屋信夫ら.『ペプチド合成の
基礎と実験』143〜171ページ(丸善)に記載され
ているようにして行うこともできる。
【0023】また、水に不溶性の支持体にCDが固定化
してなる担体に、縮合剤を反応させることにより脱離基
を導入されたアミノ酸等を反応させることにより製造す
ることができる。即ち、アミノ酸等を前記分散溶媒に分
散させた後、前記縮合剤をアミノ酸等1モル当たり1〜
2モル、好ましくは1〜1.1モル加え、0.5〜4時
間、好ましくは1〜2時間反応させる。この時の反応温
度は0〜50℃、好ましくは0〜20℃に保つことが望
ましい。
【0024】次いでこの溶液にCD固定化担体をアミノ
酸等1モルあたり20〜400g、好ましくは100〜
300g加え反応させる。この時の反応温度は0〜70
℃、好ましくは0〜40℃に保つことが望ましい。反応
時間は1〜30時間、好ましくは5〜15時間が適当で
ある。反応生成物をろ過、洗浄などの通常の方法で後処
理すると本発明のクロマトグラフィー用吸着担体が得ら
れる。なお、アミノ酸を固定化したCD固定化担体を得
るに際しては前記と同様にして行うこともできる。
【0025】また、例えば水に不溶性の支持体及び/ま
たは水に不溶性の支持体にCDを固定化してなる担体に
縮合剤を反応させることにより脱離基を導入し、次いで
アミノ酸等が直接またはカルボニル基を介して結合した
CD誘導体を反応させることにより製造することができ
る。
【0026】アミノ酸等が直接またはカルボニル基を介
して結合したCD誘導体を得るに際しては、アミノ酸等
を前記分散溶媒に分散させた後、前記縮合剤をアミノ酸
等1モル当たり1〜10モル、好ましくは1〜1.2モ
ル加え、0.5〜4時間、好ましくは1〜3時間反応さ
せる。この時の反応温度は0〜60℃、好ましくは0〜
30℃に保つことが望ましい。
【0027】次いで反応液にCDをアミノ酸等1モル当
たり0.01〜10モル、好ましくは0.1〜2モル加
え、1〜20時間、好ましくは3〜10時間反応させ
る。この時の反応温度は20〜80℃、好ましくは30
〜60℃に保つことが望ましい。
【0028】さらに、反応液をアセトンなどの貧溶媒を
沈殿物が析出するまで加えた後、反応液をろ過し、残渣
をアセトンでよく洗浄し乾燥させるなどして得ることが
できる。
【0029】なお、アミノ酸等を結合したCD誘導体を
得るに際しては、例えばアミノ酸等のN末端を固定化し
た担体1g当たり、メタノール、1,4−ジオキサンま
たはN,N−ジメチルホルムアミドを5〜100ml、
好ましくは10〜30ml加え、担体を分散させる。更
にこの分散液の約1モルの水酸化ナトリウムなどのアル
カリ水溶液を0.01〜1ml加え、0.1〜5時間、
好ましくは0.2〜0.5時間反応させて行うことがで
きる。この時の反応温度は0〜40℃、好ましくは0〜
10℃に保つことが望ましい。
【0030】反応生成物を通常の方法で後処理すると前
記アミノ酸を固定化したCD固定化担体を得ることがで
きる。また、アミノ酸誘導体のC端を固定化した担体
は、例えばアミノ酸誘導体のC端を固定化した担体1g
当たり約2〜4モル塩酸の1,4−ジオキサン水溶液を
5〜50ml、好ましくは10〜20ml加え、0.1
〜5時間、好ましくは0.3〜1時間反応させて行うこ
とができる。この時の反応温度は0〜40℃、好ましく
は0〜10℃が望ましい。反応生成物を通常の方法で後
処理すると前記アミノ酸を固定化したCD固定化担体を
得ることができる。
【0031】次いで、水に不溶性の支持体、またはCD
固定化担体を前記分散溶媒に分散させた後、前記縮合剤
を乾燥担体1g当たり4〜60ミリモル、好ましくは9
〜30ミリモル加え、0.5〜4時間、好ましくは1〜
3時間反応させる。この時の反応温度は30〜70℃、
好ましくは40〜60℃に保つことが望ましい。こうし
て得られた脱離基を導入させた担体を前記分散溶媒に分
散させた後、上記CD誘導体を乾燥担体1g当たり0.
01〜100ミリモル、好ましくは0.1〜10ミリモ
ル加え、1〜48時間、好ましくは3〜24時間反応さ
せる。この時の反応温度は0〜90℃、好ましくは30
〜80℃に保つことが望ましい。
【0032】反応生成物を、ろ過、洗浄などの通常の方
法で後処理すると、本発明のクロマトグラフィー用吸着
担体が得られる。なお、アミノ酸を固定化したCD固定
化担体を得るに際しては、前記と同様にして行うことも
できる。
【0033】また、例えば水に不溶性の支持体及び/ま
たは水に不溶性の支持体にCDが固定化してなる担体
に、縮合剤を反応させることにより脱離基が導入された
アミノ酸等が直接またはカルボニル基を介して結合した
CD誘導体を反応させることにより製造することができ
る。
【0034】縮合剤を反応させることにより脱離基が導
入されたアミノ酸等が直接またはカルボニル基を介して
結合したCD誘導体を得るに際しては、上記アミノ酸等
が直接またはカルボニル基を介して結合したCD誘導体
を前記分散溶媒に分散させた後、前記縮合剤をCD誘導
体1モル当たり1〜2モル、好ましくは1〜1.2モル
加え、0.5〜4時間、好ましくは1〜3時間反応させ
る。この時の反応温度は0〜90℃、好ましくは20〜
60℃に保つことが望ましい。
【0035】こうして得られたCD誘導体に水に不溶性
の支持体、またはCD固定化担体を20〜400g、好
ましくは100〜300g加え反応させる。この時の反
応温度は0〜90℃、好ましくは0〜60℃に保つこと
が望ましい。反応温度は1〜48時間、好ましくは3〜
24時間が適当である。
【0036】反応生成物をろ過、洗浄などの通常の方法
で後処理すると、本発明のクロマトグラフィー用吸着担
体が得られる。なお、アミノ酸を固定化したCD固定化
担体を得るに際しては、前記と同様にして行うこともで
きる。
【0037】
【作用】本発明に従えば、非修飾CD固定化担体より高
い不斉識別能を有するクロマトグラフィー用吸着担体を
得ることができる。
【0038】水に不溶性の支持体に担持されたクロマト
グラフィー用吸着担体は、単なる液体クロマトグラフィ
ー用吸着担体から高速液体クロマトグラフィー用吸着担
体としてまでの幅広いクロマトグラフィー用吸着担体と
して利用でき、カラムに充填するなどにより光学活性化
合物の分析、または有用光学活性化合物の精製などに使
用できる。
【0039】分析、精製、分離などの対象となる光学活
性化合物としては、アミノ酸類やβ−遮断薬、バルビタ
ール誘導体、またはカテコールアミンなどの医薬品が良
く知られている。さらに、本発明クロマトグラフィー用
吸着担体を充填したカラムは光学活性化合物だけでな
く、二置換ベンゼンの構造異性をはじめ、疎水性基を有
する種々の異性体を分離することができる。
【0040】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。但し、これらは本発明のクロマトグラフィー用
吸着担体及びその製造方法の一例であって、本発明はこ
れらになんら制限されないのは言うまでもない。
【0041】(実施例1) t−ブチルオキシカルボニル−L−イソロイシン修飾β
−シクロデキストリン固定化担体の製造 グリシジルメタクリレートとグリセリンジメタクリレー
トから得られたエポキシ基含有ゲル状共重合体中のエポ
キシ基を水により開環変性し、真空下で5時間乾燥し
た。この担体10gに乾燥1,4−ジオキサン85ml
を加え、更に窒素雰囲気下でN,N’−カルボジイミダ
ゾール15gを加えて50℃で3時間振盪後、担体を濾
取し、乾燥1,4−ジオキサンで洗浄した。このN−カ
ルボニルイミダゾール固定化担体(N−カルボニルイミ
ダゾール基:乾燥担体1g当たり1.8ミリモル)約1
0gを、乾燥β−シクロデキストリン52gを乾燥N,
N−ジメチルホルムアミド150mlに溶解した溶液に
加え、窒素雰囲気下、60℃で15時間振盪後、担体を
濾取し、水及びアルコールで洗浄した。こうして得られ
たシクロデキストリン固定化担体10gに、乾燥1,4
−ジオキサン85mlを加え、更に塩化カルシウムを入
れた乾燥管を付し、N,N’−カルボニルジイミダゾー
ル18gを加え、50℃で3時間振盪後、担体を濾取
し、乾燥1,4−ジオキサンで洗浄した。このN−カル
ボニルイミダゾール担持シクロデキストリン固定化担体
(N−カルボニルイミダゾール基:乾燥担体1g当たり
1.8ミリモル)約10gに、乾燥N,N−ジメチルホ
ルムアミド100mlを加え、更に塩化カルシウムを入
れた乾燥管を付し、t−ブチルオキシカルボニル−L−
イソロイシン13gを加え、60℃で16時間振盪後、
担体を濾取し、N,N−ジメチルホルムアミド及び水で
洗浄した。こうして得られた吸着担体は、窒素の元素分
析によりt−ブチルオキシカルボニル−L−イソロイシ
ンを、乾燥担体1g当たり0.05ミリモル固定化して
いることが確かめられた。
【0042】(実施例2) L−イソロイシン修飾β−シクロデキストリン固定化担
体の製造 実施例1により得られたt−ブチルオキシカルボニル−
L−イソロイシン修飾β−シクロデキストリン固定化担
体10gに、4N塩酸の1,4−ジオキサン溶液30m
lを加え、氷冷下で30分間振盪後、担体を濾取し水で
洗浄した。こうして得られた吸着担体は、窒素の元素分
析によりL−イソロイシンを乾燥担体1g当たり0.0
5ミリモル固定化していることが確かめられた。
【0043】(実施例3) D−イソロイシン修飾β−シクロデキストリン固定化担
体の製造 実施例1、実施例2においてt−ブチルオキシカルボニ
ル−L−イソロイシンの代りにt−ブチルオキシカルボ
ニル−D−イソロイシンを用いたほかは、実施例1、実
施例2と同様な操作を行った。こうして得られた吸着担
体は、窒素の元素分析によりD−イソロイシンを、乾燥
担体1g当たり0.04ミリモル固定化していることが
確かめられた。
【0044】(実施例4) L−イソロイシンメチルエステル修飾β−シクロデキス
トリン固定化担体の製造 L−イソロイシンメチルエステル12gに、N,N−ジ
メチルホルムアミド20mlを加え、更に塩化カルシウ
ムを入れた乾燥管を付し、N,N’−カルボニルジイミ
ダゾール14gを加え、氷冷下で1時間撹拌した。次い
で、この反応液に実施例1で用いたβ−シクロデキスト
リン固定化担体10gを加え、30℃で10時間振盪
後、担体を濾取し、N,N−ジメチルホルムアミドおよ
び水で洗浄した。こうして得られた吸着担体は、窒素の
元素分析によりL−イソロイシンメチルエステルを、乾
燥担体1g当たり0.04ミリモル固定化していること
が確かめられた。
【0045】(実施例5) L−フェニルアラニン修飾β−シクロデキストリン固定
化担体の製造 実施例4において、L−イソロイシンメチルエステル1
2gの代りに、t−ブチルオキシカルボニル−L−フェ
ニルアラニン19gを用いた他は、実施例4と同様な操
作を行った。更にこの担体に実施例2と同様の操作を行
った。こうして得られた吸着担体は窒素の元素分析によ
りL−フェニルアラニンを乾燥担体1g当たり0.07
ミリモル固定化していることが確かめられた。
【0046】(実施例6) D−イソロイシン、L−イソロイシン、L−バリン修飾
シクロデキストリン固定化担体の製造 実施例5において、t−ブチルオキシカルボニル−L−
フェニルアラニン19gの代りに、t−ブチルオキシカ
ルボニル−D−イソロイシン17g、t−ブチルオキシ
カルボニル−L−イソロイシン17gまたはt−ブチル
オキシカルボニル−L−バリン16gをそれぞれ用いた
ほかは、実施例5と同様な操作を行った。こうして得ら
れた吸着担体は窒素の元素分析により乾燥担体1g当た
りD−イソロイシンを0.04ミリモル、L−イソロイ
シンを0.07ミリモル、L−バリンを0.08ミリモ
ル固定化していることが確かめられた。
【0047】(実施例7) L−アラニン修飾β−シクロデキストリン固定化担体の
製造 t−ブチルオキシカルボニル−L−アラニン12gに、
N,N−ジメチルホルムアミド20mlを加え、更に塩
化カルシウムを入れた乾燥管を付し、N,N’−カルボ
ニルジイミダゾール11gを加え、氷冷下で1時間撹拌
した。次いでこの反応液にβ−シクロデキストリン12
gを加え、30℃で10時間振盪した。さらにこの反応
液にアセトン20mlを加え、沈殿物を生じさせた後、
沈殿物を濾取し、アセトンで洗浄した。こうして得られ
た化合物20gにN,N−ジメチルホルムアミド20m
lを加え、更に塩化カルシウムを入れた乾燥管を付し、
実施例1で用いたN−カルボニルイミダゾール固定化担
体10gを加え、30℃で10時間振盪後、担体を濾取
し、N,N−ジメチルホルムアミドおよび水で洗浄し
た。更に、この担体に実施例2と同様の操作を行った。
こうして得られた吸着担体は窒素の元素分析によりL−
アラニンを乾燥担体1g当たり0.03ミリモル固定化
していることが確かめられた。
【0048】(実施例8) ベンジルオキシカルボニル−L−バリン修飾β−シクロ
デキストリン固定化担体の製造 ベンジルオキシカルボニル−L−バリン13gに、N,
N−ジメチルホルムアミド20mlを加え、更に塩化カ
ルシウムを入れた乾燥管を付し、N,N’−カルボニル
ジイミダゾール11gを加え、氷冷下で1時間撹拌し
た。次いでこの反応液にβ−シクロデキストリン12g
を加え、30℃で10時間振盪した。さらにこの反応液
にアセトン20mlを加え、沈殿物を生じさせた後、沈
殿物を濾取し、アセトンで洗浄した。こうして得られた
化合物20gにN,N−ジメチルホルムアミド20ml
を加え、更に塩化カルシウムを入れた乾燥管を付し、
N,N’−カルボニルイミダゾール11gを加え、氷冷
下で1時間撹拌した。次いで、この反応液に実施例1で
用いたエポキシ基含有ゲル状共重合体中のエポキシ基を
水により開環変性した担体10gを加え、30℃で10
時間振盪後、担体を濾取し、N,N−ジメチルホルムア
ミドおよび水で洗浄した。こうして得られた吸着担体は
窒素の元素分析によりベンジルオキシカルボニル−L−
バリンを乾燥担体1g当たり0.03ミリモル固定化し
ていることが確かめられた。
【0049】(実施例9) L−アラニン修飾β−シクロデキストリン固定化担体の
製造 t−ブチルオキシカルボニル−L−アラニン12gに、
N,N−ジメチルホルムアミド20mlを加え、更に塩
化カルシウムを入れた乾燥管を付し、N,N’−カルボ
ニルジイミダゾール11gを加え、氷冷下で1時間撹拌
した。次いでこの反応液にβ−シクロデキストリン12
gを加え、30℃で10時間振盪した。さらにこの反応
液にアセトン20mlを加え、沈殿物を生じさせた後、
沈殿物を濾取し、アセトンで洗浄した。こうして得られ
た化合物20gにN,N−ジメチルホルムアミド20m
lを加え、更に塩化カルシウムを入れた乾燥管を付し、
実施例1で用いたN−カルボニルイミダゾール担持シク
ロデキストリン固定化担体10gを加え、30℃で10
時間振盪後、担体を濾取し、N,N−ジメチルホルムア
ミドおよび水で洗浄した。更に、この担体に実施例2と
同様の操作を行った。こうして得られた吸着担体は窒素
の元素分析によりL−アラニンを乾燥担体1g当たり
0.04ミリモル固定化していることが確かめられた。
【0050】(実施例10) L−イソロイシン修飾α−シクロデキストリン固定化担
体の製造 実施例1、実施例2において、β−シクロデキストリン
52gの代りにα−シクロデキストリン45gを用いた
他は、実施例1、実施例2と同様の操作を行った。こう
して得られた吸着担体は、窒素の元素分析によりL−イ
ソロイシンを、乾燥担体1g当たり0.1ミリモル固定
化していることが確かめられた。
【0051】(実施例11) t−ブチルオキシカルボニル−L−イソロイシン修飾β
−シクロデキストリン固定化担体の製造 グリシジルメタクリレートとグリセリンジメタクリレー
トから得られたエポキシ基含有ゲル状共重合体中にエポ
キシ基を水により開環変性し、真空下で5時間乾燥し
た。この担体10gに1,4−ブタンジオールジグリシ
ジルエーテル20gを加え、更に1N水酸化ナトリウム
水溶液20mlを加え、30℃で5時間振盪後、担体を
濾取し、水及びアセトンで洗浄した。この1,4−ブタ
ンジオールジグリシジルエーテル固定化担体(エポキシ
基:乾燥担体1g当たり0.2ミリモル)約10gを、
0.07N水酸化ナトリウム水溶液160mlに分散さ
せ、更にβ−シクロデキストリン29gを加え、40℃
で48時間振盪後、担体を濾取し、水およびアセトンで
洗浄した。こうして得られたβ−シクロデキストリン固
定化担体を用いて実施例1と同様な実験を行った。こう
して得られた吸着担体は、窒素の元素分析によりt−ブ
チルオキシカルボニル−L−イソロイシンを、乾燥担体
1g当たり0.05ミリモル固定化していることが確か
められた。
【0052】(実施例12) ベンジルオキシカルボニル−L−バリン修飾β−シクロ
デキストリン固定化担体の製造 ベンジルオキシカルボニル−L−バリン13gに、N,
N−ジメチルホルムアミド20mlを加え、更に塩化カ
ルシウムを入れた乾燥管を付し、N,N’−カルボニル
イミダゾール11gを加え、氷冷下で1時間撹拌した。
次いで、この反応液にβ−シクロデキストリン12gを
加え、30℃で10時間振盪した。さらにこの反応液に
アセトン20mlを加え、沈殿物を生じさせた後、沈殿
物を濾取し、アセトンで洗浄した。こうして得られた化
合物20gにN,N−ジメチルホルムアミド20mlを
加え、更に塩化カルシウムを入れた乾燥管を付し、N,
N’−カルボニルジイミダゾール11gを加え、氷冷下
で1時間撹拌した。次いでこの反応液に、実施例1で用
いたβ−シクロデキストリン固定化担体10gを加え、
30℃で10時間振盪後、担体を濾取し、N,N−ジメ
チルホルムアミドおよび水で洗浄した。こうして得られ
た吸着担体は、窒素の元素分析によりベンジルオキシカ
ルボニル−L−バリンを、乾燥担体1g当たり0.11
ミリモル固定化していることが確かめられた。以下に、
本発明のクロマトグラフィー用吸着担体の不斉識別能に
ついて代表的な応用例を示す。
【0053】(応用例)実施例5より得られたL−フェ
ニルアラニン修飾β−シクロデキストリン固定化担体及
び実施例6により同様にして得られる、D−イソロイシ
ン、L−イソロイシン、L−バリン修飾β−シクロデキ
ストリン固定化担体、更に実施例4よりえられたL−イ
ソロイシンメチルエステル修飾β−シクロデキストリン
固定化担体を、内径4.6mm、長さ150mmのステ
ンレス製カラムにスラリー法で充填し、高速液体クロマ
トグラフ装置を用いてメチオニンβ−ナフチルアミドを
分析したところ、表1に示したような結果が得られた。
分析条件は次のとおりである。 溶離液 :1%酢酸−トリエチルアミン緩衝液(pH
4):アセトニトリル(8:2) 溶離速度:0.3ml/分 検出器 :紫外分光光度計(254nm) 表中、αはD体のキャパシティー比をL体のキャパシテ
ィー比で除した分離係数を示す。また、比較例として本
発明の吸着担体の代りに実施例1で用いたシクロデキス
トリン固定化担体、及び実施例5において、シクロデキ
ストリン固定化担体の代りにグリシジルメタクリレート
とグリセリンジメタクリレートから得られたエポキシ基
含有ゲル状共重合体中のエポキシ基を水により開環変性
した担体を用いることにより得られるシクロデキストリ
ンを含まないL−イソロイシン固定化担体を充填したカ
ラムについても試験を行った。
【0054】
【表1】
【0055】表1から明らかなごとく、本発明により得
られた修飾β−シクロデキストリン固定化担体は、非修
飾β−シクロデキストリン固定化担体に比して高い分離
係数を有する。
【0056】
【発明の効果】本発明のクロマトグラフィー用吸着担体
は、応用例から明らかなように、CD固定化担体をアミ
ノ酸等により修飾することにより、非修飾シクロデキス
トリン固定化担体よりも高い不斉識別能を示すものであ
る。従って、本発明に係るクロマトグラフィー用吸着担
体は、従来のシクロデキストリン固定化担体で分離が不
可能な化合物の分離の可能性を有するほか、単なる分析
や分取手段にとどまらず幅広い工業用分離精製設備への
応用をはかるための有力な手段となることは明らかであ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】なお、アミノ酸を結合したCD誘導体を得
るに際しては、例えばアミノ酸等のN末端を結合した
D誘導体1g当たり、メタノール、1,4−ジオキサン
またはN,N−ジメチルホルムアミドを5〜100m
l、好ましくは10〜30ml加え、CD誘導体を分散
させる。更にこの分散液の約1モルの水酸化ナトリウム
などのアルカリ水溶液を0.01〜1ml加え、0.1
〜5時間、好ましくは0.2〜0.5時間反応させて行
うことができる。この時の反応温度は0〜40℃、好ま
しくは0〜10℃に保つことが望ましい。反応生成物を
通常の方法で後処理すると前記アミノ酸を結合したCD
誘導体を得ることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】また、アミノ酸誘導体のC端を結合した
D誘導体は、例えばアミノ酸誘導体のC端を結合した
D誘導体1g当たり約2〜4モル塩酸の1,4−ジオキ
サン水溶液を5〜50ml、好ましくは10〜20ml
加え、0.1〜5時間、好ましくは0.3〜1時間反応
させて行うことができる。この時の反応温度は0〜40
℃、好ましくは0〜10℃が望ましい。反応生成物を通
常の方法で後処理すると前記アミノ酸を結合したCD
導体を得ることができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シクロデキストリンが水に不溶性の支持
    体に固定化されている担体の該シクロデキストリン部分
    に、直接またはカルボニル基を介してアミノ酸またはア
    ミノ酸誘導体が結合していることを特徴とするクロマト
    グラフィー用吸着担体。
  2. 【請求項2】 シクロデキストリンが水に不溶性の支持
    体に固定化されている担体に縮合剤を反応させ、次いで
    これにアミノ酸またはアミノ酸誘導体を反応させて結合
    させることを特徴とする請求項1記載のクロマトグラフ
    ィー用吸着担体の製造方法。
  3. 【請求項3】 アミノ酸またはアミノ酸誘導体に縮合剤
    を反応させ、次いでこれにシクロデキストリンが水に不
    溶性の支持体に固定化されている担体を反応させ結合さ
    せることを特徴とする請求項1記載のクロマトグラフィ
    ー用吸着担体の製造方法。
  4. 【請求項4】 水に不溶性の支持体に縮合剤を反応さ
    せ、これにアミノ酸またはアミノ酸誘導体が直接または
    カルボニル基を介してシクロデキストリンに結合してい
    るシクロデキストリン誘導体を反応させ結合させること
    を特徴とする請求項1記載のクロマトグラフィー用吸着
    担体の製造方法。
  5. 【請求項5】 アミノ酸またはアミノ酸誘導体が直接ま
    たはカルボニル基を介してシクロデキストリンに結合し
    ているシクロデキストリン誘導体に縮合剤を反応させ、
    これに水に不溶性の支持体を反応させ、結合させること
    を特徴とする請求項1記載のクロマトグラフィー用吸着
    担体の製造方法。
  6. 【請求項6】 シクロデキストリンが水に不溶性の支持
    体に固定化されている担体に縮合剤を反応させ、これに
    アミノ酸またはアミノ酸誘導体が直接またはカルボニル
    基を介してシクロデキストリンに結合しているシクロデ
    キストリン誘導体を反応させ、結合させることを特徴と
    する請求項1記載のクロマトグラフィー用吸着担体の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 アミノ酸またはアミノ酸誘導体が直接ま
    たはカルボニル基を介してシクロデキストリンに結合し
    ているシクロデキストリン誘導体に縮合剤を反応させこ
    れにシクロデキストリンが水に不溶性に支持体に固定化
    している担体を反応させ結合させることを特徴とする請
    求項1記載のクロマトグラフィー用吸着担体の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003004149A1 (fr) * 2001-07-06 2003-01-16 Daicel Chemical Industries, Ltd. Agent de separation d'isomere optique et procede de preparation de cet agent
WO2014087838A1 (ja) * 2012-12-07 2014-06-12 ダイキン工業株式会社 シクロデキストリン担持ポリマーからなる有機フッ素系化合物吸着剤

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