JPH05231578A - ホース用クイックジョイント - Google Patents

ホース用クイックジョイント

Info

Publication number
JPH05231578A
JPH05231578A JP4035044A JP3504492A JPH05231578A JP H05231578 A JPH05231578 A JP H05231578A JP 4035044 A JP4035044 A JP 4035044A JP 3504492 A JP3504492 A JP 3504492A JP H05231578 A JPH05231578 A JP H05231578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hose
peripheral surface
outer peripheral
rigid inner
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4035044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3064633B2 (ja
Inventor
Akira Igawa
昭 井川
Motoyuki Tanaka
元行 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurashiki Kako Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Kako Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurashiki Kako Co Ltd filed Critical Kurashiki Kako Co Ltd
Priority to JP4035044A priority Critical patent/JP3064633B2/ja
Publication of JPH05231578A publication Critical patent/JPH05231578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3064633B2 publication Critical patent/JP3064633B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に結合でき、結合後、外部から押圧力が
作用しても確実に抜けないようにする。 【構成】 ホース内に内嵌した剛性筒体に対して、ホー
スの外周面を半径方向内方に圧縮変形させるジョイント
本体を熱可塑性合成樹脂の一体射出成形により形成す
る。ジョイント本体の先端部に形成した一対の延出部の
相対向面に半径方向内方に突出して挿入パイプの膨出部
を係止するロック爪をそれぞれ形成する。このロック爪
を囲むばねリングを上記延出部に嵌め、このばねリング
の一対の規制爪を上記両ロック爪を結ぶ径方向に直交す
る他の径方向に位置する上記膨出部の外周面に当接させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体を移送するための
ホースの端部を他の管に接続するためのクイックジョイ
ントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のクイックジョイント
としては、雄型としての大径筒体と、この雄型内に装入
される雌型としての小径筒体との二つの継手部分からな
るものが知られている(例えば、特開昭64−1219
5号公報参照)。上記大径筒体は接続元側の管に、上記
小径筒体は被接続側の管にそれぞれ内嵌されて取付けら
れており、上記小径筒体の外周面に環状凸部が形成さ
れ、上記大径筒体の先端開口部の内周面に、径方向に相
対向して上記環状凸部に係合する一対の爪部が形成され
ている。そして、上記小径筒体と大径筒体との接続作業
に際しては、上記大径筒体の先端開口部から上記小径筒
体を圧入することにより上記両爪部が互いに拡開され
て、上記環状凸部が両爪部を乗り越えて係合され、逆
に、抜く作業に際しては、上記両爪部を結ぶ径方向に直
交する他の径方向の上記先端開口部の両部位を縮径させ
て上記両爪部を強制的に拡開することにより上記環状凸
部が上記爪部を逆に乗り越えて係合が外され、これによ
り、着脱可能になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
クイックジョイントにおいて、上記大径筒体は接続元側
管に内嵌されることにより取付けられているため、両者
の結合状態が十分に強固ではない。このため、上記接続
元側の管を外周からクランプ手段などにより内部の大径
筒体に対して締め付けることが考えられる。しかし、こ
の場合、上記接続作業の他に、上記クランプ手段の装着
作業が必要になる上、クランプ手段によるホース固定で
はゴムホースのへたり、劣化および締め付け部からの亀
裂、洩れなどのおそれがある。しかも上記大径筒体およ
び小径筒体が合成樹脂により形成されているため、長年
の使用により変形を生じるおそれがあり、とくにシール
性能の悪化を招くおそれがある。
【0004】また、上記従来のクイックジョイントにお
いて、上記大径筒体の先端開口部を両側外方から挟んで
押圧操作することにより、係合が外れるようになってい
るため、不用意な取扱いにより上記先端開口部に押圧力
が作用した場合、上記両爪部による係合が外れるおそれ
がある。この場合、接続元や被接続側の管の内周面には
内部を流れる流体の流送圧力が作用しているため、上記
係合の外れと同時に、小径筒体が大径筒体から抜けるお
それがある。つまり、着脱が自在で、その着脱操作が容
易である程、不用意な取扱いに起因する引き抜けの可能
性は増大化傾向にある。
【0005】特に、内部の流体がガソリンなどの燃料で
ある場合、ジョイントの結合状態についての信頼性は極
めて高いものが要求される。従って、上記従来のクイッ
クジョイントは、その結合状態への信頼性が十分でない
ため、上記燃料用ホースなどのジョイントとしての適用
に難点がある。
【0006】これに対処するために、結合後、上記小径
筒体と大径筒体との接合部に対して他の補強手段を付加
することも考えられる。しかし、結合作業の容易化、組
付け工数低減化などの要請は、例えば自動車の製造分野
においてロボット組付けを適用する上で、従来より、課
題になっており、上記補強手段などの追加は結合作業の
増大化、複雑化を招くため、上記要請に反する。 ま
た、上記燃料用ホースのジョイントにおいて、結合作業
において確実に結合したか否かの確認は極めて重要にな
るが、上記従来のジョイントでは拡開された両爪部が環
状凸部を乗り越えて再び縮径する際の大径筒体の先端開
口部の外形状の変化、もしくは、上記凸部に係止する際
の音などを知覚するという主観的な確認であり、十分に
確実な確認とはいえないものである。
【0007】さらに、上記従来のジョイントでは、上記
小径筒体の外周面に凹溝を形成し、この凹溝にシールリ
ングを嵌め込んでずれを防止するという構成を採用して
いるため、装着に際し、そのシールリングを素材の弾性
力に抗して、いったん拡径させねばならず、この作業に
手間を要する上に、上記シールリングが捩れてシール性
能を悪化させるおそれがある。
【0008】また、燃料ホースへの適用に際して、将
来、採用が予想されるメタノールやエタノールを混合し
たアルコールガソリンを考慮して、従来のガソリンの他
に、上記アルコールガソリンに対してジョイントの劣化
の防止を図る必要がある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その第1の目的とするところは、ジョイ
ントの本体部分とホースとを強固に結合することがで
き、しかも、その本体部分の形状の保持を確実に行うこ
とができる点にある。また、第2の目的とするところ
は、結合作業を容易に行うことができ、結合後は、不用
意な取扱いにより押圧力が作用した場合であっても、結
合状態を確実に保つようにする点にある。さらに、他の
目的とするところは、結合状態の確認の確実化、シール
リングの装着の容易化、および新種ガソリンに対する耐
久性向上などを図る点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、被接続側の管の外周面に半
径方向外方に突出する膨出部と、接続元側のホースの先
端部に同軸に結合された剛性内筒体と、この剛性内筒体
および上記ホースの先端部の各外周囲を覆うように熱可
塑性樹脂を用いた射出成形により一体形成されたジョイ
ント本体とを備える。そして、上記剛性内筒体を、上記
ホースの先端部内に圧入された接続部と、このホースの
先端部からホース軸方向外方に突出して配置されて上記
被接続側の管の先端部を収容する収容部とから構成す
る。上記ジョイント本体を、上記ホースの先端部に結合
されたホース締結部と、上記剛性内筒体の収容部の先端
で径方向に相対向する各位置から上記ホース軸方向外方
に突出する一対の延出部とから構成する。上記ホース締
結部を、その内周面と、上記剛性内筒体の接続部の外周
面との間の上記ホースが半径方向内方に圧縮変形された
状態で、そのホースに結合する。上記両延出部の相対向
面に、上記被接続側の管の膨出部を収容する収容凹部
と、この両収容凹部の上記ホース軸方向の外側に隣接す
る各位置から相対向する方向に突出して、上記膨出部に
当たることによりこの膨出部の上記ホース軸方向外方へ
の移動を止めるロック爪とを形成する構成とするもので
ある。
【0011】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記両延出部をばねリングにより互い
に連結する。そして、このばねリングを、両ロック爪が
形成されたホース軸方向位置の各延出部の外周囲に外嵌
されるリング部と、上記両ロック爪を結ぶ方向に直交す
る他の径方向に相対向する上記リング部の各位置から上
記両ロック爪とは異なるホース軸方向位置まで突出さ
れ、かつ、半径方向内方に突出されて被接続側の管の外
周面もしくは膨出部の外周面に当接する一対の規制爪と
から構成するものである。
【0012】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は請求項2記載の発明において、各延出部に、その外周
面と収容凹部の内面とに開口する孔を形成し、この各孔
内に結合状態確認用ピンを配置する。そして、この各ピ
ンを、その一端が上記収容凹部内に被接続管の膨出部の
外周面位置より内方に突出した状態と、上記一端が被接
続管の膨出部の外周面に当接して上記ピンの他端が上記
延出部の外周面から突出した状態との間を進退可能に保
持する構成とするものである。
【0013】請求項4記載の発明は、上記請求項1また
は請求項2記載の発明において、剛性内筒体の収容部を
覆うジョイント本体の部分を円周方向に少なくとも4分
割に分断し、その内の径方向に相対向する一対の分割片
に延出部をそれぞれ設ける。そして、この延出部が設け
られた各分割片を上記収容部の外周面に対して離反可能
に接触させる構成とするものである。
【0014】また、請求項5記載の発明は、上記請求項
1または請求項2記載の発明において、剛性内筒体の収
容部を接続部より大径に形成して両者の境界位置に段部
を形成する。そして、上記収容部内に少なくとも一つの
シールリングと、このシールリングのホース軸方向両側
を挟む二つのスペーサリングとを内挿し、この二つのス
ペーサリングの一方を上記段部の内周面に当てて上記シ
ールリングを所定位置に位置付ける構成とするものであ
る。
【0015】さらに、請求項6記載の発明は、上記請求
項5記載の発明において、ホースの少なくとも内周面を
フッ素樹脂もしくはフッ素ゴムにより形成し、剛性内筒
体を金属により形成し、シールリングおよびスペーサリ
ングをフッ素樹脂もしくはフッ素ゴムにより形成する構
成とするものである。
【0016】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
ジョイント本体の射出成形時の樹脂圧力により、ホース
の先端部の周壁部分を内部の剛性内筒体の接続部の外周
面に対して半径方向内方に圧縮変形させた状態で、その
ホースの外周面に密着したホース締結部が形成されるた
め、上記ジョイント本体とホースとは強固に接続され
る。また、このジョイント本体の内部には、上記剛性内
筒体が配置されているため、この剛性内筒体が芯材とし
ての機能を果たし、上記ジョイント本体の形状が確実に
保持される。
【0017】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、ばねリングの両規制爪が
膨出部に当接しているため、両規制爪を結ぶ径方向への
ばねリングの縮径が阻止される。この結果、その径方向
に直交する他の径方向へのばねリングの拡径が阻止され
るため、上記他の径方向にある両ロック爪の拡開が阻止
される。このため、被接続側の管がジョイント本体側に
挿入されて膨出部に上記両規制爪が当接した結合状態で
は、上記両ロック爪の上記膨出部への係止状態が確実に
維持される。
【0018】請求項3記載の発明では、上記請求項1ま
たは請求項2記載の発明による作用に加えて、被接続側
の管がジョイント本体側に挿入されて膨出部が収容部内
に入ることにより、各ピンの一端がその膨出部に押され
て他端が延出部の外周面から突出する。
【0019】請求項4記載の発明では、上記請求項1ま
たは請求項2記載の発明による作用に加えて、ロック爪
を備えた各延出部が剛性内筒体の収容部を覆う分割片と
ともに剛性内筒体から離反可能であるため、その各分割
片がジョイント本体のホース締結部側から撓んで両ロッ
ク爪が十分に拡開され、復元する。
【0020】また、請求項5記載の発明では、上記請求
項1または請求項2記載の発明による作用に加えて、剛
性内筒体のホースへの圧入作業時、その剛性内筒体を段
部位置まで圧入することにより、ホースに対する上記剛
性内筒体の相対位置が確実に所定位置になる。また、シ
ールリングの装着に際し、スペーサリングを上記段部の
内周面に当てて内挿することにより、このスペーサリン
グと他のスペーサリングとの間に挟まれる処理シールリ
ングは上記段部を基準とする所定位置に配置される。さ
らに、上記シールリングを剛性内筒体に内挿するように
しているため、すなわち、その剛性内筒体にスペーサリ
ングとシールリングとを交互に落し込むことにより装着
作業が行えるようにしているため、その作業は容易であ
る。
【0021】さらに、請求項6記載の発明では、上記請
求項5記載の発明による作用に加えて、内部の移送流体
がメタノールなどを添加した新種のガソリンであって
も、このガソリンに直接接触する部分が対溶剤性、耐薬
品性に優れるフッ素樹脂またはフッ素ゴムにより形成さ
れているため、それらの部分が劣化することはない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0023】図1は、本発明を燃料ホースに適用した実
施例に係るクイックジョイントを示し、1は接続元側の
ホース、2はこのホース1にそのホース軸Xに同軸に内
嵌された金属製の剛性内筒体、3は上記ホースおよび剛
性内筒体2の外周囲を覆うジョイント本体、4はばねリ
ング、5は上記剛性内筒体2の内部に挿入される被接続
側の管である挿入パイプである。
【0024】上記ホース1の主部1aは合成ゴムにより
形成されており、この主部1aの内部に補強層1bが埋
め込まれている。そして、このホース1の内周面を構成
する最内層部にフッ素樹脂製の薄膜層1cが形成されて
いる。ここで、上記主部1aに使用する合成ゴムとして
は、ECD(エチレンオキシド/エピクロルヒドリン共
重合体)、CHR(エピクロルヒドリンゴム)、NBR
(アクリロニトリルブタジエンゴム)、AR(アクリル
ゴム)、AR/FKM(アクリルゴム/フッ素ゴムブレ
ンド)またはCSM(クロルスルホン化ポリエチレンゴ
ム)などを用いればよい。また、上記薄膜層1cに使用
するフッ素樹脂としては、PTFE(ポリテトラフルオ
ロエチレン)、FEP(テトラフルオロエチレン/ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体)、PFA(テトラフル
オロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体)、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレ
ン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、ETFE
(エチレン/テトラフルオロエチレン共重合体)、EC
TFE(エチレン/クロロトリフルオロエチレン共重合
体)などを用いればよい。
【0025】上記剛性内筒体2は、上記ホース軸X方向
内方側(図1の左側)に形成された、上記ホース1との
接続部6と、外方側(図1の右側)に形成された、上記
挿入パイプ5の先端部5aを収容する収容部7と、この
収容部7の内周面に内嵌されたシールリングである二つ
のフッ素ゴム製のOリング8,8および三つのフッ素樹
脂製のスペーサリング9,9,9とを備えている。ここ
で、上記Oリング8に使用するフッ素ゴムとしては、V
DF(ビニリデンフルオライド)を主成分とし、HFP
(ヘキサフルオロプロピレン)、TFE(テトラフルオ
ロエチレン)、PFP(ペンタフルオロプロピレン)、
PFMVE(パーフルオロメチルビニルエーテル)、C
TFE(クロロトリフルオロエチレン)などをその共重
合成分とする、二元または三元系のVDF−HFP系、
VDF−HFP−TFE系、VDF−PFP系、VDF
−PFP−TFE系、VDF−PFMVE−TFE系、
VDF−CTFE系のフッ素ゴムや、P/TFE(プロ
ピレン/テトラフルオロエチレン)系フッ素ゴムなどを
用いればよい。また、上記スペーサリング9に使用する
フッ素樹脂としては、上記ホース1の薄膜層1cに使用
するフッ素樹脂と同様のものから選択すればよい。
【0026】上記接続部6は上記ホース1の外径より小
さい外径を有し、上記収容部7は上記ホース1の外径と
ほぼ同じ外径を有しており、両者6,7の境界部に段部
2aを構成するテーパ面が形成されている。そして、上
記剛性内筒体2は、上記段部2aのテーパ面と上記ホー
ス1の先端開口部1dの端面との間に環状の凹溝部が形
成されるように配置されている。
【0027】上記接続部6の外周面には半径方向外方に
突出する複数の環状凸部6a,6a,…と、上記ホース
軸X方向に隣接する凸部の間の環状凹部6b,6b,…
とが交互に並んで形成されている。そして、上記接続部
6がホース1の先端開口部から内部に圧入されることに
より、上記ホース1の内周面が上記各凸部6aおよび各
凹部6bにより形成される凹凸の外周面に密着した状態
で、上記接続部6とホース1とが結合されている。
【0028】上記収容部7の内周面には上記各Oリング
8および各スペーサリング9が交互に内嵌されており、
この各Oリング8は上記各スペーサリング9に挟まれて
ホース軸X方向に互いに離れた所定位置に位置付けられ
るようになっている。すなわち、上記ホース軸X方向内
方側の第1のスペーサリング9の左側端が剛性内筒体2
の段部2aの内面に当て止めされて位置決めされてお
り、この第1のスペーサリング9の右側に第1のOリン
グ8が内嵌され、そして、第2のスペーサリング9、第
2のOリング8、および、第3のスペーサリング9が、
この順に内嵌され、この第3のスペーサリング9の右側
端の周縁が上記剛性内筒体2の先端開口縁部2bが半径
方向内方にかしめられて位置固定されている。そして、
上記各スペーサリング9の内周面は上記ホース1の内径
および上記挿入パイプ5の先端部5aの外径の両者とほ
ぼ同じ内径に形成されている。
【0029】上記ジョイント本体3は、上記ホース1の
外周面を覆うホース締結部3aと、上記ホース1の先端
部および剛性内筒体2の段部2aを覆う根元部3bと、
この根元部3bの径方向に相対向する各位置からホース
軸X方向外方に延びて上記剛性内筒体2の収容部7の外
周面を覆う一対の挟持片部3c,3cと、この各挟持片
部3cと同様に上記根元部3bから右側に延びて上記収
容部7からホース軸X方向外方に突出する一対の係合片
部3d,3dとからなり、これらが例えばポリアミド樹
脂などの熱可塑性樹脂を用いた射出成形により一体成形
されている。
【0030】上記ホース締結部3aは、剛性内筒体2の
接続部6のホース1内に内嵌された範囲とほぼ同じ範囲
の上記ホース1の外周面に形成されており、その外周面
に食込んでそのホース1を半径方向内方に締め付けた状
態になっている。すなわち、上記射出成形時の樹脂圧力
により、上記剛性内筒体2の接続部6の凹凸の外周面に
対してホース1の周壁部分を半径方向内方に圧縮変形さ
せてかしめた状態になっている。
【0031】上記根元部3bは、上記ホース1の先端開
口縁部1dと段部2aとにより構成される凹溝部に成形
樹脂が食込んで密着するとともに、半径方向外方に膨出
して形成されている。上記両挟持片部3c,3cは径方
向に相対向して配置されており、上記剛性内筒体2の収
容部7の外周面をほぼ4分割した各部分に密着して上記
収容部7を保持するようになっている。また、上記一対
の係合片部3d,3dは上記両挟持片部3c,3cを結
ぶ径方向に直交する他の径方向に相対向して配置されて
おり、上記収容部7の外周面の上記4分割した他の各部
分に対して離反可能に接触するアーム部3eと、このア
ーム部3eからホース軸X外方に突出する延出部3fと
からなる。
【0032】上記延出部3fは、内周面から半径方向内
方に突出するロック爪10と、このロック爪10を囲む
半径方向外方位置の外周面に形成された、後述のばねリ
ング4の嵌合凹溝11と、上記ロック爪10と上記剛性
内筒体2の先端開口縁部2bとの間の内周面に半径方向
外方に凹ませて形成された収容凹部12と、この収容凹
部12に開口して半径方向に貫通された孔13とを備え
ている。
【0033】上記各ロック爪10は後述の挿入パイプ5
の外径よりわずかに大きい内径を有しており、この各ロ
ック爪10のホース軸X方向外方に向けて徐々に拡径す
るテーパ状のガイド面10aと、上記各ロック爪10の
上記ホース軸X方向内側に上記収容凹部12の内面の一
部を構成する半径方向のストッパー面10bとを備えて
いる。
【0034】また、上記各孔13には、ピン14が半径
方向に進退可能に挿入されて保持されており、上記挿入
パイプ5の結合前の状態で、その先端が、後述の膨出部
5bの外周面位置より内方に突出した位置まで上記収容
凹部12内に突出して配置されている。
【0035】上記ばねリング4は、図5および図6に詳
細を示すように、上記嵌合凹溝11に嵌入するリング部
4aと、このリング部4aの一端面の径方向に相対向す
る各位置からホース軸X方向に突出する一対の規制爪4
b,4bとからなる。この各規制爪4bは、上記両ロッ
ク爪10を結ぶ径方向に直交する他の径方向に相対向す
るように配置されており、上記嵌合凹溝11から上記収
容凹部12までのホース軸X方向の距離とほぼ同じ長さ
だけホース軸X方向にずれた位置から半径方向内方に突
出して、結合状態(図6に一点鎖線で示す状態)におけ
る上記挿入パイプ5の後述の膨出部5bの外周面に当接
するようになっている。
【0036】上記挿入パイプ5は、上記剛性内筒体2の
収容部7とほぼ同じホース軸X方向長さを有しかつ各ス
ペーサリング9の内径とほぼ同じ外径を有する先端部5
aと、この先端部5aの奥側に形成された半径方向外方
に突出する所定外径の膨出部5bとを備えている。
【0037】次に、上記構成のクイックジョイントの製
造方法を図7に基づいて説明する。まず、剛性内筒体2
の一側部にプレス加工もしくはロール加工により所定径
の環状凸部6a,6a,…および環状凹部6b,6b,
…を形成して接続部6となし、他側部である収容部7内
に三つのスペーサリング9,9,9および二つのOリン
グ8,8を交互に内嵌させる。そして、上記剛性内筒体
2の先端開口縁2bをかしめて上記各スペーサリング9
および各Oリング8を位置固定した後、上記接続部6を
ホース1の先端開口部から内部に圧入する。
【0038】次に、この状態の剛性内筒体2およびホー
ス1を射出成形型内に入れて、所定の樹脂圧力でジョイ
ント本体3を射出成形する。これにより、上記樹脂圧力
によりホース1が半径方向内方に圧縮されてかしめら
れ、このホース1の内周面が上記接続部6の外周面に圧
着した状態で、上記ホース1と結合したホース締結部3
aが形成される。そして、一対の延出部3f,3fの嵌
合凹溝11,11にばねリング4のリング部4aを嵌入
して、一対の規制爪4b,4bを収容凹部12の内方に
向けて配置するとともに、両孔13,13にピン14を
先端が上記収容凹部12に突出した状態までそれぞれ挿
入する。
【0039】そして、挿入パイプ5の先端から先端部5
aに相当する長さの部分を残した所定位置に、例えばバ
ルジ加工により所定径の膨出部5bを形成する。
【0040】以上により、クイックジョイントの製造が
終了する。
【0041】次に、上記ジョイント本体3に上記挿入パ
イプ5を結合する手順を、図1、図8および図9に基づ
いて説明する。
【0042】まず、挿入パイプ5をジョイント本体3に
対してホース軸X上で相対向させて配置する。次に、そ
の先端部5aを一対のロック爪10,10の間から上記
ジョイント本体3内に挿入して、膨出部5bが収容凹部
12で剛性内筒体2の先端開口縁部2bに当たるまで押
し入れれば、結合作業は完了する。
【0043】上記挿入に際し、上記膨出部5bが上記両
ロック爪10,10の各ガイド面10aに当たってこの
各ガイド面10aに沿って摺動することにより、両延出
部3f,3fは半径方向外方に押される。この結果、両
アーム部3e,3eが根元部3bから撓んで収容部7の
外周面から離れることにより上記両ロック爪10,10
が拡開され、この両延出部3f,3fに押されてばねリ
ング4は楕円状に変形される。このばねリング4は、上
記膨出部5bが上記両ロック爪10,10の位置まで挿
入された状態(図8および図9に示す状態)で、最大限
に変形した状態になり、その両規制爪4b,4bは上記
挿入パイプ5の先端部5aの外周面に近接する位置まで
変位する。そして、上記膨出部5bが上記両ロック爪1
0,10を乗り越えて収容凹部12内に入ると同時に上
記両ロック爪10,10が素材の弾性復元力および上記
ばねリング4の弾性復元力により復元して閉じ、そのば
ねリング4の両規制爪4b,4bが進入してきた上記膨
出部5bの外周面に当接して、結合状態になる。
【0044】上記両ロック爪10,10の拡開に際し、
アーム部3eが剛性内筒体2に接着されておらず、各係
合片部3dを根元部3bから延出部3fまでの範囲が弾
性変形して撓むようにしているため、ジョイント本体3
を比較的堅い樹脂により形成しても、延出部3f,3f
を確実に所定量まで拡開および復元をさせることがで
き、挿入パイプ5の挿入作業を容易に行うことができ
る。
【0045】そして、上記結合状態では、挿入パイプ5
の膨出部5bのホース軸X方向両側面が上記両ロック爪
10,10の各ストッパー面10bと剛性内筒体2の先
端開口縁部2bとに挟まれるため、挿入パイプ5とジョ
イント本体3とのホース軸X方向の相対移動を確実に止
めることができる。併せて、先端部5aと収容部7との
間で各Oリング8が圧縮されるため、両者5a,7の間
を確実にシールすることができる。また、上記両規制爪
4b,4bが上記膨出部5bに当接して、両規制爪4
b,4bを結ぶ径方向へのばねリング4の縮径が阻止さ
れる結果、上記両ロック爪10,10の拡開する方向へ
のばねリング4の変形を確実に阻止することができる。
このため、上記各延出部3fやばねリング4などに外部
からいずれの方向の押圧力が作用しても、上記両ロック
爪10,10の拡開を確実に防止することができる。
【0046】また、上記膨出部5bが上記収容凹部12
内に入ることにより、上記膨出部5bが各ピン14に当
たって、この各ピン14を半径方向外方に押すため、こ
の各ピン14が各延出部3fの外周面から突出する。こ
の各ピン14の突出を外部から作業者が見ることによ
り、上記膨出部5bが上記各ロック爪10を乗り越えて
収容凹部12内に入ったこと、すなわち、結合状態にな
ったことを確認することができる。
【0047】なお、上記挿入パイプ5をジョイント本体
3に結合状態にした後、両者を外す必要が生じた場合、
上記ばねリング4を例えばワイヤカッターなどにより切
断すればよい。この場合、挿入パイプ5を抜いた後、他
の同様のばねリング4を再び両延出部3f,3fに嵌め
込むことにより、その挿入パイプ5を再結合することが
できる。
【0048】上記ホース1とジョイント本体3とは、ホ
ース締結部3aにより、上記ホース1の周壁部分が半径
方向内方に圧縮されたかしめ状態で上記ホース1に密着
して結合されているため、他のクランプ手段などを用い
ることなく、強固に、かつ確実にシールされた状態で互
いに一体化することができる。また、このジョイント本
体3の内部に配置された上記剛性内筒体2が芯材として
の機能を果たすため、上記ジョイント本体3の形状を確
実に保持することができる。
【0049】また、ホース1に圧入した金属製の剛性内
筒体2の外周囲にジョイント本体3を形成しているた
め、ホース1内の移送媒体がガソリンなどの燃料であっ
ても、そのガソリンがジョイント本体3に直接接触する
ことを防止することができ、上記ガソリンなどによるジ
ョイント本体3の劣化などを確実に防止することができ
る。また、ジョイント本体3の内部に剛性内筒体2を配
置した構成にしているため、ジョイント全体の剛性は上
記剛性内筒体2により保たれるため、上記ジョイント本
体3を比較的軟質で係合片部3dが曲がりやすい材質に
より形成することができ、挿入パイプ5の挿入作業の容
易化を図ることができる。
【0050】さらに、上記ホース1の内周面の薄膜層1
cや、移送流体に接触するシールリング8およびスペー
サリング9が耐溶剤性や耐薬品性に優れるフッ素樹脂や
フッ素ゴムにより形成されているため、上記移送媒体が
従来のガソリンにメタノールやエタノールが添加された
新開発のガソリンであっても、その燃料に対して極めて
優れた非透過性を発揮して確実にシールすることができ
るとともに、上記ホース1の劣化を確実に防止すること
ができる。
【0051】そして、上記接続部6のホース1への圧入
作業に際し、剛性内筒体2の接続部6と収容部7との境
界部には段部2aが形成されているため、その接続部6
を上記段部2aの位置までホース1内に圧入すればよい
ため、その圧入作業を容易に、かつ、確実に行うことが
できる。また、上記段部2aがあるため、各スペーサリ
ング9などの挿入に際し、上記各スペーサリング9を上
記収容部7内に単に落し込むことにより、そのスペーサ
リング9は上記段部2aで止まり、確実に所定位置に位
置付けることができ、各スペーサリング9や各Oリング
8の装着作業を容易にかつ確実に行うことができる。
【0052】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。すなわち、上記実施例では、剛性内筒体2を金属に
より形成しているが、これに限らず、所定の剛性を有
し、かつ、耐溶剤性、耐薬品性を有するものであれば、
例えば合成樹脂により形成してもよい。
【0053】上記実施例では、ばねリング4の両規制爪
4b,4bを膨出部5bに当接させて縮径を阻止するよ
うにしているが、これに限らず、両規制爪を、例えば挿
入パイプ5の外周面に当接させて縮径を阻止するように
してもよい。また、上記実施例におけるばねリング4
は、所定の弾性力を有すれば、例えば、ばね鋼や合成樹
脂などの内からいずれの素材を選択してもよい。
【0054】上記実施例では、挿入パイプ5の膨出部5
bをバルジ加工により形成しているが、これに限らず、
例えば合成樹脂により一体成形してもよい。
【0055】また、上記実施例では、射出成形時の樹脂
圧力によりホース締結部3aを形成してホース1の外周
面に密着させているが、これに加えて、例えばホース1
の外周面をあらかじめ塩素化処理するなどして両者を接
着してもよい。
【0056】さらに、上記実施例では、本発明を燃料ホ
ースに適用した場合を示したが、これに限らず、各部の
材質を適宜変更して上記燃料ホース以外の用途にも適用
することができる。例えば、クーラーホースに適用する
場合、ホース1の主部1aに、NBR(アクリロニトリ
ルブタジエンラバー)、EPDM(エチレンプロピレン
ジエン三元重合ゴム)またはCSM(クロルスルホン化
ポリエチレンゴム)などの合成ゴムを使用する。また、
ホース1の周面を構成する薄膜層1cおよびスペーサリ
ング9に、6ナイロン、66ナイロン、11ナイロンま
たは12ナイロンなどのポリアミド樹脂を使用する。さ
らに、シールリング8に、前述のフッ素ゴムを使用すれ
ばよい。その他、移送流体の性質、圧力などにより、ゴ
ム層および補強糸層を変化させることにより、種々の流
体用ホースに本クイックジョイントを適用することがで
きる。
【0057】その他、本発明の精神を逸脱しない限りに
おいて、当業者により行われる種々の変更が可能であ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明におけるホース用クイックジョイントによれば、ホー
ス締結部と剛性内筒体との間のホースの周壁部分を半径
方向内方に圧縮変形させたかしめ状態で、上記ホース締
結部を上記ホースの外周面に密着させることができ、ホ
ースとジョイント本体とを、他のクランプ手段などを用
いることなく、強固に、かつ確実にシールされた状態で
互いに一体化することができる。また、このジョイント
本体の内部に配置した上記剛性内筒体が芯材としての機
能を果たすため、上記ジョイント本体の形状を確実に保
持することができる。さらに、上記剛性内筒体の内部に
被接続側の管を収容するようにしているため、内部を移
送される流体が上記ジョイント本体に直接接触するのを
防止することができ、その流体による上記ジョイント本
体の劣化などを防止することができる。
【0059】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、両規制爪が被接続側
の管の膨出部に当接して両ロック爪の拡開する方向への
ばねリングの上記変形を確実に阻止することができ、各
延出部やばねリングなどに外部からいずれの方向の押圧
力が作用しても、上記両ロック爪の拡開を確実に防止す
ることができる。これにより、上記被接続側の管を接続
元側のホースに接続した後の引き抜けを確実に防止する
ことができる。
【0060】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または請求項2記載の発明による効果に加えて、上記
膨出部が収容凹部内に入ることにより、各ピンが押され
て各延出部の外周面から突出するため、この各ピンの突
出を外部から作業者が見ることができ、上記膨出部が上
記各ロック爪を乗り越えて収容凹部内に入ったこと、す
なわち、結合状態になったことを客観的に確認すること
ができる。
【0061】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1または請求項2記載の発明による効果に加えて、ロッ
ク爪を備えた各延出部が剛性内筒体の収容部を覆う分割
片とともに剛性内筒体から離反可能であるため、ロック
爪を拡開する方向の力が作用した場合、ジョイント本体
のホース締結部から先端側の範囲が弾性変形して撓むこ
とができ、ジョイント本体を比較的堅い樹脂により形成
しても、ロック爪を確実に所定量まで拡開および復元さ
せることができ、被接続側の管の挿入作業を容易に行う
ことができる。
【0062】また、請求項5記載の発明によれば、上記
請求項1または請求項2記載の発明による効果に加え
て、段部を目安にして剛性内筒体のホースへの圧入作業
を行うことができ、その圧入作業を容易に、かつ、確実
に行うことができる。また、上記段部があるため、各ス
ペーサリングをその段部に当てることによりシールリン
グを確実に所定位置に位置付けることができ、しかも、
上記各スペーサリングを上記収容部内に単に落し込むだ
けでよいため、各スペーサリングや各Oリングの装着作
業を容易にかつ確実に行うことができる。
【0063】さらに、請求項6記載の発明によれば、上
記請求項5記載の発明による効果に加えて、上記ホース
の内周面やシールリングが耐溶剤性や耐薬品性に優れる
フッ素樹脂などにより形成されているため、移送流体が
従来のガソリンにメタノールやエタノールが添加された
新種のガソリンであっても、上記ホースの劣化を確実に
防止することができ、このようなガソリン用のクイック
ジョイントとして好適なものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部切り欠き側面図であ
る。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】図1のB−B線における断面図である。
【図4】図1のC−C線における断面図である。
【図5】ばねリングの正面図である。
【図6】図5のD−D線における断面図である。
【図7】上記実施例の製造方法を示す分解状態の断面図
である。
【図8】挿入パイプの挿入途上における状態の一部切り
欠き側面図である。
【図9】図8のE−E線における断面図である。
【符号の説明】
1 ホース 2 剛性内筒体 2a 段部 3 ジョイント本体 3a ホース締結部 3d 係合片部(分割片) 3f 延出部 4 ばねリング 4b 規制爪 5 挿入パイプ(被接続側の管) 5a 挿入パイプの先端部 5b 膨出部 6 接続部 7 収容部 8 Oリング(シールリング) 9 スペーサリング 10 ロック爪 12 収容凹部 14 ピン X ホース軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被接続側の管の外周面に半径方向外方に
    突出する膨出部と、接続元側のホースの先端部に同軸に
    結合された剛性内筒体と、この剛性内筒体および上記ホ
    ースの先端部の各外周囲を覆うように熱可塑性樹脂を用
    いた射出成形により一体形成されたジョイント本体とを
    備えており、 上記剛性内筒体は、上記ホースの先端部内に圧入された
    接続部と、このホースの先端部からホース軸方向外方に
    突出して配置されて上記被接続側の管の先端部を収容す
    る収容部とを備えており、 上記ジョイント本体は、上記ホースの先端部に結合され
    たホース締結部と、上記剛性内筒体の収容部の先端で径
    方向に相対向する各位置から上記ホース軸方向外方に突
    出する一対の延出部とを備えており、上記ホース締結部
    は、その内周面と、上記剛性内筒体の接続部の外周面と
    の間の上記ホースを半径方向内方に圧縮変形させた状態
    で、そのホースに結合されており、上記両延出部の相対
    向面には、上記被接続側の管の膨出部を収容する収容凹
    部と、この両収容凹部の上記ホース軸方向の外側に隣接
    する各位置から相対向する方向に突出して、上記膨出部
    に当たることによりこの膨出部の上記ホース軸方向外方
    への移動を止めるロック爪とが形成されていることを特
    徴とするホース用クイックジョイント。
  2. 【請求項2】 両延出部がばねリングにより互いに連結
    されており、 このばねリングは、両ロック爪が形成されたホース軸方
    向位置の各延出部の外周囲に外嵌されるリング部と、 上記両ロック爪を結ぶ方向に直交する他の径方向に相対
    向する上記リング部の各位置から上記両ロック爪とは異
    なるホース軸方向位置まで突出され、かつ、半径方向内
    方に突出されて被接続側の管の外周面もしくは膨出部の
    外周面に当接する一対の規制爪とからなる請求項1記載
    のホース用クイックジョイント。
  3. 【請求項3】 各延出部にはその外周面と収容凹部の内
    面とに開口する孔が形成され、この各孔内に結合状態確
    認用ピンが配置されており、 この各ピンは、その一端が上記収容凹部内に被接続管の
    膨出部の外周面位置より内方に突出した状態と、上記一
    端が被接続管の膨出部の外周面に当接して上記ピンの他
    端が上記延出部の外周面から突出した状態との間を進退
    可能に保持されている請求項1または請求項2記載のホ
    ース用クイックジョイント。
  4. 【請求項4】 剛性内筒体の収容部を覆うジョイント本
    体の部分が円周方向に少なくとも4分割に分断されて、
    その内の径方向に相対向する一対の分割片に延出部がそ
    れぞれ設けられており、 この延出部が設けられた各分割片が上記収容部の外周面
    に対して離反可能に接触されている請求項1または請求
    項2記載のホース用クイックジョイント。
  5. 【請求項5】 剛性内筒体の収容部が接続部より大径に
    形成されて両者の境界位置に段部が形成されており、 上記収容部内に少なくとも一つのシールリングと、この
    シールリングのホース軸方向両側を挟む二つのスペーサ
    リングとが内挿されており、 上記二つのスペーサリングの一方が上記段部の内周面に
    当接した状態で上記シールリングが所定位置に位置付け
    られている請求項1または請求項2記載のホース用クイ
    ックジョイント。
  6. 【請求項6】 ホースの少なくとも内周面がフッ素樹脂
    もしくはフッ素ゴムにより形成され、剛性内筒体が金属
    により形成され、シールリングおよびスペーサリングが
    フッ素樹脂もしくはフッ素ゴムにより形成されている請
    求項5記載のホース用クイックジョイント。
JP4035044A 1992-02-21 1992-02-21 ホース用クイックジョイント Expired - Fee Related JP3064633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4035044A JP3064633B2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 ホース用クイックジョイント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4035044A JP3064633B2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 ホース用クイックジョイント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05231578A true JPH05231578A (ja) 1993-09-07
JP3064633B2 JP3064633B2 (ja) 2000-07-12

Family

ID=12431043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4035044A Expired - Fee Related JP3064633B2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 ホース用クイックジョイント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3064633B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1026277A (ja) * 1996-07-10 1998-01-27 Togo Seisakusho:Kk 管体等の留め具
JP2005291405A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Tokai Rubber Ind Ltd クイックコネクタ接続体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1026277A (ja) * 1996-07-10 1998-01-27 Togo Seisakusho:Kk 管体等の留め具
JP2005291405A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Tokai Rubber Ind Ltd クイックコネクタ接続体
JP4513123B2 (ja) * 2004-03-31 2010-07-28 東海ゴム工業株式会社 クイックコネクタ接続体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3064633B2 (ja) 2000-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6199919B1 (en) Tube connecting structure
US4733692A (en) Tube coupling
US7832774B2 (en) Coupling assembly
JP2005282820A (ja) 低透過性弾性シールリング
JP4179919B2 (ja) 管継手
JP2006266345A (ja) 差込式管継手
WO2008118944A2 (en) Sealing fitting for stainless steel tubing
JP3529562B2 (ja) 流体用継手
US20060141869A1 (en) Tube for transporting fluid
JP4178413B2 (ja) 差込式管継手
JPH05231578A (ja) ホース用クイックジョイント
JP4842019B2 (ja) 配管接続構造
JPH1122885A (ja) コネクタ
JP5268100B2 (ja) 管継手
JP3386406B2 (ja) 管継手
JP4048936B2 (ja) 配管継手
JP2004169829A (ja) 配管継手構造
JP2001304469A (ja) ワンタッチ継手構造
JP5401063B2 (ja) 差込式管継手
JP4220211B2 (ja) 配管用コネクタ
JPH10227363A (ja) ガスケット
JP6700451B2 (ja) 管継手
JP4385313B2 (ja) スリーブ型管継手
JP2000065269A (ja) 管継手
JP2939613B2 (ja) 管継手

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000411

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees