JPH05231480A - 等速自在継手を用いたプロペラシャフトの回転バランス調整方法 - Google Patents

等速自在継手を用いたプロペラシャフトの回転バランス調整方法

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JPH05231480A
JPH05231480A JP3601092A JP3601092A JPH05231480A JP H05231480 A JPH05231480 A JP H05231480A JP 3601092 A JP3601092 A JP 3601092A JP 3601092 A JP3601092 A JP 3601092A JP H05231480 A JPH05231480 A JP H05231480A
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JP
Japan
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constant velocity
velocity universal
propeller shaft
universal joint
state
Prior art date
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Pending
Application number
JP3601092A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeyoshi Ishiguro
重好 石黒
Keisuke Sone
啓助 曽根
Hiroshi Tone
宏 登根
Hisaaki Kura
久昭 藏
Noriyoshi Yamamoto
記義 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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Publication of JPH05231480A publication Critical patent/JPH05231480A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 等速自在継手を用いたプロペラシャフトの回
転バランスを実際の運転状態に即してより正確に調整す
ること。 【構成】 プロペラシャフト1は、車体造形上、角度θ
1、θ2を付けた状態で変速機2および減速歯車装置3
に連結される。したがって、プロペラシャフト1を連結
する等速自在継手5、6は作動角θ1、θ2をもった状
態で車体に搭載され、実際の運転下では、この車載時の
作動角θ1、θ2を中心として角度変位を取りながら回
転することになる。プロペラシャフト1の回転アンバラ
ンスの大きさおよび位相は、等速自在継手が作動角を取
った状態とそうでない状態とで異なる。そこで、等速自
在継手5、6に車載時の作動角θ1、θ2と同じ作動角
を付与した状態でプロペラシャフト1の回転バランスを
調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの変速機、
減速歯車装置に等速自在継手を用いて連結されるプロペ
ラシャフトの回転バランスを調整する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前部機関後輪駆動の自動車等では通常、
機関、クラッチ、変速機が前方に、減速歯車装置、駆動
車軸が後方に集中しているため、この間の動力伝達にプ
ロペラシャフトを用いている。普通、変速機はフレーム
に対して弾性支持され、また、減速歯車装置は駆動車軸
に組み付けられバネを介してフレームに懸架されてい
る。バネは積載量、走行中の路面からの衝撃などによっ
てたわみ、フレーム自体も弾性体であるので、変速機と
駆動車軸との相対位置関係は変化する。そのため、プロ
ペラシャフトは、角度と軸方向の変位に対応することが
できるようにクロスジョイントや等速自在継手等で連結
してこれらに対応することができるようになっている。
特に、最近では、NVH性能の向上等を目的として、ク
ロスジョイントに変えて等速自在継手を使用する場合が
多くなってきている。
【0003】ところで、プロペラシャフトには変速機か
らの高速回転が入力されるため、回転のガタツキがある
と自動車の振動、騒音特性にとって好ましくない。そこ
で、これを防止するため、従来より等速自在継手を装着
した状態でプロペラシャフトの回転バランスを予め調整
しておくことが行なわれている。回転バランスを調整す
る方法としては、バランシングマシン等で回転のアンバ
ランスを測定し、アンバランス部分の反対側にバランス
ウェイトを溶着等して修正するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図1に示すように、プ
ロペラシャフト1は、車体造形上、角度θ1、θ2を付
けた状態で変速機2および減速歯車装置3に連結され
る。したがって、プロペラシャフト1を連結する等速自
在継手5、6は作動角θ1、θ2をもった状態で車体に
搭載され、実際の運転下では、この車載時の作動角θ
1、θ2を中心として角度変位を取りながら回転するこ
とになる。
【0005】しかしながら、従来は、等速自在継手に作
動角を付与していない状態で回転のアンバランスを測定
しており、このような状態における測定結果を基にアン
バランスを修正したとしても、必ずしも回転バランスを
正確に調整したことにならないと言える。すなわち、等
速自在継手には、図4に示すように、作動角が0°の状
態では回転方向ガタは位相角に関係なく一定であるが
(線図a)、作動角が付与された状態では回転方向ガタ
の値は小さくなるものの、その値が位相角によって変化
する(線図b)という特性がある。そして、このような
等速自在継手の特性に起因して、作動角を取った状態と
そうでない状態とで、プロペラシャフトのアンバランス
の大きさ、位相に違いが生じるからである。特に、最近
はNVH対策として、回転バランスをより正確に調整す
ることが求められている。
【0006】そこで、本発明の目的は、等速自在継手を
用いたプロペラシャフトの回転バランスを実際の運転状
態に即してより正確に調整し得るようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、等速自在継
手に車載時の作動角と同じ作動角を付与した状態でプロ
ペラシャフトを回転させながらアンバランスを測定し、
これを修正するようにした。
【0008】
【作用】等速自在継手に車載時の作動角と同じ作動角を
付与した状態でプロペラシャフトを回転させながらアン
バランスを測定することにより、回転のアンバランスを
より正確に測定することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0010】図1において、プロペラシャフト1は角度
と軸方向の変位に対応することができるように連結する
必要があるため、例えば、2個の等速自在継手を用いて
連結する場合には、一端の連結用に固定型の等速自在継
手5、他端の連結用にプランジング型の等速自在継手6
を用いる。図2aは、固定型の等速自在継手5として、
内・外輪に設けた球面状の案内溝間にトルク伝達ボール
を収容し、角度変位のみを許容するタイプのもの(BJ
型)を例示している。図2bは、プランジング型の等速
自在継手6として、内輪の案内溝と外輪の案内溝とを周
方向の相反した向きにねじり、その交差した部分にトル
ク伝達ボールを保持し、角度および軸方向変位を許容す
るタイプのもの(LJ型)を例示している。
【0011】図3は、図2aに示すBJ型の等速自在継
手5を一端に、図2bに示すLJ型の等速自在継手6を
他端に装着したプロペラシャフト1の回転バランスの角
度特性を示す。この測定データは、バランシングマシー
ンを用いて測定したもので、周方向に位相角(de
g)、径方向にアンバランス量(gr−cm)をとって
示してある。同図において、黒マルはBJ側、白マルは
LJ側のアンバランスを示している。また、作動角の大
きさに応じてマルの大きさを変えて表示しており、小さ
いものから順に作動角が0、1、3、5degの場合の
アンバランスを示す。例えば、作動角が0degの場
合、BJ側では位相角が188degの近傍に約2.7
gr−cmのアンバランスがあり(いちばん小さな黒マ
ル)、LJ側では位相角が240degの近傍に約0.
3gr−cmのアンバランスがあることになる(いちば
ん小さな白マル)。ところが、作動角が5degになる
と、BJ側では位相角が208degの近傍に約1.3
gr−cmのアンバランスとなり(いちばん大きな黒マ
ル)、LJ側では位相角が33degの近傍に約0.6
gr−cmのアンバランスとなる(いちばん大きな白マ
ル)。このように、アンバランスの大きさおよび位相は
作動角によって変動する。したがって、作動角が0de
gの状態でアンバランスを測定しこれを修正したとして
も、運転時の回転バランスを正確に調整したことにはな
らない。したがって、例えば、車載時の角度が5deg
であるとすると、等速自在継手に5degの作動角を付
与した状態でアンバランスを測定しこれを修正すること
により、より正確な回転バランス調整を行なうことがで
きる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、プロペラシャフトを連
結する等速自在継手に車載時の作動角と同じ作動角を付
与した状態で回転バランスを調整するようにしたので、
実際の運転状態に即したより正確な回転バランス調整を
行なうことができる。
【0013】尚、自動車などを実際に運転している場合
には、プロペラシャフトと等速自在継手との相対位置関
係が刻々変化し、これにつれて等速自在継手の作動角も
刻々変化するから、厳密な意味で、回転バランスを完全
に調整することは困難である。しかし、運転時の作動角
は車載時の作動角を中心にして変化するから、車載時の
作動角を基準とすることにより、かなりの精度で回転バ
ランスを調整することができる。まして、従来のよう
に、作動角が0°の状態で回転バランスを調整する方法
に比べれば、調整精度を顕著に向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のプロペラシャフトの連結状態を示す略
図である。
【図2】プロペラシャフトの連結に用いる等速自在継手
を例示した断面図である。
【図3】回転アンバランスの角度特性を示す図である。
【図4】等速自在継手に作動角を付与した場合とそうで
ない場合との回転方向ガタを示す図である。
【符号の説明】
1 プロペラシャフト 2 変速機 3 歯車装置 5 等速自在継手 6 等速自在継手

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車などの変速機、減速歯車装置に等
    速自在継手で連結されるプロペラシャフトの回転バラン
    スを調整するための方法であって、この等速自在継手に
    車載時の作動角と同じ作動角を付与した状態でプロペラ
    シャフトを回転させながら回転のアンバランスを測定
    し、これを修正するようにしたことを特徴とする等速自
    在継手を用いたプロペラシャフトの回転バランス調整方
    法。
JP3601092A 1992-02-24 1992-02-24 等速自在継手を用いたプロペラシャフトの回転バランス調整方法 Pending JPH05231480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3601092A JPH05231480A (ja) 1992-02-24 1992-02-24 等速自在継手を用いたプロペラシャフトの回転バランス調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3601092A JPH05231480A (ja) 1992-02-24 1992-02-24 等速自在継手を用いたプロペラシャフトの回転バランス調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05231480A true JPH05231480A (ja) 1993-09-07

Family

ID=12457790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3601092A Pending JPH05231480A (ja) 1992-02-24 1992-02-24 等速自在継手を用いたプロペラシャフトの回転バランス調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05231480A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5071482B2 (ja) * 2007-09-14 2012-11-14 富士通株式会社 駆動伝達装置及びその製造方法並びに調整方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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