JPH0523164U - 送受信モジユール - Google Patents

送受信モジユール

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JPH0523164U
JPH0523164U JP070816U JP7081691U JPH0523164U JP H0523164 U JPH0523164 U JP H0523164U JP 070816 U JP070816 U JP 070816U JP 7081691 U JP7081691 U JP 7081691U JP H0523164 U JPH0523164 U JP H0523164U
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dielectric
reception
circuit
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    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
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    • G01S7/02Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S13/00
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェーズドアレーレーダ用送受信モジュール
内のRFデバイス駆動回路を簡略化し、小型で低消費電
力の送受信モジュールを得る。また、1つの制御回路で
複数の単位送受信モジュールを駆動することにより送受
信モジュールサブアレーを構成し、送受信モジュール全
体での小型化を図る。 【構成】 電界効果トランジスタで構成される移相器、
高出力増幅器、低雑音増幅器、送受切換器と、これらR
Fデバイスを制御・駆動する負電圧信号データを処理す
る制御回路により構成される。 【効果】 RFデバイスを駆動するレベル変換回路をな
くし、制御回路で直接駆動することにより、小型で低消
費電力の送受信モジュールが得られる。また、1つの制
御回路で複数の単位アレーを構成することにより、送受
信モジュール全体での小型化が図れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電子制御アンテナ等に用いられる送受信モジュールに関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
図16は従来の位相走査形フェーズドアレイレーダの構成ブロック図、図12 は従来の送受信モジュールの構成ブロック図、図13は電界効果トランジスタ増 幅器の簡易接続図、図14は単極双投電界効果トランジスタスイッチの簡易接続 図、図15は装荷型電界効果トランジスタ移相器の簡易接続図である。
【0003】 図において、1はRF信号の通過位相をディジタル的に可変するディジタル移 相器、入力するRF信号の伝搬経路を切り換える送受切換スイッチ、3は送信R F信号を所定レベルまで増幅する高出力増幅器、4は受信信号を低雑音で増幅す る低雑音増幅器、5は外部制御信号に従って所定の位相設定信号等を出力する制 御回路、6は上記制御回路5の出力信号を上記ディジタル移相器1、送受切換ス イッチ2、高出力増幅器3、低雑音増幅器4を駆動するための出力電圧に変換す るレベル変換回路、7は上記デバイスによって構成された送受信モジュール、8 は送信波を空間に放射し、かつ空間より到来した電波を受信するための素子アン テナ、9はRF信号の入出力端子、10は外部制御信号を送受信モジュール7に 供給し送受信モジュール7の出力や信号を外部に送出するための制御信号入出力 端子、11は外部電源入力端子、12は1〜4のRFデバイスを所定の動作に設 定するために制御信号5より出力されたパラレル信号、13は上記パラレル信号 12に従い、レベル変換回路5により1〜4のRFデバイスを駆動する電源電圧 に変換された駆動信号である。
【0004】 図13において、21は電界効果トランジスタ、22はインダクタ、23はキ ャパシタで24のバイアス回路を構成する。25は直流阻止キャパシタ、26は RF信号入力端子、27は電界効果トランジスタ21で増幅されたRF信号出力 端子、28は抵抗で28a、28bで分圧抵抗29を構成する。30はドレイン 電圧印加端子、31は負電圧印加端子、32は電界効果トランジスタ21をパル ス駆動するためのパルス電圧印加端子である。
【0005】 図14において、33は電界効果トランジスタ、34は電界効果トランジスタ 33が遮断状態の時にドレインソース間キャパシタと並列共振させるためのイン ダクタ、35は電界効果トランジスタ33のゲート電圧バイアス用抵抗、36は RFチョークインダクタ、39はRF信号入力端子、40はRF信号出力端子、 41は電界効果トランジスタ33に所定の動作をさせるためのゲート電圧を印加 するためのゲート電圧印加端子である。
【0006】 図15において、43は1/4波長線路、44は電界効果トランジスタ33c 、33dの入力インピーダンスを所定の位相設定が得られるようなインピーダン スに変換するためのインピーダンス変換線路、46はRF信号入出力端子である 。
【0007】 図16において、16はRF信号の励振器、17は受信器、18は送信信号と 受信信号の伝搬経路を切り換えるためのサーキュレータ、19は送受信モジュー ル7に所定の電源電圧を供給するための電源、20は所定のアンテナビームを形 成するよう送受信モジュール7に位相設定データ等を送出するビーム指向制御回 路、47は励振器16から送出されたRF信号を送受信モジュール7に分配する あるいは送受信モジュール7からの受信信号を合成するRF信号合成分配回路、 48は電源19から送出される電源電圧を送受信モジュール7に供給する電源電 圧給電回路、49はビーム指向制御回路20から送出されるデータを送受信モジ ュール7に供給するあるいは送受信モジュール7から送出されるデータをビーム 指向制御回路20に供給する制御信号分配回路である。
【0008】 次に動作について説明する。図16の励振器から送出されたRF信号はサーキ ュレータ18、RF信号合成分配回路47を介し送受信モジュール7に入力する 。このRF信号は図11のRF信号入出力端子9aを介しディジタル移相器1に 入力し所定の位相設定をされた後、送受切換スイッチ2aにて高出力増幅器3に 入力後所定レベルまで増幅されて送受切換スイッチ2b、RF信号入出力端子9 b、素子アンテナ8を介し空間に放射される。
【0009】 一方、空間より到来した電波は素子アンテナ8にて受信された後、RF信号入 出力端子9b、送受切換スイッチ2bを介し、低雑音増幅器4に入力後低雑音に て所定レベル増幅され、送受切換スイッチ2aを介しディジタル移相器1に入力 後所定の位相設定をされRF信号入出力端子9bを介し、図16に示すRF信号 合成分配回路47、サーキュレータ18を経て受信器17に入力し受信信号とし て検出される。
【0010】 上記1〜4のRFの所定の動作は、図16の電源19から送出され電源電圧給 電回路48を介して図11の電源電圧入力端子11に供給される電源電圧と、図 15のビーム指向制御回路20から送出され制御信号分配回路49を介して図1 2の制御信号入出力端子10に入力する制御信号データにより制御される。即ち 、制御信号入出力端子10より入力した制御信号データは制御回路5に入力し、 制御回路5にて所定の設定位相演算及びタイミング設定等を実行後上記1〜4の RFデバイスに所定の動作を指示するパラレル信号12として送出後、レベル変 換回路6に入力し上記1〜4のRFデバイスを実際に駆動する電源電圧に変換さ れ駆動信号13として送出され上記1〜4のRFデバイスに供給される。また、 電源電圧入力端子11に入力した電源電圧は上記1〜6のデバイスに供給され、 それぞれのデバイスを動作可能な状態におく。
【0011】 次に、図13〜図15を用い上記1〜4のRFデバイスの動作について説明す る。図13において、RF信号はRF信号入力端子26から入力し電界効果トラ ンジスタ21にて増幅されRF信号出力端子27から送出されるが、電界効果ト ランジスタ21に所定の動作をさせるためのバイアス電圧は、バイアス回路24 a、24bを介してドレイン電圧印加端子30、負電圧印加端子31、パルス電 圧印加端子32から印加される。電界効果トランジスタ21をパルス駆動する方 式としては、ドレインパルス駆動、ゲートパルス駆動等があるが、図13はゲー トパルス駆動の場合を示している。つまり、電界効果トランジスタ21のゲート 電圧に、動作時には所定の設定電圧を、非動作時には遮断電圧以下の電圧を印加 することによりパルス駆動させることができる。今例えば、負電圧印加端子31 の印加電圧を−V(|V|>遮断電圧)、パルス電圧印加端子32の印加電圧を 動作時に0、非動作時に−Vとし、抵抗28a、28bの抵抗値をそれぞれra 、rbとすると、パルス電圧印加端子32の印加電圧が0の時には、電界効果ト ランジスタ21のゲート電圧は−rb×V/(ra+rb)(設定動作電圧)、 −Vの時にはゲート電圧は−Vとなり、電界効果トランジスタ21をパルス駆動 させることができる。
【0012】 図14において、ゲート電圧印加端子41aに−V(遮断電圧以下)、ゲート 電圧印加端子41bに0の電圧を印加すると、電界効果トランジスタ33aは遮 断状態、電界効果トランジスタ33bは導通状態となり、RF信号入出力端子3 9から入力したRF信号はRF信号出力端子40bに出力しRF信号出力端子4 0aには出力されない。逆に、ゲート電圧印加端子41aに0、ゲート電圧印加 端子41bに−Vの電圧を印加すると、電界効果トランジスタ33aは導通状態 、電界効果トランジスタ33bは遮断状態となり、RF信号入力端子39から入 力したRF信号はRF信号出力端子40aに出力し、RF信号出力端子40bに は出力されない。以上のように、ゲート電圧印加端子41a、41bへの印加電 圧を変えることにより単極双投スイッチとして動作する。
【0013】 図15において、ゲート電圧印加端子41c、41dの印加電圧が0の時には 電界効果トランジスタ33c、33dは導通状態となり、インピーダンス変換線 路44a、44bを介してみた入力インピーダンスはインダクティブとなり、ゲ ート電圧印加端子41c、41dの印加電圧が−V(遮断電圧以下)の時には電 界効果トランジスタ33c、33dは遮断状態となり、インピーダンス変換線路 44a、44bを介してみた入力インピーダンスはキャパシティブとなる。この ようにインピーダンス変換線路44a、44bを介してみた入力インピーダンス がインダクティブからキャパシティブとなることによりRF信号入出力端子46 aから入力しRF信号入出力端子46bに出力するRF信号は所定の位相変化を 受け、その位相変化量はインピーダンス変換線路44a、44bの特性インピー ダンス及び電気長により決定される。以上のように、ゲート電圧印加端子44a 、44bへの印加電圧を0、−Vと変えることにより、RF信号入出力端子46 aから入力しRF信号入出力端子46bに出力するRF信号の透過位相を変化さ せることができる。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
従来の送受信モジュールは以上のように構成されているので、RFデバイスに 所定の動作をさせるためには制御回路5から出力されたRFデバイス制御用パラ レル信号12をレベル変換回路5により、実際にRFデバイスを駆動する電源電 圧に変換する必要があり装置が大型化すると共に電源電圧のレベル変換に要する 消費電力も増大するという課題があった。また、複数の送受信モジュールを配列 して或るフェーズドアレーレーダを高周波化、コンフォーマルアレー化するに当 り、送受信モジュールを更に超小型化する必要があり、このレベル変換回路5の 大きさ及び外部とインターフェースする制御信号入出力用コネクタ、電源電圧用 コネクタの大きさが、送受信モジュールの小型化を制限するという課題があった 。
【0015】 この考案は、上記のような課題を解消するためになされたもので、レベル変換 回路5を省略するかその個数を少なくすることにより小型で低消費電力の送受信 モジュールを提供することを目的とする。また、1つの制御回路5で複数の単位 送受信モジュールを駆動することにより、送受信モジュールの小型化を制限して いた制御信号用コネクタ、電源電圧用コネクタの数を少なくし、送受信モジュー ル全体での小型化を図ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この考案による送受信モジュールは、CMOSゲートアレー等で構成される制 御回路5の電源電圧を負電圧動作とし、かつ入力する制御信号の論理データの出 力電圧を負電位とすることにより、制御回路5でRFデバイスを直接駆動し、レ ベル変換回路6を省略したものである。
【0017】 また、駆動されるRFデバイスのNチャネル電界効果トランジスタのソースを 直流阻止キャパシタを介して接地して電界効果トランジスタのゲートを正電圧で 駆動できるようにすることにより、レベル変換回路6を省略し制御回路5で直接 駆動できるようにしたものである。
【0018】 また、RFデバイスの電界効果トランジスタとしてPチャネル型電界効果トラ ンジスタを用い制御回路5で直接駆動できるようにしたものである。
【0019】 また、1つの制御回路5で複数の単位送受信モジュールを直接駆動する送受信 モジュールサブアレーを構成し、フェーズドアレーレーダ全体の小型化と低消費 電力化を図ることにより、高周波化、コンフォーマルアレー化に対応できるよう にしたものである。
【0020】
【作用】
この考案における送受信モジュールは、レベル変換回路6を省略あるいはその 必要個数を削減することにより、フェーズドアレーレーダ全体装置の小型化と低 消費電力化が図れると共に、高周波化、コンフォーマルアレー化に対応すること ができる。
【0021】
【実施例】
実施例1. 以下この考案の一実施例を図について説明する。図1はこの考案による送受信 モジュールの構成ブロック図、図2はこの考案の他の実施例による制御回路部の 構成ブロック図、図3はこの考案による単極双投電界効果トランジスタスイッチ の簡易接続図、図4はこの考案による装荷型電界効果トランジスタ移相器の簡易 接続図、図5はこの考案による送受信モジュールサブアレーの構成ブロック図、 図6はこの考案による送受信モジュールサブアレーの実装例図、図7は図15の 断面AA´図、図8はこの考案による送受信モジュールサブアレーの他の実装例 図、図9は図7の断面BB´図、図10はこの考案によるフェーズドアレーレー ダの構成ブロック図、図11はこの考案によるフェーズドアレーレーダの他の構 成ブロック図である。
【0022】 図3において、36はRFチョークインダクタ、37はキャパシタで、38の バイアス回路を構成する。42は負電圧印加端子で電界効果トランジスタ33a 、33bのゲート電圧を正電圧で駆動させるためのものである。
【0023】 図4において、45は直流阻止キャパシタで、電界効果トランジスタ33c、 33dのゲートを正電圧で駆動させるためのものである。
【0024】 図5において、14は主にRFデバイスより構成された単位送受信モジュール 、15は送受信モジュールサブアレー、50は複数の単位送受信モジュール15 を駆動する複数送受信モジュール制御回路である。
【0025】 図6において、51はパッケージングされた単位送受信モジュール、52は単 位送受信モジュール51のRF信号入出力マイクロストリップ線路、53は単位 送受信モジュール51の電源/駆動信号入力パッド、54はパッケージングした 複数送受信モジュール制御回路、55はパルス負荷のためのエネルギーバンクあ るいはサージ防止のための電源用キャパシタ、56はストリップ線路で形成され た例えばウィルキンソン分配器等の単位RF信号分配合成回路、57は単位送受 信モジュール51、単位RF信号分配合成回路56とを接続するストリップ線路 、58は単位送受信モジュール51と素子アンテナ8とを接続するストリップ線 路、59は単位送受信モジュール51に所定の動作をさせるための電源/駆動信 号を供給するための電源/駆動信号入出力パッド、60は送受信モジュールサブ アレーである。
【0026】 図7において、61は上面にストリップ線路57、58及び電源/駆動信号入 出力パッド59等が設けられた誘電体、62は上面にグランドパターンが設けら れた誘電体、63は電源/駆動信号用配線が施された第1の誘電体、64は同じ く電源/駆動信号用配線が施された第Nの誘電体で、誘電体61、62、第1の 誘電体63、第Nの誘電体64には配線間の導通をとるために必要なスルーホー ルが設けてある。65は上記61〜64の誘電体及び単位送受信モジュール51 を固定しかつ熱放散を行うための構造部材を兼ねたヒートシンクである。
【0027】 図8において、66はRF信号を伝達するための芯線、67はその外導体で同 軸線路68を形成する。69は上面にグランドパターンを有し下面にストリップ 線路を有する誘電体、70は下面にグランドパターンを有する誘電体、71は下 面に印刷アンテナ72を有する誘電体である。
【0028】 次に動作について説明する。図16は励振器から送出されたRF信号はサーキ ュレータ18、RF信号合成分配回路47を介し送受信モジュール7に入力する 。このRF信号は図1のRF信号入出力端子9aを介しディジタル移相器1に入 力し所定の位相設定をされた後、送受切換スイッチ2aにて高出力増幅器3に入 力後所定レベルまで増幅されて送受切換スイッチ2b、RF信号入出力端子9b 、素子アンテナ8を介し空間に放射される。
【0029】 一方、空間より到来した電波は素子アンテナ8にて受信された後、RF信号入 出力端子9b、送受切換スイッチ2bを介し低雑音増幅器4に入力後低雑音にて 所定レベル増幅され、送受切換スイッチ2aを介しディジタル移相器1に入力後 所定の位相設定をされたRF信号入出力端子9bを介し、図16に示すRF信号 合成分配回路47、サーキュレータ18を経て受信器17に入力し受信信号とし て検出される。
【0030】 上記1〜4のRFデバイスの所定の動作は、電源電圧入力端子11から供給さ れる電源電圧と、制御信号入出力端子10に入力する制御信号データにより制御 されるが、CMOSゲートアレー等で構成される制御回路5の電源電圧端子をグ ランドに接続し、制御回路5のグランド端子に負電圧を印加し、送受信モジュー ル7の制御信号入出力端子10に入力する制御データの入力電圧及び制御回路5 の出力電圧を負電位とすることにより制御回路5の出力信号を図13〜図15に 示す駆動方式のRFデバイス1〜4を直接駆動する駆動信号13として使用し、 レベル変換回路6を省略することができる。
【0031】 実施例2. 図1の実施例では、制御信号入出力端子10に入力する制御信号データの出力 電圧を負電位としたが、従来のように正電位とし図2に示すように制御回路5の 前にレベル変換回路6を設けその入力した正論理データを負論理データに変換し てから制御回路5に入力しても良く、従来のようにRFデバイス1〜4毎にレベ ル変換回路6を設ける必要がないため同様の効果を奏する。
【0032】 実施例3. 図3は単極双投電界効果トランジスタスイッチにおいて、負電圧印加端子42 に負電圧を印加し、バイアス回路38を介して電界効果トランジスタ33a、3 3bのドレイン及びソースを負電位とすることにより、ゲート電圧印加端子41 a、41bへの印加電圧が正電位でも電界効果トランジスタ33a、33bが駆 動できるようにしたものである。
【0033】 図4は装荷型電界効果トランジスタ移相器において、電界効果トランジスタ3 3c、33dのソースを直流阻止キャパシタ45a、45bで高周波的には接地 し、負電圧印加端子42a、42bに負電圧を印加し、バイアス回路38を介し て電界効果トランジスタ33c、33dのドレイン及びソースを負電位とするこ とにより、ゲート電圧印加端子41c、41dへの印加電圧が正電位でも電界効 果トランジスタ33c、33dが駆動できるようにしたものであり、図3、図4 のいずれの場合でも制御回路5の出力電圧を負電位としなくとも直接駆動するこ とができ、電界効果トランジスタスイッチ、電界効果トランジスタ移相器を駆動 するためのレベル変換回路6を省略することができ前記実施例1、2と同様の効 果を奏する。尚、図3、図4はNチャネル電界効果トランジスタを用いた場合に ついて示しているが、Pチャネル電界効果トランジスタを用いれば、図14、図 15に示す接続図の状態でも、電界効果トランジスタのゲートを正電圧で直接駆 動することができ同様の効果を奏する。
【0034】 実施例4. 図5において、15はRFデバイス1〜4からなるM個の送受信モジュール1 4と、RF合成分配回路47、複数送受信モジュール制御回路50等からなる送 受信モジュールサブアレーである。図において、RF信号入出力端子9cから入 力したRF信号はRF信号合成分配回路47にて分配された後、単位送受信モジ ュール14のRF信号入出力端子9aに入力し、前述の送受信モジュール7のよ うに所定の位相設定と増幅をされた後RF信号入出力端子9b、9d、素子アン テナ8を介し空間に放射される。
【0035】 一方、空間より到来した電波は素子アンテナ8にて受信された後RF信号入出 力端子9d、9bを介し単位送受信モジュール14に入力後、前述の送受信モジ ュール7のように所定の増幅と位相設定をされたRF信号入出力端子9aに出力 後更にRF信号合成分配回路47で合成された後RF信号入出力端子9cに出力 する。
【0036】 上記単位送受信モジュール14の所定の動作は、電源電圧入力端子11から供 給される電源電圧と制御信号入出力端子10に入力する制御信号データにより制 御されるが、複数送受信モジュール制御回路50を実施例1のように負電位デー タが扱えるようにすると共に、制御信号入出力端子10より入力したシリアルデ ータを基に複数送受信モジュールの設定位相を演算する機能と複数送受信モジュ ールを制御するシリアルパラレル信号変換機能を持たせることにより、複数の単 位送受信モジュール14を直接制御することができる。
【0037】 したがって個々の単位送受信モジュール14それぞれに制御回路5を持たせる 必要がなくなると共に、送受信モジュールサブアレー15全体を1台の送受信モ ジュールとして集積化した時に、制御信号入出力用コネクタ、電源電圧入力用コ ネクタの必要数は送受信モジュール7の場合と同程度となり送受信モジュール全 体を大幅に小型化することができる。
【0038】 尚、上記例では制御信号入出力端子10に入力する制御信号データは負電圧と したが、実施例2のように複数送受信モジュール制御回路50の前にレベル変換 回路6を設け正電圧データを負電圧データに変換して複数送受信モジュール制御 回路50に入力するようにすれば、制御信号入出力端子10に入力する制御信号 データを正電圧とすることができる。
【0039】 実施例5. 図6は図5に示す送受信モジュールサブアレー15の実装例図であり、例えば ウィルキンソン分配器等の単位RF信号分配合成回路56とストリップ線路57 からなるRF信号分配合成回路と、例えば事件番号BPU2703号に示すパッ ケージング技術によりパッケージングされた単位送受信モジュール51と、同じ くパッケージングされた複数送受信モジュール制御回路54等を2次元的に配置 したものである。
【0040】 単位送受信モジュール51を駆動する電源/駆動信号入力パッド59は図7の 誘電体61の上面に設けられているが、複数送受信モジュール制御回路50の出 力端子あるいは電源電圧入力端子とは第1の誘電体63、第Nの誘電体64、に 設けられた電源/駆動信号配線パターンとスルーホール及び誘電体61、誘電体 62に設けられたスルーホールによって接続される。また、単位送受信モジュー ル51での発熱はヒートシンク65にて熱放散される。
【0041】 図6の実施例では単位送受信モジュール51とストリップ線路58を2次元的 に接続できるため、ストリップ線路58に素子アンテナを接続するか、あるいは 誘電体61と誘電体62により例えばプリント化ダイポールアンテナを直接形成 することによりアンテナアレーが容易に構成できると共に、面Bを曲面化するこ とによりコンフォーマルアレイアンテナを容易に構成することができる。
【0042】 図10に、この考案による送受信モジュールサブアレー15を採用した場合の フェーズドアレーレーダの構成ブロック図を示す。動作は図16に示す従来の構 成ブロック図の場合と同様であるが、RF信号合成分配回路47、電源電圧給電 回路48、制御信号分配回路49の一部が送受信モジュールサブアレー15の中 に入っているためその構成を大幅に簡略化できると共に小型化も図れる。
【0043】 図11は、この考案による送受信モジュールサブアレー15にRF信号合成分 配回路47、電源電圧給電回路48、制御信号分配回路49の全てを取り込んだ 場合を示すブロック図で、フェーズドアレーレーダ全体を大幅に小型化すること ができる。
【0044】 実施例6. 図8は、図5に示す送受信モジュールサブアレー15の他の実施例図であり、 図6実施例とは異なり図9に示すように上面にグランドパターンを有し下面にス トリップ線路を有する誘電体69と、下面にグランドパータンを有する誘電体7 0にてRF信号分配合成回路を形成し、このRF信号分配合成回路と単位送受信 モジュール51とを3次元的に配置したものである。単位送受信モジュール51 と上記RF信号分配合成回路との接続は、同軸線路68等によって実現できる。 また、誘電体70の下面にパッチアンテナ等の印刷アンテナ72を有する誘電体 71を設け、この印刷アンテナ72と単位送受信モジュール51とを同軸線路6 8等で接続することによりアンテナアレーが容易に構成できると共に、面Dを曲 面化することによりコンフォーマルアレイアンテナを容易に形成することができ る。
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、制御回路5の入出力信号データを負電圧と し、RFデバイスを直接駆動できるようにしたため送受信モジュールの小型低消 費電力化が図れると共に、制御回路5を更に複数送受信モジュールの制御ができ るように拡張し送受信モジュールサブアレーを形成することにより、フェーズド アレーレーダ全体装置の小型低消費電力化、実装性向上が図れるという効果があ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による送受信モジュールの構成ブロッ
ク図である。
【図2】この考案の他の実施例による制御部の構成ブロ
ック図である。
【図3】この考案による単極双投電界効果トランジスタ
の簡易接続図である。
【図4】この考案による装荷型電界効果トランジスタ移
相器の簡易接続図である。
【図5】この考案による送受信モジュールサブアレーの
構成ブロック図である。
【図6】この考案による送受信モジュールサブアレーの
実装例図である。
【図7】図6の断面AA´図である。
【図8】この考案による送受信モジュールサブアレーの
他の実装例図である。
【図9】図8の断面CC´図である。
【図10】この考案によるフェーズドアレーレーダの構
成ブロック図である。
【図11】この考案によるフェーズドアレーレーダの他
の構成ブロック図である。
【図12】従来の送受信モジュールの構成ブロック図で
ある。
【図13】電界効果トランジスタ増幅器の簡易接続図で
ある。
【図14】単極双投電界効果トランジスタスイッチの簡
易接続図である。
【図15】装荷型電界効果トランジスタ移相器の簡易接
続図である。
【図16】フェーズドアレーレーダの構成ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 ディジタル移相器 2 送受切換スイッチ 3 高出力増幅器 4 低雑音増幅器 5 制御回路 6 レベル変換回路 7 送受信モジュール 8 素子アンテナ 9 RF信号入出力端子 10 制御信号入出力端子 11 電源電圧入力端子 12 パラレル信号 13 駆動信号 14 単位送受信モジュール 15 送受信モジュールサブアレー 16 励振器 17 受信器 18 サーキュレータ 19 電源 20 ビーム指向制御回路 21 電界効果トランジスタ 22 インダクタ 23 キャパシタ 24 バイアス回路 25 直流阻止キャパシタ 26 RF信号入力端子 27 RF信号出力端子 28 抵抗 29 分圧抵抗 30 ドレイン電圧印加端子 31 負電圧印加端子 32 パルス電圧印加端子 33 電界効果 34 インダクタ 35 バイアス用抵抗 36 RFチョークインダクタ 37 キャパシタ 38 バイアス回路 39 RF信号入力端子 40 RF信号出力端子 41 ゲート電圧印加端子 42 負電圧印加端子 43 1/4波長線路 44 インピーダンス変換線路 45 直流阻止キャパシタ 46 RF信号入出力端子 47 RF信号合成分配回路 48 電源電圧給電回路 49 制御信号分配回路 50 複数送受信モジュール制御回路 51 単位送受信モジュール 52 RF信号入出力ストリップ線路 53 電源/駆動信号入力パッド 54 複数送受信モジュール制御回路 55 電源用キャパシタ 56 単位RF信号合成分配回路 57 ストリツプ線路 58 ストリツプ線路 59 電源/駆動信号出力パッド 60 送受信モジュールサブアレー 61 誘電体 62 誘電体 63 第1の誘電体 64 第Nの誘電体 65 ヒートシンク 66 芯線 67 外導体 68 同軸線路 69 誘電体 70 誘電体 71 誘電体 72 印刷アンテナ

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の素子アンテナと、この複数の素子
    アンテナ毎に設けられ、RF信号の透過位相を変化させ
    る移相器と送信RF信号を増幅する高出力増幅器と受信
    RF信号を増幅する低雑音増幅器と送受信RF信号の伝
    搬経路を切り換える送受切換スイッチと前記移相器、高
    出力増幅器、低雑音増幅器、送受切換スイッチを制御す
    る制御回路とで構成された送受信モジュールと、この送
    受信モジュールに送信RF信号を供給する励振器と、前
    記送受信モジュールからの受信信号を処理する受信器
    と、前記複数の送受信モジュールに送信RF信号を分配
    あるいは前記複数の送受信モジュールからの受信RF信
    号を合成するRF信号合成分配回路と、前記複数の送受
    信モジュールに電源電圧を供給する電源及び電源電圧給
    電回路と、前記複数の素子アンテナから放射される電波
    ビームを走査するために前記複数の送受信モジュールの
    位相設定及び動作を制御するビーム指向制御回路及び制
    御信号分配回路とを備えるフェーズドアレーレーダにお
    いて、前記ビーム指向制御回路から送出される制御デー
    タを出力電圧が負荷電位である論理データとし、かつC
    MOSゲートアレー等で構成される前記制御回路の電源
    電圧を負電位動作とすることにより、この負電位論理デ
    ータを処理し、更に前記移相器、高出力増幅器、低雑音
    増幅器、送受切換スイッチを電界効果トランジスタで構
    成することにより前記制御回路の出力で直接駆動できる
    ようにしたことを特徴とする送受信モジュール。
  2. 【請求項2】 上記制御回路の前に電位反転用のレベル
    変換回路を設け、上記ビーム指向制御回路から送出され
    る制御データが正論理データのままでも、上記制御回路
    の出力で、前記電界効果トランジスタで構成された移相
    器、高出力増幅器、低雑音増幅器、送受切換スイッチを
    直接駆動制御できるようにしたことを特徴とする請求項
    第1項記載の送受信モジュール。
  3. 【請求項3】 上記電界効果トランジスタで構成された
    移相器、送受切換スイッチのドレイン及びソースに直流
    阻止キャパシタ、RFチョーク等により正電圧を印加
    し、ゲート電圧が正電位でも駆動可能とすることによ
    り、上記制御回路の出力電圧が正電位でも直接駆動でき
    るようにしたことを特徴とする請求項第1項及び第2項
    記載の送受信モジュール。
  4. 【請求項4】 上記移相器、高出力増幅器、低雑音増幅
    器、送受切換スイッチ等のRFデバイスで単位送受信モ
    ジュールを構成し、上記制御回路をその入力シリアルデ
    ータを基に前記複数の単位送受信モジュールの設定位相
    を演算する機能と前記複数の単位送受信モジュールを制
    御するシリアルパラレル信号変換機能等を有した複数送
    受信モジュール制御回路と、前記複数の単位送受信モジ
    ュールに上記RF信号分配合成回路の一部と、上記電源
    電圧給電回路の一部とを接続しかつ、前記複数の単位送
    受信モジュールを前記複数送受信モジュール制御回路で
    駆動することにより送受信モジュールのサブアレーを構
    成したことを特徴とする請求項第1項、第2項及び第3
    項記載の送受信モジュール。
  5. 【請求項5】 上面に上記RF信号合成分配回路等を形
    成するストリップ線路パターン及び電源/駆動信号入出
    力パッド等と内部に接続用スルーホールとを有する誘電
    体と、この誘電体の下面とその上面が接合されかつ上面
    にグランドパターンと内部に接続用スルーホールを有す
    る誘電体と、この誘電体の下面とその上面が接合されか
    つ上面に電源/駆動信号配線パターンと内部に接続用ス
    ルーホールを有する第1の誘電体と、第N−1(N=2
    …N)の誘電体の下面とその上面が接合されかつ上面に
    電源/駆動信号配線パターンと内部に接続用スルーホー
    ルを有する第Nの誘電体とで構成された多層誘電体の前
    記第Nの誘電体の下面にシートシンクを接合し、パッケ
    ージングされた上記単位送受信モジュールを前記当該誘
    電体に穴を設け直接ヒートシンク上あるいは、前記誘電
    体のいずれかの面上に搭載しかつ、上記パッケージング
    された複数送受信モジュール制御回路を前記上面にスト
    リップ線路パターンを有する誘電体面上あるいは上記当
    該誘電体に穴を設け他の誘電体面上に搭載し、二次元送
    受信モジュールサブアレーを構成したことを特徴とする
    請求項第1項、第2項、第3項及び第4項記載の送受信
    モジュール。
  6. 【請求項6】 上記ストリツプ線路パターンを有する誘
    電体上に印刷アンテナを形成し素子アンテナと上記送受
    信モジュールを一体化したことを特徴とする請求項第5
    項記載の送受信モジュール。
  7. 【請求項7】 上面にグランドパターンを有し下面に上
    記RF信号合成分配回路等を形成するストリップ線路パ
    ターンを有する誘電体と、この誘電体の下面とその上面
    が接合されかつ下面にグランドパターンを有する誘電体
    により上記RF信号合成分配回路を構成し、このRF信
    号合成分配回路を上記ヒートシンクの下面に接合し、上
    記第1〜第Nの誘電体及び前記ヒートシンクの当該部分
    に同軸線路等のRF信号伝送線路を貫通させ、上記パッ
    ケージングされた単位送受信モジュールのRF信号入出
    力ストリップ線路と前記RF信号合成分配回路のRF信
    号入出力ストリップ線路とを接続することにより三次元
    送受信モジュールサブアレーを構成したことを特徴とす
    る請求項1第1項、第2項、第3項、第4項及び第5項
    記載の送受信モジュール。
  8. 【請求項8】 下面に印刷アンテナを有する誘電体の上
    面を上記下面にグランドパターンを有する誘電体の下面
    と接合し、上記第1〜第Nの誘電体と上記ヒートシンク
    及び上記RF信号合成分配回路を構成する誘電体の当該
    部分に同軸線路等のRF信号伝送線路を貫通させ上記パ
    ッケージングされた単位送受信モジュールのRF信号入
    出力ストリップ線路と前記印刷アンテナを接続すること
    により素子アンテナと上記送受信モジュールを一体化し
    たことを特徴とする請求項第7項記載の送受信モジュー
    ル。
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