JP3529562B2 - 流体用継手 - Google Patents

流体用継手

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JP3529562B2
JP3529562B2 JP24424296A JP24424296A JP3529562B2 JP 3529562 B2 JP3529562 B2 JP 3529562B2 JP 24424296 A JP24424296 A JP 24424296A JP 24424296 A JP24424296 A JP 24424296A JP 3529562 B2 JP3529562 B2 JP 3529562B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体通路を流体通
路を接続及び切り離しでき、異流体の混入を防止できる
流体用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の流体用継手として、特開平8−
54090号公報に記載のものがある。その概略の構成
は、夫々に別々の流体通路に接続され、互いに同一軸線
状で押し合って夫々の内部流体通路が連通する接続状態
と、互いに離れて内部流体通路が切り離され且つ夫々に
遮断される切り離し状態とに移動可能に設けられた雌継
手1及び雄継手2からなる。図10に主要部を拡大して
接続途中の状態を示すように、雌継手1は、先端面に接
続口3を有する筒状の雌本体4と、筒状をなし雌本体4
内に前記軸線に沿って摺動自在に設けられその内孔5の
先端部を雌側弁孔6とされ雌側ばね7によって前記接続
口3側に押圧された弁座部8と、この弁座部8の雌側弁
孔6をその外側から閉鎖するように設けられ雌本体4に
固定された雌側弁9とを備えている。そして雄継手2
は、前記接続口3に嵌入する外径の先端部を有し先端面
に雌側弁9よりも大径の雄側弁孔10を有する雄本体1
1と、雄本体11の雄側弁孔10をその内側から雄側ば
ね12で押圧して閉鎖するように設けられた雄側弁13
とを備えている。前記弁座部8の先端面とこれに対向す
る雄本体11の先端面とのいずれか一方に、図示のもの
では弁座部8の先端面に、両者の間を密封する環状シー
ル部材、すなわちシールリングAを設けてある。また、
雌側弁9と雌側弁孔10との間を密封するシールリング
B、雌側弁9と雄側弁13との間を密封するシールリン
グC、雄側弁孔10と雄側弁13との間を密封するシー
ルリングD等を設けてある。
【0003】前記流体用継手は、雌継手1と雄継手2と
が互いに離れた切り離し状態では、雌継手1においては
雌側弁9が雌側弁孔6を閉じており、雄継手2において
は雄側弁13が雄側弁孔10を閉じており、夫々の継手
内に流体が存在していても外部に洩れることはない。雌
継手1と雄継手2を同一軸線上で先端側を向かい合わせ
て互いに接近するように双方又は一方を移動させていく
と、最初に環状シール部材であるシールリングAを介し
て雌継手1の弁座部8の先端面と雄本体11の先端面と
が当接して環状シール部材Aの内側と外界とが区画され
(図10に示す状態)、これ続いて雌側弁9と雄側弁1
3が夫々の先端面で当接し、更に移動させると雄本体1
1が弁座部8を後退させるとともに雌側弁9が実質的に
雄側弁13を後退させ、すなわち雄本体11の前進に対
して雌側弁9が雄側弁13を定位置に押し止め、これに
よって雌側弁孔6と雄側弁孔10が開く。この状態で流
体を流通させる。そして流通作業終了後双方の継手1、
2の一方又は双方を前記軸線に沿って移動させて引き離
すと、接続のときの逆の順序で接続が切り離される。な
お、図示していないが、継手1、2には雌本体4、雄本
体11に夫々の内部流体通路を外部の流体通路又はタン
クと連通する接続部が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の流体用継手
では、流体の連通を遮断するために各部材間を密封する
シールリングA、B、C、D等を用いている。このよう
な流体用継手を接続する際、まず、弁座部8と雄本体1
1との間がシールリングAにより密封され、その後、雄
側弁13と雌側弁9とが当接する。このとき、シールリ
ングAはシール力を得るためにその装着面より若干突出
して設けられているので、図10に見られるように、シ
ールリングAの内側に弁座部8及び雌側弁9の先端面と
雄本体11及び雄側弁13の先端面とによる空所14が
形成される。このような空所14内には、流体用継手が
使用される雰囲気中の空気等の流体、すなわち異流体が
存在することになる。このような状態で流体用継手の接
続を行うと、すなわち、雌継手1と雄継手2とを互いに
接近する方向に更に移動させると、例えば雄継手2を前
進させたとすると、雄本体11が弁座部8を押し、雄側
弁13が雌側弁9に前進を止められ、弁座部8が雌側ば
ね7を圧縮しながら後退させられて雌側弁孔6を開き、
これと共に雄本体11が雄側ばね12を圧縮しながら前
進して雄側弁孔10を開き、双方の弁孔が開くことによ
り、弁座部8内と雄本体11内とが連通した接続状態と
なる。この時、空所14内に存在する空気等の異流体が
内部流体内に混入する。
【0005】また、シールリングA以外のシールリング
B、Dにおいても、シールリングが密着した箇所以外で
は隙間(当接面)15、16が存在する。すなわち、雌
側弁9と雌側弁孔6のシールリングBより外側の当接面
15、雄側弁13と雄側弁孔10のシールリングDより
外側の当接面16である。なお、シールリングCは空所
14を区画してその内側部分を孤立させてその分の異流
体の混入を抑制するが、その外側部分は隙間17が存在
する。このような隙間(当接面)15、16、17は、
前述の異流体が存在することになり、異流体が内部流体
に混入するおそれがある。
【0006】このような流体用継手を使用した場合、内
部流体の特性によっては異流体の混入により内部流体が
変質を生じるといった問題がある。また、宇宙船上など
の微小重力環境下においては、流体用継手接続時の気泡
混入が同じ配管系内に存在するポンプなどの機器性能に
悪影響を与えることが知られている。本発明は、流体用
継手の接続時に、継手の内部流体に異流体が混入するこ
とを防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、夫々に
別々の流体通路に接続され、互いに同一軸線状で押し合
って夫々の内部流体通路が連通する接続状態と、互いに
離れて内部流体通路が切り離され且つ夫々に遮断される
切り離し状態とに移動可能に設けられた雌継手及び雄継
手からなり、前記雌継手が、先端面に接続口を有する筒
状の雌本体と、筒状をなし雌本体内に前記軸線に沿って
摺動自在に設けられその内孔先端部を雌側弁孔とされ雌
側ばねによって前記接続口側に押圧された弁座部と、こ
の弁座部の雌側弁孔をその外側から閉鎖するように設け
られ雌本体に固定された雌側弁とを備え、前記雄継手
が、前記接続口に嵌入する外径の先端部を有し先端面に
雌側弁よりも大径の雄側弁孔を有する雄本体と、雄本体
の雄側弁孔をその内側から雄側ばねで押圧して閉鎖する
ように設けられた雄側弁とを備え、前記弁座部の先端面
とこれに対向する雄本体の先端面とのいずれか一方にこ
の両者の間を密封する環状シール部材を設けた流体用継
手において、前記雄側弁が前記雌側弁に対向する端面の
全面をシール面に形成され且つ前記環状シール部材が相
手側に当接した状態で前記シール面が対向面の前記環状
シール部材内側全域に密着するように形成されているこ
とを特徴とする。
【0008】本発明の手段は、雄側弁が雌側弁に対向す
る端面の全面をシール面に形成され且つ前記環状シール
部材が相手側に当接した状態で前記シール面が対向面の
前記環状シール部材内側全域に密着するように形成され
ているので、流体用継手の接続時に雄側弁と雌側弁との
間に異流体が存在する隙間が形成されない。
【0009】前記シール面の中央部に前記雌側弁に向か
って膨出するとともに、前記雌側弁の当接に応じて変形
可能な膨出部を形成したものとするのがよい。シール面
の中央部に雌側弁に向かって膨出するとともに、雌側弁
の当接に応じて変形可能な膨出部を形成したので、継手
を接続する場合に雄側弁と雌側弁とが当接する際に、当
接がシール面の中央部から始まり周辺部へ至るから、す
なわち密着面が中央部から周辺部へ拡大して行くから、
異流体が外方へ押し出される状態となり、異流体が密着
面間に封入されるおそれがなく、双方の弁と環状シール
との間に空所が形成されないようにする事ができる。
【0010】前記シール面は、シート状のシール部材で
あり、このシート状のシール部材は、前記雄側弁の前記
雌側弁と対向する端面およびその周辺部を構成している
ものとするのがよい。シール面を、シート状のシール部
材とし、雌側弁に対向する端面およびその周辺を構成し
ているので、雄側弁と雄側弁孔との間を密封するシール
部材を別途必要とせず、さらに、接続前の閉弁状態にお
いて雄側弁と雄側弁孔との間に異流体の侵入する隙間を
なくすことができる。
【0011】前記雄側弁の少なくとも外面形成部分全体
を一体の弾性樹脂材料にて構成するのがよい。雄側弁の
少なくとも外面形成部分全体を一体の弾性樹脂材料にて
構成したので、雄側弁に特にシール部材を装着すること
なく、流体用継手の接続時、雄側弁と雌側弁との間に異
流体が侵入する隙間が形成されず、また、雄側弁と雄側
弁孔との間の異流体が侵入する隙間をなくすことができ
る。
【0012】前記膨出部の内部に空所を形成し、この空
所に圧縮性材料を封入した構成とするのがよい。膨出部
内部に形成した空所に圧縮性材料を封入したので、膨出
部と雌側弁との密着性が増し、雌側弁と雄側弁との間に
異流体が侵入する隙間をなくすことができる。
【0013】少なくとも外面形成部分全体を一体の弾性
樹脂材料にて構成した前記雄側弁の雌側弁に対向する部
分を薄肉とするのがよい。薄肉とすることによって、こ
の薄肉の部分と雌側部分との密着性が増す。
【0014】前記雌側弁と前記雌側弁孔とのいずれか一
方に他方との当接面全面をシール材で形成したものとす
るのがよい。前記雌側弁と前記雌側弁孔とのいずれか一
方に他方との当接面全面をシール材で形成したので、雌
側弁と雌側弁孔と間には、異流体が侵入する隙間が形成
されない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図3を用いて説明する。流体用継手20は、雌継手2
1と雄継手22とからなり、基本的な接続及び切り離し
のための構成は前述した従来のものと略同じである。す
なわち、雌継手21は、先端面に接続口23を有する筒
状の雌本体24と、筒状をなし雌本体24内に軸線に沿
って摺動自在に設けられその内孔25先端部を雌側弁孔
26とされ雌側ばね27によって前記接続口23側に押
圧された弁座部28と、この弁座部28の雌側弁孔26
をその外側から閉鎖するように設けられ雌本体24に固
定された雌側弁29とを備えており、そして雄継手22
は、前記接続口23に嵌入する外径の先端部を有し先端
面に雌側弁29よりも大径の雄側弁孔30を有する雄本
体31と、雄本体31の雄側弁孔30をその内側から雄
側ばね32で押圧して閉鎖するように設けられた雄側弁
33とを備えている。そして、前記弁座部28の先端面
とこれに対向する雄本体31の先端面とのいずれか一
方、図示のものでは弁座部28に、この両者の間を密封
する環状シール部材であるシールリング34を設けてあ
る。
【0016】この実施の形態の前記従来のものと異なる
主な点は、雌側弁29にシール部材35を設け、雄側弁
33にシール部材36を設けた点である。シール部材3
5は、雌側弁29の雌側弁孔26に嵌合する外周面全面
に設けられており、例えば接着により設けられており、
閉じた状態では、図1、図2に見られるように、接触し
たテーパ周面全面で密着しており、雌側弁29と弁座部
28の端面が同一平面上にある。
【0017】雄側弁33のシール部材36は、雄側弁3
3の雌側弁29側と対向する面の全面を、すなわち雌側
弁29の端面及びシールリング34の内側にある弁座部
28の端面と対向する面の全面を、シール面に形成され
ている。そのシール部材36は、ゴム様の弾性変形可能
なシール材で所定の厚さのシート状に形成され、シール
面が、図1に示すように継手の切り離し状態で、中央部
を雌側弁29に向かって膨出させた膨出部37を有し、
膨出部37の背面部を空洞38に形成し、その空洞38
内に圧縮性材料であるスポンジ39を充填してある。こ
れによって雄側弁33の前端面は平坦面に押しつけられ
たとき平坦となって平坦面に全面で密着する。シール部
材36は雄側弁33の他の金属部分と接着等により結合
されており、継手が切り離されて雄側弁33により雄側
弁孔30が閉じた状態では、雄本体31の先端の雄側弁
孔30の開口面よりも僅かに突出している。この突出程
度は、雄側弁33が平坦面に押しつけられて平坦面に密
着した時の突出している状態が、前記雌側弁29と弁座
部28の端面と前記シールリング34の内側とによって
形成される浅い円形の凹所40(図1参照)に一致する
程度である。
【0018】雌継手21及び雄継手22について説明を
加える。雌継手21は、流体通路であるパイプの結合部
41(又はホース等の結合部)を有し、この結合部41
に続き雌側弁孔26に達する内部流体通路42を有し、
その内部流体通路42の中心部に雌側弁支持部43が配
置され、雌側弁支持部43に雌側弁29が固定支持され
ている。雌側弁支持部43は、円筒状の挿通部44とそ
の結合部の外周から放射状に内部流体通路42を横切っ
て伸延し雌本体24に連続している複数の支持脚45と
によって構成されている。図中、46は雌側弁取付け用
の袋ナットであり、47はキー溝、48は半月キーで袋
ナット46を締めつけるときの回り止めである。また、
49はシールリング、50、51は摺動面の軸受材であ
る。52は雌側弁29のばね室を形成している内部空間
を外界に連通している連通孔である。
【0019】雄継手22は、流体通路であるパイプの結
合部53(又はホース等の結合部)を有し、この結合部
53に続き雄側弁孔30に達する内部流体通路54を有
し、その内部流体通路54の中心部に雄側弁支持部55
が配置され、雄側弁33が雄側弁支持部55に支持され
ている。雄側弁支持部55は、有底円筒状をなし、外周
から放射状に内部流体通路54を横切って伸延し雄本体
31に連続している複数の支持脚56によって支持され
ている。この雄側弁支持部55に略カップ状の雄側弁3
3が摺動可能に支持され、前記雄側ばね32によって雄
側弁孔30へ押圧されている。図中、57、58はシー
ルリング、59は摺動面の軸受材、60は雄側弁33の
ばね室を形成している内部空間を外部に連通している連
通路である。
【0020】雌継手21と雄継手22は夫々に雌本体2
4、雄本体31を取付板61、62に取り付けられ、夫
々に結合部41、53に流体通路を結合され、図示して
いない駆動部により共通の軸線上を接近するように移動
させられ保持されて接続状態となり、また離れるように
移動させられて切り離し状態となる。図1は切り離し状
態であり、図2は接続途中又は切り離し途中の状態であ
り、図3は接続状態である。
【0021】本発明の第2の実施の形態を図4〜図6を
用いて説明する。この実施の形態の流体用継手20a
は、前記流体用継手20と比べて雄側弁33の先端部の
シール部材63が、前記シール部材36を形成している
部分に加えて外縁部にテーパを有する短筒状部64を形
成され、短筒状部64の外周面が雄側弁孔30の内周面
に密着して雄側弁孔30を確実に閉じることができるよ
うに形成してある点が相違するのみである。これによっ
て前記シールリング57が省略される。この他の部分は
第1の実施の形態と同じであるから、同等部分を同一図
面符号で示して説明を省略する。
【0022】本発明の第3の実施の形態を図7〜図9を
用いて説明する。この実施の形態の流体用継手20b
は、前記流体用継手20と比べて、雄側弁33の前端部
65、雄側弁孔30に嵌入するテーパを有する先端外周
部67、及び弁支持部55に嵌合する円筒状部68が、
一体に弾性を有する合成樹脂材料、例えば、ナイロン、
ポリアセタール、又はこれらに相当するもので形成され
ている点が相違し、このため雄側弁33のばね受け部6
9が金属材料で形成されている。また、この場合、膨出
部37を有する前端部65が薄肉に形成され、背面に空
洞70を形成され、その空洞70はばね受け部69の中
心孔71を介して雄側弁33の内部空洞(ばね室)72
に連通している。この構成は第2の実施の形態と同様に
前記シールリング57が省略される。なお、前記テーパ
を有する先端外周部67はその外周面の途中に環状小突
起を設けると、閉弁時に環状小突起が変形して周辺部の
先端外周部67と共に雌側弁孔30の内周面に密着し、
その時の面圧が環状小突起のあった部分の面圧が高くな
り、より確実に雄側弁孔30を閉じることができる。こ
の他の部分は第1の実施の形態と同じであるから、同等
部分を同一図面符号で示して説明を省略する。
【0023】前述した第1、第2、第3の実施の形態の
流体用継手20、20a、20bはいずれも接続の際
に、先ず雌側弁29の前端面に、雄側弁33の前端面の
膨出部37が当接してその膨出部37が平坦に変形し、
この変形によって当接部間の異流体を押し出し、雌側弁
29の前端側に形成される円形の浅い凹所40を、丁度
雄側弁33の前端部が埋めるようになって、内部に異流
体が存在しない状態(図2、図5、図8の状態)とな
り、この時シールリング34が雄本体31の前端面と当
接する。そして、この状態で押し合い状態が進行し、次
に雌側弁孔26及び雄側弁孔30が開弁する。この雌側
弁孔26を雌側弁29が閉じている状態は、シール部材
35によって異流体が残存するような隙間がない状態で
あり、また雄側弁孔30を雄側弁33が閉じている状態
も、シール部材36、又はシール部材63、又は前端部
65によって異流体が残存するような隙間がない状態で
ある。従って、雌側弁孔26及び雄側弁孔30が開弁す
ることによって内部流体通路42、54内の流体に異流
体が混入することがない。
【0024】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、雄側弁が雌側
弁に対向する端面の全面をシール面に形成され且つ前記
環状シール部材が相手側に当接した状態で前記シール面
が対向面の前記環状シール部材内側全域に密着するよう
に形成されているので、流体用継手の接続時に雄側弁と
雌側弁との間に異流体が存在する隙間が形成されず、接
続の際に内部流体への異流体の混入を防止できる効果を
奏する。また、これによって、微小重力環境下において
支障なく使用可能となる効果を奏する。請求項2に記載
の発明は、シール面の中央部に雌側弁に向かって膨出す
るとともに、雌側弁の当接に応じて変形可能な膨出部を
形成したことにより、接続時に双方の弁と環状シールと
の間に空所が形成されないようにする事ができるので、
接続の際に内部流体への異流体の混入を防止できる効果
を奏する。請求項3に記載の発明は、接続前の閉弁状態
において雄側弁と雄側弁孔との間に異流体の侵入する隙
間をなくすことができるから、内部流体への異流体の混
入を防止できる効果を奏する。請求項4に記載の発明
は、雄側弁の少なくとも外面形成部分全体を一体の弾性
樹脂材料にて構成したことにより、雄側弁と雌側弁との
間に異流体が侵入する隙間が形成されず、また、雄側弁
と雄側弁孔との間の異流体が侵入する隙間をなくすこと
ができるから、接続の際に内部流体への異流体の混入を
防止できる効果を奏する。請求項5に記載の発明は、膨
出部内部に形成した空所に圧縮性材料を封入したことに
より、雄側弁と雌側弁の密着性が増すので、雄側弁と雌
側弁との間の異流体を無くすことができ、内部流体への
異流体への混入を防止できる。請求項6に記載の発明
は、雄側弁の雌側弁に対向する部分を薄肉としたことに
より密着性が増すので、接続の際に内部流体への異流体
の混入を防止できる効果を奏する。請求項7に記載の発
明は、雌側弁と前記雄側弁孔とのいずれか一方に他方と
の当接面全面をシール材で形成して、雌側弁と雌側弁孔
と間に異流体が侵入する隙間が形成されないようにした
ので、接続の際に内部流体への異流体の混入を防止でき
る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の切り離し状態を示
す縦断正面図である。
【図2】同実施の形態の接続途中又は切り離し途中の状
態を示す縦断正面図である。
【図3】同実施の形態の接続状態を示す縦断正面図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態の切り離し状態を示
す縦断正面図である。
【図5】同実施の形態の接続途中又は切り離し途中の状
態を示す部分縦断正面図である。
【図6】同実施の形態の接続状態を示す部分縦断正面図
である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の切り離し状態を示
す縦断正面図である。
【図8】同実施の形態の接続途中又は切り離し途中の状
態を示す部分縦断正面図である。
【図9】同実施の形態の接続状態を示す部分縦断正面図
である。
【図10】従来の流体用継手の接続途中又は切り離し途
中の状態を示す主要部の縦断正面拡大図である。
【符号の説明】
20 流体用継手 20a 流体用継手 20b 流体用継手 21 雌継手 22 雄継手 23 接続口 24 雌本体 25 内孔 26 雌側弁孔 27 雌側ばね 28 弁座部 29 雌側弁 30 雄側弁孔 31 雄本体 32 雄側ばね 33 雄側弁 34 シールリング 35 シール部材 36 シール部材 37 膨出部 38 空洞 39 スポンジ 40 凹所 41 結合部 42 内部流体通路 43 雌側弁支持部 53 結合部 54 内部流体通路 55 雄側弁支持部 63 シール部材 64 テーパ付き短筒状部 65 前端部 67 先端外周部 68 円筒状部 69 ばね受け部 70 空洞
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川田 久 東京都墨田区墨田2−39−1 (72)発明者 辻 廣和 兵庫県神戸市西区福吉台1−1617−1 株式会社ナブコ 西神工場内 (56)参考文献 特開 平8−54090(JP,A) 実開 平2−145392(JP,U) 実開 昭54−25522(JP,U) 実開 昭51−163023(JP,U) 実開 昭63−146291(JP,U) 実開 昭62−110688(JP,U) 実開 平6−69589(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 37/28

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々に別々の流体通路に接続され、互い
    に同一軸線状で押し合って夫々の内部流体通路が連通す
    る接続状態と、互いに離れて内部流体通路が切り離され
    且つ夫々に遮断される切り離し状態とに移動可能に設け
    られた雌継手及び雄継手からなり、前記雌継手が、先端
    面に接続口を有する筒状の雌本体と、筒状をなし雌本体
    内に前記軸線に沿って摺動自在に設けられその内孔先端
    部を雌側弁孔とされ雌側ばねによって前記接続口側に押
    圧された弁座部と、この弁座部の雌側弁孔をその外側か
    ら閉鎖するように設けられ雌本体に固定された雌側弁と
    を備え、前記雄継手が、前記接続口に嵌入する外径の先
    端部を有し先端面に雌側弁よりも大径の雄側弁孔を有す
    る雄本体と、雄本体の雄側弁孔をその内側から雄側ばね
    で押圧して閉鎖するように設けられた雄側弁とを備え、
    前記弁座部の先端面とこれに対向する雄本体の先端面と
    のいずれか一方にこの両者の間を密封する環状シール部
    材を設けた流体用継手において、前記雄側弁が前記雌側
    弁に対向する端面の全面をシール面に形成され且つ前記
    環状シール部材が相手側に当接した状態で前記シール面
    が対向面の前記環状シール部材内側全域に密着するよう
    に形成されていることを特徴とする流体用継手。
  2. 【請求項2】 前記シール面の中央部に前記雌側弁に向
    かって膨出するとともに、前記雌側弁の当接に応じて変
    形可能な膨出部を形成した請求項1記載の流体用継手。
  3. 【請求項3】 前記シール面は、シート状のシール部材
    であり、このシート状のシール部材は、前記雄側弁の前
    記雌側弁と対向する端面およびその周辺部を構成してい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流
    体用継手。
  4. 【請求項4】 前記雄側弁の少なくとも外面形成部分全
    体を一体の弾性樹脂材料にて構成した請求項1または請
    求項2記載の流体用継手。
  5. 【請求項5】 前記膨出部の内部に空所を形成し、この
    空所に圧縮性材料を封入した請求項2記載の流体用継
    手。
  6. 【請求項6】 前記雄側弁の前記雌側弁に対向する部分
    を薄肉とした請求項4記載の流体用継手。
  7. 【請求項7】 前記雌側弁と前記雌側弁孔とのいずれか
    一方に他方との当接面全面をシール材で形成した請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、または
    請求項6記載の流体用継手。
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